JPH10296627A - 研磨装置及び方法 - Google Patents

研磨装置及び方法

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JPH10296627A
JPH10296627A JP9110788A JP11078897A JPH10296627A JP H10296627 A JPH10296627 A JP H10296627A JP 9110788 A JP9110788 A JP 9110788A JP 11078897 A JP11078897 A JP 11078897A JP H10296627 A JPH10296627 A JP H10296627A
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JP
Japan
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polishing
polished
semiconductor wafer
suction member
vacuum chuck
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JP9110788A
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English (en)
Inventor
Yasunori Okubo
安教 大久保
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空チャック装置の吸着部材を長期にわたっ
て安定して使用できるようにすると共に、半導体ウエハ
ーの研磨工程における歩留まりを向上させることができ
る研磨装置及び方法を提供する。 【解決手段】 多孔質で通気性を有し円板状に形成され
た吸着部材21を介して、被研磨物(半導体ウエハー)
3を負圧により吸着する真空チャック15を具備する研
磨装置において、吸着部材21の厚さを2mm〜8mm
位に設定することにより、従来の吸着部材の厚さ(10
mm〜20mm)よりも大幅に薄くすることができる。
このため、砥粒入り研磨剤4や粉状生成物10が吸着部
材21内に長く留まることを防止でき、吸着部材21は
目詰まりを起こし難くなって、長期にわたって安定して
使用することができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ハー(基板)等の被研磨物を研磨する研磨装置に関し、
特に真空チャックにより被研磨物を吸着して研磨する研
磨装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような従来の研磨装置としては、例
えば図9に示すようなものがある。同図において、符号
1は研磨定盤であり、この研磨定盤1の上面には研磨作
用を行う研磨パッド5が貼り付けられていて、これらは
一体的に回転できるようになっている。
【0003】符号15は真空チャック装置であり、この
真空チャック装置15の、伏せた碗状に形成されたケー
シング17の開口部には、吸着部材2が設けられてい
る。この吸着部材2は、多孔質で通気性を有するセラミ
ック材により形成され、直径がケーシング17の開口の
内径に嵌合するような円板状に形成されている。
【0004】ケーシング17の上面にはプレッシャープ
レート8が一体的に設けられており、このプレッシャー
プレート8の中心部には球面軸受6を介して回転自在に
パイプ状の加圧軸7が連結されている。この加圧軸7の
一端部においてはその軸孔7aがケーシング17の吸着
部材2より内側の空間17aと連通しており、その他端
部においてはその軸孔7aが真空ポンプ22の負圧室
(負圧源)と連通している。
【0005】真空チャック装置15の吸着部材2の外側
には半導体ウエハー(被研磨物)3が配置され、この半
導体ウエハー3は真空ポンプ22によりケーシング17
の空間17aが負圧にされることにより、多孔質で通気
性を有する吸着部材2の表面に吸着されて保持される。
このように吸着保持された半導体ウエハー3は、プレッ
シャープレート8により研磨パッド5上に押圧力を加え
られると共に、研磨パッド5に対して相対回転するよう
になっている。
