JPH1032243A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH1032243A
JPH1032243A JP8183409A JP18340996A JPH1032243A JP H1032243 A JPH1032243 A JP H1032243A JP 8183409 A JP8183409 A JP 8183409A JP 18340996 A JP18340996 A JP 18340996A JP H1032243 A JPH1032243 A JP H1032243A
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film
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mask
forming
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    • H01L21/768Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics
    • H01L21/76897Formation of self-aligned vias or contact plugs, i.e. involving a lithographically uncritical step

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート電極とコンタクトホールとの距離的余
裕が従来に比して少なくて済み、したがってパターンの
微細化を容易に推進することができる半導体装置の製造
方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板1の表面にゲート絶縁膜2
と、ゲート電極の材料となすべき導電膜3,4と、エッ
チングのマスクとなすべきマスク絶縁膜6とを順に重ね
て形成する。マスク絶縁膜6および導電膜4,3をゲー
ト電極のパターンに加工する。層間絶縁膜10を堆積し
て、隣り合うマスク絶縁膜6およびゲート電極4,3の
間の空間を層間絶縁膜10で埋める。層間絶縁膜10を
マスク絶縁膜6に対して選択的にエッチングしてマスク
絶縁膜6の側面6aを露出させる。マスク絶縁膜6の側
面6aの露出部分に側壁膜11を形成する。層間絶縁膜
10をマスク絶縁膜6および側壁膜11に対して選択的
にエッチングしてコンタクトホールHを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置の製造
方法に関する。より詳しくは、MOSトランジスタを構
成するゲート電極の間の拡散領域上に層間絶縁膜を形成
し、この層間絶縁膜に、上記ゲート電極に対して自己整
合的にコンタクトホールを形成する半導体装置の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、MOSトランジスタを構成するゲート電極間のソー
スもしくはドレイン領域上に、上記ゲート電極に対して
自己整合的にコンタクトホールを形成するために、図9
(a)〜図11(g)に示すような方法が知られている。な
お、この例では、上記MOSトランジスタはLDD(ラ
イトリ・ドープト・ドレイン)構造を持つNチャネル型
MOSトランジスタである。
【0003】まず図9(a)に示すように、例えばLOC
OS(局所酸化)法などにより素子分離領域(図示せ
ず)を形成したP型シリコン基板(の活性領域)41上
に、熱酸化法によりゲート絶縁膜としてシリコン酸化膜
42を形成し、CVD(化学気相成長)法によりゲート
電極材料となすべき多結晶シリコン膜43とタングステ
ンシリサイド膜44とを順次堆積し、さらにCVD法に
よりシリコン酸化膜45を全面に堆積する。
【0004】続いて、フォトリソグラフィを行って、M
OSトランジスタのゲートとなすべき領域にレジスト
(図示せず)を設け、このレジストをマスクとして反応
性イオンエッチングを行って、上記シリコン酸化膜4
5、タングステンシリサイド膜44、および多結晶シリ
コン膜43をエッチングして除去する。これにより、タ
ングステンシリサイド膜44および多結晶シリコン膜4
3からなるゲート電極Gを形成する。さらに、上記レジ
ストを除去した後、シリコン酸化膜45およびゲート電
極Gをマスクとしてイオン注入を行って、LDD領域と
なるN型低濃度拡散層46を形成する。
【0005】次に、図9(b)に示すようにシリコン酸化
膜47を全面に堆積した後、図9(c)に示すように、異
方性エッチバックを行って、シリコン酸化膜45および
ゲート電極Gの両側にシリコン酸化膜47から成るサイ
ドウォール膜を形成する。続いて、このサイドウォール
膜47、シリコン酸化膜45およびゲート電極Gをマス
クとしてイオン注入を行って、ソースもしくはドレイン
領域となるN型高濃度拡散層48を形成する(LDD構
造)。
【0006】次に、図10(d)に示すように、ゲート電
極Gと図示しない上層配線とを電気的に分離するための
層間絶縁膜として、シリコン窒化膜49とシリコン酸化
膜50とを順に全面に堆積する。シリコン酸化膜50
は、その表面側を平坦化するために比較的厚く堆積す
る。なお、層間絶縁膜の表面側を平坦化することは、一
般的に上層配線のパターン加工の便宜のために要求され
る。また、シリコン酸化膜50を堆積する前にシリコン
窒化膜49を堆積する理由は、シリコン酸化膜50だけ
を堆積した場合、後のコンタクトホール開口工程でシリ
コン酸化膜45もエッチングされて、ゲート電極Gが露
出するおそれがあるからである。そこで、シリコン酸化
膜50を堆積する前に、上述のように、シリコン酸化膜
に対して選択的にエッチングすることが可能な絶縁材料
としてシリコン窒化膜49を堆積している。
【0007】次に、図10(e)に示すように、フォトリ
ソグラフィを行って、シリコン酸化膜50上に、コンタ
クトホール形成のためのマスクとして、開口51を有す
