JPH10324418A - 搬送装置及び搬送物の搬送方法 - Google Patents

搬送装置及び搬送物の搬送方法

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JPH10324418A
JPH10324418A JP13501897A JP13501897A JPH10324418A JP H10324418 A JPH10324418 A JP H10324418A JP 13501897 A JP13501897 A JP 13501897A JP 13501897 A JP13501897 A JP 13501897A JP H10324418 A JPH10324418 A JP H10324418A
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JP
Japan
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conveyor
conveyed
transport
speed
transported
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JP13501897A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kawase
正博 川瀬
Kenji Watanabe
憲二 渡辺
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TOKIMETSUKU POWER SYST KK
Original Assignee
TOKIMETSUKU POWER SYST KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンベア上の各搬送物の間に隙間を一定にす
るための治具等を挿入したりせずに、その各搬送物間に
高い精度で隙間を形成する。 【解決手段】 第1のコンベア11と第2のコンベア1
2の継ぎ目部に搬送物検知センサ13を、その搬送方向
下流側の位置に搬送物検知センサ14,15をそれぞれ
配設する。通常は第1と第2のコンベア11と12を同
一の搬送速度でそれぞれ運転し、搬送物検知センサ14
が搬送物3を検知したときに第1のコンベア11を通常
の搬送速度よりも遅い搬送速度に変更し、その後所定の
タイミングで第1のコンベア11を再び上記通常の搬送
速度に戻す制御装置30を設けることにより、第1と第
2のコンベア11と12の搬送速度差に応じた分だけ先
行する搬送物3の後端と次の搬送物3の前端との間に隙
間Sを非接触で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンベア上に置
かれた複数の搬送物を、その各搬送物の搬送方向の相互
間に所定の隙間を形成して搬送する搬送装置、及びその
コンベア上で各搬送物間に所定の隙間を形成して搬送す
る搬送物の搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンベア上に載せられて搬送
される複数の製品等の搬送物を、その搬送方向の相互間
に所定の隙間を形成して搬送することにより、コンベア
上の製品のハンドリングをやりやすくしたり、その製品
の外観上の目視によるチェックをやりやすくするように
した搬送装置がある。このように、搬送物間に所定の隙
間を形成して搬送する搬送装置では、その搬送物間を所
定の隙間にするため、例えば図8に示すようにそれぞれ
ベルトコンベアである第1のコンベア1A,1Bを並列
に配置し、それに一部がラップするように第2のコンベ
ア2A,2B,2Cを並列に配置したものがある。
【0003】このような搬送装置は、第1のコンベア1
A,1Bと第2のコンベア2A〜2Cとの搬送速度を最
初から変えておき、その搬送速度差を利用して各搬送物
の相互間に隙間をあけるようにしている。すなわち、そ
の様子を図9の(a)〜(e)を使用して簡単に説明す
ると、図9の(a)に示すように第2のコンベア2A〜
2Cよりも搬送速度が低速で矢示A方向に回動する第1
のコンベア1A,1B上に、例えば3個の製品等である
搬送物3A,3B,3Cを搬送方向に互いに接触させた
状態で載せる。
【0004】すると、その先頭の搬送物3Aが第2のコ
ンベア2A〜2Cに受け渡される位置まで搬送される
と、その第2のコンベア2A〜2Cの搬送速度は第1の
コンベア1A,1Bの搬送速度よりも速いため、図9の
(b)に示すように、搬送物3Aはまだ第1のコンベア
1A,1B上に位置する搬送物3Bから離れていくの
で、その間に隙間S1 が形成される。
【0005】その隙間は、図9の(c)に示すように2
番目の搬送物3Bの前端が第2のコンベア2A〜2Cに
達する時点では隙間S2 にまで広がっている。そして、
その搬送物3Bが第2のコンベア2A〜2Cに受け渡さ
れ、その搬送物3Bが図9の(d)に示すように第2の
コンベア2A〜2C上に完全に乗った状態で搬送される
ようになると、その搬送物3Aと3Bはそれらの間が最
終的な隙間S3 となって同図で左方へ搬送されていく。
【0006】そして、後続の搬送物3Cも、図9の
(e)に示すようにその先端が第2のコンベア2A〜2
Cのある位置まで達すると、それに搬送が受け継がれ、
その搬送物3Cの全てが第2のコンベア2A〜2C上に
乗ったときに、搬送物3Bと3Cの間が最終的な隙間S
3 となり、その状態で各搬送物3A〜3Cが同図で左方
