JP3439173B2 - 湯水混合栓 - Google Patents

湯水混合栓

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JP3439173B2 JP2000086290A JP2000086290A JP3439173B2 JP 3439173 B2 JP3439173 B2 JP 3439173B2 JP 2000086290 A JP2000086290 A JP 2000086290A JP 2000086290 A JP2000086290 A JP 2000086290A JP 3439173 B2 JP3439173 B2 JP 3439173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作レバーの操作
により湯水を所期の割合で混合して、所期の流量で流出
させる湯水混合栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レバーの操作により湯水の混合比を変え
て湯水の温度を調整するとともに、その流出量を調整で
きるようにした湯水混合栓は、従来から各種のものが知
られている。本発明者も、先に特開平10−14152
1号公報として、内筒と外筒とを有し、外筒内での内筒
の回転により湯と水の混合比を調整するようにした湯水
混合栓を提案している。この湯水混合栓は、操作レバー
の回転角度に応じて湯と水の混合比を、また、操作レバ
ーの上下方向操作によって流出する湯水の流量調整を、
それぞれ独立して適宜行うことができるという利点を有
しているが、現実的な製造、組み立ての簡単化、低廉化
において十分に満足できるものではなく、一層のコスト
の低減が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記既提案の湯水混合栓の利点を備え、し
かも構成が簡単で組立て及び操作が容易な湯水混合栓を
提供することにある。本発明の更に具体的な課題は、円
柱状またはそれに類する混合栓本体内に、湯入口と水入
口とに開口する湯水の導入流路、及びそれと平行する湯
水の調整流路とを相互に連通させて開設し、混合栓本体
の回転により湯入口と水入口との開口比を変化させて湯
水の温度調整を可能にするとともに、回転と無関係に操
作されて調整流路内を移動する弁体により湯水の流量調
整を可能にし、それにより全体の構成が簡単で組立て及
び操作を容易にするとともに、温度調整及び流量調整を
独立して操作可能にした湯水混合栓を提供することにあ
る。
【0004】また、本発明の具体的な他の課題は、円柱
状またはそれに類する混合栓本体内に、湯入口と水入口
とに開口する湯水の導入流路、及びそれと連通する弁座
とを設けて、混合栓本体の回転により湯入口と水入口と
の開口比を変化可能にするとともに、調整流路内を移動
する弁体により湯水の流量調整を可能にし、それにより
混合栓本体の構成を簡単にすると同時に温度調整及び流
量調整を独立して操作可能にした湯水混合栓を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の湯水混合栓は、取付台上に回転可能
に取付けられる混合栓本体に、該混合栓本体の軸線方向
と平行に形成され、取付台の上面に開口する湯入口と水
入口とに連通する湯水の導入流路、及び該導入流路と連
結孔を介して連通させた湯水の調整流路とを開設すると
ともに、上記調整流路にその弁座を開閉する弁体を対向
配置し、混合栓本体上に、上記弁体の弁座への接離及び
混合栓本体の回転を行うための操作レバーを設け、上記
調整流路おける弁体またはそれに連結されたピストンの
背後に液溜りを形成し、該液溜りを小断面の連絡路によ
って導入流路に連通させ、上記導入流路を、操作レバー
の回転による混合栓本体の回転により取付台の湯入口と
水入口との開口比が変るものとして、湯水の温度調整を
可能とし、操作レバーの上下傾動による弁体の弁座への
接離により、調整流路における弁座の開度を調整し、湯
水の流量調整及び止水を可能にしたことを特徴とするも
のである。
【0006】また、本発明の第2の湯水混合栓は、取付
台上に回転可能に取付けられる混合栓本体に、取付台の
