JPH10289144A - メモリの制御方法 - Google Patents

メモリの制御方法

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JPH10289144A
JPH10289144A JP9092668A JP9266897A JPH10289144A JP H10289144 A JPH10289144 A JP H10289144A JP 9092668 A JP9092668 A JP 9092668A JP 9266897 A JP9266897 A JP 9266897A JP H10289144 A JPH10289144 A JP H10289144A
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sector
fat
area
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JP9092668A
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Takeshi Nakamura
毅 中村
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • Memory System (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリの使用寿命を延ばすことが出来るメモ
リの制御方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 セクタの各々が空きセクタであるか否か
を示すファットエントリをメモリのファット領域中に記
録しておき、ファイルの書込時には、上記ファット領域
の先頭から順に空きセクタであることを示すファットエ
ントリを検索してこの検索ファットエントリによって示
されるセクタにファイルの書込みを行うと共に、上記検
索ファットエントリを、空きセクタではないことを示す
ファットエントリに書き換える。ファイルの消去時に
は、削除対象となったファイルを削除すると共に、この
ファイル削除によって空きセクタとなったセクタに関す
るファットエントリを新たに作成してこれを上記ファッ
ト領域の最後尾に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリの制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ等の情報処理装
置には、プログラム実行過程において使用されるRAM
(ランダムアクセスメモリ)の他に、各種アプリケーシ
ョンソフトを記憶しておく為の記憶装置が設けられてい
る。この種の記憶装置としては、電源遮断後もその記憶
内容を保持しておく必要がある為、その記憶媒体として
磁気記録ディスクを用いたハードディスク装置が採用さ
れていた。
【0003】ところが、近年、上記記憶装置の高速アク
セス化に伴い、上記磁気記録ディスクに代わり、フラッ
シュメモリの如き書込自在な不揮発性半導体メモリを用
いる試みが為されている。フラッシュメモリは、そのメ
モリセルのゲート領域に高電圧を印加することにより、
かかるゲート領域に電荷を形成させてデータの書き込み
記憶を行うものである。
【0004】しかしながら、フラッシュメモリにおいて
は、1つのメモリセルに上記の如き書き込みが集中する
と、半導体自体の特性劣化が生じて、そのメモリセルが
破壊してしまうという問題を抱えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決せんとして為されたものであり、メモリの使用寿
命を延ばすことが出来るメモリの制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるメモリの制
御方法は、各々が所定記録容量からなる複数のセクタに
てメモリの記録領域を区分けし、前記セクタ単位にて前
記メモリの制御を行う方法であって、前記セクタの各々
が空きセクタであるか否かを示すファットエントリを前
記メモリのファット領域中に記録しておき、ファイルの
書込時には、前記ファット領域の先頭から順に空きセク
タであることを示すファットエントリを検索してこの検
索ファットエントリによって示されるセクタに前記ファ
イルの書込みを行うと共に、前記検索ファットエントリ
を空きセクタではないことを示すファットエントリに書
き換え、ファイルの消去時には、削除対象となったファ
イルを削除すると共に、前記ファイルの削除によって空
きセクタとなったセクタに関するファットエントリを新
たに作成してこれを前記ファット領域の最後尾に記録す
ることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、情報処理装置の構成の一
例を示す図である。図1において、記憶装置10は、電
源遮断後もその記憶内容を保持しておくことが出来る書
込自在なフラッシュメモリ101、及びかかるフラッシ
ュメモリ101に対して書込及び読出制御を行うメモリ
コントローラ102から構成される。
【0008】図2は、かかるフラッシュメモリ101の
初期論理フォーマットを示す図である。図2に示される
が如く、その初期状態においてフラッシュメモリ101
の記憶領域は、フック領域、ディレクトリ領域、FSL
(Free Storage List)_FAT領域、及びファイル領域な
る4つの領域に区分されている。かかるフラッシュメモ
リ101に対するアクセスは、各々が重複しないSID
(セクタID)0〜Nにて示されるセクタ単位にて実施
され、上記フック領域は、その初期論理フォーマット時
においてSID=0のセクタに割り当てられる。
【0009】尚、以下の説明においてフラッシュメモリ
101は、初期化またはデータ消去された状態では、全
てのビットが論理値"0"になるものとする。又、データ
消去は、ブロック単位でしかできないが、消去ビットへ
の書き込み("0"→"1")は、ワード単位(所定ビット
数)にて可能であるとする。図3は、上記フック領域の
初期論理フォーマット時におけるメモリフォーマットを
