JPH10315556A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置

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JPH10315556A
JPH10315556A JP9124426A JP12442697A JPH10315556A JP H10315556 A JPH10315556 A JP H10315556A JP 9124426 A JP9124426 A JP 9124426A JP 12442697 A JP12442697 A JP 12442697A JP H10315556 A JPH10315556 A JP H10315556A
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JP
Japan
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sheet
air
sheet feeding
suction
unit
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JP9124426A
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English (en)
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Akihiro Sato
彰洋 佐藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のシート給送部を有すると共に、クロー
ズ系のエア給紙を採用した場合でも、各シート給送部に
おいて安定した給紙を行うことができるシート給送装置
を提供する。 【解決手段】 送風手段から最も遠い位置に配置された
シート給送部100aのシート積載手段101aにサイ
ズの小さい、または薄いシートを積載することにより、
また送風手段から最も近い位置に配置されたシート給送
部100cのシート積載手段101cにサイズの大き
い、または厚いシートを積載することにより、各シート
給送部100a,100b,100cにおいて安定した
給紙を行うことができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等の画像形
成装置に備えられるシート給送装置に関し、特に空気の
吸引力を利用してシートトレイ上に積載されたシート束
から1枚ずつ分離搬送するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像形成装置に備えら
れるシート給送装置としては、給送ローラによってシー
ト積載手段であるシートトレイ上に積載されたシートを
搬送する構成のローラ給送装置が一般的である。ところ
で、このようなローラを用いたシート給送装置において
は、ローラ表面がゴム等の弾性体で構成されることか
ら、その性能がローラ表面の摩擦係数によるところが大
きい。したがって、ローラの材質の経時変化、紙粉の付
着等によるローラ表面の摩擦係数の変化により給送性能
が安定しなかったり、各種の表面性の違うシートに対応
しきれないという欠点があった。
【0003】そこで、このような欠点を解決するため、
エア(空気)を利用してシートを吸着、搬送するシート
給送装置が提案されている。図13は、このようなシー
ト給送装置を備えた画像形成装置の給紙部分の概略断面
図である。
【0004】同図において、1Aはシート給送装置であ
り、このシート給送装置1Aは、複数のシート給送部で
あるカセット部100(100a、100b、100
c)を備えている。ここで、これらのカセット部100
は、それぞれ図示しない昇降機構、シートSを積載する
シートトレイ101(101a、101b、101c)
と、シートトレイ101の上方に配されたシート搬送部
102(102a、102b、102c)を有してい
る。なお、このシート搬送部102は、第2空気通路で
あるシート吸引ダクト11(11a、11b、11
c)、搬送ベルト106(106a、106b、106
c)及びエアを吸引、噴出する送風手段であるブロワ等
を備えている。
【0005】また、これらのカセット部100は、シー
トトレイ101のシート先端近傍に、シートSを浮上さ
せるべくエアを噴出させる浮上手段であるさばきノズル
108(108a、108b、108c)、2枚目以降
のシートにエアを吹き付けて一番上のシートを1枚だけ
分離する分離ノズル109(109a、109b、10
9c)を有している。なお、これらさばきノズル108
及び分離ノズル109はブロワに連結されている。
