JPH1044185A - 成形同時絵付け品とその製造方法 - Google Patents

成形同時絵付け品とその製造方法

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JPH1044185A
JPH1044185A JP21917196A JP21917196A JPH1044185A JP H1044185 A JPH1044185 A JP H1044185A JP 21917196 A JP21917196 A JP 21917196A JP 21917196 A JP21917196 A JP 21917196A JP H1044185 A JPH1044185 A JP H1044185A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 意匠上の境界線が目立たない見栄えのよい意
匠が形成された成形同時絵付け品とその製造方法を提供
する。 【構成】 意匠上の境界線6を有する絵付けフィルム1
を金型内に位置合わせして配置し、キャビティ内に樹脂
を射出して樹脂成形品と絵付けフィルム1を一体化する
成形同時絵付け品の製造方法において、稜線幅0.1〜
4mm、高さ0.1〜3mmの凸部14を有する金型を
用い、絵付けフィルム1の前記境界線6を金型の凸部1
4に位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、家電製品、音響
機器、自動車のインジケータ等の表示パネルなどの成形
同時絵付け品において、意匠上の境界線(例えば、ある
色と他の色との変わり目や、細かい艶消し表面と粗い艶
消し表面との変わり目など)を目立ちにくくして、意匠
上の見栄えが向上した成形同時絵付け品とその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】意匠上の境界線を有する製品を得る方法
として次のようなものがある。 (1)樹脂成形品を得た後、後工程で印刷により絵柄な
どを形成し、意匠上の境界線を有する製品を得る方法が
ある。 (2)意匠上の境界線を有する絵付けフィルムを金型内
に位置合わせして配置し、キャビティ内に樹脂を射出し
て樹脂成形品と絵付けフィルムを一体化する、いわゆる
成形同時絵付け品の製造方法がある。 前記(1)や(2)の方法において、色や艶消し状態な
どの意匠の異なる複数の部品がはめ込まれた一体的な製
品であるとの錯覚を需要者に持たせ得る意匠効果を得る
ために、複数の被絵付け面からなる表面を有する樹脂成
形品の、隣り合う被絵付け面の交線部に、意匠上の境界
線を位置させる場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、意匠上の境界
線は溝などの凹みに形成すると境界線が目立ちにくくな
るのであるが、(1)では、境界線の部分を樹脂成形品
の溝部に形成することは、印刷法の制約から不可能であ
った。また、(2)では、樹脂圧や真空吸引によって絵
付けフィルムがキャビティの内面形状に沿うように延伸
されるため、絵付けフィルムに形成された意匠上の境界
線が波打ちし、歪み、傾斜する。または、境界線で囲ま
れた意匠部分が所定位置からの位置ずれを生じる。これ
らの場合に境界線が目立つと、前記波打ち、歪み、傾
斜、位置ずれなどが顕著に視認され易くなり、見栄えの
悪い製品となってしまう。また、(1)(2)のいずれ
においても、前記複数の被絵付け面の交線は幅を持たな
いため、意匠上の境界線を位置合わせしようとしても、
位置ずれを生じるので、完全一致させることは難しい。
この位置ずれのため、見栄えが悪くなるとともに、意匠
の異なる複数の部品が嵌めあわされた一体的な製品であ
るかのような意匠効果を発揮させることが不可能であっ
た。
【0004】この発明の目的は、意匠上の境界線が目立
たない見栄えのよい意匠が形成された成形同時絵付け品
とその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の成形同時絵付け品の製造方法は、意匠
上の境界線を有する絵付けフィルムを金型内に位置合わ
せして配置し、キャビティ内に樹脂を射出して樹脂成形
品と絵付けフィルムを一体化する成形同時絵付け品の製
造方法において、稜線幅0.1〜4mm、高さ0.1〜