【0006】研磨定盤1の研磨パッド5の上面中央部に
は、駆動ポンプ24により研磨砥粒タンク26からの砥
粒入り研磨剤4が供給され、この砥粒入り研磨剤4は半
導体ウエハー3と研磨パッド5との間に浸入して、半導
体ウエハー3の研磨を行うのに用いられる。
【0007】このような従来の研磨装置の動作につい
て、図10のフローチャートに基づいて説明する。まず
ウエハーキャリア(図示せず。半導体ウエハー3を収納
して上下動する容器)から半導体ウエハー3を搬出した
ら(ステップS1)、その半導体ウエハー3を真空チャ
ック装置15の吸着部材2の表面に負圧により吸着させ
る(ステップS2)。
【0008】そして研磨定盤1を真空チャック装置15
の吸着部材2に対して相対回転させると共に、研磨パッ
ド5と半導体ウエハー3の間に砥粒入り研磨剤4を浸入
させて供給することにより、半導体ウエハー3の研磨作
業を行う(ステップS3)。
【0009】このような研磨作業が完了したら、真空チ
ャック装置15による半導体ウエハー3の吸着を解除し
(ステップS4)、それから半導体ウエハー3の両面を
洗浄剤やベルクリンブラシ等を用いて洗浄する(ステッ
プS5)。そして上記洗浄が終わったら、半導体ウエハ
ー3を再びウエハーキャリアに搬入させる(ステップS
6)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の研磨装置においては、吸着部材2の直径は2
00mm位であると共に、吸着部材2の厚さは必要な強
度を持たせるために10〜20mm位となっている。こ
のように吸着部材2の厚さは、必要な強度を持たせるた
めに比較的厚くせざるを得ないため、次のような問題点
を有していた。
【0011】すなわち、図11,12に示すように、研
磨中又はその終了時に、半導体ウエハー3の周縁部とケ
ーシング17の開口部との間のわずかな隙間から、ケー
シング17の空間17aの負圧に吸引されて大気が吸着
部材2内に浸入する真空洩れにより、使用後の砥粒入り
研磨剤4が、研磨によって生じた粉状生成物10と共に
吸着部材2内に浸透する。
【0012】このように浸透した砥粒入り研磨剤4や粉
状生成物10は、吸着部材2が厚いために途中に留ま
り、時間と共に増加する。そして砥粒入り研磨剤4や粉
状生成物10は、吸着部材2の周部の多孔質部分から奥
に浸み込むと共に、その多孔質部分に充填して、乾燥す
ると固化して目詰まりを起こす。このため、吸着部材2
の周部はその中心部に比べて真空吸着度が劣化し、半導
体ウエハー3はその中心部と周部とでは均一な厚さの研
磨面を得ることができなくなってしまう。
【0013】また、通常使用されるコロイダルシリカ系
の砥粒入り研磨剤4では、吸着部材2内に浸透した後乾
燥により固化して、内部に固着することにより除去でき
なくなり、使用できなくなってしまうので、吸着部材2
は長期にわたって安定して使用することができなくなっ
てしまう。このような現象は、吸着部材2の厚さが厚く
なるほど顕著となる傾向にある。
【0014】また、このような研磨に通常使用されるコ
ロイダルシリカ系の砥粒入り研磨剤4は、吸着部材2や
半導体ウエハー3の表面で乾燥すると、固化して部分的
に凸起物を生成する。図13に示すように、そのような
凸起物12をそのままにして半導体ウエハー3を吸着部
材2に吸着させて研磨すると、半導体ウエハー3は硬い
セラミック材の吸着部材2の表面に均一に吸着されず、
半導体ウエハー3の凸起物12と反対側(研磨パッド5
側)の面が局部的に膨出する。
【0015】このため研磨当初は、その半導体ウエハー
3の膨出した部分が周囲よりも先に研磨されるため、研
磨終了後の半導体ウエハー3のその膨出した部分の厚さ
は他の部分より薄くなって、厚さにムラが生じて不良品
となってしまい、半導体ウエハー3の研磨工程における
歩止まりを悪化させるという問題がある。
【0016】そこで本発明は、真空チャック装置の吸着
部材を長期にわたって安定して使用できるようにすると
共に、半導体ウエハーの研磨工程における歩止まりを向
上させることができる研磨装置及び方法を提供すること
を課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による研磨装置は、多孔質で通気性を有し円
板状に形成された吸着部材を介して被研磨物を負圧によ
り吸着する真空チャックを具備する研磨装置において、