上面に開口する湯入口と水入口とに連通する湯水の導入
流路と、該湯水の導入流路に開口する弁座を設けるとと
もに、該弁座を開閉する弁体を対向配置し、混合栓本体
上に、上記弁体の弁座への接離及び混合栓本体の回転を
行うための操作レバーを設け、上記混合栓本体に、上記
弁体が遊挿される液溜りを有する制動箱を設け、該液溜
りを小断面の連絡路によって導入流路に連通させ、上記
導入流路を、操作レバーの回転による混合栓本体の回転
により取付台の湯入口と水入口との開口比が変るものと
して、湯水の温度調整を可能とし、操作レバーの上下傾
動による弁体の弁座への接離により弁座の開度を調整
し、湯水の流量調整及び止水を可能にしたことを特徴と
するものである。
【0007】上記第2の湯水混合栓においては、弁体が
弁座を開閉するためのテーパ面を有する浮動弁体であ
り、該弁体の上面に操作レバーに連結された連結杆の下
端が遊挿される凹部を形成したものとすることができ、
また、上記第1及び第2の湯水混合栓においては、操作
レバーを、混合栓本体に設けた弁体を移動させるための
移動部材と、混合栓本体上の上記移動部材から離れた偏
心位置の支点とによって、混合栓本体の軸線を含む垂直
面内において上下方向に操作可能に支持させることがで
きる。
【0008】上記構成を有する第1及び第2の湯水混合
栓は、操作レバーの水平面内での回転によって混合栓本
体を回転させると、湯水の導入流路に対する湯入口と水
入口との開口が、操作レバーの回転角度に応じた所要の
開口比で連通するので、操作レバーの回転角度に応じた
所要の混合比で湯と水が混合され、これによって湯水混
合栓から流出する湯水の温度を調整することができる。
一方、操作レバーを上下方向に傾動すると弁体が弁座に
接離する上下方向に移動し、これによって弁座の開度が
変るので、湯水混合栓から流出する湯水を所要の流量に
調整することができ、操作レバーを上下方向の終端まで
傾動すると、弁体によって湯水の流出を止めることがで
きる。上記湯水混合栓は、操作レバーでの混合栓本体の
回転による湯水の混合比の調整と、操作レバーでの弁体
の上下動による流量の調整とを、互いに無関係に行うこ
とができるので、湯水の温度調整と湯水の流量調整とが
相互に干渉することはない。
【0009】また、操作レバーの傾動による弁体の上下
動に際しては、弁体またはそれに連結されたピストンに
よって、液溜り内の液が小断面の連絡路を通って導入流
路に流出入するが、その量が少ないために、この液の流
れによって弁体の動きが制限され、急激な弁体の開閉が
抑止されるとともに、弁体の移動位置を保持するための
制動効果を持たせて、流量を安定させることができる。
更に、閉弁時には、液溜り内の液を弁体またはピストン
に対して背圧として作用させるため、弁体が自緊作用に
よって確実に止水を行うことになる。したがって、結果
的に、上記湯水混合栓には、簡単な構成によって、温度
制御機能、流量制御機能、弁体の位置保持機能、弁体の
自緊作用による止水機能を持たせることができる。
【0010】また、混合栓本体の軸線方向に、相互に連
通する導入流路と調整流路とを形成したことにより、混
合栓本体に弁体以外の他の部品を組み付ける必要がな
く、構成が簡単で部品点数が少なくなり、したがって組
立て及び操作が容易である。さらに、混合栓本体の導入
流路に、該導入流路に開口する弁座を設けたことによ
り、混合栓本体の構成を一層簡単にすることができる。
また、混合栓本体を円柱状またはそれに類する形状とし
たことにより、操作レバーの回転によって混合栓本体を
回転させることができるので、混合栓本体に設けた導入
流路によって、湯入口と水入口との開口比を調整するこ
とができる。
【0011】上記操作レバーは、混合栓本体に設けた弁
体を移動させるための移動部材と、混合栓本体上の上記
移動部材から離れた偏心位置の支点とによって、混合栓
本体の垂直面内において上下に傾動可能に支持させたの
で、上下方向に容易に傾動させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明の第1実
施例を示し、この第1実施例の湯水混合栓における混合
栓本体1は円柱型をなし、その中心軸線を含む平面上に
