JPH10325705A - 測長方法及びこれを用いたテーブル型測長装置 - Google Patents

測長方法及びこれを用いたテーブル型測長装置

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JPH10325705A
JPH10325705A JP13492197A JP13492197A JPH10325705A JP H10325705 A JPH10325705 A JP H10325705A JP 13492197 A JP13492197 A JP 13492197A JP 13492197 A JP13492197 A JP 13492197A JP H10325705 A JPH10325705 A JP H10325705A
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JP
Japan
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measurement
deflection
measured
amount
image capturing
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Application number
JP13492197A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Suzuki
克明 鈴木
Hiroshi Yamashita
浩 山下
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像取り込み手段の高さを補正することによ
り、測定効率を高めることができる測長方法及びこれを
用いたテーブル型測長装置を提供する。 【解決手段】 測定テーブル1に直交するZ方向のたわ
み量を測定するオートフォーカス制御部41と、たわみ
量と座標とを対応付けて記憶するたわみ量記憶部53
と、画像取り込み手段7のZ方向の高さを補正するラッ
ク43、ピニオン47、Z軸サーボモータ45aとを備
え、たわみ量記憶部53に記憶されているたわみ量に基
づいて画像取り込み手段7の高さを補正しつつ、被測定
物Wの特定箇所の長さや座標を測定する。Z方向の高さ
調整により『たわみ』を相殺するので、オートフォーカ
ス制御部41による焦点調整が迅速にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線基板
作成用の原板や、液晶表示装置や半導体ウエハに所定の
パターンを焼き付けるためのガラスマスク作成用の原板
や、高い精度を必要とする印刷物等の図形の寸法や座標
の位置などを測定する測長方法及びこれを用いたテーブ
ル型測長装置に係り、特に、被測定物を載置する水平姿
勢の測定テーブルと画像を取り込む画像取り込み手段と
を移動手段によって相対移動することにより測定を行う
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の測長方法として、例え
ば、プリント配線基板作成用のフィルム原板を被測定物
として水平姿勢の測定テーブルの上面に密着させて載置
し、この測定テーブルの上方においてこれと平行なX−
Y平面内で画像取り込み部を移動させることにより、被
測定物の特定箇所の座標や長さを測定するものが挙げら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来方法によると次のような問題がある。すなわ
ち、光透過性の基材に光非透過性のパターンを形成され
てなる被測定物を測長する際には、その下方から照明す
る方が測定精度が良いことなどの理由から、測定テーブ
ルとして光透過性のガラス等を板状に形成したものが一
般的に利用されている。すると、その自重などに起因し
て測定テーブルの中央部が周辺部に比べて僅かに垂れ下
がる『たわみ』が生じ、これに直交する高さが測定テー
ブル上の位置によって異なることになる。
【0004】測定は、画像取り込み部を測定テーブルと
平行なX−Y平面内で移動させることにより行われる
が、この『たわみ』(例えば、数十〜数百μm程度)に
起因して被測定物に焦点が合わない(以下、非合焦と称
する)ことがある。このような場合には、測定精度が極
端に低下あるいは測定不能となるため画像取り込み部の
オートフォーカス機構が作動して合焦するように自動的
に焦点が調整されるが、測定テーブル上の位置によって
「たわみ量」が異なる関係上、それぞれの位置ごとに焦
