JPH10288812A - 光学ユニットおよび投写型表示装置 - Google Patents

光学ユニットおよび投写型表示装置

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JPH10288812A
JPH10288812A JP9306169A JP30616997A JPH10288812A JP H10288812 A JPH10288812 A JP H10288812A JP 9306169 A JP9306169 A JP 9306169A JP 30616997 A JP30616997 A JP 30616997A JP H10288812 A JPH10288812 A JP H10288812A
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magnesium alloy
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用部材の材質を改良することにより、軽量
化および放熱性能の向上を図れるとともに、高信頼性化
を図ることのできる光学ユニットおよび投写型表示装置
を提供すること。 【解決手段】 投写表示装置1の光学ユニッチ10にお
いて、光源ランプユニット8、色分離光学系、および液
晶ライトバルブ925R、G、Bは、軽くて放熱性に優
れ、しかも高い強度を有するマグネシウム合金からなる
成形品900を用いた下ライトガイド901内に搭載さ
れている。色分離光学系などを構成する光学部品は、マ
グネシウム合金からなる成形品900のアウターサート
成形により形成された樹脂部分199からなる溝状の光
学部品位置決め部190に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光束を
3色光束に分解し、これらの各色光束を液晶パネルから
構成されるライトバルブを通して映像情報に対応させて
変調し、変調した後の各色の変調光束を再合成して、投
写光学系を介してスクリーンなどの上に拡大投写する投
写型表示装置、およびそれに用いる光学ユニットに関す
るものである。さらに詳しくは、このような光学ユニッ
トに用いる光学部品の実装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】投写型表示装置は基本的には次の各部分
から構成されている。すなわち、光源ランプユニット
(光源部)と、ここから出射された白色光束をTV、パ
ーソナルコンピュータ等からの画像情報に対応したカラ
ー画像を合成できるように光学的に処理する光学系と、
ここで合成された光束をスクリーン上に投写する投写レ
ンズユニットと、電源ユニットと、制御回路等が搭載さ
れた回路基板群である。投写レンズユニットを除きこれ
らの各部分は装置外装ケース内に配置され、投写レンズ
ユニットは一般には装置の前面から突出した状態で取付
けられている。
【0003】ここで、光学系は、光源ランプユニットか
ら出射された白色光束を3原色の各色光束に分離する色
分離光学系、分離された各色の光束を画像情報に基づい
て変調する3枚の液晶ライトバルブ、該液晶ライトバル
ブを介して変調された各色の変調光束を合成する色合成
光学系などである。これらの光源ランプユニット、色分
離光学系、液晶ライトバルブなどは、従来、樹脂製のラ
イトガイド内に所定のレイアウトで配置される。これに
対して、色合成光学系および投写レンズユニットは、ラ
イトガイドとは別体の金属製のヘッド体に搭載され、こ
のヘッド体がライトガイドに搭載される。このようにし
てライトガイドに各種光学部品が支持され、それが光学
ユニットとして電源ユニットや回路基板群とともに装置
外装ケース内に配置されることになる。
【0004】また、光学ユニットには前記のとおり、各
種の光学部品が搭載され、それらの光軸を調整する必要
があるので、様々な光軸調整機構が構成されている。し
かも、投写型表示装置では光源ランプユニット、色合成
光学系、電源ユニットからかなりの発熱があるので、様
々な冷却機構も組み込まれている。一般的には、外装ケ
ースの通気口から吸気ファンによって外気を導入して、
内部の発熱源の部分を経由して外気を流した後に排気し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の投写型表示装
置の多くは完全据え置きタイプというよりは、必要に応
