JPH10332125A - 廃棄物処理装置 - Google Patents
廃棄物処理装置Info
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- JPH10332125A JPH10332125A JP14413797A JP14413797A JPH10332125A JP H10332125 A JPH10332125 A JP H10332125A JP 14413797 A JP14413797 A JP 14413797A JP 14413797 A JP14413797 A JP 14413797A JP H10332125 A JPH10332125 A JP H10332125A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Chimneys And Flues (AREA)
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】停電時に装置の停止後も、熱分解反応炉で残熱
により発生する乾留ガスを、停電スタック等の大型の付
設装置を設けることなく、装置の乾留ガスを大気圧以下
すなわち負圧に維持して、装置周辺への漏出等の公害の
発生を防止できる、廃棄物処理装置を提供する。 【解決手段】熱分解反応器で廃棄物を熱分解して得られ
る乾留ガスと、熱分解残留物の中から分離した燃焼性成
分とを燃焼溶融炉で燃焼処理する際に、商用電源で駆動
されるモータを動力源とする誘引送風機によって、該装
置の乾留ガス及び燃焼ガスの通路内を負圧に保持する廃
棄物処理装置において、停電時に前記誘引送風機の駆動
源を商用電源から、誘引送風機に着脱可能に併設した蒸
気タービンに切り換えて、前記乾留ガスを大気中に排出
するように構成する。
により発生する乾留ガスを、停電スタック等の大型の付
設装置を設けることなく、装置の乾留ガスを大気圧以下
すなわち負圧に維持して、装置周辺への漏出等の公害の
発生を防止できる、廃棄物処理装置を提供する。 【解決手段】熱分解反応器で廃棄物を熱分解して得られ
る乾留ガスと、熱分解残留物の中から分離した燃焼性成
分とを燃焼溶融炉で燃焼処理する際に、商用電源で駆動
されるモータを動力源とする誘引送風機によって、該装
置の乾留ガス及び燃焼ガスの通路内を負圧に保持する廃
棄物処理装置において、停電時に前記誘引送風機の駆動
源を商用電源から、誘引送風機に着脱可能に併設した蒸
気タービンに切り換えて、前記乾留ガスを大気中に排出
するように構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物を熱分解炉
で熱分解し、熱分解後の可燃成分を燃焼溶融炉で燃焼処
理する廃棄物処理装置において、熱分解炉で発生する乾
留ガスを、停電時でも装置内を負圧に維持して排出でき
る廃棄物処理装置に関するものである。
で熱分解し、熱分解後の可燃成分を燃焼溶融炉で燃焼処
理する廃棄物処理装置において、熱分解炉で発生する乾
留ガスを、停電時でも装置内を負圧に維持して排出でき
る廃棄物処理装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般廃棄物や廃プラスチックなどの可燃
物を含む都市ゴミ等を処理する産業廃棄物の処理装置の
一つに、廃棄物を熱分解反応器に供給し、低酸素雰囲気
中において加熱して乾留ガスと主として不揮発性成分と
からなる熱分解残留物に熱分解し、この熱分解残留物を
冷却した後に分離装置に供給して燃焼性成分と不燃焼性
成分とに分離して、この燃焼性成分と前記した乾留ガス
とを燃焼溶融炉で燃焼処理する廃棄物処理装置が知られ
ている。
物を含む都市ゴミ等を処理する産業廃棄物の処理装置の
一つに、廃棄物を熱分解反応器に供給し、低酸素雰囲気
中において加熱して乾留ガスと主として不揮発性成分と