示す図である。
【0010】図3において、かかるフック領域の先頭部
には、この1セクタがフック領域であることを示す識別
ID、及びこのフック領域に割り当てられたセクタが正
常であるか否かを示すセクタチェックバイトCBが記録
される。更に、上記ディレクトリ領域の先頭のセクタI
Dを示すD−SIDが記録され、その後に、追記領域が
配置されている。かかる追記領域は、上記D−SIDが
新たなものに更新された場合に、この最新のD−SID
を順次追記して行く為に設けられている。
【0011】尚、本実施例の形態では、識別IDにはフ
ック領域の存在するセクタIDを書き込み、CBには識
別IDの全ビットを反転した値を書き込むものとする。
図4は、図2に示されるディレクトリ領域の初期論理フ
ォーマット時におけるメモリフォーマットを示す図であ
る。図4に示されるが如く、ディレクトリ領域には、F
SLディレクトリエントリ0〜n、並びにディレクトリ
エントリ0〜kが形成されている。
【0012】FSLディレクトリエントリ0〜nの各々
には、このFSLディレクトリエントリが有効なもので
あるか否かを示すデリートチェックバイトDCB、ファ
イルタイプ及びFSL_FAT領域中において最も先頭
位置に存在する有効なFATエントリ(後述する)が記
録されているセクタを示すセクタIDとして、FT−S
IDが記録される。尚、初期論理フォーマット時、及び
データが消去された後においては、FSLディレクトリ
エントリ0〜n各々のデリートチェックバイトDCBの
全てのビットは、"有効"であることを示す論理値"0"と
なっている。すなわち、消去又は初期化後、データが何
も書き込まれていない状態の時に、"有効"となるのであ
る。
【0013】一方、ディレクトリエントリ0〜kの各々
には、このディレクトリエントリが有効なものであるか
否かを示すデリートチェックバイトDCB、図2のファ
イル領域に書込まれたファイルに関するファイル情報
(ファイル名、ファイルサイズ、ファイルタイプ、記録
日時等)、並びに、このファイルが記録されているフラ
ッシュメモリ101上の先頭のセクタIDを示すFL−
SIDが記録される。尚、初期論理フォーマット時、及
びデータ消去後においては、ディレクトリエントリ0〜
k各々のデリートチェックバイトDCBの全てのビット
は、"有効"であることを示す論理値"0"になっている。
すなわち、初期化又はデータ消去された後、データが何
も書き込まれていない状態の時に"有効"となるのであ
る。
【0014】又、ディレクトリ領域の先頭部には、この
領域内でのセクタの繋がり情報を示すnSIDが記録さ
れる。この際、全ての記録容量が1セクタ分を越える度
に、図4に示されるが如く、1セクタ分毎にその先頭部
にセクタ繋がり情報としてのnSIDを記録する。尚、
前述したFSLディレクトリエントリ及びディレクトリ
エントリ中のファイルタイプとは、ディレクトリエント
リが示すファイル、あるいはサブディレクトリの属性、
及びそのエントリがFSLディレクトリエントリである
かディレクトリエントリであるかを示す情報である。
【0015】例えば、ディレクトリエントリによって指
し示される先が書き込み禁止のサブディレクトリであれ
ば、その属性、及びこのエントリがディレクトリエント
リであることを示す情報がファイルタイプとして書き込
まれることになる。従って、図4の説明では、ディレク
トリ領域内を明確にFSLディレクトリエントリとディ
レクトリエントリとに区分けしたが、実際使用する場合
には、夫々のエントリの種類はエントリ内に記録される
フィルタイプよりその属性を知ることができる。すなわ
ち、FSLディレクトリエントリ、及びディレクトリエ
ントリ各々の領域を明確に区分けする必要はない。この
場合、ディレクトリ領域内でFSLディレクトリエント
リとディレクトリエントリとが明確に区分けされていな
くとも、各セクタの繋がり先は夫々のnSIDにより分
かる。
【0016】図5は、図2に示されるFSL_FAT領
域の初期論理フォーマット時におけるメモリフォーマッ
トを示す図である。かかるFSL_FAT領域には、フ
ラッシュメモリ101に存在する自由領域(書込可能な
セクタの集合)中における各セクタIDを示すファット
ポインタFP、及びこのファットポインタFPによって
示されるセクタが空きセクタであるか否かを示すデリー
トチェックバイトDCBからなるFATエントリが形成
される。かかるFATエントリは、このフラッシュメモ
リ101における自由領域中の全てのセクタに対応して
設けられる。この際、上記デリートチェックバイトDC
Bの全てのビットが、空きセクタであることを示す論理
値"0"である場合、このFATエントリは"有効"なFA
Tエントリであるとする。又、かかるFSL_FAT領
域の先頭部には、この領域内でのセクタの繋がり情報を
示すnSIDが記録される。尚、全てのFATエントリ
の容量が1セクタ分の容量を越える場合には、図5に示
されるが如く、1セクタ分毎にその先頭部にセクタ繋が
り情報としてのnSIDを記録する。かかるnSIDに
は、このセクタの次に繋がるセクタのSIDが示されて
いる。
【0017】尚、上述した如き各領域(ディレクトリ領
域、FSL_FAT領域、ファイル領域)は連続して配
列されていなくても、各セクタのnSIDによって次に
繋がるべきセクタを知ることが出来る。つまり、論理的
には連続した領域として扱うことが出来るのである。上
記の如きフラッシュメモリ101のファイル領域には、
各種アプリケーションプログラム、及び情報ファイル等
が記憶される。更に、フラッシュメモリ101のファイ
ル領域には、予め、本発明によるメモリの制御方法が適
用されたオペレーティングシステム(以下、OSと称す
る)プログラムが記憶されている。
【0018】電源投入に応じて上記OSプログラムは、
かかるフラッシュメモリ101から読み出されてRAM
(ランダムアクセスメモリ)12の所定領域に書き込ま
れる。使用者が上記アプリケーションプログラムのいず
れか1つの実行を行うべく操作装置13の操作を行う
と、このプログラムがフラッシュメモリ101から読み
出されて上記RAM12に読み込まれる。CPU(中央
