JPH1042586A - モータ駆動回路 - Google Patents

モータ駆動回路

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JPH1042586A
JPH1042586A JP8234774A JP23477496A JPH1042586A JP H1042586 A JPH1042586 A JP H1042586A JP 8234774 A JP8234774 A JP 8234774A JP 23477496 A JP23477496 A JP 23477496A JP H1042586 A JPH1042586 A JP H1042586A
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JP
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current
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JP8234774A
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Fukashi Yoshizawa
深 吉沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤停止することなく、しかも異常発生時には
確実にモータを停止し、モータ及びドライバー部の焼損
を確実に防止できるようにしたモータ駆動回路を提供す
る。 【解決手段】 モータへ電流を与えるドライバー部4に
流れる電流の大きさによりモータを停止させる焼損防止
手段を、第1及び第2の過電流判定値に達したことを検
知する第1及び第2過電流検知回路6,7と、第1及び
第2過電流検知回路により検出された過電流発生状態の
期間が第1,第2の判定時間に達したことを判定する第
1及び第2過電流発生時間判定回路8,9と、第1及び
第2過電流発生時間判定回路より出力される第1及び第
2モータ停止信号をOR回路10を介して入力するラッチ
回路11とで構成し、第1の過電流判定値を第2の過電流
判定値よりも小さく、第1の判定時間を第2の判定時間
よりも長く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブラシレスモー
タの駆動回路、特に、モータ及びドライバーの異常検出
を正確に行い、モータ及びその周辺回路の焼損を防止で
きるようにしたモータ駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モータの駆動回路において、異常
を検知しモータを停止させる技術としては、特開平6−
276787号公報において開示されているものがあ
る。次に、該公報開示の従来の技術を図7に基づいて説
明する。この従来例はブラシレスモータの駆動回路を示
すもので、この駆動回路は、ホール素子101 (Ha ,H
b,Hc )と、該ホール素子の信号を増幅するホールア
ンプ102 と、ホールアンプ102 の出力を受けて、モータ
のコイルU,V,Wに供給する励磁電流を制御する制御
部103 を備えている 制御部103 はコイルU,V,Wに
励磁電流を供給するためのドライバー部104 に接続され
ている。そして、ドライバー部104 によりモータに供給
される励磁電流(以下、モータ電流)は、抵抗105 を介
してグランドへ流れ、抵抗105 の一端に発生する電圧V
miは、抵抗106 とダイオード107 により発生される基準
電圧Vd と、比較器108 において比較されるようになっ
ている。比較器108 は、Vmi>Vd となった時、モータ
の停止命令信号を出力し、これを制御部103 に与えるこ
とにより、モータを停止させるようになっている。
【0003】次に、このように構成されているモータ駆
動回路の動作を、図8に基づいて更に詳しく説明する。
モータに流れる電流をIm ,抵抗105 の抵抗値をRmiと
すると、抵抗105 の一端に発生する電圧Vmiは、次式
(1)で表される。 Vmi=Im ×Rmi ・・・・・・・・・・(1) モータが定常状態で回転している時には、図8に示すよ