軸線を有しかつ間隔を置いて上記中心軸線の方向と平行
に形成された湯水の導入流路2及び湯水の調整流路3
と、調整流路3から放射方向に伸びる湯水の流出流路4
とを備えている。上記混合栓本体は、取付台7上に回転
可能に取付けられるもので、その導入流路2は、取付台
7の上面に下端が開口して上端が閉鎖され、その調整流
路3は、上端が開口して下端が上記流出流路4に連通
し、調整流路3の下端に下方が小径になるテーパ面状の
弁座5が形成されている。また、上記混合栓本体1は、
流出流路4の開口の直近上部の外周面に環状の肩部6を
備え、肩部6の下方に内向きのテーパ面が形成されてい
る。
【0013】上記調整流路3には、弁座5を開閉する弁
体8を上下方向に摺動可能に挿入して、弁座5に対向配
置させており、その弁軸8aは、調整流路3上面の開口
に嵌着されたプラグ9の中心孔を水密に貫通して、混合
栓本体1の上方に突出している。この弁体8は、望まし
くは、弁座5に対する着座部分が合成ゴムや軟質合成樹
脂等の弾性を有する柔軟な素材によって形成され、後記
する操作レバー17の上下方向の傾動によって、弁座5
を開閉するものであるが、弁座5を安定的にシールでき
るものであれば、他の材質のもので形成しても差し支え
ない。また、導入流路2と調整流路3との間の隔壁10
には、図における弁体8の下動によりその側面で全閉さ
れ、上動によって下部が部分的に開口する連結孔11を
設けている。この連結孔11の開度、及び弁座5に対す
る弁体8の接離により設定される弁座5の開度によっ
て、湯水の流量調整及び止水が行われることになる。
【0014】導入流路2と調整流路3との間の隔壁10
には、プラグ9の下端に近接した位置に小径の連絡路1
2を穿設している。この連絡路12は、弁体8を任意位
置で停止させるとき、調整流路3における弁体8の背後
に形成される液溜り13に導入される湯水の流出入を制
限するもので、これによって弁体8にその位置保持する
保持機能を持たせ、また、連結孔11を弁体8で閉鎖し
た際には、弁体8の背後からの流体圧による自緊作用で
止水機能を高めるようにしたものである。図示の実施例
では、弁体8の背後に弁体8で閉じられた液溜り13を
設け、小径の連絡路12によって該液溜り13を導入流
路2に連通させているが、この液溜り13は、調整流路
3における弁体8の軸線上において弁軸8aに取り付け
られた弁体8またはそれとは別に連結されたピストンで
閉鎖するものとして構成することができ、液溜り13と
調整流路3の連通は、上述した小孔状の連通路12ばか
りでなく、例えば、上記弁体8またはピストンと液溜り
13を形成する導入流路等の内壁との間の隙間に形成さ
れる小断面の連絡路によって達成することもできる。
【0015】上記混合栓本体1の上面には、上記導入流
路2と調整流路3の軸線を含む平面上に位置させて支点
用突部15を備え、該支点用突部15に、弁軸8a側を
向いて開口する滑り支点16が形成されている。また、
弁軸8aの両側には、操作レバー17の力点を構成する
固定支点18,18が形成されている。上記操作レバー
17は、先端が滑り支点16に遊動可能に支持され、長
手方向の中間部分が固定支点18,18に揺動可能に枢
支され、弁体8の弁座5への接離及び混合栓本体1の回
転を行うようにしたものである。
【0016】この場合に、操作レバー17の長手方向中
間部分を、混合栓本体1の偏心位置に設けた弁体8の弁
軸8aに回動可能に支持させるとともに、該操作レバー
8の先端を混合栓本体1上の上記弁軸8aから離れた偏
心位置の滑り支点16に支持させるので、支点間距離を
大きくし、弁体8のストロークを大きくすることができ
る。この支点間距離は、弁体8を挿入している調整流路
3の位置を混合栓本体1において偏心させているので、
その偏心量と滑り支点16の設置位置との関連において
自由に設定することができる。なお、上記操作レバー1
7は、混合栓本体1の中心軸線を含む平面内において揺
動運動させるため、二つの支点の一方で不可避的に水平
方向移動を伴うことになる。ここでは、操作レバー17
の先端を滑り支点16において支持させる実施例を示し
ているが、二つの支点のうちの一方を固定点とし、他の
支点を滑り支点とすることができる。また、操作レバー