るレジストRを形成する。レジストRの開口51の寸法
(基板に平行な面内の寸法)は、ゲート電極G,G間の
対向するサイドウォール47,47を含み、さらにゲー
ト電極Gの一部までも含んだ余裕をもった寸法となって
いる。続いて、レジストRをマスクとして、シリコン窒
化膜49と選択的に、すなわちシリコン窒化膜49がエ
ッチングされにくい条件でシリコン酸化膜50をエッチ
ングして除去する。これにより、コンタクトホールの一
部H1を形成する。このとき、このエッチングはシリコ
ン窒化膜49で停止する 続いて、レジストRの開口51内の領域に露出したシリ
コン窒化膜49を、図11(f)に示すように、シリコン
酸化膜に対して選択的にエッチングして除去する。この
とき、サイドウォール膜47,47の対向する側面にシ
リコン窒化膜から成る側壁膜49a,49aが残存す
る。なお、側壁膜49aまでも除去しようとすると、エ
ッチング時間が長時間となり、Si基板にダメージを与
える。そこで、このエッチング時間は、堆積したシリコ
ン窒化膜49の膜厚をエッチングする時間分を少し超え
る程度に設定している。
【0008】次に、図11(g)に示すように、対向する
側壁膜49a,49aの間のソース/ドレイン領域上に
残存するシリコン酸化膜42をエッチングして除去す
る。このようにして、対向する側壁膜49a,49aの
間に自己整合的にコンタクトホールHの下部H2を形成
して、層間絶縁膜50の表面側からソース/ドレイン領
域48の表面に達するコンタクトホールHを形成してい
る。
【0009】しかしながら、この製造方法では、対向す
る側壁膜49a,49aの間に相当する領域に、コンタ
クトホールHの下部H2が形成される。従って、必要な
コンタクトホールH2の面積を得るには、パターン設計
段階で、サイドウォール膜47,47の膜厚(図におけ
る横幅)分だけではなく側壁膜49a,49aの膜厚分
まで考慮して、予め隣り合うゲート電極G,G間の距離
を大きく設定しておかねばならない。このため、半導体
基板上に上記MOSトランジスタを複数並べて半導体集
積回路を構成する場合に、パターンの微細化が妨げられ
るという問題がある。
【0010】また、上記MOSトランジスタがフローテ
ィングゲートを持つ不揮発性メモリトランジスタである
場合、図12(a)〜図14(f)に示すような製造方法が知
られている。
【0011】まず図12(a)に示すように、例えばLO
COS(局所酸化)法などにより素子分離領域(図示せ
ず)を形成したP型シリコン基板(の活性領域)61上
に、熱酸化法により第1のゲート絶縁膜としてシリコン
酸化膜62を形成し、フローティングゲート電極の材料
となすべき多結晶シリコン膜63を全面に堆積する。続
いて、フォトリソグラフィを行って、フローティングゲ
ートとなすべき領域にレジスト(図示せず)を設け、こ
のレジストをマスクとして反応性イオンエッチングを行
って、多結晶シリコン膜63をエッチングして除去す
る。なお、この段階では、残存する多結晶シリコン膜6
3は図示の領域よりも広い領域を占めている。
【0012】その後、この上に第2のゲート絶縁膜とし
てのONO膜(シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリ
コン酸化膜からなる3層膜)64を形成し、コントロー
ルゲート電極の材料となすべき多結晶シリコン膜65と
タングステンシリサイド膜66とをCVD法により順次
全面に堆積する(なお、このタングステンシリサイド膜
66上にさらにシリコン酸化膜を堆積する場合もあ
る。)。
【0013】続いて、フォトリソグラフィを行って、コ
ントロールゲートとなすべき領域にレジスト(図示せ
ず)を設け、このレジストをマスクとして反応性イオン
エッチングを行って、タングステンシリサイド膜66、
多結晶シリコン膜65、ONO膜64および多結晶シリ
コン膜63を順次エッチングして除去する。これによ
り、コントロールゲート電極CGとフローティングゲー
ト電極FGとを同一領域に形成する。
【0014】続いて、上記レジストを除去した後、コン
トロールゲート電極CG等をマスクとしてイオン注入を
行って、ソースもしくはドレイン領域となるN型高濃度
拡散層67を形成する。
【0015】次に、図12(b)に示すように、酸素雰囲
気で熱酸化を行って、フローティングゲート電極FGを
構成する多結晶シリコン膜63の側面に、比較的電気的
絶縁性の優れたシリコン酸化膜68aを形成する。この
シリコン酸化膜68aを形成する理由は、フローティン
グゲートを有する不揮発性メモリトランジスタでは、フ
ローティングゲート電極FGに蓄積された電荷量により
メモリ素子としての書き込み・消去状態が定義されるこ
とから、フローティングゲート電極FGの絶縁性を向上
させる必要があるためである。なお、フローティングゲ
ート電極FGの側面にシリコン酸化膜68aが形成され
るのと同時に、コントロールゲート電極CGを構成する
多結晶シリコン膜65の側面にシリコン酸化膜68bが
形成され、タングステンシリサイド膜66の側面,上面
にそれぞれシリコン酸化膜68c,68dが形成され
る。また、ソース/ドレイン領域67の表面側が酸化さ
れて、そこに第1のゲート絶縁膜62に代えてシリコン
酸化膜68eが形成される。例えば、フローティングゲ
ート電極FGの絶縁性を確保するためにシリコン酸化膜
68aの膜厚d1を50nmに設定すると、シリコン酸
化膜68bの膜厚d2は50nm、シリコン酸化膜68
c,68dの膜厚d3,d4はそれぞれ80nm、ま
た、シリコン酸化膜68eの膜厚d5は100nmとな
る。なお、d1<d5となる理由は、フローティングゲ
ート電極FGの不純物注入量よりもソース/ドレイン領
域67の不純物注入量が多いからである。また、多結晶
シリコン膜を酸化すると表面(シリコン酸化膜との界
面)の位置が変わるが、タングステンシリサイド膜を酸
化しても表面の位置は変わらないことから、コントロー
ルゲート電極CGは上部66の幅が下部65の幅よりも