へ搬送されていく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の搬送装置は、前述したようにコンベア上の製品のハン
ドリングをやりやすくしたり、コンベア上に載置されて
搬送される製品の外観上の欠点を目視でチェックしたり
するために、各製品間に隙間を設けるのが目的であるた
め、その各製品間の隙間はラフなものでよかった。
【0008】すなわち、上述したような搬送速度の異な
るコンベアの搬送速度差のみによって各搬送物間に隙間
を形成するようにしている場合には、例えば図9の
(a)の状態から図9の(b)の状態に、搬送物3Aの
搬送が第1のコンベア1A,1Bから第2のコンベア2
A〜2Cに引き継がれる際に、その搬送物3Aの第2の
コンベア2A〜2Cに対するスリップ等により搬送物間
の隙間にバラツキが生じたとしても、それが特に問題に
なるようなことはなかった。
【0009】しかしながら、このような搬送装置を、例
えば乾燥炉内に木材を搬送する搬送装置として使用した
ときには、その各木材間の隙間にバラツキがあるとそれ
らの木材間で乾燥度合いが均一にならなくなってしま
う。そのため、このように搬送物を木材とし、その各木
材間の隙間を数ミリ単位の精度で均一にしようとすると
きには、例えば各木材間に目的とする隙間と同一の幅に
形成した隙間形成用の治具(スペーサ)を挿入して、そ
の隙間を所定の間隔になるようにしたりする必要があっ
た。
【0010】ところが、このような方法で各木材間を所
定の隙間にする場合には、その隙間を、搬送する木材の
大きさや種類に応じて変えたいときには、その都度その
隙間に対応した他の隙間形成用の治具に変えなければな
らないのでそれが面倒である。また、表面が傷付きやす
い搬送物の場合には、隙間形成用の治具が搬送物に当た
ることによって表面が傷付いてしまう恐れもあった。
【0011】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、コンベア上の各搬送物の間に隙間を一定に
するための治具等を挿入したりせずに、各搬送物間に高
い精度で隙間を形成しながら搬送することができる搬送
装置、及びコンベア上の複数の搬送物の各相互間に所定
の隙間を形成する搬送物の搬送方法を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、第1のコンベアと、その第1のコンベア
の搬送方向下流側に配設され、その第1のコンベアに搬
送方向に互いに接触させた状態で載置されて搬送される
複数の搬送物の搬送を引き継ぐ第2のコンベアと、第1
のコンベアと第2のコンベアの継ぎ目部の位置から搬送
方向下流側の位置に配設され、その第2のコンベアによ
り搬送される搬送物を検知可能な搬送物検知センサと、
通常は第1のコンベアと第2のコンベアを同一の搬送速
度でそれぞれ運転し、搬送物検知センサが搬送物を検知
したとき、あるいはその搬送物を検知した所定時間後に
第1のコンベアの搬送速度を上記通常の搬送速度よりも
遅い搬送速度に変更し、その後所定のタイミングで第1
のコンベアを再び上記通常の搬送速度に戻すコンベア搬
送速度制御手段とを設けて搬送装置を構成したものであ
る。
【0013】このようにすれば、第1のコンベアに搬送
方向に互いに接触させた状態で載置された複数の搬送物
は、その第1のコンベアの運転により第2のコンベアに
向けて搬送される。そして、先行する搬送物が搬送物検
知センサにより検知されると、そのときあるいはその搬
送物を検知した所定時間後に、それまでは第2のコンベ
アと同一の搬送速度で運転されていた第1のコンベアの
搬送速度が、それまでの通常の搬送速度よりも遅い搬送
速度に変更される。
【0014】したがって、その第1のコンベアと第2の
コンベアの搬送速度差に応じた分だけ先行する搬送物の
後端と次の搬送物の前端との間に隙間ができ、その隙間
が次第に広がっていく。そして、その後所定のタイミン
グで第1のコンベアが再び上記通常の搬送速度に戻され
て第2のコンベアと同じ搬送速度になるので、先行する
搬送物の後端と次の搬送物の前端との間がその際の隙間
に維持された状態で搬送が継続される。
【0015】また上記搬送装置において、第2のコンベ
アの搬送距離を計測する搬送距離計測手段を設け、上記
コンベア搬送速度制御手段が、上記搬送物検知センサが
搬送物を検知したとき、あるいはその搬送物を検知した
所定時間後に第1のコンベアの搬送速度を上記通常の搬
送速度よりも遅い搬送速度に変更すると共に、搬送物検
知センサが搬送物を検知したときに上記搬送距離計測手
段により第2のコンベアの搬送距離の計測を開始し、そ
の計測した搬送距離が搬送物検知センサにより検知され
た搬送物と次に搬送される搬送物との間が予め設定され
た隙間となる搬送距離になる所定のタイミングを第1の
コンベアと第2のコンベアの搬送速度から演算し、その
所定のタイミングで第1のコンベアを再び前記通常の搬
送速度に戻す制御を行なう手段であるようにするとよ
い。
【0016】このようにすれば、搬送物の種類や搬送目
的に応じて、その各搬送物の搬送方向の相互間の隙間を
任意に変更しても、その隙間に応じて第1のコンベアと
第2のコンベアの搬送速度を基にして演算される搬送距
離に第2のコンベアの搬送距離がある所定のタイミング
で第1のコンベアが再び通常の搬送速度に戻されるの
で、複数の搬送物を第2のコンベア上でそれらの各相互
間の隙間を設定どおりの隙間にした状態で搬送すること
ができる。
