JP2006327758A - 方向転換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 個々に動力源を備えた複数の搬送手段を並列に配置した搬送路と、前記複数の搬送手段の搬送速度を、方向転換させる必要がある搬送物が搬入されると搬送手段の搬送速度に速度差をつけて駆動し、搬送物を方向転換させ、方向転換終了後、複数の搬送手段の搬送速度を同じ速度に戻し、方向転換後の姿勢を保持したまま搬出する速度制御手段を設けた。
【選択図】 図1
Description
製造ラインから連続して搬出される菓子容器を、搬送工程中に向きを揃える方法として、搬送路内にガイドやストッパを配置し、このガイドやストッパに菓子容器を接触させて方向転換する方法が一般的に採用されている。しかし、この方法はガイドやストッパに物品を接触させる為、物品に衝撃が作用し、物品が損傷するという問題点を有する。
そのものは、ローラコンベヤからなる左右少なくとも一対の対称な斜行コンベヤを相接するように配置し、左右の斜行コンベヤ間で物品の搬送速度を異ならせることにより、物品を斜行コンベヤ間の境界へと送り出す駆動力を異ならせて、物品を斜行コンベヤ間の境界で蛇行ないしは回転させるというものである(特許文献1参照)。
又、他の目的は搬送物に任意の回転角度をつけることができる方向転換装置を提供することにある。
更に、他の目的は機長が短くて安定した方向転換が可能な方向転換装置を提供することにある。
前記搬送路を構成する搬送手段の形態は、ローラコンベヤ、ベルトコンベヤの何れでもよく、又、並列配置する台数は、二台若しくは三台が好適である。
更に、前記複数の搬送手段の速度差による方向転換、及び方向転換完了後の速度差を無くす速度制御は、前記した時間管理による速度制御に替えて、複数の搬送手段の境界線上に、搬送面と対向してカメラを配置し、そのカメラが撮影した画像を処理してモータの制御信号を出力するようにしてもよい(請求項7)。
そして、請求項2記載の構成とした場合は、搬送路に供給された搬送物は左右のローラコンベヤのローラの傾斜により両コンベヤの境界線上に寄せられ、搬送物の重心が前記境界線上に位置する。それにより、両コンベヤの速度差による方向転換も略重心を中心として行われ、安定した方向転換が可能となる。従って、長方形のような方向性のある搬送物が、縦向きで搬入されてくる場合でも、横向きへの方向転換をバラつきなく安定して行うことができる。
更に、請求項4、5記載の構成とした場合は、搬送物の搬入姿勢(方向性)と目的の方向転換後の姿勢(方向性)とから、方向転換に必要な回転角及び回転方向を算出し、それに基づいて両コンベヤの回転速度、運転時間を制御するため、搬送物を任意の姿勢(方向性)に方向転換することが可能である。
更に、請求項7記載の構成とした場合は、搬送物の姿勢を検出して速度制御を行うため、確実に方向転換を行うことができる。
図1は、方向転換装置を構成する複数の搬送手段からなる搬送路を二台のローラコンベヤで構成した形態を示し、図中、Aは方向転換装置、Bは前記方向転換装置Aに搬送物Wを供給するために上流側に連設配置した搬入コンベヤ、Cは方向転換装置Aの下流側に連設配置した搬出コンベヤである
そして、各ローラ軸1bの端部に取付けられた従動磁気車2aの下方には、該従動磁気車2aと対応する位置に駆動磁気車2bを固着した駆動軸2cが非接触状態で交差配置され、駆動軸2cはモータ2dによって駆動回転されるように構成されている。尚、モータ2dから駆動軸2cへの動力伝達は、ベルト、チェーン、歯車列を用いた動力伝達機構等、何れでもよいものである。又、駆動軸2cに固着する駆動磁気車2bは、図示する従動磁気車2a毎に個別対応する短筒形態に限らず、全ての従動磁気車2aをカバーする長軸一本物としてもよい。この非接触型の駆動機構を備えたコンベヤについては、特許第2683317号公報(特開平7−177725号)を参照されたい。
そして、上記速度制御手段A2による二台のローラコンベヤ1,1’の速度差で搬送物Wを方向転換させる位置は、少なくとも搬送物Wが搬入コンベヤBから方向転換装置Aの搬送路A1に完全に乗り移った後に行われるようにする。この速度差をつけた運転の開始位置は、タイマによる時間管理、或いは搬送路A1の所定位置側方又は上方にセンサを設置し、そのセンサが搬送物を検知することで行うようにするなど何れでもよい。
