JPH115514A - ワイパー自動制御装置 - Google Patents

ワイパー自動制御装置

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Publication number
JPH115514A
JPH115514A JP9161616A JP16161697A JPH115514A JP H115514 A JPH115514 A JP H115514A JP 9161616 A JP9161616 A JP 9161616A JP 16161697 A JP16161697 A JP 16161697A JP H115514 A JPH115514 A JP H115514A
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JP
Japan
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raindrop
wiper
amount
integrated
window glass
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Application number
JP9161616A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Nakamura
中村  勉
Masao Tokunaga
政男 徳永
Satoru Maeno
悟 前野
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨滴のふきのこしに影響されること無く、雨
滴の検出を精度良く検出可能なワイパー自動制御装置を
提供する 【解決手段】 ステップS110にて雨滴の増加分ΔF
を積算した積算雨滴量F1が、所定値F2より大きいと
ウインドガラスに雨滴の付着有りと判定し、ワイパーを
作動する。一方、雨滴の増加分ΔFを積算した積算雨滴
量F1が、所定値F2より小さいとウインドガラスに雨
滴の付着無しと判定し、ワイパーを停止する。つまり、
ワイパーが劣化してウインドガラスにふきのこしがあっ
ても、このふきのこしの状態からの雨滴の増加分ΔFを
算出し、さらにこの増加分ΔFの積算値(積算雨滴量F
1)の大きさに応じて、ウインドガラス1に雨滴の付着
があるか否かが判定される。従って、雨滴のふきのこし
に影響されること無く、雨滴有無を精度良く検出でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両や船舶、航空
機等の窓ガラス(ウインドガラス)に付着した雨滴を自
動的に払拭するワイパー自動制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイパー自動制御装置において、
特開昭61−37560号公報に記載されたものがあ
る。この従来装置では、窓ガラスへの雨滴の有無を判定
して、雨滴が有ると判定されると自動的にワイパーを作
動するものである。そして、上記従来装置における雨滴
の有無は、以下のような雨滴検出装置にて検出判定され
る。具体的には、上記従来装置では、窓ガラスに雨滴が
有ると無いときでは窓ガラスの透過率が異なることを利
用して、発光素子にて光を窓ガラスに入射し、窓ガラス
にて反射した光量を受光素子にて検出することで、窓ガ
ラスに付着する雨滴量を検出する。
【0003】そして、ワイパーを自動作動させる判定条
件は、先ず、窓ガラスに雨滴が付着していない状態にお
いて、上記受光素子にて受光された光量に基づいて雨滴
量の基準値となる基準値を設定し、その後、受光素子の
検出値と上記基準値との差と所定のしきい値と比較する
ようにしている。そして、上記従来装置では、ワイパー
の劣化による雨滴のふきのこしによってワイパーの誤作
動(ワイパーが停止しない)を防止するために、以下の
ような事を行っている。
【0004】従来装置では、上記基準値は、ウインドガ
ラスの雨滴の払拭が行われた後における上記受光素子の
出力値としており、具体的にはワイパーの払拭中にワイ
パーの払拭位置が所定位置に到達、この状態における上
記受光素子の検出値を上記基準値としている。従って、
上記従来技術ではワイパーの払拭中に順次、基準値が更
新されていく。これにより、雨が止んで雨滴のふきのこ
しがあっても、基準値がこれに応じて更新されるので、