処理装置)11は、RAM12上に読み込まれた上記ア
プリケーションプログラムを実行して、その実行結果を
ディスプレイ14上に表示せしめる。
【0019】この際、かかるアプリケーションソフトの
実行により、記憶装置10に対するファイルの書込、及
び消去等のアクセスが発生すると、メモリコントローラ
102は、フラッシュメモリ101に対して上記OSに
従った制御処理を実行する。以下に、かかるOSプログ
ラムの実行により為される新規ファイルの書込、消去、
及び更新の各動作についてを、図6に示されるが如き初
期論理フォーマットを有するフラッシュメモリ101を
例にとって説明する。
【0020】尚、図6に示されるファイル領域は、全容
量が20Kバイトであり、各々2Kバイトの容量を有す
る10個のセクタから構成されている。この際、各セク
タは、セクタID:Q〜(Q+9)にて示される。又、
FATエントリ0〜9各々のファットポインタFPに
は、上記ファイル領域中のセクタ各々に対応したセクタ
ID:Q〜(Q+9)が記録される。又、FATエント
リ0〜9各々のデリートチェックバイトDCBは、この
ファットポインタFPによって示されるセクタが空きセ
クタ、すなわち書込有効なセクタであることを示す論理
値"0"となっている。この際、FATエントリ0〜5
は、セクタID:Rにて示されるセクタ内に記録され、
FATエントリ6〜9は、セクタID:(R+1)にて
示されるセクタ内に記録されるものとする。
【0021】従って、FSLディレクトリエントリ0の
FT−SIDとして、FATエントリ0が存在するセク
タのセクタID:Rが記録される。かかるFSLディレ
クトリエントリ0のデリートチェックバイトDCBは、
このFSLディレクトリエントリ0が有効であることを
示す論理値"0"となっている。以下に、かかる図6に示
されるが如き状態から、各々が4Kバイトの容量を有す
る5つの新規ファイルA〜Eを順次書込み、この書き込
んだファイルをファイルC、E、Aの順に消去した後、
新たに6Kバイトの容量を有するファイルFを書き込む
までの動作例を、図7〜図13を参照しつつ説明する。
【0022】ファイルA〜Eの書込 図6に示されるが如き状態において、先ず、メモリコン
トローラ102は、図3に示されるフック領域中のD−
SIDを読出す。メモリコントローラ102は、この読
み出したD−SIDの内容によってディレクトリ領域の
先頭セクタIDを認識し、このセクタ内において最も先
頭位置に存在する有効(DCBの論理値が"0")なFS
Lディレクトリエントリを検索する。この際、図6に示
されるが如く、最も先頭位置に存在する有効なFSLデ
ィレクトリエントリは、FSLディレクトリエントリ0
である。メモリコントローラ102は、このFSLディ
レクトリエントリ0のFT−SIDとして記録されてい
るセクタID:Rにて示されるセクタ内において、最も
先頭位置に存在する有効なFATエントリ(DCBの論
理値が"0"であるFATエントリ)を検索する。この
際、かかるセクタID:Rにて示されるセクタ内におい
て最も先頭位置に存在する有効なFATエントリは、図
6に示されるが如く、FATエントリ0である。ここ
で、メモリコントローラ102は、このFATエントリ
0のファットポインタFPとして記録されているセクタ
ID:Qにて示されるセクタに、図7に示されるが如
く、ファイルAを書き込んで行く。この際、ファイルA
の容量は4Kバイトあり、1セクタ分の容量(2Kバイ
ト)よりも大である。そこで、メモリコントローラ10
2は、上記FATエントリ0の次に存在する有効なFA
Tエントリを検索する。この際、検索されるFATエン
トリは、図6に示されるが如く、FATエントリ1であ
る。ここで、メモリコントローラ102は、このFAT
エントリ1のファットポインタFPとして記録されてい
るセクタID:(Q+1)にて示されるセクタに、図7
に示されるように上記ファイルAの続きを書き込んで行
くのである。
【0023】図14は、かかるファイルAの書込時のフ
ォーマットを示す図である。図14に示されるが如く、
セクタID:Qにて示されるセクタには、ファイルAの
前半部が書込まれると共に、その先頭位置には、次のセ
クタの繋がり情報を示すnSIDとして(Q+1)が記
録される。この(Q+1)にて示されるセクタには、フ
ァイルAの後半部分が書込まれる。その先頭位置の次の
セクタの繋がり情報を示すnSIDには何も書き込まず
に"0"のままにしておく。これは、次のセクタへの繋が
りが存在しないことを示すものである。
【0024】又、ファイルAへの新たな追記は、ファイ
ルAの最後のセクタのnSIDに新たに追加されたセク
タIDを書き込むことにより可能となる。次に、メモリ
コントローラ102は、上記FATエントリ0及び1の
DCBの論理値を、図7に示されるが如く"1"に書き換
えることにより、セクタID:Q及び(Q+1)にて示
されるセクタ各々が書込無効となったことを示す。次
に、メモリコントローラ102は、上記ディレクトリ領
域中において書き込みの為されていないディレクトリエ
ントリの先頭を検索する。この際、上述の如き初期状態
において書き込みの為されていない先頭のディレクトリ
エントリとは、図7に示されるように、ディレクトリエ
ントリ0である。ここで、メモリコントローラ102
は、かかるディレクトリエントリ0に、上記ファイルA
に関するファイル情報(ファイル名、ファイルサイズ、
ファイルタイプ、記録日時等)、並びに、このファイル
Aが書込まれているフラッシュメモリ101上の先頭の
セクタID:Qを記録する。
【0025】以上の如き一連の動作により、メモリコン
トローラ102は、ファイルAの書込動作を完了する。
かかるファイルAの書込動作と同様な方法によって、メ
モリコントローラ102は、ファイルB、ファイルCの
書込を順次行う。図8は、これらファイルA、B、及び
C各々の書込が完了した際のフラッシュメモリ101の
状態を示す図である。
【0026】図8に示されるが如く、セクタID:Q〜
(Q+5)によって示されるセクタ各々が、ファイルA
〜Cの書込により使用される。従って、これらセクタI
D:Q〜(Q+5)を示すFATエントリ0〜5各々の