前記吸着部材の厚さを2mm〜8mm位に設定する構成
とし、また、本発明による研磨方法は、真空チャックの
吸着部材に被研磨物を負圧により吸着して研磨するに際
し、前記吸着する前に被研磨物の前記吸着部材に吸着さ
れる側の面から付着凸起物を除去する処理を施す手順を
有することを特徴とし、さらに、本発明による研磨方法
は、真空チャックの吸着部材の表面に被研磨物を吸着し
て研磨し、前記吸着部材から被研磨物を外した後で、前
記吸着部材の被研磨物が吸着される側の表面から付着凸
起物を除去する処理を施す手順を有することを特徴とす
るものである。
【0018】上記構成の研磨装置によれば、吸着部材の
厚さを2mm〜8mm位に設定することにより、従来の
吸着部材の厚さよりも大幅に薄くすることができる。こ
のため、砥粒入り研磨剤や粉状生成物が吸着部材内に長
く留まることを防止でき、吸着部材は目詰まりを起こし
難くなって、長期にわたって安定して使用することがで
きるようになる。この結果、半導体ウエハー等の被研磨
物の加工精度を向上させることができる。
【0019】また上記研磨方法によれば、真空チャック
の吸着部材に被研磨物を負圧により吸着して研磨するに
際し、前記吸着する前に被研磨物の前記吸着部材に吸着
される側の面から付着凸起物を除去する処理を施すこと
により、吸着部材に吸着された半導体ウエハーの研磨面
が局部的に膨出するのを防止して、研磨により厚さにム
ラが生じるのを防止でき、半導体ウエハー等の研磨工程
における歩留まりを向上させることができる。
【0020】さらに上記研磨方法によれば、真空チャッ
クの吸着部材の表面に被研磨物を吸着して研磨し、前記
吸着部材から被研磨物を外した後で、前記吸着部材の被
研磨物が吸着される側の表面から付着凸起物を除去する
処理を施すことにより、やはり吸着部材に吸着された半
導体ウエハーの研磨面が局部的に膨出するのを防止し
て、研磨により厚さにムラが生じるのを防止でき、半導
体ウエハー等の研磨工程における歩留まりを向上させる
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1ないし図8
は、本発明による研磨装置及び方法の第1の実施の形態
を説明するために参照する図である。
【0022】本発明の第1の実施の形態に係る研磨装置
は、図1に示すように、基本的には従来と同様の構成を
有しているが、異なる点としてはまず、加圧軸7の途中
にフィルター20が設けられており、このフィルター2
0は砥粒入り研磨剤4や粉状生成物10が、吸着部材2
1からケーシング17の空間17a及び加圧軸7の軸孔
7aに浸入しても、真空ポンプ22に行かないように捕
捉するために用いられている。
【0023】そして、真空チャック装置15のケーシン
グ17の開口部には、従来の吸着部材2と同様に、多孔
質で通気性を有するセラミック材により形成され、かつ
円板状に形成された吸着部材21が設けられている。こ
の吸着部材21は、その直径は従来と同様に200mm
位であるが、その厚さは2mm〜8mm位に設定されて
いる。前述のように、従来の吸着部材2においてはその
厚さは10mm〜20mm位であったので、本実施の形
態においては、従来の吸着部材2よりも吸着部材21の
厚さを1/5〜2/5に薄く設定したことになる。
【0024】このような真空チャック装置15の吸着部
材21に半導体ウエハー3を吸着させて研磨を行うと、
研磨中は半導体ウエハー3を負圧で吸着しながら行うた
め、半導体ウエハー3と吸着部材21の間の僅かな隙間
から、使用後の砥粒入り研磨剤4や研磨によって生じた
粉状生成物10が、ケーシング17の空間17aの負圧
力により吸引されて吸着部材21内に浸透する。
【0025】しかし、上述のように吸着部材21の厚さ
を薄くしたため、吸着部材21の周部から砥粒入り研磨
剤4や粉状生成物10が浸透しても、図2に示すよう
に、吸着部材21の厚さ方向に突き抜けて通過できるの
で、それらにより目詰まりし難くなり、吸着部材21は
長期にわたって安定して使用することができるようにな
る。
【0026】また、ケーシング17の空間17aに浸入
した砥粒入り研磨剤4や粉状生成物10は、加圧軸7の
軸孔7aを通って真空ポンプ22に向かうが、それらは
フィルター20により捕捉されて、真空ポンプ22に入
ることを防止することができる。