【0017】さらに、上記搬送物検知センサが、第1の
コンベアと第2のコンベアの継ぎ目部分の位置から搬送
方向下流側に間隔を置いて配設された複数のセンサで構
成され、コンベア搬送速度制御手段が、予め入力される
搬送物の搬送方向の長さに対応して複数の搬送物検知セ
ンサのうち1つを選択し、その選択した搬送物検知セン
サが搬送物を検知したとき、あるいはその搬送物を検知
した所定時間後に第1のコンベアの搬送速度を上記通常
の搬送速度よりも遅い搬送速度に変更し、その後所定の
タイミングでその第1のコンベアを再び上記通常の搬送
速度に戻すようにするとよい。
【0018】このようにすれば、搬送物を搬送方向に異
なる長さのものに代えたときも、その長さが短い搬送物
を搬送する場合には第1のコンベアと第2のコンベアの
継ぎ目部分に近い側に配設されている搬送物検知センサ
を使用し、搬送方向の長さが長い搬送物を搬送する場合
には上記継ぎ目部分から離れた側の搬送物検知センサを
選択するようにしておけば、搬送方向の長さが短い搬送
物の先行するものが第2のコンベア上に位置して搬送物
検知センサにより検知されて第1のコンベアの搬送速度
が通常の搬送速度よりも遅められたときに、次の搬送物
がそのとき第2のコンベアに達していないようにするこ
とができる。したがって、先行する搬送物と次の搬送物
との間の隙間を所定の隙間にすることができると共に、
それ以降の各搬送物の隙間も所定の隙間にすることがで
きる。
【0019】また、搬送方向の長さが長い搬送物の先頭
のものが第2のコンベア上に位置して下流側に設けられ
ている搬送物検知センサにより検知されたときに第1の
コンベアの搬送速度が通常の搬送速度よりも遅められて
も、その搬送物の後端が第1のコンベア上から出て第2
のコンベアに達しているようにすることができるので、
上記の場合と同様に各搬送物の相互間の隙間をそれぞれ
所定の隙間にすることができる。
【0020】さらにまた、上記搬送物検知センサが2個
のセンサで構成され、その1つ目のセンサが第1のコン
ベアと第2のコンベアの継ぎ目部の位置から搬送方向下
流側の位置に、2つ目のセンサが上記1つ目のセンサの
位置から搬送方向下流側に間隔を置いた位置にそれぞれ
配設され、上記コンベア搬送速度制御手段が、上記1つ
目のセンサが搬送物を検知したときあるいはその搬送物
を検知した所定時間後に第1のコンベアの搬送速度を上
記通常の搬送速度よりも遅い搬送速度に変更し、その後
2つ目のセンサが搬送物を検知した所定のタイミングで
第1のコンベアを再び上記通常の搬送速度に戻すように
するとよい。
【0021】このようにすれば、第2のコンベアの搬送
距離を計測する手段を設けることなしに、単純に2つ目
のセンサが搬送物を検知した所定のタイミングで第1の
コンベアを通常の搬送速度に戻せばよいので、第2のコ
ンベアの搬送距離を計測する手段が必要なくなると共に
第1のコンベアの搬送速度制御が簡単になる。
【0022】また、少なくとも上記2つ目のセンサを、
搬送物の搬送方向に移動調整可能に設けるとよい。この
ようにすれば、第2のコンベアの搬送距離を計測する手
段を設けることなしに、複数の搬送物の相互間の隙間を
2つ目のセンサの位置を搬送物の搬送方向に移動調整す
ることにより簡単に変えることができる。
【0023】また、このような第1のコンベア上に置か
れた複数の搬送物を、第2のコンベア上でそれら各搬送
物の搬送方向の相互間に所定の隙間を形成して搬送する
ようにするには、次のような搬送物の搬送方法を実施す
るとよい。すなわち、第1のコンベアに搬送方向に互い
に接触させた状態で載置した複数の搬送物の搬送を第2
のコンベアで引き継き、その第2のコンベア上では上記
複数の搬送物の各相互間の隙間をそれぞれ予め設定され
た隙間にして搬送する搬送物の搬送方法であって、第1
のコンベアに搬送方向に互いに接触させた状態で載置さ
れた複数の搬送物を第1のコンベアを通常の搬送速度で
運転することによりその第1のコンベアと同一の搬送速
度で運転されている第2のコンベアに向けて搬送し、そ
の先行する搬送物が第2のコンベアに搬送が引き継がれ
た後に、その先行する搬送物をその第2のコンベア上の
搬送物を検知可能な位置に配設された搬送物検知センサ
が検知したときに第1のコンベアの搬送速度を上記通常
の搬送速度よりも遅い搬送速度に変更することにより、
先行する搬送物と次のまだ第1のコンベア上に位置する
搬送物との間に隙間を形成し、その隙間が予め設定され
た隙間になる所定のタイミングで第1のコンベアを再び
上記通常の搬送速度に戻す搬送物の搬送方法を実施する
とよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明による搬送装置
の一実施形態例を制御系と共に示す概略構成図、図2は
同じくその搬送装置を示す平面図、図3の(a)〜
(g)は同じくその搬送装置を各搬送段階ごとに段階的
に示す概略図である。
【0025】この搬送装置10は、図2に示すように、
並列に間隔を置いて配設された例えばベルトコンベアで
ある一対の第1のコンベア11A,11B(以下総称し
て呼ぶ場合には単に第1のコンベア11という)と、そ
の第1のコンベア11の搬送方向下流側(同図で左方)
に配設され、その第1のコンベア11に矢示Bの搬送方
向に互いに接触させた状態で載置されて搬送される複数
の搬送物3(図2には3A〜3Cの3個のみ図示してい
る)の搬送を引き継ぐ4個の第2のコンベア12A〜1
2D(以下総称して呼ぶ場合には単に第2のコンベア1
2という)とを備えている。
