JPH1030078A - 接着性組成物及び塗工方法 - Google Patents

接着性組成物及び塗工方法

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JPH1030078A
JPH1030078A JP9222797A JP9222797A JPH1030078A JP H1030078 A JPH1030078 A JP H1030078A JP 9222797 A JP9222797 A JP 9222797A JP 9222797 A JP9222797 A JP 9222797A JP H1030078 A JPH1030078 A JP H1030078A
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JP
Japan
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polymer
adhesive composition
adhesive
copolymer
meth
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Withdrawn
Application number
JP9222797A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Miyashita
拓 宮下
Hiroshi Agari
博史 上里
Masateru Fukuoka
正輝 福岡
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少品種の接着性組成物で多水準の接着強度を
発揮することができ、溶融特性がよく塗工性に優れ、ホ
ットメルト型接着剤としても好適な接着性組成物、及
び、それを用いた塗工方法を提供する。 【解決手段】 重合体(I)、及び重合体(I)とは異
なる接着強度を有する重合体(II)とからなる接着性
組成物であって、上記重合体(I)及び重合体(II)
は、一般式(A−B)a−A、一般式(B−A)b−
B、一般式(A−B)c、一般式(A−B)m−X、及
び一般式Ao−T−Bpで表されるブロック共重合体、
並びに、炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレ
ートからなるランダム(共)重合体よりなる群から選ば
れる1種以上の重合体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着性組成物及び
その塗工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】接着性組成物は、粘着テープ、感圧接着
剤、ホットメルト接着剤等として広く使用されている。
このような接着性組成物は、その用途の広がりに伴って
要求される性能が高度化する傾向にある。接着性組成物
としては、従来、ゴム系のものが知られている。しか
し、ゴム系接着性組成物は凝集力、耐候性等の点で充分
な性能を発揮することができず、高度化する要求性能に
応えることが困難である。そこで、ゴム系接着性組成物
と比べ、凝集力、耐候性、耐油性等に優れる(メタ)ア
クリル酸エステル系ランダム共重合体からなるアクリル
系の接着性組成物が開発され、各種用途に用いられてい
る。
【0003】しかしながら、このようなランダム構造の
共重合体は、接着強度の異なる2種のランダム共重合体
を任意の比率で混練しても、いずれか一方の性能のみが
強く現れ、これらの中間の性能を有する接着性組成物を
得ることはできない。従って、その中間の性能を有する
接着性組成物を必要とする場合は、その度に新規に接着
性組成物を開発する必要がある。
【0004】このため、各種被着体、各種用途等に応じ
た多品種の接着性組成物を保有する必要がある。また、
生産ラインの品種切替えにおいて必要な段取りが多く、
生産効率が悪い。
【0005】また、近年、(メタ)アクリル系ランダム
共重合体などの溶剤を用いた接着剤による環境汚染問題
が厳しく取り上げられるようになり、更に、省エネルギ
ー、省資源等の観点からも、溶剤を使用しないホットメ
ルト型の接着性組成物としての用途がクローズアップさ
れている。
【0006】特開平6−41501号公報には、(メ
タ)アクリル酸エステル系ランダム共重合体からなる接
着性組成物をホットメルト型接着性組成物として用いる
方法が開示されている。これによれば(メタ)アクリル
酸エステル系ランダム共重合体を塊状状態にし、加熱溶
融してホットメルト化する。
【0007】しかしながら、このような(メタ)アクリ
ル酸エステル系ランダム共重合体は元来溶融特性が悪
く、ホットメルト型接着性組成物としての使用には適当
でない。例えば、粘着テープを作製する際の基材への塗
工性、接着剤として使用する際の被着体への塗工性等に
問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、少品種の接着性組成物で多水準の接着強度を発揮す
ることができ、溶融特性がよく塗工性に優れ、ホットメ
ルト型接着剤としても好適な接着性組成物、及び、それ
