JPH1025461A - アクリル系粘着剤組成物 - Google Patents
アクリル系粘着剤組成物Info
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- JPH1025461A JPH1025461A JP6350897A JP6350897A JPH1025461A JP H1025461 A JPH1025461 A JP H1025461A JP 6350897 A JP6350897 A JP 6350897A JP 6350897 A JP6350897 A JP 6350897A JP H1025461 A JPH1025461 A JP H1025461A
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Abstract
ことが可能なアクリル系粘着剤組成物を提供する。 【解決手段】 小角X線散乱法で測定される平均慣性半
径が、80〜150℃で5分間加熱することにより1.
5倍以上又は0.7倍以下に変化するブロック共重合体
(I)からなるアクリル系粘着剤組成物であって、前記
ブロック共重合体(I)は、一般式(A−B)a−A、
一般式(B−A)b−B、一般式(A−B)c、一般式
(A−B)m−X、及び一般式Ao−T−Bpで表され
るブロック共重合体(II)の群から選ばれる1種以上
のブロック共重合体である。
Description
組成物に関する。
しては、アクリル系のランダム共重合体からなる粘着剤
組成物が広く用いられている。
からなる粘着剤組成物は、D.サタス(D.Sata
s)著、「ハンドブック オブ プレッシャー センシ
ティブアドヒッシブ テクノロジー」、396〜399
頁(1989年、ファン ノストランド ラインホルト
(New York)発行)や、「粘着ハンドブッ
ク」、78〜85頁(昭和60年、日本粘着テープ工業
会編発行)等に記載されているように、ポリマー組成
や、架橋剤、粘着付与樹脂等の配合成分等により種々の
粘着特性を発揮する。
はポリマー組成や配合成分によって粘着物性が決まるの
で、同一組成において粘着物性を変化させることは非常
に困難である。このため、用途に応じて粘着剤組成物を
それぞれ用意する必要があり、生産能率が悪い。
点に鑑み、加熱することによって粘着物性を変化させる
ことが可能なアクリル系粘着剤組成物を提供することを
目的とする。
剤組成物は、小角X線散乱法で測定される平均慣性半径
が、80〜150℃で5分間加熱することにより1.5
倍以上又は0.7倍以下に変化するブロック共重合体
(I)からなるアクリル系粘着剤組成物であって、前記
ブロック共重合体(I)は、一般式(A−B)a−A、
一般式(B−A)b−B、一般式(A−B)c、一般式
(A−B)m−X、及び一般式Ao−T−Bpで表され
るブロック共重合体(II)の群から選ばれる1種以上
のブロック共重合体であることを特徴とするものであ
る。
重合体を表し、Bはアルキル基の炭素数が1〜12のア
ルキル(メタ)アクリレートからなる重合体もしくは共
重合体を表す。
ることのできる化合物残基、TはAとBとを結合するこ
とのできる化合物残基を表す。mは3〜30の整数を表
し、a、b、cは同一又は異なって1〜10の整数を表
す。o、pは同一又は異なって1以上の整数を表し、o
+p=3〜30の関係にある。以下に本発明を詳述す
る。
本発明のアクリル系接着剤組成物は、ブロック共重合体
(I)が配合される。上記ブロック共重合体(I)は、
重量平均分子量1万〜200万のものが好ましい。1万
未満であると凝集力と粘着性とのバランスを取るのが困
難であり、200万を超えると粘度が高くなり塗工工程
での生産性が低下する。より好ましくは3万〜150万
であり、更に好ましくは5万〜120万である。
(I)の小角X線散乱法で測定される平均慣性半径は、
常温において50〜3000オングストロームが好まし
い。50オングストローム未満であると良好な粘着性が
発現しにくく、3000オングストロームを超えると充
分な凝集力を得られにくくなる。より好ましくは100
〜2000オングストロームである。
(I)は、上記小角X線散乱法で測定される平均慣性半
径が、80〜150℃で5分間加熱することにより、
1.5倍以上又は0.7倍以下に変化するものである。
80〜150℃で5分間加熱することによる平均慣性半
径の変化が、0.7倍を超えて1.5倍未満の範囲であ
ると、粘着物性がほとんど変化しないので上記範囲に限
定される。この場合において、上記ブロック共重合体
(I)の規則構造が消失してもよい。好ましくは2倍以
上変化するものである。
体(I)にX線を照射し、透過したX線の散乱強度の散
乱角度依存性を測定し、Guinierプロットとして
知られる方法に基づき、{log(光の強度)}vs.