17は、図示した構造例に限るものではなく、混合栓本
体1に設けた弁軸8aと混合栓本体上の支点16に所期
の動作を行わせるものであれば、任意の構成とすること
ができる。
【0017】上記取付台7の上面には、円環状の取付突
部21によって円形の取付凹部22が形成され、取付凹
部22内に、湯入口25と水入口26とが開口してい
る。上記混合栓本体1は、上記取付凹部22内に、シー
ルリング23を介して水密に、かつその軸心を中心とし
て回転自在に取付けられている。上記湯入口25と水入
口26は、混合栓本体1の回転中心を中心として導入流
路2の中心が回転する仮想円上に開口し、かつ、図3に
示すように、上記導入流路2の下端開口は、該開口の中
心が湯入口25の開口と水入口26の開口との中央にあ
るときに、これらの両入口25,26に連通するととも
に、それらの開口面積が等しくなるように関係付けら
れ、また、混合栓本体1の回転により両入口の25,2
6の開口比を任意に設定できるようにしている。両入口
25,26の開口面積の和は、常に略一定になるように
するのが望ましい。上記混合栓本体1は、導入流路2が
湯入口25と水入口26とに連通する範囲内において回
転可能であればよいので、混合栓本体1にその回転角度
の範囲を制限する手段(図示省略)を設けて、混合栓本
体1の必要以上の回転を防止するのが望ましい。
【0018】上記混合栓本体1は、その外周面に設けた
前記環状の肩部6に係合する取付部材29を、上記取付
台7における環状の取付突部21の周囲に固定すること
により、取付台7上に回転可能に取付けられ、流出管2
8がその取付部材29を通して挿入されている。上記環
状の取付突部21は、その先端外周に肩部6の内向きの
テーパと対向する内向きのテーパが形成されており、こ
れらのテーパ間に、上記流出流路4に連通する湯水の流
出管28が、パッキン27,27によって水密に、かつ
混合栓本体1の回転を可能にして接合されている。この
場合、上記流出流路4は、湯水の温度を調整するために
混合栓本体1が回転しても、少なくともその回転角度の
範囲内においては流出管28に連通するように、混合栓
本体1の周囲において広幅に形成されている。
【0019】上記構成を有する湯水混合栓は、図1に示
す状態においては、導入流路2に、湯入口25と水入口
26から湯と水が供給されており、その一部は連絡路1
2を通って液溜り13に流入し、これによって弁体8が
弁座5に向けて押圧されている。したがって、弁体8下
部の傾斜壁が弁座5を、側壁が連結孔11をそれぞれ閉
鎖しているので、導入流路2に流入した湯水の混合液が
流出流路4に流出することはない。
【0020】滑り支点16を支点として操作レバー17
の先端を上方に押し上げると、固定支点18,18によ
り弁軸8aが引き上げられて弁体8が上動し、これによ
って連結孔11と弁座5とが開口するので、湯水が流出
管28を通して流出し、湯水の流出量は、操作レバー1
7の傾動角度によって無段階に調整することができる。
【0021】また、滑り支点16を支点として操作レバ
ー17を下方に傾動させると、弁軸8aが押し下げられ
て弁体8が下動し、これによって連結孔11と弁座5と
が閉鎖されるので、流出流路4からの湯水の流出が止ま
る。操作レバー17の上下方向の傾動による弁体8の上
下動に際しては、液溜り13内の液が小径の連絡路12
を通って導入流路2に流出入するために、弁体8の動き
が制限され、急激な弁体8の開閉が抑止されるととも
に、弁体8の摺動位置を保持するための制動効果を持た
せて、流量を安定させることができる。更に、閉弁時に
は、液溜り13内の液を弁体8に対して背圧として作用
させるため、弁体8が自緊作用によって確実に止水を行
うことになる。
【0022】これらの場合に、湯水混合液が非圧縮性液
体で、かつ弁体の動作範囲の条件では相変化を伴わず、
しかも、液溜りと小径の連絡路12を経てそれに連なる
導入流路2内が同一の流体で、同一圧力であることも、
上記作用を支えている。したがって、結果的に、上記湯
水混合栓1には、簡単な構成によって、温度制御機能、
流量制御機能、弁体の位置保持機能、弁体8の自緊作用
による止水機能を持たせることができる。
【0023】一方、操作レバー17を水平方向に回転す