じて会議室に持ち込まれ、会議資料などをスクリーン上
に投写するなどの目的で使用される。このため、投写型
表示装置には持ち運びが可能な位に軽量であることが望
まれる。
【0006】しかし、従来の投写型表示装置では、光源
部、色合成光学系、電源ユニットからかなりの発熱があ
っても各種光学部品の光軸にずれが生じないように、樹
脂製のライトガイドを肉厚に成形してその強度を高めて
あるので、投写型表示装置の小型化、軽量化を図れない
という問題点がある。また、樹脂自身の放熱性が低い上
にライトガイドを肉厚にすると、その分、光学ユニット
からの放熱性が低くなるので、光学部品が高温になり、
大きな安全率をもって光学部品を使用しないと信頼性の
低下を招くという問題点もある。
【0007】また、高速で微弱なビデオ信号を処理する
回路類と、強力なノイズを発生する光源ランプが併存す
るため、EMI対策が難しいという問題点もある。
【0008】そこで、本発明の課題は、このような点に
着目して、使用部材の材質を改良することにより、軽量
化および放熱性能の向上を図れるとともに、高信頼性化
を図ることのできる光学ユニットおよび投写型表示装置
を提供することにある。
【0009】さらに、本発明の他の課題は、EMI対策
も容易に施すことのできる光学ユニットおよび投写型表
示装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、光源部から出射された光束を光学的に
処理して画像情報に対応した光学像を形成し、それを投
写光学系を介して投写面上に拡大投写するための投写型
表示装置用の光学ユニットであって、前記光源部から出
射された光束を複数色の光束に分離する色分離光学系
と、分離された各色の光束を画像情報に基づいて変調す
る複数のライトバルブと、該ライトバルブを介して変調
された各色の変調光束を合成する色合成光学系と、該色
合成光学系によって合成された変調光束を投写面に向け
て拡大投写する投写光学系とを有し、前記光源部、前記
色分離光学系、前記ライトバルブ、前記色合成光学系、
および前記投写光学系は、マグネシウム合金からなる成
形品を用いたライトガイドに支持されていることを特徴
とする。
【0011】本発明におけるマグネシウム合金からなる
成形品とは、マグネシウム単独の素材からなるものに限
定されることなく、マグネシウム合金からなる成形品を
も含む意味である。
【0012】本発明において、光学ユニットのライトガ
イドに用いたマグネシウム合金からなる成形品は、樹脂
からなる成形品に比較して、比重が小さく、かつ、放熱
性および熱伝導率が高い。また、樹脂からなる成形品に
比較して肉薄でも高い強度を有する。また、表1に比較
して示すように、アルミニウム合金からなる成形品や亜
鉛合金からなる成形品と比較しても、比重が小さく、か
つ、比熱が大きいわりには放熱性および熱伝導率が高
い。たとえば、樹脂からなる成形品の比重は約2.7と
アルミニウム合金からなる成形品と同等であるのに対し
て、マグネシウム合金からなる成形品の比重は約1.8
である。このため、光学ユニットを軽量化することがで
きる。
【0013】
【表1】
【0014】また、ライトガイドを肉薄で構成しても十
分な強度を有するので、肉薄にした分、光学ユニットの
さらなる軽量化を図ることができる。さらに、ライトガ
イドを肉薄にすると、その分、放熱性が高まることに加
えて、投写型表示装置内に空間的な余裕ができるので、
外装ケースの通気口に配置する吸気ファンの前後に十分
な空間を確保して冷却用空気の取り入れをスムーズにす
ることができるなど、構造面からも冷却効率を高めるこ
とができる。それ故、内部の温度上昇を抑えることがで
き、偏光変換素子などといった光学素子の耐熱面でのマ
ージンを実質的に大きく確保できるので、信頼性が向上
する。また、マグネシウム合金からなる成形品は、樹脂
からなる成形品と比較して耐衝撃性や耐振動性が高いの
で、安定した精度を維持でき、故障が起きにくい。しか
も、マグネシウム合金からなる成形品は、樹脂からなる
成形品と違って材質の劣化がほとんどないので、信頼性
も高い。たとえば、樹脂からなる成形品は光源部からの
紫外線を受けると、樹脂の一部が分解し、この分解した
ものが光源部あるいは光学部品に付着して性能を低下さ
せるおそれがあるが、マグネシウム合金からなる成形品
の場合にはこのような性能低下がない。さらにまたマグ
ネシウム合金からなる成形品はリサイクルが可能である
という利点もある。