【0026】そして、その第2のコンベア12A〜12
Dを全て並列に配置し、その第2のコンベア12Aと1
2Bの間の搬送物受入側の端部(右端部)に第1のコン
ベア11Aの搬送物排出側の端部(左端部)を図示のよ
うに接近させて配置すると共に、第2のコンベア12C
と12Dの間の搬送物受入側の端部(右端部)に第1の
コンベア11Bの搬送物排出側の端部(左端部)を図示
のように接近させて配置し、それによって各搬送物3A
〜3Cが図3の(g)に示すように第1のコンベア11
から第2のコンベア12に搬送がスムーズに引き継がれ
るようにしている。
【0027】そして、この搬送装置10には、図2に示
すように第2のコンベア12Bと12Cの間で、第1の
コンベア11と第2のコンベア12の継ぎ目部となる位
置に搬送物検知センサ13を(図1も参照)、その搬送
下流側に搬送物検知センサ14と15とをそれぞれ間隔
を置いて配設している。この搬送物検知センサ13,1
4及び15は、共に例えば反射型のフォトセンサであ
り、それらは第2のコンベア12Bと12Cとに跨った
状態で搬送される各搬送物3A〜3Cをそれぞれ検知可
能な位置に配設されている。
【0028】第1のコンベア11Aと11Bは、それぞ
れローラ16と17の間に搬送ベルト18を張装したも
のであり、第1のコンベア11Aのローラ16と第1の
コンベア11Bのローラ16とは駆動軸19により連結
されている。そして、その駆動軸19には、第1駆動装
置20の回転軸20aが連結されている。したがって、
第1駆動装置20を駆動させると、駆動軸19が回転す
ることにより第1のコンベア11Aと11Bの各ローラ
16が回転し、各搬送ベルト18の回動により、その上
に載置されている搬送物3A〜3Cが第2のコンベア1
2A〜12Dへ向けて矢示B方向に搬送されていく。
【0029】なお、第1駆動装置20は、モータと各種
ギヤ等によって構成されている。また、第2のコンベア
12A〜12Dは、それぞれローラ21と22の間に搬
送ベルト23を張装したものであり、それら第2のコン
ベア12A〜12Dの各ローラ21は駆動軸24により
連結されている。そして、その駆動軸24には、第2駆
動装置25の回転軸25aが連結されている。
【0030】したがって、第2駆動装置25を駆動させ
ると、駆動軸24が回転することにより第2のコンベア
12A〜12Dの各ローラ21が回転し、各搬送ベルト
23が搬送物3A〜3Cを図2で左方へ搬送するように
回動する。
【0031】また、この第2のコンベア12には、その
第2のコンベア12の搬送距離を計測する搬送距離計測
手段として機能するエンコーダ26(それ以外の搬送距
離計測手段であってもよい)を設け、その回転軸26a
に固定したプーリ27と、駆動軸24に固定した駆動プ
ーリ28との間にプーリベルト29を張装している。し
たがって、第2駆動装置25により駆動軸24が回転さ
れて第2のコンベア12が駆動されると、駆動プーリ2
8からプーリベルト29及びプーリ27を介してエンコ
ーダ26の回転軸26aが回転し、それによって第2の
コンベア12の搬送距離を計測することができる。な
お、第1のコンベア11Aと11B、及び第2のコンベ
ア12A〜12Dは、搬送物を載置する部分がベルトの
ものに限るものではなく、そこにチェーンを使用したも
のであってもよい。
【0032】ところで、この搬送装置10は、図1に示
すように通常は第1のコンベア11と第2のコンベア1
2を同一の搬送速度V1 でそれぞれ運転し、搬送物検知
センサ14あるいは15が搬送物を検知したときに第1
のコンベア11の搬送速度を通常の搬送速度V1 よりも
遅い搬送速度V2 に変更すると共に、エンコーダ26に
より第2のコンベア12の搬送距離の計測を開始し、そ
の計測した搬送距離が搬送物検知センサ14により検知
された先行する搬送物3Aと次に搬送される搬送物3B
(あるいは3Bと3Cの場合も同じ)との間が、予め設
定された図3の(c)に示す隙間Sとなる搬送距離になる
所定のタイミングを第1のコンベア11の搬送速度V2
と第2のコンベア12の搬送速度V1 から演算し、その
所定のタイミングで第1のコンベア11を再び通常の搬
送速度V1 に戻す制御を行なう図1に示す制御装置30
を設けている。
【0033】すなわち、この実施の形態では、その制御
装置30がコンベア搬送速度制御手段として機能する。
この制御装置30は、各種判断及び処理機能を有する中
央処理装置(CPU)と、各処理プログラム及び固定デ
ータを格納したROMと、処理データを格納するデータ
メモリであるRAMと、入出力回路(I/O)とからなる
マイクロコンピュータを備えている。
【0034】そして、この制御装置30は、第1のコン
ベア11と第2のコンベア12の継ぎ目部の位置から搬
送方向下流側に間隔を置いて配設された搬送物検知セン
サ14と15(搬送方向に位置を移動調整可能にしても
よい)のうち、予め入力される搬送物3の搬送方向の長
さLに対応してどちらか1つを選択し、その選択した搬
送物検知センサ14あるいは15が搬送物3の先端を検
知したときに第1のコンベア11の搬送速度を通常の搬
送速度V1 よりも遅い搬送速度V2 に変更する。
【0035】その後、この制御装置30は、エンコーダ
26を使用して計測する第2のコンベア12の搬送距離
が搬送物検知センサ14あるいは15により検知された
搬送物3と次に搬送される搬送物3との間が、予め設定
された隙間S(図3の(c)参照)となる搬送距離になる
所定のタイミングで、第1のコンベア11を再び通常の