ワイパーを精度良く停止させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者の検討によると、上記従来技術では上述したようにワ
イパーが所定位置となると上記基準値を毎回更新するよ
うにしているので、以下のような問題が発生することが
分かった。例えば、雨が降ってワイパーの自動制御が行
われて、ワイパーにて雨滴が払拭されたときに、ワイパ
ーが大きく劣化しており、ウインドガラスに雨滴のふき
のこしがあったとする。この場合、上記従来装置では、
上記基準値は雨滴のふきのこしがあった状態に応じて設
定される。従って、この後、雨滴のふきのこしが乾燥
し、例えば雨が若干降ってきたときには、雨滴の有無が
検出できず、ワイパーが作動しないという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、雨滴のふきのこしに影
響されること無く、雨滴の検出を精度良く検出可能なワ
イパー自動制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の技術的手段を採用する。請求項1な
いし4記載の発明では、雨滴検出手段(S)にて検出さ
れた雨滴量(F)の時間に対する増加量を積算して、積
算雨滴量(F1)を算出する雨滴量積算手段(S10
0)と、雨滴量積算手段(S100)にて算出された積
算雨滴量(F1)が、所定値(F2)より大きいとウイ
ンドガラス(1)に雨滴の付着有りと判定し、雨滴量積
算手段(S100)にて算出された積算雨滴量(F1)
が所定値(F2)より小さいとウインドガラス(1)に
雨滴の付着無しと判定する雨滴有無判定手段(S11
0)と、雨滴有無判定手段(S110)にて雨滴の付着
有りと判定されると、前記ワイパー(2)を自動制御し
て作動し、前記雨滴有無判定手段(S110)にて雨滴
の付着無しと判定されると、前記ワイパー(2)を自動
制御して停止させる自動制御手段(S130、S15
0)とを有することを特徴としている。
【0008】これにより、ワイパーが劣化してウインド
ガラスにふきのこしがあっても、雨滴量積算手段によ
り、このふきのこしの状態からの雨滴の増加量を積算し
た積算雨滴量を算出し、さらに雨滴有無判定手段により
この積算雨滴量が所定値より大きいか否かを判定するこ
とで、ウインドガラスに雨滴の付着があるか否かが判定
される。この結果、雨滴のふきのこしに影響されること
無く、雨滴有無を精度良く検出でき、ワイパーを自動制
御を精度良く行うことができる。
【0009】これに加え、雨滴有無判定手段によりこの
積算雨滴量が所定値より大きいか否かを判定するため、
雨滴の増加量が乗員に分からない位の微小であった場合
に、ワイパーを払拭せずに済み、乗員にとって不快なワ
イパーの作動を未然に防止できる。また、請求項2記載
の発明では、雨滴量積算手段(S100)は、ワイパー
(2)が、雨滴検出手段(S)の検出に対応する検出部
位(2A)を通過して、ウインドガラス(1)に付着し
た雨滴を払拭した払拭状態から、ワイパー(2)が前記
検出部位(2A)を再度通過するまでの所定時間中にお
いて、積算雨滴量(F1)を積算することを特徴として
いる。
【0010】ところで、例えばワイパーはウインドガラ
スに付着した雨滴を集めるようにして、雨滴を検出部位
まで移動させる。従って、雨滴検出手段にて検出部位で
雨滴を検出すると、実際の雨滴量でない場合がある。従
って、この場合に、雨滴積算量を積算すると、この雨滴
積算量が非常に大きくなって、ワイパー自動制御の精度
が著しく悪化する。
【0011】そこで、請求項2記載の発明によれば、雨
滴量積算手段(S100)は、ワイパー(2)が、雨滴
検出手段(S)の検出に対応する検出部位(2A)を通
過して、ウインドガラス(1)に付着した雨滴を払拭し
た払拭状態から、ワイパー(2)が前記検出部位(2
A)を再度通過する前の所定時間中において、積算雨滴
量(F1)を積算するため、雨滴量積算手段が、ワイパ
ーにて集められた雨滴を積算することが無い。この結
果、ワイパー自動制御の精度を向上できる。
【0012】また、請求項3記載の発明では、雨滴量積
算手段(S100)にて積算された積算雨滴量(F1)
が大きくなるほど、ワイパー(2)の作動速度を高くな
るように制御する作動速度制御手段(S120)とを有
することを特徴としている。これにより、これにより、
ウインドガラスに付着した雨滴量に応じてワイパーの作
動速度が可変されることで、常時ウインドガラスの視界
を良好な状態に維持できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1にワイパー自動制御装置の概略ブロック