【0015】なお、マグネシウム合金のいくつかの例を
表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】本発明において、ヘッド部および溝状の光
学部品位置決め部がマグネシウム合金からなる成形品に
より形成されるとともに、ライトガイドと一体化されて
いることが好ましい。
【0018】このようにすれば、ライトガイドに対し
て、それとは別体のヘッド体を用いて色合成光学系およ
び投写光学系を搭載する場合には、ライトガイドとヘッ
ド体との間での組合せガタや公差のばらつきが避けられ
ないのに対して、ライトガイドにヘッド部を一体に構成
すると、前記の組合せガタや公差のばらつきがないの
で、ライトガイドに色合成光学系および投写光学系をね
じ止めなどの簡単な方法で精度よく搭載することができ
る。それ故、光軸調整が不要となるので、生産コストの
低減を図ることができる。また、ライトガイドに複雑な
位置決め機構や調整機構を設けなくてもよい。
【0019】本発明において、前記ヘッド部には、前記
色合成光学系を構成するプリズムを位置決め固定するた
めの段差を備える光学部品載置部が構成されていること
が好ましい。
【0020】本発明において、前記ライトガイドには、
前記色分離光学系を構成する光学部品または前記ライト
バルブを位置決め固定するための光学部品位置決め部が
構成されていることが好ましい。
【0021】このように構成すると、光学部品について
はそれを溝状の光学部品位置決め部内に差し込んだ後、
接着剤などで固定すればよいので、光学部品に側圧を付
与してその位置決めを行うための多数のばねなどが不要
である。従って、部品点数の削減を図ることができるの
で、部品コストの低減と組立ての自動化とを併せて実現
できる。
【0022】このような光学部品位置決め部について
は、前記マグネシウム合金からなる成形品と一体化され
た樹脂部分から構成することがある。
【0023】この場合に、前記光学部品位置決め部を構
成する樹脂部分は、前記マグネシウム合金からなる成形
品との一体成形により形成することが好ましい。すなわ
ち、マグネシウムのダイキャスト成形で形成できないよ
うな構造、あるいは高い精度の位置決め部分を構成する
必要がある部分は樹脂成形で対応する。
【0024】このように構成する場合には、前記マグネ
シウム合金からなる成形品のうち、前記光学部品位置決
め部が形成されている部分には樹脂通し孔を形成してお
き、前記光学部品位置決め部と前記マグネシウム合金か
らなる成形品との一体成形時には前記樹脂通し孔を樹脂
が裏側まで流入してから固化することにより前記光学部
品位置決め部を構成する樹脂部分は前記マグネシウム合
金からなる成形品を挟むようにして該マグネシウム合金
からなる成形品に固着させておくことが好ましい。
【0025】このように構成すると、マグネシウム合金
からなる成形品に樹脂部分を一部にだけ設けた場合で
も、樹脂部分がマグネシウム合金からなる成形品から脱
落することがない。
【0026】本発明において、ヘッド部および溝状の光
学部品位置決め部がマグネシウム合金からなる成形品に
より形成されるとともに、ライトガイドと一体化されて
いることが好ましい。
【0027】このようにすれば、樹脂部分がないので、
マグネシウム合金からなる成形品は樹脂からなる成形品
に比較して比重が小さく、かつ、放熱性の面および強度
の面で優れているという特長を最大限活かすことができ
る。また、樹脂部分がない分、放熱性の高いマグネシウ
ム合金からなる成形品の露出面積が広いので、この点か
らも放熱性の面で有利である。さらに樹脂成形部分がな
いので、樹脂成形後の寸法出しの切削加工などの二次加
工を完全に省くことができるので、低コスト化に有利で
ある。
【0028】本発明において、溝状の光学部品位置決め
部のうち非平板状の光学部品を位置決めする位置決め部
は、当該光学部品の側端面をガイドするガイド部を有
し、このガイド部の高さ寸法は、非平板状の光学部品の
外形寸法より低くなっていることが好ましい。
【0029】ここで、ガイド部の高さ寸法は、非平板状
の光学部品の外形寸法の半分以上をガイドかつ支持でき
ればよい。
【0030】このようにすれば、ガイド部の高さ寸法が
低いので、マグネシウム成形が容易となり、かつ、重量
も軽減される。
【0031】本発明において、溝状の光学部品位置決め
部のうち平板状の光学部品の一側面を位置決めする位置
決め部は、当該光学部品の側端面をガイドするガイド部