を用いた塗工方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の接着性組成物
は、重合体(I)からなる接着性組成物、及び重合体
(I)とは異なる接着強度を有する重合体(II)とか
らなる接着性組成物であって、上記重合体(I)及び重
合体(II)は、一般式(A−B)a−A、一般式(B
−A)b−B、一般式(A−B)c、一般式(A−B)
m−X、及び一般式Ao−T−Bpで表されるブロック
共重合体、並びに、炭素数が1〜12のアルキル(メ
タ)アクリレートからなるランダム(共)重合体よりな
る群から選ばれる1種以上の重合体であることを特徴と
する。
【0010】(式中、Aはビニル系重合体又はビニル系
共重合体を表す。Bはアルキル基の炭素数が1〜12の
アルキル(メタ)アクリレートからなる重合体もしくは
共重合体を表す。a、b、cは同一又は異なって1〜1
0の整数を表す。Xは複数個の共重合体(A−B)を結
合することのできる化合物残基、TはAとBとを結合す
ることのできる化合物残基を表す。mは3〜30の整数
を表し、o、pは同一又は異なって1以上の整数を表
し、o+p=3〜30の関係にある。) 以下に本発明を詳述する。
【0011】請求項1記載の本発明接着性組成物は、重
合体(I)と、該重合体(I)とは異なる接着強度を有
する重合体(II)とが配合されたものである。
【0012】上記重合体(I)と重合体(II)とは互
いに接着強度が異なるものである。接着強度が異なると
は、重合体(I)が高水準の接着強度を有するものであ
り、重合体(II)が低水準の接着強度を有するもので
あってもよく、重合体(I)が低水準の接着強度を有す
るものであり、重合体(II)が高水準の接着強度を有
するものであってもよい。
【0013】本発明の接着性組成物は上記重合体(I)
と重合体(II)とを適宜の割合で混合することによ
り、それぞれの重合体の接着強度の範囲内で被着体の種
類、用途等に応じた接着性能を発揮する接着性組成物と
することができる。
【0014】重合体(I)及び重合体(II)は、それ
ぞれ一般式(A−B)a−A、一般式(B−A)b−
B、一般式(A−B)c、一般式(A−B)m−X、及
び一般式Ao−T−Bpで表されるブロック共重合体、
並びに、炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレ
ートからなるランダム(共)重合体の群から選ばれる1
種以上の重合体である。
【0015】一般式(A−B)a−A、一般式(B−
A)b−B、一般式(A−B)c、一般式(A−B)m
−X、及び一般式Ao−T−Bpで表されるそれぞれの
ブロック共重合体は、Aで表されるブロックとしてビニ
ル系重合体又はビニル系共重合体を有する。
【0016】上記ビニル系重合体及び上記ビニル系共重
合体を構成するビニル系モノマーとしては特に限定され
ず、例えば、スチレン、メチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、α−メチルスチレン、o−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、、アクリロニトリル、酢酸
ビニル等が挙げられる。これらのうち凝集力向上の点
で、スチレン、メチルメタクリレートが好ましい。これ
らを単独で使用することによりビニル系重合体とするこ
とができ、2種以上を併用することによりビニル系共重
合体とすることができる。
【0017】ビニル系重合体及びビニル系共重合体のT
g(JIS K 7121に規定されている測定法に従
って測定)は20℃以上が好ましい。20℃未満である
と凝集力が不足し、耐熱性が劣る。
【0018】上記Aで表されるブロックとしてのビニル
系重合体又はビニル系共重合体においては、粘着性及び
接着性のバランスを向上させるために、ビニル系モノマ
ーに極性モノマーを共重合させることができる。上記極
性モノマーとしては特に限定されず、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、イタコン酸、アク
リルアミド、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等が
挙げられる。
【0019】上記一般式で表されるブロック共重合体の
いずれにおいても、極性モノマーの添加量は15重量部
以下が好ましい。
【0020】ビニル系重合体及びビニル系共重合体は重
量平均分子量500〜30万のものが好ましい。500
未満であるとブロックとしての機能が発現せず、30万
を超えると低極性被着体に対する接着性が低下する。
【0021】上記Bで表されるブロックとしてアルキル
基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレート
からなる重合体もしくは共重合体を有する。
【0022】上記アルキル基の炭素数が1〜12のアル
キル(メタ)アクリレートは、アルキル基の炭素数が1
〜12のアルキル(メタ)アクリレートとしては特に限
定されず、例えば、エチル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アク
リレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、i
−ノニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら
を、単独で使用することによりアルキル基の炭素数が1
〜12のアルキル(メタ)アクリレートからなる重合体
とすることができ、2種以上を併用することによりアル
キル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレ
ートからなる共重合体とすることができる。
【0023】アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル
(メタ)アクリレートからなる重合体もしくは共重合体
のTg(JIS K 7121に規定されている測定法
に従って測定)は0℃以下が好ましい。0℃を超えると
タック力が不足し、低温接着性が低下する。
【0024】Bブロックとしてのアルキル基の炭素数が
1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからなる重合
体には、粘着性及び接着性のバランスを向上させるため
に、アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)
アクリレートに極性モノマーを共重合させることができ
る。上記極性モノマーとしては、ビニル系重合体又はビ
ニル系共重合体において例示したものと同様のもの等を
挙げることができる。
【0025】上記重合体に極性モノマーを共重合させる
場合、極性モノマーの添加量は、上記アルキル基の炭素
数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレート100重
量部に対して15重量部以下が好ましい。15重量部を
超えるとタックが低下し、低温接着性が低下する。
【0026】アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル
(メタ)アクリレートからなる重合体もしくは共重合体
は、重量平均分子量9500〜100万のものが好まし
い。9500未満であると凝集力が不足し、100万を
超えると粘度が上昇して塗工性が悪化する。
【0027】上記各一般式で表されるブロック共重合体
のいずれにおいても、ビニル系重合体又はビニル系共重
合体の含有量は1〜40重量%が好ましい。1重量%未
満であると接着性組成物としての凝集力が不足し、40
重量%を超えるとタックが不充分となり接着性が悪くな
る。より好ましくは3〜30重量%である。
【0028】各一般式で表されるブロック共重合体のい
ずれも、前記Aで表されるブロックと前記Bで表される
ブロックとは実質的に互いに異なるものである。例え
ば、Aで表されるブロックが2種以上のモノマーよりな
る共重合体であり、Bで表されるブロックが1種類のモ
ノマーよりなる重合体である場合、Aで表されるブロッ
クが1種類のモノマーよりなる重合体であり、Bで表さ
れるブロックが2種以上のモノマーよりなる共重合体で
ある場合、Aで表されるブロック及びBで表されるブロ
ックが共に2種以上のモノマーよりなる共重合体であっ
て、構成モノマーが異なる場合、Aで表されるブロック
及びBで表されるブロックが共に1種類のモノマーより
なる重合体であって、構成モノマーが異なる場合等が挙
げられる。
【0029】一般式(A−B)a−A、一般式(B−
A)b−B、一般式(A−B)cで表されるブロック共
重合体において、a、b、cは同一又は異なって1〜1
0の整数である。10を超えると粘度が上昇し、基材へ
の塗工性が悪くなるので上記範囲に限定される。好まし
くは1〜8である。
【0030】一般式(A−B)m−X、一般式Ao−T
−Bpで表されるブロック共重合体において、複数個の
共重合体(A−B)を結合することのできる化合物残基
Xとしては、例えば、共重合体(A−B)をアニオン重
合などのリビング重合で得た場合、テトラクロロシラン
あるいはトリクロロメチルベンゼン、テトラクロロメチ
ルベンゼン、ペンタクロロメチルベンゼン、ヘキサクロ
ロメチルベンゼンなど含ハロゲン基が1分子中に3個以
上含まれる多官能開始剤などが挙げられる。該化合物残
基Xは共重合体(A−B)の重合停止剤として添加する
ことで(A−B)m−Xブロック共重合体が得られる。
【0031】又、AとBとを結合することのできる化合
物残基Tとしては、例えば、1分子中にパーオキサイド
基を3個以上含む開始剤〔2,2−Bis(4,4−d
i−t−butylperoxycyclohexy
l)propane(日本油脂社製,商品名「パーテト
ラA」)〕、あるいはt−Butylperoxy A
llyl Carbonate(日本油脂社製,商品名
「ペロマーAC」)、あるいはt−Butylpero
xy Methacryl Carbonate、ある
いはt−Butylperoxy Acryl Car
bonateなどビニル基含有パーオキサイドをブロッ
クAあるいはブロックBの構成モノマーと共重合させた
共重合体が挙げられる。
【0032】重合体(I)及び重合体(II)の重量平
均分子量は1万〜200万が好ましい。1万未満である