{4π/(光の波長)×sin(散乱角度/2)}2 の
プロットから、傾きが負の範囲において直線回帰を行
い、(3×傾き)1/2 を計算することにより求めること
ができる。上記方法は、例えば、秋山三郎、井上隆、及
び、西敏夫共著、シーエムシー社刊行の「ポリマーブレ
ンド」にその記載がある。
例えば、RINT−1400(リガク社製)等の小角X
線散乱測定装置を用いて実施することができる。
(I)は、一般式(A−B)、一般式(B−A)b−
B、一般式(A−B)c、一般式(A−B)m−X、及
び一般式Ao−T−Bpで表されるブロック共重合体の
群から選ばれる1種以上のブロック共重合体である。
ック共重合体は、Aで表されるブロックとしてビニル系
重合体又はビニル系共重合体を有する。
合体を構成するビニル系モノマーとしては特に限定され
ず、例えば、スチレン、メチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、α−メチルスチレン、o−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、酢酸ビニル、(メタ)アク
リル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマル酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピ
ロリドン、アクリルアミド、メタクリルアミド、ビニル
アルコール、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート等が挙げられる。これらのうち、凝集力向上の点で
スチレン、メチルメタクリレートが好ましい。これらを
単独で使用することによりビニル系重合体とすることが
でき、2種以上を併用することによりビニル系共重合体
とすることができる。
上記ビニル系共重合体としては、アクリル酸エステルを
主成分としないものが好ましい。アクリル酸エステルが
主成分であると優れた凝集力を発揮することができない
からである。
のTgは20℃以上が好ましい。20℃未満であると優
れた凝集力及び粘着性を発揮しにくくなる。
ク共重合体は、Bで表されるブロックとしてアルキル基
の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートか
らなる重合体もしくは共重合体を有する。
キル(メタ)アクリレートからなる重合体もしくは共重
合体を構成するアルキル基の炭素数が1〜12のアルキ
ル(メタ)アクリレートとしては特に限定されず、例え
ば、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)
アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−
ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、i−ノニル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。これらを、単独で使
用することによりアルキル基の炭素数が1〜12のアル
キル(メタ)アクリレートからなる重合体とすることが
でき、2種以上を併用することによりアルキル基の炭素
数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからなる
共重合体とすることができる。
(メタ)アクリレートからなる重合体もしくは共重合体
のTgは0℃以下が好ましい。0℃を超えるとタック力
が不足し、低温接着性が低下する。
(メタ)アクリレートからなる重合体もしくは共重合体
においては、アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル
(メタ)アクリレートに、粘着性と接着力とのバランス
を更に向上させるために、必要に応じて極性モノマーを
共重合させることができる。上記極性モノマーとしては
特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸、無水マ
レイン酸、イタコン酸、アクリルアミド、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら
は、単独で又は2種以上を併用することができる。
