JPH10340164A

JPH10340164A - 分散印刷処理システム

Info

Publication number: JPH10340164A
Application number: JP9148978A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Masuda; 浩増田; Hideyuki Goto; 秀行後藤
Original assignee: NEC Solution Innovators Ltd
Current assignee: NEC Solution Innovators Ltd
Priority date: 1997-06-06
Filing date: 1997-06-06
Publication date: 1998-12-22

Abstract

(57)【要約】【課題】スタンド・アロンのシステムでも、クライア
ント／サーバ型のシステムでも、プリンタ障害やマシン
障害の発生時に、少なくとも、ページ単位のリカバリが
行える分散印刷処理システムを提供する。【解決手段】ネットワーク環境において、印刷データ
を、サーバシステムを介して、プリンタにより印刷する
際、複数のサーバシステムに共通する共有ディスクを備
えると共に、各サーバシステムの代替え印刷制御部に、
障害発生時に前記共有ディスクに印刷データを格納する
印刷データ格納部、および、障害発生時に印刷データを
前記共有ディスクから引き上げて代替えサーバシステム
に与える印刷データ継承部を設け、更に、ネットワーク
上に、前記サーバシステムやプリンタなどの各マシンの
状態を監視する障害監視部を有し、その障害監視部から
の障害通知を代替えサーバシステムで解釈して、前記印
刷データ継承部に印刷データを継承することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上に
接続される複数のコンピュータ（クライアントのワーク
ステーション）から印刷データを受け取り印刷を行う際
に使用する分散印刷処理システムに関し、特に、障害発
生時に代替印刷を行うようにサーバシステムを切り換え
る分散印刷処理システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の分散印刷処理システムで
は、印刷を要求するクライアントから、プリンタを管理
するプリンタサーバ（サーバシステム）に、印刷データ
を送り、プリンタサーバがプリンタの障害を検出した際
に、代替印刷を行う必要がある。このための従来の分散
印刷処理システムとしては、例えば、特開平７−２２５
７３１号公報に記載されたものが知られている。

【０００３】図１２には、その従来の分散印刷処理シス
テムの代表的な構成例が示されている。ここでは、プリ
ンタサーバが、クライアントのワークステーションから
受けた印刷データ全体を保持し、また、プリンタの障害
を検出して、代替えプリンタに印刷データを転送してい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ここで
の第１の問題点は、プリンタサーバが、一括して障害管
理を行っている構成なので、プリンタサーバに障害が発
生した場合には、印刷の代替自体が行えなくなることで
あり、また、第２の問題点は、印刷データ全体をプリン
タサーバに送る方式を採用しているので、プリンタの数
もしくはクライアントの数が多くなると、プリンタサー
バで、大量の印刷データを保持する記憶装置が必要にな
るということである。更に、第３の問題点は、この方式
では、プリンタに出力する場合に、プリンタのバッファ
を使って、非同期に出力を行っているから、プリンタの
代替を行って、印刷を継続した場合、プリンタのバッフ
ァにあるデータが欠落する虞があることである。

【０００５】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、その目的とするところは、スタンド・アロンのシ
ステムでも、クライアント／サーバ型のシステムでも、
プリンタ障害やマシン障害の発生時に、少なくとも、ペ
ージ単位のリカバリが行える分散印刷処理システムを提
供することであり、更には、大容量の記憶装置を必要と
しない分散印刷処理システムを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
ネットワーク環境において、印刷データを、サーバシス
テムを介して、プリンタにより印刷する分散印刷処理シ
ステムにおいて、複数のサーバシステムおよびこれらに
共通する共有ディスクを備えると共に、各サーバシステ
ムの代替え印刷制御部に、障害発生時のために前記共有
ディスクに印刷データを格納する印刷データ格納部、お
よび、障害発生時に代替えサーバシステムとして使用す
るために印刷データを前記共有ディスクから引き上げる
印刷データ継承部を設け、更に、ネットワーク上に、前
記サーバシステムやプリンタなどの各マシンの状態を監
視する障害監視部を有し、その障害監視部からの障害通
知を代替えサーバシステムで解釈して、前記印刷データ
継承部に印刷データを継承することを特徴とする。

【０００７】この場合、その実施の形態として、クライ
アントのシステム（ワークステーション）は、リカバリ
単位（１または複数ページ）の印刷データを逐次送信す
る同期印刷制御部を備えると共に、前記プリンタは、特
定の制御コードを受信した際に、そのバッファ内の印刷
データを全て印刷するまで、信号レベルで、ビジー制御
を行い、また、前記サーバシステムの同期印刷制御部
は、リカバリ単位の印刷データを受けると、前記制御コ
ードを前記印刷データに付加して印刷の完了を待ち合わ
せるようにしている。