と凝集力が不足し、200万を超えると粘度が上昇して
塗工性が悪化する。より好ましくは10万〜100万で
ある。
【0033】本発明において各一般式で表されるブロッ
ク共重合体の構造は特に限定されず、例えば、直鎖状構
造、星型構造、櫛型構造のいずれであってもよい。しか
しながら、櫛型構造を得るためにマクロモノマーを用い
ることは好ましくない。
【0034】この理由は、マクロモノマーの製造過程に
由来するものであり、以下の3点が問題点として挙げら
れる。 (1)マクロモノマー自体に副反応生成物として2量体
が存在しているため、重合工程で発生するゲルを抑制す
るためにマクロモノマーの配合量を低減すると、必然的
に目的とする性能が得られない。 (2)高分子量の枝を有する櫛形構造の共重合体をえる
ためにマクロモノマーの分子量を数万以上にしようとす
ると、付加重合に必要な末端反応基の導入が困難とな
り、多量に副生成する未反応オリゴマーのために所望の
物性が得られなくなる。 (3)マクロモノマーは一般にアニオン重合で合成され
るので使用できるモノマーの種類が限定され、特に極性
基を少量しか導入できないので設計自由度が狭くなると
いう欠点もある。
【0035】これらのブロック共重合体が星型構造であ
る場合においては、ビニル系重合体又はビニル系共重合
体が内側にあって、アルキル基の炭素数が1〜12のア
ルキル(メタ)アクリレートからなる重合体もしくは共
重合体が外側にある構造であってもよく、アルキル基の
炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートから
なる重合体もしくは共重合体が内側にあって、ビニル系
重合体又はビニル系共重合体が外側にある構造であって
もよい。
【0036】各一般式で表されるそれぞれのブロック共
重合体の合成方法としては特に限定されず、例えば、リ
ビング重合法、反応性の異なる開始点を有する開始剤を
用いる方法、1分子中に反応性基と開始点を有する開始
剤を用いる方法、紫外線重合法等を採用することができ
る。
【0037】1分子中に反応性基と開始点を有する開始
剤を用いる方法は特に限定されず、例えば、1分子中に
パーオキサイド基とビニル基を少なくとも1つずつ有す
る開始剤(D)を用いる方法などを採用することができ
る。上記1分子中にパーオキサイド基とビニル基を少な
くとも1つずつ有する開始剤(D)を用いる方法は、開
始剤(D)とは異なる開始剤によってビニル系モノマー
又はアルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)
アクリレートと開始剤(D)のビニル基部分を共重合さ
せ、Aで表されるブロック又はBで表されるブロックを
重合を行った後、開始剤(D)のパーオキサイド基によ
って他方のブロックを構成するモノマーの重合を行うこ
とにより、Aで表されるブロック又はBで表されるブロ
ックの重合を行うことができる。
【0038】上記リビング重合法によれば、リビング重
合性の開始剤を用いて、例えば、ビニル系モノマー、又
は、アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)
アクリレートのいずれか一方の重合を行い、Aで表され
るブロック又はBで表されるブロックの重合が完結した
時点で、他の重合体又は共重合体を構成するモノマーを
添加し、成長鎖末端に更に続けて重合反応を行い、Bで
表されるブロック又はAで表されるブロックの重合を行
うことができる。
【0039】リビング重合法としては特に限定されず、
例えば、N,N,N′,N′−テトラエチルリチウムジ
スルフィド、ベンジル−N,N−ジエチルジチオカルバ
メート、p−キシレンビス(N,N−ジエチルジチオカ
ルバメート)等のイニファータを開始剤として用いる方
法;有機ランタノイド化合物を開始剤として用いる方
法;アルキルリチウム等を開始剤として用いるアニオン
重合法;シリルケテンアセタール等を開始剤として用い
るグループトランスファー法;アルミニウムポルフィリ
ンを開始剤として用いる方法;メタルフリーリビングア
ニオン法;リビングラジカル法等の公知の各手法を採用
することができる。
【0040】上記反応性の異なる開始点を有する開始剤
を用いる方法としては特に限定されず、例えば、ラジカ
ル発生温度の異なるパーオキサイド基を少なくとも2つ
有する開始剤を用いる方法、ラジカル発生機構の異なる
パーオキサイド基を少なくとも2つ有する開始剤を用い
る方法等を採用することがでる。
【0041】上記ラジカル発生温度の異なるパーオキサ
イド基を少なくとも2つ有する開始剤を用いる方法は、
低温側開始点からビニル系モノマー又はアルキル基の炭
素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートのいず
れか一方の重合を開始させ、Aで表されるブロック又は
Bで表されるブロックの重合を開始させた後、高温側開
始点から、他の重合体又は共重合体を構成するモノマー
の重合を開始させることにより、Bで表されるブロック
又はAで表されるブロックの重合を行うことができる。
【0042】上記ラジカル発生機構の異なるパーオキサ
イド基を少なくとも2つ有する開始剤を用いる方法によ
