JPH1044959A - 車輌のアクティブブレーキ装置 - Google Patents

車輌のアクティブブレーキ装置

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Publication number
JPH1044959A
JPH1044959A JP21671696A JP21671696A JPH1044959A JP H1044959 A JPH1044959 A JP H1044959A JP 21671696 A JP21671696 A JP 21671696A JP 21671696 A JP21671696 A JP 21671696A JP H1044959 A JPH1044959 A JP H1044959A
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JP
Japan
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valve
pressure
control
shut
hydraulic control
Prior art date
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Application number
JP21671696A
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English (en)
Inventor
Kenji Sasahara
健治 笹原
Tetsuya Tokuda
哲也 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクティブ制御終了時に遮断弁が開弁される
前に遮断弁と油圧制御弁との間の油圧制御通路内の圧力
を低下させ、油撃音の発生を確実に防止する。 【解決手段】 マスタシリンダ14とリザーバ20R と
を接続する油圧制御通路18R と、油圧制御通路に設け
られた増圧用開閉弁28FR及び減圧用開閉弁32FRと、
二つの開閉弁の間の油圧制御通路と連通するホイールシ
リンダ42FRと、マスタシリンダと増圧用開閉弁との間
の油圧制御通路に設けられた遮断弁22Rと、リザーバ
とポンプ56R とを接続する吸入通路52R と、遮断弁
と増圧用開閉弁との間の油圧制御通路とポンプとを接続
する吐出通路66R とを有する。アクティブ制御の終了
時にはポンプを停止させると共に二つの開閉弁を開弁し
てリザーバへ作動油を排出させた後に遮断弁を開弁させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌のブレーキ装
置に係り、更に詳細にはアクティブブレーキ装置に係
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌に於いて駆動スリップが
過大な駆動輪に制動力を与える制動式のトラクション制
御、制動スリップが過大な車輪の制動力を低減するアン
チロックブレーキ制御、車輪に選択的に制動力を与えて
車輌の挙動を安定化させる挙動制御などに使用されるア
クティブブレーキ装置は、一般に、マスタシリンダとリ
ザーバとを接続する油圧制御通路と、油圧制御通路の途
中に設けられた油圧制御弁と、油圧制御弁と連通するホ
イールシリンダと、マスタシリンダと油圧制御弁との間
にて油圧制御通路の途中に設けられた遮断弁と、リザー
バとポンプの吸入側とを接続する吸入通路と、遮断弁と
油圧制御弁との間の油圧制御通路とポンプの吐出側とを
接続する吐出通路と、遮断弁、油圧制御弁及びポンプを
制御する制御装置とを有し、遮断弁を閉弁させた状態に
てポンプを駆動し油圧制御を制御することによりホイー
ルシリンダ内の圧力を制御して制動力をアクティブに制
御するようになっている。
【0003】かかるアクティブブレーキ装置の一つとし
て、例えば特開平4−262951号公報に記載されて
いる如く、制動力のアクティブ制御の終了時、即ちアク