ると、円筒型の混合栓本体1が中心軸線を中心として回
転し、これによって導入流路2に対する湯入口25と水
入口26の開口比が変るために、湯と水の混合比を無段
階に調整することができる。その結果、流出管28から
流出する湯水の温度を、所望の温度に調整することがで
きる。上記操作レバー17の上下方向の傾動と水平方向
の回転は、同時に操作してもそれぞれの操作が独立した
別個の操作として伝達されるので、湯水の流量調整によ
って湯水の温度が変動したり、湯水の温度調整によって
湯水の流量が変動したりすることがない。また、操作レ
バー17は、傾動と回転とを同時に行うこともできる。
【0024】上記第1実施例では、混合栓本体1を円柱
型として回転可能に取付けるようにしたので、構成が簡
単で部品点数を少なくすることができ、このため組立て
や操作が容易である。また、弁軸8aの固定支点18と
支点用突部15の滑り支点16とを、円柱型の混合栓本
体1の中心から偏心させて、その直径方向に対向させて
設けたことにより、これらの支点間の距離を大きくする
ことができるので、操作レバー17の上下方向の傾動操
作と水平方向の回転操作が容易である。
【0025】図4ないし図7は本発明の第2実施例を示
し、この第2実施例の湯水混合栓における混合栓本体3
1は円柱型をなし、外周面に直径方向に対向させて形成
された窪み33と、中空円筒状の取付台32の中空部3
2aの内周面に形成された円弧状の溝34と、これらの
間に転動可能に挿入されたボール35,35とによっ
て、上記中空部32aに所定の角度回転可能でかつ軸線
方向に移動不能に取付けられている。そして、混合栓本
体31と取付台32との対向面は、取付台32の内周面
に取付けられた断面U型のパッキン36,36によって
気密にシールされている(図4及び図5参照)。しかし
ながら、上記円弧状の溝を混合栓本体31の外周面に、
窪みを取付台32の内周面に設けることもできる。
【0026】上記混合栓本体31には、その軸線方向に
形成された湯水の導入流路37と、放射方向に形成され
た湯水の流出流路38と、これらの流路を連通させるた
めの下方が大径になるテーパ面状の弁座39と、下端が
流出流路38に、上端が上面に開口する弁座39と同心
の貫通孔40とが形成されている。そして、導入流路
37、弁座39及び貫通孔40は、いずれも混合栓本体
31の軸心と同心に形成されており、貫通孔40に、ピ
ストンヘッド42が、外周面に嵌着したOリング43に
よって、上下に気密に移動可能に挿入されている。上記
ピストンヘッド42の下端には、連結杆44がピン45
によって取付けられている。また、上記弁座39を開閉
するためのテーパ面を有する浮動弁46は、上面に連結
杆44の下端が遊挿される凹部47が、下面に円筒状の
外壁を有する凹部48が、それぞれ形成されている。
【0027】上記取付台32は、図示を省略している適
宜の取付部材に取付けるための円柱状の突部51を有
し、該突部51に、混合栓本体31の導入流路37にそ
れぞれ開口する湯入口52と水入口53が、直径方向に
対向させて形成されている。また、外周面に、上記流出
流路38に開口する流出口54が開設されている。そし
て、湯入口52と水入口53の内周面には、図示を省略
している配管を接続するための雌ねじが形成されてい
る。一方、混合栓本体31における導入流路37には、
制動箱55が、混合栓本体31に設けた複数個の取付突
起31aによって、これと一体回転可能に取付けられて
いる。この制動箱55は、上面に浮動弁46の円筒状の
外壁が遊挿される液溜り56が、下面に上記湯入口52
と水入口53とに開口する湯水混合流体の導入口57が
形成されており(図6及び図7参照)、液溜り56の外
周壁の先端部分に、該液溜り56内に導入流路37の湯
水の混合液を流入させる放射方向の複数個の連絡路58
が設けられている。したがって、浮動弁46は、凹部4
7に遊挿される連結杆44と、凹部48の外周壁が遊嵌
される制動箱55の液溜り56とによって、これらの部
材の間に浮動状態に設けられている。また、上記導入口
57は、図7に示すように、2個の円形の開口を外周の
一部において重ねて接続した外形を備えており、後記す
る操作レバー66の操作によって混合先本体31が水平