の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレート1
00重量部に対して15重量部以下が好ましい。15重
量部を超えるとタック力が不足し、低温接着性が低下す
る。
のいずれにおいても、ビニル系重合体又はビニル系共重
合体の含有量は3〜50重量%が好ましい。3重量%未
満であると凝集力が低下し、50重量%を超えると粘着
性を発現させることが困難になる。より好ましくは5〜
40重量%である。
ブロック共重合体のいずれもが有するAで表されるブロ
ックとBで表されるブロックとは、実質的に互いに異な
るものである。例えば、上記Aで表されるブロックが2
種以上のモノマーよりなる共重合体であり、上記Bで表
されるブロックが1種類のモノマーよりなる重合体であ
る場合、Aで表されるブロックが1種類のモノマーより
なる重合体であり、Bで表されるブロックが2種以上の
モノマーよりなる共重合体である場合、Aで表されるブ
ロック及びBで表されるブロックが共に2種以上のモノ
マーよりなる共重合体であって、構成モノマーが異なる
場合、Aで表されるブロック及びBで表されるブロック
が共に1種類のモノマーよりなる重合体であって、構成
モノマーが異なる場合等が挙げられる。
A)b−B、及び一般式(A−B)cで表されるブロッ
ク共重合体において、a、b、cは、同一又は異なっ
て、1〜10の整数である。10を超えると粘度が上昇
し、基材への塗工性が悪くなるので上記範囲に限定され
る。好ましくは1〜8である。
−T−Bpで表されるブロック共重合体において、mは
3〜30の整数を表す。o、pは同一又は異なって1以
上ょ整数を表し、o+p=3〜30の関係にある。
A、一般式(B−A)b−B、一般式(A−B)c、一
般式(A−B)m−X、及び一般式Ao−T−Bpで表
されるブロック共重合体の構造としては特に限定され
ず、例えば、直鎖状構造であってもよく、星型構造であ
っても、櫛型構造であってもよい。
ロモノマーを用いることは好ましくない。これはマクロ
モノマーの製造過程に由来するものであり、以下の3つ
が問題点として挙げられる。 (1)マクロモノマー自体に副反応生成物としての2量
体が存在しているため、重合工程でゲルが発生するとい
う問題があり、ゲル化を抑制するためにマクロモノマー
の配合量を低減すると、必然的に目的の性能が得られな
い。 (2)高分子量の枝を有する櫛型構造の共重合体を得る
ために、マクロモノマーの分子量を数万以上にしようと
すると、付加重合に必要な末端反応基の導入が困難とな
り、多量に副生成する未反応オリゴマーのために所望の
物性が得られなくなる。 (3)マクロモノマーは一般にアニオン重合で合成され
るので、使用できるモノマーの種類が限定され、特に極
性基を少量しか導入できないので設計自由度が狭くなる
という欠点もある。
は特に限定されず、例えば、トリメチロールプロパント
リチオグリコレート、トリメチロールプロパントリチオ
プロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキスチオ
グリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプ
ロピオネート、ジペンタエリスリトールヘキサキスチオ
グリコレート、ジペンタエリスリトールヘキサキスチオ
プロピオネート等の多価メルカプタン;四塩化スズ、四
塩化珪素、さらに2,2−Bis(4,4−di−t−
butylperoxycyclohexyl)pro
pane、Poly(Azeloylperoxid
e)、Poly(2,5−Dimethyl−2,5−
Diperazelate)、1,1−di−t−Bu
tylperoxy−2−Methylcyxlohe
xaneなどの多官能パーオキサイド、又、t−But
ylperoxyAllylCarbonate、t−
ButylperoxyVinylCarbonate
などのパーオキサイドモノマーなどが挙げられる。
しては特に限定されず、例えば、リビング重合法、反応
性の異なる開始点を有する開始剤を用いる方法、1分子
中に反応基と開始点とを有する開始剤を用いる方法、紫
外線重合法等を採用することができる。
の開始剤を用いて、先ず、例えば、ビニル系モノマー又
はアルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)ア