を有し、このガイド部の高さ寸法は、平板状の光学部品
の外形寸法より低くなっていることが好ましい。
【0032】ここで、ガイド部の高さ寸法は、平板状の
光学部品の外形寸法の半分以上をガイドかつ支持できれ
ばよい。
【0033】このようにすれば、ガイド部の高さ寸法が
低いので、マグネシウム成形が容易となり、かつ、重量
も軽減される。
【0034】本発明において、溝状の光学部品位置決め
部はガイド部と本体部とを有し、ガイド部の高さ寸法
は、本体部の高さ寸法の1/2〜3/4の範囲とされて
いることが好ましい。
【0035】このようにすれば、光学部品をガイドでき
る高さを有し、かつ、マグネシウム成形が容易となり、
重量も軽減される。
【0036】本発明において、溝状の光学部品位置決め
部のうち平板状の光学部品の他の側面を位置決めする位
置決め部は、当該光学部品の下部かつ両平面を挟んで支
持する下部受け部および上部2ヶ所に上下方向に互い違
いに配置されかつそれぞれで対向する平面を挟んで支持
する上部支持部の3点支持構造となっていることが好ま
しい。
【0037】このようにすれば、下部支持部と上部支持
部とを形成すればよく、連続する溝とせずにすむので、
重量が軽減されるとともに、途中に溝がない分空間を少
しでも確保できる。
【0038】本発明において、光学部品を位置決めする
取り付け基準面の抜き勾配は0゜〜0.008゜とされ
るとともに、この取り付け基準面以外の他の2側面の抜
き勾配は1゜〜2゜とされていることが好ましい。
【0039】このようにすれば、光学部品を基準面に押
しつけて取り付ければよいので、正確な位置に容易に取
り付けることができ、正常な映像を得ることができる。
【0040】本発明において、基準面以外の他の2面と
光学部品の端部との隙間には、光学部品を取り付け基準
面に押し付けて当該光学部品のがたつきを防止する緩衝
部材が配置されることが好ましい。
【0041】ここで、緩衝部材としては、スポンジ、テ
ープ、樹脂等の弾性部材が挙げられる。
【0042】このようにすれば、光学部品を基準面に押
し付けた後、基準面の反対面側に緩衝部材を詰め込むの
で、光学部品等のがたつきがなくなり、光学部品を確実
に保持できる。
【0043】このように構成した光学ユニットは、前記
光源部等を駆動するための電源ユニットとともに、外装
ケースに収納されて投写型表示装置などを構成するのに
用いられる。
【0044】このようにすれば、ライトガイドがマグネ
シウム合金からなる成形品で形成されているので、ライ
トガイドを肉薄で構成しても十分な強度を有し、肉薄に
した分、ライトガイドのさらなる軽量化を図ることがで
きる。さらに、ライトガイドを肉薄にすると、その分、
放熱性が高まることに加えて、投写型表示装置内に空間
的な余裕ができるので、外装ケースの通気口に配置する
吸気ファンの前後に十分な空間を確保して冷却用空気の
取り入れをスムーズにすることができるなど、構造面か
らも冷却効率を高めることができる。それ故、内部の温
度上昇を抑えることができ、偏光変換素子などといった
光学素子の耐熱面でのマージンを実質的に大きく確保で
きるので、信頼性が向上する。また、マグネシウム合金
からなる成形品は、樹脂からなる成形品と比較して耐衝
撃性や耐振動性が高いので、安定した精度を維持でき、
故障が起きにくい。しかも、マグネシウム合金からなる
成形品は、樹脂からなる成形品と違って材質の劣化がほ
とんどないので、信頼性も高い。たとえば、樹脂からな
る成形品は光源部からの紫外線を受けると、樹脂の一部
が分解し、この分解したものが光源部あるいは光学部品
に付着して性能を低下させるおそれがあるが、マグネシ
ウム合金からなる成形品の場合にはこのような性能低下
がない。さらにまたマグネシウム合金からなる成形品は
リサイクルが可能であるという利点もある。
【0045】本発明の投写型表示装置は、請求項1〜4
のいずれかに記載の光学ユニットと、光源部等を駆動す
るための電源ユニットと、該電源ユニットおよび光学ユ
ニットを収納する外装ケースとを備えて構成され、この
外装ケースおよびヘッド部は光学ユニットと同様のマグ
ネシウム合金からなる成形品を用いて形成され、かつ、
これらの外装ケース、ヘッド部および光学ユニットは一
体的に形成されていることが好ましい。
【0046】このようにすれば、外装ケースまでもマグ
ネシウム合金からなる成形品で形成されているので、請
求項13の作用効果の他、投写型表示装置のさらなる軽
量化、小型化を図ることができ、天井に吊して使用する