からなる熱分解残留物に熱分解し、この熱分解残留物を
冷却した後に分離装置に供給して燃焼性成分と不燃焼性
成分とに分離して、この燃焼性成分と前記した乾留ガス
とを燃焼溶融炉で燃焼処理する廃棄物処理装置が知られ
ている。
【０００３】この廃棄物処理装置では、図４に示すよう
に、所定の大きさに破砕された廃棄物ａは、ホッパー１
を経由して、熱分解反応器２に供給され、低酸素雰囲気
中で加熱されて熱分解される。この熱分解反応炉２は、
通常は横型回転式ドラムで構成され、図示しないシール
機構によりシールされて、低酸素雰囲気で、しかも、誘
引送風機３により内部は大気圧以下に保持される。ま
た、この熱分解反応炉２の加熱は、燃焼溶融炉４の後流
側に配置された高温空気加熱器５により加熱されてライ
ンＬ１を経由して供給される加熱空気ｂによって行わ
れ、熱分解反応炉２の内部は３００℃〜６００℃に、通
常は約４５０℃程度に加熱される。
に、所定の大きさに破砕された廃棄物ａは、ホッパー１
を経由して、熱分解反応器２に供給され、低酸素雰囲気
中で加熱されて熱分解される。この熱分解反応炉２は、
通常は横型回転式ドラムで構成され、図示しないシール
機構によりシールされて、低酸素雰囲気で、しかも、誘
引送風機３により内部は大気圧以下に保持される。ま
た、この熱分解反応炉２の加熱は、燃焼溶融炉４の後流
側に配置された高温空気加熱器５により加熱されてライ
ンＬ１を経由して供給される加熱空気ｂによって行わ
れ、熱分解反応炉２の内部は３００℃〜６００℃に、通
常は約４５０℃程度に加熱される。
【０００４】この高温の低酸素雰囲気内に供給された廃
棄物ａは熱分解して、乾留ガスＧ１と主として不揮発性
成分である熱分解残留物ｃとになり、排出装置６で熱分
解残留物ｃと分離された乾留ガスＧ１はラインＬ２を経
由して燃焼溶融炉４のバーナ７に供給され、燃焼処理さ
れる。一方の熱分解残留物ｃは、冷却装置８で約８０℃
程度まで冷却された後に分離装置９に供給され、カーボ
ンを主体とする燃焼性成分ｄと、金属や陶器、砂利、コ
ンクリート片等のガレキよりなる不燃焼性成分ｅとに分
離され、不燃焼性成分ｅはコンテナ１０に回収され、燃
焼性成分ｄは粉砕機１１に送られて、例えば１mm以下の
微粉に粉砕された後、ラインＬ３を経由して、燃焼溶融
炉４のバーナ７に供給される。
棄物ａは熱分解して、乾留ガスＧ１と主として不揮発性
成分である熱分解残留物ｃとになり、排出装置６で熱分
解残留物ｃと分離された乾留ガスＧ１はラインＬ２を経
由して燃焼溶融炉４のバーナ７に供給され、燃焼処理さ
れる。一方の熱分解残留物ｃは、冷却装置８で約８０℃
程度まで冷却された後に分離装置９に供給され、カーボ
ンを主体とする燃焼性成分ｄと、金属や陶器、砂利、コ
ンクリート片等のガレキよりなる不燃焼性成分ｅとに分
離され、不燃焼性成分ｅはコンテナ１０に回収され、燃
焼性成分ｄは粉砕機１１に送られて、例えば１mm以下の
微粉に粉砕された後、ラインＬ３を経由して、燃焼溶融
炉４のバーナ７に供給される。
【０００５】燃焼溶融炉４においては、微粉化された燃
焼性成分ｄは、乾留ガスＧ１と共に、押込送風機１２か
らラインＬ４経由で供給される燃焼用空気ｆとにより、
約１，３００℃程度の高温域で燃焼処理される。この燃
焼処理により発生する燃焼ガスＧ２は、ラインＬ５に設
けられた高温空気加熱器５および発電装置２０に蒸気を
供給する廃熱ボイラ１４により熱回収され、その後、集
塵装置１５とガス洗浄装置１６で除塵及び洗浄されクリ
ーンな比較的低温の排ガスＧ３となって、その一部は、
ラインＬ６の押込送風機１９によってイナートガスとし
て冷却装置８に供給され、大部分は煙突１７から大気へ
放出される。
焼性成分ｄは、乾留ガスＧ１と共に、押込送風機１２か
らラインＬ４経由で供給される燃焼用空気ｆとにより、
約１，３００℃程度の高温域で燃焼処理される。この燃
焼処理により発生する燃焼ガスＧ２は、ラインＬ５に設