デリートチェックバイトDCBの論理値が全て"1"とな
る。よって、図8に示されるが如く、セクタID:Rに
示されるセクタ内には、有効なFATエントリが存在し
ないことになる。この際、FSL_FAT領域中の最も
先頭位置に存在し、かつ有効なFATエントリは、図8
に示されるが如くFATエントリ6であり、このFAT
エントリ6が記録されるセクタのセクタIDは(R+
1)である。そこで、メモリコントローラ102は、F
SLディレクトリエントリ中において、未記録であり、
かつ最も先頭に存在するFSLディレクトリエントリを
検索する。図8に示されるように、FSLディレクトリ
エントリ中において未記録、かつ最先頭に存在するFS
Lディレクトリエントリは、FSLディレクトリエント
リ1であるので、メモリコントローラ102は、このF
SLディレクトリエントリ1のFT−SIDとして上記
(R+1)を記録する。
【0027】更に、今まで"有効"であったディレクトリ
エントリ0を"無効"にすべく、そのDCBを"1"にす
る。かかる図8に示される状態において、次なる新規フ
ァイルとしてのファイルDの書込を行うにあたり、先
ず、メモリコントローラ102は、図3に示されるフッ
ク領域中のD−SIDを読出す。メモリコントローラ1
02は、この読み出したD−SIDの内容によってディ
レクトリ領域の先頭セクタIDを認識し、このセクタ内
において最も先頭位置に存在する有効(DCBの論理値
が"0")なFSLディレクトリエントリを検索する。こ
の際、図8に示されるが如く、最も先頭位置に存在する
有効なFSLディレクトリエントリは、FSLディレク
トリエントリ1である。メモリコントローラ102は、
このFSLディレクトリエントリ1のFT−SIDとし
て記録されているセクタID:(R+1)、にて示され
るセクタ内において、最も先頭位置に存在する有効(D
CBの論理値が"0")なFATエントリを検索する。こ
の際、かかるセクタID:(R+1)にて示されるセク
タ内において最も先頭位置に存在する有効なFATエン
トリは、図8に示されるが如く、FATエントリ6であ
る。ここで、メモリコントローラ102は、このFAT
エントリ6のファットポインタFPとして記録されてい
るセクタID:(Q+6)にて示されるセクタに、図9
に示されるが如く、ファイルDを書き込んで行く。この
際、ファイルDの容量は4Kバイトあり、1セクタ分の
容量(2Kバイト)よりも大である。そこで、メモリコ
ントローラ102は、上記FATエントリ6の次に存在
する有効なFATエントリを検索する。この際、検索さ
れるFATエントリは、図8に示されるが如く、FAT
エントリ7である。ここで、メモリコントローラ102
は、このFATエントリ7のファットポインタFPとし
て記録されているセクタID:(Q+7)にて示される
セクタに、図9に示されるが如く上記ファイルDの続き
を書き込んで行くのである。
【0028】次に、メモリコントローラ102は、上記
FATエントリ6及び7のDCBの論理値を、図9に示
されるが如く"1"に書き換えることにより、セクタI
D:(Q+6)及び(Q+7)にて示されるセクタ各々
が書込無効になったことを示す。次に、メモリコントロ
ーラ102は、上記ディレクトリ領域中において書き込
みの為されていないディレクトリエントリの先頭を検索
する。この際、図8に示されるが如き状態において書き
込みの為されていない先頭のディレクトリエントリと
は、ディレクトリエントリ3である。ここで、メモリコ
ントローラ102は、図9に示されるが如く、かかるデ
ィレクトリエントリ3に、上記ファイルDに関するファ
イル情報(ファイル名、ファイルサイズ、ファイルタイ
プ、記録日時等)、並びに、このファイルDが書込まれ
ているフラッシュメモリ101上の先頭のセクタID:
(Q+6)を記録する。
【0029】以上の如き一連の動作により、メモリコン
トローラ102は、ファイルDの書込動作を完了する。
同様な方法によって、メモリコントローラ102は、フ
ァイルEの書込を行う。図10は、上記ファイルA、
B、C、D及びE各々の書込が完了した際のフラッシュ
メモリ101の状態を示す図である。
【0030】ファイルC、E、Aの削除 かかる図10に示される状態においてファイルCの消去
を行うにあたり、メモリコントローラ102は、先ず、
ディレクトリエントリ中からファイル名としてファイル
Cが記録されているディレクトリエントリの検索を行
う。この際、かかるディレクトリエントリは、図10に
示されるが如く、ディレクトリエントリ2である。ここ
で、メモリコントローラ102は、かかるディレクトリ
エントリ2のFL−SIDとして記録されているセクタ
ID:(Q+4)、及びこのセクタのnSIDに記録さ
れている次に繋がるべきセクタID:(Q+5)に示さ
れるセクタ各々の書込内容を消去する。かかる動作によ
り、ファイル領域中に書込まれていたファイルCは、図
11に示されるが如く消去される。
【0031】次に、メモリコントローラ102は、上記
ディレクトリエントリ2のDCBの論理値を、図11に
示されるように、"1"に書き換える。これにより、上記
ディレクトリエントリ2の記録内容が無効となる。次
に、メモリコントローラ102は、上記FSL_FAT
領域中において書き込み済みのFATエントリの最後尾
を検索する。図10に示されるが如き状態において書き
込み済みのFATエントリの最後尾は、FATエントリ
9である。ここで、メモリコントローラ102は、かか
るFATエントリ9の次のFATエントリ10及び11
各々のファットポインタFPとして、図11に示される
が如く、(Q+4)及び(Q+5)を夫々記録する。す
なわち、ファイルCの消去により、ファイル領域(Q+
4)及び(Q+5)が新たに自由領域となったので、こ
れらを示す有効なFATポインタとしてFATエントリ
に(Q+4)及び(Q+5)が作成された。ここでは、
メモリコントローラ102は、これらFATエントリ1
0及び11各々のDCBには何も書き込まない。
【0032】以上の如き一連の動作により、メモリコン
トローラ102は、ファイルCの消去動作を完了する。
同様な方法によって、メモリコントローラ102は、フ
ァイルE及びAの消去を行う。図12は、これらファイ