【0006】ところで、このようにカセット部が多段と
なった場合、各段それぞれにブロアを持たせるとコスト
も高くなり、消費電力も大きくなってしまう。そのた
め、例えば特公平7−55737号公報に示される給送
装置のようにブロワを1つだけ使用し、全体がクローズ
系のダクトを構成するものが広く用いられるようになっ
てきた。なお、このクローズダクトは、エア供給におけ
るエア損失を最低限に抑えるため、全ての部分でダクト
の径をほぼ同一となるようにしている。
【0007】次に、このような共通のブロアを備えたシ
ート給送装置のシート給送動作について、同図及びエア
供給系統をあらわす概略図である図14を用いて説明す
る。なお、図14において、107はブロア、10(1
0a、10b、10c)は第1空気通路である噴出ダク
ト、122(122a、122b、122c)は吸引バ
ルブ、123(123a、123b、123c)は吹出
バルブである。
【0008】まず、複写機本体からの複写開始信号によ
りブロア107が駆動されると、給紙トレイ101a、
101b、101cのうちの選択された、例えば第1給
紙トレイ101aの噴出ダクト10aに対応する吹出バ
ルブ123aが開かれ、この噴出ダクト10aの吹出バ
ルブ123aの下流側に設けられたさばきノズル108
a及び分離ノズル109aから所定方向にエアが噴出さ
れる。これにより、第1シートトレイ101aの一番上
のシートを含む数枚のシートが浮上する。
【0009】次に、第1給紙トレイ101aの上方に設
けられた第1シート吸引ダクト11aの吸引バルブ12
2aが開かれ、これにより一番上のシートが搬送ベルト
106aに吸着される。なお、このとき分離ノズル10
9aによりシート先端にエアを吹き付け、一番上のシー
トと共に浮上してきた上から2枚目以降のシートを押し
戻して分離する。
【0010】この後、搬送ベルト106aを駆動し、吸
着したシートを搬送ローラ対112aまで搬送する。そ
して、そのシートの先端が搬送ローラ対112aに到達
したならば、搬送ベルト106aの駆動を停止し、同時
に吸引バルブ122aを閉める。これにより、その後シ
ートは搬送ローラ対112aにより不図示の複写機本体
画像形成部へと搬送されていく。なお、このシートが搬
送ローラ112aにより設定された距離だけ搬送される
と、再び吸引バルブ122aを開き、次のシートを吸着
させ、搬送する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のシート給送装置において、全ての段のカセット部
に対して1つのブロア107でエア供給を行っているた
め、ブロア107から最も遠い段のカセット部、例えば
図13の第1カセット部100aでは供給されるエア量
が他の段と比較すると少なくなってしまう。そして、こ
のようにエア量が少なくなると、第1給紙トレイ101
aに積載されたシートが厚い場合や、重い場合には、シ
ートを適切に分離して給送することができず、安定した
給紙を行うことができないという問題点があった。
【0012】そこで、本発明は、このような従来の問題
点に鑑みなされたもので、複数のシート給送部を有する
と共に、クローズ系のエア給紙を採用した場合でも、各
シート給送部において安定した給紙を行うことができる
シート給送装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート積載手
段に積載されたシートに空気を吹き付けて浮上させた
後、搬送ベルトに形成された多数の吸着孔からの吸引空
気により前記搬送ベルトに前記シートを吸着させて給送
するシート給送装置において、前記シート積載手段と、
前記シート積載手段のシートに空気を吹き付けて浮上さ
せる浮上手段と、前記搬送ベルトの内側に設けられると
共に前記浮上したシートを吸引空気により該搬送ベルト
に吸着させる吸引手段と、前記浮上手段に供給される吹
き付け空気が通過する第1空気通路と、前記吸引手段か
らの吸引空気が通過する第2空気通路とをそれぞれ備え
た複数のシート給送部と、前記複数のシート給送部の各
第1空気通路及び各第2空気通路に連通し、前記複数の
シート給送部の各浮上手段に吹き付け空気を供給すると
共に、前記吸引手段に吸引空気を発生させる送風手段
と、を備え、前記送風手段から前記シート給送部までの
距離に応じて前記シート積載手段上に積載するシートの
サイズまたは坪量を限定したことを特徴とするものであ
る。
【0014】また本発明は、前記送風手段から最も遠い
位置に配置された前記シート給送部のシート積載手段に
サイズの小さい、または薄いシートを積載することを特
徴とするものである。
【0015】また本発明は、前記送風手段から最も近い
位置に配置された前記シート給送部のシート積載手段に