【０００８】更には、前記障害監視部は、マネージャシ
ステムに装備され、前記サーバシステムは、クライアン
トのシステムと前記マネージャシステムとに、印刷完了
の通知を行い、更に、前記マネージャシステムは、その
制御部において、ネットワーク上の各サーバシステムの
印刷情報を、印刷情報データバンクに格納することがで
きる。また、前記マネージャシステムは、前記障害監視
部の検出に基づいて、前記共有ディスクのデータ格納位
置と当該マシーンがダウンしたことをクライアントのシ
ステムに通知すると共に代替えマシーンに印刷制御を移
転する旨を通知するサーバ・クライアント制御部を備え
ている。

【０００９】また、他の実施の形態として、前記サーバ
システムは、クライアントのシステム（ワークステーシ
ョン）に、印刷完了の通知を行い、更に、前記クライア
ントのシステムは、ネットワーク上の各サーバシステム
の印刷情報を、印刷情報データバンクに格納する構成で
もよい。更に、前記クライアントのシステムには、前記
障害監視部が設けられ、また、前記障害監視部の検出に
基づいて、代替えマシーンに印刷制御を移転する旨を通
知するサーバ・クライアント制御部が設けられている構
成でもよい。

【００１０】

【発明の実施の形態】

（第１の実施の形態）以下、本発明の分散印刷処理シス
テムを、図１に示す実施の形態を参照して具体的に説明
する。ここでの分散印刷処理システムは、基本的には、
マネージャシステム１と、＃１サーバシステム２と、＃
２サーバシステム３と、クライアントのシステム（ワー
クステーション）４と、各サーバシステムに共用される
共有ディスク（スプールファイル）５と、プリンタ６と
より構成される。なお、上述の共有ディスク５を共有メ
モリに置き換えても良いことは勿論である。

【００１１】マネージャシステム１は、スタンド・アロ
ンのシステムで、ネットワーク上で分散印刷を実施する
前記サーバシステムやクライアントのシステム４の動作
状況を監視しており、また、前記サーバシステムやプリ
ンタなどのマシンがダウンした時、障害を検出する障害
監視部１−１を備えると共に、その検出に基づいて、そ
の共有ディスク５のデータ格納位置と当該マシーンがダ
ウンしたことをクライアントのシステム４に通知すると
共に代替えマシーンに印刷制御を移転する旨を通知する
サーバ・クライアント制御部１−２を備える。

【００１２】更に、マネージャシステム１は、各サーバ
システムのスプールディレクトリ情報、クライアントの
システム４における転送済みデータのポインタ、サーバ
システムにおける印刷完了データのポインタなどの情報
を格納する印刷情報データバンク１−３を有する。

【００１３】また、各サーバシステム２、３の代替え印
刷制御部２−１、３−１およびクライアントのシステム
４には、リカバリ単位（１または複数のページ）の同期
出力で印刷の確認を行いながら、プリンタ６における印
刷を行うため、それぞれ、同期印刷制御部２−２、３−
２、４−２が装備されている。また、各サーバシステム
２、３は、その同期印刷制御部２−２、３−２で、クラ
イアントのシステム４からの印刷データを共有ディスク
５に保持する働きをすると共に、サーバクライアント制
御部１−２から通知を受けて、ダウンしたマシンのデー
タを引き上げる代替印刷制御部２−３、３−１を具備す
る。

【００１４】このような構成では、クライアントのシス
テム４の同期印刷制御部４−２は、該当するサーバシス
テムの同期印刷制御部から印刷の確認を行いながら、印
刷データを順次、転送する。この間、マネージャシステ
ム１では、印刷の確認がとれた範囲を印刷情報データバ
ンクに記録する。

【００１５】障害監視部１−１は、ネットワーク上の各
マシンの障害を監視して、障害を検出したら、その検出
情報をサーバ・クライアント制御部１−２に与え、この
制御部１−２は、障害が発生したマシン（例えば、＃１
サーバシステム）についての代替先のサーバシステム
（例えば、＃２サーバシステム）およびクライアントの
システム４に障害の通知を行い、予め設定されている共
有ディスク５上のスプールディレクトリの位置を通知す
る。

【００１６】通知を受けた代替先サーバシステムでは、
その代替印刷制御部で、共有ディスク５から障害サーバ
システムのデータを、ローカルディスク（図示せず）の
スプールディレクトリにコピーして、プリンタ６による
印刷を行う。即ち、サーバ・クライアント制御部１−２
から通知を受けて、印刷の完了していないリカバリ単位
からの継続印刷の指示をプリンタ６に与え、プリンタ６
はこれを行う。

【００１７】なお、この実施の形態では、プリンタ６
は、＃１サーバシステム２と＃２サーバシステム３の両
系から印刷を継続するようになっているが、プリンタ
は、図２に符号６、６’で示すように、それぞれのサー
バシステム２、３に別々に対応して用意されていて、障
害の発生時に代替えサーバシステム３に対応するプリン
タ６’で、引き継いで印刷する形態にしてもよい。

【００１８】次に、本発明の実施の形態の動作について
説明する。クライアントのシステム４で、生成された印
刷データは、同期印刷制御部４−２を介して、リカバリ
単位（予め設定された１つまたは複数のページ）に区切
られて、＃１サーバシステム２に転送される。サーバシ
ステム２の同期印刷制御部２−２では、リカバリ単位毎
に同期印刷のための特定の制御コードを用いて、プリン
タ６に転送を行う。