ルA、C、及びEをC、E、Aの順番で消去が完了した
際のフラッシュメモリ101の状態を示す図である。
【0033】ファイルF(6Kバイト)の書込 かかる図12に示される状態において、新規ファイルと
して、その容量が6KバイトのファイルFの書込を行う
にあたり、先ず、メモリコントローラ102は、フック
領域中のD−SIDを読出す。メモリコントローラ10
2は、この読み出したD−SIDの内容によってディレ
クトリ領域の先頭セクタIDを認識し、このセクタ内に
おいて最も先頭位置に存在する有効(DCBの論理値
が"0")なFSLディレクトリエントリを検索する。こ
の際、図12に示されるが如く、最も先頭位置に存在す
る有効なFSLディレクトリエントリは、FSLディレ
クトリエントリ1である。メモリコントローラ102
は、このFSLディレクトリエントリ1のFT−SID
として記録されているセクタID:(R+1)にて示さ
れるセクタ内において、最も先頭位置に存在する有効
(DCBの論理値が"0")なFATエントリを検索す
る。この際、かかるセクタID:(R+1)にて示され
るセクタ内において、最も先頭位置に存在する有効なF
ATエントリは、図12に示されるが如く、FATエン
トリ10である。ここで、メモリコントローラ102
は、このFATエントリ10のファットポインタFPと
して記録されているセクタID:(Q+4)にて示され
るセクタに、図13に示されるが如く、ファイルFを書
き込んで行く。この際、ファイルFの容量は6Kバイト
あり、1セクタ分の容量(2Kバイト)よりも大であ
る。そこで、メモリコントローラ102は、上記FAT
エントリ10の次に存在する有効なFATエントリを検
索する。この際、検索されるFATエントリは、図12
に示されるが如く、FATエントリ11である。ここ
で、メモリコントローラ102は、このFATエントリ
11のファットポインタFPとして記録されているセク
タID:(Q+5)にて示されるセクタに、図13に示
されるが如く上記ファイルFの続きを書き込んで行く。
更に、ファイルFの残り分(2Kバイト)を書き込むべ
く、メモリコントローラ102は、上記FATエントリ
11の次に存在する有効なFATエントリの検索を実施
する。この際、検索されるFATエントリは、図12に
示されるが如く、FATエントリ12である。ここで、
メモリコントローラ102は、このFATエントリ12
のファットポインタFPとして記録されているセクタI
D:(Q+8)にて示されるセクタに、図13に示され
るが如く上記ファイルFの残り分(2Kバイト)を書込
む。
【0034】図15は、かかるファイルFの書込時のフ
ォーマットを示す図である。図15に示されるが如く、
セクタID:(Q+4)にて示されるセクタには、ファ
イルFの一部が書込まれると共に、その先頭位置には、
次のセクタの繋がり情報を示すnSIDとして(Q+
5)が記録される。この(Q+5)にて示されるセクタ
には、上記ファイルFの続き部分が書込まれると共に、
その先頭位置には、次のセクタの繋がり情報を示すnS
IDとして(Q+8)が記録される。この(Q+8)に
て示されるセクタには、上記ファイルFの最終部分が書
込まれる。又、その先頭位置のセクタの繋がり情報を示
すnSIDには何も書き込まないので、"0"のままであ
る。これは、ファイルFとして次のセクタへの繋がりが
存在しないことを示すものである。
【0035】次に、メモリコントローラ102は、上記
ファイルFに関するFATエントリ10、11及び12
各々のDCBの論理値を図13に示されるが如く"1"に
書き換えて、セクタID:(Q+4)、(Q+5)及び
(Q+8)にて示されるセクタ各々が書込無効になった
ことを示す。次に、メモリコントローラ102は、上記
ディレクトリ領域中において書き込みの為されていない
ディレクトリエントリの先頭を検索する。この際、図1
2に示されるが如き状態において書き込みの為されてい
ない先頭のディレクトリエントリとは、ディレクトリエ
ントリ5である。ここで、メモリコントローラ102
は、図13に示されるが如く、かかるディレクトリエン
トリ5に、上記ファイルFに関するファイル情報(ファ
イル名、ファイルサイズ、記録日時等)、及びこのファ
イルFが書込まれているフラッシュメモリ101上の先
頭のセクタID:(Q+4)を記録する。
【0036】ここで、図13に示されるが如く、セクタ
ID:R及び(R+1)各々によって示されるセクタ内
には、有効なFATエントリが存在していない。この
際、FSL_FAT領域中において有効なFATエント
リの先頭は、セクタID:(R+2)なるセクタ内に存
在するFATエントリ13である。そこで、メモリコン
トローラ102は、FSLディレクトリエントリ中にお
いて、未記録であり、かつ最も先頭に存在するFSLデ
ィレクトリエントリを検索する。図13に示されるよう
に、FSLディレクトリエントリ中において未記録、か
つ最先頭に存在するFSLディレクトリエントリは、F
SLディレクトリエントリ2である。よって、メモリコ
ントローラ102は、このFSLディレクトリエントリ
2のFT−SIDとして上記(R+2)を記録する。
【0037】以上の如く、本発明によるメモリの制御方
法においては、図6に示されるように、ファイル領域中
の空きセクタ(書込可能なセクタ)を線形リスト構造と
捉え、その線形リストのポインタ(ファットポインタF
P)をFSL_FAT領域に記録する。ここで、ファイ
ルの書込みの際には、図7〜図10、及び図13に示さ
れるように、上記FSL_FAT領域の先頭位置から順
に空きセクタを検索して行き、この検索したセクタから
順次ファイルの書込みを行う。その後、このファイルが
書き込まれたセクタを示すFATエントリ中のデリート
チェックバイトDCBを、論理値"1"、すなわち、空き
セクタではないことを示すデリートチェックバイトに書
き換える。又、ファイル削除時には、図11及び図12
に示されるが如く、削除対象となったファイルを削除す
ると共に、このファイル削除によって空きセクタとなっ
たセクタに関するFATエントリを新たに作成し、これ
をFSL_FAT領域の最後尾に追記して行く。