れば、例えば、一方の開始点に還元剤を用いてラジカル
を発生させて、ビニル系モノマー又はアルキル基の炭素
数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートのいずれ
か一方の重合を開始させ、Aで表されるブロック又はB
で表されるブロックの重合を開始させた後、温度を上げ
て他方の開始点から、他の重合体又は共重合体を構成す
るモノマーの重合を開始させて、Bで表されるブロック
又はAで表されるブロックの重合を行うことができる。
【0043】具体的には、アルキル基の炭素数が1〜1
2のアルキル(メタ)アクリレートと、一分子中に2つ
以上のパーオキサイド基を有するラジカル重合開始剤
を、設定された温度レベル1で加熱反応させて、アルキ
ル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレー
トからなる重合体又はアルキル基の炭素数が1〜12の
アルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体を重合
し、次いで、ビニル系モノマーを加え、上記温度レベル
1より高温に設定された温度レベル2で加熱反応させる
ことにより、一般式(A−B)cで表されるブロック共
重合体を合成することができる。
【0044】上記紫外線重合法によれば、例えば、アル
キル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレ
ート又は上記ビニル系モノマーと、N,N−ジエチルジ
チオカルバメートを混合し、反応容器内を窒素パージし
た後、紫外線(UV)ランプにてUV照射し、アルキル
基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレート
からなる重合体もしくは共重合体、又は、ビニル系重合
体もしくはビニル系共重合体を重合させ、次いで、ビニ
ル系モノマー又はアルキル基の炭素数が1〜12のアル
キル(メタ)アクリレートを加え、更にUV照射してビ
ニル系重合体もしくはビニル系共重合体、又は、アルキ
ル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレー
トからなる重合体もしくは共重合体を重合させることに
より、一般式(A−B)a−Aで表されるブロック共重
合体、又は一般式(B−A)b−Bで表されるブロック
共重合体を合成することができる。
【0045】その他の方法としては、例えば、ビニル系
重合体であってアゾ基を有するものもしくはビニル系共
重合体であってアゾ基を有するもの、又は、アルキル基
の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートか
らなる重合体であってアゾ基を有するものもしくはアル
キル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレ
ートからなる共重合体であってアゾ基を有するものを重
合し、上記アゾ基を開始点として他の重合体又は共重合
体を構成するモノマーを重合させる方法;
【0046】あらかじめ通常のラジカル重合等でビニル
系重合体又はビニル系共重合体、及び、アルキル基の炭
素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからな
る重合体もしくは共重合体を重合した後、これらを混合
して紫外線、電子線、放射線等を照射することにより、
ビニル系重合体又はビニル系共重合体と、アルキル基の
炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートから
なる重合体もしくは共重合体とをブロック結合させる方
法等を採用することもできる。
【0047】上記ランダム(共)重合体は、ビニル系重
合体、ビニル系共重合体、アルキル基の炭素数が1〜1
2のアルキル(メタ)アクリレートからなる重合体もし
くは共重合体の群から選ばれる1種以上の単独重合体で
ある。上記ランダム(共)重合体の製造方法としては特
に限定されず、公知の光重合法、溶液重合法等によるラ
ジカル重合法が挙げられる。
【0048】上記重合体もしくはランダム(共)重合体
は重量平均分子量が1万〜200万のものであることが
好ましい。1万未満であると凝集力が不足し、200万
を超えると粘度が上昇して塗工性が悪くなる。
【0049】本発明の接着性組成物は、重合体(I)及
び重合体(II)は、前記各一般式で表されるブロック
共重合体、並びに、炭素数が1〜12のアルキル(メ
タ)アクリレートからなるランダム(共)重合体よりな
る群から選ばれる1種以上の重合体であり、接着性能に
応じてこれらの中から適宜組み合わせて選定される。
【0050】本発明の接着性組成物においては、ブロッ
ク共重合体の重合体(I)及び重合体(II)における
含有量は20〜95重量%、炭素数が1〜12のアルキ
ル(メタ)アクリレートからなるランダム(共)重合体
の含有量は80〜5重量%であることが好ましい。
【0051】本発明の接着性組成物には、必要に応じ
て、粘着付与樹脂、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、カルボン酸金属塩等を添加することができる。
