JPH10305320A - 突当の位置ずれ補正装置 - Google Patents

突当の位置ずれ補正装置

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JPH10305320A
JPH10305320A JP11893397A JP11893397A JPH10305320A JP H10305320 A JPH10305320 A JP H10305320A JP 11893397 A JP11893397 A JP 11893397A JP 11893397 A JP11893397 A JP 11893397A JP H10305320 A JPH10305320 A JP H10305320A
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストレッチの曲がりによる突当の上下方向へ
の位置ずれを補正することにより、突当とダイとの隙間
の寸法を一定に保持し、薄板・小物曲げの加工効率を向
上させることにある。 【解決手段】 一定ピッチごとのストレッチのずれ量か
ら、突当のZ軸方向の現在位置を求めると共に、突当の
Z軸方向の現在位置に基づいて補正値を求め、該補正値
をZ軸方向の目標値に加算した指令値により、突当を支
持するストレッチをZ軸方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は突当の位置ずれ補正
装置、特にストレッチの曲がりによる突当の上下方向へ
の位置ずれを補正するようにした突当の位置ずれ補正装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、折曲げ加工機においては、その
後部にバックゲージ装置が設けられ、折曲げ加工に先立
ってワークの位置決めが行われることは、よく知られて
いる。
【0003】この場合のバックゲージ装置としては、例
えば図6に示すものがある。
【0004】図6(A)において、下部テーブル69の
両側には、サポータ67が設けられ、各サポータ67上
には、ポスト64を介して、ストレッチ63が上下方向
(Z軸方向)に移動可能に取り付けられ、更に、ストレ
ッチ63上には、突当62が長手方向(Y軸方向)に移
動可能に取り付けられている。
【0005】このバックゲージ装置において、ワークW
の位置決め前の段取りとして、先ず、X軸モータMxを
駆動し、ポスト64とストレッチ63を介して、突当6
2のX軸方向の位置を決める。
【0006】このように、段取りをしておいてから、通
常は、図6(A)に示すように、ワークWを上記突当6
2に当てることにより位置決めし、パンチ60とダイ6
1から成る金型のセンタkcとの距離Lを決め、該ワー
クWに折曲げ加工を施す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ワークWが薄
板であって、小物曲げの場合、即ち、フランジの長さが
小さい製品を加工する場合には、図6(B)に示すよう
に、突当62がダイ61の上にのるように段取りをする
必要がある。
【0008】しかも、突当62とダイ61の隙間の寸法
Aは(図6(E))、0.1mm以下に設定しなければ
ならない。
【0009】この場合、少しでも突当62の位置が低い
と(図6(C))、ダイ61と干渉するので、薄板・小
物曲げの場合の段取りのときは、突当62を図6(D)
の矢印で示すように動かしてダイ61との干渉を避けて
いる。
【0010】従って、突当62が支持されているストレ
ッチ63が、真っ直ぐであれば、該突当62がストレッ
チ63上を長手方向(Y軸方向)(図6(F))に移動
した場合、ダイ61との隙間の寸法Aは常に一定とな
る。
【0011】しかし、ストレッチ63は、精度誤差の影
響等により、現実には必ずしも真っ直ぐではなく、上下
方向(Z軸方向)に曲がっている(図6(F))。即
ち、ストレッチ63が真っ直ぐであると仮定した場合の
仮想線をKとすると、実際のストレッチ63は、この仮
想線Kに対して、上下方向に曲がっている。
【0012】従って、ある高さ位置の突当62のダイ6
1に対する寸法Aが、0.1mm以下であっても、突当
62がストレッチ63上を長手方向に移動すると、仮想
線Kに対してΔA1、ΔA2の距離だけずれてしまう。
この結果、突当62とダイ61の隙間の寸法Aは、突当
62のY軸方向の位置により、変化してしまう。
【0013】この結果、寸法Aが小さ過ぎると、突当6
2がダイ61と干渉し(図6(C))、反対に、寸法A
が大き過ぎると、ワークWの突き当てができなくなると
いう弊害がある。突当62とダイ61の隙間の寸法Aは
(図6(E))、薄板・小物曲げ加工の場合の突当62
の段取りに最も影響を及ぼすものであり、上記のよう