図を示す。なお、本実施形態は、ワイパー自動制御装置
を車両に適用したものである。図1に示すようにワイパ
ー自動制御装置は、車両のウインドガラス1に付着する
雨滴を払拭するワイパー2と、このワイパー2を作動制
御する制御装置3とからなる。
【0014】ワイパー2は、図1に示すように車両幅方
向に並ぶようにワイパー2a、2bというように2つ設
けられており、それぞれの払拭範囲は図中A、Bで示す
ようになっている。ワイパー2a、2bは、図1に示す
ようにその払拭範囲がウインドガラス1に中央部位で一
部重なるようになっている。このようにすることで、ウ
インドガラス1の表面積に対するワイパー2の払拭範囲
が大きくなる。また、このようにすることで、ワイパー
2aにて払拭されてワイパー2bの払拭範囲Bに流れ込
んだ雨滴が、ワイパー2bにより確実に払拭される。そ
して、ワイパー2a、2bは、それら払拭範囲A、Bの
うち一端側でウインドガラス1の下方部位が格納位置2
Rとなっている。また、ワイパー2aの払拭範囲Aのう
ち、ワイパー2aの作動が反転する他端部を位置2Bと
する。
【0015】雨滴検出手段をなす雨滴センサSは、雨滴
検出部6と制御部3とからなり、制御部3は、RAMや
ROM等の記録媒体を内蔵する周知のコンピュータ手段
(CPU)を構成している。制御部3には、出力端子に
上記ワイパー2を駆動する電気的駆動手段であるワイパ
ーモータ4が接続されている。なお、このワイパーモー
タ4は、駆動回路5を通じて上記制御部3に制御される
ようになっている。
【0016】制御部3には、図1に示すようにワイパー
2の自動制御を開始停止を設定するスイッチ手段である
ワイパースイッチ7が入力端子として接続されている。
このワイパースイッチ7は、乗員によりその設定位置が
設定可能となっている。具体的には、ワイパースイッチ
7には、ワイパー2による雨滴の払拭を停止するオフ、
ワイパブレード2による払拭を自動制御するオート、ワ
イパー2の作動(周期)を低速運転とするLo、ワイパ
ー2の作動(周期)を間欠運転とするInt、およびワ
イパー2の作動(周期)を高速運転とするHiの設定位
置がある。
【0017】つまり、本実施形態では上記ワイパースイ
ッチ7がオートに設定されているときに、雨滴センサS
の検出値(雨滴情報)に基づいてワイパー2が自動制御
されるようになっている。そして、本実施形態では、図
1に示すイグニッションスイッチ31がオンで、上記ワ
イパースイッチ7がオートに設定されているときに、C
PU4および雨滴センサSに車載電源30から電力が供
給されて、後述の自動制御が行われるようになってい
る。
【0018】次に上記雨滴センサSの雨滴検出部6につ
いて図1、2に基づき説明する。なお、この雨滴検出部
6の構造については、特開昭61−37560号公報と
ほぼ同様であるため、説明を簡略化する。雨滴検出部6
は、ワイパー2a、2bのうち一方(2a)の払拭範囲
Aで、上記格納位置2Rと上記他端部2Bとの間のうち
他端側で、図1中2A(検出部位)の位置に設置されて
いる。また、雨滴検出部6は、図1に示すようにウイン
ドガラス1のうち、車両幅方向の略中央部位、かつ上方
部位に設置されている。
【0019】この理由は、例えば雨滴検出部6を上下方
向の中間部に設けると、運転者および助手席者の視界の
邪魔になる。また、例えば、雨滴検出部6をウインドガ
ラス1の払拭範囲Aのうち下方部位に設置すると、運転
者の視界に入りやすく邪魔になる。また、このような車
両幅方向の中央部で、ウインドガラス1の上方部位に
は、通常バックミラー(図示しない)が設置される。従
って、雨滴検出部6をウインドガラス1の車両幅方向の
中央部かつ上方部に設置することで、本実施形態では、
雨滴検出部6が乗員の視界の邪魔にならなく、それほど
違和感が無い。
【0020】図2に示すように雨滴検出部6は、ウイン
ドガラス1の内面に取り付けられている。そして、本実
施形態における雨滴検出部6は、LED8(赤外線を発
光する発光ダイオード、以下、LED)による光(赤外
線)をウインドガラス1に入射し、この光をウインドガ
ラス1にて反射させて、この反射光を受光素子(以下、
フォトダイオード)9にて受光し、フォトダイオード9
にて上記反射光の光量に基づいて、ウインドガラス1に
付着する雨滴量を検出する。
【0021】つまり、雨滴検出部6は、ウインドガラス
1に雨滴が付着しているとウインドガラス1での反射率
が変化(小さくなる)して、フォトダイオード9での受
