JPH1045169A - 食品保存用容器 - Google Patents
食品保存用容器Info
- Publication number
- JPH1045169A JPH1045169A JP20062296A JP20062296A JPH1045169A JP H1045169 A JPH1045169 A JP H1045169A JP 20062296 A JP20062296 A JP 20062296A JP 20062296 A JP20062296 A JP 20062296A JP H1045169 A JPH1045169 A JP H1045169A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- forming
- container
- skin layer
- food
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/16—Making multilayered or multicoloured articles
- B29C45/1642—Making multilayered or multicoloured articles having a "sandwich" structure
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2105/00—Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
- B29K2105/0079—Liquid crystals
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
- Packages (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスバリヤ特性に優れ、電子レンジで使用可
能な食品保存用容器を提供する。 【解決手段】 液晶性ポリマーで形成されたコア層８ａ
が、ポリプロピレンで形成されたスキン層７ａでくるま
れた内外二重構造に成形する。
能な食品保存用容器を提供する。 【解決手段】 液晶性ポリマーで形成されたコア層８ａ
が、ポリプロピレンで形成されたスキン層７ａでくるま
れた内外二重構造に成形する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部を剥離シー
トや溶着シートなどの蓋体で閉塞することにより内部に
食品を密封し、前記蓋体を取り除いたり切り開いたりす
れば食品が取り出し可能となる食品保存用容器の製造方
法及びその製造方法により形成された食品保存用容器に
関する。
トや溶着シートなどの蓋体で閉塞することにより内部に
食品を密封し、前記蓋体を取り除いたり切り開いたりす
れば食品が取り出し可能となる食品保存用容器の製造方
法及びその製造方法により形成された食品保存用容器に
関する。
【０００２】
【従来の技術】前記食品保存用容器としては、紙製、金
属製、セラミック製に加え、近年では熱可塑性の合成樹
脂で形成された樹脂製が多用されている。紙製は簡易包
装として好適であるが保存性が悪いし、金属製やセラミ
ック製は長期保存に対応できる反面、リサイクルして再
生素材として再利用することが難しく、又使い捨てとし
ても不向きである。その点合成樹脂製は、紙製より優れ
た保存機能を有しているし、安価で而もリサイクルによ
り再生素材として再利用することが容易であり、又一般
に可燃性であるため、使い捨てにも好適といえる。その
合成樹脂製の食品保存用容器は、図６の（ａ），
（ｂ），（ｃ）に例示するように、ＥＶＯＨ（エチレン
ビニルアルコール共重合体）フィルム１１ａをポリプロ
ピレンフィルム１１ｂ，１１ｂで両面から挟み込んだ積
層シート１１を所望形状に真空成形した製品が大半を占
めているが、そのような積層シート１１を含め、現在食
品保存用容器を形成している合成樹脂製シートは、水蒸
気や酸素の透過を阻止するガスバリヤ特性が低く、保存
機能は金属やセラミック製品には及ばない。
属製、セラミック製に加え、近年では熱可塑性の合成樹
脂で形成された樹脂製が多用されている。紙製は簡易包
装として好適であるが保存性が悪いし、金属製やセラミ
ック製は長期保存に対応できる反面、リサイクルして再
生素材として再利用することが難しく、又使い捨てとし
ても不向きである。その点合成樹脂製は、紙製より優れ
