JPH10315920A - ワイパー自動制御装置 - Google Patents

ワイパー自動制御装置

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JPH10315920A
JPH10315920A JP9129998A JP12999897A JPH10315920A JP H10315920 A JPH10315920 A JP H10315920A JP 9129998 A JP9129998 A JP 9129998A JP 12999897 A JP12999897 A JP 12999897A JP H10315920 A JPH10315920 A JP H10315920A
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JP
Japan
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raindrop
wiper
window glass
raindrops
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JP9129998A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Nakamura
中村  勉
Masao Tokunaga
政男 徳永
Osamu Terakura
修 寺倉
Keiichi Yasuda
恵一 安田
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワイパー自動制御装置の起動時において不要な
ワイパーの作動を低減する。 【解決手段】ステップS30にて、前回ワイパーの自動
制御が再開されるまでの経過時間Tが所定時間T1より
短いと判定されると、ワイパーブレードの劣化や雨滴セ
ンサの経時変化はほとんど無視できるので、ステップS
40にて最新の基準値Kを前回の基準値Kとしても、ス
テップS100にて精度良く雨滴量Fを算出できる。こ
れにより、ステップS50〜70にて述べたようにわざ
わざワイパーブレード2を一回払拭させる必要が無く、
雨が降っているときに確実にワイパーブレード2を作動
してウインドガラス1に付着した雨滴を払拭できる。ま
た、再度ワイパースイッチの自動制御が再開されて、上
記経過時間Tが所定時間T1より長いと判定されると、
ワイパーブレード2の劣化や雨滴検出装置6の経時変化
があると判断して、ワイパーブレード2を一回払拭させ
て、基準値Kを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両や船舶、航空
機等の窓ガラス(ウインドガラス)に付着した雨滴を自
動的に払拭するワイパー自動制御装置に関するものであ
る。
【従来の技術】従来、上述したワイパー自動制御装置に
おいて、特開昭61−37560号公報に記載されたも
のがある。この従来装置では、窓ガラスへの雨滴の有無
を判定して、雨滴が有ると判定されると自動的にワイパ
ーを作動するものである。そして、上記従来装置におけ
る雨滴の有無は、以下のような雨滴検出装置にて検出判
定される。具体的には、上記従来装置では、窓ガラスに
雨滴が有ると無いときでは窓ガラスの透過率が異なるこ
とを利用して、発光素子にて光を窓ガラスに入射し、窓
ガラスにて透過した光量を受光素子にて検出すること
で、窓ガラスに付着する雨滴量を検出する。そして、ワ
イパーを自動作動させる判定条件は、先ず、窓ガラスに
雨滴が付着していない状態において、上記受光素子にて
受光された光量に基づいて雨滴量の基準値となる基準値
を設定し、その後、受光素子の検出値と上記基準値との
差と所定のしきい値と比較するようにしている。具体的
には、上記従来装置では、予め設定されたワイパースイ
ッチにてワイパー自動制御装置が起動されたときに、必
ず一度ワイパーを作動させることで、雨滴のふきのこし
が無い状態とし、この状態における上記受光素子の検出
値を上記基準値としている。これは、ワイパーブレード
の劣化や、油膜の付着によるウインドガラスの汚れに伴
い基準値が変動してしまうことへの対応を図るためであ
る。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、上述したようにワイパー自動制御装置が起
動されると、雨が降っていようと無かろうと必ず一度ワ
イパーを作動するようにしているので、ワイパーがから
拭きを行ってワイパーの耐久性を低下させたり、使用者