大きくなる。しかも、シリコン酸化膜68a,68bの
膜厚d1,d2よりもシリコン酸化膜68cの膜厚d3
の方が大きいことから、シリコン酸化膜68a,68
b,68cはオーバーハング形状となる。
【0016】次に、図13(c)に示すように、ゲート電
極Gと図示しない上層配線とを電気的に分離するための
層間絶縁膜として、シリコン窒化膜69とシリコン酸化
膜70とを順に全面に堆積する。シリコン酸化膜70
は、その表面側を平坦化するために比較的厚く堆積す
る。シリコン窒化膜69は、シリコン酸化膜に対して選
択的にエッチングすることが可能な絶縁材料として堆積
している。
【0017】次に、図13(d)に示すように、フォトリ
ソグラフィを行って、シリコン酸化膜70上に、コンタ
クトホール形成のためのマスクとして、開口71を有す
るレジストRを形成する。続いて、レジストRをマスク
として、シリコン窒化膜69と選択的に、すなわちシリ
コン窒化膜69がエッチングされにくい条件でシリコン
酸化膜70をエッチングして除去する。これにより、コ
ンタクトホールの一部H1を形成する。このとき、この
エッチングはシリコン窒化膜69で停止するが、シリコ
ン酸化膜68a,68b,68cのオーバーハング形状
に起因して生じたシリコン窒化膜69の陰(窪み)に、
シリコン酸化膜70の一部70aが残存する。
【0018】続いて、レジストRの開口71内の領域に
露出したシリコン窒化膜69を、図14(e)に示すよう
に、シリコン酸化膜に対して選択的にエッチングして除
去する。このとき、シリコン酸化膜68(およびONO
膜64)とシリコン酸化膜70aとの間にシリコン窒化
膜から成る側壁膜69aが残存する。
【0019】次に、図14(f)に示すように、対向する
側壁膜69a,69aの間のソース/ドレイン領域上に
残存するシリコン酸化膜68をエッチングして除去す
る。このようにして、対向する側壁膜69a,69aの
間に自己整合的にコンタクトホールHの下部H2を形成
して、層間絶縁膜70の表面側からソース/ドレイン領
域67の表面に達するコンタクトホールHを形成してい
る。
【0020】しかしながら、この製造方法では、既に述
べたLDD構造のMOSトランジスタを製造する場合と
同様に、対向する側壁膜69a,69aの間にコンタク
トホールHの下部H2が形成される。従って、必要なコ
ンタクトホールH2の面積を得るには、パターン設計段
階で、シリコン酸化膜68の膜厚(図における横幅)分
だけではなく側壁膜69a,69aの膜厚分まで考慮し
て、予め隣り合うコントロールゲート電極CG,CG間
の距離を大きく設定しておかねばならない。このため、
半導体基板上に上記不揮発性メモリトランジスタを複数
並べて半導体集積回路を構成する場合に、パターンの微
細化が妨げられるという問題がある。また、コンタクト
ホールHの下部Hを形成する段階で、すなわちソース
/ドレイン領域67上のシリコン酸化膜68e(膜厚d
5)をエッチングして除去するとき、タングステンシリ
サイド膜66の側面を覆うシリコン酸化膜68c(膜厚
d3<d5)もエッチングされて一部除去される。この
ため、タングステンシリサイド膜66がコンタクトホー
ルH内に露出し、上層配線とコントロールゲート電極C
Gが短絡するおそれがある。
【0021】そこで、この発明の目的は、ゲート電極と
コンタクトホールとの距離的余裕が従来に比して少なく
て済み、したがってパターンの微細化を容易に推進する
ことができる半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。また、ゲート電極材料がコンタクトホール内に露出
することがなく、上層配線とゲート電極とが短絡するお
それがない半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の半導体装置の製造方法は、ゲート
電極に対して自己整合的にコンタクトホールを形成する
半導体装置の製造方法であって、半導体基板の表面にゲ
ート絶縁膜と、ゲート電極の材料となすべき導電膜と、
エッチングのマスクとなすべきマスク絶縁膜とを順に重
ねて形成する工程と、上記マスク絶縁膜および導電膜
を、上記半導体基板上で離間して複数並ぶゲート電極の
パターンに加工して、上記導電膜からなるゲート電極を
形成する工程と、上記半導体基板上に、上記マスク絶縁
膜に対して選択的にエッチング可能な材料からなる層間
絶縁膜を堆積して、隣り合う上記マスク絶縁膜およびゲ
ート電極の間の空間を上記層間絶縁膜で埋める工程と、
上記層間絶縁膜を上記マスク絶縁膜に対して選択的にエ
ッチングして、上記層間絶縁膜の表面レベルを下げて上
記マスク絶縁膜の側面を少なくとも部分的に露出させる
工程と、上記マスク絶縁膜の側面の露出部分に、上記層
間絶縁膜に対して選択的にエッチング可能な材料からな
る側壁膜を形成する工程と、上記層間絶縁膜を上記マス
ク絶縁膜および側壁膜に対して選択的にエッチングし
て、上記層間絶縁膜のうち対向する側壁膜の間に相当す
る部分を除去して、上記半導体基板の表面に形成された
拡散領域に達するコンタクトホールを形成する工程を有
することを特徴とする。
【0023】この請求項1の半導体装置の製造方法で
は、上記層間絶縁膜を上記マスク絶縁膜および側壁膜に
対して選択的にエッチングしてコンタクトホールを形成
するので、コンタクトホールがゲート電極に対して自己
整合的に形成される。しかも、隣り合うゲート電極間の
距離に対して、コンタクトホールの寸法は、対向する側
壁膜の膜厚分減少するだけであるから、ゲート電極とコ
ンタクトホールとの距離的余裕が従来に比して少なくて
済む。したがって、パターンの微細化が容易になる。
【0024】請求項2に記載の半導体装置の製造方法
は、請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
上記導電膜からなるゲート電極を形成した後、上記層間
絶縁膜を堆積する前に、上記マスク絶縁膜およびゲート
電極をマスクとしてイオン注入を行って、上記半導体基
板の表面のうち隣り合うゲート電極の間に相当する領域