た保存機能を有しているし、安価で而もリサイクルによ
り再生素材として再利用することが容易であり、又一般
に可燃性であるため、使い捨てにも好適といえる。その
合成樹脂製の食品保存用容器は、図６の（ａ），
（ｂ），（ｃ）に例示するように、ＥＶＯＨ（エチレン
ビニルアルコール共重合体）フィルム１１ａをポリプロ
ピレンフィルム１１ｂ，１１ｂで両面から挟み込んだ積
層シート１１を所望形状に真空成形した製品が大半を占
めているが、そのような積層シート１１を含め、現在食
品保存用容器を形成している合成樹脂製シートは、水蒸
気や酸素の透過を阻止するガスバリヤ特性が低く、保存
機能は金属やセラミック製品には及ばない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記合成樹脂製のシー
トは、ガスバリヤ性に優れた例えばアルミ箔のような金
属製シートや液晶性ポリマーのシートを貼り合わせて保
存性を高めることは可能であるが、金属材料は放電現象
を起こすので電子レンジでの使用ができない欠点がある
し、液晶性ポリマーはシートの製造が困難であり、更に
真空成形の際に絞りが深く取れない欠点がある。又、液
晶性ポリマーのみで射出成形等を行い、食品容器成型品
を得ることは可能である。但しこの場合、保存容器とし
ての重要な要求特性である蓋体との密着が良好で且つ蓋
体を必要時には容易に剥がすことができるという性質
（イージーピール性）を満足することができない。つま
り現行では、液晶性ポリマーと蓋体材料との組み合わせ
で密着性が良く且つイージピール性のある組み合わせが
ないため、この方法も実用化は無理である。又、オレフ
ィン系のシートを予め真空成形して容器の基体を形成し
ておき、これに接着剤を塗布し、最終容器形状の金型に
インサートして液晶性ポリマーを射出成形することによ
って一体化させ、内側がオレフィン系樹脂で外側が液晶
性ポリマーである成形体を得ることもが可能であり、蓋
体との密着性、イージーピール性も得られる。しかし真
空成形用と射出成形用との２つの金型が必要であるし、
シート成形、真空成形、接着表面処理、接着剤塗布、射
出成形と多くの工程を必要とするため、生産性を考慮す
ると現実的ではない。
トは、ガスバリヤ性に優れた例えばアルミ箔のような金
属製シートや液晶性ポリマーのシートを貼り合わせて保
存性を高めることは可能であるが、金属材料は放電現象
を起こすので電子レンジでの使用ができない欠点がある
し、液晶性ポリマーはシートの製造が困難であり、更に
真空成形の際に絞りが深く取れない欠点がある。又、液
晶性ポリマーのみで射出成形等を行い、食品容器成型品
を得ることは可能である。但しこの場合、保存容器とし
ての重要な要求特性である蓋体との密着が良好で且つ蓋
体を必要時には容易に剥がすことができるという性質
（イージーピール性）を満足することができない。つま
り現行では、液晶性ポリマーと蓋体材料との組み合わせ
で密着性が良く且つイージピール性のある組み合わせが
ないため、この方法も実用化は無理である。又、オレフ
ィン系のシートを予め真空成形して容器の基体を形成し
ておき、これに接着剤を塗布し、最終容器形状の金型に
インサートして液晶性ポリマーを射出成形することによ
って一体化させ、内側がオレフィン系樹脂で外側が液晶
性ポリマーである成形体を得ることもが可能であり、蓋
体との密着性、イージーピール性も得られる。しかし真
空成形用と射出成形用との２つの金型が必要であるし、
シート成形、真空成形、接着表面処理、接着剤塗布、射
出成形と多くの工程を必要とするため、生産性を考慮す
ると現実的ではない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、長期保存と電
子レンジでの使用に対応した合成樹脂製の食品保存用容
器及びその製造方法であって、その構成は、コア層成形
用樹脂に液晶性ポリマーを使用し、スキン層形成用樹脂
に液晶性ポリマー以外の熱可塑性樹脂を使用してサンド
イッチ射出成形することにある。そして前記スキン層
は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート及びポリカーボネートの中か
ら選択されたものや、接着剤との接合性が高い樹脂で形
成することが望ましい。
子レンジでの使用に対応した合成樹脂製の食品保存用容
器及びその製造方法であって、その構成は、コア層成形
用樹脂に液晶性ポリマーを使用し、スキン層形成用樹脂