【0038】以上のようにメモリ管理を行えば、データ
を書き込むべく自由領域を確保する際に、時系列的に見
て最も長く自由領域として残っているセクタから使用す
ることになる。かかる制御方法によれば、ファイルの更
新時において、特定のセクタだけが頻繁に使用されるこ
とが防止されるので、フラッシュメモリの寿命を延ばす
ことが可能となるのである。
【0039】又、本発明によるメモリの制御方法におい
ては、図3〜図5、図14及び図15に示されるよう
に、フラッシュメモリ内の各セクタ間の繋がりを示す情
報(nSID)をセクタ各々の先頭位置に記録するよう
にしている。よって、ファイルの削除時には、セクタの
消去を行えばこのセクタ間の繋がりを示す情報も同時に
消去されるので、各セクタの繋がり情報を一カ所に配し
た従来のメモリ管理方法に比して、特定のセクタに書き
換えが集中することを避けることが出来るのである。
【0040】尚、前述した如きファイルの書込及び消去
操作等により、ディレクトリ領域の先頭セクタ内におけ
る全てのディレクトリエントリが無効を示す状態となっ
た場合、あるいは、このディレクトリ領域中の追記領域
が所定容量よりも少なくなった場合、メモリコントロー
ラ102は、フラッシュメモリ101に対してディレク
トリ領域の最適化を行う。
【0041】ディレクトリ領域の最適化 以下に、かかるメモリコントローラ102によるディレ
クトリ領域の最適化動作について、図13及び図16を
参照しつつ説明する。この際、図16(a)は、ディレク
トリ領域の最適化前の記録状態、図16(b)は、最適化
後の記録状態の一例を夫々示すものである。又、図16
(a)に示される一例においては、最適化前のディレクト
リ領域はセクタID:Y〜(Y+2)にて示される3つ
のセクタから構成されているものとする。
【0042】ここで、かかる図16(a)の状態に対して
最適化を実施するにあたり、メモリコントローラ102
は、先ず、フラッシュメモリ101の自由領域中から空
きセクタを検索し、この空きセクタをディレクトリ領域
としての最後尾セクタに追加する。例えば、図13の状
態においては、メモリコントローラ102は、FATエ
ントリを順に参照することにより、セクタID:(Q+
9)にて示されるセクタが空きセクタであると判定し、
このセクタをディレクトリ領域の最後尾セクタとして追
加する。すなわち、最適化前の状態においてディレクト
リ領域の最後尾セクタであったセクタID:(Y+2)
にて示されるセクタのnSIDに、図16(b)に示され
るが如く(Q+9)を記述するのである。更に、メモリ
コントローラ102は、図13に示されるFATエント
リ13を無効とすべく、かかるFATエントリ13のD
CBを論理値"1"に書き換える。かかる動作により、セ
クタID:(Q+9)にて示されるセクタは、ディレク
トリ領域となる。
【0043】次に、メモリコントローラ102は、図1
6(a)の状態においてディレクトリ領域の先頭セクタで
あったセクタID:Yにて示されるセクタ内に存在する
全ての有効なディレクトリエントリを、図16(b)に示
されるように、上記セクタID:(Q+9)にて示され
るセクタにコピーする。次に、メモリコントローラ10
2は、かかるセクタID:Yにて示されるセクタ内に記
録されていた情報を全て消去して、図16(b)に示され
るが如く、このセクタID:Yにて示されるセクタを自
由領域とする。すなわち、メモリコントローラ102
は、セクタID:Yのセクタを自由領域扱いとすべきF
ATエントリを作成し、これをFSL_FAT領域の最
後尾に追記するのである。
【0044】かかるディレクトリ領域の最適化により、
ディレクトリ領域の先頭セクタは、セクタID:(Y+
1)にて示されるセクタとなる。従って、メモリコント
ローラ102は、この最新のディレクトリ領域の先頭セ
クタを示すセクタID:(Y+1)を、新たなD−SI
Dとして図3に示されるが如きフック領域中の追記領域
に追記して行く。
【0045】尚、かかるフック領域中の追記領域が一杯
になると、メモリコントローラ102は、フラッシュメ
モリ101に対してフック領域の更新を行う。この際、
上述した如く初期フォーマット時においてフック領域
は、セクタID:0のセクタに配置されている。フック領域の更新 図17は、かかるフック領域の更新を実施する為のサブ
ルーチンフローを示す図である。
【0046】図17において、メモリコントローラ10
2は、先ず、フック領域の最後尾に記録された最新のD
−SIDをその内蔵レジスタA(図示せず)に記憶する
(ステップS1)。次に、メモリコントローラ102
は、かかるフック領域中の全ての記録内容を消去する
(ステップS2)。次に、メモリコントローラ102
は、識別ID及びCBをかかるフック領域の先頭に夫々
記録し直してこれらを読み出す(ステップS3)。次
に、メモリコントローラ102は、これら識別ID及び
CB各々の読み出しが正常に為されたか否かの判定を行
う(ステップS4)。かかるステップS4において、読
み出しが正常に為されたと判定された場合、メモリコン
トローラ102は、書き込み位置を示すポインタ(バイ
ト数)nとして9を内蔵レジスタ(図示せず)に記憶す
る(ステップS5)。次に、メモリコントローラ102
は、そのnバイト目に、上記内蔵レジスタAに記憶して
おいた最新のD−SIDを記録し、これを読み出す(ス
テップS6)。すなわち、記録された識別ID及びCB
に続いてD−SIDを記録するのである。次に、メモリ
コントローラ102は、かかるD−SIDの読み出しが
正常に為されたか否かの判定を行う(ステップS7)。
かかるステップS7において、読み出しが正常に為され
たと判定された場合、メモリコントローラ102は、こ
のフック領域更新ルーチンを抜けてメインルーチン(説
明せず)の動作に戻る。
【0047】一方、かかるステップS7において、読み
出しが正常に為されなかったと判定された場合、メモリ
コントローラ102は、上記ポインタnに4バイトを加
算したものを新たなポインタnとして内蔵レジスタに記
憶する(ステップS8)。次に、メモリコントローラ1
02は、そのポインタnがフック領域の大きさ、すなわ
ち1セクタの全バイト数Nよりも大であるか否かの判定