に低濃度拡散領域を形成する工程と、上記ゲート電極の
側面にサイドウォール膜を形成する工程と、上記マスク
絶縁膜、ゲート電極およびサイドウォール膜をマスクと
してイオン注入を行って、上記半導体基板の表面に平行
な方向に関して上記低濃度拡散領域の内側に相当する領
域に高濃度拡散領域を形成する工程を有することを特徴
とする。
【0025】この請求項2の半導体装置の製造方法によ
れば、LDD構造を持つMOSトランジスタを作製する
場合に、コンタクトホールがゲート電極に対して自己整
合的に形成される。しかも、隣り合うゲート電極間の距
離に対して、コンタクトホールの寸法は、対向する側壁
膜の膜厚分減少するだけであるから、ゲート電極とコン
タクトホールとの距離的余裕が従来に比して少なくて済
む。したがって、パターンの微細化が容易になる。
【0026】請求項3に記載の半導体装置の製造方法
は、ゲート電極に対して自己整合的にコンタクトホール
を形成する半導体装置の製造方法であって、半導体基板
の表面に第1のゲート絶縁膜と、フローティングゲート
電極の材料となすべき第1の導電膜と、第2のゲート絶
縁膜と、コントロールゲート電極の材料となすべき第2
の導電膜と、エッチングのマスクとなすべきマスク絶縁
膜とを順に重ねて形成する工程と、上記マスク絶縁膜、
第2の導電膜、第2のゲート絶縁膜、第1の導電膜およ
び第1のゲート絶縁膜を、上記半導体基板上で離間して
複数並ぶゲート電極のパターンに加工して、上記第1の
導電膜からなるフローティングゲート電極および上記第
2の導電膜からなるコントロールゲート電極を形成する
工程と、少なくとも上記マスク絶縁膜をマスクとしてイ
オン注入を行って、上記半導体基板の表面のうち隣り合
うゲート電極の間に相当する領域に拡散領域を形成する
工程と、熱酸化を行って、上記フローティングゲート電
極、上記コントロールゲート電極の側面にそれぞれ熱酸
化膜を形成する工程と、上記半導体基板上に、上記マス
ク絶縁膜に対して選択的にエッチング可能な材料からな
る層間絶縁膜を堆積して、隣り合う上記マスク絶縁膜、
第2の導電膜、第2のゲート絶縁膜、第1の導電膜の間
の空間を上記層間絶縁膜で埋める工程と、上記層間絶縁
膜を上記マスク絶縁膜に対して選択的にエッチングし
て、上記層間絶縁膜の表面レベルを下げて上記マスク絶
縁膜の側面を少なくとも部分的に露出させる工程と、上
記マスク絶縁膜の側面の露出部分に、上記層間絶縁膜に
対して選択的にエッチング可能な材料からなる側壁膜を
形成する工程と、上記層間絶縁膜を上記マスク絶縁膜お
よび側壁膜に対して選択的にエッチングして、上記層間
絶縁膜のうち対向する側壁膜の間に相当する部分を除去
して、上記拡散領域に達するコンタクトホールを形成す
る工程を有することを特徴とする。
【0027】この請求項3の半導体装置の製造方法で
は、フローティングゲートを持つ半導体メモリトランジ
スタを作製する場合に、上記層間絶縁膜を上記マスク絶
縁膜および側壁膜に対して選択的にエッチングしてコン
タクトホールを形成するので、コンタクトホールがゲー
ト電極(フローティングゲート電極およびコントロール
ゲート電極)に対して自己整合的に形成される。しか
も、隣り合うゲート電極間の距離に対して、コンタクト
ホールの寸法は、対向する側壁膜の膜厚分減少するだけ
であるから、ゲート電極とコンタクトホールとの距離的
余裕が従来に比して少なくて済む。パターンの微細化が
容易になる。また、ゲート電極材料がコンタクトホール
内に露出することがなく、上層配線とゲート電極とが短
絡するおそれがない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の半導体装置の製
造方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0029】(第1の実施形態)図1(a)〜図3(h)を参
照して、MOSトランジスタを構成するゲート電極間の
ソースもしくはドレイン領域上に、上記ゲート電極に対
して自己整合的に配線コンタクトを形成する実施形態に
ついて説明する。この実施形態では上記MOSトランジ
スタはLDD(ライトリ・ドープト・ドレイン)構造を
持つNチャネル型MOSトランジスタである。
【0030】まず図1(a)に示すように、例えばLOC
OS(局所酸化)法などにより素子分離領域(図示せ
ず)を形成したP型シリコン基板(の活性領域)1上
に、熱酸化法によりゲート絶縁膜として膜厚10nmの
シリコン酸化膜2を形成し、CVD(化学気相成長)法
によりゲート電極材料となすべきポリサイド膜3および
4を順次堆積し、さらにCVD法により膜厚150nm
のシリコン酸化膜5、膜厚200nmのマスク絶縁膜と
してのシリコン窒化膜6を全面に堆積する。このポリサ
イド膜は、不純物として燐がドープされた膜厚100n
mの多結晶シリコン膜3と、膜厚100nmのタングス
テンシリサイド膜4である。
【0031】続いて、フォトリソグラフィを行って、M
OSトランジスタのゲートとなすべき領域にレジスト
(図示せず)を設け、このレジストをマスクとして反応
性イオンエッチングを行って、上記シリコン窒化膜6、
シリコン酸化膜5、タングステンシリサイド膜4、およ
び多結晶シリコン膜3をエッチングして除去する。これ
により、タングステンシリサイド膜4および多結晶シリ
コン膜3からなるゲート電極Gを形成する。さらに、上
記レジストを除去した後、シリコン窒化膜6、シリコン
酸化膜5およびゲート電極Gをマスクとして、燐イオン
をドーズ量5×1013/cm2だけイオン注入して、L
DD領域となるN型低濃度拡散層7を形成する。
【0032】次に、図1(b)に示すように、CVD法に
よりシリコン酸化膜8を全面に堆積した後、図1(c)に
示すように、異方性エッチバックを行って、シリコン酸
化膜5およびゲート電極Gの両側にシリコン酸化膜8か
ら成るサイドウォール膜(簡単のため、以下シリコン酸
化膜8と同じ参照数字で表す)を形成する。続いて、こ
のサイドウォール膜8、シリコン窒化膜6、シリコン酸