に、この寸法Aが一定でないことは、薄板・小物曲げの
加工効率を低下させることになる。
【0014】本発明の目的は、ストレッチの曲がりによ
る突当の上下方向への位置ずれを補正することにより、
突当とダイとの隙間の寸法を一定に保持し、薄板・小物
曲げの加工効率を向上させることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、X軸方向と
Z軸方向に移動可能なストレッチD上を、突当5がY軸
方向に移動する場合に、ストレッチ曲がりにより、該突
当5の位置がZ軸方向にずれるバックゲージ装置におい
て、一定ピッチbごとのストレッチDのZ軸方向へのず
れ量z1 、z2 に基づいて、突当5のZ軸方向の現在位
置ZL ,ZR を算出する現在位置算出手段51と、Y軸
方向の現在位置YL ,YR 及び上記算出したZ軸方向の
現在位置ZL ,ZR に基づいて、Z軸方向の補正値CL
(3b)、CR (−3b)を算出する補正値算出手段5
1と、該算出した補正値CL (3b)、CR (−3b)
をZ軸方向の目標値ZOL、ZORに加算した指令値DL
R により、突当5を支持するストレッチDをZ軸方向
に移動させる突当位置制御手段5100有する。
【0016】従って、この発明の構成によれば、補正値
L (3b)、CR (−3b)を目標値ZOL、ZORに加
算した指令値DL 、DR により、突当5を支持するリン
ク機構BをZ軸方向に移動させるので、突当5のY軸移
動に伴って生じるZ軸方向への位置ずれは補正され、ス
トレッチDは見掛け上真っ直ぐになり、突当5のY軸方
向の位置にかかわらず、ダイとの隙間の寸法Aが(図5
(C))一定となり、薄板・小物曲げの加工効率が向上
する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施の形態によ
り添付図面を参照して、説明する。図1は本発明の実施
形態を示す図である。
【0018】図1に示す装置は、入力部50と、制御部
51と、記憶部52と、NC53と、加工部54から構
成されている。
【0019】入力部50は、例えばキーボードであり、
本発明に使用される折曲げ加工機の機種、薄板のワーク
の厚さ、フランジ寸法等の加工条件、本発明による補正
方法の手順(図2)を含むプログラムを入力する装置で
ある。
【0020】上記加工条件の中には、後述するピッチ定
数a、b(図3(B))や、ストレッチDのZ軸方向へ
のずれ量z1 、z2 、突当5のY軸方向の現在位置
L 、Y R 等も含まれる。
【0021】制御部51は、例えばCPUであり、上記
入力部50からの入力信号S1に基づいて、突当5(図
4、図5)を所定の位置まで移動させるための指令値を
算出し、該指令値に対応した制御信号S3を次段のNC
53に送信する。その他、制御部51は、図1に示す装
置全体の制御を掌どる。
【0022】記憶部52は、入力部50から入力された
加工条件とプログラムを一旦記憶し、上記制御部51が
この加工条件とプログラムを読み込むことにより(信号
S2)、指令値を算出する。
【0023】NC53は、制御部51から送信された制
御信号S3に基づいて、次段の加工部54を数値制御す
る。
【0024】加工部54は、具体的には、例えば図4に
示すように、リンク機構Bを用いたバックゲージ装置で
ある。
【0025】図4は、バックゲージ装置を折曲げ加工機
であるプレスブレーキに適用した場合を示し、該プレス
ブレーキの後方から見た斜視図であり、奥行方向をX軸
方向、長手方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向として
ある。
【0026】図4のプレスブレーキは、Y軸方向に平行
に配置された下部テーブル2を有し、下部テーブル2の
直上方には上部テーブル1が設けられ、上部テーブル1
に装着したパンチ(図示省略)と、下部テーブル2に装
着したダイ(図示省略)の協働により、ワークに薄板・
小物曲げ加工が施されるようになっている。
【0027】このプレスブレーキの後部には、図示する
ように、ストレッチDを備えたバックゲージ装置が設け
られ、ストレッチDには、Y軸モータMy(図示省略)
により、Y軸方向に移動可能な突当5が取り付けられて
いる。
【0028】ストレッチDは、両端のZ軸駆動機構Cを
連結し、該Z軸駆動機構Cは、リンク機構Bを介してX
軸駆動機構Aに支持されている。
【0029】上記リンク機構Bは、リンク3、4の中央
部を交差させてピン34により連結したもので、Z軸方
向に伸縮自在であり、その下端部がヒンジ9A、10A
によりX軸駆動機構Aに枢着されていると共に、その上
端部がヒンジ15A、16AによりZ軸駆動機構Cに枢
着している。
【0030】上記X軸駆動機構Aは、支持部材18、6