けられた高温空気加熱器５および発電装置２０に蒸気を
供給する廃熱ボイラ１４により熱回収され、その後、集
塵装置１５とガス洗浄装置１６で除塵及び洗浄されクリ
ーンな比較的低温の排ガスＧ３となって、その一部は、
ラインＬ６の押込送風機１９によってイナートガスとし
て冷却装置８に供給され、大部分は煙突１７から大気へ
放出される。
【０００６】一方、この燃焼処理により発生する燃焼灰
は溶融スラグｇとなって燃焼溶融炉４の炉壁を流下し、
下部の水槽１３の水中に落下して冷却固化される。この
廃棄物処理装置においては、熱分解反応器２や燃焼溶融
炉４内を大気圧以下の負圧に保持して、乾留ガスや燃焼
ガスが漏出しないようにするために、商用電源を駆動源
とするモータ１８により駆動される誘引送風機３を設け
ている。
は溶融スラグｇとなって燃焼溶融炉４の炉壁を流下し、
下部の水槽１３の水中に落下して冷却固化される。この
廃棄物処理装置においては、熱分解反応器２や燃焼溶融
炉４内を大気圧以下の負圧に保持して、乾留ガスや燃焼
ガスが漏出しないようにするために、商用電源を駆動源
とするモータ１８により駆動される誘引送風機３を設け
ている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この廃棄物
処理装置において、商用電源の停電等が発生して、誘引
送風機３が停止した場合、廃棄物処理装置の運転が停止
した後でも、熱分解反応器２では、残熱のため乾留ガス
Ｇ１の発生が継続するため、そのまま放置すると、熱分
解反応器２や燃焼溶融炉４の内部に可燃性の乾留ガスＧ
１が充満して、内部の圧力が高まり負圧から正圧になる
と、乾留ガスＧ１が炉や配管の外部へ漏出する恐れがあ
る。
処理装置において、商用電源の停電等が発生して、誘引
送風機３が停止した場合、廃棄物処理装置の運転が停止
した後でも、熱分解反応器２では、残熱のため乾留ガス
Ｇ１の発生が継続するため、そのまま放置すると、熱分
解反応器２や燃焼溶融炉４の内部に可燃性の乾留ガスＧ
１が充満して、内部の圧力が高まり負圧から正圧になる
と、乾留ガスＧ１が炉や配管の外部へ漏出する恐れがあ
る。
【０００８】そこで、前記したような従来の廃棄物処理
装置では、停電等の事態を想定して、通常運転時に使用
しない特別の停電スタックを設けている。すなわち、ラ
インＬ2 に分岐管を設け、この分岐管を停電スタックに
連結し、停電時にはこの乾留ガスＧ１を停電スタックに
供給して燃焼させ、大気へ放出するようにしている。こ
の停電スタックは通常は大型の煙突状の構造物であり、
かつ不時のため常時内部で点火用のバーナを作動させる
必要がある。そのため、装置の据付場所の面積が広くな
るばかりでなく、建設費の増大や建設工期の長期化や補
助燃料が必要になるなどの問題がある。
装置では、停電等の事態を想定して、通常運転時に使用
しない特別の停電スタックを設けている。すなわち、ラ
インＬ2 に分岐管を設け、この分岐管を停電スタックに
連結し、停電時にはこの乾留ガスＧ１を停電スタックに
供給して燃焼させ、大気へ放出するようにしている。こ
の停電スタックは通常は大型の煙突状の構造物であり、
かつ不時のため常時内部で点火用のバーナを作動させる
必要がある。そのため、装置の据付場所の面積が広くな
るばかりでなく、建設費の増大や建設工期の長期化や補
助燃料が必要になるなどの問題がある。
【０００９】本発明の目的は、停電時に装置の停止後
も、熱分解反応炉で残熱により発生する乾留ガスを、停
電スタック等の大型の付設装置を設けることなく、装置
の乾留ガスを大気圧以下すなわち負圧に維持して、装置
周辺への漏出等の公害の発生を防止できる、廃棄物処理
装置を提供することにある。
も、熱分解反応炉で残熱により発生する乾留ガスを、停
電スタック等の大型の付設装置を設けることなく、装置
の乾留ガスを大気圧以下すなわち負圧に維持して、装置
周辺への漏出等の公害の発生を防止できる、廃棄物処理