サイズの大きい、または厚いシートを積載することを特
徴とするものである。
【0016】また本発明は、少なくとも前記各第1空気
通路に、該通路を流れる空気の量を調整する調整手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0017】また本発明は、前記調整手段は、手動操作
にて所定の調整位置に移動可能に構成されていることを
特徴とするものである。
【0018】また本発明は、前記調整手段を所定の調整
位置に移動させる移動手段と、前記シートが前記搬送ベ
ルトに吸着したことを検知する検知手段と、前記検知手
段からの検知信号に基づきシート吸着に要する時間を測
定する計時手段と、前記計時手段による測定結果に基づ
き前記調整手段を所定の調整位置に移動させるよう前記
移動手段の駆動を制御する制御手段と、を備えたことを
特徴とするものである。
【0019】また本発明は、前記制御手段は、シート吸
着に要する時間が所定時間より長い場合は、前記空気通
路に流れる空気の量を増やす位置に前記調整手段を移動
させるよう前記移動手段の駆動を制御することを特徴と
するものである。
【0020】また本発明は、シート給送装置と、このシ
ート給送装置により送り出したシートに画像を形成する
画像形成部と、を有する画像形成装置において、前記シ
ート給送装置は請求項1乃至7のいずれかに記載のシー
ト給送装置であることを特徴とするものである。
【0021】また本発明のように、送風手段から最も遠
い位置に配置されたシート給送部のシート積載手段にサ
イズの小さい、または薄いシートを積載することによ
り、また送風手段から最も近い位置に配置されたシート
給送部のシート積載手段にサイズの大きい、または厚い
シートを積載することにより、各シート給送部において
安定した給紙を行うことができる。
【0022】また本発明のように、少なくともシートに
空気を吹き付けて浮上させる浮上手段に供給される吹き
付け空気が通過する第1空気通路に、通路を流れる空気
の量を調整する調整手段を設けることにより、常にシー
ト給送に最適な量の空気を供給することができ、各シー
ト給送部において安定した給紙を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。
【0024】図1は本発明の第1実施の形態に係るシー
ト給送装置を備えた画像形成装置の給紙部分の概略断面
図、図2はシート給送装置のエア供給系統をあらわす概
略構成図、図3はシート給送装置のカセット部詳細図、
図4はその上視図である。
【0025】図1〜図4において、1はシート給送装置
であり、このシート給送装置1は、給紙トレイ101
(101a、101b、101c)上に載置された多数
のシート(用紙)のうち最上位のものから1枚ずつ給紙
するようになっている。
【0026】ところで、これら各給紙トレイ101に
は、トレイ101上に載置されたシートSの端部が当接
され、シートSの位置決めに用いられるシート案内枠1
25(125a、125b、125c)と、トレイ10
1上に載置されたシートSの高さを検出するセンサ11
5(115a、115b、115c)とセンサレバー1
14(114a、114b、114c)とが設けられて
いる。
【0027】ここで、このセンサ115は、センサレバ
ー114を介してシートSの高さに応じて図示しないス
イッチをON/OFFさせるようになっており、このス
イッチのONにて、シート給送装置1の所定位置に設け
られた制御装置50が図示しないトレイモータの回転を
制御し、給紙トレイ101を上下方向に移動させ、所定
の位置に位置させるようにしている。
【0028】一方、給紙トレイ101の上方には、駆動
ローラ130(130a、130b、130c)と、従
動ローラ131(131a、131b、131c)と、
これらのローラ130,131に巻回された搬送ベルト
106(106a、106b、106c)とからなる搬
送手段であるシート搬送部102(102a、102
b、102c)が給紙方向側をやや上方にした状態で配
置されている。
【0029】ここで、この搬送ベルト106は、図3に
示すように、その搬送面に多数の吸着孔105が形成さ
れると共に、駆動ローラ130の回転により矢印B方向
に回転するようになっている。また、搬送ベルト106
の内側には、吸引開口103を有するシート吸引ダクト
11(11a、11b、11c)が配されており、この
シート吸引ダクト11の吸引開口103を介しての吸引
空気による吸引作用により、搬送ベルト106に形成さ
れた吸着孔105近傍に負圧を生じさせ、シートS1,
S2を吸引するようになっている。さらに、このシート
吸引ダクト11の途中には、図2に示すように吸引バル