ことも容易となる。
【0047】本発明の投写型表示装置は、光源部等を駆
動するための電源ユニットと、該電源ユニットおよび光
学ユニットを収納する外装ケースとを備えて構成され、
この外装ケースおよびヘッド部は光学ユニットと同様の
マグネシウム合金からなる成形品を用いて形成され、こ
れらの外装ケースと光学ユニットとは別体に形成されて
いることが好ましい。
【0048】このようにすれば、外装ケースのコストア
ップ(成形品質、外観品質のための手直し)のリスク回
避が可能となり、また、外装ケースの放熱性能を向上さ
せることができる。さらに、外装ケースおよび光学ユニ
ットを別々に販売できるので、販売が容易となる。
【0049】このように構成された投写型表示装置にお
いて、前記ライトガイドおよび外装ケースは、グランド
電位に設定してシールド材として用いることが好まし
い。
【0050】このようにすれば、ランプ発光状態におい
て、ランプの電極間にアーク放電させるため、外部へ強
力なノイズを放出する。このノイズはさらにリフレクタ
で集中されて放射される。これをグランド電位に設定さ
れた上・下ライトガイドおよび外装ケースで完全に遮蔽
できるため、微弱で高速な信号を処理する回路への悪影
響を防ぐことができる。これにより、EMIのマージン
を高めることができると共に、より高精細化に伴う高速
信号化への対応が可能となる。加えて、ライトガイドお
よび外装ケースは、それに近接する回路基板の確実なア
ースバスラインを兼ねることができる。さらに、一次側
の電源ラインやランプ駆動ラインのシールドをも兼ねる
こともできる。
【0051】本発明の投写型表示装置は、光学ユニット
を構成する上下のライトガイドのうち下ライトガイドの
高さ寸法は、両ライトガイドの合計高さ寸法の1/2〜
2/3となっていることが好ましい。
【0052】このようにすれば、各種部品を下ライトガ
イドに安定して取り付けることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態である投写型表示装置を説明する。
【0054】1.第1の実施の形態 (全体構成)図1(A)、(B)は、それぞれ本形態の
投写型表示装置の正面図、背面図である。図2(A)、
(B)は、それぞれ本形態の投写型表示装置の平面図、
底面図である。図3(A)、(B)は、それぞれ本形態
の投写型表示装置の右側面図、左側面図である。
【0055】これらの図において、本形態に係る投写型
表示装置1は、直方体形状をした樹脂製の外装ケース2
を有している。外装ケース2は、基本的には、アッパー
ケース3と、ロアーケース4と、装置後面を規定してい
るリアケース5から構成されている。装置前面の中央か
らは投写レンズユニット6の先端側の部分が突出してい
る。
【0056】リアケース5の後壁5dには、図1(B)
からわかるように、外部電力供給用のACインレット3
6や各種の入出力端子群50が配置されている。従っ
て、利用者が通常、位置する装置側面部に信号ケーブル
などが置かれないので、使い勝手がよい。
【0057】(外装ケースの構造)アッパーケース3
は、長方形の上壁3aと、その後側を除く三方の辺から
ほぼ垂直に下方に延びている左右の側壁3b、3cおよ
び前壁3dから形成されている。同様に、ロアーケース
4は、長方形の底壁4aと、その後側を除く三方の辺か
らほぼ垂直に起立している左右の側壁4b、4cおよび
前壁4dから形成されている。リアケース5は、アッパ
ーケース3およびロアーケース4のインロー部分を外側
から案内、保持する構造を基本としており、ロアーケー
ス4とは内側からねじ固定し(図示せず。)、アッパー
ケース3とはフック部分(図示せず。)と係止する状態
で保持されている。
【0058】アッパーケース3およびロアーケース4
は、中央部分が僅かに前方に凸状態に湾曲しており、こ
の部分には環状リム51が周囲に形成された円形の開口
52が設けられ、この開口52を通って、投写レンズユ
ニット6の前端側の部分が装置前方側に延びている。外
装ケース2から突出する投写レンズユニット6の先端部
分の下面側には、装置前端側を持ち上げるときに手を添
えるためのガード部53が構成され、このガード部53
は、投写レンズユニット6の先端部分をフード状に覆う
肉厚のリムである。
【0059】アッパーケース3の上壁3aの前方側の左
右の端には、内蔵スピーカー(図示せず。)に対応した
位置に多数の連通孔25R、25Lが形成されている。