に液晶性ポリマー以外の熱可塑性樹脂を使用してサンド
イッチ射出成形することにある。そして前記スキン層
は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート及びポリカーボネートの中か
ら選択されたものや、接着剤との接合性が高い樹脂で形
成することが望ましい。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明に係る食品保存用容器の実
施態様を、図面に基づいて説明する。図１は成形装置の
概要を模式的に示したもので、１は二色成形機、２は金
型であって、二色成形機１は一次樹脂射出用シリンダ１
ａと二次樹脂射出用シリンダ１ｂとの２つのシリンダを
備え、各シリンダ１ａ、１ｂは、一次樹脂用射出口内に
二次樹脂用射出口が同軸配置された内外二重構造のノズ
ル３に接続されている。一方金型２には、開口部の周囲
にフランジを有した碗型形状をした容器形成用のキャビ
ティ４が形成されており、碗型における糸底の中央に相
当する部位にゲート５が設けられ、そのゲート５はスプ
ルー６（必要に応じてランナーあり）を介して前記ノズ
ル３に連通されている。
施態様を、図面に基づいて説明する。図１は成形装置の
概要を模式的に示したもので、１は二色成形機、２は金
型であって、二色成形機１は一次樹脂射出用シリンダ１
ａと二次樹脂射出用シリンダ１ｂとの２つのシリンダを
備え、各シリンダ１ａ、１ｂは、一次樹脂用射出口内に
二次樹脂用射出口が同軸配置された内外二重構造のノズ
ル３に接続されている。一方金型２には、開口部の周囲
にフランジを有した碗型形状をした容器形成用のキャビ
ティ４が形成されており、碗型における糸底の中央に相
当する部位にゲート５が設けられ、そのゲート５はスプ
ルー６（必要に応じてランナーあり）を介して前記ノズ
ル３に連通されている。
【０００６】上記成形装置により、先ず一次樹脂射出用
シリンダ１ａから押し出された一次樹脂７を、ノズル
３、スプルー６を介し、ゲート５よりキャビティ４内に
射出させながら（図２）、それより僅かに遅れたタイミ
ングにて二次樹脂射出用シリンダ１ｂから押し出された
二次樹脂８を、同じノズル３、スプルー６を介し、ゲー
ト５から先に射出した一次樹脂７内に射出せしめ（図
３）、キャビティ４内に樹脂７，８が完全に充填される
直前で二次樹脂８の射出を停止し、一次樹脂７の射出圧
によりキャビティ４内を保圧状態とする（図４）。それ
によってキャビティ４内には、一次樹脂７内に二次樹脂
８が閉じこめられた状態、即ち、二次樹脂８により形成
されたコア層８ａが一次樹脂７により形成されたスキン
層７ｂでくるまれた構造に形成され、金型２から取り出
せば図５に示すような食品保存用容器９が得られる。
シリンダ１ａから押し出された一次樹脂７を、ノズル
３、スプルー６を介し、ゲート５よりキャビティ４内に
射出させながら（図２）、それより僅かに遅れたタイミ
ングにて二次樹脂射出用シリンダ１ｂから押し出された
二次樹脂８を、同じノズル３、スプルー６を介し、ゲー
ト５から先に射出した一次樹脂７内に射出せしめ（図
３）、キャビティ４内に樹脂７，８が完全に充填される
直前で二次樹脂８の射出を停止し、一次樹脂７の射出圧
によりキャビティ４内を保圧状態とする（図４）。それ
によってキャビティ４内には、一次樹脂７内に二次樹脂
８が閉じこめられた状態、即ち、二次樹脂８により形成
されたコア層８ａが一次樹脂７により形成されたスキン
層７ｂでくるまれた構造に形成され、金型２から取り出
せば図５に示すような食品保存用容器９が得られる。
【０００７】前記成型方法は樹脂サンドイッチ射出成形
法として広く知られており、実施例では一次樹脂７にポ
リプロピレンを使用し、二次樹脂８には液晶性ポリマー
としてヒドロキシン安息香酸とヒドロキシナフトエ酸を
主成分とする液晶性ポリエステルを使用していて、いず
れも溶融状態でキャビティ内に射出される。
法として広く知られており、実施例では一次樹脂７にポ
リプロピレンを使用し、二次樹脂８には液晶性ポリマー
としてヒドロキシン安息香酸とヒドロキシナフトエ酸を
主成分とする液晶性ポリエステルを使用していて、いず
れも溶融状態でキャビティ内に射出される。
【０００８】サンドイッチ射出成形された食品保存用容
器９は、食品Ｍを収容した後、フランジ部に蓋体シート
１０を密着させた状態で剥離可能に接着又は溶着するこ
とにより、前記収容した食品Ｍを密封する。このように