【００１９】プリンタ６で、実際に紙に印刷が完了した
時点で、サーバシステム２の同期印刷制御部２−２に対
して、完了の信号（ＢＵＳＹ信号＝オフ）が上がり、ク
ライアントのシステム４の同期印刷制御部４−２に印刷
完了メッセージが渡る。クライアントシステム４の同期
印刷制御部４−２では、印刷が完了したぺージの番号を
印刷情報データバンク４−３に記録して、次のデータを
送る。

【００２０】また、サーバシステム２が障害で、ダウン
したとすると、マネージャシステム１の障害監視部１−
１でダウンを検出する。かくして、マネージャシステム
１は、そのダウン検出を、サーバダウン情報として、サ
ーバ・クライアント制御部１−２からクライアントのシ
ステム４の代替先制御部（同期印刷通信部）４−１に通
知する。この時、同期印刷制御部４−２は、印刷情報デ
ータバンク４−３から代替サーバのネットワークアドレ
スを取り出し、印刷の完了済みのページの次（障害が発
生した時点で、その前に記録されているページの番号の
次）から代替サーバ（図１では＃２サーバシステム３）
に転送を行い、印刷の継続を行う。

【００２１】次に、共有ディスク５を使用して印刷の継
続を行う、この実施の形態について説明する。サーバシ
ステム２にて印刷データが発生した場合、同期印刷制御
部２−２は、共有ディスク５上に、印刷データと制御情
報を格納して、プリンタ６にて印刷を行う。この時、印
刷がどのページまで完了したかは、制御情報として、共
有ディスク５に格納されている。そして、サーバシステ
ム２がダウンした場合、マネージャシステム１の障害監
視部１−１が、この障害を検出して、代替サーバシステ
ム３に、サーバの切替え通知を行い、また、サーバシス
テム２で使用していたスプールディレクトリの情報を代
替サーバシステム３の代替印刷制御部３−１に通知す
る。

【００２２】通知を受けた代替印刷制御部３−１は、旧
サーバのスプールディレクトリの印刷情報（印刷データ
と制御情報）を、自らのサーバシステムのスプールディ
レクトリ（図示せず）にコピーして、印刷の継続を実施
する。なお、各サーバシステムのスプールディレクトリ
情報は、マネージャシステム１の印刷情報データバンク
１−３に予め格納されている。

【００２３】（第２の実施の形態）図３は、本発明の第
２の実施の形態を示すもので、クライアント／サーバ型
のシステムであり、クライアントのシステム４と＃１サ
ーバシステム２との情報交換の状況を説明するためのブ
ロック図である。ここでは、各クライアントのシステム
４における印刷情報データバンク４−３の印刷データ
が、同期印刷制御部４−２で、リカバリ単位（ページも
しくは複数ページ）に分割され、サーバシステム２の同
期印刷制御部２−２に転送される。

【００２４】同期印刷制御部２−２では、プリンタ６に
合った制御コードを、前記印刷データに付加して、プリ
ンタ６に転送する。プリンタ６では、そのプリンタ印刷
制御部６−２が前記制御コードを受け取ると、プリンタ
バッファ６−１内のデータを完全に出力した段階で、そ
のことを、サーバシステム２の同期印刷制御部２−２
に、信号レベルで通知する。

【００２５】サーバシステム２の同期印刷制御部２−２
は、リカバリ単位の印刷完了を確認すると、クライアン
トのシステム４の同期印刷制御部４−２に、印刷の正常
完了を通知し、クライアントのシステム４では、これを
受信すると、印刷情報データベース４−３を更新し、そ
こから、次のリカバリ単位の印刷データを取り出して、
同期印刷制御部４−２から送信する。

【００２６】図４は、クライアントのシステム上での、
サーバの切換え方式を示すブロック図である。各リカバ
リ単位の印刷データＤには、正規プリンタ名Ｄ−１と代
替プリンタ名Ｄ−２とが添付された状態で、データＤ−
３が保持されており、障害が発生した場合、代替プリン
タ名をキーにして、予め用意された仮想プリンタテーブ
ルＴ−２をサーチして、そこにリンクされているサーバ
ホスト管理テーブルＴ−１上にあるホストに対してデー
タを転送するのである。

【００２７】次に、本発明の実施の形態の動作について
説明する。クライアントのシステム４で、生成された印
刷データは、同期印刷制御部４−２を介して、リカバリ
単位（予め設定された１つまたは複数のページ）に区切
られて、＃１サーバシステム２に転送される。サーバシ
ステム２の同期印刷制御部２−２では、リカバリ単位毎
に同期印刷のための特定の制御コードを用いて、プリン
タ６に転送を行う。

【００２８】プリンタ６で、実際に紙に印刷が完了した
時点で、サーバシステム２の同期印刷制御部２−２に対
して、完了の信号（ＢＵＳＹ信号＝オフ）が上がり、ク
ライアントのシステム４の同期印刷制御部４−２に印刷
完了メッセージが渡る。クライアントシステム４の同期
印刷制御部４−２では、印刷が完了したぺージの番号を
印刷情報データバンク４−３に記録して、次のデータを
送る。