また、上壁3aの前方側の中央部分には、操作スイッチ
26が取付けられている。
【0060】アッパーケース3において装置前面を規定
している前壁3dの左側位置には受光窓を覆うリモコン
受光フィルタ351aが配置されている。また、リアケ
ース5の後壁5dにもリモコン受光フィルタ351bが
配置されている。
【0061】ロアーケース4の底壁4aの後端の左右の
角にはフット31R、31Lが配置され、そのうち、フ
ット31Rは、それを回すことにより主に投写画面の水
平方向の調整ができる。ロアケース4の前方寄りの位置
にも、高さ調整用のフット31Cが構成され、アッパー
ケース3の前壁3dの上端部分に配置されているフット
ボタン310を押すことにより、片手でも装置本体の上
下方向の姿勢(投写レンズユニット6からの投写方向)
を調整することができるようになっている。
【0062】ロアーケース4の底壁4aには、その中央
の前方側の位置に、エアーフィルタカバー23が取付け
られている。このエアフィルタカバー23には多数の通
気孔28が形成されており、これらの通気孔28から外
装ケース2の内部に空気が吸い込まれるようになってい
る。
【0063】また、ロアーケース4の底壁4aには、外
装ケース2に内蔵されている光源ランプユニット8(後
述)に対応する位置にランプ交換蓋27が取付けられて
いる。この交換蓋27は下壁4aにねじ止めされてお
り、ねじを緩めてランプ交換蓋27を取外せば光源ラン
プユニット8を交換することができる。ここで、ランプ
交換蓋27には小さな吸気孔271が多数空けられてお
り、これらの吸気孔271からも空気が吸い込まれるよ
うになっている。
【0064】(ハンドルの取り付け構造)図3(A)か
らわかるように、装置の右側の側面には携帯用ハンドル
38が取付けられている。このハンドル38の2つの基
端部分38a、38bは、アッパーケース3およびロア
ーケース4の側壁3b、4bの合わせ面の部分に回転可
能に取付けられている。ロアーケース4の側壁4bに
は、ハンドル収納用の凹部3eが形成されており、ここ
にハンドル38を収納できるようになっている。
【0065】図4に示したように、外装ケース2内に収
納されているライトガイド100は、その右側面と前端
面との連接部分、および右側面と後端面との連接部分の
いずれもが全体として斜辺部101、102となるよう
に構成されている。従って、これらの斜辺部101、1
02と外装ケース2との隙間は広くなっている。そこ
で、本例では、図3(A)に示すように外装ケース2の
側面部にハンドル38を取り付ける際には、その基端部
分38a、38bの取り付け部分を、斜辺部101、1
02によって形成された広い隙間に相当する部分に設定
してある。
【0066】このように構成すると、基端部分38a、
38bの取り付け部分を構成するにあたって、装置の幅
寸法を拡大する必要がないので、投写型表示装置1を小
型化することができる。
【0067】なお、図3(B)からわかるように、装置
の反対側の側面を規定しているアッパーケース3および
ロアーケース4の側壁3c、4cには、これらの双方に
渡る状態で、そこを下方にして机の上に置いたときのた
めにパッドロアー381およびバッドアッパー382が
配置されている。
【0068】(外装ケース内部の構造)図4には、投写
型表示装置1の外装ケース2の内部における各構成部分
の配置を示してある。この図に示すように、外装ケース
2の内部において、その装置前方に向かって右端側には
電源ユニット7が配置されている。これよりも装置右側
に隣接した位置には、光源ランプユニット8や投写レン
ズユニット6を搭載した光学ユニット10が配置されて
いる。
【0069】図5は、本形態の光学ユニット10の外観
を示す斜視図である。
【0070】図5に示すように、本形態の光学ユニット
10は、投写レンズユニット6以外の光学素子が収納さ
れ、上下のライトガイド901、902からなるライト
ガイド100と、投写レンズユニット6とから大略構成
されている。ライトガイド100は、投写レンズユニッ
ト6と一体化され、固定ねじによりロアーケース4に固
定される。
【0071】光学ユニット10において、光源ランプユ
ニット8から投写レンズユニット6に至る光路は、全体
として略L字形になっており、この形状の光路に対応し
て、光学ユニット10の平面形状も略L字形を有してい
る。
【0072】一方、電源ユニット7は、装置後方から装
置前方に向けて配置された本体部分71と、光学ユニッ