化膜5およびゲート電極Gをマスクとして、砒素イオン
をドーズ量1×1015/cm2だけイオン注入して、ソ
ースもしくはドレイン領域となるN型高濃度拡散層9を
形成する(LDD構造)。
【0033】次に、図2(d)に示すように、ゲート電極
Gと図示しない上層配線とを電気的に分離するための層
間絶縁膜として膜厚1000nmのシリコン酸化膜10
を全面に堆積して、隣り合うゲートパターンG,G間の
空間を埋め込み、続いて、いわゆるCMP法(Chemica
l Mechanical Polishing Method)によりシリコン酸
化膜10をシリコン窒化膜6の表面レベルまで研磨す
る。
【0034】次に、シリコン酸化膜10をシリコン窒化
膜6に対して選択的にエッチングして、図2(e)に示す
ように、シリコン酸化膜10の表面レベルを下げてシリ
コン窒化膜6の側面6aの上部を露出させる。この側面
6aの露出部分には、次工程でシリコン窒化膜から成る
膜厚100nmの側壁膜11を形成する。一般に側壁膜
を形成するための段差はその側壁膜の膜厚以上の高さを
要することから、ここでは側面6aの露出部分の高さD
を175nmに設定した。
【0035】次に、図2(f)に示すように、CVD法に
より膜厚100nmのシリコン窒化膜11を全面に堆積
した後、図3(g)に示すように、異方性エッチバックを
行って、シリコン窒化膜6の側面6aの露出部分にシリ
コン窒化膜から成る側壁膜(簡単のため、以下シリコン
窒化膜11と同じ参照数字で表す)を形成する。側壁膜
11はゲート電極と図示しない上層配線とを電気的に絶
縁するためのものであり、上に述べたように100nm
の膜厚(図における横幅)に設定する。
【0036】次に、図3(h)に示すように、フォトリソ
グラフィを行って、この上に、コンタクトホールを形成
するためのマスクとして、開口12を有するレジストR
を形成する。レジストRの開口12の寸法(基板に平行
な面内の寸法)は、ゲート電極G,G間の対向するサイ
ドウォール膜8,8を含み、さらにゲート電極Gの一部
までも含んだ余裕をもった寸法となっている。
【0037】続いて、レジストR、シリコン窒化膜6お
よび側壁膜11をマスクとしてシリコン酸化膜10を選
択的にエッチングして除去し、さらにソース/ドレイン
領域9上のシリコン酸化膜2をエッチングして除去す
る。なお、上下の側壁膜11,8の間にはシリコン酸化
膜10の一部10aが残存する。このようにして、対向
する側壁膜11と側壁膜11との間に相当する領域に、
自己整合的にコンタクトホールHを形成する。このコン
タクトホールHは、層間絶縁膜10の表面側からソース
/ドレイン領域9の表面に達する。
【0038】このようにした場合、隣り合うゲート電極
G,G間の距離に対して、コンタクトホールHの寸法
は、対向する側壁膜11,11の膜厚分減少するだけで
ある。したがって、ゲート電極GとコンタクトホールH
との距離的余裕を従来に比して減少させることができ、
パターンの微細化を容易に推進することができる。
【0039】(第2の実施形態)図4(a)〜図6(g)を参
照して、上記MOSトランジスタがフローティングゲー
トを持つ不揮発性メモリトランジスタである場合の実施
形態について説明する。
【0040】まず図4(a)に示すように、例えばLOC
OS(局所酸化)法などにより素子分離領域(図示せ
ず)を形成したP型シリコン基板(の活性領域)21上
に、熱酸化法により第1のゲート絶縁膜として膜厚10
0nmのシリコン酸化膜22を形成し、フローティング
ゲート電極の材料となすべき膜厚100nmの多結晶シ
リコン膜23を全面に堆積する。続いて、フォトリソグ
ラフィを行って、フローティングゲートとなすべき領域
にレジスト(図示せず)を設け、このレジストをマスク
として反応性イオンエッチングを行って、多結晶シリコ
ン膜23をエッチングして除去する。なお、この段階で
は、残存する多結晶シリコン膜23は図示の領域よりも
広い領域を占めている。
【0041】その後、この上に第2のゲート絶縁膜とし
てのONO膜(シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリ
コン酸化膜からなる3層膜)24を形成し、コントロー
ルゲート電極の材料となすべきポリサイド膜25および
26をCVD法により順次全面に堆積する。さらに、膜
厚150nmのシリコン窒化膜27を引き続きCVD法
により全面に堆積する。なお、ONO膜24は、多結晶
シリコン膜23の表面に熱酸化法により膜厚80nmの
シリコン酸化膜を形成した後、CVD法により膜厚20
nmのシリコン窒化膜と、膜厚80nmのシリコン酸化
膜とを順次堆積して形成する。また、上記ポリサイド膜
は、不純物として燐がドープされた膜厚100nmの多
結晶シリコン膜25と、膜厚100nmのタングステン
シリサイド膜26である。
【0042】続いて、フォトリソグラフィを行って、コ
ントロールゲートとなすべき領域にレジスト(図示せ
ず)を設け、このレジストをマスクとして反応性イオン
エッチングを行って、シリコン窒化膜27、タングステ
ンシリサイド膜26、多結晶シリコン膜25、ONO膜
24および多結晶シリコン膜23を順次エッチングして
除去する。これにより、コントロールゲート電極CGと
フローティングゲート電極FGとを同一領域に形成す
る。
【0043】続いて、上記レジストを除去した後、コン
トロールゲート電極CG等をマスクとして、砒素イオン
をドーズ量4×1015/cm2の条件でイオン注入し
て、ソースもしくはドレイン領域となるN型高濃度拡散
層28を形成する。
【0044】次に、図4(b)に示すように、酸素雰囲気
で熱酸化を行って、フローティングゲート電極FGを構
成する多結晶シリコン膜23の側面に、比較的電気的絶
縁性の優れたシリコン酸化膜29aを形成する。このシ
リコン酸化膜29aを形成する理由は、フローティング
ゲートを有する不揮発性メモリトランジスタでは、フロ
ーティングゲート電極FGに蓄積された電荷量によりメ