【００２９】また、サーバシステム２が障害で、ダウン
したとすると、クライアントのシステム４の同期印刷制
御部４−２でダウンを検出する。かくして、同期印刷制
御部４−２は、印刷情報データバンク４−３から代替サ
ーバのネットワークアドレスを取り出し、印刷の完了済
みのページの次（障害が発生した時点で、その前に記録
されているページの番号の次）から代替サーバシステム
（図示せず）に転送を行い、印刷の継続を行う。

【００３０】次に、共有ディスク５を使用して印刷の継
続を行う、この実施の形態について説明する。サーバシ
ステム２にて印刷データが発生した場合、同期印刷制御
部２−２は、共有ディスク５上に、印刷データと制御情
報を格納して、プリンタ６にて印刷を行う。この時、印
刷がどのページまで完了したかは、制御情報として、共
有ディスク５に格納されている。

【００３１】そして、サーバシステム２がダウンした場
合、上述のように、クライアント／サーバの型のシステ
ムでは、クライアントのシステム４の同期印刷制御部４
−２でダウンを検出し、代替え先制御部４ー２が、代替
サーバシステム３に、サーバの切替え通知を行い、ま
た、サーバシステム２で使用していたスプールディレク
トリの情報を代替サーバシステム３の代替印刷制御部３
−１に通知する。

【００３２】通知を受けた代替印刷制御部３−１は、旧
サーバのスプールディレクトリの印刷情報（印刷データ
と制御情報）を、自らのサーバシステムのスプールディ
レクトリにコピーして、印刷の継続を実施する。

【００３３】なお、上述のように、クライアントのシス
テム４の同期印刷制御部４−２でダウンを検出したとす
ると、この時、同期印刷制御部４−２が、例えば、図１
に示すように、マネージャシステム１をネットワーク上
に備える場合、そのサーバ・クライアント制御部１−２
にサーバシステム２のダウンを通知し、そして、ダウン
の通知を受けた、マネージャシステム１のサーバ・クラ
イアント制御部１−２が、既に第１の実施の形態で述べ
たように、障害監視部１−１からダウン通知を受けた際
と同じ様に、クライアントのシステム４の代替先制御部
４−１に対して、サーバダウン情報を通知して、サーバ
システムの切替えを実施するようにしてもよい。

【００３４】（第３の実施の形態）次に、本発明の第３
の実施の形態について、図５を参照して詳細に説明す
る。この実施の形態では、図１に示された第１の実施の
形態におけるマネージャシステム１とクライアントシス
テム４が一台の装置（システム）７で実現されている。
即ち、障害監視部７−４が＃１サーバシステム２のダウ
ンを検出すると、サーバ・クライアント制御部７−３に
通知する。サーバ・クライアント制御部７−３は内部通
信により、代替先制御部７−１に、サーバの切替えを指
示する制御電文を送る。なお、その他の構成および機能
は、第１の実施の形態と同様なので、その説明は省略す
る。

【００３５】

【実施例】

（実施例１）次に、本発明の具体的な構成として、図６
に示す実施例について説明する。ここでは、ネットワー
ク上に＃１印刷サーバシステム（ｈｏｓｔ１）２Ａと、
そのサーバシステムに障害が発生した際の代替の印刷サ
ーバシステムである＃２印刷サーバシステム（ｈｏｓｔ
２）３Ａと、それぞれの印刷サーバシステムを監視する
監視用ワークステーション１Ａがある。

【００３６】監視用ワークステーション１Ａは、一定時
間毎に通信を行うことで、マシンのダウンを検出する状
態監視デーモン１Ａ−２と、状態監視デーモン１Ａ−２
から出力されるダウンメッセージを監視して、印刷サー
バシステムのダウンを検出する。障害監視部１Ａ−４、
障害監視部１Ａ−４からの通知を受け、ダウンした印刷
サーバシステムを切替えるサーバ・クライアント制御部
１Ａ−３、代替先のサーバシステムの情報やホスト毎の
共有ディスク５Ａ上のスプールディレクトリのパス名の
情報などを格納している印刷情報データベース１Ａ−５
から構成されている。ここで、サーバ・クライアント制
御部１Ａ−３と障害監視部１Ａ−４は、分散印刷マネー
ジャデーモン１Ａ−１という、１つのプロセスとして、
メモリに常駐するプログラムである。

【００３７】印刷サーバシステム２Ａ上では、業務の処
理を行い、印刷データを生成する、業務プログラム２Ａ
−１、業務プログラム２Ａ−１から印刷要求された印刷
データを共有ディスク４Ａ上に格納する印刷データ格納
部２Ａ−２、共有ディスク４Ａ上の印刷データを順次出
力する、印刷制御デーモン２Ａ−３が動作している。印
刷制御デーモン２Ａ−３は、プリンタ６Ａと出力完了の
同期を取りながら、出力を行う同期印刷制御部２Ａ−５
と、サーバシステムの切替えが実施された際に、分散印
刷マネージャデーモン１Ａ−１からの通知を受け、切替
え前の印刷サーバシステムが出力していたデータを継承
して、出力するところの、印刷データ継承部２Ａ−４と
から構成されている。