光量が減少することを利用して雨滴量を検出している。
そして、上記LED8は、上記制御部4により上記自動
制御が開始されると、車載電源30から通電されて発光
するものである。上記フォトダイオード9の出力値は、
図示しない検波増幅回路により、光−電圧変換されて、
制御部3に入力されるようになっている。
【0022】雨滴検出部6は、図1に示すように2つワ
イパーのうち一方、かつこのワイパー2の払拭範囲に設
置されるとともに、雨滴検出部6は、図2に示すように
ウインドガラス1の車室内面に設置されている。雨滴検
出部6には、図2に示すようにLED8からの光がフォ
トダイオード9に確実に入射するように ウインドガラ
ス1の内面側にLED8の光を屈折させる透過部材であ
るプリズム10が設けられている。このプリズム10
は、透過性の接着材17によってウインドガラス1に接
するように取り付けられている。
【0023】また、プリズム10は、ウインドガラス1
からの反射光を反射させてフォトダイオード9に受光さ
せるものである。これにより、例えばウインドガラス1
に雨滴が全く付着していないときには、図1に示すよう
にLED8からの赤外線は、プリズム10を通過してウ
インドガラス1の内面にて全反射する。すると、この全
反射された赤外線は、図1に示すようにプリズム10に
て全反射し、さらにウインドガラス1の内面に全反射す
ることで、フォトダイオード9に入射する。
【0024】一方、例えばウインドガラス1に雨滴が付
着していると、図1に示すようにLED8からの赤外線
は、プリズム10を通過してウインドガラス1の内面で
は全反射せずに、LED8からの赤外線の光量が減少す
る。なお、図2中11は、上記LED8およびフォトダ
イオード9を保持するベース部であり、12は上記LE
D89を駆動する図示しない駆動回路や、上記検波増幅
回路を有する電気回路部である。
【0025】また、このようなLED8、フォトダイオ
ード9、ベース部11、および電気回路部12は、カバ
ーケース13a、13b内に収納されて一体化されてい
る。そして、このように一体化された雨滴検出部6は、
接着材14等によりウインドガラス1の内面に固定され
ている。次に上記制御部3の機能について図1に基づき
説明する。
【0026】本実施形態では、制御部3は、上記雨滴検
出部6の検出値(雨滴量)の時間的の増加減少を検出す
る微分演算部20と、この微分演算部20にて検出(演
算)された雨滴量の増減が正か負、つまり雨滴量が時間
的増加判定する正負判定部21(増加検出手段)とを有
する。さらに制御部3は、この正負判定部21の出力の
うち、雨滴量の増加量ΔFを時間的に積分して積算雨滴
量F1を算出する雨滴量積分演算部22(雨滴量積算手
段)と、この雨滴量積分演算部22にて演算された積算
雨滴量F1に応じて、ワイパー2の作動速度を制御する
ワイパ制御部23を有する。なお、このワイパ制御部2
3は、上記増加量ΔF、上記積算雨滴量F1をリセット
するリセット機能を有する。
【0027】また、制御部3は、図1に示すように上記
正負判定部21に判定禁止信号、つまり、上記積算雨滴
量の演算を後述のタイミングにて禁止する判定禁止信号
作成部24を有する。次に上記機能部20〜24の内容
(ワイパーの自動制御)を図2に示すフローチャートに
て説明する。なお、このフローチャートは図1に示すよ
うに車両のイグニッションスイッチ40がオンされてい
るときに、上記ワイパースイッチ7がオートに設定され
ていると実行されるようになっている。また、本実施形
態では、このフローチャートも制御周期は、後述のワイ
パー2の一回の払拭周期より十分短くなっており、例え
ば4ms程度である。
【0028】ワイパースイッチ7がオートに設定される
と、図2のフローチャートがスタートする。すると、先
ず、ステップS50にてデータ等の初期化処理を行う。
そして、ステップS60にて、ワイパー2を一回のみ作
動してウインドガラス1を払拭する。ここで、1回の払
拭とはワイパー2が格納位置2Rから2Rまで戻ること
を言う。
【0029】このようにすることで、ワイパー自動制御
開始時には、必ずウインドガラス1に雨滴が無い状態
(ふきのこしは有る)とすることができる。次に、ワイ
パー2が格納位置2Rに戻ると、ステップS70に進ん
で、雨滴センサSによりウインドガラス1に付着した雨
滴量Fを検出し、読み込み記憶する。そして、ステップ
S80に進んで、雨滴量Fが前回ステップS70にて記
憶された雨滴量Fより増加したか否かが判定される。
