JPH10323967A - 印刷機の用紙含水率制御装置 - Google Patents

印刷機の用紙含水率制御装置

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JPH10323967A
JPH10323967A JP9138141A JP13814197A JPH10323967A JP H10323967 A JPH10323967 A JP H10323967A JP 9138141 A JP9138141 A JP 9138141A JP 13814197 A JP13814197 A JP 13814197A JP H10323967 A JPH10323967 A JP H10323967A
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JP
Japan
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printing
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water content
measuring means
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JP9138141A
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English (en)
Inventor
Junichi Hayashi
順一 林
Toru Sudo
亨 須藤
Yasuhiro Seno
靖弘 瀬能
Masaaki Wada
昌晃 和田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷機上にて印刷用紙を繰り出しながら、イン
ラインで用紙含水率を測定するとともに、その実測含水
率と適正な基準含水率との差分から自動的に給水量を調
整できるようにして、オペレータがマニュアル操作をす
ることなしに用紙含水率に起因する印刷及び印刷物の品
質不良を解消する。 【解決手段】印刷機上で印刷用紙の含水率を制御する印
刷機の用紙含水率制御装置において、少なくとも、
(イ)印刷する直前の用紙1の任意位置での含水率を測
定する手段21、(ロ)印刷及び乾燥工程を経た用紙1
に加湿する手段17、(ハ)加湿直後の用紙1の任意位
置での含水率を測定する手段22を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷機
に用いられる用紙の含水率を所定値に設定保持するため
の用紙含水率制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオフセット印刷機の印刷用紙の含
水率は、印刷オペレータが給紙機に用紙をセットする前
にオフライン上で測定を行い、印刷したものについて
は、折り機から搬出された印刷物(刷本)に対して、オ
フラインで測定を行っていた。
【0003】オペレータは、この測定結果及び搬出され
た刷本を目視して、用紙及び刷本として含水率が多いか
少ないか、適正な含水率であるかを判断し、印刷機上の
インキ乾燥機(加熱乾燥機)の設定温度の変更や、給水
装置の用紙への給水量の変更を行っていた。
【0004】ところが、従来の技術では下記のような問
題が生じていた。即ち、印刷用紙は入荷時に用紙を包ん
でいたワンプを取り除いてから時間が経過するにしたが
って周囲の環境湿度の影響を受けて含水率が変化し、そ
のため、入荷時の含水率通りに印刷することはできな
い。
【0005】また、ウエブロール状の長巻き印刷用紙
は、その巻きの外側の用紙と巻芯に近い内側の用紙とで
は、一般に含水率が異なるものであり、実際にオフライ
ンによる含水率の測定では、外側の用紙しか測定が困難
であり、また、実際に内側の用紙を測定するためには、
その用紙を巻き出して内側の用紙を測定するしかなく、
実際に1本の巻き取り用紙の全長に亘って含水率を測定
することは、かなりの手間が掛かるものである。
【0006】このようにオフラインで測定した含水率
は、現実の含水率との間にかなりの相違が生じるため、
オフラインで測定した含水率と予め設定すべき適正な含
水率との差から給水量を補正する際にその正確な補正量
が確定できず、結局、オペレータの経験値に頼らざるを
得ないということになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、印刷機上にて印刷用紙を繰り出しながら、インライ