【００３８】なお、共有ディスク４Ａは、２台の印刷サ
ーバシステム２Ａ、３Ａの両方からアクセス可能であ
る。また、＃２印刷サーバシステム（ｈｏｓｔ２）３Ａ
には、自システムで独占的に使用する、ローカルディス
ク８Ａが接続されている。

【００３９】次に、本発明の実施例１の動作について詳
細に説明する。ここでは、＃１印刷サーバシステム（ｈ
ｏｓｔ１）２Ａ上と業務プログラム２Ａ−１が印刷デー
タを生成し、印刷要求を行っている。印刷データは、図
７に示されるフロー（ステップＳ１１、Ｓ１２およびＳ
１３を参照）に従って、印刷データ格納部２Ａ−２によ
り、共有ディスク４Ａ上のスプールディレクトリ（ここ
では、ホスト名とスプールディレクトリのバスが、ｈｏ
ｓｔ１、／ｍｎｔ／ｈｏｓｔ１ｓｐｏｏｌ）に格納さ
れる。

【００４０】印刷制御デーモン２Ａ−３の同期印刷制御
部２Ａ−５は、図８に示すフローに従って、スプールデ
ィレクトリ上の印刷データを取り出し（ステップＳ２１
を参照）、優先順位や印刷要求された順序で、プリンタ
６Ａに出力する（ステップＳ２２を参照）。また、同期
印刷制御部２Ａ−５は、予め設定された量（１頁〜数頁
のリカバリ単位）の印刷データの出力が完了すると、ど
の頁まで印刷が完了したかを共有ディスク５Ａに、印刷
データ情報４Ａ−８として、格納する（ステップＳ２４
を参照）。

【００４１】また、印刷が正常に完了したら、次の印刷
データがあるか否かを判定し（ステップＳ２５を参
照）、なければ、印刷要求の完了を、同期印刷制御部２
Ａ−５に通知し（ステップＳ２６を参照）、次の印刷デ
ータの読み込みを行う（ステップＳ２７を参照）。そし
て、印刷が全て完了すると、印刷を終了する（ステップ
Ｓ２８を参照）。

【００４２】ここで、＃１印刷サーバシステム（ｈｏｓ
ｔ１）２Ａが、例えば、ハードウェア故障でダウンした
とする。直ちに、監視用ワークステーション１Ａの状態
監視デーモン１Ａ−２が＃１印刷サーバシステム（ｈｏ
ｓｔ１）２Ａのダウンを検出し、メッセージを出力す
る。これにより、障害監視部１Ａ−４が、このメッセー
ジを認識して、サーバ・クライアント制御部１Ａ−３に
＃１印刷サーバシステム（ｈｏｓｔ１）２Ａのダウンを
通知する。サーバ・クライアント制御部１Ａ−３は、印
刷情報データベース１Ａ−５を参照して、＃１印刷サー
バシステム２Ａ上の論理プリンタの代替先を調べ、代替
先の印刷サーバシステム（この実施例の場合、＃２印刷
サーバシステム（ｈｏｓｔ２）３Ａ）に、印刷サーバシ
ステムの切替えが実施された旨の制御電文を送る。この
制御電文には、切替え元である＃１印刷サーバシステム
２Ａのスプールディレクトリが、＃２印刷サーバシステ
ム３Ａとの間の共有ディスク５Ａ上にあるという情報
と、共有ディスク５Ａ上のスプールディレクトリのパス
名の情報とを含んでいる。

【００４３】そして、図９のフローに示すように、前記
制御電文を印刷制御デーモン２Ａ−３の印刷データ継承
部２Ａ−４で受信し（ステップＳ３１を参照）、ここ
で、スプールディレクトリとして、共有ディスク５Ａを
使用していたかを判断し（ステップ３４を参照）、使用
していなければ通常の印刷処理を行う（ステップＳ３３
を参照）。また、共有ディスク５Ａを使用していれば、
共有ディスク上のスプールディレクトリから印刷データ
をコピーし（ステップＳ３５を参照）、印刷データ情報
を読んで、続きのデータを印刷する（ステップＳ３６を
参照）。

【００４４】なお、＃２印刷サーバシステム（ｈｏｓｔ
２）３Ａのためのスプールディレクトリは、この実施例
では、＃２印刷サーバシステム３Ａに専用のローカルデ
ィスク８Ａ上にあるが、共有ディスク５Ａにあってもよ
い。

【００４５】（実施例２）次に、図１０に示す実施例２
を参照して、ネットワーク上に印刷出力を行う＃１印刷
サーバシステム（ｈｏｓｔ１）２Ｂと、その印刷サーバ
障害が発生した際の代替の印刷サーバである＃２印刷サ
ーバシステム（ｈｏｓｔ２）３Ｂと、業務処理を行う業
務プログラム４Ｂ−１が動作するクライアントワークス
テーション４Ｂと、それぞれの印刷サーバシステムを監
視する監視用ワークステーション１Ｂとがある分散印刷
処理システムについて説明する。