点の調整量が異なる。したがって、被測定物上の測定点
が変わるごとに頻繁にこのような焦点調整が必要となっ
て測定効率が低下するという問題がある。因みに、オー
トフォーカス機構による焦点合わせには、一般的に1〜
2秒程度要するので、測定点が多い場合には特にロスが
大きくなる。
【0005】なお、画像取り込み部にオートフォーカス
機構が配備されていない固定焦点方式を採用している場
合には、画像取り込み部が測定点に移動した後、オペレ
ータが手動で画像取り込み部の高さ調整を行ってから測
定を行うことになるので、極めて測定効率が低下する。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、予め測定しておいた測定テーブルのた
わみ量に基づいて画像取り込み手段の高さを補正するこ
とにより、測定効率を高めることができる測長方法及び
これを用いたテーブル型測長装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の測長方法は、被測定物を載置する
水平姿勢の測定テーブルと、前記被測定物の画像を取り
込む画像取り込み手段とを、移動手段によって前記測定
テーブルと平行なX−Y平面内で相対移動することによ
り前記被測定物の特定箇所の長さや座標を測定する測長
方法において、(a)前記測定テーブルのX−Y平面に
直交するZ方向のたわみ量を測定する過程と、(b)前
記たわみ量をX−Y平面の座標に対応付けて記憶する過
程とを前記被測定物の測定に先立ち行い、X−Y平面の
座標に対応するたわみ量に基づいて前記画像取り込み手
段のZ方向の高さを補正しつつ前記被測定物の測定を行
うことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に記載のテーブル型測長装
置は、被測定物を載置する水平姿勢の測定テーブルと、
前記被測定物の画像を取り込む画像取り込み手段とを、
移動手段によって前記測定テーブルと平行なX−Y平面
内で相対移動することにより前記被測定物の特定箇所の
長さや座標を測定するテーブル型測長装置において、前
記測定テーブルのX−Y平面に直交するZ方向のたわみ
量を測定する測定手段と、前記たわみ量をX−Y平面の
座標に対応付けて記憶する記憶手段と、前記画像取り込
み手段のZ方向の高さを補正する高さ補正手段とを備
え、前記記憶手段に記憶されているたわみ量に基づいて
前記高さ補正手段により前記画像取り込み手段の高さを
補正しつつ、前記被測定物の特定箇所の長さや座標を測
定するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項3に記載のテーブル型測長装
置は、請求項2に記載のテーブル型測長装置において、
前記測定手段は、前記画像取り込み手段の合焦/非合焦
の判別が容易な測定マスターパターンを有するシートを
前記測定テーブルに密着させた状態で、前記画像取り込
み手段が前記測定マスターパターンに合焦するのに要す
る焦点合わせ量に基づいてたわみ量を測定することを特
徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1に記載の方法発明の作用は次のとおり
である。測定に先立ち、たわみを生じている測定テーブ
ルのX−Y平面に直交するZ方向の「わたみ量」を測定
し(過程(a))、X−Y平面の座標と「たわみ量」と
を対応付けて記憶する(過程(b))。そして、測定を
行う際には、X−Y平面の座標に対応する「たわみ量」
に基づいて画像取り込み手段のZ方向の高さを補正しつ
つ測定する。これにより測定点の「たわみ量」に応じて
画像取り込み手段のZ方向の高さが補正され、測定テー
ブルに生じている『たわみ』をほぼ相殺することができ
て「たわみ量」による焦点ずれを抑制できる。
【0011】また、請求項2に記載の装置発明の作用は
次のとおりである。測定テーブルのX−Y平面に直交す
るZ方向の「たわみ量」を測定手段で測定し、X−Y平
面の座標に対応付けて記憶手段に記憶させる。移動手段
により測定テーブルと画像取り込み手段とを相対移動さ
せて被測定物の測定を行う際には、測定した「たわみ
量」に基づいて高さ補正手段により画像読み取り手段の
高さを補正しつつ行う。これによって測定点の「たわみ
量」に応じて画像取り込み手段のZ方向の高さが補正さ
れ、測定テーブルに生じている『たわみ』をほぼ相殺す
ることができて「たわみ量」による焦点ずれを抑制でき
る。
【0012】また、請求項3に記載の装置発明によれ
ば、測定マスターパターンを測定テーブルに密着させた