うに、Vmi<Vd となるようにRmiの値を設定してお
く。モータに過剰な負荷がかかるなどの異常が発生する
と、モータ電流は増加し、図8に示すように、Vmiは増
加する。Vmiが基準電圧Vd に達した時、比較器108 よ
りモータの停止命令信号が出力され、モータはただちに
停止され、モータの焼損を防ぐようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示し
た従来のブラシレスモータの駆動回路では、抵抗105 の
抵抗値Rmiの設定が重要である。Rmiの値が大きすぎる
とモータの誤停止を引き起こし、また、Rmiの値が小さ
すぎると異常時のモータ停止機能が作動しないことにな
る。これを、図9を用いて更に詳細に説明する。Rmiが
大きい場合、モータの異常に対しては敏感に反応し、モ
ータを停止できる反面、図9に示すように、モータ電流
が増加する起動時にも反応し、モータが誤停止する可能
性がある。更に、モータの起動時だけではなく、やはり
電流が増加するモータの回転方向の切り換え時にも、誤
停止する可能性がある。逆に、Rmiが小さい場合、誤停
止することなく正常な起動がおこなわれるが、モータの
異常に対し、モータ停止信号が出力されない場合があ
り、モータ等を焼損する可能性がある。
【0005】本発明は、従来のモータ駆動回路における
上記問題点を解消するためになされたもので、請求項1
記載の発明は、誤停止することなく、しかも異常が発生
した時には確実にモータを停止し、モータ及びそのドラ
イバー回路の焼損を確実に防止できるようにしたモータ
駆動回路を提供することを目的とする。また請求項2記
載の発明は、請求項1記載の発明の目的の中で、特に、
モータの停止条件を精度良く設定することが可能なモー
タ駆動回路を提供することを目的とし、また請求項3記
載の発明は、請求項1記載の発明の目的の中で、特に、
モータの停止条件を容易に可変できるようにしたモータ
駆動回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、モータの回転位置の情報に
基づいてモータに供給する電流を制御する制御部と、該
制御部の出力信号を受けてモータへ電流を与えるドライ
バー部と、該ドライバー部に流れる電流の大きさにより
モータを停止させる焼損防止手段とを有するモータ駆動
回路において、前記焼損防止手段は、第1の過電流判定
値に達したことを検知する第1の過電流検知回路と、第
1の過電流検知回路により検出された過電流発生状態の
期間が第1の判定時間に達したことを判定する第1の過
電流発生時間判定回路と、第2の過電流判定値に達した
ことを検知する第2の過電流検知回路と、第2の過電流
検知回路により検出された過電流発生状態の期間が第2
の判定時間に達したことを判定する第2の過電流発生時
間判定回路と、第1の過電流発生時間判定回路より出力
される第1のモータ停止信号と第2の過電流発生時間判
定回路より出力される第2のモータ停止信号とをOR処
理するOR回路と、該OR回路の出力信号を保持するラ
ッチ回路とを備え、前記第1の過電流判定値は、前記第
2の過電流判定値よりも小さく、前記第1の判定時間
は、前記第2の判定時間よりも長く設定してモータ駆動
回路を構成するものである。
【0007】このように、第1及び第2の過電流検知回
路並びに第1及び第2の過電流発生時間判定回路を設
け、第1の過電流判定値を第2の過電流判定値よりも小
さく、第1の判定時間を第2の判定時間よりも長く設定
することにより、モータの起動時や回転方向の切り替え
時などの短時間の過電流に対しては誤停止を防止し、長
時間のモータの過負荷に対しては確実にモータを停止さ
せることができ、更に、ドライバー部における貫通電流
など過大電流が発生した場合には短時間でドライバー部
をオフさせ焼損を防止することができる。
【0008】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
のモータ駆動回路において、前記第1及び第2の過電流
発生時間判定回路は、それぞれ前記第1及び第2の過電
流検知回路により過電流が検出されたタイミングからク
ロック信号に基づきカウントを開始し、過電流が検出さ