ティブブレーキ装置がアクティブ制御モードより制動力
が運転者によるブレーキペダルの踏力に応じて制御され
る通常モードへ移行する際には、遮断弁を開弁すること
によって油圧制御弁と遮断弁との間の油圧制御通路内の
圧力及びホイールシリンダ内の圧力を低下させるよう構
成されたアクティブブレーキ装置が従来より知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
のアクティブブレーキ装置に於いては、アクティブ制御
時に於ける油圧制御弁と遮断弁との間の油圧制御通路内
の圧力が高圧であるため、アクティブ制御終了時に遮断
弁が開弁されると、油圧制御通路内の高圧の作動油が遮
断弁を経て急激にマスタシリンダへ流れることに起因す
る衝撃音(以下「油撃音」という)が発生し、車輌の乗
員に違和感を与えるという問題がある。
【0005】本発明は、従来のアクティブブレーキ装置
に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、
本発明の主要な課題は、アクティブ制御終了時に遮断弁
が開弁される前にアクティブブレーキ装置の既存の部品
を用いて油圧制御弁と遮断弁との間の油圧制御通路内の
圧力を低下させることにより、油撃音の発生を確実に防
止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、請求項1の構成、即ちマスタシリンダと
リザーバとを接続する油圧制御通路と、前記油圧制御通
路の途中に設けられた増圧用開閉弁及び減圧用開閉弁
と、前記二つの開閉弁の間の前記油圧制御通路と連通す
るホイールシリンダと、前記マスタシリンダと前記増圧
用開閉弁との間にて前記油圧制御通路の途中に設けられ
た遮断弁と、前記リザーバと前記ポンプの吸入側とを接
続する吸入通路と、前記遮断弁と前記増圧用開閉弁との
間の前記油圧制御通路と前記ポンプの吐出側とを接続す
る吐出通路と、前記遮断弁、前記二つの開閉弁及び前記
ポンプを制御する制御装置とを有し、前記遮断弁を閉弁
させた状態にて前記ポンプを駆動し前記二つの開閉弁を
制御することにより前記ホイールシリンダ内の圧力を制
御して制動力をアクティブに制御する車輌のアクティブ
ブレーキ装置に於いて、前記制御装置はアクティブ制御
の終了時には前記ポンプを停止させると共に前記二つの
開閉弁を開弁して前記リザーバへ作動油を排出させるこ
とにより、前記減圧用開閉弁と前記遮断弁との間の前記
油圧制御通路内の圧力及び前記ホイールシリンダ内の圧
力を低下させた後に前記遮断弁を開弁させることを特徴
とする車輌のアクティブブレーキ装置によって達成され
る。
【0007】一般に、アクティブ制御時に於ける遮断弁
と増圧用開閉弁との間の油圧制御通路及び吐出通路内の
圧力は増圧用開閉弁と減圧用開閉弁との間の油圧制御通
路及びホイールシリンダ内の圧力よりも高く、増圧用開
閉弁と減圧用開閉弁との間の油圧制御通路及びホイール
シリンダ内の圧力はリザーバ内の圧力と同一又はこれよ
りも高い。
【0008】上記本発明の構成によれば、アクティブ制
御の終了時にはまず増圧用開閉弁及び減圧用開閉弁が開
弁され、遮断弁と増圧用開閉弁との間の油圧制御通路及
び吐出通路内の高圧の作動油は増圧用開閉弁を経て圧力
が解放されることにより圧力を低下し、更に減圧用開閉
弁を経てリザーバへ圧力が解放されることにより圧力を
低下し、しかる後遮断弁が開弁されるので、二つの開閉
弁が開弁されることなく遮断弁が開弁される場合に比し
て遮断弁が開弁される際の圧力降下が小さくなり、これ
により高圧の作動油が遮断弁を経て急激にマスタシリン
ダへ流れることに起因する衝撃音の発生が確実に防止さ
れる。
【0009】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の課題解決手段
の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成に
於いて、制御装置は制動力のアクティブ制御の終了時に
は増圧用開閉弁を閉弁させた状態にて減圧用開閉弁を開