を行う(ステップS9)。かかるステップS9におい
て、ポインタnが1セクタの全バイト数Nよりも大では
ないと判定された場合、メモリコントローラ102は、
上記ステップS6の動作に戻る。一方、かかるステップ
S9において、ポインタnが1セクタの全バイト数Nよ
りも大であると判定された場合、メモリコントローラ1
02は、このセクタの記録内容を全て消去する(ステッ
プS10)。かかるステップS10の終了後、あるい
は、上記ステップS4において、識別ID及びCB各々
の読み出しが正常に為されなかったと判定された場合、
メモリコントローラ102は、フック領域退避ルーチン
の実行に移る(ステップS11)。つまり、この際、フ
ック領域に割り当てられていたセクタが不良セクタであ
ると考えられるので、メモリコントローラ102は、別
のセクタにフック領域を退避させるべく以下の如きフッ
ク領域退避ルーチンの実行に移るのである。
【0048】図18は、かかるフック領域退避ルーチン
を示す図である。図18において、先ず、メモリコント
ローラ102は、FSL_FAT領域の記録内容に基づ
いて空きセクタを探索し、これを新たなフック領域とす
べきセクタとして選出する(ステップS22)。次に、
メモリコントローラ102はポインタnとして1を内蔵
レジスタ(図示せず)に記憶する(ステップS23)。
次に、メモリコントローラ102は、不良セクタのnバ
イト目に、この選出セクタのセクタIDを記録し、これ
を読み出す。更に、メモリコントローラ102は、この
不良セクタの(n+4)バイト目に、この選出セクタの
セクタIDをビット反転したデータを記録し、これを読
み出す(ステップS24)。次に、メモリコントローラ
102は、かかるステップS24による読み出しが正常
に為されたか否かの判定を行う(ステップS25)。か
かるステップS25において、読み出しが正常に為され
なかったと判定された場合、メモリコントローラ102
は、上記不良セクタの(n+4)バイト目に、この選出
セクタのセクタIDのビット反転データ以外のデータを
記録し、これを読み出す(ステップS26)。次に、メ
モリコントローラ102は、かかるステップS26によ
る読み出しが正常に為されたか否かの判定を行う(ステ
ップS27)。かかるステップS27において、読み出
しが正常に為されたと判定された場合、メモリコントロ
ーラ102は、上記ポインタnに8バイトを加算したも
のを新たなポインタnとして内蔵レジスタに記憶する
(ステップS28)。次に、メモリコントローラ102
は、そのポインタnが1セクタの全バイト数Nよりも小
であるか否かの判定を行う(ステップS29)。かかる
ステップS29において、ポインタnが1セクタの全バ
イト数Nよりも小であると判定された場合、メモリコン
トローラ102は、上記ステップS24の動作に戻る。
一方、かかるステップS9において、ポインタnが1セ
クタの全バイト数Nよりも大であると判定された場合、
あるいは、上記ステップS27において、読み出しが正
常に為されなかったと判定された場合、メモリコントロ
ーラ102は、フック領域の待避動作が失敗した旨を、
図1に示されるCPU11に通知する(ステップS3
0)。
【0049】すなわち、フック領域中の識別IDがこの
フック領域が存在するセクタIDであり、かつCBがこ
のセクタIDの全ビットを反転した値であれば、このフ
ック領域は正常でありD−SIDが正常に記録されてい
る。例えば、セクタID:0にあるフック領域の識別I
Dが "00000000"(HEX)であり、かつCBが"FFFFFFFF"(H
EX)であれば、このフック領域は正常であり、CBの後
に続く4バイトにはD−SIDが記録されている。
【0050】また、フック領域中の識別IDがこのフッ
ク領域が存在するセクタIDとは異なる値であり、かつ
CBがこの値の全ビットを反転した値であれば、このフ
ック領域は不良セクタであり、この識別IDが示すセク
タIDのセクタへフック領域の内容を退避してあること
を示している。例えば、セクタID:0にあるフック領
域の識別IDが "00000010"(HEX)であり、かつCBが"F
FFFFFEF"(HEX)であれば、このセクタは不良であり、フ
ック領域の内容はセクタID:"10"(HEX)へ退避してあ
ることを示す。
【0051】更に、フック領域中の識別IDとCBの全
ビットが各々互いに反転関係になければ、この8バイト
は不良であり意味を持たないことを示す。従って、次の
8バイトを識別ID及びCBとして調べて、再び上述し
た如き検査を繰り返し実行する。もし、かかるフック領
域のセクタが終了しても互いに反転関係にある(不良で
はない)8バイトの領域が検出されなければセクタの退
避が失敗したことになるのである。
【0052】FSL_FAT領域の更新 尚、FSL_FAT領域の先頭セクタ内における全ての
FATエントリが無効を示す状態となった場合、メモリ
コントローラ102は、フラッシュメモリ101に対し
てFSL_FAT領域の更新を行う。例えば、図13の
状態においては、FSL_FAT領域の先頭セクタ(セ
クタID:R)内の全てのFATエントリ0〜5が無効
を示す状態となっている。よって、メモリコントローラ
102は、このセクタID:Rにて示されるセクタに記
録されている情報を全て消去し、かかるセクタを自由領
域とする。すなわち、メモリコントローラ102は、セ
クタID:Rのセクタを自由領域扱いとすべきFATエ
ントリを作成し、これをFSL_FAT領域の最後尾に
追記するのである。
【0053】尚、FSL_FAT領域の最終セクタ内に
おける消去領域が全く無くなった場合、メモリコントロ
ーラ102は、フラッシュメモリ101の自由領域中か
ら空きセクタを検索し、この空きセクタをFSL_FA
T領域の最後尾セクタとして追加する。例えば、図13
の状態においては、メモリコントローラ102は、FS
L_FAT領域中のFATエントリを順に参照すること
により、セクタID:(Q+9)にて示されるセクタが
空きセクタであると判定し、このセクタをFSL_FA
T領域の最後尾セクタとして追加する。すなわち、更新
前の状態においてFSL_FAT領域の最後尾セクタで