に不快感を与えるといった問題がある。そこで、本発明
は、ワイパー自動制御装置の起動時において不要なワイ
パーの作動を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の技術的手段を採用する。請求項1な
いし3記載の発明では、雨滴検出手段(6)は、雨滴検
出手段(6)にて検出される検出信号(D)に基づい
て、雨滴演算処理上の基準値(K)を設定する基準値設
定手段(S70)と、雨滴検出手段(6)への電源の投
入を遮断する前の、基準値設定手段(S70)にて設定
された前回の基準値を記憶する記憶手段(50)と、検
出信号(D)と基準値設定手段(S70)により設定さ
れた基準値(K)とに基づいて、ウインドガラス(1)
の雨滴の有無を判定する雨滴判定手段(S100)とを
有し、雨滴検出手段(6)へ電源の投入が再開されたと
きに、電源の投入が再開されるまでの経過時間(T)が
所定時間(T1)より短いときには、記憶手段(50)
に記憶された基準値を今回の基準値として、雨滴判定手
段(S100)にて雨滴の有無を判定することを特徴と
している。これにより、前回の基準値を記憶しておき、
さらに電源の投入が再開され、ワイパーの自動制御装置
が開始されると、再開までの経過時間が所定時間より短
いときには、ワイパーの劣化や油膜の付着によるウイン
ドガラスの汚れ等の発生はほとんど無視できるため、基
準値の更新は不要であると判断して、前回の基準値を今
回の基準値とすることで、不要なワイパーの作動を低減
でき、使用者の不快間を和らげることができる。また、
請求項2記載の発明では、基準値設定手段(S70)
は、雨滴検出手段(6)へ電源の投入が再開されたとき
に、電源の投入が再開されるまでの経過時間(T)が所
定時間(T1)より長いときには、ワイパー制御手段
(5、14)にてワイパー(2)を作動させた後の、雨
滴検出手段(6)にて検出される検出信号(D)に基づ
いて、今回の基準値を設定することを特徴としている。
これにより、上記経過時間が所定時間より長いときに
は、ワイパーの劣化や油膜の付着によるウインドガラス
の汚れ等があり、基準値の更新が必要であると判断し
て、ワイパーにてウインドガラスに付着した雨滴等を払
拭してから、基準値を再設定することにより、請求項1
の作用効果に加え、必要な時に確実に基準値を更新する
ことができる。また、請求項3記載の発明では、ワイパ
ー(2)が自動制御されているときに、雨滴判定手段
(S100)にて雨滴が無いと判定される時間が、所定
時間(S)継続すると、雨滴検出手段にて検出される検
出信号(D)を基準値(K)とすることを特徴としてい
る。ところで、ウインドガラスには、埃や油膜等の汚れ
が付着するので、これにより雨滴検出装置の検出精度が
悪くなる。また、ワイパーが劣化して、ウインドガラス
に雨滴のふきのこしがあると、基準値は、このふきのこ
しの状態にて設定される。そして、この基準値を使用す
ると、例えば、ウインドガラスが乾燥しているときに、
若干の雨が降ってきたときに、ワイパーが作動しない場
合がある。従って、精度良く雨滴の有無を判定するため
には、埃や油膜等の汚れに応じて、ウインドガラスに雨
滴が無い状態とし、この状態における基準値を設定する
必要がある。そこで、請求項3記載の発明によれば、雨
滴が無いと判定される時間が、所定時間継続すると、ウ
インドガラスに雨滴のふきのこしが完全に乾燥したと判
断し、この際、ウインドガラスの状態に応じて雨滴検出
手段にて検出される検出信号を基準値とする。これによ
り、ウインドガラスに埃や油膜が付着していても、精度
良く雨滴の有無を判定でき、確実に雨が降ったときにワ
イパーを作動させることができる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。なお、本実施形態は本発明の雨滴量検出装置
を、車両のワイパー自動制御装置に適用したものであ
る。図1にワイパー自動制御装置の概略ブロック図を示
す。図1に示すようにワイパー自動制御装置は、車両の
ウインドガラス1に付着する雨滴を払拭するワイパーブ
レード(ワイパー)2と、このワイパーブレード2を作
動制御するワイパー制御装置3と雨滴検出装置6からな
る。ワイパー制御装置3は、上記ワイパーブレード2を
駆動する電気的駆動手段であるワイパーモータ4と、ワ
イパーモータ駆動回路5と、ワイパーブレード2の自動
制御の開始停止を設定するスイッチ手段であるワイパー
スイッチ7とを有する。このワイパースイッチ7は、乗
員によりその設定位置が段階設定可能となっている。具