方向に回転すると、湯入口52及び/または水入口53
に連通して、湯水の混合液の温度が調整される。
【0028】三角形をなす回転板60は、その一隅がピ
ン61によってピストンヘッド42の上部に揺動可能に
取付けられており、これと対向する他の一隅は、湯水の
流出流路38と同方向に開口する滑り溝62に挿入され
た滑り支点63によって、混合栓本体31に遊動可能に
連結されている。また、回転板60の上方隅部には、操
作レバー66が取付ピン64によって、回転板60と
一体回転可能に取付けられている。上記操作レバー66
は、垂直方向に傾動すると、滑り支点63を支点として
回転板60が若干回転するので、ピストンヘッド42が
上下方向に移動する。また水平方向に回転すると、混合
栓本体31とピストンヘッド42が、一体となって取付
台32に対して回転する。この場合、取付台32に対す
る混合栓本体31の回転角度は、円弧状の溝34を転動
するボール35がその端部に当接することによって制限
される。混合栓本体31の水平方向の回転による、湯入
口52及び水入口53と制動箱55に設けた導入口57
との開口比等の関係は、実質的に第1実施例と同じであ
るから、詳細な説明は省略する。
【0029】上記構成を有する湯水混合栓31は、図4
に示す状態においては、混合栓本体31の導入流路37
に、湯入口52と水入口53から制動箱55の導入口5
7を通って湯と水が供給されており、その一部が連絡路
58を通って液溜り56に流入するので、これによって
浮動弁46が弁座39に向けて押圧されている。したが
って、導入流路37に流入した湯水が、流出流路38か
ら外部に流出することはない。滑り支点63を支点とし
て操作レバー66を上方に向けて傾動させると、これと
一体に傾動する回転板60のピン61によって、ピスト
ンヘッド42と連結杆44が図において下動して浮動弁
46を押圧し、これによって浮動弁46が弁座39を開
口するので、混合栓本体31の流出流路38を流れる湯
水が、取付台32の流出口54から流出する。この場
合、混合栓本体31から流出する湯水の流出量は、操作
レバー66の上方への傾動角度によって調整することが
できる。また、浮動弁46の下動によって、液溜り56
内の液が連絡路58を通って導入流路37に排出される
ので、操作レバー66の上方への急激な傾動が制動され
る。
【0030】滑り支点63を支点として操作レバー66
を下方に向けて傾動させると、回転板60とピン61に
よってピストンヘッド42と連結杆44が上動し、浮動
弁46が上動して弁座39を閉鎖するので、流出流路3
8からの湯水の流出が止まる。この場合、導入流路37
の液が、連絡路58を通って液溜り56の上部に流入し
て浮動弁46が押し上げられ、これによって弁の閉鎖が
自然に行われ、さらに弁の閉鎖後の自緊効果を高めるこ
とができる。また、操作レバー66が上下方向に傾動さ
せても、混合栓本体31は、ボール35によって取付台
32に対して上下方向に移動不能に取付けられているの
で、混合栓本体31が上下に動くことはない。以上に述
べたように、第2実施例における温度制御機能、流量制
御機能、弁体の位置保持機能、弁体の自緊作用は、いず
れも第1実施例と同じである。
【0031】上記第2実施例は、混合栓本体31の導入
流路37に、別に形成した制動箱55を取付けることに
よって、混合栓本体31の構成を一層簡単なものにする
ことができる。また、ピストンヘッド42と連結杆44
は、外部において組み付けられてから混合栓本体31に
組み付けることができ、浮動弁46と制動箱55は、導
入流路37の下方の開口から混合栓本体31に組み付け
ることができるので、これらの部材の組み付けも比較的
容易である。
【0032】
【発明の効果】本発明の湯水混合栓によれば、簡単な構
成によって、操作レバーの回転角度に応じた湯水の混合
比の適切な設定、これとは無関係な流量調整、並びに弁
体による確実な流量調整及び止水を行うことができる。
すなわち、混合栓本体に、温度制御機能、流量制御機
能、弁体の位置保持機能、弁体の自緊作用による止水機
能を持たせることができる。
【0033】また、円柱型の混合栓本体を回転可能とし
て、その軸線方向に湯水の導入流路と調整流路とを設け