ブ122(122a、122b、122c)が配置され
ている。
【0030】また、給紙トレイ101の給紙方向で、か
つ駆動ローラ130の下方には噴出ダクト10(10
a、10b、10c)が配置されており、この噴出ダク
ト10には、図3に示すように矢印C方向、すなわち水
平にエアを噴出するさばきノズル108(108a、1
08b、108c)と、矢印D方向にエアを噴出する分
離ノズル109(109a、109b、109c)とが
各々形成されている。
【0031】ところで、この噴出ダクト10の途中に
は、図2に示すように吹出バルブ123(123a、1
23b、123c)が配置されている。また、この吹出
バルブ123の上流側には各噴出ダクト10とシート吸
引ダクト11とをそれぞれ連通する合流通路を形成する
合流ダクト88が形成されており、この合流ダクト88
のさらに上流側には、図示しないモータの駆動力により
駆動されるブロア107が配置されている。なお、ブロ
ア107の上流側は、シート吸引ダクト11に接続され
ている。
【0032】そして、このブロア107により、合流ダ
クト88から矢印Aに示すように噴出ダクト10内にエ
アが流入して噴出ダクト10内のさばきノズル108、
分離ノズル109に供給されると共に、シート吸引ダク
ト11には矢印Bに示すシートを吸引するエアが発生す
るようになっている。
【0033】なお、シート吸引ダクト11の上流側に
は、上流側が大気開放されているリリーフバルブ20
(20a、20b、20c)が設けられている。ここ
で、このリリーフバルブ20はその自重により、シート
吸引ダクト11の大気と連通する図示しない開口を塞ぐ
一方、シート吸引ダクト11内の負圧が所定値以上に高
くなると、大気圧に押され、シート吸引ダクト11の開
口を開くようになっている。そして、このようにシート
吸引ダクト11内の圧力に応じて大気をシート吸引ダク
ト11内に導入することにより、定圧弁としての役割を
果すようになっている。
【0034】ところで、本実施の形態において、このブ
ロア107から最も離れた位置にあるトレイ101は、
図1に示すように最上位に位置する第1給紙トレイ10
1aである。そして、このようにブロア107から最も
離れた位置にあるトレイ101には、既述したように供
給されるエア量が他の段と比較すると少なくなってしま
う。
【0035】このため、この第1給紙トレイ101a
は、スモールサイズシー卜専用の給紙トレイとしてい
る。そして、このように第1給紙トレイ101aを、ス
モールサイズシー卜専用の給紙トレイとすることによ
り、供給されるエア量が少なくなっても確実にシートを
給送することができる。
【0036】一方、ブロア107に近い位置にあるトレ
イ101は、供給されるエア量が多いことから、本実施
の形態において、ブロア107に最も近い位置にある第
3の給紙トレイ101cをラージサイズ紙専用トレイと
している。そして、このように第3給紙トレイ101c
をラージサイズ専用の給紙トレイとすることにより、ラ
ージサイズシー卜でも確実に給送することができる。
【0037】ところで、シート吸着搬送部102の奥側
には、図4に示すように駆動部12が配されている。こ
こで、この駆動部12は、モータ140、第1及び第2
ギアプーリ111,111a、ベルト115、クラッチ
139とを備えており、モータ140からの駆動は、第
1及び第2ギアプーリ111,111aに張設されてい
るベルト115を介してクラッチ139に伝えられるよ
うになっている。そして、このクラッチ139に、シー
ト給送時、制御装置50からON信号が与えられると、
駆動軸132を介して駆動ローラ130に駆動が伝えら
れ、搬送ベルト106が回転するようになっている。
【0038】なお、第2ギアプーリ111aは、搬送ロ
ーラ112aのローラ軸112に固定されており、これ
によりモータ140の駆動はベルト115及び第2ギア
プーリ111aを介して搬送ローラ112aに伝わるよ
うになっている。
【0039】次に、このように構成されたシート給送装
置のシート給送動作について説明する。
【0040】まず、シート給送時、制御装置50は、シ
ートSが積載された給紙トレイ101をトレイモータに
よりシート吸着搬送部102の方向へ上昇させ、この
後、シート吸着搬送部102とシートSの最上紙S1と
の間隔が一定になり、センサ115がスイッチをONと
すると、トレイ101の上昇を停止させる。
【0041】次に、複写機本体からの複写開始信号によ
り、制御装置50はブロア107及びモータ140を駆
動する。そして、給紙トレイ101a、101b、10
1cのうちの選択された、例えば第1給紙トレイ101
aの噴出ダクト10aに対応するバルブ123aを開
く。これにより、さばきノズル108a、分離ノズル1