【００４６】クライアントワークステーション４Ｂは、
業務処理を行い印刷データを生成する業務プログラム４
Ｂ−１と業務プログラム４Ｂ−１から受けたデータを、
スプールディレクトリ４Ｂ−６に格納する印刷データ格
納部４Ｂ−２を具備する。また、クライアントワークス
テーション４Ｂは、スプールディレクトリ４Ｂ−６上に
ある印刷データを順次取り出し、一定のサイズに区切っ
て＃１印刷サーバシステム２Ｂ上の印刷制御デーモン２
Ｂ−１に転送し、そのデータが正常に印刷完了したとの
通知を受けて、初めて、続きのデータを転送する同期印
刷制御部４Ｂ−４を具備し、更に、印刷サーバに障害が
発生した場合に、監視用ワークステーション１Ｂから送
信される印刷サーバシステムの切替え通知を受信して、
印刷データの転送先を切替える、代替先制御部４Ｂ−５
を具備する。

【００４７】印刷サーバシステム２Ｂおよび３Ｂ上に
は、それぞれ、クライアントワークステーション４Ｂ上
の同期印刷制御部４Ｂ−４から受信した印刷データを、
同期印刷用ドライバ２Ｂ−３あるいは３Ｂ−３を使用し
て、伝票９上に出力し、印刷の正常完了を契機として、
次のデータを要求する同期印刷制御部２Ｂ−２および３
Ｂ−２を含む印刷制御デーモン２Ｂ−１および３Ｂ−１
が常駐している。

【００４８】同期印刷用ドライバ２Ｂ−３は、印刷デー
タをプリンタ６Ｂに渡し、印刷が完了して、プリンタ６
Ｂがセントロニクスレベルの信号で、ＢＵＳＹを解除す
ることにより、印刷制御デーモン２Ｂ−１の同期印刷制
御部２Ｂ−２に印刷完了を通知するインタフェースを備
えている。また、プリンタ６Ｂは、データの区切りに特
定の制御コードを付加されると、そのデータが、伝票９
上に正常に印刷されるまで、セントロニクスレベルのＢ
ＵＳＹ信号をオフにする。同期印刷制御部２Ｂ−２は、
受信した印刷データの終わりに前記制御コードを自動的
に付加する。

【００４９】監視用ワークステーション１Ｂは、定期的
に通信を行うことで、マシンのダウンを検出する障害監
視部１Ｂ−３と、障害監視部１Ｂ−３からの通知を受け
てダウンした印刷サーバシステムを切替えるサーバ・ク
ライアン制御部１Ｂ−２と、代替先のサーバシステムの
情報や、ホスト毎の共有ディスク（図示せず）上のスプ
ールディレクトリのパス名の情報などを格納する印刷情
報データベース１Ｂ−４とから構成される。なお、サー
バ・クライアント制御部１Ｂ−２と障害監視部１Ｂ−３
は、分散印刷マネージャデーモン１Ｂ−１という、一つ
のプロセスとしてメモリに常駐するプログラムである。

【００５０】図１１は、クライアントシステムから印刷
サーバシステムへ印刷データを送信する処理を説明する
フローチャートである。次に、この実施例における印刷
データの送信処理について説明する。ここでは、クライ
アントワークステーション４Ｂ上の業務プログラム４Ｂ
−１が印刷データを生成し、印刷要求を行っている。こ
の場合、印刷データは、印刷データ格納部４Ｂ−２によ
って、スプールディレクトリ４Ｂ−６に格納される（ス
テップＳ４１を参照）。

【００５１】印刷制御デーモン４Ｂ−３の同期印刷制御
部４Ｂ−４は、スプールディレクトリ４Ｂ−６上のデー
タを、予め設定された量（１〜数頁のリカバリ単位）毎
に印刷サーバシステム（ｈｏｓｔ１）２Ｂ上の印刷制御
デーモン２Ｂ−１へ転送する（ステップＳ４２を参
照）。印刷制御デーモン２Ｂ−１の同期印刷制御部２Ｂ
−２は、受信した印刷データに、同期印刷用の制御コー
ドとダミーデータ（文字として印刷されず、プリンタの
動作にも影響を与えないようなコード）を付加して、同
期印刷用ドライバ２Ｂ−３へ印刷要求を行う。

【００５２】同期印刷用ドライバ２Ｂ−３では、印刷が
正常に完了したら（ステップＳ４４）、印刷要求の完了
を同期印刷制御部２Ｂ−２に通知するが、前記制御コー
ドを受信すると、プリンタ６Ｂは、プリンタバッファ６
Ｂ−１内の印刷データが、完全に伝票９に出力されるま
で、セントロニクスのレベルで、ＢＵＳＹ信号をオンに
するため、前記ダミーデータの出力が完了せず、印刷要
求の完了が通知されない。

