JPH1041209A - 基板現像方法及びその装置 - Google Patents

基板現像方法及びその装置

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JPH1041209A
JPH1041209A JP19188196A JP19188196A JPH1041209A JP H1041209 A JPH1041209 A JP H1041209A JP 19188196 A JP19188196 A JP 19188196A JP 19188196 A JP19188196 A JP 19188196A JP H1041209 A JPH1041209 A JP H1041209A
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JP
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substrate
developer
developing
developing solution
spin chuck
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JP19188196A
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Inventor
Manabu Yabe
学 矢部
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板をその周縁部に当接する支持部材で支持
することにより、吸着に起因する基板裏面の汚染を防止
することができるとともに、温度分布の偏りに起因する
現像ムラを防止する。 【解決手段】 被膜が形成された基板Wの表面全体を現
像液Dで覆って現像処理を施す基板処理方法において、
基板Wを、その周縁部に当接する支持部材5fによって
支持した状態で現像処理を施す。現像液Dは、支持部材
5fを伝って流下するので、基板Wの中心部から外周部
に向かう流動が生じる。この流動によって現像液Dの活
性度が均一にされる。また、支持ピン5bと支持部材5
fとによって支持するので、吸着に起因する基板Wの汚
染及び温度分布不均一を解消できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、フ
ォトマスク用のガラス基板、液晶表示装置用のガラス基
板、光ディスク用の基板など(以下、単に基板と称す
る)の表面に形成された被膜に対して現像液を供給して
現像処理を施す基板現像方法及びその装置に係り、特
に、静止した状態の基板の表面全体を現像液で覆って現
像処理を施す(いわゆるパドル現像)技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の基板現像方法として、例
えば、基板の裏面を吸引式スピンチャックにより吸着支
持し、基板を回転させることなく静止させた状態で露光
済みの被膜を有する表面に現像液を供給して全体を現像
液で覆い、この状態を一定時間、例えば、60秒間保持
することにより基板に対して現像処理を施すものが挙げ
られる。このようにして現像された基板は、その後、電
動モータにより吸引式スピンチャックとともに回転駆動
され、その表面に供給されている現像液を振り切って乾
燥される。
【0003】このような現像方法では、基板に供給した
現像液を静止させた状態に保持しているので、基板の上
方から現像液を常に供給し続ける方法に比較して露光済
みの被膜に対してダメージを与えることが少なく、ま
た、現像液の消費量も少なく現像処理を施すことができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来方法によると次のような問題がある。すなわ
ち、吸引式スピンチャックは、基板を回転駆動する際に
も確実に吸着保持できるように強力な吸引を行う必要が
あるので、吸引に起因する汚染が基板の裏面に生じると
いう問題点がある。つまり、基板裏面を強力に吸引する
ことにより、ミストやパーティクルがその付近に付着し
てチャック跡が生じる。
【0005】また、吸引式スピンチャックは、基板の裏
面への吸着部分の大きさが、基板の径よりも小さくなっ
ている関係上、裏面に吸引式スピンチャックが当接して