モリ素子としての書き込み・消去状態が定義されること
から、フローティングゲート電極FGの絶縁性を向上さ
せる必要があるためである。なお、フローティングゲー
ト電極FGの側面にシリコン酸化膜29aが形成される
のと同時に、コントロールゲート電極CGを構成する多
結晶シリコン膜25の側面にシリコン酸化膜29bが形
成され、タングステンシリサイド膜26の側面にシリコ
ン酸化膜29cが形成される。また、ソース/ドレイン
領域28の表面側が酸化されて、そこに第1のゲート絶
縁膜22に代えてシリコン酸化膜29eが形成される。
この例では、フローティングゲート電極FGの絶縁性を
確保するためにシリコン酸化膜29aの膜厚t1を50
nmに設定すると、シリコン酸化膜29bの膜厚t2は
50nm、シリコン酸化膜29cの膜厚t3は100n
m、また、シリコン酸化膜29eの膜厚t5は100n
mとなる。なお、t1<t5となる理由は、フローティ
ングゲート電極FGの不純物注入量よりもソース/ドレ
イン領域28の不純物注入量が多いからである。また、
多結晶シリコン膜を酸化すると表面(シリコン酸化膜と
の界面)の位置が変わるが、タングステンシリサイド膜
を酸化しても表面の位置は変わらないことから、コント
ロールゲート電極CGは上部26の幅が下部25の幅よ
りも大きくなる。しかも、シリコン酸化膜29a,29
bの膜厚t1,t2よりもシリコン酸化膜29cの膜厚
t3の方が大きいことから、シリコン酸化膜29a,2
9b,29cはオーバーハング形状となる。
【0045】次に、図4(c)に示すように、ゲート電極
FG,CGと図示しない上層配線とを電気的に分離する
ための層間絶縁膜として膜厚1000nmのシリコン酸
化膜30を全面に堆積して、隣り合うゲートパターンC
G,CG間の空間を埋め込み、続いて、いわゆるCMP
法によりシリコン酸化膜30をシリコン窒化膜27の表
面レベルまで研磨する。
【0046】次に、シリコン酸化膜30をシリコン窒化
膜27に対して選択的にエッチングして、図5(d)に示
すように、シリコン酸化膜30の表面レベルを下げてシ
リコン窒化膜27の側面27aの上部を露出させる。こ
の側面27aの露出部分には、次工程でシリコン窒化膜
から成る膜厚100nmの側壁膜31を形成する。一般
に側壁膜を形成するための段差はその側壁膜の膜厚以上
の高さを要することから、ここでは側面27aの露出部
分の高さTを175nmに設定した。
【0047】次に、図5(e)に示すように、CVD法に
より膜厚100nmのシリコン窒化膜31を全面に堆積
した後、図6(f)に示すように、異方性エッチバックを
行って、シリコン窒化膜27の側面27aの露出部分に
シリコン窒化膜から成る側壁膜(簡単のため、以下シリ
コン窒化膜31と同じ参照数字で表す)を形成する。側
壁膜31はゲート電極FG,CGと図示しない上層配線
とを電気的に絶縁するためのものであり、上に述べたよ
うに100nmの膜厚(図における横幅)に設定する。
【0048】次に、図6(g)に示すように、フォトリソ
グラフィを行って、この上に、コンタクトホールを形成
するためのマスクとして、開口32を有するレジストR
を形成する。
【0049】続いて、レジストR、シリコン窒化膜27
および側壁膜31をマスクとして、シリコン酸化膜30
を選択的にエッチングして除去し、さらにソース/ドレ
イン領域28上のシリコン酸化膜29をエッチングして
除去する。なお、上下の側壁膜31,29cの間にはシ
リコン酸化膜30の一部30bが残存し、シリコン酸化
膜29c,29eの間にはシリコン酸化膜30の別の一
部30aが残存する。このようにして、対向する側壁膜
31,29cと側壁膜31,29cとの間に相当する領
域に、自己整合的にコンタクトホールHを形成する。こ
のコンタクトホールHは、層間絶縁膜30の表面側から
ソース/ドレイン領域28の表面に達する。
【0050】このようにした場合、隣り合うゲート電極
FG,CG;FG,CG間の距離に対して、コンタクト
ホールHの寸法は、対向する側壁膜31,31の膜厚分
減少するだけである。したがって、ゲート電極FG,C
GとコンタクトホールHとの距離的余裕を従来に比して
減少させることができ、パターンの微細化を容易に推進
することができる。また、ゲート電極材料24,25ま
たは26がコンタクトホール内Hに露出することがない
ので、上層配線とゲート電極FGまたはCGとが短絡す
るおそれがない。
【0051】(第3の実施形態)図7(a)〜図8(f)を参
照して、上記MOSトランジスタがLDD(ライトリ・
ドープト・ドレイン)構造を持たない通常のMOSトラ
ンジスタである場合の実施形態について説明する。な
お、図1〜図3中のものと同じ構成要素には、簡単のた
め同一の参照符号を付している。
【0052】まず図7(a)に示すように、例えばLOC
OS(局所酸化)法などにより素子分離領域(図示せ
ず)を形成したP型シリコン基板(の活性領域)1上
に、熱酸化法によりゲート絶縁膜として膜厚10nmの
シリコン酸化膜2を形成し、CVD(化学気相成長)法
によりゲート電極材料となすべきポリサイド膜3および
4を順次堆積し、さらにCVD法により膜厚150nm
のシリコン酸化膜5、膜厚200nmのシリコン窒化膜
6を全面に堆積する。このポリサイド膜は、不純物とし
て燐がドープされた膜厚100nmの多結晶シリコン膜
3と、膜厚100nmのタングステンシリサイド膜4で
ある。
【0053】続いて、フォトリソグラフィを行って、M
OSトランジスタのゲートとなすべき領域にレジスト
(図示せず)を設け、このレジストをマスクとして反応
性イオンエッチングを行って、上記シリコン窒化膜6、
シリコン酸化膜5、タングステンシリサイド膜4、およ
び多結晶シリコン膜3をエッチングして除去する。これ
により、タングステンシリサイド膜4および多結晶シリ
コン膜3からなるゲート電極Gを形成する。さらに、上
記レジストを除去した後、シリコン窒化膜6、シリコン
酸化膜5およびゲート電極Gをマスクとして、砒素イオ
ンをドーズ量1×1015/cm2だけイオン注入して、