【0052】上記粘着付与樹脂としては特に限定され
ず、例えば、C5 系(水添)石油樹脂、C9 系(水添)
石油樹脂、(水添)ロジン樹脂、(水添)ロジンエステ
ル樹脂、(水添)テルペン樹脂、(水添)テルペンフェ
ノール樹脂、(水添)クマロンインデン樹脂、不均化ロ
ジン樹脂、不均化ロジンエステル樹脂、重合ロジン樹
脂、重合ロジンエステル樹脂等が挙げられる。これらは
単独で使用してもよく、2種以上を併用することもでき
る。
【0053】上記充填剤としては特に限定されず、例え
ば、炭酸カルシウム、酸化チタン、マイカ、タルク等が
挙げられる。
【0054】上記酸化防止剤としては特に限定されず、
例えば、フェノール系のもの、アミン系のもの等が挙げ
られる。
【0055】上記紫外線吸収剤としては特に限定され
ず、例えば、ベンゾトリアゾール系のもの等が挙げられ
る。
【0056】上記カルボン酸金属塩としては特に限定さ
れず、例えば、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸バリウム、パルミチン酸ナトリウム
等が挙げられる。
【0057】本発明の接着性組成物は、重合体(I)
と、これとは接着強度の異なる重合体(II)とを適宜
の比率で混練することにより、それぞれが有する接着強
度内で精密に接着強度が制御される。これは、それぞれ
の重合体中のAで表されるブロック及びBで表されるブ
ロックがそれぞれドメインを形成し、これらのドメイン
は互いに完全相溶しないのでそれぞれの重合体の特性が
維持され、均等化されるためであると考えられる。
【0058】本発明の接着性組成物は、例えば、接着
剤;塗料;コーティング剤;粘着テープ、粘着ラベル等
の粘着剤層等として好適に用いることができるが、接着
剤;再剥離用途に使用される粘着テープや粘着ラベル等
の粘着剤層として特に好適に用いられる。
【0059】請求項2に記載の塗工方法は、請求項1に
記載の接着性組成物を、アプリケーターを用いて基材又
は被着体に塗布する塗工方法であって、重合体(I)と
重合体(II)のそれぞれを、独立して供給することが
できる供給経路を備えた混合装置に、あらかじめ設定さ
れた量比で、塗布における使用速度に対応した速度で供
給して混合した後、上記混合装置から上記アプリケータ
ーへ輸送することを特徴とする。上記混合装置としては
特に限定されず、例えば、攪拌装置を有するタンク、ニ
ーダー型混練機等が挙げられる。
【0060】上記量比は重合体(I)と重合体(II)
とから所望の接着強度を得ることができるようにあらか
じめ設定することができる。
【0061】接着性組成物の供給は塗布における使用速
度に対応した速度でなされる。すなわち、アプリケータ
ーから塗工されて使用される接着性組成物の使用速度に
応じて混合装置に供給される。従って、混合装置中には
常に一定量の接着性組成物が在中しており、塗工作業を
円滑に遂行することができる。
【0062】重合体(I)と共重合体(II)とは混合
装置からアプリケーターへ順次輸送され、基材又は被着
体に塗工される。
【0063】アプリケーターによる塗工の方法としては
特に限定されず、例えば、溶剤塗工、熱溶融塗工等の方
法を採用することができる。
【0064】溶剤塗工の方法としては、例えば、本発明
の接着性組成物を溶剤に溶解し、粘着テープ用、粘着シ
ート用等の基材に塗工後、溶剤を乾燥させる手法が挙げ
られる。
【0065】熱溶融塗工の方法としては、例えば、本発
明の接着性組成物を基材フィルム樹脂、又は、必要に応
じてプライマー樹脂と共に多層共押出成型法によって一
体的に製造する方法が挙げられる。上記多層共押出成型
法によれば、基材フィルム、本発明の接着性組成物、及
び、プライマー樹脂をそれぞれ別々の押出機によって可
塑化し、インフレーション法、Tダイ法等の多層共押出
用金型を用いて、熱溶融方式で共押出することによって
積層することができる。
【0066】熱溶融塗工としてはホットメルト塗工法を
採用することもできる。ホットメルト塗工法によれば、
必要に応じてあらかじめ基材フィルムの片面にプライマ
ー層を適宜の方法によって形成しておき、上記プライマ
ー層の上からホットメルトコーターによって熱溶融塗工
することができる。
【0067】本発明の接着性組成物を被着体に適用して
接着剤用途に使用する場合も、粘着テープ等を製造する
場合と同様に、本発明の接着性組成物を被着体に溶剤塗
工する方法、熱溶融塗工する方法等を採用することがで
きる。
【0068】本発明の塗工方法によれば、それぞれ接着
強度の異なる重合体(I)と重合体(II)を、基材又
は被着体に塗工する直前に混合して所望の接着性能を有
する接着性組成物を調製することができる。従って、混
合装置への重合体(I)と重合体(II)のそれぞれの
供給速度をそれぞれ制御することにより、基材又は被着
体の種類、用途等に応じた接着性能を有する接着性組成
物を調製することが可能である。このため多種類の接着
性組成物を保有する必要がなく、又、生産ラインの品種
切替えにおいて必要な段取りが少なく生産効率が向上す
る。