いる部分とそうでない部分とにおいて温度分布に偏りが
生じる。つまり、基板の回転中心付近とその外周部とで
は、温度分布に差異が生じる。このように温度分布に差
異が生じることにより、現像液による反応に差異が生じ
て現像ムラが生じるという問題点がある。
【0006】また、基板の表面に供給された現像液は、
基板の回転中心上方から供給され、基板の中心付近から
周縁部に向かって拡がってゆき、最終的に基板の表面全
体を覆うことになる。しかしながら、その際にも現像液
は基板表面の被膜と反応しつつ拡がってゆくので、現像
液の活性度が中心部と周縁部とで異なることになる。つ
まり、基板の中心付近の現像液は活性度が高く、周縁部
に向かうに従ってその度合いが低下している。したがっ
て、その状態で基板を一定時間保持して現像すると、中
心部ほど現像が進行し、周縁部に向かうにつれてその割
合が低下することになる。その結果、基板の全面にわた
って現像を均一に施すことができないという別異の問題
がある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、基板をその周縁部に当接する支持部材
で支持することにより、吸着に起因する基板裏面の汚染
を防止することができるとともに、温度分布の偏りに起
因する現像ムラを防止することができる基板現像方法を
提供することを目的とする。
【0008】また、本発明のもう一つの目的は、基板の
表面全体を覆っている現像液をその外周部から漏らすこ
とによって、現像液の活性度不均一に起因する現像ムラ
を防止することができる基板現像方法及びその装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の基板現像方法は、被膜が形成され
た基板の表面全体を現像液で覆って現像処理を施す基板
現像方法において、前記基板を、その周縁部に当接する
複数個の支持部材により支持した状態で現像処理を施す
ことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2に記載の基板現像方法は、
請求項1に記載の基板現像方法において、前記基板の表
面全体を覆っている現像液を、その外周部より漏らしつ
つ現像処理を施すことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項3に記載の基板現像方法は、
請求項2に記載の基板現像方法において、さらに前記基
板の表面に現像液を供給しつつ現像処理を施すことを特
徴とするものである。
【0012】また、請求項4に記載の基板現像装置は、
被膜が形成された基板の表面全体を現像液で覆って現像
処理を施す基板現像装置において、前記基板を水平面内
で回転自在に支持する回転支持手段と、前記基板の表面
に現像液を供給する供給手段と、前記回転支持手段の周
囲を囲って現像液が飛散することを防止する飛散防止カ
ップと、前記基板の表面を覆った現像液を、その外周部
から漏らすためのリーク手段と、前記回転支持手段を停
止させた状態で、前記供給手段により前記基板の表面に
現像液を供給し、前記リーク手段を介して現像液をその
外周部より漏らしつつ現像処理を施すとともに、所定時
間後に前記回転支持手段により前記基板を回転駆動して
前記基板に供給された現像液を振り切って乾燥させる制
御手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明方法の作用は次のとおり
である。基板の周縁部に当接する複数個の支持部材によ
り基板をほぼ水平姿勢に保持し、この状態で基板の表面
全体に現像液を供給する。したがって、吸引に起因する
基板裏面の汚染を防止することができる。また、基板に
当接するのは、複数個の支持部材であって、かつ、周縁
部に当接するようになっているので、吸引式スピンチャ
ックのように当接した部分とそうでない部分とで温度に
偏りが生じることを防止することができる。したがっ
て、基板の表面全体にわたって温度分布を均一にするこ
とができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明方法によれ
ば、基板の表面全体を覆っている現像液の外周部から現
像液を積極的に漏らすことにより、現像液が中心部から
外周部に向かって流動するので、基板の表面全体にわた