搬送速度V1 に戻すように制御する。
【0036】その制御装置30が行なう搬送物検知セン
サの選択は、予め作業者によって操作盤31上のキーを
使用して入力される搬送物3の搬送方向の長さLに応じ
て行なわれ、搬送物3の長さLが搬送物検知センサ13
と14の間の距離以下のときには搬送物検知センサ14
を選択し、搬送物検知センサ13と14の間の距離より
も長くて搬送物検知センサ13と15の間の距離以下の
長さのときには、搬送物検知センサ15を選択するよう
になっている。
【0037】なお、搬送物検知センサの数は、上記の数
に限るものではなく、搬送物3の搬送方向の長さLが搬
送物検知センサ13と15の間の距離を超えるようなと
きには、搬送物検知センサ15の搬送下流側にさらに搬
送物検知センサ13乃至15と同様な搬送物検知センサ
を配設して、それを使用すればよい。
【0038】次に、この搬送装置10を使用して、図2
に示したような同じ形状の縦長の例えば木材等の搬送物
3A〜3C(その数は増減できる)を第1のコンベア1
1A,11B上に跨ぐように載せ、それを図示のように
矢示Bの搬送方向に互いに接触させた状態でセットし
て、それらを第2のコンベア12A〜12D上で各相互
間が所定の隙間になるように搬送して、それを乾燥炉等
に搬送して乾燥度合いが均一になるようにする場合につ
いて、図3の(a)〜(g)をも使用して説明する。
【0039】まず最初に、図1に示したように第1のコ
ンベア11上に搬送物3A〜3Cを、矢示Bの搬送方向
に互いに接触させた状態てセットする。この状態では、
第1のコンベア11と第2のコンベア12は共に運転を
停止した状態にある。その第1のコンベア11と第2の
コンベア12の運転を開始する前に、操作盤31上のキ
ーを使用して、これから搬送する搬送物3A〜3C(全
て同じサイズ)の搬送方向の長さLを入力する。
【0040】この状態で、第1駆動装置20及び第2駆
動装置25を駆動することにより、各駆動側のローラ1
6及び21を図1で反時計回り方向にそれぞれ回転さ
せ、第1のコンベア11と第2のコンベア12の運転を
開始させる。その際、第1のコンベア11と第2のコン
ベア12の搬送速度は、共に通常の搬送速度V1 とす
る。
【0041】その第1のコンベア11と第2のコンベア
12の運転開始により、搬送物3A,3B及び3Cが矢
示Bの搬送方向に互いに接触した状態のまま搬送され、
その先頭の搬送物3Aの前端(左端面)が図3の(a)
に示す位置に達すると、搬送物検知センサ14はその搬
送物3Aを検知(オン)する。したがって、その搬送物
3Aを検知したタイミングで、第1のコンベア11の搬
送速度を上述した通常の搬送速度V1 よりも遅い搬送速
度V2 (例えばV1 の1/2の搬送速度)に急減速によ
り変更すると共に、その搬送物検知センサ14が搬送物
3Aを検知したときにエンコーダ26を使用して行なう
第2のコンベア12の搬送距離の計測を開始する。
【0042】それによって、第1のコンベア11の搬送
速度V2 と第2のコンベア12の搬送速度V1 の速度差
に応じて、図3の(b)に示すように搬送物3Aと搬送
物3Bとの間に隙間Saが形成されていく。そして、搬
送物検知センサ14がオンになったタイミングで計測が
開始された第2のコンベア12の搬送距離が、搬送物検
知センサ14により検知された搬送物3Aと次に搬送さ
れる搬送物3Bとの間が図3の(c)に示す予め設定さ
れた隙間Sとなる搬送距離になる所定のタイミングを第
1のコンベア11と第2のコンベア12の搬送速度V2
とV1 とから演算し、その所定のタイミングで第1のコ
ンベア11を再び通常の搬送速度V1 に戻す。
【0043】この第1のコンベア11と第2のコンベア
12が共に搬送速度V1 になることにより、搬送物3A
と搬送物3Bとの間が予め設定された隙間Sを保ちなが
ら搬送され、搬送物3Bの前端(左端面)が図3の
(d)に示す位置に達すると、搬送物検知センサ14は
今度は搬送物3Bを検知(オン)する。したがって、今
度も前述した搬送物3Aの場合と同様に、その搬送物検
知センサ14が搬送物3Bを検知したタイミングで、第
1のコンベア11の搬送速度を上述した通常の搬送速度
V1 よりも遅い搬送速度V2 に変更すると共に、エンコ
ーダ26を使用して行なう第2のコンベア12の搬送距
離の計測も開始する。
【0044】それによって、図3の(e)に示すように
搬送物3Bと搬送物3Cとの間に隙間Saが形成されて
いく。そして、その搬送物3Bと次に搬送される搬送物
3Cとの間が図3の(f)に示すように予め設定された
隙間Sになる搬送距離になる所定のタイミングで、第1
のコンベア11を再び通常の搬送速度V1 に戻す。この
ようにすることによって、図3の(g)に示すように搬
送物3A〜3Cが、搬送方向の各相互間にそれぞれ均一
な隙間Sが形成された状態で搬送されていく。
【0045】そして、図4の(a)に示すように、第2
のコンベア12上の搬送物3Cの後端が搬送物検知セン
サ13による検知位置から所定の距離La(搬送物3A
の後端と搬送物3Bの前端との隙間Sと同じ)になる位
置で、第1のコンベア11と第2のコンベア12とを一
旦停止させる。この状態で、後続する搬送物がないと
き、または後続する搬送物があっても、その後続する搬
送物を搬送物3Cの後に所定の間隔Sをあけて続けて搬
送する必要がないときは、第1のコンベア11を停止し
て第2のコンベア12のみを運転(回動)して、搬送物
3A〜3Cを下流側に搬送する。