形成された食品保存用容器は、ガスバリヤ性に優れた液
晶性ポリマーによってコア層が形成されているので、そ
のコア層により保存機能が高められ、耐熱温度も高く、
金属と違って放電現象を起こすこともないので電子レン
ジでの使用にも適している。そしてコア層がスキン層で
完全にくるまれているから、剥離することは起こらな
い。
器９は、食品Ｍを収容した後、フランジ部に蓋体シート
１０を密着させた状態で剥離可能に接着又は溶着するこ
とにより、前記収容した食品Ｍを密封する。このように
形成された食品保存用容器は、ガスバリヤ性に優れた液
晶性ポリマーによってコア層が形成されているので、そ
のコア層により保存機能が高められ、耐熱温度も高く、
金属と違って放電現象を起こすこともないので電子レン
ジでの使用にも適している。そしてコア層がスキン層で
完全にくるまれているから、剥離することは起こらな
い。
【０００９】ここで上記実施例に従ってサンドイッチ射
出成形した容器、及び比較例としてＥＶＯＨとポリプロ
ピレンの積層シートを真空成形した容器の各酸素透過度
及び水蒸気透過度を測定した。測定対象の容器は、いず
れも直径６７mm、深さ３５mm、厚さ０．７mmの碗型形状
で、酸素透過度は、温度２３度Ｃ、湿度９０％ＲＨに
て、ＭＯＣＯＮ社ＯＸＴＲＡＮを、又水蒸気透過度は、
温度４０度Ｃ、湿度９０％ＲＨにて、ＭＯＣＯＮ社製Ｐ
ＥＲＭＡＴＲＡＮを使用して測定した。
出成形した容器、及び比較例としてＥＶＯＨとポリプロ
ピレンの積層シートを真空成形した容器の各酸素透過度
及び水蒸気透過度を測定した。測定対象の容器は、いず
れも直径６７mm、深さ３５mm、厚さ０．７mmの碗型形状
で、酸素透過度は、温度２３度Ｃ、湿度９０％ＲＨに
て、ＭＯＣＯＮ社ＯＸＴＲＡＮを、又水蒸気透過度は、
温度４０度Ｃ、湿度９０％ＲＨにて、ＭＯＣＯＮ社製Ｐ
ＥＲＭＡＴＲＡＮを使用して測定した。
【００１０】
【表１】
【００１１】この結果より、実施例の方法により成形さ
れた食品保存用容器は、酸素、水蒸気共に対して優れた
バリヤ特性を有することが確認できる。
れた食品保存用容器は、酸素、水蒸気共に対して優れた
バリヤ特性を有することが確認できる。
【００１２】前記実施例はスキン層を形成する一次樹脂
として接着剤との接合性が高いポリプロピレンを使用し
たが、熱可塑性樹脂であれば特に制約はない。中でも耐
熱性及び食品と接する食品容器としての特性を考慮する
と、前記ポリプロピレンのほかには、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネートを好適に使用することができ、これらの樹脂をス
キン層形成用樹脂とした食品保存用容器は、前記実施例
と同様の諸特性を示した。又コア層は、液晶性ポリマー
であれば液晶性ポリエステル、液晶性ポリエステルアミ
ド、液晶性ポリアミド等公知の各種の液晶性ポリマーを
使用することができる。又、容器の形状も碗状、トレイ
状、立方体、筒形等様々な形状が含まれる。更に、蓋体
シートは剥離可能に接着するばかりでなく、容易に剥離
できないように接着し、食品を取り出す場合は開口部の
内周縁に沿って切り抜きするようにもできるし、ガスバ
リヤ性の高いアルミ材をコーティングすれば保存機能を
より高めることができ、その場合、電子レンジでの使用
を可能とするため、完全に取り除けるようにして対処す
る。
として接着剤との接合性が高いポリプロピレンを使用し
たが、熱可塑性樹脂であれば特に制約はない。中でも耐
熱性及び食品と接する食品容器としての特性を考慮する
と、前記ポリプロピレンのほかには、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネートを好適に使用することができ、これらの樹脂をス
キン層形成用樹脂とした食品保存用容器は、前記実施例
と同様の諸特性を示した。又コア層は、液晶性ポリマー
であれば液晶性ポリエステル、液晶性ポリエステルアミ
ド、液晶性ポリアミド等公知の各種の液晶性ポリマーを
使用することができる。又、容器の形状も碗状、トレイ
状、立方体、筒形等様々な形状が含まれる。更に、蓋体
シートは剥離可能に接着するばかりでなく、容易に剥離
できないように接着し、食品を取り出す場合は開口部の
内周縁に沿って切り抜きするようにもできるし、ガスバ
リヤ性の高いアルミ材をコーティングすれば保存機能を
より高めることができ、その場合、電子レンジでの使用
を可能とするため、完全に取り除けるようにして対処す