って現像液の活性度をほぼ均一にすることができる。
【0015】また、請求項3に記載の発明方法の作用は
次のとおりである。現像液を外周部から漏らしてゆく
と、当然のことながら基板の表面に供給された現像液の
深さ(以下、液深と称する)は、次第に減少してゆく。
すると、その液深の減少に伴って漏れ量が減少してゆく
ので、現像液の流動する割合が減少することになる。し
たがって、現像液の活性度を均一にする作用が低下する
ことになる。そこで、現像液を外周部から漏らしつつ、
活性度の高い現像液を新たに補充するように供給するこ
とによって液深をほぼ一定に保ち、現像液の漏れ量をほ
ぼ一定にすることができる。その結果、現像液の活性度
をより均一にすることができる。
【0016】また、請求項4に記載の発明装置の作用は
次のとおりである。基板は回転支持手段により支持さ
れ、供給手段から現像液が供給される。供給された現像
液は、基板の回転中心から周縁部に向かって拡がって基
板の表面全体を覆う。基板の表面を覆っている現像液
は、リーク手段によってその外周部から漏らされる。し
たがって、その中心部から外周部に向かって現像液の流
動が生じ、現像液の活性度を基板の全体にわたってほぼ
均一にすることができる。その後、制御手段は回転支持
手段を介して基板を回転駆動し、その表面の現像液を振
り切って基板を乾燥する。振り切られた現像液は飛散防
止カップによって受け止められて回収される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。 <第1実施例>図1は、実施例に係る基板現像装置の概
略構成を示す縦断面図である。図中、符号1は回転軸で
あり、その下端部は電動モータ3に連動連結されて鉛直
方向に沿った軸芯P周りに回転駆動される。回転軸1の
上端部には、メカ式スピンチャック5が装着されてい
る。このメカ式スピンチャック5の詳細については後述
する。メカ式スピンチャック5の周囲には、基板Wに供
給された現像液が飛散することを防止するための飛散防
止カップ7が配設されている。この飛散防止カップ7
は、上部に開口および内面に下向き傾斜面を有する上カ
ップ7aと、上カップ7aを上部内周面に嵌め込まれた
下カップ7bと、下カップ7bの底部上面に嵌め込まれ
ている円盤状の整流板7cとから構成されている。下カ
ップ7bのリング状の排液ゾーンには、飛散した現像液
などを回収するための排液口7dが形成され、整流板7
cと下カップ7bとによって形成されている排気ゾーン
には、ミストやパーティクルを含む気流を排気するため
の排気口7eが形成されている。なお、上述したメカ式
スピンチャック5は、本発明における回転支持手段に相
当する。
【0018】飛散防止カップ7の上方には、現像液を基
板Wに対して供給するための供給ノズル10が配備され
ている。この供給ノズル10は、現像液を貯留するタン
クやポンプなどの現像液を圧送するための供給機構12
に連通接続されている。なお、供給ノズル10と供給機
構12とは、本発明における供給手段に相当する。
【0019】なお、図示しない基板搬送機構とメカ式ス
ピンチャック5との間で基板Wを受け渡しする際には、
メカ式スピンチャック5と飛散防止カップ7とが昇降機
構14により相対昇降され、図1中に二点鎖線で示すよ
うにメカ式スピンチャック5が上カップ7aの開口より
上方に突出するように移動される。また、基板Wに対し
て現像処理を施す際には、図1中に実線で示すようにメ
カ式スピンチャック5が飛散防止カップ7内に収容され
るように移動される。
【0020】上述した電動モータ3の回転制御と、供給
機構12からの現像液の供給制御と、昇降機構14によ
る昇降制御は、図示しないCPUやメモリを内蔵した制
御部16によって統括制御されるようになっている。な
お、制御部16は、本発明における制御手段に相当す
る。
【0021】次に、上述したメカ式スピンチャック5に
ついて、図2ないし図6を参照して詳細に説明する。な
お、図2はメカ式スピンチャック5の平面図であり、図
3はその斜視図である。また、図4は回転式支持部材の
斜視図であり、図5および図6は、回転式支持部材の動
作説明に供する要部拡大図である。
【0022】メカ式スピンチャック5は、基板Wの径よ
りもやや大径の回転台5aを備えており、その上面には