3mmの凸部を有する金型を用い、絵付けフィルムの前
記境界線を金型の凸部に位置させることを特徴とするも
のである。この発明の成形同時絵付け品の製造方法で
は、樹脂成形品と絵付けフィルムを一体化した後、絵付
けフィルムの基体フィルムを剥離してもよい。この発明
の成形同時絵付け品は、意匠上の境界線を有する絵付け
フィルムと樹脂成形品とが一体化された成形同時絵付け
品において、樹脂成形品が開口幅0.1〜4mm、深さ
0.1〜3mmの溝部を有し、絵付けフィルムの境界線
が前記溝部に位置しているものである。この発明の成形
同時絵付け品は、意匠上の境界線を有し且つ基体フィル
ムが剥離された絵付けフィルムと樹脂成形品とが一体化
された成形同時絵付け品において、樹脂成形品が開口幅
0.1〜4mm、深さ0.1〜3mmの溝部を有し、絵
付けフィルムの境界線が前記溝部に位置しているもので
ある。この発明の成形同時絵付け品は、複数の被絵付け
面からなる表面を有する樹脂成形品の隣り合う被絵付け
面の交線部に、開口幅0.1〜4mm、深さ0.1〜3
mmの溝部を有し、絵付けフィルムの境界線が前記溝部
に位置しているものであってもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明を詳しく説明する。この発明の成形同時絵付け品の製
造方法に用いる絵付けフィルム1を先に説明する。
【0007】絵付けフィルム1としては、基体フィルム
2上に絵柄層3、接着層4が形成されたものがある。具
体的には、基体フィルム2上に絵柄層3が直接形成さ
れ、その上に接着層4が形成されたものがある。あるい
は、基体フィルム2上に剥離層5を介して絵柄層3、接
着層4が形成されたものがある。あるいは離型性を有す
る基体フィルム2上に絵柄層3、接着層4が形成された
ものでもよい。基体フィルム2の材質としては、ポリエ
ステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ナイロン樹脂、ビニロン樹
脂、アセテート樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等
の透明なプラスチックフィルム、プラスチックシートを
使用する。基体フィルム2の膜厚としては、10μm〜
200μmのものを使用することができる。基体フィル
ム2の絵柄層3が形成される側の表面にヘアライン目の
意匠を形成したり、顔料インキで凹凸層を形成しマット
意匠を形成したりして艶消し表面を形成してもよい。ヘ
アライン目の意匠やマット意匠は部分的に形成してもよ
い。
【0008】剥離層5は、接着層4を樹脂成形品16に
接着した後、基体フィルム2と絵柄層3との間で剥離す
るためのものである。剥離層5は、熱可塑性樹脂や天然
ゴムや合成ゴム等を用いるとよい。剥離後、剥離層5は
絵柄層3側に残留してもよいし、基体フィルム2ととも
に剥離されて絵柄層3から除去されてもよい。
【0009】絵柄層3は、例えば、オーディオやテレ
ビ、洗濯機等のフロントパネル、あるいは、自動車のメ
ーターパネルやオーディオパネル等の表面に形成され
る、文字、数字、図形、記号、模様等を表現する層であ
る。絵柄層3は、樹脂バインダー、着色剤としての顔料
または染料、および添加剤などを含むインキを用いたも
のがある。顔料や染料は各種の色がある。絵柄層3は、
樹脂バインダーと透明顔料などからなる透明インキ部を
有してもよい。絵柄層3は、樹脂バインダーと隠蔽性の
ある金属顔料や無機顔料等を用いて形成した遮光性イン
キ部を有してもよい。絵柄層3は、金属、金属酸化物、
金属フッ化物、金属ハロゲン化物、金属窒化物、金属硫
化物等の金属材料を用いて、真空蒸着やスパッタリン
グ、イオンプレーティングなどによって形成した金属色
部を形成してもよい。
【0010】接着層4は、後述する溶融した樹脂15を
射出した後冷却固化した樹脂成形品16の表面に上記の
各層を接着する層である。樹脂成形品16をポリアクリ
ル系樹脂で成形すると同時に樹脂成形品16の表面に前
記絵付けフィルム1を密着させる場合は、接着層4とし
てポリアクリル系樹脂を用いるとよい。また、樹脂15
の材質がポリフェニレンオキシド・ポリスチレン系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン共重合体系樹