装置を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の廃棄物処理装置
は、廃棄物を、熱分解反応器で乾留ガスと熱分解残留物
とに熱分解し、該熱分解残留物を分離装置で燃焼性成分
と不燃焼性成分とに分離し、分離した前記燃焼性成分と
前記乾留ガスとを燃焼溶融炉に供給して燃焼処理すると
共に、商用電源を動力源とするモータによって駆動され
る誘引送風機によって、前記熱分解反応器と前記燃焼溶
融炉の内部圧力を大気圧以下に保持する廃棄物処理装置
において、前記誘引送風機に蒸気タービンを着脱可能に
併設し、停電時に前記誘引送風機の駆動源を前記モータ
から前記蒸気タービンに切り換えて、前記誘引送風機を
駆動して、前記乾留ガスを大気中へ排出するように構成
される。
は、廃棄物を、熱分解反応器で乾留ガスと熱分解残留物
とに熱分解し、該熱分解残留物を分離装置で燃焼性成分
と不燃焼性成分とに分離し、分離した前記燃焼性成分と
前記乾留ガスとを燃焼溶融炉に供給して燃焼処理すると
共に、商用電源を動力源とするモータによって駆動され
る誘引送風機によって、前記熱分解反応器と前記燃焼溶
融炉の内部圧力を大気圧以下に保持する廃棄物処理装置
において、前記誘引送風機に蒸気タービンを着脱可能に
併設し、停電時に前記誘引送風機の駆動源を前記モータ
から前記蒸気タービンに切り換えて、前記誘引送風機を
駆動して、前記乾留ガスを大気中へ排出するように構成
される。
【００１１】そして、好ましくは、前記燃焼溶融炉の内
部圧力を検出する圧力検出装置を設け、前記圧力検出装
置で検出した圧力値により、前記蒸気タービンへ供給す
る蒸気量を制御するように構成される。更に、好ましく
は、前記蒸気タービンに供給する蒸気を前記燃焼溶融炉
の後流側に配設した廃熱ボイラから得るのがよい。
部圧力を検出する圧力検出装置を設け、前記圧力検出装
置で検出した圧力値により、前記蒸気タービンへ供給す
る蒸気量を制御するように構成される。更に、好ましく
は、前記蒸気タービンに供給する蒸気を前記燃焼溶融炉
の後流側に配設した廃熱ボイラから得るのがよい。
【００１２】そして、前記乾留ガスを、大気中へ排出す
る前に白煙防止加熱炉で燃焼処理することで環境への影
響をより少なくできる。
る前に白煙防止加熱炉で燃焼処理することで環境への影
響をより少なくできる。
【００１３】
【発明の実施の形態】図１は本発明の実施の形態の廃棄
物処理装置の系統図であり、図２は図１のＡ部の詳細図
である。これらの図において、図４と同一の符号を付し
たものは図４と同一の装置及び物質を示しており、又、
誘引送風機３の駆動に関する以下に説明する部分以外
は、先に説明した図４の廃棄物処理装置と同じであるの
で説明を省略する。
物処理装置の系統図であり、図２は図１のＡ部の詳細図
である。これらの図において、図４と同一の符号を付し
たものは図４と同一の装置及び物質を示しており、又、
誘引送風機３の駆動に関する以下に説明する部分以外
は、先に説明した図４の廃棄物処理装置と同じであるの
で説明を省略する。
【００１４】この図１と図２において、蒸気タービン２
１が着脱装置２２により誘引送風機３と連結可能に設け
られている。この着脱装置２２は、廃棄物処理装置の通
常運転時において停電が生じて、誘引送風機３のモータ
１８が停止すると図示しない検出装置の信号により、そ
れを検知して、蒸気タービン２１と誘引送風機３とを連
結し、停電が解除されモータ１８が駆動可能となると蒸
気タービン２１と誘引送風機３の連結を解除するように
構成する。
１が着脱装置２２により誘引送風機３と連結可能に設け
られている。この着脱装置２２は、廃棄物処理装置の通
常運転時において停電が生じて、誘引送風機３のモータ
１８が停止すると図示しない検出装置の信号により、そ
れを検知して、蒸気タービン２１と誘引送風機３とを連
結し、停電が解除されモータ１８が駆動可能となると蒸