を介して下部テーブル2に固定されたX軸モータMx
と、該X軸モータMxに結合しているボールねじ8と、
該ボールねじ8に螺合しX軸レール7に沿って移動する
X軸駆動ブロック10と、X軸駆動ブロック10の移動
に従ってX軸レール7に沿って移動するX軸従動ブロッ
ク9により、構成されている。
【0031】従って、NC53の制御により(図1の制
御信号S4)、X軸モータMxを駆動し、図5(B)に
示すように、リンク機構BをX軸方向に移動させること
により(矢印X1)、ストレッチD全体をX軸方向に移
動させ、これにより、突当5もX軸方向に移動させるこ
とができる。
【0032】また、Z軸駆動機構Cは、支持部材12に
固定されているZ軸モータMzと、該Z軸モータMzに
結合されているボールねじ14と、該ボールねじ14に
螺合しZ軸レール13に沿って移動するZ軸駆動ブロッ
ク15と、ボールねじ14が貫通し支持部材12に固定
されているZ軸固定ブロック16により、構成されてい
る。
【0033】従って、NC53の制御により(図1の制
御信号S4)、Z軸モータMzを駆動し、図5(C)に
示すように、Z軸駆動ブロック15とZ軸固定ブロック
16、及びX軸従動ブロック9とX軸駆動ブロック10
を接近離反させ(矢印X2、X3)、リンク機構Bを伸
縮させることにより(矢印Z1)、ストレッチD全体を
Z軸方向に移動させ、これにより、突当5もZ軸方向に
移動させることができる。
【0034】更に、ストレッチDが上下方向(Z軸方
向)に曲っていることにより、該ストレッチDを表す曲
線、即ちストレッチ曲線fは、図3に示すようになり、
突当5は、このストレッチ曲線fに沿ってY軸方向(長
手方向)に移動する。
【0035】以下、このようなバックゲージ装置におけ
る本発明の動作を、図1〜図5に基づいて、説明する。
【0036】(1)突当5のX軸方向移動とY軸方向移
動 先ず、図2のステップ101において、突当5をX軸方
向(前後方向)とY軸方向(長手方向)に移動させる。
【0037】この場合、突当5の目標値PL (XOL,Y
OL,ZOL)、PR (XOR,YOR,ZOR)は(図3
(A))、予め制御部51が認識している。
【0038】従って、制御部51は、突当5をX軸方向
とY軸方向の目標値に移動させるべく指令値を算出し、
該指令値を制御信号S3として受信したNC53が、指
令値をパルス列に変換することにより、該パルス列を制
御信号S4として、加工部54を構成するバックゲージ
装置(図5)のX軸モータMxとY軸モータMy(図示
省略)に送信すると、該X軸モータMxとY軸モータM
yにより、突当5を支持するリンク機構Bは、X軸方向
(図5(B)の矢印X1)とY軸方向(図5(A)の矢
印Y1、Y2))に移動する。
【0039】これにより、突当5は、所定のX軸方向の
目標値とY軸方向の目標値に到達することができる。
【0040】(2)突当5のZ軸方向への移動 次に、突当5をZ軸方向、即ち上下方向へ移動させる
が、その場合、既述したように、ストレッチDの曲がり
により、突当5の位置はZ軸方向にずれているので(図
3)、以下のように位置ずれを補正する。
【0041】先ず、ステップ102において、後述する
ピッチ定数a、bと、仮想線Kに対するストレッチDの
Z軸方向へのずれ量z1 、z2 を制御部51にそれぞれ
入力する。
【0042】この場合、制御部51が記憶部52から加
工条件を読み込むことにより(図1の信号S2)、上記
ピッチ定数a、bとずれ量z1 、z2 を(図3(A)、
図3(B))、それぞれ入力する。
【0043】図3(A)は、図4と同様のバックゲージ
装置において、機械センタMCをZ軸とし、ストレッチ
Dが真っ直ぐであると仮定した場合の仮想線KをY軸と
し、左右の突当5の目標値PL (XOL,YOL,ZOL)、
R (XOR,YOR,ZOR)に対して、各突当5がストレ
ッチ曲線f上を移動するときの現在位置QL (XL ,Y
L ,ZL )、QR (XR ,YR ,ZR )を示す立面図で
ある。
【0044】ただし、図面を簡略化するため、図3
(A)のバックゲージ装置においては、図4と異なり、
Z軸モータMzの位置を、上記仮想線Kの位置と一致さ
せてある。
【0045】また、図3(B)は、図3(A)の破線部
分Eの拡大図である。
【0046】図3(A)においては、機械センタMCか
ら両X軸駆動機構A(図4)までの距離を3bとし、1
ピッチの長さをbとしてある(図3(B))。
【0047】そして、図3(B)において、ストレッチ
曲線fと、一方のビッチ端b1との交点をα、他方のビ
ッチ端b2との交点をγとすれば、これらの交点αとγ
のZ座標が、仮想線Kに対するストレッチDのZ軸方向
へのずれ量z1 、z2 となる。
【0048】また、突当5のY軸方向の位置YL と、上