体的には、ワイパーースイッチ7には、ワイパーブレー
ド2による雨滴の払拭を停止するオフ、ワイパブレード
2による払拭を自動制御するオート、ワイパーブレード
2の作動(周期)を間欠運転とするInt、ワイパーブ
レード2の作動(周期)を低速運転とするLo、および
ワイパーブレード2の作動(周期)を高速運転とするH
iの設置位置がある。つまり、本実施形態では上記ワイ
パースイッチ7がオートに設定されているときに、雨滴
検出装置6が検出する雨滴信号検出値と、この検出値に
基づきワイパー払拭モードを決定し、これに応じたワイ
パー制御信号をワイパーモータ5駆動回路に出力するこ
とで、ワイパーブレード2が自動制御されるようになっ
ている。次に上記雨滴検出装置6について図1、2に基
づき説明する。なお、この雨滴検出装置6の構造につい
ては、特開昭61−37560号公報とほぼ同様である
ため、説明を簡略化する。図2に示すように雨滴検出装
置6は、ウインドガラス1の内面に取り付けられてい
る。そして、本実施形態における雨滴検出装置6は、L
ED8(赤外線を発光する発光ダイオード)による光
(赤外線)をウインドガラス1に入射し、この光をウイ
ンドガラス1にて反射させて、この反射光を受光素子
(以下、フォトダイオード)9にて受光し、フォトダイ
オード9にて上記反射光の光量に関連した信号がCPU
14に入力されるようになっている。そして、上記LE
D8は、図1に示すようにCPU14によりLED駆動
回路15を通じて発光タイミング(車載電源30からの
電源投入と電源遮断のタイミング)が制御される。ま
た、上記フォトダイオード9の出力信号は、図1に示す
ように検波増幅回路16により、光−電圧変換されて、
演算処理装置であるCPU14に入力されるようになっ
ている。これにより、CPU14にて制御演算上の雨滴
量が演算される。また、CPU14には、データ記憶装
置として例えばEPRPM50(請求項でいう記憶手
段)が設けられている。そして、このような雨滴検出装
置6は、上記ワイパースイッチ7がオートに設定されて
いるときに、車載電源30から電力が供給されるように
なっている。雨滴検出装置6は、上記ワイパーブレード
2の払拭範囲で、ウインドガラス1の車室内面に設置さ
れている。雨滴検出装置6には、図2に示すようにLE
D8からの光がフォトダイオード9に確実に入射するよ
うに ウインドガラス1の内面側にLED8の光を屈折
させる透過部材であるプリズム10が設けられている。
このプリズム10は、透過性の接着材17によってウイ
ンドガラス1に接するように取り付けられている。ま
た、プリズム10は、ウインドガラス1からの反射光を
反射させてフォトダイオード9に受光させるとともに、
車室外からの日射がフォトダイオード9に入射すること
を遮断するものである。これにより、例えばウインドガ
ラス1に雨滴が全く付着していないときには、図1に示
すようにLED8からの赤外線は、プリズム10を通過
してウインドガラス1の内面にて全反射する。すると、
この全反射された赤外線は、図1に示すようにプリズム
10にて全反射し、さらにウインドガラス1の内面に全
反射することで、フォトダイオード9に入射する。一
方、例えばウインドガラス1に雨滴が付着していると、
図1に示すようにLED8からの赤外線は、プリズム1
0を通過してウインドガラス1の内面では全反射せず
に、LED8からの赤外線の光量が減少する。なお、図
2中11は、上記LED8およびフォトダイオード9を
保持するベース部であり、12は上記LED駆動回路1
5や、上記検波増幅回路16を有する電気回路部であ
る。また、このようなLED8、フォトダイオード9、
ベース部11、および電気回路部12は、カバーケース
13a、13b内に収納されて一体化されている。そし
て、このように一体化された雨滴検出装置6は、上記接
着材14等によりウインドガラス1の内面に固定されて
いる。次に、上記CPU14の制御処理について図3の
フローチャートに基づき説明する。なお、このフローチ
ャートは図1に示す車両のイグニッションスイッチ40
がオンされているときに、上記ワイパースイッチ7がオ
ートに設定されていると実行されるようになっている。
また、本実施形態では、イグニッションスイッチ20が
オフとなっても、上記EPROM50にて後述する基準
値Kが記憶されている。先ず、ステップS30では、経
過時間Tが所定時間T1より短いか否かを判定する。具
体的には、ステップS30では、上記CPU14による
自動制御が停止されてからワイパースイッチ7によって
CPU14による制御が再開されるまでの経過時間T