【0030】そして、このステップS80での判定結果
が、YESで雨滴量Fが増加していると判定されると、
ステップS100にて雨滴量の増加量ΔFの積算値であ
る積算雨滴量F1が算出する。そして、ステップS11
0にてこの積算雨滴量F1が所定値F2より大きいか否
かを判定する。そして、ステップS110での判定結果
がYESと判定されると、ウインドガラス1に乗員の視
界を妨げ程度雨滴が付着したと判定し、ワイパー2にて
ウインドガラス1を払拭するために、ステップS12
0、S130に進む。
【0031】先ず、ステップS120では、上記積算雨
滴量F1に応じてワイパーモードの設定を行う。ここ
で、本実施形態では、このワイパーの自動制御において
は上記ワイパースイッチ7にて手動にて設定されるモー
ド、つまり、ワイパー2の作動(周期)を間欠運転とす
るInt、ワイパー2の作動(周期)を低速運転とする
Lo、およびワイパー2の作動(周期)を高速運転とす
るHiの3つのうち1つが設定される。そして、ステッ
プS120では、上記積算雨滴量F1が大きくなるほ
ど、ワイパー2の作動速度を高くなるようにワイパーモ
ードが設定される。
【0032】そして、ステップS130に進んで、上記
ステップS120にて設定されたワイパーモードとなる
ようにワイパー2を作動する。また、ステップS110
にて、積算雨滴量F1がF2より小さいと判定される、
つまりウインドガラス1にはほとんど雨滴が付着してい
ないと、ステップS150に進んで、ワイパー2を停止
する。その後、ステップS140にてステップS120
にて設定されたワイパーモードに応じて、ワイパー作動
中において雨滴量Fの検出、増加量ΔFの算出、、およ
び積算雨滴量F1の積算を禁止する禁止時間範囲を設定
する。
【0033】ここで、本実施形態では、ワイパー2が格
納位置2Rにあるときを基準時間0、格納位置2Rから
2Rまで戻ってくる一周期時間をT、格納位置2Rから
位置2Aまで到達する時間をt、格納位置2Rから位置
2Aを通過して、位置Bに達した後、再度位置2Bに戻
ってくる時間をuとする。そして、本実施形態では、位
置2Aから位置2Aまで戻って来る間、つまり上記基準
時間からの経過時間をT1とすると、t<T1<uにお
いて、雨滴量Fの検出、増加量ΔFの算出、および積算
雨滴量F1の積算を禁止する。
【0034】言い換えると、ワイパー2aが作動して位
置2Aから位置2Bの間にあるときは、雨滴量Fの検
出、増加量ΔFの算出、および積算雨滴量F1の積算を
禁止する。なお、このt、uは、上記ワイパーモードに
応じて容易に分かる。そして、ステップS160にて上
記経過時間T1が、t<T1<uか否かが判定されて、
YESと判定されるとステップS70に戻る。また、ス
テップS160にてNOと判定されるとステップS17
0に進む。ステップS170では、上記雨滴量F、上記
増加量ΔF、および上記積算雨滴量F1をリセットす
る。
【0035】次に、このフローチャートの作動について
説明する。例えば、雨が降ってきて乗員が上記ワイパー
スイッチ7をオートに設定したとする。すると、ステッ
プS60にてワイパー2が一回払拭される。これによ
り、ウインドガラス1に付着した雨滴が払拭されて、ウ
インドガラス1が乾燥状態(ふきのこしは有る)とな
る。
【0036】次に、ステップS70にて雨滴量Fを読み
込み、記憶し、ステップS80にて雨滴量Fが増加した
か否かを判定する。この説明上ではステップS70にて
記憶したデータは1つにしかないので、雨滴量の増加は
検出不可能で、この場合はステップS110に進む。ス
テップS110では積算雨滴量F1が所定値F2より小
さいか否かが判定されるが、ここでは積算雨滴量F1は
0であるので、ステップS150に進んで、ワイパー2
はまだ停止となる。
【0037】そして、再度、ステップS70に戻って雨
滴量Fが検出されると、ステップS80にて今回検出し
た雨滴量Fが前回記憶した雨滴量Fより増加するので、
ステップS80にてYESと判定され、ステップS10
0に進む。そして、上記増加量ΔFを積算する。その
後、ステップS110にて積算雨滴量F1の判定が行わ
れ、積算雨滴量F1がF2より大きいと、ステップS1
20にてワイパーモードが設定され、ステップS130
にてワイパー2が作動する。また、本実施形態では、上
記積算雨滴量F1に応じてワイパーモードが切り換わる
のであるが、この切り換わりは必ず、ワイパー2aが上
記格納位置2Rに到達してから行われる。
【0038】このように、本実施形態では、雨滴の増加