れなくなった時点でリセットされ、前記第1の判定時間
及び第2の判定時間までカウントが進んだ時、それぞれ
の出力信号の状態が変化する第1及び第2のタイマーで
構成されていることを特徴とするものである。このよう
に構成することにより、モータ停止のタイミングをクロ
ックに基づいて管理できるため、モータの停止条件をば
らつき少なく精度よく設定することが可能となる。
【0009】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
のモータ駆動回路において、前記第1及び第2の過電流
発生時間判定回路は、それぞれ前記第1及び第2の過電
流検知回路により過電流が検出されたタイミングから積
分を開始する第1及び第2の積分回路と、第1の積分回
路の出力信号と所定の電圧値とを比較する第1の比較器
と、第2の積分回路の出力信号と所定の電圧値とを比較
する第2の比較器とで構成されていることを特徴とする
ものである。このように構成した第1及び第2の過電流
発生時間判定回路においては、積分回路を構成する素子
の定数等を変えることにより、モータの停止条件を容易
に変えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、実施の形態について説明す
る。まず図1に基づいて基本的な実施の形態について説
明する。図1において、ホール素子1(Ha ,Hb ,H
c )はモータの回転位置を検出するための素子であり、
このホール素子1の出力はホールアンプ2により増幅さ
れる。このホールアンプ2の出力は制御部3に与えら
れ、制御部3では、モータを駆動するための電流供給の
タイミング信号を発生する。制御部3から出されたタイ
ミング信号はモータ内のコイルU,V,Wに電流を供給
するトランジスタQ1〜Q6からなるドライバー部4へ
与えられ、モータを駆動する。コイルU,V,Wに流れ
るモータ電流は抵抗5を通り、グランドへ抜ける。コイ
ルU,V,Wに流れるモータ電流をIm ,抵抗5の抵抗
値をRmiとすると、抵抗5の一端に発生する電圧Vmi
は、Vmi=Im ×Rmiとなる。
【0011】抵抗5の一端に発生する電圧Vmiの信号
は、第1過電流検知回路6及び第2過電流検知回路7に
入力される。第1過電流検知回路6及び第2過電流検知
回路7は、それぞれ独立した判定電圧値V1 及びV2
設定されている。第1過電流検知回路6は、入力された
電圧Vmiと判定電圧値V1 を比較する。言い換えると、
モータ電流Im が所定の電流値I1 =V1 /Rmiを越え
ているか否かを判定し、I1 を越えた場合、第1過電流
検知信号として出力する。同様に、第2過電流検知回路
7は、モータ電流Im が所定の電流値I2 =V2 /Rmi
を越えているか否かを判定し、I2 を越えた場合、第2
過電流検知信号として出力する。
【0012】第1過電流検知回路6での判定結果は、第
1過電流発生時間判定回路8に入力される。第1過電流
発生時間判定回路8は、第1過電流検知信号が所定の判
定時間T1 の間、変化することなく入力され続けた時、
第1モータ停止信号を出力する。同様に、第2過電流検
知回路7での判定結果は、第2過電流発生時間判定回路
9に入力される。第2過電流発生時間判定回路9は、第
2過電流検知信号が所定の判定時間T2 の間、変化する
ことなく入力され続けた時、第2モータ停止信号を出力
する。前記第1モータ停止信号及び第2モータ停止信号
はOR回路10によりOR処理され、その出力信号はラッ
チ回路11に入力される。すなわち、少なくとも、第1モ
ータ停止信号又は第2モータ停止信号のどちらかが出力
された時、その情報が前記ラッチ回路11に保持される。
ここで保持された情報は、モータの停止命令信号として
前記制御部3に入力される。制御部3は前記の停止命令
信号を受け、前記ドライバー部4内のトランジスタをオ
フさせ、モータの駆動を停止する。
【0013】このように構成されたモータ駆動回路にお
いて、前記判定電圧値V1 ,V2 及び判定時間T1 ,T
2 を、V1 <V2 ,T1 >T2 の関係を保って適切な値
に設定することによって、モータの起動時又は回転方向
の切り替え時の誤停止を防止し、なお且つモータに異常
が発生した時には確実にモータを停止させることができ