(雨滴検出装置6への電源が遮断されてから電源が投入
されるまでの経過時間)が所定時間T1(例えば、7
日、168時間)より短いか否かを判定する。そして、
ステップS30にて経過時間Tが所定時間T1より短い
と判定されると、ステップS40に進んで、上記EPR
OM50に記憶された前回ワイパースイッチ7にて上記
CPU14による制御が停止される前に使用した前回の
基準値Kを呼び出す。その後、ステップS75に進ん
で、時間カウンタTiをリセットする。一方、ステップ
S30にて経過時間Tが所定時間T1より長いと判定さ
れると、ステップS50に進んで、ワイパーブレード2
にてウインドガラス1を一回(一往復)払拭する。その
後、ステップS60に進んでワイパーブレード2にてウ
インドガラス1を払拭し、ウインドガラス1に雨滴の付
着が無い状態とし、この状態において、検波増幅回路1
6を通じたフォトダイオード9からの信号値Dを検出す
る。そして、ステップS70にて上記ステップS60に
て検出された信号値Dを基準値Kとする。そして、この
ように本実施形態では、上記経過時間Tに応じて基準値
Kが設定されると、ステップS80にて信号値Dを検出
する。なお、ステップS70からステップS80に進ん
だときは、信号値Dは、2度目の検出値となる。続い
て、ステップS90では、上記ステップS40またはス
テップS70にて設定された基準値Kと、上記ステップ
S80にて検出された信号値Dとの差に基づいて、制御
処理上の雨滴量Fを算出する。つまり、本実施形態で
は、ウインドガラス1に雨滴が無い場合における基準値
Kと、実際の検出値Dとの差によって雨滴量Fの大きさ
を算出する。次にステップS100に進んで、上記ステ
ップS90にて算出された雨滴量Fが予め設定されたし
きい値Jより大きいか否かを判定することで、ウインド
ガラス1の雨滴の有無を判定する。そして、ステップS
100にて雨滴量Fがしきい値Jより大きいと判定され
ると、ステップS110に進んで、払拭信号を発生して
上記ワイパー駆動回路5を通じてワイパーモータ4を駆
動する。これにより、ワイパーブレード2が作動してウ
インドガラス1に付着した雨滴が払拭される。その後、
ステップS120い進んで、時間カウンタTiをリセッ
トしてステップS80にリターンする。一方、ステップ
S100にて雨滴量Fがしきい値Jより小さいと判定さ
れると、ステップS130に進んで、停止信号発生して
上記ワイパー駆動回路5を通じてワイパーモータ4を停
止する。これにより、ワイパーブレード2が停止する。
次に、ステップS140にて時間カウンタTiの示す
値、つまり、雨滴量Fがしきい値Jより小さく、ウイン
ドガラス1に雨滴が無いと判定される継続時間Tiが、
予め設定された一定時間S(所定継続時間)より長いか
否かが判定される。そしてステップS140にて判定結
果が継続時間Tiより長いと判定されると、ステップS
150に進んで基準値Kを修正し、上記ステップS80
にて検出された信号値Dを最新の基準値Kとする。その
後、ステップS160にて、ステップS150にて修正
された基準値KをEPROM50内に記憶する。また、
ステップS140にて判定結果が継続時間Tiより短い
と判定される間は、ステップS170にて継続時間Ti
が加算される。次に上記フローチャートの作動について
説明する。先ず、上述のワイパー自動制御装置が始めて
車両に搭載されたときには、ステップS30にてNOと
判定されて、ワイパーブレード2にてウインドガラスを
一回払拭して、ウインドガラス1に雨滴が無い状態とし
て、ステップS60および70にて基準値Kを設定す
る。そして、ステップS100にて雨滴量Fがしきい値
Jより大きいと判定されると、ステップS110にてワ
イパーブレード2を作動させて、ウインドガラス1に付
着した雨滴を払拭する。また、ステップS100にて雨
滴量Fがしきい値Jより小さいと判定されると、ステッ
プS130にてワイパーブレード2を停止させる。そし
て、ステップS140にてウインドガラス1に雨滴が無
い状態が一定時間S経過したと判定されると、ステップ
S150にて基準値Kを、雨滴が無い状態においてステ
ップS80にて検出された信号値Dとする。このように
した理由は以下のようなものである。つまり、ウインド
ガラス1には、埃や油膜等の汚れが付着するので、これ
により雨滴検出装置6の検出精度が悪くなる。また、ワ
イパーブレード2が劣化して、ウインドガラス1に雨滴
のふきのこしがあると、基準値Kは、このふきのこしの
状態にて設定される。そして、この基準値Kを使用する
と、例えば、ウインドガラスが乾燥しているときに、若