09aからそれぞれC方向、D方向にエアが噴出される
(図3参照)。
【0042】ここで、この第1給紙トレイ101aは、
ブロア107から一番遠い位置にあり、噴出されるエア
の量は少ないが、この第1給紙トレイ101aには、ス
モールサイズのシー卜が積載されているので、さばきノ
ズル108aより噴出されたエアの量が少なくともシー
トS間に入り込んだエアにより、シートSの上部数枚を
さばきながら浮上させることができる。
【0043】次に、制御装置50は、吸引バルブ122
aを開き、これによりシート吸引ダクト11a内に負圧
が生じる。ここで、この負圧もシート吸引ダクト11a
がブロア107から一番遠い位置にあるため小さいが、
シートのサイズが小さいため、さばきノズル108aか
らのエアにより浮上しているシートSのうち、最上位に
位置するシートS1を搬送ベルト106aの表面に吸着
することができる。
【0044】なお、このとき、シートS1の下部に位置
するシートS2も一緒に吸着してしまう場合があるが、
このシートS2については、分離ノズル109aより噴
出されたエアがシートS1とシートS2の間に流れ込む
ことによりシートS方向へ押し戻される。
【0045】次に、制御装置50はクラッチ139にO
N信号を入力し、これにより搬送ベルト106aが駆動
され、吸着されたシートS1は給紙方向に搬送される。
そして、この後、シートS1の先端が搬送ローラ対11
2aに到達すると、制御装置50はクラッチ139にO
FF信号を入力し、搬送ベルト106aの駆動を停止す
る。これにより、シートS1は搬送ローラ対112aに
より図示しない複写機本体画像形成部ヘと搬送されてい
く。
【0046】一方、ブロア107から一番近い位置にあ
る第3給紙トレイ101cが選択された場合には、さば
きノズル108a、分離ノズル109aからそれぞれC
方向、D方向にエアが噴出されるエアの量が多いため、
第3給紙トレイ101cに積載されたシートがラージサ
イズでも、さばきノズル108aより噴出されたエアが
シートS間に入り込み、シートSの上部数枚をさばきな
がら浮上させることができる。
【0047】また、この後シートを吸着するため、吸引
バルブ122aを開いてシート吸引ダクト11a内に負
圧を生させるが、この負圧もシート吸引ダクト11aが
ブロア107から一番近い位置にあるため、シートのサ
イズが大きくとも、さばきノズル108aからのエアに
より浮上しているシートSのうち、最上位に位置するシ
ートS1を搬送ベルト106aの表面に吸着することが
できる。
【0048】このように、ブロア107から一番遠い位
置にあり、噴出されるエアの量が少ない第1給紙トレイ
101aにスモールサイズのシー卜を積載すると共に、
ブロア107から一番近い位置にあり、噴出されるエア
の量が多い第3給紙トレイ101cにラージサイズのシ
ートを積載することにより、各カセット部100毎の細
かいエア調整を行う必要がなくなり、それだけで安定し
た給紙を行うことが可能となる。
【0049】なお、本実施形態においては、ブロア10
7から最も遠い位置にある給紙トレイ101aをスモー
ルサイズ紙専用トレイとしたが、これを薄紙専用トレイ
としてもよい。また、ブロア107から最も近い位置に
ある給紙トレイ101cをラージサイズ紙専用トレイと
したが、厚紙専用トレイとしてもよい。
【0050】ところで、これまでの説明においては、ブ
ロア107からの距離に応じて積載するシートのサイ
ズ、又は厚さを変化させることにより、安定した給紙を
行うようにしたものについて説明したが、本発明は、こ
れに限らず、さらにシートのサイズ又は厚さに応じてエ
アの噴出量及び吸引量を変化させるようにすることもで
きる。
【0051】次に、このような構成の本発明の第2の実
施の形態について説明する。
【0052】図5は本発明の第2実施の形態に係るシー
ト給送装置のエア供給系統をあらわす概略構成図であ
る。なお、同図において、図2と同一符号は、同一又は
相当部分を示している。
【0053】同図において、70(70a、70b、7
0c)は、噴出ダクト10の吹出バルブ123近傍内壁
面に上下方向に移動可能に配置され、噴出ダクト10を
流れるエアの量を調整する調整手段の一例であるストッ
パーであり、このストッパー70に当接することによ
り、吹出バルブ123の開き具合が決定されるようにな
っている。なお、このストッパー70は、図6に示すよ
うに調整ダイヤル71を手動操作にて回転させることに
より上下動して所定位置に移動するようになっており、
このストッパー70の位置により、吹出バルブ123の
開き具合が決定され、噴出ダクト10を流れるエアの量
が調整されるようになっている。
【0054】ここで、図7(a)は吹出バルブ123を