ト10と逆向きの平面L字形状を構成するように本体部
分71の前方端部で屈曲する延設部分72とを備え、こ
の延設部分72が、投写レンズユニット6の側方に位置
している。電源ユニット7の延設部分72の端部には補
助冷却ファン17が内蔵されている。
【0073】なお、図示を省略するが、電源ユニット7
は、金属製のシールドケースの内部に各構成素子が内蔵
され、この部分で発生する電気的、磁気的ノイズが外部
に漏れることを防止してある。これに用いるシールドケ
ースは、電源ユニット7内部を冷却用空気が流れる際の
通路を構成しているとともに、電源ユニット7から光源
ランプユニット8へ流れる冷却用空気の通路を構成して
いる。さらに、シールドケースは、この電源ユニット7
に引き回されてきたAC入力ライン、ランプ交換蓋27
を開ける動作に連動して光源ランプユニット8への電力
供給をランプ蓋27の開閉に連動して自動的に遮断する
インタロックスイッチなどのセーフティスイッチを搭載
し、かつ、光源ランプユニット8への出力線などをも覆
い、それから発生するノイズを遮断している。
【0074】このように、光学ユニット10が平面L字
形状であることを逆に利用して、電源ユニット7も平面
L字形状とし、それらを組み合わせると、光学ユニット
10と外装ケース2とによって区画された領域内が無駄
にならない。それ故、光学ユニット10と電源ユニット
7とを狭い領域内に配置することができるので、投写型
表示装置1の小型化を図ることができる。
【0075】図6(A)に示すように、外装ケース2の
底面部のうち、後述する色合成手段を構成しているプリ
ズムユニット910の下方に位置する部分には冷却用の
吸気ファン15を具備する冷却空気取り入れ口150が
配置されている。
【0076】一方、装置後端側では、リアケース5に対
して排気ファン16を備える排気口160が構成され、
この排気口160はリアケース5から部分的に張り出し
た張り出し部分501に構成されている。このように、
排気口160を排気ファン16から遠ざけたことにより
擦過音を防止することができる。
【0077】(基板の配置構造)図5および図6
(A)、(B)に示すように、光学ユニット10を構成
する光学部品の一部が収納されたライトガイド100の
上面側には液晶駆動制御用のドライバー基板13(駆動
回路用基板)がねじ止め固定され、その上面側にはこれ
に平行にビデオ信号処理回路が搭載されたビデオ基板1
1が配置されている。ドライバー基板13およびビデオ
基板11はいずれも、基板後端部が装置後端面近くに届
くように配置され、ビデオ基板11の後端には、D−s
ubコネクタの入出力端子類が直接取り付けられ、それ
らはリアケース5の入出力端子群50の一部を構成して
いる。従って、装置後端面に構成されている入出力端子
50と、ドライバー基板13およびビデオ基板11との
間での配線距離を短くできるので、高速かつ微弱な信号
を処理する回路系はノイズなどの影響を受けにくい。
【0078】ライトガイド100の後端面とリアケース
5との間にはテレビ画像や音声信号のインターフェース
を行うオーディオ基板180が垂直に配置され、このオ
ーディオ基板180はビデオ基板11の後端部に対して
配線接続されている。オーディオ基板180とリアケー
ス5との間には金属製のシャーシ181が配置されてい
る。シャーシ181は、金属製の筐体であるライトガイ
ド100に対して導電接続されている。このようにして
各基板間を近接配置することにより、相互の配線距離を
短縮し、ノイズの影響を受けにくいように構成してあ
る。また、オーディオ基板180はシャーシ181を介
してリアケース5に固定され、オーディオ基板180に
実装されているインターフェース端子に加わる挿抜力に
耐え得るようになっている。
【0079】各基板11、13間の電気的接続は次のよ
うになっている。まず、ビデオ基板11の下面にはコネ
クタ114が配置され、ドライバー基板13の上面に
は、コネクタ114に差し込み接続可能なコネクタ11
6が配置されている。したがって、各基板11、13を
配置した状態においては、コネクタ同志が接続した状態
になる。このように、本例では、各基板間の接続がリー
ド線等を引き回すことなく形成されているので、ノイズ
発生源が少なく、ノイズの発生を抑制することができ
る。また、ドライバー基板13についてはライトガイド
100の上面にねじ止め固定されているため、ドライバ
ー基板13を光学ユニット10に固定した状態でOEM