状態で、画像取り込み手段が合焦するのに要する焦点合
わせ量を測定すると、その値から測定テーブルの「たわ
み量」を求めることができる。したがって、特別な機構
を設けることなく、「たわみ量」を測定することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1は本発明に係るテーブル型測長
装置の概略構成を示す外観斜視図であり、図2は装置の
概略構成を示すブロック図である。なお、以下の説明に
おいては、プリント配線基板作成用の原板や印刷物等を
単に被測定物と称する。
【0014】ガラスなどの光透過性材料で平板状に形成
され、被測定物Wを載置する測定テーブル1は、装置を
操作するための各種スイッチを含む操作パネル3を前面
に備えた装置筐体5の上面に水平姿勢で配設されてい
る。測定テーブル1の上方には、画像取り込み手段7が
箱状の取付け架台8の前面に取り付けられてX方向駆動
架台9を介して取り付けられている。取付け架台8は、
X方向駆動架台9の上面に長手方向に移動自在に嵌め付
けられており、これとともに画像取り込み手段7がX方
向駆動架台9の上面をX方向に移動されるようになって
いる。また、X方向駆動架台9は、装置筐体5の上部に
内蔵されたY方向駆動部11により画像取り込み手段7
および取付け架台8ごとY方向に移動されるようになっ
ており、X方向駆動架台9とY方向駆動部11によって
測定テーブル1に平行なX−Y平面内で画像取り込み手
段7が移動されるようになっている。なお、上記のX方
向駆動架台9とY方向駆動部11とが本発明の移動手段
に相当する。
【0015】測定テーブル1の下方には、図2に示すよ
うに、画像取り込み手段7に対向する位置に反射鏡13
aを有する投光部13が配設されている。この投光部1
3には、光ファイバー15を介してハロゲンランプ19
からの光が導かれており、常に画像取り込み手段7と対
向した状態で移動しつつ被測定物Wを下方から照明する
ようになっている。
【0016】なお、上記の構成のように投光部13によ
って画像取り込み手段7の直下付近のみを照明するので
はなく、測定台1の下面全体に蛍光灯を配設して、全体
を照明するようにしてもよく、また被測定物Wの上方か
ら照明する照明手段をさらに設けて、下方あるいは上方
のいずれか一方または上方および下方の両面から照明す
るようにしてもよい。
【0017】画像取り込み手段7は、対物レンズを含む
オートフォーカス機構を内蔵した鏡筒部21の上部にC
CDカメラ23を備えている。CCDカメラ23は、カ
メラコントロール部25によって制御されるとともに、
画像取り込み部27に画像信号を出力するようになって
いる。取り込まれた画像信号は、制御部29によって適
宜の処理を施されて測定テーブル1の上方に取り付けら
れたCRT31に出力され、画像取り込み手段7の視野
内にある被測定物Wの画像が映し出されるようになって
いる。
【0018】この画像取り込み手段7は、サーボモータ
コントローラ33に制御される2つのX/Y軸サーボモ
ータ33aおよび上述したX方向駆動架台9とY方向駆
動部11によってX/Y方向のそれぞれに駆動されるよ
うになっている。また、X/Y軸サーボモータ33aの
回転量に応じた移動距離は、エンコーダ35によって検
出されてX/Y座標読み取り部37によって測定テーブ
ル1上のX−Y座標として読み取られる。
【0019】鏡筒部21に内蔵されたオートフォーカス
機構(図示省略)は、オートフォーカス制御部41を介
して制御部29によって制御される。また、鏡筒部21
は、取付け架台8の前面に配設された図示しない垂直レ
ールに摺動自在に嵌め付けられているとともに、鏡筒部
21に配設されたラック43と、Z軸サーボモータ45
aの回転軸に取り付けられたピニオン47を介してX−
Y平面に直交するZ方向に昇降自在に構成されている。
Z軸サーボモータ45aは、Z軸サーボモータコントロ
ーラ45を介して制御部29によって制御されるように
なっており、さらにZ軸サーボモータコントローラ45
の回転量に応じたZ方向の移動距離がエンコーダ49に
よって検出され、Z座標読み取り部51によってZ方向
の座標として読み取られるようになっている。なお、上
記のラック43と、Z軸サーボモータ45aと、ピニオ
ン47とが本発明の高さ補正手段に相当する。
【0020】また、制御部29は、後述する『たわみ量
測定処理』においてオートフォーカス制御部41により
検出された焦点合わせ量に基づいて「たわみ量」を算出
し、測定テーブル1上の座標と関連付けて、本発明の記