る。
【００１３】尚、成形条件、成型方法などは前記実施例
に限定されるものでなく、公知のサンドイッチ射出成形
方法に準じて適宜変更可能である。例えば、スキン層形
成用一次樹脂及びコア層形成用二次樹脂の成形温度、射
出圧力、二次樹脂を射出するタイミング、両樹脂の割合
も、使用する樹脂の特性、目的とする容器の形状に応じ
て適宜変更される。ここで本発明を実施するにあたり留
意点を若干補足すると、一般的にコア層を形成する液晶
性ポリマーの溶融温度は、スキン層を形成する熱可塑性
樹脂の溶融温度より高く、その成形温度も高く設定され
る場合が多いが、この場合、コア層を形成する液晶性ポ
リマーの成形温度が高すぎると、高温のコア層樹脂と接
するスキン層の溶融粘度が部分的に低下し、スキン層の
破れによるコア層樹脂の露出や、コア層樹脂の不均一を
招く虞れがある。従ってコア層を形成する液晶性ポリマ
ーの成形温度は、スキン層を形成する熱可塑性樹脂の成
形温度に対して＋５０度Ｃ未満であることが好ましく、
特に好ましくは＋３０度Ｃ未満であり、樹脂の分解温度
も考慮した上で、このような成形温度の設定が可能なコ
ア層樹脂とスキン層樹脂との組み合わせを選択すること
が望ましい。又、本発明における食品保存用容器におい
て、スキン層の厚みは、コア層を挟む内外側でその厚さ
は０．１mm以上、コア層の厚さは０．１〜０．５mmを確
保することが好ましく、又コア層の厚みが全体の厚みの
１／３〜１／２程度となるのを理想とする。
に限定されるものでなく、公知のサンドイッチ射出成形
方法に準じて適宜変更可能である。例えば、スキン層形
成用一次樹脂及びコア層形成用二次樹脂の成形温度、射
出圧力、二次樹脂を射出するタイミング、両樹脂の割合
も、使用する樹脂の特性、目的とする容器の形状に応じ
て適宜変更される。ここで本発明を実施するにあたり留
意点を若干補足すると、一般的にコア層を形成する液晶
性ポリマーの溶融温度は、スキン層を形成する熱可塑性
樹脂の溶融温度より高く、その成形温度も高く設定され
る場合が多いが、この場合、コア層を形成する液晶性ポ
リマーの成形温度が高すぎると、高温のコア層樹脂と接
するスキン層の溶融粘度が部分的に低下し、スキン層の
破れによるコア層樹脂の露出や、コア層樹脂の不均一を
招く虞れがある。従ってコア層を形成する液晶性ポリマ
ーの成形温度は、スキン層を形成する熱可塑性樹脂の成
形温度に対して＋５０度Ｃ未満であることが好ましく、
特に好ましくは＋３０度Ｃ未満であり、樹脂の分解温度
も考慮した上で、このような成形温度の設定が可能なコ
ア層樹脂とスキン層樹脂との組み合わせを選択すること
が望ましい。又、本発明における食品保存用容器におい
て、スキン層の厚みは、コア層を挟む内外側でその厚さ
は０．１mm以上、コア層の厚さは０．１〜０．５mmを確
保することが好ましく、又コア層の厚みが全体の厚みの
１／３〜１／２程度となるのを理想とする。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、リサイクルが可能で経
済的に優れた合成樹脂材料を利用しているので、使い捨
てを目的とした食品保存用容器としての要求に応じるこ
とができ、強度も充分で、保存性も満足できる。
済的に優れた合成樹脂材料を利用しているので、使い捨
てを目的とした食品保存用容器としての要求に応じるこ
とができ、強度も充分で、保存性も満足できる。
【図１】本発明に係る食品保存用容器の製造装置を示す
説明図である。
説明図である。
【図２】製造工程の説明図である。
【図３】製造工程の説明図である。
【図４】製造工程の説明図である。
【図５】本発明に係る食品保存用容器の説明図である。
【図６】（ａ），（ｂ），（ｃ）は従来製品の説明図で
ある。
ある。
１・・二色成形機、１ａ・・一次樹脂射出用シリンダ、
１ｂ・・二次樹脂射出用シリンダ、２・・金型、３・・
ノズル、４・・キャビティ、５・・ゲート、６・・スプ
ルー、７・・一次樹脂、７ａ・・スキン層、８・・二次
樹脂、８ａ・・コア層、９・・食品保存用容器、１０・
・蓋体シート、１１・・積層シート、１１ａ・・ＥＶＯ
Ｈフィルム、１１ｂ・・ポリプロピレンフィルム，Ｍ・
・食品。
１ｂ・・二次樹脂射出用シリンダ、２・・金型、３・・
ノズル、４・・キャビティ、５・・ゲート、６・・スプ
ルー、７・・一次樹脂、７ａ・・スキン層、８・・二次
樹脂、８ａ・・コア層、９・・食品保存用容器、１０・
・蓋体シート、１１・・積層シート、１１ａ・・ＥＶＯ