量ΔFを積算した積算雨滴量F1が、所定値F2より大
きいとウインドガラス1に雨滴の付着有りと判定し、ワ
イパー2を作動する。一方、雨滴の増加量ΔFを積算し
た積算雨滴量F1が、所定値F2より小さいとウインド
ガラス1に雨滴の付着無しと判定し、ワイパー2を停止
する。
【0039】つまり、本実施形態ではワイパー2が劣化
してウインドガラス1にふきのこしがあっても、このふ
きのこしの状態からの雨滴の増加量ΔFを算出し、さら
にこの増加量ΔFの積算値(積算雨滴量F1)にて、ウ
インドガラス1に雨滴の付着があるか否かが判定され
る。従って、雨滴のふきのこしに影響されること無く、
雨滴有無を精度良く検出できる。
【0040】これに加え、本実施形態では、雨滴が増加
したときに直ぐにワイパー2を作動させるので無く、上
記積算雨滴量F1が所定値F2より大きいか否かを判定
するため、雨滴の増加量ΔFが乗員に分からない位の微
小であった場合に、ワイパー2を払拭せずに済み、乗員
にとって不快なワイパー2の作動を未然に防止できる。
【0041】また、本実施形態では、雨滴量Fの増加量
ΔFが積算されて、積算雨滴量F1が算出され、この積
算雨滴量F1に応じてワイパーモードが設定される。こ
れにより、ワイパー2が所定のモードにて作動する。こ
れにより、ウインドガラス1に付着した雨滴量に応じて
ワイパー2の速度が可変されることで、常時ウインドガ
ラス1の視界を良好な状態に維持できる。
【0042】ところで、このようにワイパー2が作動す
ると、本実施形態では、上述したようにワイパー2aが
位置2Aから位置2Bにて反転して位置2Aに戻って来
る間では、上記雨滴量F、上記増加量ΔF、および上記
積算雨滴量F1はリセットされる。従って、このような
上記雨滴量Fの検出、上記増加量ΔFの算出、および上
記積算雨滴量F1の算出は、ワイパー2aが図1中格納
位置2Rから2Aまでの間にて行われる。
【0043】つまり、増加量Δの積算は、ウインドガラ
ス1のうち、ワイパー2が、雨滴検出部6の検出に対応
する検出部位2Aを通過して,ウインドガラス1に付着
した雨滴を払拭した払拭状態から、ワイパー2aが検出
部位2Aを再度通過する前の所定時間中に行われる。こ
の理由を以下に説明すると、本実施形態では上述したよ
うに雨滴検出部6のよる乗員の視界の邪魔にならないよ
うに、ウインドガラス1の中央部かつ上方部で、雨滴検
出部6が払拭範囲Aのうち、一端側に設置してある。そ
して、例えばワイパー2aが格納位置2Rから2Aまで
作動すると、ワイパー2aは2Rから2Aの範囲に付着
した雨滴を集めるようにして、雨滴を2Aまで移動させ
る。従って、雨滴センサSにて2Aの位置で雨滴を検出
すると、実際の雨滴量Fでなく、払拭範囲Aの大半に付
着した雨滴量を検出することになる。この結果、雨滴の
増加量ΔFは、非常に大きくなって、ワイパー自動制御
の精度が著しく悪化する。また、ワイパー2aが作動が
反転する位置2Bの位置から、2Aまで到達する間での
同様な問題がある。
【0044】そこで、本実施形態では、増加量Δの積算
は、ウインドガラス1のうち、ワイパー2が2Aを通過
して,検出部位2Aを再度通過する前の所定時間中に行
われる。これにより、積算雨滴量F1が精度良く算出さ
れて、ワイパー自動制御の精度が格段に向上する。ま
た、本実施形態では、雨滴検出部6は払拭範囲Aの一端
側に設置したので、ワイパー2aの作動が反転する位置
2Bの位置から、2Aまで到達する時間は微小である。
従って、この微小時間にワイパー2aが、2Aから位置
2B、位置2Bから2Aの間にではさらに雨滴の増加量
ΔF検出は困難で、ワイパー自動制御の精度が著しく悪
化する。
【0045】そこで、本実施形態では、ワイパー2aが
上記検出部位2Aを通過したのち、再度検出部位2Aを
通過するまでは、増加量ΔFの積算を積算をせずに、ス
テップS110による雨滴有無の判定を禁止している。
そして、本実施形態では、ワイパー2aが位置2Bから
2Rに作動するときで、2Aを基準位置として2Rまで
雨滴量Fの検出、増加量ΔF1の積算が行われる。これ
により、本実施形態では、積算雨滴量F1が精度良く算
出されて、ワイパー自動制御の精度が格段に向上する。
【0046】(他の実施形態)上記実施形態では、雨滴
検出部6をウインドガラス1の中央部で、ワイパー2a
の払拭範囲Aに設置したが、払拭範囲Bに設置しても良
いし、払拭範囲AとBとの重なる部分に配置するように
しても良い。上記各実施形態ではワイパー自動制御部を