最大に開かせるストッパー70の位置を示した図であ
り、この状態の時、噴出ダクト10に供給されるエアの
量が最大となる。一方、図7(b)は吹出バルブ123
を所定の開状態に調整するストッパー70の位置を示し
た図であり、噴出ダクト10に供給されるエアが強い場
合には、このように調整ダイヤル71を回してストッパ
ー70の位置を調整することにより、エアの量が制限さ
れる。
【0055】そして、このようなストッパ70を備える
ことにより、第1給紙トレイ101aに載置されたサイ
ズの小さなシートを給送する場合、噴出されるエアの量
が少なく、シートのさばきがうまく行かない場合は、図
7(a)に示すように吹出バルブ123を最大に開かせ
ることにより、シートSの上部数枚をさばきながら浮上
させることができる。
【0056】また、噴出ダクト10に供給されるエアが
強い場合には、図7(b)に示すように調整ダイヤル7
1を回してストッパー70の位置を調整することによ
り、吹出バルブ123の開き具合を調整し、エアの噴出
量を少なくすることができる。なお、吹出バルブ123
を最大に開いても十分なエアを得ることができない場合
は、ブロア107に近い他の噴出ダクト10の吹出バル
ブ123の開き具合を調整することにより、第1給紙ト
レイ101aに噴出させるエアの量を増やすようにする
こともできる。
【0057】ところで、これまでの説明において、スト
ッパー70を調整ダイヤル71の手動操作により上下動
させる場合について述べてきたが、本発明はこれに限ら
ず、電気的に上下動させることもできる。
【0058】次に、このような構成の本発明の第3の実
施の形態について説明する。
【0059】図8は、本実施の形態に係るシート給送装
置のカセット部詳細図である。なお、同図において、図
3と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0060】同図において、90はシート吸引ダクト1
1の内部に設けられ、搬送ベルト106に吸着されるシ
ートに押圧されて上方回動する吸着センサーレバー、9
1はこの吸着センサーレバー90の上方回動に基づいて
シートが搬送ベルト106に吸着したことを検知し、制
御装置50(図1参照)に吸着信号を出力する検知手段
である吸着センサーである。
【0061】一方、制御装置50は、モータ140を駆
動した後、又は画像形成部ヘシートを搬送した後、次に
吸着センサー91からの吸着信号が入力されるまでの時
間を計時する計時手段であるタイマー51(図1参照)
を備えており、このタイマー51による測定結果に基づ
きストッパー70を所定の調整位置に移動させるように
している。
【0062】即ち、吸着に要する時間が所定時間よりも
長い場合には、吐出エアの量が少ないと判断し、図9
(a)に示すようにストッパー70を所定の調整位置に
移動させるため移動手段であるストッパーモータ71a
を駆動してストッパー70を下降させ、さばきノズル1
08aに供給されるエア量を多くするようにしている。
また、吸着時間が所定時間よりも短い場合にはストッパ
ーモータ71aを駆動して、図9(a)に示すようにス
トッパー70aを上昇させ、さばきノズル108に供給
されるエア量を制限するようにしている。
【0063】このように、ブロア107から最も遠い位
置に配置されたカセット部についてはスモールサイズシ
ート専用とすると共に、吸着に要する時間に基づいてス
トッパー70aの位置を変化させ、1枚ごとにさばきノ
ズル108に供給されるエア量を調整することにより、
常に最適な量のエアを供給することが出来、安定した給
紙を行うことが出来る。
【0064】ところで、これまでの説明において、調整
手段としてストッパー70を用いた場合について説明し
たが、本発明はこれに限らず、ストッパー70の代わり
に調整用シャッターを用いることもできる。
【0065】次に、このような構成の本発明の第4の実
施の形態について説明する。
【0066】図10は本実施の形態に係るシート給送装
置のエア供給系統をあらわす概略構成図である。なお、
同図において、図2と同一符号は、同一又は相当部分を
示している。
【0067】同図において、75(75a、75b、7
5c)は、噴出ダクト10の吹出バルブ123近傍上流
側天面に回動可能に配置された調整シャッターであり、
この調整シャッター75は、図11に示すように調整シ
ャッターの回動軸77の端部に設けられた調整ダイヤル
76による手動操作が可能になっている。
【0068】ここで、この調整ダイヤル76は、図示し
ないロック機構により所定の位置に保持することができ
るようになっている。即ち、調整シャッター75を動か
す場合、例えば調整ダイヤル76を、例えば図11の矢