弁して増圧用開閉弁と減圧用開閉弁との間の油圧制御通
路内の圧力及びホイールシリンダ内の圧力を低下させ、
次いで減圧用開閉弁を開弁させた状態にて増圧用開閉弁
を開弁させるよう構成される(好ましい態様1)。
【0010】本発明の課題解決手段の他の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1又は好ましい態様1の構
成に於いて、吸入通路とマスタシリンダとを接続する接
続通路と、接続通路の途中に設けられた接続用開閉弁と
を有し、制御装置はアクティブ制御時には接続用開閉弁
を開弁し、アクティブ制御の終了時には接続用開閉弁を
閉弁させるよう構成される(好ましい態様2)。
【0011】本発明の課題解決手段の他の一つの好まし
い態様によれば、上記好ましい態様1の構成に於いて、
吸入通路とマスタシリンダリザーバとを接続する接続通
路と、接続通路の途中に設けられた接続用開閉弁とを有
し、制御装置はアクティブ制御時には接続用開閉弁を開
弁し、アクティブ制御の終了時には増圧用開閉弁を閉弁
させた状態にて減圧用開閉弁を開弁し、次いで減圧用開
閉弁を開弁させた状態にて増圧用開閉弁を開弁させ、し
かる後接続用開閉弁を閉弁させるよう構成される(好ま
しい態様3)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を幾つかの好ましい実施形態について詳細に説明す
る。
【0013】図1はFF車に適用された本発明によるア
クティブブレーキ装置の第一の実施形態を示す概略構成
図である。尚図1に於いては、各電磁式の遮断弁及び電
磁式の開閉弁のソレノイドの図示は省略されている。
【0014】図1に於いて、アクティブブレーキ装置1
0は運転者によるブレーキペダル12の踏み込み操作に
応答してブレーキオイルを第一及び第二のポートより圧
送するマスタシリンダ14を有し、マスタシリンダ14
にはマスタシリンダリザーバ16より必要に応じて作動
油としてのオイルが供給されるようになっている。第一
のポートには第一のブレーキ油圧制御導管18R の一端
が接続され、第二のポートには第二のブレーキ油圧制御
導管18L の一端が接続されている。第一のブレーキ油
圧制御導管18R の他端はリザーバ20R に接続され、
第二のブレーキ油圧制御導管18L の他端はリザーバ2
0L に接続されている。
【0015】第一のブレーキ油圧制御導管18R の途中
にはマスタシリンダ14に近い順に見て常開型の電磁式
の遮断弁22R 、固定絞り24R 、固定絞り26FR、常
開型の電磁式の増圧用開閉弁28FR、固定絞り30FR、
常閉型の電磁式の減圧用開閉弁32FRが設けられてい
る。遮断弁22R を迂回するバイパス通路34R には圧
力調整弁36R が設けられている。圧力調整弁36R は
遮断弁22R と固定絞り24R との間の制御導管18R
内の圧力が設定圧力を越えると開弁してオイルをマスタ
シリンダ14と遮断弁22R との間の制御導管18R へ
解放するようになっている。また遮断弁22R 及び固定
絞り24R を迂回するバイパス通路38Rにはマスタシ
リンダ14の側より増圧用開閉弁28FRの側へ向かうオ
イルの流れのみを許す逆止弁40R が設けられている。
【0016】増圧用開閉弁28FRと固定絞り30FRとの
間の油圧制御導管18R には右前輪用のホイールシリン
ダ42FRが接続されている。固定絞り26FR及び増圧用
開閉弁28FRを迂回するバイパス通路44FRには、ホイ
ールシリンダ42FRの側より遮断弁22R の側へ向かう
オイルの流れのみを許す逆止弁46FRが設けられてい
る。
【0017】マスタシリンダ14と遮断弁22R との間
の制御導管18R には左後輪用の油圧制御導管48RLの
一端が接続され、油圧制御導管48RLの他端は減圧用開
閉弁32FRとリザーバ20R との間の油圧制御導管18
R に接続されている。油圧制御導管48RLの途中にはマ
スタシリンダ14に近い順に見て固定絞り26RL、常開
型の電磁式の増圧用開閉弁28RL、固定絞り30RL、常