気タービン２１と誘引送風機３の連結を解除するように
構成する。
【００１５】この蒸気タービン２１には制御弁２３を有
するラインＬ７が設けられ廃熱ボイラ１４で発生した蒸
気ｓの一部を受給できるように構成され、更に、燃焼溶
融炉４に配置された炉内圧力検出装置である圧力計２４
からの信号Ｖ１が制御装置２５に入力され、この制御装
置２５で作成された制御信号Ｖ２によって制御弁２３が
開閉して、蒸気タービン２１に供給される蒸気ｓの流量
を制御するように構成される。
するラインＬ７が設けられ廃熱ボイラ１４で発生した蒸
気ｓの一部を受給できるように構成され、更に、燃焼溶
融炉４に配置された炉内圧力検出装置である圧力計２４
からの信号Ｖ１が制御装置２５に入力され、この制御装
置２５で作成された制御信号Ｖ２によって制御弁２３が
開閉して、蒸気タービン２１に供給される蒸気ｓの流量
を制御するように構成される。
【００１６】更に、熱分解反応器２で発生する乾留ガス
Ｇ１がラインＬ２を経由して燃焼溶融炉４内に流入し炉
内圧力を上昇させると、この圧力上昇を圧力計２４が検
知し、その信号Ｖ１が制御装置２５に入力され、制御信
号Ｖ２により制御弁２３の開度を調整して蒸気タービン
２１に供給する蒸気量を制御して蒸気タービンの回転、
及び誘引送風機３の回転を制御するように構成する。
Ｇ１がラインＬ２を経由して燃焼溶融炉４内に流入し炉
内圧力を上昇させると、この圧力上昇を圧力計２４が検
知し、その信号Ｖ１が制御装置２５に入力され、制御信
号Ｖ２により制御弁２３の開度を調整して蒸気タービン
２１に供給する蒸気量を制御して蒸気タービンの回転、
及び誘引送風機３の回転を制御するように構成する。
【００１７】又、乾留ガスＧ１を燃焼処理してから大気
中に開放する場合は、図３に示すように誘引送風機３に
より誘引された乾留ガスＧ１を三方弁２６を経て分岐管
２７に設けた白煙防止加熱炉２８に導入して燃焼処理
し、その燃焼ガスＧ４を煙突１７から排出するように構
成する。以上の構成の廃棄物処理装置によれば、停電時
に、誘引送風機３の駆動源をモータ１８から蒸気タービ
ン２１に切り換えて、燃焼溶融炉の炉内圧力を検出し
て、廃熱ボイラ１４の残熱で発生する蒸気を蒸気タービ
ン２１に供給して、この蒸気タービン２１で誘引送風機
３を駆動し、運転を停止した熱分解反応器２から残熱に
より発生を継続している乾留ガスＧ１を、大気中へ放出
することができる。
中に開放する場合は、図３に示すように誘引送風機３に
より誘引された乾留ガスＧ１を三方弁２６を経て分岐管
２７に設けた白煙防止加熱炉２８に導入して燃焼処理
し、その燃焼ガスＧ４を煙突１７から排出するように構
成する。以上の構成の廃棄物処理装置によれば、停電時
に、誘引送風機３の駆動源をモータ１８から蒸気タービ
ン２１に切り換えて、燃焼溶融炉の炉内圧力を検出し
て、廃熱ボイラ１４の残熱で発生する蒸気を蒸気タービ
ン２１に供給して、この蒸気タービン２１で誘引送風機
３を駆動し、運転を停止した熱分解反応器２から残熱に
より発生を継続している乾留ガスＧ１を、大気中へ放出
することができる。
【００１８】また、燃焼溶融炉４の炉内圧力に基づい
て、誘引送風機３を駆動して誘引力を発生させるととも
に、その誘引力の大きさを調整することができので、熱
分解反応器２や燃焼溶融炉４やラインＬ２，Ｌ５の乾留
ガスＧ１を煙突１７を経由して大気中へ放出して、熱分
解反応器２や燃焼溶融炉４やラインＬ２，Ｌ５を負圧に
保持でき、これらの部分における可燃性の乾留ガスＧ１
の漏洩を防止することができる。
て、誘引送風機３を駆動して誘引力を発生させるととも
に、その誘引力の大きさを調整することができので、熱
分解反応器２や燃焼溶融炉４やラインＬ２，Ｌ５の乾留
ガスＧ１を煙突１７を経由して大気中へ放出して、熱分
解反応器２や燃焼溶融炉４やラインＬ２，Ｌ５を負圧に
保持でき、これらの部分における可燃性の乾留ガスＧ１
の漏洩を防止することができる。