印a方向に引っ張ることにより、ロックがはずれ回動が
自由になり、また調整ダイヤル76を引っ張った状態の
まま適切な位置まで回した後、調整ダイヤル76から手
を離すと、その位置でロックされるようになっている。
【0069】なお、図11は調整シャッター75が垂直
方向下側に向き、噴出ダクト10の断面積が最も小さく
なった状態を示しており、図12は調整シャッター75
が水平方向に向き噴出ダクト10の断面積が最も大きく
なった状態を示している。
【0070】そして、このような調整シャッター75を
備えることにより、第1給紙トレイ101aに載置され
たサイズの小さなシートを給送する場合、噴出されるエ
アの量が少なく、シートのさばきがうまく行かない場合
は、図12に示すように調整ダイヤル76を回し、調整
シャッター75を水平方向に向させて噴出ダクト10の
断面積を大きくすることにより、シートSの上部数枚を
さばきながら浮上させることができる。
【0071】また、噴出ダクト10に供給されるエアが
強い場合には、図11に示すように調整ダイヤル76を
回し、調整シャッター75を垂直方向下側に向かせて噴
出ダクト10の断面積を小さくすることにより、噴出ダ
クト10の断面積を小さくしてエアの噴出量を少なくす
ることができる。
【0072】このように、噴出ダクト10に供給される
エアの強弱に応じて調整ダイヤル76を回し、噴出ダク
ト10の断面積を変化させることにより、噴出ダクト1
0に供給されるエア量を調整することができる。
【0073】なお、これ調整シャッター75の回動動作
は、既述した第3の実施の形態のように電気的に行うよ
うにすることもできる。
【0074】ところで、これまでの説明において、スト
ッパー70又は調整シャッター75を噴出ダクト10に
のみ設けるようにした場合について述べてきたが、これ
らストッパー70及び調整シャッター75をシート吸引
ダクト11にも設けるようにしてもよい。そして、この
ようにシート吸引ダクト11にもストッパー70又は調
整シャッター75を設けるようにすることにより、より
適切なエア量の調整を行うことができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、送
風手段から最も遠い位置に配置されたシート給送部のシ
ート積載手段にサイズの小さい、または薄いシートを積
載することにより、また送風手段から最も近い位置に配
置されたシート給送部のシート積載手段にサイズの大き
い、または厚いシートを積載することにより、無調整ま
たは簡単な調整により各シート給送部において安定した
給紙を行うことが可能となり、信頼性の高いシート給送
装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るシート給送装置
を備えた画像形成装置の給紙部分の概略断面図。
【図2】上記シート給送装置のエア供給系統をあらわす
概略構成図。
【図3】上記シート給送装置のカセット部詳細図。
【図4】上記シート給送装置の上視図。
【図5】本発明の第2実施の形態に係るシート給送装置
のエア供給系統をあらわす概略構成図。
【図6】上記シート給送装置のストッパー及び調整ダイ
ヤルを説明する図。
【図7】(a)は吹出バルブを最大に開かせるストッパ
ーの位置を示した図、(b)は吹出バルブを所定の開状
態に調整するストッパーの位置を示した図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るシート給送装
置のカセット部詳細図。
【図9】(a)は吹出バルブを最大に開かせるストッパ
ーの位置を示した図、(b)は吹出バルブを所定の開状
態に調整するストッパーの位置を示した図。
【図10】本発明の第4実施の形態に係るシート給送装
置のエア供給系統をあらわす概略構成図。
【図11】上記シート給送装置の調整シャッターと調整
ダイヤルを説明する図。
【図12】上記調整ダイヤルを回して噴出ダクトの断面
積を大きくしたときの様子を示す図。
【図13】従来のシート給送装置を備えた画像形成装置
の給紙部分の概略断面図。
【図14】上記従来のシート給送装置のエア供給系統を
あらわす概略構成図。
【符号の説明】
1 シート給
送装置 10(10a,10b,10c) 噴出ダク
ト 11(11a,11b,11c) シート吸
引ダクト 50 制御装置 51 タイマー 70(70a,70b,70c) ストッパ
ー 75(75a,75b,75c) 調整シャ
ッター 88 合流ダク
ト 91 吸着セン
サー 100(100a,100b,100c) カセット
部 101(101a,101b,101c) 給紙トレ
イ 105 吸着孔 106(106a,106b,106c) 搬送ベル
ト 107 ブロア 108(108a,108b,108c) さばきノ