閉型の電磁式の減圧用開閉弁32RLが設けられている。
【0018】増圧用開閉弁28RLと固定絞り30RLとの
間の油圧制御導管48RLにはプロポーショニングバルブ
50RLを介して左後輪用のホイールシリンダ42RLが接
続されている。固定絞り26RL及び増圧用開閉弁28RL
を迂回するバイパス通路44RLには、ホイールシリンダ
42RLの側よりマスタシリンダ14の側へ向かうオイル
の流れのみを許す逆止弁46RLが設けられている。
【0019】リザーバ20R には吸入導管52R の一端
が接続されており、吸入導管52Rの他端は電動機54
により駆動されるオイルポンプ56R の吸入側と接続さ
れている。吸入導管52R の途中にはリザーバ20R の
側よりオイルポンプ56R の側へ向かうオイルの流れの
みを許す逆止弁58R 及び60R が設けられている。逆
止弁58R と60R との間の吸入導管52R には途中に
常閉型の電磁式の接続用開閉弁62R を有する接続導管
64R の一端が接続され、接続導管64R の他端はマス
タシリンダ14と固定絞り26RLとの間の油圧制御導管
48RLに接続されている。
【0020】オイルポンプ56R の吐出側は吐出導管6
6R により固定絞り24R と26FRとの間の油圧制御導
管18R に接続されている。吐出導管66R の途中には
オイルポンプ56R に近い順に見て逆止弁68R 、アキ
ュムレータ70R 、固定絞り72R が設けられており、
逆止弁68R はオイルポンプ56R の側よりアキュムレ
ータ70R の側へ向かうオイルの流れのみを許すように
なっている。
【0021】同様に、第一のブレーキ油圧制御導管18
L の途中にはマスタシリンダ14に近い順に見て常開型
の電磁式の遮断弁22L 、固定絞り24L 、固定絞り2
6FL、常開型の電磁式の増圧用開閉弁28FL、固定絞り
30FL、常閉型の電磁式の減圧用開閉弁32FLが設けら
れている。遮断弁22L を迂回するバイパス通路34L
には圧力調整弁36L が設けられている。圧力調整弁3
6L は遮断弁22L と固定絞り24L との間の制御導管
18L 内の圧力が設定圧力を越えると開弁してオイルを
マスタシリンダ14と遮断弁22L との間の制御導管1
8L へ解放するようになっている。また遮断弁22L 及
び固定絞り24L を迂回するバイパス通路38L にはマ
スタシリンダ14の側より増圧用開閉弁28FLの側へ向
かうオイルの流れのみを許す逆止弁40L が設けられて
いる。
【0022】増圧用開閉弁28FLと固定絞り30FLとの
間の油圧制御導管18L には左前輪用のホイールシリン
ダ42FLが接続されている。固定絞り26FL及び増圧用
開閉弁28FLを迂回するバイパス通路44FLには、ホイ
ールシリンダ42FLの側より遮断弁22L の側へ向かう
オイルの流れのみを許す逆止弁46FLが設けられてい
る。
【0023】マスタシリンダ14と遮断弁22L との間
の制御導管18L には右後輪用の油圧制御導管48RRの
一端が接続され、油圧制御導管48RRの他端は減圧用開
閉弁32RRとリザーバ20L との間の油圧制御導管18
L に接続されている。油圧制御導管48RRの途中にはマ
スタシリンダ14に近い順に見て固定絞り26RR、常開
型の電磁式の増圧用開閉弁28RR、固定絞り30RR、常
閉型の電磁式の減圧用開閉弁32RRが設けられている。
【0024】増圧用開閉弁28RRと固定絞り30RRとの
間の油圧制御導管48RRにはプロポーショニングバルブ
50RRを介して右後輪用のホイールシリンダ42RRが接
続されている。固定絞り26RR及び増圧用開閉弁28RR
を迂回するバイパス通路44RRには、ホイールシリンダ
42RRの側よりマスタシリンダ14の側へ向かうオイル
の流れのみを許す逆止弁46RRが設けられている。
【0025】リザーバ20L には吸入導管52L の一端
が接続されており、吸入導管52Lの他端は電動機54
により駆動されるオイルポンプ56L の吸入側と接続さ
れている。吸入導管52L の途中にはリザーバ20L の
側よりオイルポンプ56L の側へ向かうオイルの流れの