回転台5aの外周部から軸芯P側に3本の支持ピン5b
が立設されている。これらの3本の支持ピン5bは、基
板Wの裏面に点接触して基板Wをほぼ水平姿勢で当接支
持するものである。回転台5aの円周方向には、基板W
の周縁部に当接して水平方向の位置を規制する回転式支
持部材5cが配備されている。なお、以下、全ての回転
式支持部材5cが回転自在に構成されているとして説明
するが、基板Wの回転中心と軸芯Pとを精度良く一致さ
せるために回転式支持部材5cのうちの数個を固定式と
することが好ましい。
【0023】回転式支持部材5cは、図4に示すように
構成されている。円柱状のベース5eの上面には、その
回転軸P1 から所定距離だけ離れた移動軸P2 に沿って
ピン状の支持部材5fが立設されている。ベース5eの
下面には回転軸P1 に沿って回転軸体5gが配設され、
この下端部には円盤状の磁石保持体5hが取り付けられ
ている。磁石保持体5hは、その回転軸P1 を通る直径
方向に長細形状の永久磁石5iを保持している。このよ
うに構成されている回転式支持部材5cは、図5に示す
ように、その回転軸体5gが回転台5aに取り付けられ
ている軸受け5a1 によって回動自在に支持されてい
る。この実施例では、図2に示すように、回転台5aの
8箇所に回転式支持部材5cが配設されている。
【0024】メカ式スピンチャック5と飛散防止カップ
7とが昇降機構14により相対昇降して鉛直方向に離れ
ると、図5に示すように、回転式支持部材5cと、整流
板7cの上面に配設されたリング状磁石18とは鉛直方
向に離れた状態となる。このときリング状磁石18の形
成する磁力線は、図中に実線矢印で示すように回転台5
aの外側から中心部に向かう方向に向いている。したが
って、永久磁石5iのN極が回転台5aの中心部に向か
うように吸引される。その結果、回転式支持部材5cは
回転軸P1 を中心にして回転し、支持部材5fが支持ピ
ン5b側から離れる。つまり、支持ピン5bに当接支持
されている基板Wの周縁部から離れる。したがって、こ
の状態で図示しない基板搬送機構とメカ式スピンチャッ
ク5との間で基板Wの受け渡しを行うことができる。
【0025】メカ式スピンチャック5と飛散防止カップ
7とが昇降機構14により相対昇降して鉛直方向に近接
すると、図6に示すように、回転式支持部材5cとリン
グ状磁石18とが近接した状態となる。この状態では、
永久磁石5iのS極がリング状磁石18のN極に吸引さ
れる。したがって、回転式支持部材5cは回転軸P1
中心にして回転し、支持部材5fが支持ピン5b側に回
転移動する。その結果、支持ピン5fが基板Wの周縁部
に当接して水平方向の位置を規制する。この状態では、
基板Wに現像液を供給して液盛りし、その後基板Wを回
転駆動することによって現像液を振り切って基板Wを乾
燥させることができる。
【0026】次に、図7のフローチャートを参照して現
像処理について説明する。なお、基板Wの表面には、図
示しない感光性被膜が形成されており、既に所定パター
ンの露光が行われているものとする。
【0027】ステップS1(基板の搬入) まず、制御部16が昇降機構14を介してメカ式スピン
チャック5と飛散防止カップ7とを相対昇降し、図示し
ない基板搬送機構を介して基板Wをメカ式スピンチャッ
ク5に載置する。このとき基板Wは、図5に示すように
支持ピン5bによって水平姿勢で支持されている。次い
で、メカ式スピンチャック5と飛散防止カップ7とを相
対昇降して、メカ式スピンチャック5を飛散防止カップ
7内に収容する。すると、上述したように回転式支持部
材5cによって基板Wの水平方向の位置が規制される
(図6参照)。
【0028】ステップS2(現像液の供給) 供給ノズル10の先端部を軸芯Pの上方に移動し、供給
機構12から供給ノズル10を介して静止した状態の基
板Wに現像液を供給開始する。なお、このとき基板Wを
低速回転させつつ現像液を供給するようにしてもよい。
供給された現像液Dは、図8中に点線で示すように基板
Wの中心部から周縁部に向かって次第に拡がってゆく。
そして、現像液Dが基板Wの表面全体を覆い、かつ、そ
の現像液Dの深さ(以下、液深と称する)がd0 となっ
た時点で現像液Dの供給を停止する(図9参照)。つま
り、静止した基板Wの表面全体に現像液Dを液盛りす
る。なお、この液深d0 は、例えば、0.5mm〜1.