ソースもしくはドレイン領域となるN型高濃度拡散層9
を形成する(LDD構造)。
【0054】次に、図7(b)に示すように、ゲート電極
Gと図示しない上層配線とを電気的に分離するための層
間絶縁膜として膜厚1000nmのシリコン酸化膜10
を全面に堆積して、隣り合うゲートパターンG,G間の
空間を埋め込み、続いて、いわゆるCMP法によりシリ
コン酸化膜10をシリコン窒化膜6の表面レベルまで研
磨する。
【0055】次に、シリコン酸化膜10をシリコン窒化
膜6に対して選択的にエッチングして、図7(c)に示す
ように、シリコン酸化膜10の表面レベルを下げてシリ
コン窒化膜6の側面6aの上部を露出させる。この側面
6aの露出部分には、次工程でシリコン窒化膜から成る
膜厚100nmの側壁膜11を形成する。一般に側壁膜
を形成するための段差はその側壁膜の膜厚以上の高さを
要することから、ここでは側面6aの露出部分の高さD
を175nmに設定した。
【0056】次に、図8(d)に示すように、CVD法に
より膜厚100nmのシリコン窒化膜11を全面に堆積
した後、図8(e)に示すように、異方性エッチバックを
行って、シリコン窒化膜6の側面6aの露出部分にシリ
コン窒化膜から成る側壁膜(簡単のため、以下シリコン
窒化膜11と同じ参照数字で表す)を形成する。側壁膜
11はゲート電極と図示しない上層配線とを電気的に絶
縁するためのものであり、上に述べたように100nm
の膜厚(図における横幅)に設定する。
【0057】次に、図8(f)に示すように、フォトリソ
グラフィを行って、この上に、コンタクトホールを形成
するためのマスクとして、開口12を有するレジストR
を形成する。レジストRの開口12の寸法(基板に平行
な面内の寸法)は、ゲート電極G,G間の対向するサイ
ドウォール8,8を含み、さらにゲート電極Gの一部ま
でも含んだ余裕をもった寸法となっている。
【0058】続いて、レジストR、シリコン窒化膜6お
よび側壁膜11をマスクとして、シリコン酸化膜10を
選択的にエッチングして除去し、さらにソース/ドレイ
ン領域9上のシリコン酸化膜2をエッチングして除去す
る。なお、上下の側壁膜11,8の間にはシリコン酸化
膜10の一部10aが残存する。このようにして、対向
する側壁膜11,8と側壁膜11,8との間に相当する
領域に、自己整合的にコンタクトホールHを形成する。
このコンタクトホールHは、層間絶縁膜10の表面側か
らソース/ドレイン領域9の表面に達する。
【0059】このようにした場合、隣り合うゲート電極
G,G間の距離に対して、コンタクトホールHの寸法
は、対向する側壁膜11,11の膜厚分減少するだけで
ある。したがって、ゲート電極GとコンタクトホールH
との距離的余裕を従来に比して減少させることができ、
パターンの微細化を容易に推進することができる。
【0060】なお、上述の各実施形態ではマスク絶縁膜
としてシリコン窒化膜6または27を用いたが、シリコ
ン窒化膜に代えてアルミナAl23を用いた場合も、全
く同様にしてコンタクトホールHを形成することがで
き、同様の作用効果を奏することができる。
【0061】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の半
導体装置の製造方法によれば、層間絶縁膜をマスク絶縁
膜および側壁膜に対して選択的にエッチングしてコンタ
クトホールを形成するので、コンタクトホールをゲート
電極に対して自己整合的に形成することができる。しか
も、隣り合うゲート電極間の距離に対して、コンタクト
ホールの寸法は、対向する側壁膜の膜厚分減少するだけ
であるから、ゲート電極とコンタクトホールとの距離的
余裕が従来に比して少なくて済む。したがって、パター
ンの微細化が容易になる。
【0062】請求項2に記載の半導体装置の製造方法に
よれば、LDD構造を持つMOSトランジスタを作製す
る場合に、コンタクトホールをゲート電極に対して自己
整合的に形成することができる。しかも、隣り合うゲー
ト電極間の距離に対して、コンタクトホールの寸法は、
対向する側壁膜の膜厚分減少するだけであるから、ゲー
ト電極とコンタクトホールとの距離的余裕を従来に比し
て減少させることができ、パターンの微細化を容易に推
進することができる。
【0063】請求項3の半導体装置の製造方法によれ
ば、フローティングゲートを持つ半導体メモリトランジ
スタを作製する場合に、層間絶縁膜をマスク絶縁膜およ
び側壁膜に対して選択的にエッチングしてコンタクトホ
ールを形成するので、コンタクトホールをゲート電極
(フローティングゲート電極およびコントロールゲート
電極)に対して自己整合的に形成することができる。し
かも、隣り合うゲート電極間の距離に対して、コンタク
トホールの寸法は、対向する側壁膜の膜厚分減少するだ
けであるから、ゲート電極とコンタクトホールとの距離
的余裕を従来に比して減少させることができ、パターン
の微細化を容易に推進することができる。また、ゲート
電極材料がコンタクトホール内に露出することがなく、
上層配線とゲート電極とが短絡するおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 LDD構造を持つMOSトランジスタを作製
する場合に適用した第1の実施形態の製造方法を説明す
る工程図である。
【図2】 LDD構造を持つMOSトランジスタを作製
する場合に適用した第1の実施形態の製造方法を説明す
る工程図である。
【図3】 LDD構造を持つMOSトランジスタを作製
する場合に適用した第1の実施形態の製造方法を説明す
る工程図である。
【図4】 フローティングゲートを持つ半導体メモリト
ランジスタを作製する場合に適用した第2の実施形態の
製造方法を説明する工程図である。
【図5】 フローティングゲートを持つ半導体メモリト
ランジスタを作製する場合に適用した第2の実施形態の
製造方法を説明する工程図である。
【図6】 フローティングゲートを持つ半導体メモリト
ランジスタを作製する場合に適用した第2の実施形態の
