JPH1037797A - シリンダブロックの構造 - Google Patents

シリンダブロックの構造

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JPH1037797A
JPH1037797A JP19338296A JP19338296A JPH1037797A JP H1037797 A JPH1037797 A JP H1037797A JP 19338296 A JP19338296 A JP 19338296A JP 19338296 A JP19338296 A JP 19338296A JP H1037797 A JPH1037797 A JP H1037797A
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JP
Japan
Prior art keywords
wall
cylinder block
bore
cooling water
bore wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP19338296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Nishikawa
和範 西川
Yukimare Morinaga
幸希 森永
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過大な水冷ジャケットによる冷却損失をなく
しかつエンジン騒音を低下させる。 【解決手段】 シリンダボア2を形成するボア壁3の周
囲をボア壁3上端と下死点にあるピストン上端面の近傍
位置との間の範囲にわたって取り囲む冷却水通路5を構
成する水冷ジャケット4を設け、この水冷ジャケット4
の外側壁7をボア壁3の下部との間に空間16をあけた
状態で下方に向かって滑らかに末広がり状に延出させて
シリンダブロック1の下部のスカート部15に連続さ
せ、それによって適切な範囲に水冷ジャケット4を設け
て冷却損失を無くすとともに、外側壁7にてエンジン騒
音の外部への漏出を抑制して騒音低下を図った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリンダブロックの
構造に関し、特に冷却損失を無くすとともにエンジン騒
音の軽減を図ったシリンダブロックの構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のシリンダブロックは、例えば実開
昭57−58746号公報に開示されているような構造
のものが一般的である。図3を参照して説明すると、シ
リンダボア21を形成するボア壁22の上端から下端の
範囲にわたってその周囲を取り囲む冷却水通路23がボ
ア壁22と外側壁24との間に形成され、このボア壁2
2と外側壁24にて水冷ジャケット25が構成されてい
る。そして、水冷ジャケット25の外側壁24下端から
クランク室を形成する末広がり状のスカート部26が延
出されている。
【0003】ところで、ボア壁22はピントンの上下動
の範囲の全長、すなわち上死点にあるピストンの上端面
と下死点にあるピストンの下端との間の範囲にわたって
設ける必要があるが、そのボア壁22で冷却が特に必要
な部分は、ほぼ高温の燃焼ガスに直接触れる範囲、すな
わちボア壁22の上端と下死点にあるピストンの上端面
近傍位置との間の範囲であり、それ以上にボア壁22の
全長にわたって水冷ジャケット25を設けると、逆に冷
却損失が生じたり、外側壁24に膜振動が誘発されてエ
ンジン騒音を助長するという問題がある。
【0004】そこで、図4に示すように、ボア壁22の
上部の周囲、すなわちボア壁22の上端と下死点にある
ピストンの上端面近傍位置との間の範囲に水冷ジャケッ
ト25を設け、ボア壁22の下端からクランク室を形成
する末広がり状のスカート部26が延出させた構成のも
のが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す構成では、ボア壁22の下部22aがそのままシリ
ンダブロックの外側壁となり、このボア壁22の下部2
2aからシリンダボア21内の爆発音等の騒音が輻射音
や透過音となって容易に洩れ出し、エンジン騒音が大き
くなるという問題がある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、過大な水冷ジャケットによる冷却損失がなくかつエ
ンジン騒音を低下できるシリンダブロックの構造を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリンダボア
を形成するボア壁の周囲をボア壁上端と下死点にあるピ
ストン上端面の近傍位置との間の範囲にわたって取り囲
む冷却水通路を構成する水冷ジャケットを設け、この水
冷ジャケットの外側壁をボア壁の下部との間に空間をあ
けた状態で下方に向かって滑らかに末広がり状に延出さ
せてシリンダブロックの下部のスカート部に連続させ、
それによって適切な範囲に水冷ジャケットを設けて冷却
損失を無くすとともに、水冷ジャケットが設けられてい