【0027】このように、吸着部材21には砥粒入り研
磨剤4や粉状生成物10が目詰まりし難いが、多少目詰
まりしたとしても、図3に示すように、超音波洗浄機3
2により容易に除去して洗浄することができる。すなわ
ち、超音波洗浄機32の水槽34内には純水28が充填
されていて、その水槽34の底部には超音波振動子30
が設けられ、さらに、純水28の上部には真空チャック
装置15の吸着部材21が下面を浸漬して配置される。
【0028】このような状態において、超音波洗浄機3
2の超音波振動子30を超音波振動させる共に、加圧軸
7の軸孔7aからケーシング17の空間17aに純水2
8を給水すると、その純水28は吸着部材21を通って
空間17aから水槽34内に向かって流れると共に、吸
着部材21の厚さが薄いため、吸着部材21内に目詰ま
りしていた砥粒入り研磨剤4や粉状生成物10は、吸着
部材21内から水槽34の純水28内に押し出されて除
去することができるようになっている。
【0029】ところで図4に示すように、吸着部材21
の裏側の空間17aには補強部材11が設けられてい
る。この補強部材11は図5に示すように、複数の同心
円状に配置された環状又は弧状に形成されていると共
に、これらの間の環状空間13は縦横に形成された直線
溝14により連通し、かつすべての環状空間13と直線
溝14は加圧軸7の軸孔7aに連通した状態となってい
る。これら環状空間13と直線溝14は、ケーシング1
7の空間17aでもあるということができる。
【0030】このため、吸着部材21の厚さが従来より
も薄くとも、研磨時に受ける圧力により吸着部材21が
押されてその厚さ方向に撓むように変形し、場合によっ
ては破損することを、確実に防止することができる。そ
して、環状空間13及び直線溝14を通って、吸着部材
21の全面にわたって均一に負圧をかけたり、均一に水
圧をかけたりすることができる。
【0031】次に、このような本実施の形態に係る研磨
装置の動作について、図6のフローチャートに基づいて
説明する。同フローチャートにおいて、ステップS1、
ステップS2〜ステップS6は、前記従来の研磨装置の
動作と同じであるが、本実施の形態においては、ステッ
プS1とステップS2の間にステップS100が挿入さ
れると共に、ステップS6の次にステップS200が追
加される点において従来の動作とは異なるものである。
【0032】すなわち半導体ウエハー3がウエハーキャ
リアから搬出され(S1)た後、その半導体ウエハー3
が真空チャック装置15に吸着される(S2)前に、半
導体ウエハー3が真空チャック装置15の吸着部材21
に吸着される側の面を洗浄する(S100)ことによ
り、その半導体ウエハー3の面に局部的に形成されてい
る、砥粒入り研磨剤4や粉状生成物10が乾燥して固化
して生成された凸起物12を除去する処理を施す。
【0033】このような凸起物12を除去する洗浄処理
としては、例えば図7に示すように、ベルクリンブラシ
9を回転させて、半導体ウエハー3を矢印方向に移動さ
せ、洗浄剤を介してブラシ先端部(ブラシ外径部)によ
り半導体ウエハー3を摩擦することにより行うことがで
きる。
【0034】このようにして、半導体ウエハー3の表面
から上記凸起物12を除去することにより、従来のよう
に研磨により半導体ウエハー3の厚さにムラが生じるの
を防止して、半導体ウエハー3の研磨工程における歩留
まりを向上させることができる。
【0035】他方、半導体ウエハー3をキャリアに搬入
した(S6)後に、真空チャック装置15の吸着部材2
1を、図3に示すように洗浄すると共に、その吸着部材
21の外側表面に形成されている上記凸起物12を除去
する処理を施すようになっている(S200)。
【0036】吸着部材21の表面から凸起物12を除去
するには、例えば図8に示すように、真空チャック装置
15がキャリアから砥石セット台16の上に移動し、真
空チャック装置15の吸着部材21を砥石セット台16
に設けられた砥石29上に接触させ、吸着部材21と砥
石29間で相対回転させることにより、吸着部材21の
表面に形成されている凸起物12を除去することができ
る。
【0037】このとき、プレッシャープレート8を回転
させると同時に偏心移動させる等により、吸着部材21
の全面が砥石29により均一に研磨されるようにできる
が、プレッシャープレート8を停止させて砥石セット台