【0046】したがって、その搬送物3A〜3Cが、各
相互間にそれぞれ均一な隙間Sが形成された状態で第2
のコンベア12により乾燥炉等に搬送されていくので、
それらの乾燥度合いが均一になる。このように、この搬
送装置10は、図5に示すように第2のコンベア12は
常に搬送速度V1 で運転するが、第1のコンベア11は
上述したようなタイミングで搬送速度V1 とそれよりも
遅い搬送速度V2 とに繰り返し変更するので、複数の搬
送物3の各相互間にそれぞれ均一な隙間Sを形成するこ
とができる。
【0047】一方、図4の(a)の状態から、続けて次
の搬送物3D以降についても搬送物3Cの後に所定の隙
間Sをあけて搬送していく場合には、第2のコンベア1
2を、その上に載置している搬送物3Cの後端が搬送物
検知センサ13から所定の距離L1 になる位置で一旦停
止させた状態のまま、次のシーケンスがスタートするま
で待機する。
【0048】このような位置に、搬送物3Cを停止させ
る制御は、第2のコンベア12の搬送速度V1 と搬送物
3Cの搬送方向の長さLから、搬送物検知センサ13が
搬送物3Cの前端を検知した時点から第2のコンベア1
2を停止させる時間を演算することにより、簡単に行な
うことができる。
【0049】次に、図4の(b)に示すように、停止状
態にある第1のコンベア11上に、搬送物3D〜3F
(その数は増減できる)を図示のように搬送方向に互い
に接触させた状態でセットする。この状態から、第1の
コンベア11のみを所定の低速(例えば前述した搬送速
度V2 )で駆動し、その先頭の搬送物3Dの前端を図4
の(c)に示すように搬送物検知センサ13が検知する
と、そのタイミングで第1のコンベア11を停止させ
る。
【0050】この状態では、搬送物3Dの前端と搬送物
3Cの後端との隙間Sbは、搬送物3Aの後端と搬送物
3Bの前端の隙間Sと同じになっている。したがって、
この停止状態から第1のコンベア11と第2のコンベア
12とを同一の搬送速度で同時にスタートさせれば、搬
送物3Cと3Dは、その間を上記所定の隙間Sを維持し
た状態で搬送されていく。そして、搬送物3E以降につ
いても、図3の(d)以降を使用して説明した場合と同
様な動作を繰り返し行なうことにより、図4の(d)〜
(g)に示すように、搬送物3Aから搬送物3Fまでの
各搬送物の間を所定の隙間Sにして搬送することができ
る。
【0051】以上、各搬送物3の搬送方向の長さLが、
搬送物検知センサ13と14の間の距離以下のときの場
合を例にとって説明したが、搬送物3の長さLが搬送物
検知センサ13と14の間の距離よりも長くて搬送物検
知センサ13と15の間の距離以下のときには、前述し
たように搬送物検知センサ15が自動的に選択されて、
その搬送物検知センサ15からの信号により、搬送物検
知センサ14からの信号に代わって上述した制御が行な
われる。
【0052】そして、この第1のコンベア11と第2の
コンベア12の搬送速度V1 での駆動及び停止と、第1
のコンベア11を搬送速度V1 からV2 に減速あるいは
それを再び搬送速度V1 に戻す制御、さらには第2のコ
ンベア12の搬送距離が搬送物の各相互間が予め設定さ
れた隙間Sとなる搬送距離になる所定のタイミングを第
1のコンベア11と第2のコンベア12の搬送速度V2
とV1 から演算する制御は、全て図1に示した制御装置
30が行なう。
【0053】なお、図3の(a)〜(g)では、搬送物
検知センサ14が各搬送物3の前端を検知(オン)した
ときに第1のコンベア11を搬送速度V2 に急減速する
と共に、エンコーダ26を使用して行なう第2のコンベ
ア12の搬送距離の計測を開始するようにした場合の例
について説明したが、それを搬送物検知センサ13の検
知信号を使用して行なうようにしてもよい。
【0054】すなわち、例えば搬送物3Aが図1の状態
から矢示B方向に搬送されて、その前端を搬送物検知セ
ンサ13が検知したときから、その搬送物3Aが図3の
(a)の位置に達する所定時間後に、第1のコンベア1
1を搬送速度V2 に急減速すると共に、エンコーダ26
を使用して行なう第2のコンベア12の搬送距離の計測
を開始するようにしても、搬送物検知センサ14を使用
した場合と同様に各搬送物3間に隙間Sを形成すること
ができる。そして、上記所定時間は、第2のコンベア1
2の搬送速度V1 と、搬送物検知センサ13を設ける位
置と、搬送物検知センサ14の設けるべき位置とから簡
単に求めることができる。
【0055】このように、搬送物検知センサ13が搬送
物3の前端を検知した所定時間後に、第1のコンベア1
1を減速すると共に第2のコンベア12の搬送距離の計
測を開始するようにしたときには、搬送物検知センサ1
3を1つだけ設けるようにしても、上記所定時間を搬送
物3の搬送方向の長さLに応じて変えるだけで済むの
で、センサの数が少なくなる分だけ安価になる。なお、
各搬送物3間の隙間Sを大きく設定したときには、第1
のコンベア11を急減速させずに、それを一旦停止させ
るようにして、隙間Sを形成するようにしてもよい。
【0056】図6の(a)〜(g)はこの発明による搬
送装置の他の実施の形態を各搬送段階ごとに段階的に示
す概略図、図7は同じくその搬送装置を示す平面図であ
り、図3の(a)〜(g)乃至図2に対応する部分には
同一の符号を付してある。この実施の形態による搬送装
置40は、図7に明示されるように、第1のコンベア1
1A,11Bの各ローラ17の軸芯と、第2のコンベア
12A〜12Dの各ローラ22の軸芯とが同一軸線上に