みを許す逆止弁58L 及び60L が設けられている。逆
止弁58L と60L との間の吸入導管52L には途中に
常閉型の電磁式の接続用開閉弁62L を有する接続導管
64L の一端が接続され、接続導管64L の他端はマス
タシリンダ14と固定絞り26RRとの間の油圧制御導管
48RRに接続されている。
【0026】オイルポンプ56L の吐出側は吐出導管6
6L により固定絞り24L と26FLとの間の油圧制御導
管18L に接続されている。吐出導管66L の途中には
オイルポンプ56L に近い順に見て逆止弁68L 、アキ
ュムレータ70L 、固定絞り72L が設けられており、
逆止弁68L はオイルポンプ56L の側よりアキュムレ
ータ70L の側へ向かうオイルの流れのみを許すように
なっている。
【0027】図示の実施形態に於いて、通常モード時に
は遮断弁22R 及び22L 、増圧用開閉弁28FR、28
FL、28RR、28RLは開弁位置に維持され、他の開閉弁
は閉弁位置に維持され、これにより各輪の制動力は運転
者によるブレーキペダル12に対する踏力に応じて増減
される。
【0028】また各遮断弁、開閉弁及び電動機は必要に
応じて図2に示されている如く電気式制御装置74によ
り制御される。制御装置74には車輪速度センサ76F
R、76FL、76RR、76RLよりそれぞれ右前輪、左前
輪、右後輪、左後輪の車輪速度を示す信号、他のセンサ
78より車速を示す信号等が入力されるようになってい
る。
【0029】制御装置74は何れかの車輪の制動スリッ
プが過大であるときには、当該車輪の増圧用開閉弁28
FR、28FL、28RR、28RLを閉弁させると共に、減圧
用開閉弁32FR、32FL、32RR、32RLを開弁させ、
これにより当該車輪の制動力を低減制御することにより
対応する車輪の制動スリップを所定値以下に低減する
(アンチロックブレーキ制御)。
【0030】また制御装置74は駆動輪である右前輪若
しくは左前輪の加速スリップが過大であるときには、エ
ンジン制御装置80へ制御信号を出力することにより図
には示されていないエンジンの出力を低減すると共に、
遮断弁22R 、22L を閉弁し、開閉弁62R 、62L
を開弁し、電動機54を作動させてポンプ56R 及び5
6L を駆動し、増圧用開閉弁28FR、28FL及び減圧用
開閉弁32FR、32FLを制御して右前輪若しくは左前輪
の制動力をアクティブに制御し、これにより対応する車
輪の加速スリップを所定値以下に低減する(トラクショ
ン制御)。
【0031】尚各輪の制動力のアクティブ制御自体は本
発明の要旨をなすものではなく、ホイールシリンダ内の
圧力の増圧、保持、減圧がそれぞれ下記の二つの開閉弁
の開閉の組合せにより達成される限り、各輪の制動力は
任意の目的及び任意の態様にて制御されてよい。 ホイールシリンダ内の圧力 増圧用開閉弁 減圧用開閉弁 増圧 開 閉 保持 閉 閉 減圧 閉 開
【0032】次に右前輪を例にとって制動力のアクティ
ブ制御終了時に於ける図示の実施形態の作動について説
明する。
【0033】例えば加速スリップが所定値以下に低下し
制動力をアクティブに制御するトラクション制御が必要
ではなくなると、図3に示されている如く、その時点t
0 に於いてまず接続用開閉弁62R が閉弁されることに
より、マスタシリンダ14よりポンプ56R へのオイル
の供給が遮断される。またこの時点に於いては、増圧用
開閉弁28FRが閉弁された状態で減圧用開閉弁32FRが
開弁され、これにより増圧用開閉弁28FRと減圧用開閉
弁32FRとの間の制御導管18R 及びホイールシリンダ
42FR内の圧力が低下される。尚この時点t0 に於い
て、増圧用開閉弁28FRが開弁状態にあるときには閉弁
され、減圧用開閉弁32FRが閉弁状態にあるときには開
弁される。
【0034】次いで時点t0 より所定の時間Δt1 が経
過した時点t1 に於いて電動機54への通電が停止され
ることによりポンプ56R が停止されると共に、増圧用
開閉弁28FRが開弁されることにより増圧用開閉弁28