ンで用紙含水率を測定するとともに、その実測含水率と
適正な基準含水率との差分から自動的に給水量を調整で
きるようにすることによって、オペレータがマニュアル
操作をすることなしに、印刷直前及び直後の用紙含水率
を所定値に設定して、用紙含水率に起因する印刷及び印
刷物の品質不良を解消することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、オフセット印
刷における乾燥工程及び折り・断裁工程を伴う印刷機上
で印刷用紙の含水率を制御する印刷機の用紙含水率制御
装置において、少なくとも、(イ)印刷する直前の用紙
の任意位置での含水率を測定する手段、(ロ)印刷及び
乾燥工程を経た用紙に加湿する手段、(ハ)加湿直後の
用紙の任意位置での含水率を測定する手段、(ニ)印刷
する直前の用紙の任意位置での前記含水率と、加湿直後
の用紙の任意位置での前記含水率との実測差分を求め、
予め設定した基準差分としての閾値レベルと前記実測差
分とを比較判定する手段、(ホ)その比較判定結果から
前記加湿する手段の加湿量を調整する手段、を具備する
ことを特徴とする印刷機の用紙含水率制御装置である。
【0009】また本発明は、上記発明の用紙含水率制御
装置において、前記(イ)の手段及び(ハ)の手段が、
印刷方向に平行な同一印刷ライン上を測定する印刷機の
用紙含水率制御装置である。
【0010】また本発明は、上記発明の用紙含水率制御
装置において、前記(イ)の手段及び(ハ)の手段が、
印刷方向に平行な同一印刷ライン上を測定できるように
印刷幅方向に移動調整可能である印刷機の用紙含水率制
御装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の印刷機の用紙含
水率制御装置を、実施の形態にしたがって以下に詳細に
説明する。
【0012】図1は、ウエブロール状の印刷用紙1を用
いて印刷するオフセット平版印刷機(輪転印刷機)を示
し、含水率を測定するための各手段の設置位置を示す。
【0013】ウエブロール状の用紙1の送行パスは、給
紙機11から巻き出されて、用紙1の送行を安定化させ
るインフィードロール群12に導入され、用紙1に対し
て各色の印刷を行う各印刷ユニット部13に導入されて
印刷される。
【0014】印刷された用紙1は乾燥機14に導入され
て、加熱又は紫外線(UV)照射により熱乾燥又はUV
乾燥されて、その後クーリングロール15で冷却された
後、送行を安定化させるウエブパス部16(アウトフィ
ードロール群)に導入されて折り機18に導入されるも
のである。
【0015】前記ウエブパス部16の中には用紙加湿手
段17があり、ここで印刷後の用紙1に対して乾燥機1
4にて、熱乾燥又は紫外線乾燥時の光源発熱により失わ
れた水分を補給する。
【0016】印刷工程における用紙1の水分増減は、用
紙1がオフセット平版印刷方式による印刷ユニット部1
3におけるブランケット胴にて印刷される際に、そのブ
ランケット胴の非画線部に付着する水分を吸収して水分
を増大し、乾燥機14による熱乾燥により水分を失って
減少し、次の用紙加湿手段17にて水分を吸収する。
【0017】前記用紙加湿手段17は、水若しくはある
種の水溶液を霧状にして用紙1に補給して加湿するもの
で、その補給量を用紙1の全体に均一に与えるため、ゴ
ムロールに霧状の水を塗布した後に用紙1に転写して補
給する方法、あるいは霧状の水を静電気を用いて用紙1
に補給する方法がある。また、この用紙1は、印刷工程
での周囲の環境湿度によっても影響を受けて含水率が変
化することになる。
【0018】本発明では、このような用紙1の含水率に
影響を与える部分を踏まえて、例えば、以下の場所で含
水率の測定を行うものである。
【0019】図1において、印刷前の用紙1の含水率を
測定する含水率測定手段21は、例えば、用紙1の蛇
行、皺の発生、送行速度の乱れなどを抑制乃至修正して
制御するインフィードロール群12の後に設置し、印刷
前の用紙1の含水率(初期含水率)を測定し、印刷後の
用紙1の含水率を測定する含水率測定手段22は、例え
ば、用紙加湿手段17の後に設置して、それぞれ定点測
定する。
【0020】前記測定手段21は、用紙1が本来持って
いる含水率を測定するものであり、また、前記測定手段
22は、乾燥機14を通過した後の用紙1が用紙加湿手
段17を通過して水分を吸収した段階で測定を行う。
【0021】前記測定手段21、22による含水率の測
定方式は、送行する印刷用紙1の紙面上を測定するもの
であるが、それぞれ前記手段21、22の紙面上での測
定位置は、送行する印刷用紙1を横断する方向に移動さ