なるように第1のコンベア11と第2のコンベア12と
をオーバラップさせた点のみが、図1乃至図5で説明し
た搬送装置10と異なる。
【0057】すなわち、図1で説明した搬送装置10の
場合には、第1のコンベア11と第2のコンベア12と
の継ぎ目部を互いにラップさせていないので、搬送物3
の搬送方向の長さLが十分長いときには、その搬送物3
は上記継ぎ目部を通過する際に前端側がその継ぎ目部で
傾いてしまうようなことがないが、搬送物3の搬送方向
の長さLが短い場合には、その搬送物3が上記継ぎ目部
で傾いてしまったり、その第1のコンベア11と第2の
コンベア12との継ぎ目部に落ち込んでしまうことによ
り搬送不能になってしまう恐れがある。
【0058】しかしながら、図6の(a)〜(g)に示
すように、第1のコンベア11と第2のコンベア12の
継ぎ目部をオーバラップさせるようにすれば、第1のコ
ンベア11と第2のコンベア12の搬送面が一直線上に
連続的につながるようになるので、上述したような搬送
方向の長さが短い搬送物3を搬送する場合であっても、
それを上記継ぎ目部で傾けてしまったり、搬送不能にし
てしまったりすることなしに搬送することができる。
【0059】そして、この搬送装置40においても図1
で説明した搬送装置10の場合と同様に、図6の(a)
〜(g)に示すように、第1のコンベア11上に搬送方
向に互いに接触させた状態でセットした搬送物3A〜3
Cを、第2のコンベア12上に各相互間が所定の隙間S
になるように確実に搬送することができる。
【0060】なお、この発明による搬送装置は、搬送物
検知センサが2個のセンサで構成され、その1つの目の
センサが第1のコンベア11と第2のコンベア12の継
ぎ目部もしくはその搬送方向下流側に、2つ目のセンサ
が上記1つの目のセンサの位置から搬送方向下流側に間
隔を置いた位置にそれぞれ配設され、制御装置が、上記
1つ目のセンサが搬送物3を検知した所定時間後、ある
いは搬送物3を検知したときに第1のコンベア11の搬
送速度を通常の搬送速度V1 よりも遅い搬送速度V2 に
変更し、その後2つ目のセンサが搬送物3を検知した所
定のタイミングで第1のコンベア11を再び上記通常の
搬送速度V1 に戻すようにしてもよい。
【0061】このようにすれば、第2のコンベア12の
搬送距離を計測するエンコーダ26等を設けることなし
に、単純に2つ目のセンサが搬送物3を検知した所定の
タイミングで第1のコンベア11を通常の搬送速度V1
に戻せばよいので、第2のコンベア12の搬送距離を計
測する手段となるエンコーダ26が必要なくなる分だけ
安価にすることができると共に、第1のコンベア11の
搬送速度制御が簡単になる。
【0062】また、少なくとも上記2つ目のセンサを、
搬送物3の搬送方向に移動調整可能にするとよい。この
ようにすれば、第2のコンベア12の搬送距離を計測す
る手段を設けることなしに、複数の各搬送物3の間の隙
間Sを、2つ目のセンサの位置を搬送物3の搬送方向に
移動調整するだけで簡単に変えることができる。
【0063】以上、搬送装置10及び40を使用して説
明したように、第1のコンベア11に搬送方向に互いに
接触させた状態で載置された複数の搬送物3を第1のコ
ンベア11を通常の搬送速度V1 で運転することにより
その第1のコンベア11と同一の搬送速度V1 で運転さ
れている第2のコンベア12に向けて搬送し、その先行
する搬送物3が第2のコンベア12に搬送が引き継がれ
た後に、その先行する搬送物3をその第2のコンベア1
2上の搬送物3を検知可能な位置に配設された搬送物検
知センサ14や15が検知したときに第1のコンベアの
搬送速度を上記通常の搬送速度V1 よりも遅い搬送速度
V2 に変更することにより、先行する搬送物3と次のま
だ第1のコンベア11上に位置する搬送物3との間に隙
間を形成し、その隙間が予め設定された隙間Sになる搬
送物の搬送方法を実施するとよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による搬
送装置及び搬送物の搬送方法によれば、コンベア上に搬
送方向に互いに接触させた状態で載置された複数の各搬
送物間に隙間を一定にするための治具等を挿入したりせ
ずに非接触で、その各搬送物の各相互間に高い精度で予
め設定した任意の隙間を形成して、それらを搬送するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による搬送装置の一実施形態例を制御
系と共に示す概略構成図である。
【図2】同じくその搬送装置を示す平面図である。
【図3】同じくその搬送装置を各搬送段階ごとに段階的
に示す概略図である。
【図4】同じくその搬送装置で搬送物3Cの後に搬送物
3D以降を隙間Sをあけて続けて搬送する場合を段階的
に示す概略図である。
【図5】同じくその搬送装置の第1と第2のコンベアの
搬送速度の変化を示す線図である。
【図6】この発明による搬送装置の他の実施の形態を各
搬送段階ごとに段階的に示す概略図である。
【図7】同じくその搬送装置を示す平面図である。
【図8】従来のコンベアを使用した搬送装置の例を簡略
化して示す平面図である。
【図9】同じくその従来の搬送装置が各搬送物の間に隙
間Sを形成して搬送する様子を段階的に示す概略図であ
る。
【符号の説明】
10,40:搬送装置 11A,11B:第1のコンベア 12A,12B,12C,12D:第2のコンベア 13,14,15:搬送物検知センサ 26:エンコーダ 30:制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のコンベアと、該第1のコンベアの