クリレートのいずれか一方の重合を行い、Aで表される
ブロック又はBで表されるブロックの重合が完結した時
点で、他の重合体又は共重合体を構成するモノマーを添
加し、成長鎖末端に更に続けて重合反応を行い、Bで表
されるブロック又はAで表されるブロックの重合を行う
ことができる。
ず、例えば、N,N,N′,N′−テトラエチルリチウ
ムジスルフィド、ベンジル−N,N−ジエチルジチオカ
ルバメート、p−キシレンビス(N,N−ジエチルジチ
オカルバメート)等のイニファータを開始剤として用い
る方法;有機ランタノイド化合物を開始剤として用いる
方法;アルキルリチウム等を開始剤として用いるアニオ
ン重合法;シリルケテンアセタール等を開始剤として用
いるグループトランスファー法;メタルフリーリビング
アニオン法;リビングラジカル法等の公知の各手法を採
用することができる。
を用いる方法としては特に限定されず、例えば、ラジカ
ル発生温度の異なるパーオキサイド基を少なくとも2つ
有する開始剤を用いる方法、ラジカル発生機構の異なる
パーオキサイド基を少なくとも2つ有する開始剤を用い
る方法等を採用することができる。
イド基を少なくとも2つ有する開始剤を用いる方法は、
低温側開始点からビニル系モノマー又はアルキル基の炭
素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートのいず
れか一方の重合を開始させ、Aで表されるブロック又は
Bで表されるブロックの重合を開始させた後、高温側開
始点から、他の重合体又は共重合体を構成するモノマー
の重合を開始させることにより、Bで表されるブロック
又はAで表されるブロックの重合を行うことができる。
イド基を少なくとも2つ有する開始剤を用いる方法で
は、例えば、一方の開始点に還元剤を用いてラジカルを
発生させてビニル系モノマー又はアルキル基の炭素数が
1〜12のアルキル(メタ)アクリレートのいずれか一
方の重合を開始させ、Aで表されるブロック又はBで表
されるブロックの重合を開始させた後、温度を上げて他
方の開始点から、他の重合体又は共重合体を構成するモ
ノマーの重合を開始させて、Bで表されるブロック又は
Aで表されるブロックの重合を行うことができる。
炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートと、
一分子中に2つ以上のパーオキサイド基を有するラジカ
ル重合開始剤を、設定された温度レベル1で加熱反応さ
せてアルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)
アクリレートからなる重合体もしくは共重合体を重合
し、次いで、ビニル系モノマーを加え、上記温度レベル
1より高温に設定された温度レベル2で加熱反応させる
ことにより一般式(A−B)cで表されるブロック共重
合体を合成することができる。
始剤を用いる方法としては特に限定されず、例えば、1
分子中にパーオキサイド基とビニル基を少なくとも1つ
ずつ有する開始剤(D)を用いる方法などを採用するこ
とができる。
少なくとも1つずつ有する開始剤(D)を用いる方法
は、前記と異なる光開始剤あるいは低温活性を有する開
始剤によって、ビニル系モノマー又はアルキル基の炭素
数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートと開始剤
(D)のビニル基部分を共重合させ、ブロックA又はブ
ロックBを重合させた後、開始剤(D)のパーオキサイ
ド基によって他のブロックを構成するモノマーの重合を
行うことにより、ブロックA又はブロックBの重合を行
うことができる。
ず、上記アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メ
タ)アクリレートとN,N−ジエチルジチオカルバメー
トを混合し、反応容器内を窒素パージした後、紫外線
(UV)ランプにてUV照射してアルキル基の炭素数が
1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからなる重合
体もしくは共重合体を重合させ、次いでビニル系モノマ
ーを加えてUV照射してビニル系重合体又はビニル系共
重合体を重合させることにより、一般式(A−B)a−