る。更に、制御部3やドライバー部4の異常によりドラ
イバー部4の内部において貫通電流が発生した場合にお
いても、これを検知しドライバー部4をオフさせ、ドラ
イバー部4の焼損を防止することができる。
【0014】次に、具体的な第1の実施の形態を図2に
基づいて説明する。図2において、図1に示した基本的
な実施の形態と同一又は対応する構成要素には、同一符
号を付して示している。図2において、ホール素子1の
出力がホールアンプ2により増幅され、ホールアンプ2
の出力は制御部3に与えられ、制御部3ではモータを駆
動するための電流供給のタイミング信号を発生し、制御
部3から出されたタイミング信号はモータ内のコイル
U,V,Wに電流を供給するドライバー部4へ与えら
れ、モータを駆動する。そして、コイルU,V,Wに流
れるモータ電流は、抵抗5を通りグランドへ抜け、コイ
ルU,V,Wに流れるモータ電流をIm ,抵抗5の抵抗
値をRmiとすると、抵抗5の一端に発生する電圧Vmi
は、Vmi=Im×Rmiと表される点は、図1に示した基
本的な実施の形態と同じである。
【0015】抵抗5の一端に発生する電圧Vmiの信号
は、他方の入力が電圧値V1 なる電源21に接続された第
1比較器23の一方の入力端子へ入力され、更に、他方の
入力が電圧値V2 なる電源22に接続された第2比較器24
の一方の入力端子へ入力されている。そして、第1及び
第2比較器23,24からは第1過電流検知信号及び第2過
電流検知信号が出力され、これらの第1及び第2過電流
検知信号は、第1及び第2タイマー25,26へそれぞれ入
力される。更に、第1及び第2タイマー25,26からは第
1モータ停止信号及び第2モータ停止信号が出力され、
これらの第1及び第2モータ停止信号はOR回路10に入
力されるようになっている。
【0016】次に、第1及び第2比較器23,24並びに第
1及び第2タイマー25,26の動作を、図3のタイミング
チャートに基づいて説明する。図3の(A),(B)に
示すように、Vmi>V1 になるようなモータ電流が発生
すると、第1比較器23からは第1過電流検知信号として
ハイレベルが出力される。この第1過電流検知信号は第
1タイマー25に入力され、第1タイマー25は、第1過電
流検知信号を入力した時点、すなわちVmi>V1 の状態
になった時から、クロック信号(CLK)をタイムベー
スにカウントを開始し、Vmi<V1 の状態になった時に
は第1過電流検知信号はLレベルとなり、第1タイマー
25はリセットされる。第1タイマー25は、予め設定され
ている判定時間T1 までカウントした時点で、出力がハ
イレベルとなる。この第1タイマー25の出力を第1モー
タ停止信号としている。すなわち、予め設定された時間
1 の間、Vmi>V1 の状態が続いた時、第1モータ停
止信号が出力される。逆に、起動時のように、Vmi>V
1 の状態が発生したとしても、その期間がT1 より短け
れば、第1モータ停止信号は出力されない。
【0017】一方、抵抗5の一端に発生する電圧Vmiの
信号は、他方の入力が電圧値V2 なる電源22に接続され
た第2比較器24の一方の入力端子へも入力される。第2
比較器24の出力信号は、同様に第2タイマー26へ与えら
れ、第2タイマー26からは第2モータ停止信号として出
力される。但し、第2タイマー26に予め設定されている
判定時間はT2 とする。
【0018】第1タイマー25及び第2タイマー26のそれ
ぞれの出力である第1モータ停止信号と第2モータ停止
信号は、OR回路10に入力され、その出力は状態を保持
するラッチ回路11へ入力される。すなわち、少なくとも
第1モータ停止信号又は第2モータ停止信号のいずれか
の信号が出力された時、前記ラッチ回路11はこの情報を
保持する。更に、ここで保持された情報はモータの停止
命令信号として、前記制御部3へ与えられる。
【0019】次に、本実施の形態における全体の動作
を、モータ及びドライバー部4の状態と関連付けて、図
4を用いて説明する。第1比較器23及び第2比較器24に
与えるそれぞれの判定電圧V1 及びV2 を、V2 >V1
とする。また第1タイマー25及び第2タイマー26のそれ
ぞれに設定する判定時間T1 及びT2 を、T1 >T2