せる機構によって行い、その測定位置の決定は、印刷さ
れる絵柄などの位置に対応してオペレータによって決定
される。
【0022】図2は、それぞれ測定手段21、22の印
刷用紙1を横断する方向に移動させる機構を示し、それ
ぞれ測定手段21、22はガイドフォロア23(可動
体)に固定されており、ガイドフォロア23は、これと
一体のブラケット23aに取り付けたタイミングベルト
24(又はチェーン)の回転送行動作によって移動動作
する。
【0023】タイミングベルト24(又はチェーン)
は、両端のタイミングロール28、28(又はスプロケ
ット)に巻回され、一端の前記タイミングロール28
は、これと同軸に取り付けたギア27と噛合する駆動ギ
ア26をサーボモータ(若しくはパルスモータ)など電
動モータ25により駆動回転させることにより回転し、
これによってタイミングベルト24は回転送行する。
【0024】前記ガイドフォロア23は、タイミングベ
ルト24の送行回転によりリニアガイドレール29に沿
って移動する。
【0025】前記測定手段21と、測定手段22は、上
記構造の2基の移動機構のガイドフォロア23にそれぞ
れ別々に取り付けられ、印刷方向に対して同一ライン上
に移動するように、電動モータ25の主軸と同期して回
転する位置決め用のロータリーエンコーダ若しくはリニ
アガイドレール29に取り付けたリニアエンコーダを備
え、該エンコーダとシーケンサ27とにより電動モータ
25を制御動作して、測定手段21と測定手段22と
を、印刷方向に対して同一ライン上の所定位置に移動動
作させる。
【0026】このときに、用紙1の送行中に生じる蛇行
に関しては、前記インフィードロール群12と、ウエブ
パス部16とで、蛇行の矯正操作を行うようになってい
るため特に考慮する必要はない。
【0027】以上のようにして位置決めされた含水率測
定手段21、22により得られる測定値は、以下のよう
にして使用される。
【0028】印刷前の用紙1の含水率を測定する印刷前
測定手段21は、給紙装置11より巻き出し供給される
印刷前の用紙1の含水率A(単位;%表示、若しくは少
数値表示)を測定し、これを用紙1の基準含水率とす
る。
【0029】用紙1が各印刷ユニット13にて印刷され
た後、乾燥機14にて熱乾燥又はUV乾燥されるもので
あるが、乾燥機14の後に設置した含水率を測定する印
刷後測定手段22は、印刷・乾燥後の最終的な用紙の含
水率B(単位;%表示、若しくは少数値表示)を測定す
る。
【0030】そして、測定手段21の含水率Aと測定手
段22の含水率Bとの差分値X(単位;%表示、若しく
は少数値表示)を算出する。 X=A−B
【0031】続いて、上記差分値Xを補給水量値に数値
変換するために、差分値Xに、予め設定したゲイン値a
(単位;g/m2 /%、若しくはg/m2 )を掛けて、
補給水量値α(g/m2 )を算出する。 X×a=α なお、ゲイン値aは、印刷機の種類や構造、印刷機の設
置されている環境条件などによって異なるものであり、
実際の印刷機を用いて、用紙加湿手段17を動作状態で
実験的に印刷して得られた実測値にて算出した数値であ
る。本発明においては、ゲイン値aは、下記範囲に設定
することが望ましい。 0.5g/m2 ≦a≦0.9g/m2 とする。
【0032】実際の印刷機を用いた実測値によるゲイン
値aの算出例を下記に示す。あるウエブ印刷用紙をオフ
セット輪転印刷機を用いて用紙加湿手段17を補給水量
値αにて動作させて、良好な用紙送行状態を保持して、
良好な品質の印刷物を印刷しながら、測定手段21(給
紙側)で含水率Aを、そして、測定手段22(乾燥後)
で含水率Bを計測する。
【0033】例えば、用紙加湿手段17による補給水量
値α=0.3〜1.5(g/m2 )にて印刷した際に、
良好な用紙送行状態を保持して良好な品質の印刷物が継
続印刷できた場合に、 測定手段21(給紙側)により計測された含水率A・・
・・・5.0% 測定手段22(加湿後)により計測された含水率B・・
・・・4.0% とすると、 X=A−B=5.0−4.0=1.0% となる。よって、 ゲイン値a=α/X=(0.3〜1.5)/1 =0.3〜1.5(g/m2 /%) となる。
【0034】なお、用紙加湿手段17を不動作状態(補
給水量値α=0)にして印刷した際には、例えば、 測定手段21(給紙側)により計測された含水率A・・
・・・5.0% 測定手段22(乾燥後)により計測された含水率B・・
・・・1.5% となる。
【0035】そして、この補給水量値αに、用紙加湿装
置17の現在稼働中(又は現在設定済)の給水量値Y