0mm程度である。このようにして現像液Dは、基板W
の中心部から外周部に向かって拡がってゆくが、その過
程において基板Wの表面に形成されている被膜と反応し
ている。つまり、最初に供給された現像液Dは、基板W
の中心部分で反応しつつ外周部に拡がってゆく一方で、
その後供給された現像液Dは、最初に供給された現像液
Dによって被膜がある程反応した部分に供給されること
になる。したがって、現像液Dの活性度は、中心部分が
最も高く、外周部に向かうにつれて低下している。その
ためこの状態を一定時間保持して現像処理を施すと、基
板Wの中心部分と外周部とでは反応の進行度合いに偏り
が生じることになる。つまり、活性度不均一に起因する
現像ムラが生じる。
【0029】ステップS3(現像液を漏らす) 基板Wの表面に供給された現像液Dは、図10に示すよ
うに、その外周部が8箇所の支持部材5fに接触し、各
接触部分から極めて微量であるが一定量ずつ漏れ始め
る。なお、この現象は、支持部材5fを基板Wの周縁部
に当接させることによって意図的に生じさせているもの
であるので、現像液Dを漏らすと表現することにする。
また、この現像液Dを漏らす過程は、説明の都合上、上
記ステップS2の後に生じるように記載しているが、実
際には、ステップS2において基板Wの表面全体を現像
液Dが覆った時点から生じるものである。上述した現像
液Dの漏れ量は、各支持部材5fの径にほぼ比例するの
で、支持部材5fを径が異なるものに交換することによ
って漏れ量を調整することができる。なお、支持部材5
fは、本発明におけるリーク手段に相当する。
【0030】ステップS4(一定時間保持) 図11に示すように、現像液Dが初期の液深d0 からd
1 に減少するまで現像液Dを漏らすことを一定時間だけ
保持する。この液深d1 が『0』、すなわち、現像液D
がなくなるまで保持すると、残渣が生じて基板Wの被膜
に悪影響を与えることになるので、液深d1 がそれより
大きな値となるように時間を設定しておくことが好まし
い。例えば、初期の液深d0 の1/3程度の液深d1
なる時間だけ保持すればよい。現像液Dは、図11中に
二点鎖線で示すように、各支持部材5fを伝って流下す
る。すると基板Wの中心側から外周部に向かって現像液
Dが流動することになる。つまり、活性度の高い現像液
Dが活性度の低い現像液D側に向かって流動するので、
基板Wの全体における現像液Dの活性度不均一がほぼ解
消される。したがって、現像液Dの活性度不均一に起因
する現像ムラを防止することができる。
【0031】また、基板Wは、上述したように構成され
ているメカ式スピンチャック5によって保持されてい
る。つまり、3本の支持ピン5bによりその裏面が当接
支持されるとともに、その周縁部に当接する8本の回転
式支持部材5cにより水平方向の位置を規制されて支持
されている。したがって、吸引式スピンチャックのよう
な強力な吸着を行わないので、基板Wの裏面にミストや
パーティクルが付着することによりチャック跡が生じる
ことを防止することができる。さらに、接触面積を極め
て少なくすることができるので、基板Wの全体における
温度分布の偏りを抑制することができる。その結果、吸
着に起因する基板Wの裏面の汚染を防止することができ
るとともに、温度分布の偏りに起因する現像ムラを防止
することができる。
【0032】ステップS5(振り切り・乾燥) 上述したようにして現像液Dを一定量ずつ漏らしながら
一定時間保持された基板Wは、電動モータ3によって回
転駆動される。これによって液深d1 にまで減少した現
像液Dは、遠心力によって振り切られて基板Wの周囲に
飛散する。飛散した現像液Dは、飛散防止カップ7によ
り受け止められて排液ゾーンの排液口7dとおって回収
される。
【0033】ステップS6(基板の搬出) 昇降機構14によりメカ式スピンチャック5と飛散防止
カップ7とを相対昇降する。これによりメカ式スピンチ
ャック5は、図1中に二点鎖線で示すように飛散防止カ
ップ7の開口を通って上方に突出する。このとき回転式
支持部材5cの支持部材5fが基板Wの周縁部から離れ
るので、基板Wは、その裏面を3本の支持ピン5bによ
って当接支持されているだけである。次いで、図示しな
い基板搬送機構がメカ式スピンチャック5から現像処理
済みの基板Wを受け取って搬出する。