する。モータが停止している状態から起動をかけると、
モータには起動時の突入電流として過大な電流が流れ
る。モータが起動し、回転が定常状態になると、モータ
の電流が減少する。モータの回転中にモータに過大な負
荷が加わると、モータに過電流が発生する。また、制御
部3とドライバー部4が正常に動作している時は、図2
におけるドライバー部4内のQ1とQ2,Q3とQ4,
Q5とQ6という組み合わせでトランジスタが同時にオ
ンすることはないが、何らかの原因で制御部3の動作異
常が発生したり、ドライバー部4のトランジスタのどれ
かが常時オン状態となってしまったような場合、ドライ
バー部4のPNPトランジスタ及びNPNトランジスタ
のオン抵抗と抵抗5でのみ制限される非常に大きな貫通
電流が流れる。
【0020】モータが定常状態にあるときは、Vmi<V
1 ,モータ負荷増加による過電流の発生時には、Vmi>
1 で且つVmi<V2 ,更に、制御部3もしくはドライ
バー部4の異常による貫通電流の発生時には、Vmi>V
2 となるように、V1 及びV2 を設定する。また第1タ
イマー25に設定する判定時間T1 を、モータ起動時の起
動電流が発生している期間より大きく設定する。一方、
第2タイマー26に設定する判定時間T2 は、貫通電流の
発生する期間より小さく設定する。
【0021】図4に示すように、モータが停止している
状態から起動をかけると、モータには起動時の突入電流
として過大な電流が流れ、Vmi>V1 の期間、第1比較
器23の出力はハイレベルとなるが、この期間は第1タイ
マー25に設定する判定時間T1 より短いため、第1タイ
マー25からは、第1モータ停止信号は発生しない。した
がって、誤停止することなく正常な起動がかかる。そし
て、モータ負荷増加による過電流の発生時には、この発
生期間が第1タイマー25に設定した判定時間T1 を越え
た時点で、第1タイマー25から第1モータ停止信号が発
生し、OR回路10とラッチ回路11を経由し、モータの停
止命令信号として制御部3に与えられる。制御部3はこ
の停止命令信号を受け、モータの駆動を停止する。モー
タが停止すると、Vmi<V1 となり、第1タイマー25は
リセットされてしまうが、前記ラッチ回路11がモータの
停止命令信号を保持しているため、前記ラッチ回路11を
リセットしない限り再起動はかからない。
【0022】制御部3もしくはドライバー部4の異常に
より貫通電流が発生し、Vmi>V2となると、この発生
期間が第2タイマー26に設定した判定時間T2 を越えた
時点で、第2タイマー26から第2モータ停止信号が発生
し、OR回路10とラッチ回路11を経由し、モータの停止
命令信号として制御部3に与えられる。制御部3はこの
命令信号を受け、モータの駆動を停止する。モータが停
止すると、Vmi<V2となり、第2タイマー26はリセッ
トされてしまうが、前記ラッチ回路11がモータの停止命
令信号を保持しているため、前記ラッチ回路11をリセッ
トしない限り再起動はかからない。
【0023】以上説明したように、本実施の形態による
と、起動時の誤停止を防ぎ、なお且つ、モータの負荷が
増加し、モータに過大な電流が流れたときには確実にモ
ータを停止させ、モータ及びその周辺の部品の焼損を防
止することができる。また、モータ駆動回路の異常によ
り、貫通電流が発生した時も確実にモータを停止させ、
モータ及びその周辺の部品の焼損を防止することができ
る。更に、モータ停止命令を出すタイミングをクロック
に基づいて管理しているため、ばらつきが少なく精度の
良いモータの停止条件が設定できる。
【0024】次に、具体的な第2の実施の形態を図5に
基づいて説明する。図5において、図2に示した第1の
実施の形態と同一の構成要素には同一符号を付して示し
ている。この実施の形態は、第1の実施の形態における
第1タイマー及び第2タイマーの機能を、アナログ的に
実現するように構成したものである。コイルU,V,W
に流れるモータ電流Im は、抵抗5を介してグランドへ
抜け、抵抗値をRmiとすると、抵抗5の一端に発生する
電圧Vmiは、Vmi=Im ×Rmiとなる点は、第1の実施
の形態と同じである。抵抗5の一端に発生する電圧Vmi