ズル S シート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート積載手段に積載されたシートに空
    気を吹き付けて浮上させた後、搬送ベルトに形成された
    多数の吸着孔からの吸引空気により前記搬送ベルトに前
    記シートを吸着させて給送するシート給送装置におい
    て、 前記シート積載手段と、前記シート積載手段のシートに
    空気を吹き付けて浮上させる浮上手段と、前記搬送ベル
    トの内側に設けられると共に前記浮上したシートを吸引
    空気により該搬送ベルトに吸着させる吸引手段と、前記
    浮上手段に供給される吹き付け空気が通過する第1空気
    通路と、前記吸引手段からの吸引空気が通過する第2空
    気通路とをそれぞれ備えた複数のシート給送部と、 前記複数のシート給送部の各第1空気通路及び各第2空
    気通路に連通し、前記複数のシート給送部の各浮上手段
    に吹き付け空気を供給すると共に、前記吸引手段に吸引
    空気を発生させる送風手段と、 を備え、 前記送風手段から前記シート給送部までの距離に応じて
    前記シート積載手段上に積載するシートのサイズまたは
    坪量を限定したことを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記送風手段から最も遠い位置に配置さ
    れた前記シート給送部のシート積載手段にサイズの小さ
    い、または薄いシートを積載することを特徴とする請求
    項1記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記送風手段から最も近い位置に配置さ
    れた前記シート給送部のシート積載手段にサイズの大き
    い、または厚いシートを積載することを特徴とする請求
    項1又は2記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記各第1空気通路に、該通
    路を流れる空気の量を調整する調整手段を設けたことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシート給
    送装置。
  5. 【請求項5】 前記調整手段は、手動操作にて所定の調
    整位置に移動可能に構成されていることを特徴とする請
    求項4記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記調整手段を所定の調整位置に移動さ
    せる移動手段と、 前記シートが前記搬送ベルトに吸着したことを検知する
    検知手段と、 前記検知手段からの検知信号に基づきシート吸着に要す
    る時間を測定する計時手段と、 前記計時手段による測定結果に基づき前記調整手段を所
    定の調整位置に移動させるよう前記移動手段の駆動を制
    御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項4記載のシート給送装
    置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、シート吸着に要する時
    間が所定時間より長い場合は、前記空気通路に流れる空
    気の量を増やす位置に前記調整手段を移動させるよう前
    記移動手段の駆動を制御することを特徴とする請求項6
    記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 シート給送装置と、このシート給送装置
    により送り出したシートに画像を形成する画像形成部
    と、を有する画像形成装置において、 前記シート給送装置は請求項1乃至7のいずれかに記載
    のシート給送装置であることを特徴とする画像形成装
    置。
JP9124426A 1997-05-14 1997-05-14 シート給送装置及び画像形成装置 Pending JPH10315556A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7770878B2 (en) 2007-12-06 2010-08-10 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7770878B2 (en) 2007-12-06 2010-08-10 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus

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