憶手段に相当するたわみ量記憶部53に格納する。ま
た、たわみ量補間演算部55は、たわみ量記憶部53に
格納されている各たわみ量に基づいて、たわみ量が測定
された座標間のたわみ量を補間によって算出して補間た
わみ量記憶部57に格納する。なお、上記の制御部29
とオートフォーカス制御部41とが本発明の測定手段に
相当する。
【0021】上述した画像取り込み部27、カメラコン
トロール部25、たわみ量補間演算部55などは、バス
を介して制御部29により統括制御されるようになって
おり、さらにハロゲンランプ19も制御部29によって
その光量などが制御されるようになっている。
【0022】ここで、上述した『たわみ』および「たわ
み量」について図3を参照して説明する。
【0023】薄板状の測定テーブル1は、例えば、11
00mm×1100mmの大きさを有するものであり、
図3に示すようにその中央部が周辺部に比べて、本来の
測定テーブル1のZ方向の高さ(図中の二点鎖線)より
も僅かに垂れ下がって『たわみ』を生じている。この
『たわみ』の大きさを「たわみ量」Dで表すことにす
る。このたわみ量Dの具体的な値は、図3では図示の関
係で誇張して描写しているが、例えば、数十〜数百μm
程度である。したがって、測定テーブル1とX方向駆動
架台9との設計高さLは、設計上、測定テーブル1のど
の位置においても同一であるが、『たわみ』によって測
定テーブル1の位置ごとに異なる。なお、説明の都合
上、画像取り込み手段7のZ方向の高さを示すために鏡
筒部21の中央部付近に付加した点を基準点Rとする。
そして、この基準点Rは、初期状態においてX方向駆動
架台9と同一高さにあるものとする。
【0024】上記理由により測定テーブル1面から基準
点Rまでの距離が、測定テーブル1面の位置ごとに設計
高さLと異なるため、図4に示すようにして、測定テー
ブル1の各位置において「たわみ量」を測定する。この
測定は、制御部29がオートフォーカス制御部41を介
して焦点合わせ量を検出することによって行われる。つ
まり、「たわみ量」が大きいと設計高さLからの変位量
が大きくなるので焦点合わせ量が大きくなる一方、「た
わみ量」が小さいと設計高さLからの変位量が小さくな
るので焦点合わせ量が小さくなるように、焦点合わせ量
は「たわみ量」に比例するので、焦点合わせ量を検出す
ることによって鏡筒部21内の図示しないオートフォー
カス機構、フォーカス制御部41、鏡筒部21内のレン
ズ系の設計値などから制御部29が「たわみ量」を求め
ることができる。
【0025】例えば、画像取り込み手段7の基準点Rを
設計高さLに保持したまま、図4に示すように、測定テ
ーブル1の座標DM1(x,y)に画像取り込み手段7
を移動し、焦点合わせ量に基づく「たわみ量」がD1で
あったとし、測定ステップに基づき座標DM1(x,
y)から一定距離だけ離れた座標DM2(x,y)にお
ける「たわみ量」がD2であったとし、座標DMn
(x,y)における「たわみ量」がDnであったとす
る。このようにして測定された各「たわみ量」は、例え
ば、図5の模式図に示すような格納態様でたわみ量記憶
部53に格納される。つまり、上記のようにして測定さ
れた各「たわみ量」Dnを、各座標DMn(x,y)に
対応付けて格納する。
【0026】なお、上記のように一定の測定ステップで
「たわみ量」Dnの測定を行った場合、例えば、予め作
成されている測定プログラムを用いた自動測定による測
定点や、手動により指定されたマニュアル測定による測
定点が、「たわみ量」Dnを測定した座標DMn(x,
y)と異なることが起こり得る。このような場合には、
たわみ量補間演算部55がたわみ量記憶部53に記憶さ
れている各「たわみ量」Dnと対応する座標DMn
(x,y)とに基づいて、例えば直線補間などの手法に
より「たわみ量」が測定されていない測定点(測定プロ
グラムなどで指示されている測定点など)におけるたわ
み量を算出する。
【0027】このようにして算出された補間たわみ量
D’は、図6に示すようにしてたわみ量補間点DM’
(x,y)に対応付けて格納される。なお、図6におけ
る「たわみ量補間点」DM1−2は、図7に示すよう
に、「たわみ量」Dが測定された座標DM1とDM2と
の間に位置し、「補間たわみ量」D1−2’は、それら
の座標DM1,DM2とそれらの「たわみ量」D1,D
2に基づいて求められたものである。
【0028】次に、図8を参照して『たわみ量の測定処
理』について説明する。なお、この処理は、予め被測定
物Wの測定に先立って行われるものであり、この装置の
製造メーカーが装置をユーザーに納品して設置した後に