    搬送方向下流側に配設され、該第1のコンベアに搬送方
    向に互いに接触させた状態で載置されて搬送される複数
    の搬送物の搬送を引き継ぐ第2のコンベアと、前記第1
    のコンベアと第2のコンベアの継ぎ目部の位置から搬送
    方向下流側の位置に配設され、該第2のコンベアにより
    搬送される搬送物を検知可能な搬送物検知センサと、通
    常は前記第1のコンベアと第2のコンベアを同一の搬送
    速度でそれぞれ運転し、前記搬送物検知センサが搬送物
    を検知したとき、あるいはその搬送物を検知した所定時
    間後に前記第1のコンベアの搬送速度を前記通常の搬送
    速度よりも遅い搬送速度に変更し、その後所定のタイミ
    ングで前記第1のコンベアを再び前記通常の搬送速度に
    戻すコンベア搬送速度制御手段とを設けたことを特徴と
    する搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の搬送装置において、前記
    第2のコンベアの搬送距離を計測する搬送距離計測手段
    を設け、 前記コンベア搬送速度制御手段が、前記搬送物検知セン
    サが搬送物を検知したとき、あるいはその搬送物を検知
    した所定時間後に前記第1のコンベアの搬送速度を前記
    通常の搬送速度よりも遅い搬送速度に変更すると共に、
    前記搬送物検知センサが搬送物を検知したときに前記搬
    送距離計測手段により前記第2のコンベアの搬送距離の
    計測を開始し、その計測した搬送距離が前記搬送物検知
    センサにより検知された搬送物と次に搬送される搬送物
    との間が予め設定された隙間となる搬送距離になる前記
    所定のタイミングを前記第1のコンベアと第2のコンベ
    アの搬送速度から演算し、その所定のタイミングで前記
    第1のコンベアを再び前記通常の搬送速度に戻す制御を
    行なう手段であることを特徴とする搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の搬送装置において、前記
    搬送物検知センサが、前記第1のコンベアと第2のコン
    ベアの継ぎ目部の位置から搬送方向下流側に間隔を置い
    て配設された複数のセンサで構成され、前記コンベア搬
    送速度制御手段が、予め入力される搬送物の搬送方向の
    長さに対応して前記複数の搬送物検知センサのうち1つ
    を選択し、その選択した搬送物検知センサが搬送物を検
    知したとき、あるいはその搬送物を検知した所定時間後
    に前記第1のコンベアの搬送速度を前記通常の搬送速度
    よりも遅い搬送速度に変更し、その後所定のタイミング
    で該第1のコンベアを再び前記通常の搬送速度に戻すこ
    とを特徴とする搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の搬送装置において、前記
    搬送物検知センサが2個のセンサで構成され、その1つ
    目のセンサが前記第1のコンベアと第2のコンベアの継
    ぎ目部の位置から搬送方向下流側の位置に、2つ目のセ
    ンサが前記1つ目のセンサから搬送方向下流側に間隔を
    置いた位置にそれぞれ配設され、前記コンベア搬送速度
    制御手段が、前記1つ目のセンサが搬送物を検知したと
    きあるいはその搬送物を検知した所定時間後に前記第1
    のコンベアの搬送速度を前記通常の搬送速度よりも遅い
    搬送速度に変更し、その後前記2つ目のセンサが搬送物
    を検知した所定のタイミングで前記第1のコンベアを再
    び前記通常の搬送速度に戻すことを特徴とする搬送装
    置。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記2つ目のセンサが、搬送
    物の搬送方向に移動調整可能に設けられていることを特
    徴とする請求項4記載の搬送装置。
  6. 【請求項6】 第1のコンベアに搬送方向に互いに接触
    させた状態で載置した複数の搬送物の搬送を第2のコン
    ベアで引き継き、その第2のコンベア上では前記複数の
    搬送物の各相互間の隙間をそれぞれ予め設定された隙間
    にして搬送する搬送物の搬送方法であって、 前記第1のコンベアに搬送方向に互いに接触させた状態
    で載置された複数の搬送物を前記第1のコンベアを通常
    の搬送速度で運転することにより該第1のコンベアと同
    一の搬送速度で運転されている前記第2のコンベアに向
    けて搬送し、その先行する搬送物が前記第2のコンベア
    に搬送が引き継がれた後に、その先行する搬送物を該第
    2のコンベア上の搬送物を検知可能な位置に配設された
    搬送物検知センサが検知したときに前記第1のコンベア
    の搬送速度を前記通常の搬送速度よりも遅い搬送速度に
    変更することにより、前記先行する搬送物と次のまだ前
    記第1のコンベア上に位置する搬送物との間に隙間を形
    成し、その隙間が予め設定された隙間になる所定のタイ
    ミングで前記第1のコンベアを再び前記通常の搬送速度
    に戻すことを特徴とする搬送物の搬送方法。
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