記一方のビッチ端b1との距離をaとすれば、このa
と、上記ピッチ長bが、既述したピッチ定数a、bであ
る。
【0049】これら、ピッチ定数a、bと、仮想線Kに
対するストレッチDのZ軸方向へのずれ量z1 、z2
は、予め分かっているので、これらを制御部2に入力す
る。
【0050】次に、ステップ103において、突当5の
Z軸方向の現在位置ZL 、ZR を求める。
【0051】即ち、図3(B)において、△αβγと△
αδεとは、明らかに相似であるから、次式が成立す
る。
【0052】 b/(z1 +z2 )=a/(z1 +ZL )・・・
【0053】をZL について解けば、 ZL ={(a−b)z1 +az2 }/b・・・・
【0054】このようにして、左の突当5について、Z
軸方向の現在位置ZL を求める。
【0055】同様にして、右の突当5についても、Z軸
方向の現在位置ZR を求めることができる。
【0056】即ち、右の突当5に関しては、左の突当5
の比例式ととは、aとbは同じであるが、仮想線K
に対するストレッチDのZ軸方向へのずれ量z1 、z2
のみが異なる式が成立する。
【0057】このようにして求めたZL とZR 、及び既
知のYL とYR とから、現在位置QL 、QR が分かる。
【0058】尚、図3(B)から明らかなように、突当
5は、実際にはストレッチ曲線fに沿ってY軸方向に移
動するが、上記ピッチ区間においては、点αとγを通る
直線g1上を突当5が移動すると見做し、この近似直線
g1を利用して求めた上記ZL とZR を、突当5のZ軸
方向の現在位置としている。
【0059】次いで、ステップ104において、上記突
当5の現在位置QL 、QR に基づいて、補正値CL (3
b)、CR (−3b)を求める。
【0060】この場合、上記突当5のZ軸方向とY軸方
向の現在位置(ZL ,YL )と(ZR ,YR )の2点を
通る直線は、次のとおりとなる。
【0061】 y(z)={(YL −YR )/(ZL −ZR )}(z−ZL )+YL ・・・
【0062】ちなみに、式において、z=ZL とおけ
ば、y=YL となり、z=ZR とおけば、y=YR とな
る。
【0063】このようにして、式で表される図3
(A)の直線gが求められた。
【0064】上記式をzについて解くと、 z={(YL −YR )/(ZL −ZR )}(y−ZL )+ZL ・・・
【0065】この式において、y=3b、−3bを代
入することにより、補正値CL (3b)、CR (−3
b)は次のようになる。
【0066】 CL (3b)={(YL −YR )/(ZL −ZR )}(3b−ZL )+ZL ・・・ CR (−3b)={(YL −YR )/(ZL −ZR )}(−3b−ZL )+ZL ・・・
【0067】図3(A)から明らかなように、上記式
が左突当5の補正値であり、式が右突当5の補正値で
ある。
【0068】この補正値CL (3b)、CR (−3b)
は、両突当5が現在位置QL (XL,YL ,ZL )、Q
R (XR ,YR ,ZR )にある場合のZ軸方向の補正値
である。
【0069】そこで、ステップ105においては、補正
値CL (3b)、CR (−3b)を考慮することによ
り、指令値DL 、DR を求める。
【0070】即ち、制御部51は、目標値ZOL、ZOR
上記補正値CL (3b)、CR (−3b)を加算するこ
とにより、次の指令値DL 、DR を算出する。
【0071】DL =ZOL+CL (3b)・・・・ DR =ZOR−CR (−3b)・・・
【0072】この指令値DL 、DR は、リンク機構Bの
Z軸方向への移動量に相当するものであり、NC53
は、目標値ZOL、ZORを補正値CL (3b)、CR (−
3b)だけずらし、Z軸モータMzを駆動してリンク機
構Bを、現在位置から指令値DL 、DR の位置まで移動
させる。
【0073】換言すれば、指令値DL 、DR の意味は、
リンク機構BをZ軸方向に移動させることにより、図3
(A)において直線gを仮想線Kに一致させることであ
り、これにより、両突当5は、Z軸方向の目標値ZOL
ORに到達する。
【0074】従って、ステップ106において、制御部
51は、上記指令値DL 、DR をNC53に送信し、N
C53はこれをパルス列に変換してZ軸モータMzに入
力し、ステップ107において、Z軸モータMzがリン
ク機構Bを、現在位置から上記指令値DL 、DR の位置
までZ軸方向へ移動させることにより、両突当5をZ軸
方向の目標値ZOL、ZORの位置まで移動させる。
【0075】これにより、突当5は、Z軸方向への位置
ずれを補正しつつ、目標値PL (XOL,YOL,ZOL)、
R (XOR,YOR,ZOR)に到達することができる。