車両に適用したが、本発明は船舶や航空機等にでも適用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるワイパー自動制御部
の全体概略構成図である。
【図2】上記実施形態における雨滴検出部の構成図であ
る。
【図3】上記実施形態におけるCPUの制御内容を表す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…ウインドガラス、2…ワイパー、3…制御部、6…
雨滴検出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前野 悟 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗物のウインドガラス(1)に付着する
    雨滴を払拭するワイパー(2)と、 前記ワイパー(2)の払拭範囲に設置され、前記ウイン
    ドガラス(1)に付着する雨滴量(F)を検出する雨滴
    検出手段(S)とを有するワイパー自動制御装置であっ
    て、 前記雨滴検出手段(S)にて検出された雨滴量(F)の
    時間に対する増加量(ΔF)を積算して、積算雨滴量
    (F1)を算出する雨滴量積算手段(S100)と、 前記雨滴量積算手段(S100)にて算出された前記積
    算雨滴量(F1)が、所定値(F2)より大きいと前記
    ウインドガラス(1)に雨滴の付着有りと判定し、前記
    雨滴量積算手段(S100)にて算出された積算雨滴量
    (F1)が所定値(F2)より小さいと前記ウインドガ
    ラス(1)に雨滴の付着無しと判定する雨滴有無判定手
    段(S110)と、 前記雨滴有無判定手段(S110)にて雨滴の付着有り
    と判定されると、前記ワイパー(2)を自動制御して作
    動し、前記雨滴有無判定手段(S110)にて雨滴の付
    着無しと判定されると、前記ワイパー(2)を自動制御
    して停止させる自動制御手段(S130、S150)と
    を有することを特徴とするワイパー自動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記雨滴量積算手段(S100)は、前
    記ワイパー(2)が、前記雨滴検出手段(S)の検出に
    対応する検出部位(2A)を通過して、前記ウインドガ
    ラス(1)に付着した雨滴を払拭した払拭状態から、前
    記ワイパー(2)が前記検出部位(2A)を再度通過す
    る前の所定時間中において、前記積算雨滴量(F1)を
    積算することを特徴とする請求項1記載のワイパー自動
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記雨滴量積算手段(S100)にて積
    算された前記積算雨滴量(F1)が大きくなるほど、前
    記ワイパー(2)の作動速度を高くなるように制御する
    作動速度制御手段(S120)とを有することを特徴と
    する請求項1または2記載のワイパー自動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ワイパー(2)の前記自動制御を開
    始、停止を設定するスイッチ手段(7)を有し、 前記スイッチ手段(7)にて前記自動制御を開始する
    と、必ず前記ワイパー(2)にて前記ウインドガラス
    (1)を一回払拭することを特徴とする請求項1ないし
    3いずれか1つに記載のワイパー自動制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002046580A (ja) * 2000-08-07 2002-02-12 Nippon Sheet Glass Co Ltd ワイパー駆動装置の制御方法
US6617813B2 (en) 2001-08-09 2003-09-09 Denso Corporation Wiper control system and method for controlling wiper
JP2015000628A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 株式会社デンソー 制御装置
JP2022088647A (ja) * 2017-11-14 2022-06-14 株式会社デンソーテン 気体噴出装置および気体噴出方法
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