一度だけ行えばよい。しかし、例えば、ユーザーが装置
を移動した場合など、『たわみ』に変動が生じたと考え
られる場合に必要に応じてユーザー自身が被測定物Wの
測定前に行うようにしてもよい。
【0029】ステップS1(測定マスターパターンを載
置) 画像取り込み手段7が内蔵しているオートフォーカス機
構(図示省略)が合焦/非合焦を判別し易い特定パター
ンを有する測定マスターパターンを測定テーブル1のた
わみに沿うように密着させる。
【0030】なお、オートフォーカス機構が合焦/非合
焦を判別し易い特定パターンが測定テーブル1面に形成
されている場合や、合焦/非合焦を判別しやすい材質で
測定テーブル1が構成されている場合には、上記のよう
に測定マスターパターンを密着載置させる必要はない。
【0031】ステップS2(測定範囲等の指示) 測定テーブル1の測定範囲を指示し、その範囲内をどの
程度のステップで測定するかを示す測定ステップを操作
パネル3から指示する。測定範囲は、例えば、測定テー
ブル1の大きさが1100mm×1100mmである場
合には、その測長有効範囲が900mm×700mm程
度であるので、測長有効範囲内の任意の範囲を指示す
る。また、測定ステップは小さいほど補正精度の向上が
期待できるが、測定に要する時間とたわみ量記憶部53
の記憶容量とを勘案して決定すればよい。測定ステップ
の具体的な値としては、例えば、100mm程度であ
る。
【0032】ステップS3(たわみ量の測定) 指示された測定範囲内において、指示された測定ステッ
プにより画像取り込み手段7を移動させつつ、各たわみ
量測定点DMn(図4参照)における「たわみ量」Dn
を測定する。そして、「たわみ量」Dnとたわみ量測定
点DMnとを対応付けてたわみ量記憶部53に格納する
(図5参照)。
【0033】なお、このステップS3は、本方法発明の
過程(a)および過程(b)に相当するものである。
【0034】ステップS4(補間たわみ量の算出) 制御部29は、測定プログラム中に設定されている全測
定点と、たわみ量記憶部53に記憶されているたわみ量
測定点DMnとを比較する。そして、測定点に対応する
たわみ量測定点DMnが存在しない場合には、その測定
点をたわみ量補間点とし、上述したようにたわみ量補間
演算部55により補間たわみ量D’を算出する。算出さ
れた補間たわみ量D’は、上述した態様で補間たわみ量
記憶部57に記憶される(図6参照)。
【0035】次いで、図9及び図10を参照して測定プ
ログラムによる被測定物Wの測長処理について説明す
る。
【0036】なお、図9は測定処理を示すフローチャー
トであり、図10は測長処理時における画像取り込み手
段7の高さ補正を示す模式図である。また、画像取り込
み手段7は、図10の左側に示す初期状態にあるものと
し、その焦点は設計高さLを隔てた本来の測定テーブル
1面(図中の二点鎖線)に合わせられているものとす
る。
【0037】ステップS10(測定プログラムの指示) オペレータは、操作パネル3を操作して、予め作成され
ている測定プログラムを指示(自動測定)して測定点を
間接的に指示するか、または測定したい位置を測定点と
して直接的に指示(手動による測定)する。なお、測定
したい位置をオペレータが直接的に指示した場合には、
この時点で制御部29がたわみ量記憶部53と補間たわ
み量記憶部57を参照し、その位置に一致するたわみ量
測定点DMかたわみ補間点DM’が存在するか否かを判
断し、存在しない場合には上述したようにして補間を行
ってその位置の補間たわみ量を求める。
【0038】ステップS11(たわみ量,補間たわみ量
を読み出す) 制御部29は、測定点に対応するたわみ量Dおよび補間
たわみ量D’をたわみ量記憶部53と補間たわみ量記憶
部57から読み出す。
【0039】ステップS12(高さ補正) 画像取り込み手段7が測定点に移動し、この測定点に対
応するたわみ量Dまたは補間たわみ量D’に応じてZ軸
サーボモータ45aが駆動され、たわみ量Dまたは補間
たわみ量D’分だけZ方向の高さが補正される。例え
ば、たわみ量測定点DM1に測定点が一致している場合
には、図10に示すように、図左の初期状態から画像取
り込み手段7が測定点DM1に移動されるとともに、Z
方向の高さがたわみ量D1だけ補正(鏡筒部21が下
降)される。
【0040】したがって、鏡筒部21の基準点Rが初期
状態からたわみ量D1だけ下降して『たわみ』が相殺さ
れ、たわんだ測定テーブル1面(図中の実線)と基準点
Rまでの距離が設計高さLに一致することになる。その
結果、画像取り込み手段7はほとんど焦点調整を行う必