16のみを回転及び偏心移動をさせても良いし、或はプ
レッシャープレート8と砥石セット台16の両方共回転
及び偏心移動をさせるようにしてもよい。
【0038】このような処理時に、プレッシャープレー
ト8により砥石29にかけられる加圧力は、砥石29及
び凸起物12の硬さ等により、大きすぎないよう必要最
小限度の値に設定される。そしてこの処理時には同時
に、新たに給水源に連結した加圧軸7の軸孔7aから洗
滌水を流しながら行うことにより、除去された凸起物1
2は吸着部材21の多孔質部からケーシング17の外に
押し流され、凸起物12が再び吸着部材21の多孔質部
内に入り込んで目詰まりを起こすことを防止する。
【0039】なお、上記実施の形態においては真空チャ
ック装置15の吸着部材2がセラミック材により形成さ
れる場合について説明したが、吸着部材21の材質はセ
ラミック材に限定される必要はなく、グラファイトや金
属等、他の材質を用いることもできる。
【0040】また上記実施の形態においては、補強部材
11が環状や弧状に形成されたものを用いる場合につい
て説明したが、そのように形成されたものの代わりに、
多数の円柱や角柱を並べる等、吸着部材21の全面にわ
たって負圧や水圧をかけられるような構造であれば、ど
のように形成したものであってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吸着部材の厚さを2mm〜8mm位に設定することによ
り、従来の吸着部材の厚さよりも大幅に薄くすることが
できる。このため、砥粒入り研磨剤や粉状生成物が吸着
部材内に長く留まることを防止でき、吸着部材は目詰ま
りを起こし難くなって、長期にわたって安定して使用す
ることができるようになる。この結果、半導体ウエハー
等の被研磨物の加工精度を向上させることができる。
【0042】また本発明の研磨方法によれば、真空チャ
ックの吸着部材に被研磨物を負圧により吸着して研磨す
るに際し、前記吸着する前に被研磨物の前記吸着部材に
吸着される側の面から付着凸起物を除去する処理を施す
ことにより、吸着部材に吸着された半導体ウエハーの研
磨面が局部的に膨出するのを防止して、研磨により厚さ
にムラが生じるのを防止でき、半導体ウエハー等の研磨
工程における歩留まりを向上させて、半導体ウエハー等
の加工精度を向上させることができる。
【0043】また本発明の研磨方法によれば、真空チャ
ックの吸着部材の表面に被研磨物を吸着して研磨し、前
記吸着部材から被研磨物を外した後で、前記吸着部材の
被研磨物が吸着される側の表面から付着凸起物を除去す
る処理を施すことにより、やはり吸着部材に吸着された
半導体ウエハーの研磨面が局部的に膨出するのを防止し
て、研磨により厚さにムラが生じるのを防止でき、半導
体ウエハー等の研磨工程における歩留まりを向上させ
て、半導体ウエハー等の加工精度を向上させることがで
きる。
【0044】また、吸着部材の目詰まりにより研磨作業
が停止されることが防止されるため、半導体ウエハーの
加工効率を向上させることができると共に、加工精度が
向上する。また、半導体ウエハーの加工精度の向上によ
り、SOI(SiliconOn Insulato
r)基板のように、LSIを作ると特性が良く、微細化
に有利な半導体ウエハーにおける各製造工程において高
精度化が可能となる。また、LSIの製造における各種
平坦化が上記加工精度の向上により安定してできるよう
になる。
【0045】また、多孔質の吸着部材21を用いた真空
チャック装置15を用いることができるため、バックパ
ッドを用いた研磨方法よりも精度の高い研磨を行うこと
ができると共に、本発明によれば、真空チャック装置1
5を用いた研磨方法の長所を最大限に生かすことができ
る。
【0046】さらに、上記バックパッドを用いた研磨方
法に比べて、一々バックパッドを交換しなくともよいの
でメンテナンスの簡素化を図ることができると共に、バ
ックパッドのような消耗品の節約ができて、加工コスト
の低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による研磨装置の第1の実施の形態を示
す概略構成図である。
【図2】図1に示す研磨装置の研磨動作中の状態を示す
概略図である。
【図3】図1に示す研磨装置の洗浄動作中の状態を示す
概略図である。