FRと遮断弁22R との間の制御導管18R 及び吐出導管
66R 内の高圧のオイルが固定絞り30FR及び減圧用開
閉弁32FRを経てリザーバ20R へ排出され、これによ
り制御導管18R 及び吐出導管66R 内の圧力が低減さ
れる。
【0035】更に時点t1 より所定の時間Δt2 が経過
した時点t2 に於いて遮断弁22Rが開弁されると共
に、減圧用開閉弁32FRが閉弁され、これによりアクテ
ィブブレーキ装置は通常モードに戻される。
【0036】この場合遮断弁22R は増圧用開閉弁28
FRと遮断弁22R との間の制御導管18R 及び吐出導管
66R 内の圧力が低減された状態にて開弁されるので、
トラクション制御が必要ではなくなった時点t0 に於い
て電動機54への通電が停止され、接続用開閉弁62R
及び減圧用開閉弁32FRが閉弁され、増圧用開閉弁28
FRが開弁されると同時に遮断弁22R が開弁される従来
のアクティブブレーキ装置の場合に比して、遮断弁22
R に於ける圧力降下は小さく、従ってアクティブ制御終
了時に高圧のオイルが遮断弁22R を経て急激に流れる
ことに起因する油撃音の発生を確実に防止することがで
きる。
【0037】特にこの実施形態によれば、トラクション
制御が必要ではなくなった時点t0に於いてまず接続用
開閉弁62R が閉弁され、時点t0 より所定の時間Δt
1 が経過するまで電動機54への通電が継続されること
によりポンプ56R の駆動が継続され、リザーバ20R
の圧力が比較的低い圧力に維持されるので、時点t0に
於いて接続用開閉弁62R が閉弁される共に電動機54
への通電が停止される場合に比して、所定の時間Δt1
に於ける増圧用開閉弁28FRと減圧用開閉弁32FRとの
間の制御導管18R 及びホイールシリンダ42FR内の圧
力を効率よく低下させることができる。
【0038】図4はFR車に適用された本発明によるア
クティブブレーキ装置の第二の実施形態を示す概略構成
図である。尚図4に於いて図1に示された部材と同一の
部材には図1に於いて付された符号と同一の符号が付さ
れており、また左右前輪に共通の部材にはF付きの符号
が付され、左右後輪に共通の部材にはR付きの符号が付
されている。
【0039】この実施形態に於いては、前輪用の油圧制
御導管18F のマスタシリンダ14とは反対側の端部に
は、右前輪用の油圧制御導管48FR及び左前輪用の油圧
制御導管48FLの一端が接続され、また吐出導管66F
の他端が接続されている。後輪用の油圧制御導管18R
の途中にはプロポーショニングアンドバイパスバルブ
(P&Bバルブ)90が設けられており、この油圧制御
導管18R のマスタシリンダ14とは反対側の端部に
は、右後輪用の油圧制御導管48RR及び左後輪用の油圧
制御導管48RLの一端が接続され、また吐出導管66R
の他端が接続されている。
【0040】吐出導管66R にはアキュムレータ70R
の側より油圧制御導管18R 、48RR、48RLの接続部
の側へ向かうオイルの流れのみを許す逆止弁92R が設
けられている。逆止弁92R と固定絞り72R との間の
吐出導管66R にはリリーフ導管94R の一端が接続さ
れ、リリーフ導管94R の他端は直接マスタシリンダリ
ザーバ16に接続されている。リリーフ導管94R の途
中には圧力調整弁36R 及び常閉型の電磁式のリリーフ
制御用開閉弁96R が設けられている。途中に接続用開
閉弁62R を有する接続導管64R の他端も直接マスタ
シリンダリザーバ16に接続されている。
【0041】この実施形態に於いても、通常モード時に
は遮断弁22R 及び増圧用開閉弁28FR、28FL、28
RR、28RLは開弁位置に維持され、他の開閉弁は閉弁位
置に維持され、これにより各輪の制動力は運転者による
ブレーキペダル12に対する踏力に応じて増減される。
【0042】また各遮断弁、開閉弁及び電動機は必要に
応じて図2に示された電気式制御装置74と同様の電気
式制御装置により制御され、これによりアンチロックブ
レーキ制御やトラクション制御が行われる。特にトラク