【００１９】この蒸気タービン２１へ供給する蒸気はこ
の廃熱ボイラ１４で発生する蒸気に限られるものではな
く、他の蒸気源から導くようにしてもよく、又、この蒸
気タービン２１への蒸気供給の制御は燃焼溶融炉４の炉
内圧力により制御されるばかりでなく、例えば停電の有
無を検知したり、熱分解反応器２の乾留ガスＧ１の発生
量を検知して、こ乾留ガスＧ１の発生量に基づいて蒸気
量を制御してもよい。
の廃熱ボイラ１４で発生する蒸気に限られるものではな
く、他の蒸気源から導くようにしてもよく、又、この蒸
気タービン２１への蒸気供給の制御は燃焼溶融炉４の炉
内圧力により制御されるばかりでなく、例えば停電の有
無を検知したり、熱分解反応器２の乾留ガスＧ１の発生
量を検知して、こ乾留ガスＧ１の発生量に基づいて蒸気
量を制御してもよい。
【００２０】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による廃棄物処理装置によれば、停電時に誘引送風機を
蒸気タービンにより駆動するように構成したため、特別
の停電スタックを設ける必要がない。従って、廃棄物処
理装置の全体構成を小型化することができ、据付場所の
必要面積を少なくすることができるとともに、建設費の
低減や建設工期の短縮を図ることができるという効果が
ある。
による廃棄物処理装置によれば、停電時に誘引送風機を
蒸気タービンにより駆動するように構成したため、特別
の停電スタックを設ける必要がない。従って、廃棄物処
理装置の全体構成を小型化することができ、据付場所の
必要面積を少なくすることができるとともに、建設費の
低減や建設工期の短縮を図ることができるという効果が
ある。
【図１】本発明の実施の形態の廃棄物処理装置の系統図
である。
である。
【図２】図１のＡ部詳細図である。
【図３】乾留ガスを白煙防止加熱炉で燃焼処理して排出
する場合の要部系統図である。
する場合の要部系統図である。
【図４】先行技術の廃棄物処理装置の系統図である。
１ ホッパー ２ 熱分解反応器 ３ 誘引送風機 ４ 燃焼溶融炉 ５ 高温空気加熱器 ６ 排出装置 ７ バーナ ８ 冷却装置 ９ 分離装置 １０ コンテナ １１ 粉砕機 １２，１９ 押込
送風機 １３ 水槽 １４ 廃熱ボイラ １５ 集塵装置 １６ ガス洗浄装
置 １７ 煙突 １８ モータ ２０ 発電装置 ２１ 蒸気タービ
ン ２２ 着脱装置 ２３ 制御弁 ２４ 圧力計 ２５ 制御装置 ２６ 三方弁 ２７ 分岐管 ２８ 白煙防止加熱炉
送風機 １３ 水槽 １４ 廃熱ボイラ １５ 集塵装置 １６ ガス洗浄装
置 １７ 煙突 １８ モータ ２０ 発電装置 ２１ 蒸気タービ
ン ２２ 着脱装置 ２３ 制御弁 ２４ 圧力計 ２５ 制御装置 ２６ 三方弁 ２７ 分岐管 ２８ 白煙防止加熱炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ // Ｃ０８Ｊ 11/12 ＺＡＢ Ｂ０９Ｂ 3/00 ３０３Ｇ Ｆ２３Ｊ 15/00 Ｆ
Claims (4)
- 【請求項１】 廃棄物を、熱分解反応器で乾留ガスと熱
分解残留物とに熱分解し、該熱分解残留物を分離装置で
燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離し、分離した前記燃
焼性成分と前記乾留ガスとを燃焼溶融炉に供給して燃焼
処理すると共に、商用電源を動力源とするモータによっ
て駆動される誘引送風機によって、前記熱分解反応器と
前記燃焼溶融炉の内部圧力を大気圧以下に保持する廃棄
物処理装置において、前記誘引送風機に蒸気タービンを
着脱可能に併設し、停電時に前記誘引送風機の駆動源を
前記モータから前記蒸気タービンに切り換えて、前記誘
引送風機を駆動して、前記乾留ガスを大気中へ排出する
ように構成した廃棄物処理装置。 - 【請求項２】 前記燃焼溶融炉の内部圧力を検出する圧