(既存給水量値)を加算して給水量値Wを算出し、それ
に相当する給水量制御信号を、用紙加湿装置17に出力
する。 W=Y+α
【0036】上記給水量値Wが、用紙加湿装置17の給
水量を制御するための給水量制御信号となり、用紙加湿
装置17は、この給水量制御信号に基づき給水量を調整
し、印刷・乾燥後の用紙1に対して加湿動作する。この
動作は、オペレータによる印刷稼働の停止・終了指示に
よる終了信号が出力されるまで繰り返される。
【0037】なお、用紙加湿装置17以降に、さらに制
御データフィードバック用の含水率測定手段を設けて、
用紙加湿装置17以降における用紙1の含水率を測定
し、この測定値を用紙加湿装置17にフィードバックし
て、このフィードバックされた測定値に基づいて前記給
水量制御信号を修正して、この修正給水量制御信号に基
づき給水量を調整し、印刷・乾燥後の用紙1に対して加
湿動作するようにしてもよい。
【0038】このようにして用紙加湿装置17の制御を
行い、用紙1の含水率を所定値に安定させることによ
り、以降の折り機18による用紙1の折丁加工、あるい
は折丁として搬出された後の刷本の製本加工における折
丁の不揃い、針抜け、背割れなどの不良を無くすことが
可能となる。
【0039】図3は、本発明における上記測定手段2
1、22により測定される含水率に基づく用紙加湿装置
17の加湿制御動作の一例を示す加湿動作フローチャー
トである。
【0040】次に、本発明における用紙含水率の測定方
式の一例について、図4(a)の側面図、図4(b)の
平面図に基づいて以下に説明する。
【0041】図4(a)に示すように、それぞれ測定手
段21、22は、光源部31(ハロゲンランプなど白色
光源)と、光学フィルタ部32と、受光部34からな
り、光源部31から出力された光λはフィルタ32を通
り、印刷用紙1で反射して受光部34(フォトセンサ)
にて受光される。なお、33は光源部31の光学レンズ
系を示す。
【0042】光学フィルタ部32は、二つの光学フィル
タが付いていて、例えば、フィルタ35は、水分の影響
を受けない波長の光としての基準光λ1 を透過し、フィ
ルタ36は、水分にのみ吸収される波長の光としての水
分測定光λ2 を透過する。
【0043】受光部34は、前記同様のフィルタ35を
前面に取り付けた光センサと前記同様のフィルタ36を
前面に取り付けた光センサの二つの光センサを備えてお
り、それぞれ基準光λ1 と水分測定光λ2 とを別々の受
光センサにより受光できるようになっている。
【0044】あるいは、光学フィルタ部32は、図4
(a)〜(b)に示すように、回転干渉フィルタであっ
て、受光部34の検出動作に対応して同期回転する回転
体37に、二つの光学フィルタが付いていて、例えば、
フィルタ35は、水分の影響を受けない波長の光として
の基準光λ1 を透過し、フィルタ36は、水分にのみ吸
収される波長の光としての水分測定光λ2 を透過する。
【0045】そして、受光部34の検出動作に対応して
回転体37を同期回転させることにより、それぞれ基準
光λ1 、水分測定光λ2 を一つの受光センサによる受光
部34が受光できるようになっている。
【0046】フィルタ35を透過した基準光λ1 は、用
紙1の測定面において反射し、その測定面における粗面
度など物理的特性によって多少異なるものの、同一粗面
度を持った用紙であれば略一定な反射率を以て反射し、
受光部34にて受光される。
【0047】他方、フィルタ36を透過した水分測定光
λ2 は、用紙1の測定面において反射し、その測定面に
おける粗面度など物理的特性によって多少異なるもの
の、同一含水率の用紙であれば、その含水率に対応した
光吸収量を以て吸収され、その測定面にて吸収されずに
反射した水分測定光λ2 が受光部34にて受光される。
【0048】このようにして、受光部34にて受光され
た基準光λ1 による反射光は電気信号(電流値又は電圧
値)に変換されて受光量r1 が得られ、水分測定光λ2
による反射光は電気信号(電流値又は電圧値)に変換さ
れて受光量r2 が得られる。
【0049】そして、基準光λ1 による反射光の受光量
r1 (基準反射光の受光量)と、水分測定光λ2 による
反射光の受光量r2 (水分測定光の受光量)とにより、
吸光度Tを算出する。 T=log10(r1 /r2 )
【0050】ここで、用紙1の含水率が大きい程、光吸
収は大となって、水分測定光の受光量r2 は小となり、
したがって吸光度Tの値は大きくなり、他方、用紙1の
含水率が小さい程、光吸収は小となって、水分測定光の
受光量r2 は大となり、したがって吸光度Tの値は小さ