Aで表されるブロック共重合体を合成することができ
る。
ク共重合体は、例えば、A−B- なるリビングブロック
共重合体を多官能性カップリング剤によりカップリング
させることにより合成することができる。
共重合体は、例えば、ビニル系モノマー又はアルキル基
の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートの
いずれか一方を、多価メルカプタンの存在下、メルカプ
ト基を発端としてラジカル重合を開始させ、Aで表され
るブロック又はBで表されるブロックの重合を開始させ
た後、ラジカル重合による生成物の存在下に他の重合体
又は共重合体を構成するモノマーのラジカル重合を開始
させて、Bで表されるブロック又はAで表されるブロッ
クの重合を行うことにより合成することができる。
重合体であってアゾ基を有するものもしくはビニル系共
重合体であってアゾ基を有するもの、又は、アルキル基
の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートか
らなる重合体であってアゾ基を有するもの、もしくは上
記アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)ア
クリレートからなる共重合体であってアゾ基を有するも
のを重合し、上記アゾ基を開始点として、他の重合体又
は共重合体を構成するモノマーを重合させる方法等を採
用することができる。
系重合体又はビニル系共重合体、及び、アルキル基の炭
素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからな
る重合体もしくは共重合体を重合した後、これらを混合
して紫外線、電子線、放射線等を照射することにより、
ビニル系重合体又はビニル系共重合体と、アルキル基の
炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートから
なる重合体もしくは共重合体とをブロック重合させる方
法等を採用することもできる。
要に応じてブロックA及びブロックBを構成するモノマ
ーからなるランダム共重合体及び単独重合体が含まれて
もよい。
組成物には、必要に応じて粘着性能を損なわない範囲
で、更に、架橋剤、粘着付与樹脂、充填剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、カルボン酸金属塩等を添加すること
ができる。
ば、N,N′−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−ア
ジリジンカルボアミド)、N,N′−ジフェニルメタン
−1,6−ビス(1−アジリジンカルボアミド)、トリ
メチロール−トリ−β−アジリジニルプロピオネート等
の2官能以上のアジリジン化合物;ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、トリメチロールプロパンのトリレンジイ
ソシアネート付加物等のイソシアネート系化合物;N,
N,N′,N′,−テトラグリシジル−m−キシレンジ
アミン等のエポキシ樹脂;アルキルエーテル化メラミン
樹脂;多価金属塩;金属キレート;1,6−ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ンEO変成トリアクリレート等の2官能以上の(メタ)
アクリレート等が挙げられる。
ず、例えば、C5 系(水添)石油樹脂、C9 系(水添)
石油樹脂、(水添)ロジン樹脂、(水添)ロジンエステ
ル樹脂、(水添)テルペン樹脂、(水添)テルペンフェ
ノール樹脂、(水添)クマロンインデン樹脂、不均化ロ
ジン樹脂、不均化ロジンエステル樹脂、重合ロジン樹
脂、重合ロジンエステル樹脂等が挙げられる。これらは
単独で使用してもよく、2種以上を併用することもでき
る。
ば、炭酸カルシウム、酸化チタン、マイカ、タルク等が
挙げられる。
例えば、フェノール系のもの、アミン系のもの等が挙げ
られる。
ず、例えば、ベンゾトリアゾール系のもの等が挙げられ
る。
れず、例えば、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸バリウム、パルミチン酸ナトリウム
等が挙げられる。
(I)の小角X線散乱法により測定される平均慣性半径
が、80〜150℃で5分間加熱することにより、1.