力検出装置を設け、前記圧力検出装置で検出した圧力値
により、前記蒸気タービンへ供給する蒸気量を制御する
請求項１記載の廃棄物処理装置。 - 【請求項３】 前記蒸気タービンに供給する蒸気を前記
燃焼溶融炉の後流側に配設した廃熱ボイラから得る請求
項１又は２に記載の廃棄物処理装置。 - 【請求項４】 前記乾留ガスを、大気中へ排出する前に
白煙防止加熱炉で燃焼処理する請求項１〜３のいずれか
に記載の廃棄物処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14413797A JPH10332125A (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 廃棄物処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14413797A JPH10332125A (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 廃棄物処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10332125A true JPH10332125A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15355089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14413797A Withdrawn JPH10332125A (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 廃棄物処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10332125A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2007138965A1 (ja) * | 2006-05-25 | 2009-10-08 | 株式会社ブレスト | 油化装置 |
| CN102606236A (zh) * | 2012-03-22 | 2012-07-25 | 深圳市炬能生物质气化科技有限公司 | 内置蒸汽管式垃圾处理废热发电*** |
| CN107052023A (zh) * | 2017-03-31 | 2017-08-18 | 金华职业技术学院 | 城市生活垃圾蒸煮干馏综合分离处理方法 |
-
1997
- 1997-06-02 JP JP14413797A patent/JPH10332125A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2007138965A1 (ja) * | 2006-05-25 | 2009-10-08 | 株式会社ブレスト | 油化装置 |
| JP5368790B2 (ja) * | 2006-05-25 | 2013-12-18 | 株式会社ブレスト | 油化装置 |
| CN102606236A (zh) * | 2012-03-22 | 2012-07-25 | 深圳市炬能生物质气化科技有限公司 | 内置蒸汽管式垃圾处理废热发电*** |
| CN107052023A (zh) * | 2017-03-31 | 2017-08-18 | 金华职业技术学院 | 城市生活垃圾蒸煮干馏综合分离处理方法 |
| CN107052023B (zh) * | 2017-03-31 | 2019-06-18 | 金华职业技术学院 | 城市生活垃圾蒸煮干馏综合分离处理方法 |
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Legal Events
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