【００５３】出力が完了して、印刷要求の完了が通知さ
れると、同期印刷制御部２Ｂ−２は、印刷正常完了の制
御電文をクライアントワークステーション４Ｂの同期印
刷制御部４Ｂ−４に送る。同期印刷制御部４Ｂ−４は、
印刷正常完了の電文を受信すると、印刷が完了した頁数
を印刷情報データベース４Ｂ−７に記録する（ステップ
Ｓ４５を参照）。

【００５４】ここで、＃１印刷サーバシステム（ｈｏｓ
ｔ１）２Ｂがダウンした場合の動作を説明する。監視用
ワークステーション１Ｂの状態監視デーモン１Ｂ−５が
印刷サーバシステム２Ｂのダウンを検出し、メッセージ
を出力すると、障害監視部１Ｂ−３が、このメッセージ
を認識して、サーバ・クライアント制御部１Ｂ−２に印
刷サーバシステム２Ｂのダウンを通知するか、あるい
は、クライアントワークステーション４Ｂ上の同期印刷
制御部４Ｂ−４が一定時間内に印刷完了電文を受信せ
ず、これによって、マネージャシステム１Ｂに印刷サー
バシステム２Ｂのダウンを通知する（ステップＳ４６を
参照）。

【００５５】サーバクライアン制御部１Ｂ−２は、印刷
情報データベース１Ｂ−４を参照して、印刷サーバシス
テム１Ｂ−２上の論理プリンタの代替先を調べ、代替先
の印刷サーバシステム（この場合、＃２印刷サーバシス
テム３Ｂとクライアントワークステーション４Ｂにサー
バ切替えが実施された旨の制御電文を送る。

【００５６】この制御電文を受信したクライアントワー
クステーション４Ｂの代替先制御部４Ｂ−５は、印刷情
報データベース４Ｂ−７を参照して、代替プリンタ名と
印刷データの何頁目から継続すればよいかを調べる。代
替プリンタ名をキーにして、既に図４に示したような、
内部テーブルを検索することで、代替先の印刷サーバシ
ステム（ｈｏｓｔ２）４Ｂ−３のＩＰアドレスを得るこ
とが可能である。そして、その後、代替先の印刷サーバ
システム４Ｂ−３の印刷制御デーモン３Ｂ−１へ、印刷
完了済みの頁の次頁からのデータを送信するのである。

【００５７】

【発明の効果】本発明は、以上詳述したように、リカバ
リ単位毎にクライアントシスムからデータを転送し、サ
ーバシステム側で、この単位にデータの出力の確認をと
って、その結果を、他のサーバシステムに通知する方式
をとるので、印刷時にプリンタ障害もしくはプリントサ
ーバ障害が発生しても、実際にプリンタで印刷したデー
タの続きから継続して、代替印刷が可能であるというこ
とである。これにより、無駄な出力をなくして、高速な
印刷のリカバリが可能になる。また、障害の代替のため
に、大量のデータを保持する記憶装置が別に必要とされ
ない。

【００５８】また、本発明は、共有ディスクを使用し
て、別のホストにデータを引き渡し、障害を監視してい
る、マネージャホストから切替え通知を行う方式をとる
ことで、スタンドアロンの形態で、従来では、マシン復
旧後再出力するしかなかったが、サーバのダウンが発生
しても、印刷の継続が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態を表すブロックチャ
ートである。