脂、ポリスチレン系ブレンド樹脂の場合は、これらの樹
脂と親和性のあるポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリアミド系樹脂等を使用すればよい。接着層4
の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート
法、コンマコート法等のコーティングや、グラビア印
刷、スクリーン印刷法等の印刷がある。接着層4の乾燥
膜厚は、1μm〜5μmとするのが一般的である。
【0011】この発明に用いる絵付けフィルム1の意匠
上の境界線6とは、基体フィルム2上に形成された第1
色部7と第2色部8との色の変わり目がある(図1)。
第1色部7を黒色部分とし、第2色部8を銀色部分とし
たものがある。第1色部7は第1絵柄層9の色で表現
し、第2色部8は第2絵柄層10の色で表現するとよ
い。または、境界線6としては、絵柄層3が存在する部
分と存在しない部分との変わり目がある。または、境界
線6としては、遮光性インキ部と透光性インキ部との色
の変わり目がある。または、境界線6としては、金属色
部とインキ部との色の変わり目がある。また、境界線6
は、幅を有しない線の場合もあるし、幅を有する帯状と
なる場合もある。境界線6が帯状となる場合としては、
第1絵柄層9と第2絵柄層10との重複部が、帯状の境
界線6に相当する(図9)。この発明に用いる絵付けフ
ィルム1の意匠上の境界線6とは、剥離層5を有する基
体フィルム2上に形成された艶表面と艶消し表面との表
面状態の変わり目がある(図2)。または、境界線6と
しては、細かい艶消し表面と粗い艶消し表面との表面状
態の変わり目がある。具体的には、ヘアライン目表面と
艶表面との表面状態の変わり目がある。または、マット
意匠表面と艶表面との表面状態の変わり目がある。
【0012】この発明の成形同時絵付け品の製造方法
は、前記した絵付けフィルム1を金型内に位置合わせし
て配置し、キャビティ内に樹脂15を射出して樹脂成形
品16と絵付けフィルム1を一体化する成形同時絵付け
品の製造方法において、稜線幅0.1〜4mm、高さ
0.1〜3mmの凸部14を有する金型を用い、絵付け
フィルム1の前記境界線6を金型の凸部14に位置させ
るものである。具体例を以下に示す。まず、前記絵付け
フィルム1を金型内に位置合わせして配置する。例え
ば、絵付けフィルム1が密着して沿うこととなるキャビ
ティ型11と、樹脂射出口12を有するコア型13とか
らなる金型を用いる。キャビティ型11の絵付けフィル
ム1が密着して沿う金型面には凸部14が形成されてい
る。凸部14は、複数の被絵付け面19からなる表面を
有し、隣り合う被絵付け面19の交線部18に溝部を有
する樹脂成形品を成形する場合は、隣り合う被絵付け面
19を成形する金型面の交線部18に形成されていても
よい。
【0013】凸部14は、その外面が平坦な側面と平坦
な頂面とからなるもの、平坦な側面と丸い頂面とからな
るもの、丸い面のみからなるもの、あるいは急斜面と緩
斜面とからなるものなどがある。凸部14の外面は、断
面逆V字形状や断面逆U字形状でもよい。凸部14は、
その稜線幅が、0.1〜4mmの範囲の広さを有し、凸
部14の高さが、0.1〜3mmの立ち上がりのものが
好適である。稜線幅とは、凸部14の平坦な頂面の幅を
意味する場合がある。また、稜線幅とは、曲面を呈する
凸部14では、凸部14を上から見たときの凸部14の
根元の幅を意味する場合もある。稜線とは、線ではなく
幅を持った帯状の面を意味する場合もある。凸部14の
稜線幅が0.1〜4mmの範囲の広さを有すると、絵付
けフィルム1の境界線6を金型の凸部14に位置合わせ
する際の目印となりやすいので、位置合わせが容易とな
る。凸部14の稜線幅が4mmより大きいと、樹脂成形
品16の溝部17が大きすぎてかえって意匠上の境界線
6が目立ち易くなる。凸部14の高さが0.1〜3mm
の範囲の立ち上がりを有すると、絵付けフィルム1が凸
部14によって切断されたりしないので効果的である。
凸部14の高さが3mmより大きいと、絵付けフィルム
1が凸部14によって切断され易くなる。凸部14の高
さが0.1mmより小さいと、意匠上の境界線6が目立
ち易くなる。絵付けフィルム1は、型締め前に、キャビ