要がない。
【0041】ステップS13(測定) 上述したようにして画像取り込み手段7の高さがたわみ
量に応じて補正された後、制御部29が測定処理を行
う。このとき、鏡筒部21がたわみ量Dだけ下降されて
いるので、画像取り込み手段7はほぼ合焦した状態であ
り、たわみが存在すると一般的に1〜2秒程度かかる焦
点調整が不要あるいは必要であったとしても瞬時に合焦
するので測定を即座に行うことができる。したがって、
複数個の測定点について順次に測定を行ってゆく測長処
理を効率よく行うことができる。
【0042】ステップS14(測定終了?) 制御部29は、全測定点における測定が終了したか否か
を判断して処理を分岐する。全ての測定が終了した場合
には、測長処理を終了する。
【0043】未測定の測定点がある場合には、上記のス
テップS11に戻って、対応するたわみ量または補間た
わみ量を読み出し、画像取り込み手段7を測定点に移動
して同様に処理を行う。
【0044】例えば、たわみ量測定点DM2に一致する
測定点が未測定である場合には、図10に示すように画
像取り込み手段7をその位置DM2に移動させるととも
に、そのたわみ量D2だけ画像取り込み手段7を下降さ
せてZ方向の高さを補正して測定する。
【0045】また、測定点がたわみ量補間点DM1−2
に一致する場合には、画像取り込み手段7をその位置D
M1−2に移動させるとともに、その補間たわみ量D1
−2’だけZ方向の高さを補正して測定を行えばよい。
なお、補間たわみ量D1−2’は補間によって求められ
ているので、鏡筒部21の基準点Rと測定テーブル1面
の距離は高さ補正を行っても設計高さLに正確には一致
せず多少の誤差が存在することになるが、その測定点に
おける実際のたわみ量に近い補正が行われている関係
上、オートフォーカス制御部41が合焦位置を検出する
範囲が限定できて合焦までの時間が短縮されるので、や
はり測定までの時間を短縮することが可能である。
【0046】上記説明では、測定プログラムによる自動
測定を主として説明したが、手動による測長処理の場合
は、ステップS10に再び戻って測定点を指示すること
から繰り返し行うようにする。
【0047】なお、たわみ量及び補間たわみ量を、各々
たわみ量記憶部53及び補間たわみ量記憶部57に記憶
する態様は、上述した態様(図5及び図6)に限定され
るものではなく種々の態様が可能である。
【0048】なお、上述した実施例では、測長装置が一
般的に備えている制御部29とオートフォーカス制御部
41を測定手段として、その焦点合わせ量に基づいて
「たわみ量」を測定したが、測定テーブル1までの高さ
を直接的に測定する測定手段を別個に配設するようにし
てもよい。例えば、レーザ変位計を鏡筒部21に並設し
て、測定テーブル1の「たわみ量」を直接測定するよう
にしてもよい。
【0049】また、上記実施例では、画像取り込み手段
7がオートフォーカス機構を内蔵したものであったが、
画像取り込み手段7が固定焦点式である場合には、Z軸
サーボモータ45aを駆動して画像取り込み手段7を昇
降させ、そのときの合焦/非合焦を判定して、昇降量に
基づき「たわみ量」を測定すればよい。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の方法発明によれば、予め測定しておいた「た
わみ量」に基づいて画像取り込み手段のZ方向の高さを
補正することにより、測定テーブルに生じている『たわ
み』をほぼ相殺することができて「たわみ量」による焦
点ずれを抑制することができる。したがって、画像取り
込み手段が頻繁に焦点調整を行う必要がなく、測定効率
を向上させることができ、測定に要する時間を短縮する
ことができる。
【0051】また、請求項2に記載の装置発明によれ
ば、請求項1に記載の測長方法を好適に実施することが
できる。
【0052】また、請求項3に記載の装置発明によれ
ば、画像取り込み手段が合焦するのに要する焦点合わせ
量を測定すると、その値から測定テーブルの「たわみ
量」を求めることができ、特別な機構を設けることなく
「たわみ量」を測定することができる。したがって、装
置の構成を複雑化することなく測定効率を向上させるこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテーブル型測長装置の概略構成を
示す斜視図である。
【図2】本発明に係るテーブル型測長装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図3】測定テーブルのたわみの説明に供する図であ