【0034】上述したようなステップS1〜S6を経て
1枚の基板Wに対する現像処理が完了する。次いで、ス
テップS1に戻って新たな基板Wを搬入して上記ステッ
プを行うことによって、順次に基板Wの現像処理を行う
ことができる。
【0035】なお、上述した現像処理では、現像液Dを
一定量ずつ漏らすだけであったが、上記ステップS3,
S4において現像液Dを一定量ずつ漏らしつつ、その漏
れ量に相当する量の現像液Dを供給ノズル10から補充
するように供給してもよい。このように現像液Dを補充
することによって、現像液Dの初期の液深d0 を保持す
ることができて漏れ量をほぼ一定化できるので、基板の
全面にわたって現像液の活性度をより均一にすることが
できる。また、活性度の高い現像液Dを供給するので、
現像に要する時間を短縮することができる。上記現像液
の補充供給のためには、供給ノズル10の他に微量の現
像液Dを安定して供給することができるノズルを別途配
備することが好ましい。
【0036】なお、上述した回転式支持部材5cの支持
部材5fは、ピン状のものであって現像液Dがその外周
面を伝って流下する構造であったが、図12および図1
3のような構造としてもよい。すなわち、支持部材5f
の外周面に、基板Wの周縁部から斜め下方に向かう浅い
流下案内溝5f1 を形成する。このように流下案内溝5
1 を形成することによって、流下する経路が変わるこ
とに起因する漏れ量の変動を抑制することができ、現像
液Dの漏れ量を安定させることができる。したがって、
現像液Dの活性度を安定して一定にすることができる。
また、このように流下案内溝5f1 が形成された支持部
材5fの高さを調節することによって、基板Wの周縁部
に面する開口面積を可変することができるので、現像液
Dの漏れ量を調整することができる。
【0037】さらに、支持部材5fの流下案内溝5f1
の下方に、基板Wの周縁部からベース5eの上部を経て
回転台5aの外側に達する流下案内板5f2 を配設する
ようにしてもよい。これにより流下案内溝5f1 から溢
れた現像液D(図13中に点線で示す)が、ベース5e
を伝って回転軸体5gおよび軸受け5a1 に到達して、
回転式支持部材5cの回動性を悪化させることを防止す
ることができる。したがって、回転式支持部材5cの回
動動作を長期間にわたって安定して保つことができるの
で、基板Wの水平方向の位置決めを確実に行うことがで
きる。
【0038】また、上記メカ式スピンチャック5は、3
本の支持ピン5bと、8個の回転式支持部材5cとによ
って基板Wを当接支持するようにしたが、図14および
図15に示すように、支持ピン5bを省略して8個の回
転式支持部材6cによってのみ支持するように構成して
もよい。
【0039】すなわち、回転式支持部材6cは、回転軸
1 で回転自在に構成され、上部に下向き傾斜面6e1
を有する円柱状のベース6eと、このベース6eの上部
に形成されて回転軸P1 からずれた移動軸P2 を有する
円柱状の支持部材6fとを備えている。その下方には、
図示省略しているが上記回転式支持部材5cと同様に永
久磁石が取り付けられている。したがって、基板Wを搬
入する際には、図15中に実線で示すように回転軸P1
を中心にして支持部材6fが基板Wの周縁部から遠ざか
り、下向き傾斜面6e1 によって基板Wの裏面周縁部を
点接触にて支持する。そして、基板Wを処理する際に
は、図15中に二点鎖線で示すように支持部材6fが基
板Wの周縁部に近接して、基板Wの周縁部を当接支持す
る。なお、支持部材6fは、本発明におけるリーク手段
に相当する。
【0040】なお、上記のメカ式スピンチャック5は、
回転台5aの8箇所に回転式支持部材5c,6cを配設
したが、その配設個数や位置は基板Wのサイズや形状な
どに応じたものとすればよい。また、オリエンテーショ
ン・フラット(以下、オリフラと称する)を有する半導
体ウエハの場合には、オリフラ部分に複数個の回転式支
持部材5c,6cが位置するように配置してもよい。さ
らに、オリフラ部分からの現像液Dの漏れ量を他の部分
と異なるようにするために、その部分に位置する支持部
材5f,6fの形状を変えておくようにしてもよい。
【0041】<第2実施例>上記の第1実施例では、メ
カ式スピンチャック5を採用した基板現像装置を例にと