【0069】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0070】(実施例1) 重合体(I)の合成 エチルアクリレート、及び、N,N−ジエチルジチオカ
ルバメートを混合し、反応容器内を窒素パージした後、
紫外線(UV)ランプにてUV照射しエチルアクリレー
トの重合体ブロックを得た。次いで、メチルメタクリレ
ートを加え、更にUV照射して重合させ、Aブロックが
メチルメタクリレート重合体であり、Bブロックがエチ
ルアクリレート重合体であるA−B−A型ブロック共重
合体(1)を合成した。Aブロックの含有量は10重量
%であり、重量平均分子量は20万であった。
【0071】得られたブロック共重合体(1)100重
量%からなる接着性組成物の凝集力及び接着力について
下記方法により評価した。結果を表1に示した。
【0072】評価方法 1.凝集力 得られた接着性組成物を一辺5mmの立方体状に切断し
て試験片を作り、垂直に保持したアルミニウム板に得ら
れた試験片を貼付し、80℃のオーブン中で12時間放
置した後、試験片の垂れ長さを測定し、凝集力とした。
【0073】2.接着力 表面が清浄なポリエチレン板(厚さ:1.5mm、幅:
20mm)に、厚さ1mm、10×20mmの面積で塗
布した後、測定温度23℃で剪断接着強度を測定し接着
力とした。
【0074】粘着テープの作製 塗工部に至る輸送経路の途中に設置されたタンクにブロ
ック共重合体(1)を固形分で1kg/分で定量供給し
て攪拌し、得られた接着性組成物を塗工部へ輸送し、片
面コロナ放電処理した厚さ38μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム(テトロンフィルムSC、帝人社
製)のコロナ放電処理面に、一般的な溶剤塗工法により
乾燥後の厚みが10μmとなるように塗工し粘着テープ
を得た。得られた粘着テープの剥離力、保持力及び塗工
性について下記方法により評価した。結果を表1に示し
た。
【0075】評価方法 1.剥離力 JIS Z 0237に準拠して、作製後1日経過した
粘着テープ(幅25mm)を、280番の耐水研磨紙で
研磨したステンレススチール板の表面に23℃で2kg
の圧着ローラーを用いて貼り付け、23℃で1時間放置
後、測定温度23℃、引張速度300mm/分、剥離角
度180°で引き剥がした時の荷重を剥離力として測定
した。剥離試験後、ステンレススチール板表面の粘着剤
の糊残りの有無を評価した。評価基準は以下のものとし
た。 ○:糊残り無し。 △:少量の糊残り有り。 ×:糊残り有り。 糊残り有りの場合は、その度合いを少量、多量等のコメ
ントで示した。
【0076】2.保持力 JIS Z 0237に準拠して、幅20mm、長さ1
00mmに裁断した粘着テープを接着長さを20mmと
し、280番の耐水研磨紙で研磨したステンレススチー
ル板の表面に23℃で2kgの圧着ローラーを用いて貼
り付けた後、40℃雰囲気下に20分間放置し、粘着テ
ープが下側に垂れるようにして80℃の恒温乾燥機中に
垂直に懸垂し、粘着テープの下端に1kgの荷重をかけ
て粘着テープがステンレススチール板より脱落するのに
要する時間を測定した。
【0077】3.塗工性 作製した粘着テープの粘着面の平滑性を目視により判断
した。評価基準は以下のものとした。 ○:平滑性に優れている。 ×:平滑性に劣っている。
【0078】(実施例2) 重合体(II)の合成 エチルアクリレート、アクリル酸、及び、N,N−ジエ
チルジチオカルバメートを混合し、反応容器内を窒素パ
ージした後、紫外線(UV)ランプにてUV照射しエチ
ルアクリレートとアクリル酸との共重合体ブロックを得
た。次いで、メチルメタクリレートを加え、更にUV照
射して重合させ、Aブロックがメチルメタクリレート重
合体であり、Bブロックがエチルアクリレート/アクリ
ル酸共重合体であるA−B−A型ブロック共重合体
(2)を合成した。Aブロックの含有量は30重量%で
あり、Bブロック中のアクリル酸の含有量は5重量%で
あり、重量平均分子量は20万であった。
【0079】接着性組成物の調製 塗工部に至る輸送経路の途中に設置されたタンクに、ブ
ロック共重合体(1)が70重量%、ブロック共重合体
(2)が30重量%となるように、それぞれ別経路によ
り両方の固形分で1kg/分で定量供給し、攪拌し接着
性組成物を得、実施例1と同様にして評価した。結果を
表1に示した。
【0080】粘着テープの作製 得られた接着性組成物を用いたこと以外は、実施例1と
同様にして粘着テープを得、評価した。結果を表1に示
した。
【0081】(実施例3)ブロック共重合体(1)を3
0重量%、ブロック共重合体(2)を70重量%とした
こと以外は実施例1と同様にして接着性組成物、及び、
粘着テープを得、評価した。結果を表1に示した。
【0082】(実施例4)ブロック共重合体(2)を1
00重量%としたこと以外は実施例1と同様にして接着
性組成物及び粘着テープを得、評価した。
【0083】(実施例5) 接着性組成物の調製 ブロック共重合体(1)70重量%、ブロック共重合体
(2)30重量%となるように、ニーダー型混練機に両
方の固形分で1kg/分で定量供給すると共に、ブロッ
ク共重合体(1)とブロック共重合体(2)を合わせて
100重量部に対して酸化防止剤(イルガノックス10