ション制御の場合には、制御装置はエンジンの出力を低
減すると共に、遮断弁22R を閉弁し、開閉弁62R、
96R を開弁し、電動機54を作動させてポンプ56R
及び56F を駆動し、増圧用開閉弁28RR、28RL及び
減圧用開閉弁32RR、32RLを制御して駆動輪である右
後輪若しくは左後輪の制動力をアクティブに制御し、こ
れにより対応する車輪の加速スリップを所定値以下に低
減する。
【0043】またこの第二の実施形態に於けるアクティ
ブ制御終了時には、図5に示されている如く、各開閉弁
は第一の実施形態の場合と同様に制御されるが、電動機
54は時点t2 まで作動され、また時点t2 より所定の
時間Δt3 が経過した時点t3 に於いてリリーフ用開閉
弁96R が閉弁されると共に遮断弁22R が開弁され、
これによりアクティブブレーキ装置は通常モードに戻さ
れる。
【0044】かくしてこの実施形態の場合にも遮断弁2
2R は増圧用開閉弁28RR、28RLと遮断弁22R との
間の制御導管18R 及び吐出導管66R 内の圧力が低減
された状態にて開弁されるので、従来のアクティブブレ
ーキ装置の場合に比して、遮断弁22R に於ける圧力降
下は小さく、従ってアクティブ制御終了時に高圧のオイ
ルが遮断弁22R を経て急激に流れることに起因する油
撃音の発生を確実に防止することができる。
【0045】特にこの実施形態によれば、時点t0 とt
1 との間に於いて遮断弁22R 、接続用開閉弁62R 、
増圧用開閉弁28RRが閉弁されポンプ56R が駆動され
た状態にてリリーフ用開閉弁96R が開弁されることに
より、リザーバ20R 内のオイルがリリーフ導管94R
を経てマスタシリンダリザーバ16へ排出され、しかる
後時点t1 に於いて増圧用開閉弁28RRが開弁されるの
で、第一の実施形態の場合に比して遮断弁22R に於け
る圧力降下を低減し、これにより第一の実施形態の場合
よりも確実に油撃音の発生を防止することができる。
【0046】図6は図4に示された油圧回路と同一の油
圧回路を有する第三の実施形態に於けるアクティブ制御
終了時の作動を示す図3及び図5と同様のタイムチャー
トである。
【0047】この第三の実施形態に於いては、時点t0
に於いて電動機54の作動が停止されることによってポ
ンプ56R が停止され、また接続用開閉弁62R は時点
t2より所定の時間Δt3 が経過した時点t3 に於いて
閉弁されるので、リザーバ20R へ排出されたオイルは
逆止弁60R 及び接続用開閉弁62R を経てマスタシリ
ンダリザーバ16へ排出され、これにより増圧用開閉弁
28RL、28RRと遮断弁22R との間の制御導管18R
及び吐出導管66R 内の圧力が効率よく低減される。
【0048】従ってこの実施形態の場合にも遮断弁22
R はその前後の差圧が低減された状態にて開弁されるの
で、アクティブ制御終了時に油撃音が発生することを確
実に防止することができ、特にこの実施形態によればリ
ザーバ20R へ排出されたオイルがポンプ56R を駆動
することなくマスタシリンダリザーバ16へ排出される
ので、第一及び第二の実施形態の場合に比して遮断弁2
2R の前後の差圧を確実に且つ効率よく低減することが
できると共に、電動機54及びポンプ56R の作動音の
発生を防止してアクティブ制御終了時の静粛性を向上さ
せることができる。
【0049】以上に於ては本発明を特定の実施形態につ
いて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0050】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、二つの開閉弁が開弁されることなく遮断弁
が開弁される場合に比して遮断弁が開弁される際の圧力
降下を小さくし、これにより高圧の作動油が遮断弁を経
て急激にマスタシリンダへ流れることに起因する衝撃音
の発生を確実に防止することができ、また遮断弁が開弁
される際の圧力降下の低減はアクティブブレーキ装置が
その機能上有する開閉弁やリザーバを利用して行われる