って説明したが、この実施例では吸引式スピンチャック
を採用した装置を例に採って説明する。なお、図16
中、符号が図1と同一のものは同じ機能を有するもので
あるので詳細な説明は省略する。また、上述した供給ノ
ズル10と、供給機構12と、昇降機構14とは図示省
略している。
【0042】回転支持手段に相当する吸引式スピンチャ
ック20は、基板Wの径よりも小径の円盤状に形成され
ている。この吸引式スピンチャック20は、図示しない
吸引手段に連通接続されており、その上面に載置された
基板Wの裏面を吸着保持するようになっている。下カッ
プ7bの外周面には、第1エアシリンダ22が上下方向
に沿って配設されている。この第1エアシリンダ22の
ロッド22aは、水平方向に沿って配設された第2エア
シリンダ24を昇降可能なように連動連結されている。
第2エアシリンダ24のロッド24aは逆Lの字状に形
成されており、その水平方向に延出した部分は上下方向
への移動を案内するガイド26に緩挿されている。ロッ
ド24aの下端部には、ピン状のリーク部材28が傾斜
して取り付けられている。このリーク部材28は、その
上端部が基板Wの軸芯P側に向かうように傾斜して配設
されている。なお、リーク部材28は、基板Wの外周部
の4箇所に配設されている。
【0043】上記のように構成されている装置の動作に
ついて説明する。なお、初期状態では、図1に示すよう
に第1エアシリンダ22のロッド22aが伸長した状態
であり、第2エアシリンダ24のロッド24aが収縮し
た状態である。
【0044】まず、図16中に二点鎖線で示すように、
飛散防止カップ7と吸引式スピンチャック20とを相対
昇降し、この状態で吸引式スピンチャック20に基板W
を載置する。そして、再びそれらを相対昇降して、図1
6に実線で示すように基板Wと吸引式スピンチャック2
0とを飛散防止カップ7内に収容する。
【0045】つぎに、図17に示すように、第1エアシ
リンダ22のロッド22aを収縮して、第2エアシリン
ダ24を下降する。これによりリーク部材28は、図1
7中の点線で示す状態から二点鎖線で示す状態にまで鉛
直方向に沿って下降する。そして、第2エアシリンダ2
4のロッド24aを伸長して、図17中に実線で示すよ
うにリーク部材28を基板Wの周縁部に向けて移動す
る。このときリーク部材28は、後に基板Wに液盛りさ
れる現像液Dの外周部にさえ接触すればよく、基板Wの
周縁部に当接する必要はない。なお、リーク部材28
は、本発明におけるリーク手段に相当するものである。
【0046】このような状態で基板Wの表面に現像液D
を供給すると、基板Wの周縁部にまで拡がってきた現像
液Dは、その外周部がリーク部材28に接触し、この部
分から一定量ずつ漏れ始める(図18中の二点鎖線)。
したがって、上述した第1実施例と同様に基板Wの表面
に盛られた現像液Dに流動が生じて基板Wの表面全体に
わたって現像液Dの活性度が均一にされる。したがっ
て、活性度不均一に起因する現像ムラを防止することが
できる。
【0047】なお、現像液Dの漏れ量を変えるためには
リーク部材28の径を変えればよいこと、リーク部材2
8の配設個数や位置は基板Wに応じて変えればよいこ
と、現像液Dの漏れ量を安定させるためにリーク部材2
8に案内溝を形成してもよいこと、現像液Dを漏らしつ
つ現像液Dを補充供給してもよいことなどは、上述した
第1実施例と同様である。
【0048】また、上述した第1実施例では、支持部材
5fがリーク手段を兼用しているが、第2実施例のよう
に別途リーク手段を配設するようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明方法によれば、複数個の支持部材によっ
て基板の周縁部を支持するので、吸着に起因する基板の
汚染を防止できるとともに、当接した部分とそうでない
部分とにおいて温度差が生じることを防止することがで
きるので、温度差に起因する現像ムラを防止することが
できる。
【0050】また、請求項2に記載の発明方法によれ
ば、基板の中心部から外周部に向かって現像液を流動さ
せることによって、現像液の活性度を基板の全面にわた
ってほぼ均一にすることができる。したがって、活性度
不均一に起因する現像ムラを防止することができる。
【0051】また、請求項3に記載の発明方法によれ