5倍以上又は0.7倍以下に変化するので、加熱するこ
とにより粘着物性を変化させることができる。また、成
型時の加熱条件によっても粘着物性を変化させることが
できる。
ロック共重合体(I)を主成分とするものであるから、
加熱することにより疑似架橋が可逆的に崩壊して溶融
し、低粘度化する。このため、本発明の組成物は無溶剤
での塗工が可能であり、乾燥工程の省略等の工程の簡略
化が可能である。
は、ブロック共重合体(I)を主成分とするものである
から、ブロック共重合体(I)を構成するビニル系重合
体又はビニル系共重合体、及び、アルキル基の炭素数が
1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからなる重合
体もしくは共重合体の特性を変えることにより、種々の
物性を有する粘着剤や接着剤とすることができる。
ば、粘着テープ、粘着シート等の粘着剤層等として好適
に用いることができる。上記粘着テープ又は上記粘着シ
ートは、例えば、本発明のアクリル系粘着剤組成物を基
材の片面又は両面に塗布して粘着剤層を形成させること
により得ることができる。
例えば、溶剤に溶解させた後、ロール塗工機等を用いて
塗布する溶液塗工法;無溶剤状態で押出機等を用いて塗
布するホットメルト塗工法等を採用することができる
が、環境汚染の防止、省エネルギー、省資源等の観点か
ら、無溶剤で加熱溶融させた後、基材に塗工するホット
メルト塗工法による塗布が好ましい。
ば、紙;不織布;ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹
脂等の合成樹脂フィルム;ポリウレタン樹脂、ポリクロ
ロプレン樹脂、アクリル系樹脂等の合成樹脂発泡体等が
挙げられる。
みをシート状に成形することにより、基材層を有さない
ノンサポートタイプの両面粘着テープとすることもでき
る。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
N,N−ジエチルジチオカルバメート0.2重量部、溶
剤としてエチルアセテート30重量部を三ツ口フラスコ
に投入し、20分間窒素パージを行った後、スリーワン
モータを用いて攪拌翼を回転させながら、10ワットの
UVランプを48時間照射してBブロックの重合を行っ
た。反応終了後、反応物中にビニル基が存在しないこと
をNMRによって確認した。
溶剤としてエチルアセテート20重量部を加えて、10
ワットのUVランプを48時間照射してAブロックをB
ブロックに共重合させ、Aブロックがアクリル酸重合体
であり、Bブロックがエチルアクリレート重合体である
ブロック共重合体を合成した。反応終了後、反応物中に
ビニル基が存在しないことをNMRによって確認した。
得られたブロック共重合体の重量平均分子量を、GPC
(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)(LC−
9A、島津製作所社製)により測定した。結果を表1に
示した。
たポリエステルフィルム(厚さ38μm、帝人社製)上
にアプリケーターにより塗布し、110℃で5分間乾燥
して粘着剤層の厚さが50μmの粘着テープを作製し
た。
処理を施したポリエステルフィルム(#3811、厚さ
38μm、リンテック社製)上にアプリケーターにより
塗布し、110℃で5分間乾燥して粘着剤層の厚さが1
00μmの粘着シートを作製し、該粘着剤層を基材面に
転写積層することにより厚さ1mmの粘着シートを得
た。
る粘着力、ボールタック、及びブロック共重合体の平均
慣性半径を下記方法により評価した。また、得られた粘
着シートを150℃で5分間加熱したものを同様にして
評価し、その結果を表1に示した。
バメートの添加量を0.05重量部とし、Bブロックの
重合のためにUVランプの照射を96時間とし、Aブロ
ックとBブロックとの共重合のためにUVランプの照射
を96時間とし、更に、離型処理されたポリエステルフ
ィルム上に塗布したブロック共重合体溶液を、60℃で
10分間乾燥したこと以外は実施例1と同様にして粘着
シートを作製し、得られた粘着シートを150℃で5分
間加熱した。これを実施例1と同様にして評価し、その
結果を表1に示した。
た粘着シートを80℃で5分間加熱し、実施例1と同様
にして評価し、その結果を表1に示した。
た粘着シートを80℃で5分間加熱し、実施例1と同様
にして評価し、その結果を表1に示した。
部、アクリル酸5重量部、連鎖移動剤としてラウリルメ
ルカプタン0.2重量部、及び、溶剤としてエチルアセ
テート80重量部を、攪拌機、環流冷却管、温度計、滴
下ロート及び窒素ガス導入口を備えた五つ口フラスコ中
に仕込み、攪拌溶解して均一混合物とした後、窒素ガス
で約30分間パージして、均一混合物中に存在する酸素
を除去した。
換し、攪拌しながら昇温し、これを70℃に保持して、
ベンゾイルパーオキサイド0.03重量部をエチルアセ
テート1重量部に溶解させた溶液を滴下ロートにより滴
下した後、そのままの温度で10時間重合反応させてラ
ンダム共重合体の溶液を得た。
外は、実施例1と同様にして粘着シートを作製し、この
粘着シートを150℃で5分間加熱したものを実施例1