干の雨が降ってきたときに、ワイパーブレード2が作動
しない場合がある。従って、上記ステップS90にて精
度良く上記雨滴量Fを算出して雨滴の有無を判定するた
めには、埃や油膜等の汚れに応じてウインドガラス1に
雨滴が無い状態とし、この状態における基準値Kを用い
る必要がある。そこで、本実施形態では、雨滴が無い状
態が一定時間S継続すると、ウインドガラス1に雨滴の
ふきのこしが完全に乾燥したと判断し、その時のウイン
ドガラス1の状態に応じて基準値Kを設定する。これに
より、ウインドガラス1に埃や油膜が付着していても、
精度良く雨滴量Fを算出でき、確実に雨が降ったときに
ワイパーブレード2を作動することができる。そして、
このようにステップS150にて基準値Kが修正される
と、ステップS160にてこの基準値KがEPROM5
0内に記憶される。従って、ワイパースイッチ7がオフ
となっても、必ず前回の基準値Kが記憶されている。そ
して、再度ワイパースイッチ7がオートに設定されて、
自動制御が再開されるとステップS30に進み、上記経
過時間TがT1より短いと判定されると、最新の基準値
Kを前回の基準値Kとする。つまり、経過時間TがT1
より短いときには、ワイパーブレード2の劣化や雨滴検
出装置6の経時変化、すなわち、ワイパーの劣化や油膜
の付着によるウインドガラス1の汚れ等の発生はほとん
ど無視できるため、基準値Kの更新は不要であると判断
して、最新(今回)の基準値Kを前回の基準値Kとして
も、ステップS100にて精度良く雨滴量Fを算出でき
る。これにより、ステップS50〜70にて述べたよう
にわざわざワイパーブレード2を一回払拭させる必要が
無く、雨が降っているときに確実にワイパーブレード2
を作動してウインドガラス1に付着した雨滴を払拭でき
る。この結果、ワイパー自動制御装置の自動制御開始時
に、不要なワイパーブレード2の作動を低減でき、乗員
の不快感を和らげることができる。また、再度ワイパー
スイッチの自動制御が再開されて、ステップS30に進
み、上記経過時間TがT1より長いと判定されると、ワ
イパーブレード2の劣化や雨滴検出装置6の経時変化が
あると判断して、ステップS50〜70にて述べたよう
にワイパーブレード2を一回払拭させて、ウインドガラ
ス1に雨滴の付着が無い状態(ふきのこしはある)と
し、この状態において基準値Kを設定する。これによ
り、ワイパーブレード2の劣化や油膜の付着によるウイ
ンドガラス1の汚れ等があり、基準値Kの更新が必要で
あると判断して、ワイパーブレード2にてウインドガラ
ス1に付着した雨滴等を払拭してから、基準値Kを再設
定することにより、必要な時に確実に基準値Kを更新す
ることができる。 (他の実施形態)上記実施形態では、ワイパースイッチ
7がオートに設定されているときに、基準値Kの設定が
可能となっていた。しかし、例えばワイパースイッチ7
がオート以外の設定位置であっても、イグニッションス
イッチ40がオンで雨滴検出装置6に電源が投入される
ようになっていれば、上述したワイパーブレード2の自
動制御を行わなくとも上記基準値Kの設定は可能であ
る。従って、本発明は、雨滴検出装置6に電源が投入さ
れているときに、上記基準値Kが設定可能なものにおい
ても適用でき、このものでも上記各実施形態と同様な効
果が得られる。例えば、上記第1実施形態において、ワ
イパースイッチ7がオフであっても、イグニッションス
イッチ40がオンであると、雨滴検出装置6は雨滴量を
検出可能となっていて、上記基準値Kが設定可能である
とする。また、この場合は図3のフローチャートでは演
算処理は行われるが、ワイパ駆動回路5には信号が出力
されないようにしておく。そして、ステップS160に
て雨滴検出装置6への電源の投入が遮断される前に使用
した前回の基準値Kを記憶しておく。そして、雨滴検出
装置6へ電源の投入が再開されたときには、ステップS
30にて前回雨滴検出装置6への電源の投入が遮断され
てから電源の投入が再開されるまでの経過時間Tが所定
時間T1より短いと判定されると、基準値Kを前回の基
準値Kとする。この後、ワイパースイッチ7にてワイパ
ーブレード2の自動制御が開始に設定されると、ワイパ
ー駆動回路5への信号出力が許可される。そして、ステ
ップS30にて上記経過時間Tが所定時間T1より長い
と判定されると、ステップS50ないし70に進む。ま
た、上記実施形態では、ワイパースイッチ7がオートに
設定されているときに、図3のフローチャートが実行さ
れるようになっていたが、例えばイグニッションスイッ
チ40をオンしたときに図3のフローチャートが実行さ