Ｈフィルム、１１ｂ・・ポリプロピレンフィルム，Ｍ・
・食品。
Claims (4)
- 【請求項１】 コア層形成用樹脂に液晶性ポリマーを使
用し、スキン層形成形用樹脂に液晶性ポリマー以外の熱
可塑性樹脂を使用してサンドイッチ射出成形することを
特徴とした食品保存用容器の製造方法。 - 【請求項２】 コア層形成用樹脂に液晶性ポリマーを使
用し、スキン層成形用樹脂に液晶性ポリマー以外の熱可
塑性樹脂を使用してサンドイッチ射出成形された食品保
存用容器。 - 【請求項３】 スキン層形成用樹脂である熱可塑性樹脂
がポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート及びポリカーボネートの中から
選択されたものである請求項２に記載の食品保存用容
器。 - 【請求項４】 スキン層を接着剤との接合性が高い樹脂
で形成した請求項２に記載の食品保存用容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20062296A JPH1045169A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 食品保存用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20062296A JPH1045169A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 食品保存用容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1045169A true JPH1045169A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16427447
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20062296A Pending JPH1045169A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 食品保存用容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1045169A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013519377A (ja) * | 2010-02-12 | 2013-05-30 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 食品梱包用途における自己集合性ポリマー膜 |
| WO2014070875A1 (en) * | 2012-11-01 | 2014-05-08 | Ticona Llc | Multi-layered co-injection molded article |
| EP2279956A3 (de) * | 2009-07-28 | 2014-06-04 | Gizeh Verpackungen GmbH & Co.KG | Ein durch Spritzgießen hergestllter, dünnwandiger, mehrschichtiger Verpackungsbehälter aus Kunststoff mit einer Barriereschicht und Verfahren zu dessen Herstellung |
| US10688748B2 (en) * | 2013-03-14 | 2020-06-23 | Milacron Llc | Techniques to mold parts with injection-formed aperture in gate area |
| KR20230017989A (ko) * | 2021-07-29 | 2023-02-07 | 카이스 주식회사 | 차량용 라이트 스트링의 제조 방법 및 그 방법으로 제조된 차량용 라이트 스트링 |
-
1996
- 1996-07-30 JP JP20062296A patent/JPH1045169A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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