【図２】同じく、各サーバシステム別にプリンタを装備
した状況を示すブロックチャートである。

【図３】本発明の第２の実施の形態を表すブロックチャ
ートである。

【図４】同じく、クライアントシステムにおける、代替
ホスト選択の方式を詳細に説明したブロックチャートで
ある。

【図５】本発明の第３の実施の形態の一つを表すブロッ
クチャートである。

【図６】本発明の実施例１を示す、共有ディスクを使用
した印刷システムのブロックチャートである。

【図７】図６での印刷データ格納部の動作を説明するフ
ローチャートである。

【図８】図６での同期印刷制御部の動作を説明するフロ
ーチャートである。

【図９】図６での印刷データ継承部の動作を説明するフ
ローチャートである。

【図１０】本発明の実施例２を示す、サーバ／クライア
ントの型の印刷システムのブロックチャートである。

【図１１】図１０でのクライアントワークステーション
における印刷制御デーモンの動作を説明するフローチャ
ートである。

【図１２】従来の分散印刷形態を表す、ブロックチャー
トである。

【符号の説明】

１マネージャシステム１−１障害監視部１−２サーバクライアント制御部１−３印刷情報データベース２＃１サーバシステム３＃２サーバシステム２−１、３−１代替印刷制御部２−２、３−２同期印刷制御部２−３、３−３印刷データ格納部２−４、３−４印刷データ継承部４クライアントのシステム（ワークステーショ
ン）４−１代替先制御部４−２同期印刷制御部５共有ディスク６、６’ プリンタ６−１プリンタバッファ６−２プリンタ印刷制御部Ｔ−１サーバホスト管理テーブルＴ−２仮想プリンタ管理テーブルＤ印刷データＤ−１正規プリンタ名Ｄ−２代替プリンタ名Ｄ−３印刷データ７クライアントシステム７−１代替先制御部７−２同期印刷制御部７−３サーバクライアント制御部７−４障害監視部７−５印刷情報データベース１Ａ監視用ワークステーション１Ａ−１分散印刷マネージャデーモン１Ａ−２状態監視デーモン１Ａ−３サーバクライアント制御部１Ａ−４障害監視部２Ａ＃１印刷サーバシステム（ｈｏｓｔ１）２Ａ−１業務プログラム２Ａ−２印刷データ格納部２Ａ−３印刷制御デーモン２Ａ−４印刷データ継承部２Ａ−５同期印刷制御部３Ａ＃２印刷サーバシステム（ｈｏｓｔ２）３Ａ−３印刷制御デーモン３Ａ−４印刷データ継承部３Ａ−５同期印刷制御部５Ａ共有ディスク６Ａプリンタ８Ａローカルディスク１Ｂ監視用ワークステーション１Ｂ−１マネージャデーモン１Ｂ−２サーバ・クライアント制御部１Ｂ−３障害監視部１Ｂ−４印刷情報データベース１Ｂ−５状態監視デーモン２Ｂ＃１印刷サーバシステム（ｈｏｓｔ１）２Ｂ−１印刷制御デーモン２Ｂ−２同期印刷制御部２Ｂ−３同期印刷用ドライバ３Ｂ＃２印刷サーバシステム（ｈｏｓｔ２）３Ｂ−１印刷制御デーモン３Ｂ−２同期印刷制御部３Ｂ−３同期印刷用ドライバ４Ｂクライアントワークステーション４Ｂ−１業務プログラム４Ｂ−２印刷データ格納部４Ｂ−３印刷制御デーモン４Ｂ−４同期印刷制御部４Ｂ−５代替先制御部４Ｂ−６スプールディレクトリ４Ｂ−７印刷情報データベース６Ｂプリンタ６Ｂ−１プリンタバッファ９伝票

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩＧ０６Ｆ 13/00 ３５７Ｇ０６Ｆ 13/00 ３５７Ｚ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ネットワーク環境において、印刷データ
を、サーバシステムを介して、プリンタにより印刷する
分散印刷処理システムにおいて、複数のサーバシステム
およびこれらに共通する共有ディスクを備えると共に、
各サーバシステムの代替え印刷制御部に、障害発生時の
ために前記共有ディスクに印刷データを格納する印刷デ
ータ格納部、および、前記障害発生時に代替えサーバシ
ステムとして使用するために印刷データを前記共有ディ
スクから引き上げる印刷データ継承部を設け、更に、ネ
ットワーク上に、前記サーバシステムやプリンタなどの
各マシンの状態を監視する障害監視部を有し、その障害
監視部からの障害通知を前記代替えサーバシステムで解
釈して、前記印刷データ継承部に印刷データを継承する
ことを特徴とする分散印刷処理システム。
【請求項２】クライアントのシステム（ワークステー
ション）は、リカバリ単位（１または複数ページ）の印
刷データを逐次送信する同期印刷制御部を備えると共
に、前記プリンタは、特定の制御コードを受信した際
に、そのバッファ内の印刷データを全て印刷するまで、
信号レベルで、ビジー制御を行い、また、前記サーバシ
ステムの同期印刷制御部は、リカバリ単位の印刷データ
を受けると、前記制御コードを前記印刷データに付加し
て印刷の完了を待ち合わせるようにしたことを特徴とす
る請求項１に記載の分散印刷処理システム。
【請求項３】前記障害監視部は、マネージャシステム
に装備され、前記サーバシステムは、クライアントのシ
ステムと前記マネージャシステムとに、印刷完了の通知
を行い、更に、前記マネージャシステムは、その制御部
において、ネットワーク上の各サーバシステムの印刷情
報を、印刷情報データバンクに格納することを特徴とす
る請求項１あるいは２に記載の、分散印刷処理システ
ム。
【請求項４】前記マネージャシステムは、前記障害監
視部の検出に基づいて、前記共有ディスクのデータ格納
位置と当該マシーンがダウンしたことをクライアントの
システムに通知すると共に代替えマシーンに印刷制御を
移転する旨を通知するサーバ・クライアント制御部を備
えていることを特徴とする請求項３に記載の分散印刷処
理システム。
【請求項５】前記サーバシステムは、クライアントの
システム（ワークステーション）に、印刷完了の通知を
行い、更に、前記クライアントのシステムは、ネットワ
ーク上の各サーバシステムの印刷情報を、印刷情報デー
タバンクに格納することを特徴とする請求項１あるいは
２に記載の分散印刷処理システム。
【請求項６】前記クライアントのシステムには、前記
障害監視部が設けられ、また、前記障害監視部の検出に
基づいて、代替えマシーンに印刷制御を移転する旨を通
知するサーバ・クライアント制御部が設けられているこ
とを特徴とする請求項１あるいは２に記載の分散印刷処
理システム。