ないボア壁の下部の周囲に空間をあけて配設された外側
壁にてエンジン騒音の外部への漏出を抑制して騒音低下
を図り、またその外側壁を滑らかに末広がり状に延出し
てスカート部に連続させることによって急激な断面変化
を無くしてシリンダブロックの下部構造の剛性を高めた
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図
1、図2を参照して説明する。
【0009】1は多気筒エンジンのシリンダブロックで
あり、複数(図示例では3つ)のシリンダボア2が一列
状に配置されている。3は各シリンダボア2のボア壁で
ある。4は各ボア壁3の上部の周囲を取り囲むように形
成された水冷ジャケットである。この水冷ジャケット4
の形成範囲は、ボア壁3の上端部からシリンダボア2内
を上下動するピストン(図示せず)が下死点に位置した
ときのピストン上面近傍位置までの範囲である。
【0010】水冷ジャケット4は、シリンダボア2・・
列の周囲を取り囲むように各ボア壁3と外側壁7との間
に形成されたほぼ均一な幅の主冷却水通路5と、シリン
ダボア2、2間において隣り合うボア壁3、3の間に両
側の主冷却水通路5を連通するように形成された副冷却
水通路6から成っている。8は、水冷ジャケット4の適
所からシリンダブロック1の上面に開口するように形成
された開口部であり、水冷ジャケット形成用中子の中子
砂排出口として利用され、またその一部はシリンダヘッ
ドとの間に介装されるガスケットに形成された通孔を介
して水冷ジャケット4内の冷却水をシリンダヘッドに向
けて流出させる冷却水流出穴として利用されるものであ
る。
【0011】9はシリンダブロック1の一端面の一側部
に形成されたポンプケーシング部であり、その奥側(シ
リンダブロック他端側)に向けて吸込通路10が延出さ
れている。吸込通路10はシリンダブロック1の上面で
開口10aし、シリンダヘッド(図示せず)に形成され
た冷却水通路の出口に接続される。11はポンプケーシ
ング部9の吐出口で、主冷却水通路5のシリンダブロッ
ク1の一端部に位置する部分の一側部に連通されてい
る。また、主冷却水通路5におけるシリンダブロック1
の一端部に位置する部分では、外側壁7から主冷却水通
路5内に突出する突部12が突設され、この突部12に
て吐出口11から流出した冷却水が主冷却水通路5を図
中の矢印方向と逆向きに他側方に向けて流れるのを防止
し、冷却水が一方向に円滑に流れるように構成されてい
る。さらに、この突部12とボア壁3との間には所要の
隙間13が形成されており、ボア壁3の熱伸縮を拘束し
ないように構成されている。
【0012】また、上記主冷却水通路5の内、吐出口1
1に近い上流側、すなわちシリンダブロック1の一側部
に沿っている側において、副冷却水通路6の一側近傍で
かつ冷却水の流れ方向上流側の部分14で、外側壁7の
曲率中心をシリンダボア2の中心に対して適当距離dだ
け偏芯させることにより、外側壁7が副冷却水通路6の
一側に近づくほど徐々にボア壁3に近づくように構成さ
れている。図1において、仮想線は通常の外側壁7の形
状を示している。このように構成することにより、主冷
却水通路5を流れる冷却水の一部が副冷却水通路6に向
けて指向され、副冷却水通路6に冷却水が確実に流れ込
むことになる。
【0013】また、水冷ジャケット4の主冷却水通路5
の外側壁7は、図2に示すように、そのまま下方に向か
って滑らかに末広がり状に延出されてシリンダブロック
1の下部のスカート部15に連続されている。それに伴
って、外側壁7とボア壁3の下部との間には空間16が
形成されるとともに、この空間16を横断する補強リブ
17にてボア壁3の下部と外側壁7が連結されている。
【0014】以上の構成によると、エンジンが稼働して
ウォータポンプが作動すると、ポンプケーシング部9の
吐出口11から流出した冷却水が水冷ジャケット4内を
通って各シリンダボア2のボア壁3を冷却した後、シリ
ンダブロック1の上面の開口部8からシリンダヘッド
(図示せず)に向けて流出し、シリンダヘッドの排気側
を冷却した後ラジエータに向けて流出し、ラジエータで
冷却された冷却水がシリンダヘッドの吸気側を冷却した
後ポンプケーシング部9の吸込通路10に流入する。こ
のように冷却水が循環することによってシリンダブロッ
ク1及びシリンダヘッドが冷却される。
【0015】シリンダブロック1の水冷ジャケット4内
においては、シリンダボア2・・列の周囲を取り囲むよ
うに形成されたほぼ均一な幅の主冷却水通路5内を冷却
水が一方向に流れることによって、ボア壁3の主冷却水
通路5に臨んでいる部分が冷却水によって効果的に冷却
され、さらに主冷却水通路5におけるシリンダブロック
1の一端部に位置する部分に外側壁7から主冷却水通路
5内に突出する突部12を突設しているので、吐出口1
1から流出した冷却水は主冷却水通路5を他側方に向け
て逆向きに流れることなく一方向に円滑に流れるため、
主冷却水通路5で冷却水の流れに淀みを生じず、高い冷
却性能を確保することができる。さらに突部12とボア
壁3との間に隙間13が存在するので、ボア壁3の熱伸
縮を拘束せず、それによってボア壁3の熱変形がいびつ