る。
【図4】たわみ量の測定の説明に供する図である。
【図5】測定したたわみ量の格納態様を示す模式図であ
る。
【図6】算出した補間たわみ量の格納態様を示す模式図
である。
【図7】補間たわみ量の説明に供する図である。
【図8】たわみ量の測定処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】測長処理を示すフローチャートである。
【図10】測長処理時における画像取り込み手段の高さ
補正を説明する図である。
【符号の説明】
W … 被測定物 1 … 測定テーブル 7 … 画像取り込み手段 8 … 取付け架台 9 … X方向駆動架台(移動手段) 11 … Y方向駆動部(移動手段) 13 … 投光部 21 … 鏡筒部 23 … CCDカメラ 29 … 制御部(測定手段) 41 … オートフォーカス制御部 43 … ラック(高さ補正手段) 45a … Z軸サーボモータ(高さ補正手段) 47 … ピニオン(高さ補正手段) 53 … たわみ量記憶部(記憶手段) 55 … たわみ量補間演算部 57 … 補間たわみ量記憶部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物を載置する水平姿勢の測定テー
    ブルと、前記被測定物の画像を取り込む画像取り込み手
    段とを、移動手段によって前記測定テーブルと平行なX
    −Y平面内で相対移動することにより前記被測定物の特
    定箇所の長さや座標を測定する測長方法において、 (a)前記測定テーブルのX−Y平面に直交するZ方向
    のたわみ量を測定する過程と、 (b)前記たわみ量をX−Y平面の座標に対応付けて記
    憶する過程とを前記被測定物の測定に先立ち行い、 X−Y平面の座標に対応するたわみ量に基づいて前記画
    像取り込み手段のZ方向の高さを補正しつつ前記被測定
    物の測定を行うことを特徴とする測長方法。
  2. 【請求項2】 被測定物を載置する水平姿勢の測定テー
    ブルと、前記被測定物の画像を取り込む画像取り込み手
    段とを、移動手段によって前記測定テーブルと平行なX
    −Y平面内で相対移動することにより前記被測定物の特
    定箇所の長さや座標を測定するテーブル型測長装置にお
    いて、 前記測定テーブルのX−Y平面に直交するZ方向のたわ
    み量を測定する測定手段と、 前記たわみ量をX−Y平面の座標に対応付けて記憶する
    記憶手段と、 前記画像取り込み手段のZ方向の高さを補正する高さ補
    正手段とを備え、 前記記憶手段に記憶されているたわみ量に基づいて前記
    高さ補正手段により前記画像取り込み手段の高さを補正
    しつつ、前記被測定物の特定箇所の長さや座標を測定す
    るようにしたことを特徴とするテーブル型測長装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のテーブル型測長装置に
    おいて、前記測定手段は、前記画像取り込み手段の合焦
    /非合焦の判別が容易な測定マスターパターンを有する
    シートを前記測定テーブルに密着させた状態で、前記画
    像取り込み手段が前記測定マスターパターンに合焦する
    のに要する焦点合わせ量に基づいてたわみ量を測定する
    ことを特徴とするテーブル型測長装置。
JP13492197A 1997-05-26 1997-05-26 測長方法及びこれを用いたテーブル型測長装置 Pending JPH10325705A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006054441A (ja) * 2004-07-12 2006-02-23 August Technology Corp 動的な焦点合わせ方法および装置
JP2006162250A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Ushio Inc フィルムワークのパターン検査装置
JP2009097880A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Sokkia Topcon Co Ltd 二次元座標測定機
KR101217648B1 (ko) 2012-05-24 2013-01-02 대하테크원(주) 판재 폭 측정방법 및 측정장치

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