あったセクタID:(R+2)にて示されるセクタのn
SIDに(Q+9)を記述するのである。更に、メモリ
コントローラ102は、図13に示されるが如きFSL
ディレクトリエントリ3のFT−SIDとして、先頭セ
クタを示す(R+2)を記録するのである。この際、F
SLディレクトリエントリ2のDCBを論理値"1"に書
き換える。
【0054】以上の如き、フック領域、ディレクトリ領
域、及びFSL_FAT領域各々に対する最適化動作に
よれば、フラッシュメモリ101内の記録領域を有効化
しつつセクタの消去回数を減らすことが出来るので、フ
ラッシュメモリ101の寿命を延ばすことが可能とな
る。尚、上記各領域を最適化する際に、記録内容の消去
単位を1セクタとしたが、これに限らず消去ブロックの
整数倍を消去単位としても同様の効果が得られる。
【0055】又、本実施例の形態ではフラッシュメモリ
を記憶媒体として用いたが、要するに書き込み回数に制
限のあるメモリに対して本願発明は有効となるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【図2】フラッシュメモリ101の初期論理フォーマッ
トを示す図である。
【図3】フック領域の初期フォーマットを示す図であ
る。
【図4】ディレクトリ領域の初期フォーマットを示す図
である。
【図5】FSL_FAT領域の初期フォーマットを示す
図である。
【図6】本発明のメモリの制御方法によるフラッシュメ
モリ101の状態推移の一例を示す図である。
【図7】本発明のメモリの制御方法によるフラッシュメ
モリ101の状態推移の一例を示す図である。
【図8】本発明のメモリの制御方法によるフラッシュメ
モリ101の状態推移の一例を示す図である。
【図9】本発明のメモリの制御方法によるフラッシュメ
モリ101の状態推移の一例を示す図である。
【図10】本発明のメモリの制御方法によるフラッシュ
メモリ101の状態推移の一例を示す図である。
【図11】本発明のメモリの制御方法によるフラッシュ
メモリ101の状態推移の一例を示す図である。
【図12】本発明のメモリの制御方法によるフラッシュ
メモリ101の状態推移の一例を示す図である。
【図13】本発明のメモリの制御方法によるフラッシュ
メモリ101の状態推移の一例を示す図である。
【図14】ファイルAの保存形態の一例を示す図であ
る。
【図15】ファイルFの保存形態の一例を示す図であ
る。
【図16】ディレクトリ領域の最適化動作を説明する為
の図である。
【図17】フック領域の更新動作に基づくサブルーチン
フローを示す図である。
【図18】フック領域の退避動作に基づくサブルーチン
フローを示す図である。
【主要部分の符号の説明】
10 記憶装置 101 フラッシュメモリ 102 メモリコントローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が所定記録容量からなる複数のセク
    タにてメモリの記録領域を区分けし前記セクタ単位にて
    前記メモリの制御を行う方法であって、 前記セクタの各々が空きセクタであるか否かを示すファ
    ットエントリを前記メモリのファット領域中に記録して
    おき、 ファイルの書込時には、前記ファット領域の先頭から順
    に空きセクタであることを示すファットエントリを検索
    してこの検索ファットエントリによって示されるセクタ
    に前記ファイルの書込みを行うと共に、前記検索ファッ
    トエントリを空きセクタではないことを示すファットエ
    ントリに書き換え、 ファイルの消去時には、削除対象となったファイルを削
    除すると共に、前記ファイルの削除によって空きセクタ
    となったセクタに関するファットエントリを新たに作成
    してこれを前記ファット領域の最後尾に記録することを
    特徴とするメモリの制御方法。
  2. 【請求項2】 前記ファット領域中に記録されているフ
    ァットエントリの内で空きセクタであることを示しかつ
    最も先頭位置に存在しているファットエントリが記録さ
    れているセクタを示す先頭セクタ情報を記録しておき、 ファイルの書込時には、前記先頭セクタ情報によって示
    されるセクタ位置から空きセクタであることを示すファ
    ットエントリを検索することを特徴とする請求項1記載
    のメモリの制御方法。
  3. 【請求項3】 前記ファット領域の先頭セクタ中に記録
    されている全てのファットエントリが空きセクタではな
    いことを示す場合には、前記先頭セクタの記録内容を全
    て消去して該先頭セクタを書込可能な自由領域とするこ
    とを特徴とする請求項1記載のメモリの制御方法。
  4. 【請求項4】 前記メモリには、前記ファイル各々に関
    するファイル情報及び前記ファット領域の先頭セクタの
    位置を示す情報が記録されるディレクトリ領域と、前記
    ディレクトリ領域の先頭セクタの位置を示す情報が記録
    されるフック領域とが記録形成されることを特徴とする
    請求項1記載のメモリの制御方法。
  5. 【請求項5】 前記フック領域に対応したセクタが不良
    セクタとなった場合には、前記ファット領域中から空き
    セクタを検索してこの空きセクタの位置を示す情報を前
    記不良セクタに記録すると共に該不良セクタに記録され
    ていた記録内容を前記空きセクタに記録することによ
    り、前記フック領域を前記空きセクタに退避することを
    特徴とする請求項1及び4記載のメモリの制御方法。
  6. 【請求項6】 前記各領域には夫々のセクタ間の繋がり
    を示す情報が記録されることを特徴とする請求項1、
    2、3、4又は5に記載のメモリの制御方法。
  7. 【請求項7】 前記メモリは、書き込み回数に制限があ
    る記憶媒体であることを特徴とする請求項1記載のメモ
    リの制御方法。
  8. 【請求項8】 前記メモリは、フラッシュメモリである
    ことを特徴とする請求項1記載のメモリの制御方法。
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