の信号は、他方の入力が電圧値V1 なる電源21に接続さ
れたオープンコレクタ出力の第1比較器31の一方の入力
端子へ入力される。第1比較器31の出力は、電流源33と
容量34からなる積分回路の積分開始及びリセットの制御
を行う。Vmi<V1 の期間は第1比較器31の出力がロー
レベルとなり、積分回路はリセット状態にある。逆に、
Vmi>V1 となると、第1比較器31の出力がハイ・イン
ピーダンスになり積分を開始する。この積分信号は、他
方を電源37に接続した第3比較器38の一方の入力端子へ
入力される。前記電流源33と容量34からなる積分回路
と、第3比較器38により、第1の実施の形態における第
1タイマーの機能を実現している。
【0025】同様に、抵抗5の一端に発生する電圧Vmi
の信号は、他方の入力が電圧値V2なる電源22に接続さ
れたオープンコレクタ出力の第2比較器32の一方の入力
端子へ入力され、第2比較器32の出力は、電流源35と容
量36からなる積分回路の積分開始及びリセットの制御を
行う。そして、前記電流源35と容量36からなる積分回路
と、その積分信号を入力し一端に電源37を接続した第4
比較器39により、第1の実施の形態における第2タイマ
ーの機能を実現している。
【0026】次に、電流源33と容量34からなる積分回路
と、第3比較器38による回路が、第1の実施の形態にお
ける第1タイマーと同じ機能を果たすことを、図6を用
いて説明する。Vmi<V1 の期間は第1比較器31の出力
がローレベルとなり、積分回路はリセット状態にある。
逆に、Vmi>V1 となると、第1比較器31の出力がハイ
・インピーダンスになり積分を開始する。積分開始から
の時間をt,電流源33の電流値をI1 ,容量34の容量値
をC1 とすると、時間tでの積分値Vi は、Vi =I1
×t/C1 となる。したがって、この積分値が第3比較
器38の他方の端子に接続されている電源37の電圧値V3
を越えると、第3比較器38の出力が反転し、第1モータ
停止信号を出力する。積分を開始してから第3比較器38
の出力が反転するまでの時間T1 は、T1 =C1 ×V3
/I1 となる。前記積分値Vi が電圧値V3 を越える以
前に、Vmi<V1 の状態に戻った場合は、積分はリセッ
トされ、再び、Vmi>V1 の状態になった時から積分が
開始される。
【0027】以上の動作により得られる第1モータ停止
信号は、第1の実施の形態における第1タイマーにより
得られるものと同じである。ここでは、積分回路を電流
源と容量で構成しているものを示したが、抵抗と容量で
構成した積分回路でも同様な機能を果たす。第1モータ
停止信号が入力されるOR回路10,及びこのOR回路10
の出力信号を保持するためのラッチ回路11についての機
能は、第1の実施の形態におけるものと同じであるので
説明を省略する。また、本実施の形態の構成での全体の
動作も、第1の実施の形態におけるものと同じであるの
で説明を省略する。
【0028】本実施の形態においても、第1の実施の形
態と同様に、起動時の誤停止を防ぎ、なお且つ、モータ
の負荷が増加し、モータに過大な電流が流れた時には確
実にモータを停止させ、モータ及びその周辺の部品の焼
損を防止することができる。また、モータ駆動回路の異
常により、貫通電流が発生した時も確実にモータを停止
させ、モータ及びその周辺の部品の焼損を防止すること
ができる。更に、積分用の容量値などを変えることによ
り、容易にモータの停止条件を変えることができ、シス
テムでの停止条件の最適化ができる。
【0029】
【発明の効果】以上実施の形態に基づいて説明したよう
に、請求項1記載の発明によれば、誤停止することなく
異常発生時には確実にモータを停止し、モータ及びその
ドライバー部の焼損を確実に防止できるモータ駆動回路
を実現することができる。また請求項2記載の発明によ
れば、特にモータの停止条件を精度よく設定することが
可能なモータ駆動回路を提供することができ、更に請求
項3記載の発明によれば、特にモータの停止条件を容易
に変えることが可能なモータ駆動回路を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ駆動回路の基本的な実施の
形態を示すブロック構成図である。