ので、新たな特別の設備は不要であり、衝撃音の発生防
止を低廉に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】FF車に適用された本発明によるアクティブブ
レーキ装置の第一の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】第一の実施形態の制御系を示す説明図である。
【図3】アクティブ制御終了時に於ける第一の実施形態
の作動を示すタイムチャートである。
【図4】FR車に適用された本発明によるアクティブブ
レーキ装置の第二の実施形態を示す概略構成図である。
【図5】アクティブ制御終了時に於ける第二の実施形態
の作動を示すタイムチャートである。
【図6】アクティブ制御終了時に於ける第三の実施形態
の作動を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10…アクティブブレーキ装置 14…マスタシリンダ 20R 、20L …リザーバ 22R 、22L …遮断弁 56R 、56L …オイルポンプ 28FR、28FL、28RR、28RL…増圧用開閉弁 32FR、32FL、32RR、32RL…減圧用開閉弁 42FR、42FL、42RR、42RL…ホイールシリンダ 74…電気式制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタシリンダとリザーバとを接続する油
    圧制御通路と、前記油圧制御通路の途中に設けられた増
    圧用開閉弁及び減圧用開閉弁と、前記二つの開閉弁の間
    の前記油圧制御通路と連通するホイールシリンダと、前
    記マスタシリンダと前記増圧用開閉弁との間にて前記油
    圧制御通路の途中に設けられた遮断弁と、前記リザーバ
    と前記ポンプの吸入側とを接続する吸入通路と、前記遮
    断弁と前記増圧用開閉弁との間の前記油圧制御通路と前
    記ポンプの吐出側とを接続する吐出通路と、前記遮断
    弁、前記二つの開閉弁及び前記ポンプを制御する制御装
    置とを有し、前記遮断弁を閉弁させた状態にて前記ポン
    プを駆動し前記二つの開閉弁を制御することにより前記
    ホイールシリンダ内の圧力を制御して制動力をアクティ
    ブに制御する車輌のアクティブブレーキ装置に於いて、
    前記制御装置はアクティブ制御の終了時には前記ポンプ
    を停止させると共に前記二つの開閉弁を開弁して前記リ
    ザーバへ作動油を排出させることにより、前記減圧用開
    閉弁と前記遮断弁との間の前記油圧制御通路内の圧力及
    び前記ホイールシリンダ内の圧力を低下させた後に前記
    遮断弁を開弁させることを特徴とする車輌のアクティブ
    ブレーキ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002104157A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Aisin Seiki Co Ltd 車両の運動制御装置
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KR100426730B1 (ko) * 2000-07-22 2004-04-13 주식회사 만도 차량의 제동압 제어방법
FR2871762A1 (fr) * 2004-06-19 2005-12-23 Bosch Gmbh Robert Procede et installation pour eviter des impulsions de pression dans un systeme de frein de vehicule
US9693941B2 (en) 2011-11-03 2017-07-04 Conopco, Inc. Liquid personal wash composition

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