と同様にして評価した。その結果を表1に示した。
た粘着シートを、80℃で5分間加熱したこと以外は比
較例1と同様にして評価し、その結果を表1に示した。
X線散乱測定装置(RINT−1400、リガク社製)
を用いて散乱強度の散乱角依存性(0.1〜1°の範
囲)を測定し、平均慣性半径を求めた。
を幅20mmでSUS304板に、2kgのゴムローラ
ーによる1往復の荷重により貼り付け、23℃で20分
間放置した後、測定温度23℃、引張速度300mm/
分の条件で180度剥離強度を測定した。
測定温度23℃で測定した。
の構成よりなるので、同一組成のままで加熱により粘着
物性を変化させることができ、粘着テープや粘着シート
として多用途で好適に用いることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 小角X線散乱法で測定される平均慣性半
径が、80〜150℃で5分間加熱することにより1.
5倍以上又は0.7倍以下に変化するブロック共重合体
(I)からなるアクリル系粘着剤組成物であって、前記
ブロック共重合体(I)は、一般式(A−B)a−A、
一般式(B−A)b−B、一般式(A−B)c、一般式
(A−B)m−X、及び一般式Ao−T−Bpで表され
るブロック共重合体(II)の群から選ばれる1種以上
のブロック共重合体であることを特徴とするアクリル系
粘着剤組成物。式中、Aはビニル系重合体又はビニル系
共重合体を表し、Bはアルキル基の炭素数が1〜12の
アルキル(メタ)アクリレートからなる重合体もしくは
共重合体を表す。Xは複数個の共重合体(A−B)を結
合することのできる化合物残基、TはAとBとを結合す
ることのできる化合物残基を表す。mは3〜30の整数
を表し、a、b、cは同一又は異なって1〜10の整数
を表す。o、pは同一又は異なって1以上の整数を表
し、o+p=3〜30の関係にある。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6350897A JPH1025461A (ja) | 1996-05-10 | 1997-03-17 | アクリル系粘着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11623896 | 1996-05-10 | ||
JP8-116238 | 1996-05-10 | ||
JP6350897A JPH1025461A (ja) | 1996-05-10 | 1997-03-17 | アクリル系粘着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1025461A true JPH1025461A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=26404638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6350897A Withdrawn JPH1025461A (ja) | 1996-05-10 | 1997-03-17 | アクリル系粘着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1025461A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001288442A (ja) * | 2000-02-03 | 2001-10-16 | Nitto Denko Corp | 非架橋型粘着剤組成物およびその製造方法と粘着シ―ト |
JP2001303010A (ja) * | 2000-04-24 | 2001-10-31 | Nitto Denko Corp | 紫外線架橋型粘着剤組成物およびその製造法と粘着シ―ト類 |
JP2001348553A (ja) * | 2000-06-06 | 2001-12-18 | Nitto Denko Corp | 粘着剤組成物とその粘着シ―ト類およびこれらの製造方法 |
JP2002146316A (ja) * | 2000-02-28 | 2002-05-22 | Nitto Denko Corp | 紫外線架橋型粘着剤組成物とその製造方法ならびに粘着シ―トとその製造方法 |
JP2002167566A (ja) * | 2000-12-01 | 2002-06-11 | Nitto Denko Corp | 紫外線架橋型粘着剤組成物とその製造方法ならびに粘着シ―トとその製造方法 |
JP2006294600A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-10-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 導電性接着剤 |
-
1997
- 1997-03-17 JP JP6350897A patent/JPH1025461A/ja not_active Withdrawn
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