たので、構成が簡単で部品点数が少なくなり、これによ
って組み付けが容易で安価なものとすることができる。
さらに、湯水の導入流路に弁座を設けたので、混合栓本
体の構成を簡単なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部破断断面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく要部の横断説明図である。
【図4】第2実施例の要部破断断面図である。
【図5】同じく要部破断平面図である。
【図6】取付台の平面図である。
【図7】制動箱の下面図である。
【符号の説明】
1,31 混合栓本体 2,37 導入流路 3 調整流路 7,32 取付台 8 弁体 8a 弁軸 11 連結孔 12,58 連絡路 13,56 液溜り 16,63 滑り支点 17,66 操作レバー 25,52 湯入口 26,53 水入口 42 ピストンヘッド 46 浮動弁 55 制動箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭54−116832(JP,U) 実開 昭50−158240(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 11/00 - 11/24 F16K 3/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取付台上に回転可能に取付けられる混合栓
    本体に、該混合栓本体の軸線方向と平行に形成され、取
    付台の上面に開口する湯入口と水入口とに連通する湯水
    の導入流路、及び該導入流路と連結孔を介して連通させ
    た湯水の調整流路とを開設するとともに、上記調整流路
    にその弁座を開閉する弁体を対向配置し、混合栓本体上
    に、上記弁体の弁座への接離及び混合栓本体の回転を行
    うための操作レバーを設け、上記調整流路おける弁体またはそれに連結されたピスト
    ンの背後に液溜りを形成し、該液溜りを小断面の連絡路
    によって導入流路に連通させ、 上記導入流路を、操作レバーの回転による混合栓本体の
    回転により取付台の湯入口と水入口との開口比が変るも
    のとして、湯水の温度調整を可能とし、 操作レバーの上下傾動による弁体の弁座への接離によ
    り、調整流路における弁座の開度を調整し、湯水の流量
    調整及び止水を可能にした、ことを特徴とする湯水混合
    栓。
  2. 【請求項2】取付台上に回転可能に取付けられる混合栓
    本体に、取付台の上面に開口する湯入口と水入口とに連
    通する湯水の導入流路と、該湯水の導入流路に開口する
    弁座を設けるとともに、該弁座を開閉する弁体を対向配
    置し、混合栓本体上に、上記弁体の弁座への接離及び混
    合栓本体の回転を行うための操作レバーを設け、上記混合栓本体に、上記弁体が遊挿される液溜りを有す
    る制動箱を設け、該液溜りを小断面の連絡路によって導
    入流路に連通させ、 上記導入流路を、操作レバーの回転による混合栓本体の
    回転により取付台の湯入口と水入口との開口比が変るも
    のとして、湯水の温度調整を可能とし、 操作レバーの上下傾動による弁体の弁座への接離により
    弁座の開度を調整し、湯水の流量調整及び止水を可能に
    した、ことを特徴とする湯水混合栓。
  3. 【請求項3】弁体が弁座を開閉するためのテーパ面を有
    する浮動弁体であり、該弁体の上面 に操作レバーに連結
    された連結杆の下端が遊挿される凹部を形成している、
    ことを特徴とする請求項2に記載した湯水混合栓。
  4. 【請求項4】操作レバーを、混合栓本体に設けた弁体を
    移動させるための移動部材と、混合栓本体上の上記移動
    部材から離れた偏心位置の支点とによって、混合栓本体
    の軸線を含む垂直面内において上下方向に操作可能に支
    持させた、ことを特徴とする請求項1または2に記載し
    た湯水混合栓。
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