ば、現像液を補充するように供給することによって液深
をほぼ一定に保ち、現像液の漏れ量をほぼ一定化するこ
とができる。その結果、基板の全面にわたって現像液の
活性度をより均一にすることができる。また、活性度の
高い現像液を供給するので、現像時間を短縮することが
できる。
【0052】また、請求項4に記載の発明装置によれ
ば、基板の表面を覆っている現像液を、リーク手段によ
ってその外周部から漏らすことにより、その中心部から
外周部に向かって流動させることができる。したがっ
て、現像液の活性度を基板の全体にわたってほぼ均一に
することができる。その結果、現像液の活性度不均一に
起因する現像ムラを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る基板現像装置の概略構成を示
す縦断面図である。
【図2】メカ式スピンチャックの平面図である。
【図3】メカ式スピンチャックの斜視図である。
【図4】回転式支持部材の斜視図である。
【図5】回転式支持部材の動作説明に供する要部拡大図
である。
【図6】回転式支持部材の動作説明に供する要部拡大図
である。
【図7】現像処理を示すフローチャートである。
【図8】現像液が基板の全面を覆った状態を示す平面図
である。
【図9】現像液が基板の全面を覆った状態を示す側面図
である。
【図10】現像液を漏らす際の状態を示す平面図であ
る。
【図11】現像液を漏らす際の状態を示す側面図であ
る。
【図12】支持部材の変形例を示す側面図である。
【図13】支持部材の変形例を示す側面図である。
【図14】メカ式スピンチャックの変形例を示す平面図
である。
【図15】回転式支持部材を示す図である。
【図16】第2実施例に係る基板現像装置の概略構成を
示す縦断面図である。
【図17】リーク部材の動作説明に供する図である。
【図18】リーク部材の動作説明に供する図である。
【符号の説明】
W … 基板 D … 現像液 1 … 回転軸 3 … 電動モータ 5 … メカ式スピンチャック(回転支持手段) 5b … 支持ピン 5f … 支持部材(リーク手段) 5f … 回転台 7 … 飛散防止カップ 10 … 供給ノズル(供給手段) 12 … 供給機構(供給手段) 16 … 制御部(制御手段) 18 … リング状磁石 20 … 吸引式スピンチャック(回転支持手段) 28 … リーク部材(リーク手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被膜が形成された基板の表面全体を現像
    液で覆って現像処理を施す基板現像方法において、 前記基板を、その周縁部に当接する複数個の支持部材に
    より支持した状態で現像処理を施すことを特徴とする基
    板現像方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板現像方法におい
    て、前記基板の表面全体を覆っている現像液を、その外
    周部より漏らしつつ現像処理を施すことを特徴とする基
    板現像方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基板現像方法におい
    て、さらに前記基板の表面に現像液を供給しつつ現像処
    理を施すことを特徴とする基板現像方法。
  4. 【請求項4】 被膜が形成された基板の表面全体を現像
    液で覆って現像処理を施す基板現像装置において、 前記基板を水平面内で回転自在に支持する回転支持手段
    と、 前記基板の表面に現像液を供給する供給手段と、 前記回転支持手段の周囲を囲って現像液が飛散すること
    を防止する飛散防止カップと、 前記基板の表面を覆った現像液を、その外周部から漏ら
    すためのリーク手段と、 前記供給手段により前記基板の表面に現像液を供給し、
    前記リーク手段を介して現像液をその外周部より漏らし
    つつ現像処理を施すとともに、所定時間後に前記回転支
    持手段により前記基板を回転駆動して前記基板に供給さ
    れた現像液を振り切って乾燥させる制御手段と、 を備えていることを特徴とする基板現像装置。
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