製造方法を説明する工程図である。
【図7】 通常のMOSトランジスタを作製する場合に
適用した第3の実施形態の製造方法を説明する工程図で
ある。
【図8】 通常のMOSトランジスタを作製する場合に
適用した第3の実施形態の製造方法を説明する工程図で
ある。
【図9】 従来のLDD構造を持つMOSトランジスタ
の製造方法を説明する工程図である。
【図10】 従来のLDD構造を持つMOSトランジス
タの製造方法を説明する工程図である。
【図11】 従来のLDD構造を持つMOSトランジス
タの製造方法を説明する工程図である。
【図12】 従来のフローティングゲートを持つ半導体
メモリトランジスタの製造方法を説明する工程図であ
る。
【図13】 従来のフローティングゲートを持つ半導体
メモリトランジスタの製造方法を説明する工程図であ
る。
【図14】 従来のフローティングゲートを持つ半導体
メモリトランジスタの製造方法を説明する工程図であ
る。
【符号の説明】
CG コントロールゲート電極 FG フローティングゲート電極 G ゲート電極 10,30 層間絶縁膜 11,31 側壁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8247 29/788 29/792

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極に対して自己整合的にコンタ
    クトホールを形成する半導体装置の製造方法であって、 半導体基板の表面にゲート絶縁膜と、ゲート電極の材料
    となすべき導電膜と、エッチングのマスクとなすべきマ
    スク絶縁膜とを順に重ねて形成する工程と、 上記マスク絶縁膜および導電膜を、上記半導体基板上で
    離間して複数並ぶゲート電極のパターンに加工して、上
    記導電膜からなるゲート電極を形成する工程と、 上記半導体基板上に、上記マスク絶縁膜に対して選択的
    にエッチング可能な材料からなる層間絶縁膜を堆積し
    て、隣り合う上記マスク絶縁膜およびゲート電極の間の
    空間を上記層間絶縁膜で埋める工程と、 上記層間絶縁膜を上記マスク絶縁膜に対して選択的にエ
    ッチングして、上記層間絶縁膜の表面レベルを下げて上
    記マスク絶縁膜の側面を少なくとも部分的に露出させる
    工程と、 上記マスク絶縁膜の側面の露出部分に、上記層間絶縁膜
    に対して選択的にエッチング可能な材料からなる側壁膜
    を形成する工程と、 上記層間絶縁膜を上記マスク絶縁膜および側壁膜に対し
    て選択的にエッチングして、上記層間絶縁膜のうち対向
    する側壁膜の間に相当する部分を除去して、上記半導体
    基板の表面に形成された拡散領域に達するコンタクトホ
    ールを形成する工程を有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 上記導電膜からなるゲート電極を形成した後、上記層間
    絶縁膜を堆積する前に、 上記マスク絶縁膜およびゲート電極をマスクとしてイオ
    ン注入を行って、上記半導体基板の表面のうち隣り合う
    ゲート電極の間に相当する領域に低濃度拡散領域を形成
    する工程と、 上記ゲート電極の側面にサイドウォール膜を形成する工
    程と、 上記マスク絶縁膜、ゲート電極およびサイドウォール膜
    をマスクとしてイオン注入を行って、上記半導体基板の
    表面に平行な方向に関して上記低濃度拡散領域の内側に
    相当する領域に高濃度拡散領域を形成する工程を有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 ゲート電極に対して自己整合的にコンタ
    クトホールを形成する半導体装置の製造方法であって、 半導体基板の表面に第1のゲート絶縁膜と、フローティ
    ングゲート電極の材料となすべき第1の導電膜と、第2
    のゲート絶縁膜と、コントロールゲート電極の材料とな
    すべき第2の導電膜と、エッチングのマスクとなすべき
    マスク絶縁膜とを順に重ねて形成する工程と、 上記マスク絶縁膜、第2の導電膜、第2のゲート絶縁
    膜、第1の導電膜および第1のゲート絶縁膜を、上記半
    導体基板上で離間して複数並ぶゲート電極のパターンに
    加工して、上記第1の導電膜からなるフローティングゲ
    ート電極および上記第2の導電膜からなるコントロール
    ゲート電極を形成する工程と、 少なくとも上記マスク絶縁膜をマスクとしてイオン注入
    を行って、上記半導体基板の表面のうち隣り合うゲート
    電極の間に相当する領域に拡散領域を形成する工程と、 熱酸化を行って、上記フローティングゲート電極、上記
    コントロールゲート電極の側面にそれぞれ熱酸化膜を形
    成する工程と、 上記半導体基板上に、上記マスク絶縁膜に対して選択的
    にエッチング可能な材料からなる層間絶縁膜を堆積し
    て、隣り合う上記マスク絶縁膜、第2の導電膜、第2の
    ゲート絶縁膜、第1の導電膜の間の空間を上記層間絶縁
    膜で埋める工程と、 上記層間絶縁膜を上記マスク絶縁膜に対して選択的にエ
    ッチングして、上記層間絶縁膜の表面レベルを下げて上
    記マスク絶縁膜の側面を少なくとも部分的に露出させる
    工程と、 上記マスク絶縁膜の側面の露出部分に、上記層間絶縁膜
    に対して選択的にエッチング可能な材料からなる側壁膜
    を形成する工程と、 上記層間絶縁膜を上記マスク絶縁膜および側壁膜に対し
    て選択的にエッチングして、上記層間絶縁膜のうち対向
    する側壁膜の間に相当する部分を除去して、上記拡散領
    域に達するコンタクトホールを形成する工程を有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
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