そして、このメインコントローラ5は前記した姿勢検出手段4からの信号を取り込んで演算処理を行い、速度変更指令をモータコントローラ6,6’に出力する。
その速度変更指令としては、モータ2dの回転速度、回転時間等のデータである。
速度差は、二台のローラコンベヤ1,1’の搬送速度に速度差をつけないときの標準速度Vに対し、二台のローラコンベヤ1,1’の搬送速度をそれぞれV+α,V、或いはV+α,V−α、V−α,V(但し、0≦α)等、設定することができる。尚、標準速度Vに対してプラス・マイナスするα値は同一の値、或いは異なる値でもよい。α値を同じとした場合は、搬送物相互の中心間距離を一定に保って方向転換、搬送することができる。又、一方のコンベヤの搬送速度を標準速度Vに固定し、他方のコンベヤの搬送速度をV+αまたはV−αとする場合、α値は搬送物Wの重量、大きさ等に応じて決定される。
(a):方向転換装置Aの上流側に配置した搬入コンベヤBで、搬送物Wの搬送間隔が調整され、且つ方向転換装置Aの搬送路A1の幅方向略中央部に搬入される。そして、この搬入コンベヤBのベルトコンベヤ7を通過する際、上方に設置した姿勢検出手段4のカメラで搬送物Wが撮影され、搬送物Wの種類、方向性(頭側が先か後か)が検出される。
尚、ベルトコンベヤ9,9’の場合は、前示実施例におけるローラコンベヤ1,1’と比べて摩擦抵抗が大きい為、搬送物Wの重心Oが両コンベヤ9,9’の境界線上に位置するように搬入することが必要である。その為に、上流側に配置する搬入コンベヤBに搬入の方向を規制するガイド等を配置すると有効である。
A2…速度制御手段 B…搬入コンベヤ
C…搬出コンベヤ 1,1’…ローラコンベヤ
1a…搬送ローラ 2…駆動機構
2d…モータ 4…姿勢検出手段
5…メインコントローラ 6,6’…モータコントローラ
9,9’…ベルトコンベヤ W…搬送物
Claims (7)
- 個々に動力源を備えた複数の搬送手段を並列に配置した搬送路と、
前記複数の搬送手段の搬送速度を、方向転換させる必要がある搬送物が搬入されると搬送手段の搬送速度に速度差をつけて駆動し、搬送物を方向転換させ、方向転換終了後、複数の搬送手段の搬送速度を同じ速度に戻し、方向転換後の姿勢を保持したまま搬出する速度制御手段と、
を設けたことを特徴とする方向転換装置。 - 前記搬送路を二台のローラコンベヤで構成し、そのコンベヤを構成する搬送ローラは搬送方向上流側から下流側に向かって傾斜状態から漸次水平状態に切り替え配置し、供給された搬送物の重心が両搬送手段の境界線上に位置するようにしたことを特徴とする請求項1記載の方向転換装置。
- 前記搬送手段のローラコンベヤは、対向する搬送ローラの端側が開放された片持ち支持構造で、搬送ローラの反対側に磁石を利用した非接触型の駆動機構を配置したことを特徴とする請求項2記載の方向転換装置。
- 前記速度制御手段は、搬送路の上流側に設置し搬送物の搬入姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢検出手段からの該搬送物の検出データを取り込み、演算を行うメインコントローラと、該メインコントローラの演算処理で算出された速度変更指令を各搬送手段のモータに出力するモータコントローラとからなることを特徴とする請求項1記載の方向転換装置。
- 前記姿勢検出手段がカメラで、メインコントローラが出力する速度変更指令が、各モータの回転速度、回転時間のデータであることを特徴とする請求項4記載の方向転換装置。
- 前記搬送路を、複数台のベルトコンベヤを並列に配置して構成したことを特徴とする請求項1記載の方向転換装置。
- 前記複数の搬送手段の速度差による方向転換、及び方向転換完了後の速度差を無くす速度制御は、複数の搬送手段の境界線上に、搬送面と対向してカメラを配置し、そのカメラが撮影した画像を処理してモータの制御信号を出力することを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項記載の方向転換装置。
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