10、チバガイギー社製)1重量部を定量供給し、15
0℃の温度下、窒素雰囲気下で混練し接着性組成物を調
製した。得られた接着性組成物について実施例1と同様
にして評価した。結果を表1に示した。
【0084】粘着テープの作製 得られた接着性組成物をホットメルトコーター(YUR
IROLL、MACHINE社製)を用いて、金型温度
180℃でホットメルト塗工法により、片面コロナ放電
処理した厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(テトロンフィルムSC、帝人社製)のコロナ放
電処理面に塗工し、粘着テープを得た。得られた粘着テ
ープについて実施例1と同様にして評価した。結果を表
1に示した。
【0085】(実施例6)ブロック共重合体(1)を3
0重量%、ブロック共重合体(2)を70重量%とした
こと以外は、実施例5と同様にして接着性組成物及び粘
着テープを得、評価した。結果を表1に示した。
【0086】(比較例1)エチルアクリレート、アクリ
ル酸、及びラウリルメルカプタンを溶剤中で混合し、更
にベンゾイルパーオキサイドを加えて重合させることに
より得た、ブロック共重合体(I)と同じ重量平均分子
量を有するランダム共重合体(1)を100重量%とし
て使用したこと以外は、実施例1と同様にして接着性組
成物及び粘着テープを得、評価した。結果を表1に示し
た。
【0087】(比較例2)ランダム共重合体(1)を5
0重量%、ブロック共重合体(2)と同じモノマー配合
でランダム共重合体(1)と同様にして作製し、ブロッ
ク共重合体(2)と同じ重量平均分子量を有するランダ
ム共重合体を50重量%としたこと以外は、実施例1と
同様にした接着性組成物及び粘着テープを得、評価し
た。結果を表1に示した。
【0088】(比較例3)ランダム共重合体を100重
量%としたこと以外は実施例1と同様にして接着性組成
物及び粘着テープを得、評価した。結果を表1に示し
た。
【0089】(比較例4)ランダム共重合体(1)を7
0重量%、ランダム共重合体(2)を30重量%とした
こと以外は、実施例1と同様にして接着性組成物及び粘
着テープを得、評価した。結果を表1に示した。
【0090】
【表1】
【0091】
【発明の効果】本発明の接着性組成物によると、それぞ
れの重合体が有する接着強度の範囲内で、被着体の種
類、用途等に応じた接着性能を発揮する接着性組成物と
することができる。又、本発明の接着性組成物は多水準
の接着強度を発揮することができ、溶融特性がよく塗工
性に優れ、ホットメルト型接着剤としても好適に使用で
きる。又、本発明の塗工方法によると、多種類の接着性
組成物を保有する必要がなく、必要最小限の種類の接着
性組成物を保有するだけで、各種の被着体、用途等に応
じた接着性組成物を調製することができる。このため、
在庫スペース、生産ラインにおける品種切替え工程等の
削減につながり、生産効率の向上を図ることができる。
また、ブロック共重合体及びランダム(共)重合体から
なるものであるので、熱溶融特性が良好であり、ホット
メルト型接着性組成物として好適に用いることができ、
環境保護及び工程の削減を図ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合体(I)からなる接着性組成物、及
    び重合体(I)とは異なる接着強度を有する重合体(I
    I)とからなる接着性組成物であって、上記重合体
    (I)及び重合体(II)は、一般式(A−B)a−
    A、一般式(B−A)b−B、一般式(A−B)c、一
    般式(A−B)m−X、及び一般式Ao−T−Bpで表
    されるブロック共重合体、並びに、炭素数が1〜12の
    アルキル(メタ)アクリレートからなるランダム(共)
    重合体よりなる群から選ばれる1種以上の重合体である
    ことを特徴とする接着性組成物。(式中、Aはビニル系
    重合体又はビニル系共重合体を表す。Bはアルキル基の
    炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートから
    なる重合体もしくは共重合体を表す。a、b、cは同一
    又は異なって1〜10の整数を表す。Xは複数個の共重
    合体(A−B)を結合することのできる化合物残基、T
    はAとBとを結合することのできる化合物残基を表す。
    mは3〜30の整数を表し、o、pは同一又は異なって
    1以上の整数を表し、o+p=3〜30の関係にあ
    る。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の接着性組成物を、アプリ
    ケーターを用いて基材に塗布する塗工方法であって、 重合体(I)、及び重合体(II)とをそれぞれ独立し
    て供給することができる供給経路を備えた混合装置に、
    予め設定された量比で、塗布における使用速度に対応し
    た速度で供給して混合した後、上記混合装置から上記ア
    プリケーターへ輸送することを特徴とする塗工方法。
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