【0076】(3)ワークの位置決めと折曲げ加工 上述したように、突当5が目標値PL 、PR に到達する
と、ステップ108において、該突当5にワークを突き
当てることにより、位置決めを行い、ステップ109に
おいて、ワークの薄板・小物曲げの折曲げ加工を行う。
【0077】そして、ステップ110において、全ての
加工が終了しない場合には(NO)、最初のステップ1
01に戻り、全ての加工が終了した場合には(YE
S)、装置を停止して作業を終了させる(END)。
【0078】尚、本実施形態においては、突当5の2点
の現在位置QL 、QR を通る近似直線g(図3(A))
を利用して、補正値を算出する場合について説明した。
【0079】しかし、本発明は、これに限定されず、突
当の現在位置を連ねた1つのストレッチ曲がり近似曲線
を利用して、上記補正値を算出することも可能であり、
この場合でも、図3と同様の効果を奏することは、勿論
である。
【0080】更に、本実施形態においては、主として図
4に示すリンク機構Bを用いたバックゲージ装置につい
て説明したが、本発明はこれに限定されず、ストレッチ
により突当を上下動させる機構のバックゲージ装置であ
れば他の形式のものについても適用され、図3と同様の
効果を奏することは、勿論である。
【0081】
【発明の効果】上記のとおり、本発明によれば、突当の
位置ずれ補正装置を、一定ピッチごとにストレッチのず
れ量から突当のZ軸方向の現在位置を算出すると共に、
現在位置に基づいて算出した補正値を目標値に加算した
指令値により、突当を支持するストレッチをZ軸方向に
移動させるように構成したことにより、突当のY軸移動
に伴って生じるZ軸方向への位置ずれは補正され、スト
レッチは見掛け上真っ直ぐになり、突当のY軸方向の位
置にかかわらず、ダイとの隙間の寸法が一定となり、薄
板・小物曲げの加工効率を向上させるという技術的効果
を奏することとなった。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図である。
【図2】本発明の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図3】本発明による突当の現在位置と補正値の算出説
明図である。
【図4】本発明に使用されるバックゲージ装置の構成図
である。
【図5】本発明による突当の移動説明図である。
【図6】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
50 入力部 51 制御部 52 記憶部 53 NC 54 加工部 K 仮想線 a、b ピッチ定数 f ストレッチ曲線 g 補正値を求めるための近似直線 QL 、QR 突当の現在位置 PL 、PR 突当の目標値 CL (3b)、CR (−3b) 補正値 DL 、DR 指令値 A Y軸駆動機構 B リンク機構 C Z軸駆動機構 D ストレッチ 1 上部テーブル 2 下部テーブル 3、4 リンク 5 突当 6、12、18 支持部材 7 X軸レール 8、14 ボールねじ 9 X軸従動ブロック 10 X軸駆動ブロック 13 Z軸レール 15 Z軸駆動ブロック 16 Z軸固定ブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X軸方向とZ軸方向に移動可能なストレ
    ッチ上を、突当がY軸方向に移動する場合に、ストレッ
    チ曲がりにより、該突当の位置がZ軸方向にずれるバッ
    クゲージ装置において、 一定ピッチごとのストレッチのZ軸方向へのずれ量に基
    づいて、突当のZ軸方向の現在位置を算出する現在位置
    算出手段と、 Y軸方向の現在位置及び上記算出したZ軸方向の現在位
    置に基づいて、Z軸方向の補正値を算出する補正値算出
    手段と、 該算出した補正値をZ軸方向の目標値に加算した指令値
    により、突当を支持するストレッチをZ軸方向に移動さ
    せる突当位置制御手段とを有することを特徴とする突当
    の位置ずれ補正装置。
  2. 【請求項2】 制御部により、上記Z軸方向の現在位置
    と補正値と指令値を算出し、該指令値を入力したNCの
    制御により、ストレッチをZ軸方向に移動させる請求項
    1記載の突当の位置ずれ補正装置。
  3. 【請求項3】 上記突当の2点の現在位置を通る近似直
    線を利用して、上記補正値を算出する請求項1記載の突
    当の位置ずれ補正装置。
  4. 【請求項4】 上記突当の現在位置を連ねたストレッチ
    曲がり近似曲線を利用して、上記補正値を算出する請求
    項1記載の突当の位置ずれ補正装置。
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