【図2】本発明の具体的な第1の実施の形態を示す回路
構成図である。
【図3】図2に示した第1の実施の形態における第1比
較器及び第1タイマーの動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図4】図2に示した第1の実施の形態の全体の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図5】本発明の具体的な第2の実施の形態を示す回路
構成図である。
【図6】図5に示した第2の実施の形態の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図7】従来のモータ駆動回路の構成例を示す回路構成
図である。
【図8】図7に示した従来例の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図9】図7に示した従来例の問題点を説明するための
説明図である。
【符号の説明】
1 ホール素子 2 ホールアンプ 3 制御部 4 ドライバー部 5 抵抗 6 第1過電流検知回路 7 第2過電流検知回路 8 第1過電流発生時間判定回路 9 第2過電流発生時間判定回路 10 OR回路 11 ラッチ回路 21,22 電源 23 第1比較器 24 第2比較器 25 第1タイマー 26 第2タイマー 31 第1比較器 32 第2比較器 33,35 電流源 34,36 容量 37 電源 38 第3比較器 39 第4比較器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転位置の情報に基づいてモー
    タに供給する電流を制御する制御部と、該制御部の出力
    信号を受けてモータへ電流を与えるドライバー部と、該
    ドライバー部に流れる電流の大きさによりモータを停止
    させる焼損防止手段とを有するモータ駆動回路におい
    て、前記焼損防止手段は、第1の過電流判定値に達した
    ことを検知する第1の過電流検知回路と、第1の過電流
    検知回路により検出された過電流発生状態の期間が第1
    の判定時間に達したことを判定する第1の過電流発生時
    間判定回路と、第2の過電流判定値に達したことを検知
    する第2の過電流検知回路と、第2の過電流検知回路に
    より検出された過電流発生状態の期間が第2の判定時間
    に達したことを判定する第2の過電流発生時間判定回路
    と、第1の過電流発生時間判定回路より出力される第1
    のモータ停止信号と第2の過電流発生時間判定回路より
    出力される第2のモータ停止信号とをOR処理するOR
    回路と、該OR回路の出力信号を保持するラッチ回路と
    を備え、前記第1の過電流判定値は、前記第2の過電流
    判定値よりも小さく、前記第1の判定時間は、前記第2
    の判定時間よりも長く設定されていることを特徴とする
    モータ駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の過電流発生時間判定
    回路は、それぞれ前記第1及び第2の過電流検知回路に
    より過電流が検出されたタイミングからクロック信号に
    基づきカウントを開始し、過電流が検出されなくなった
    時点でリセットされ、前記第1の判定時間及び第2の判
    定時間までカウントが進んだ時、それぞれの出力信号の
    状態が変化する第1及び第2のタイマーで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の過電流発生時間判定
    回路は、それぞれ前記第1及び第2の過電流検知回路に
    より過電流が検出されたタイミングから積分を開始する
    第1及び第2の積分回路と、第1の積分回路の出力信号
    と所定の電圧値とを比較する第1の比較器と、第2の積
    分回路の出力信号と所定の電圧値とを比較する第2の比
    較器とで構成されていることを特徴とする請求項1記載
    のモータ駆動回路。
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