くなる。
【0051】測定手段21、22にて測定されるそれぞ
れ吸光度T1 、T2 から、それぞれ含水率A、Bを換算
するための換算式は下記のようになる。 A=k×T1 +b B=k×T2 +b なお、kは換算定数(単位;含水率(%)/吸光度)、
bは補正加算数(単位;含水率(%))であり、用紙の
種類(平滑度、均量(密度)など)によって予め実験値
より算出して設定されるもので、本発明においては特に
限定されるものではない。
【0052】例えば、実験により求めた、ある所定のウ
エブ用紙P1 の換算定数kと補正加算数bは下記の通り
である。 k=115.26≒115 b=4.1011≒4 また、ある所定のウエブ用紙P2 の換算定数kと補正加
算数bは下記の通りである。 k=114.93≒115 b=4.1078≒4
【0053】
【発明の効果】本発明の印刷機の用紙含水率制御装置
は、印刷機上にて印刷用紙を繰り出しながら、インライ
ンで用紙含水率を測定するとともに、その実測含水率と
適正な基準含水率との差分値から用紙加湿装置を用いて
自動的に給水量を調整制御できるので、オフラインで測
定した含水率と予め設定すべき適正な含水率との差から
給水量を補正する際に、その正確な補正量が確定できず
オペレータの経験値に頼らざるを得ないといった従来の
含水率制御における問題を解消できる。
【0054】また、オペレータがマニュアル操作するこ
となしに、印刷機より印刷されて搬出される印刷物(刷
本や折丁)の含水率を所定値に設定して、用紙の含水率
に起因する印刷及び印刷物の品質不良を解消できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷機の用紙含水率制御装置を説明す
る全体側面図。
【図2】(a)は本発明の印刷機の用紙含水率制御装置
における含水率測定手段の構造を示す平面図、(b)は
その側面図。
【図3】本発明の印刷機の用紙含水率制御装置の動作フ
ローチャート。
【図4】本発明の印刷機の用紙含水率制御装置における
含水率測定方式を説明する概要図。
【符号の説明】
1…用紙 11…給紙装置 12…インフィードロール 13…印
刷ユニット 14…乾燥装置 15…クーリングロール 16…ウエ
ブパス部 17…用紙加湿装置 18…折り機 19…印刷物搬出
部 21…含水率測定手段 22…含水率測定手段 23…
可動体 24…タイミングベルト 25…モーター 26…ギア
27…ギア 28…タイミングロール 29…リニアガイドレール 31…光源部 32…光学フィルタ部 33…光学レン
ズ系 34…受光部 35…フィルタ 36…フィルタ 37…回転体 38
…支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 昌晃 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オフセット印刷における乾燥工程及び折り
    ・断裁工程を伴う印刷機上で印刷用紙の含水率を制御す
    る印刷機の用紙含水率制御装置において、少なくとも、
    (イ)印刷する直前の用紙の任意位置での含水率を測定
    する手段、(ロ)印刷及び乾燥工程を経た用紙に加湿す
    る手段、(ハ)加湿直後の用紙の任意位置での含水率を
    測定する手段、(ニ)印刷する直前の用紙の任意位置で
    の前記含水率と、加湿直後の用紙の任意位置での前記含
    水率との実測差分を求め、予め設定した基準差分として
    の閾値レベルと前記実測差分とを比較判定する手段、
    (ホ)その比較判定結果から前記加湿する手段の加湿量
    を調整する手段、を具備することを特徴とする印刷機の
    用紙含水率制御装置。
  2. 【請求項2】前記(イ)の手段及び(ハ)の手段が、印
    刷方向に平行な同一印刷ライン上を測定する請求項1記
    載の印刷機の用紙含水率制御装置。
  3. 【請求項3】前記(イ)の手段及び(ハ)の手段が、印
    刷方向に平行な同一印刷ライン上を測定できるように印
    刷幅方向に移動調整可能である請求項1又は請求項2記
    載の印刷機の用紙含水率制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108466479A (zh) * 2018-04-15 2018-08-31 陆良福牌彩印有限公司 一种凹印机多色组套印软商标的背面过水装置及工艺
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