【図4】真空チャック装置15の側面断面図である。
【図5】図4における真空チャック装置15の補強部材
11のV−V線断面図である。
【図6】図1に示す研磨装置の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】真空チャック装置15の吸着部材21に吸着さ
れる前に半導体ウエハー3がベルクリンブラシ9により
洗浄処理される状態を示す側面図である。
【図8】研磨後に半導体ウエハー3を取り外した後に真
空チャック装置15の吸着部材21の表面が洗浄処理さ
れる状態を示す側面断面図である。
【図9】従来の研磨装置を示す概略構成図である。
【図10】従来の研磨装置の動作手順を示すフローチャ
ートである。
【図11】従来の研磨装置の研磨動作中の状態を示す概
略図である。
【図12】吸着部材2中に砥粒入り研磨剤4や粉状生成
物10が目詰まりした状態を示す概略図である。
【図13】吸着部材2又は半導体ウエハー3の表面の凸
起物12を除去しないで半導体ウエハー3を吸着部材2
に吸着させた状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1…研磨定盤、2,21…吸着部材、3…半導体ウエハ
ー(被研磨物)、4…砥粒入り研磨剤、5…研磨パッ
ド、6…球面軸受、7…加圧軸、7a…軸孔、8…プレ
ッシャープレート、9…ベルクリンブラシ、10…粉状
生成物、11…補強部材、12…凸起物、13…環状空
間、14…直線溝、15…真空チャック装置、16…砥
石セット台、17…ケーシング、17a…空間、20…
フィルター、22…真空ポンプ(負圧源)、24…駆動
ポンプ、26…研磨砥粒タンク、28…純水、29…砥
石、30…超音波振動子、32…超音波洗浄機、34…
水槽

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質で通気性を有し円板状に形成され
    た吸着部材を介して被研磨物を負圧により吸着する真空
    チャックを具備する研磨装置において、 前記吸着部材の厚さを2mm〜8mm位に設定すること
    を特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着部材と、前記負圧を作成する負
    圧源との間に、砥粒等が通過するのを防止するフィルタ
    ーを設けることを特徴とする請求項1に記載の研磨装
    置。
  3. 【請求項3】 前記吸着部材の被研磨物が吸着される側
    と反対側に補強構造を設けることを特徴とする請求項1
    に記載の研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記吸着部材をセラミック材により形成
    することを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  5. 【請求項5】 真空チャックの吸着部材に被研磨物を負
    圧により吸着して研磨するに際し、 前記吸着する前に被研磨物の前記吸着部材に吸着される
    側の面から付着凸起物を除去する処理を施す手順を有す
    ることを特徴とする研磨方法。
  6. 【請求項6】 真空チャックの吸着部材の表面に被研磨
    物を吸着して研磨し、 前記吸着部材から被研磨物を外した後で、 前記吸着部材の被研磨物が吸着される側の表面から付着
    凸起物を除去する処理を施す手順を有することを特徴と
    する研磨方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001326202A (ja) * 2000-05-12 2001-11-22 Hitoshi Suwabe ウェーハの研磨方法及びウェーハの研磨装置
JP2008006529A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Kyocera Corp 真空チャック及びこれを用いた真空吸着装置
JP2008030175A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Setsuko Kondo ロアチャックパッド

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