ティ型11の内面形状に沿うように真空吸引などによっ
て延伸されてもよい(図5)。
【0014】絵付けフィルム1の意匠上の境界線6を位
置させる個所としては、凸部の外面があるが、さらに具
体的には次の個所がある。凸部14が平坦な側面と平坦
な頂面とからなるものである場合は、側面あるいは頂面
に境界線6を位置させる。凸部14が平坦な側面と丸い
頂面とからなるものであるある場合は、平坦な側面ある
いは丸い頂面に境界線6を位置させる。凸部14が丸い
面のみからなるものである場合は、丸い面の頂上付近あ
るいは根元付近に境界線6を位置させる。凸部14が急
斜面と緩斜面とからなるものや、断面逆V字形状や断面
逆U字形状である場合は、急斜面や緩斜面、あるいは丸
い面に境界線6を位置させる。前記帯状の境界線6を有
する絵付けフィルム1を用いる場合は、帯状の境界線6
をキャビティ型11の凸部14に位置させる。
【0015】つぎにキャビティ型11とコア型13とを
型締めして、樹脂15が射出されるキャビティを形成
し、射出口からキャビティ内に樹脂15を射出すること
によって、樹脂成形品16を成形すると同時に樹脂成形
品16と絵付けフィルム1を接着させ一体化する(図
6)。樹脂15が冷却固化された後に、基体フィルム2
と剥離層5との間で剥離してもよい。あるいは、離型性
を有する基体フィルム2と絵柄層3との間で剥離しても
よい。射出する樹脂15としては、アクリル樹脂やポリ
カーボネート樹脂などの射出成形用樹脂を用いる。絵付
けフィルム1は、型締め後に、キャビティ型11の内面
形状に沿うように真空吸引などによって延伸されてもよ
い(図5)。
【0016】以上の製造方法によって得られるこの発明
の成形同時絵付け品は、この発明の成形同時絵付け品
は、意匠上の境界線6を有する絵付けフィルム1と樹脂
成形品16とが一体化した成形同時絵付け品において、
樹脂成形品16が開口幅0.1〜4mm、深さ0.1〜
3mmの溝部17を有し、絵付けフィルム1の境界線6
が前記溝部17位置しているものである。あるいは、意
匠上の境界線6を有する絵付けフィルム1と樹脂成形品
16とが一体化した後、基体フィルム2を剥離したもの
でもよい。樹脂成形品16は、複数の被絵付け面19か
らなる表面を有するものであり、隣り合う被絵付け面1
9の交線部18に、開口幅0.1〜4mm、深さ0.1
〜3mmの溝部を有し、絵付けフィルムの境界線が前記
溝部に位置しているものでもよい(図3、図8)。隣り
合う被絵付け面19は、曲率半径の小さい曲面と曲率半
径の大きい曲面とであってもよいし、平面と曲面とであ
ってもよいし、段差を有する2平面であってもよい。
【0017】溝部17は、意匠の境界線に沿って形成さ
れる。溝部17は、曲線状になっていてもよいし、四角
状になっていてもよいし、円形状になっていてもよい
(図4参照)。溝部17の内面は、平坦な側面と平坦な
底面とからなるものがある(図7(a))。溝部17の
内面は、断面U字形状であって平坦な側面と丸い底面と
からなるものがある(図7(b))。溝部17の内面
は、丸い面のみからなるものがある。溝部17の内面
は、断面V字形状であって急斜面と緩斜面とからなるも
のがある(図7(c))。溝部17の内面は、段差部分
の急斜面からなる側面がある(図3右端部、図7
(d))。溝部17は、開口幅が0.1〜4mmの範囲
の広さを有し、深さが0.1〜3mmであるものが好適
である。溝部17の開口幅が4mmより広いと、境界線
6の波打ち等が目立ってしまう。溝部17の深さが3m
mより大きくなると、前記製造工程上、絵付けフィルム
1が切断されてしまうことになる。境界線6が位置する
場所は、溝部17の側面あるいは底面のいずれかでもよ
いし(図3)、側面と底面との両方にまたがってもよ
い。また、境界線6が位置合わせされている場所は、急
斜面あるいは緩斜面のいずれかでもよいし急斜面あるい
は緩斜面の両方にまたがってもよい。なお、境界線6が
急斜面に位置合わせされる場合には、溝部17の開口幅
が4mmより広くても、上方からのみ意匠が観察される
製品の場合は、境界線6の波打ち等が目立たない場合も
ある。しかし、上方だけでなく斜めや横からも意匠が観
察される製品では、溝部17は、開口幅が0.1〜4m
mの範囲の広さを有し、深さが0.1〜3mmであるも
のが好適となる。
【0018】