にならず、その結果オイル消費量の低減、焼付き防止、
及びメカニカルロス低減を図ることができる。
【0016】また、上記のように主冷却水通路5内を一
方向に円滑に冷却水が流れることによってボア壁3の主
冷却水通路5に臨んでいる部分が効果的に冷却されると
ともに、副冷却水通路6の一側近傍でかつ冷却水の流れ
方向上流側の部分14の外側壁7を副冷却水通路6の一
側に近づくほど徐々にボア壁3に近づくようにしている
ので、主冷却水通路5を流れる冷却水の一部が確実に隣
り合うボア壁3、3の間の副冷却水通路6に流れ込み、
ボア壁3の副冷却水通路6に臨んでいる部分も確実に冷
却される。したがって、ボア壁3の温度を全周にわたっ
て均一に保つことができ、ボア壁3の熱変形がいびつに
ならず、その結果オイル消費量の低減、焼付き防止、及
びメカニカルロス低減を図ることができる。
【0017】そして、以上の水冷ジャケット4をボア壁
3の上端部からピストンが下死点にあるときのピストン
上面近傍位置までの範囲に設け、水冷ジャケット4を適
切な範囲にのみ設けているので、冷却損失を無くすこと
ができ、かつその水冷ジャケット4の外側壁7をそのま
ま下方に滑らかに末広がり状に延出させてシリンダブロ
ック1の下部のスカート部15に連続させているので、
水冷ジャケット4が設けられていないボア壁3の下部の
周囲に空間16をあけて外側壁7が存在することにな
り、エンジン騒音の外部への漏出を抑制できて騒音低下
に効果を発揮し、また滑らかにスカート部15に連続
し、急激な断面変化がないのでシリンダブロック1の下
部構造の剛性を向上することができ、その分肉厚を薄く
できて軽量化を図ることができ、また末広がり状である
ため、シリンダブロック1の鋳造工程で、湯まわりが良
くなるとともに中子も抜け易く、さらにシリンダブロッ
ク1の外観形状もすっきりする等の効果を発揮する。
【0018】なお、上記実施形態では本発明をシリンダ
ボア列の周囲を取り囲むように形成した主冷却水通路5
とシリンダボア2、2間の副冷却水通路6を有する水冷
ジャケット4に適用した例を示したが、副冷却水通路6
を形成していないサイヤミーズシリンダブロックに本発
明を適用しても同様の効果を奏することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明のシリンダブロックの構造によれ
ば、以上のようにシリンダボアを形成するボア壁の周囲
をボア壁上端と下死点にあるピストン上端面の近傍位置
との間の範囲にわたって取り囲む冷却水通路を構成する
水冷ジャケットを設けているので、適切な範囲にのみ水
冷ジャケットを設けて冷却損失を無くすことができ、ま
たこの水冷ジャケットの外側壁をボア壁の下部との間に
空間をあけた状態で下方に向かって延出させているの
で、水冷ジャケットが設けられていないボア壁の下部の
周囲に空間をあけて配設された外側壁にてエンジン騒音
の外部への漏出を抑制してエンジン騒音の低下を図るこ
とができ、さらにその外側壁を滑らかに末広がり状に延
出してスカート部に連続させているので、急激な断面変
化を無くしてシリンダブロックの下部構造の剛性を高め
ことができてその分肉厚を薄くできて軽量化を図ること
ができ、また末広がり状であるため、シリンダブロック
の鋳造工程で湯まわりが良くなるとともに中子も抜け易
くなり、さらにシリンダブロックの外観形状もすっきり
する等の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のシリンダブロックの全体
横断平面図である。
【図2】図1のA−A縦断面図である。
【図3】従来例のシリンダブロックの全体横断平面図で
ある。
【図4】他の従来例のシリンダブロックの全体横断平面
図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 シリンダボア 3 ボア壁 4 水冷ジャケット 5 主冷却水通路 7 外側壁 15 スカート部 16 空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボアを形成するボア壁の周囲を
    ボア壁上端と下死点にあるピストン上端面の近傍位置と
    の間の範囲にわたって取り囲む冷却水通路を構成する水
    冷ジャケットを設け、この水冷ジャケットの外側壁をボ
    ア壁の下部との間に空間をあけた状態で下方に向かって
    滑らかに末広がり状に延出させてシリンダブロックの下
    部のスカート部に連続させたことを特徴とするシリンダ
    ブロックの構造。
JP19338296A 1996-07-23 1996-07-23 シリンダブロックの構造 Pending JPH1037797A (ja)

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JP19338296A JPH1037797A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 シリンダブロックの構造

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