れるようにしても良い。また、上記各実施形態では、雨
滴量Fを基準値Kと信号値Dとの差としたが、雨滴量F
は信号値Dを基準値Kにて除算したものであっても良
い。また、上記各実施形態では、データ記憶手段として
EPROMを使用したが、どのようなものを使用しても
良く、例えばフラッシュメモリ、バッテリバックアップ
RAM等を使用しても良い。また、上記各実施形態では
ワイパー自動制御装置を車両に適用したが、本発明は船
舶や航空機等にでも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるワイパー自動制御装
置の全体概略構成図である。
【図2】上記実施形態における雨滴センサの構成図であ
る。
【図3】上記実施形態におけるCPUの制御内容を表す
フローチャートである。
【符号の説明】 1…ウインドガラス、2…ワイパーブレード、6…雨滴
検出装置、7…ワイパースイッチ、14…CPU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺倉 修 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 安田 恵一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドガラスに付着する雨滴を払拭す
    るワイパー(2)と、 電源が投入されることで、前記ウインドガラスに付着す
    る雨滴の有無を検出する雨滴検出手段(6)と、 前記雨滴検出手段(6)により雨滴有りと検出されたと
    きに、前記ワイパー(2)を自動的に作動させるワイパ
    ー制御手段(5、14)とを備えたワイパー自動制御装
    置において、 前記雨滴検出手段(6)は、前記雨滴検出手段(6)に
    て検出される検出信号(D)に基づいて、雨滴演算処理
    上の基準値(K)を設定する基準値設定手段(S70)
    と、 前記雨滴検出手段(6)への前記電源の投入を遮断する
    前の、前記基準値設定手段(S70)にて設定された前
    回の基準値を記憶する記憶手段(50)と、 前記検出信号(D)と前記基準値設定手段(S70)に
    より設定された基準値(K)とに基づいて、前記ウイン
    ドガラス(1)の雨滴の有無を判定する雨滴判定手段
    (S100)とを有し、 前記雨滴検出手段(6)へ前記電源の投入が再開された
    ときに、前記電源の投入が再開されるまでの経過時間
    (T)が所定時間(T1)より短いときには、前記記憶
    手段(50)に記憶された基準値を今回の基準値とし
    て、前記雨滴判定手段(S100)にて雨滴の有無を判
    定することを特徴とするワイパー自動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記基準値設定手段(S70)は、 前記雨滴検出手段(6)へ前記電源の投入が再開された
    ときに、前記電源の投入が再開されるまでの経過時間
    (T)が所定時間(T1)より長いときには、前記ワイ
    パー制御手段(5、14)にて前記ワイパー(2)を作
    動させた後の、前記雨滴検出手段(6)にて検出される
    検出信号(D)に基づいて、今回の基準値を設定するこ
    とを特徴とする請求項1記載のワイパー自動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ワイパー(2)が自動制御されてい
    るときに、前記雨滴判定手段(S100)にて雨滴が無
    いと判定される時間が、所定時間(S)継続すると、前
    記雨滴検出手段にて検出される検出信号(D)を前記基
    準値(K)とすることを特徴とする請求項1または2記
    載のワイパー自動制御装置。
JP9129998A 1997-05-20 1997-05-20 ワイパー自動制御装置 Withdrawn JPH10315920A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013071518A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Niles Co Ltd 雨滴検出装置
CN108202698A (zh) * 2016-12-20 2018-06-26 现代自动车株式会社 雨传感器、使用雨传感器的车辆以及控制该车辆的方法

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