【発明の効果】この発明の成形同時絵付け品の製造方法
は、稜線幅0.1〜4mm、高さ0.1〜3mmの凸部
を有する金型を用い、絵付けフィルムの前記境界線が金
型の凸部に一致するように位置合わせするので、前記境
界線は前記金型の凸部によって形成される溝部の内面に
形成される。溝部は奥まっておりしかも比較的暗いの
で、絵付けフィルムの意匠上の境界線は目立たず、波打
ち、歪み、傾斜、位置ずれなどが判別、視認しにくい。
このため、見栄えのよい製品が得られる。また、この発
明の成形同時絵付け品は、絵付けフィルムの意匠上の境
界線を溝部に位置させるので、意匠上の境界線は目立た
ず、波打ち、歪み、傾斜、位置ずれなどが判別、視認し
にくく、見栄えのよい製品である。さらに、意匠上の境
界線の波打ちなどが目立たないものであると同時に、色
や表面状態の境界が強調して表現された製品となる。こ
のため、溝部を境にして別パーツが嵌め合わされている
ように見えるなど、疑似表現的な意匠効果を発揮するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の成形同時絵付け品の製造方法に用
いる絵付けフィルムを示す断面図である。
【図2】 この発明の成形同時絵付け品の製造方法に用
いる絵付けフィルムを示す断面図である。
【図3】 この発明の成形同時絵付け品の一例を示す断
面図である。
【図4】 この発明の成形同時絵付け品の一例を示す平
面図である。
【図5】 この発明の成形同時絵付け品の製造方法の一
工程の一例を示す断面図である。
【図6】 この発明の成形同時絵付け品の製造方法の一
工程の一例を示す断面図である。
【図7】 この発明の成形同時絵付け品の要部拡大断面
図である。
【図8】 この発明の成形同時絵付け品の一例を示す断
面図である。
【図9】 この発明の成形同時絵付け品の製造方法に用
いる絵付けフィルムを示す断面図である。
【符号の説明】
1 絵付けフィルム 2 基体フィルム 3 絵柄層 4 接着層 5 剥離層 6 境界線 7 第1色部 8 第2色部 9 第1絵柄層 10 第2絵柄層 11 キャビティ型 12 樹脂射出口 13 コア型 14 凸部 15 樹脂 16 樹脂成形品 17 溝部 18 交線部 19 被絵付け面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 9:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 意匠上の境界線を有する絵付けフィルム
    を金型内に位置合わせして配置し、キャビティ内に樹脂
    を射出して樹脂成形品と絵付けフィルムを一体化する成
    形同時絵付け品の製造方法において、稜線幅0.1〜4
    mm、高さ0.1〜3mmの凸部を有する金型を用い、
    絵付けフィルムの前記境界線を金型の凸部に位置させる
    ことを特徴とする成形同時絵付け品の製造方法。
  2. 【請求項2】 樹脂成形品と絵付けフィルムを一体化し
    た後、絵付けフィルムの基体フィルムを剥離する請求項
    1記載の成形同時絵付け品の製造方法。
  3. 【請求項3】 意匠上の境界線を有する絵付けフィルム
    と樹脂成形品とが一体化された成形同時絵付け品におい
    て、樹脂成形品が開口幅0.1〜4mm、深さ0.1〜
    3mmの溝部を有し、絵付けフィルムの境界線が前記溝
    部に位置していることを特徴とする成形同時絵付け品。
  4. 【請求項4】 意匠上の境界線を有し且つ基体フィルム
    が剥離された絵付けフィルムと樹脂成形品とが一体化さ
    れた成形同時絵付け品において、樹脂成形品が開口幅
    0.1〜4mm、深さ0.1〜3mmの溝部を有し、絵
    付けフィルムの境界線が前記溝部に位置していることを
    特徴とする成形同時絵付け品。
  5. 【請求項5】 複数の被絵付け面からなる表面を有する
    樹脂成形品の隣り合う被絵付け面の交線部に、開口幅
    0.1〜4mm、深さ0.1〜3mmの溝部を有し、絵
    付けフィルムの境界線が前記溝部に位置している請求項
    3または4記載の成形同時絵付け品。
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