等を行え、便利である。
【0080】すなわち、ライトガイド100内に収納さ
れているライトバルブ(後述)は、各々特性が微妙に相
違するため光学ユニット10を組み立てた後、所望の画
質を得る為に電気的調整を行う必要がある。
【0081】ここで、本例のように、ドライバ基板13
をライトガイド100の上面にねじ止め固定する構成を
採用すれば、ドライバ基板13にて電気的調整を行った
後、ドライバ基板13と光学ユニット10とをセットに
して客先に納品することができ、客先では何ら電気的調
整を行う必要がない。
【0082】ライトガイド100の下面側にはマウスな
どから入力される信号処理を行うためのリモート信号処
理回路が搭載されたリモート基板140が配置されてい
る。ここで、リモート基板140は、装置後端側から挿
抜可能に配置されている。このため、マウスなどに対す
るリモート用回路について機種によって異なる回路構成
の回路基板を用いる必要があっても、リモート基板14
0を装置後端側から入れ替えることにより、簡単に対応
できる。
【0083】(光学ユニット)図7〜11を参照して、
光学ユニット10に組み込まれている光学系について説
明する。なお、図8〜11は、それぞれ図7のA−A
線、B−B線、C−C線、D−D線における断面図であ
る。本例の光学系は、照明光学系923と、この照明光
学系923から出射される光束を、赤、緑、青の各色光
束R、G、Bに分離する色分離光学系924と、各色光
束を変調するライトバルブとしての3枚の液晶ライトバ
ルブ925R、925G、925Bと、変調された色光
束を再合成する色合成光学系としてのプリズムユニット
910と、合成された光束をスクリーン上に拡大投写す
る投写レンズユニット6から構成される。
【0084】照明光学系923は、光源ランプユニット
8(光源部)と、インテグレータレンズ921、922
と、偏光変換素子920と、集光レンズ930と、反射
ミラー931とを備えている。
【0085】光源ランプユニット8は、図12に示すよ
うに、光源ランプ801と、これを内蔵しているランプ
ハウジング802から構成されている。光源ランプ80
1は、メタルハライドランプ等のランプ本体805と、
リフレクタ806から構成されており、ランプ本体80
5からの光を光軸に沿ってインテグレータレンズ921
の側に向けて出射する。ランプ本体805としては、ハ
ロゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ
等を用いることができる。
【0086】ランプハウジング802は、光軸方向の前
面が開口となっている。ランプハウジング802の側面
部分には冷却用空気の通過孔808、809、およびリ
フレクタ806の背面側に形成された通過孔(図示せ
ず。)が形成されている。本例では、このランプハウジ
ング802と光源ランプ801が一体に形成され、ラン
プ交換時には、これらを一体のままで着脱する。
【0087】インテグレータレンズ921、922は、
マトリクス状に配置された複数の矩形レンズの集合体か
らなり、光源ランプ801から出射された光束を複数の
部分光束に分割する。偏光変換素子920は、インテグ
レータレンズ921、922によって分割された部分光
束の各々を、一種類の偏光成分の光に変換する光学素子
である。インテグレータレンズ921、922によって
分割され、偏光変換素子920によって一種類の偏光成
分の光に変換された部分光束のそれぞれは、集光レンズ
930によって、ライトバルブ925R、925G、9
25Bの面に重畳される。反射ミラー931は、照明光
学系からの出射光の中心光軸を装置前方向に向けて直角
に折り曲げるためのものである。
【0088】色分離光学系924は、赤緑反射ダイクロ
ックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー94
2と、反射ミラー943から構成される。まず、赤緑反
射ダイクロイックミラー941において、照明光学系9
23から出射された光束に含まれている赤色光束Rおよ
び緑色光束Gが直角に反射されて、緑反射ダイクロイッ
クミラー942の側に向かう。青色光束Bはこのミラー
941を通過して、後方の反射ミラー943で直角に反
射されて、青色光束の出射部からプリズムユニット91
0の側に出射される。ミラー941において反射された
赤および緑の光束R、Gのうち、緑反射ダイクロイック
ミラー942において、緑色光束Gのみが直角に反射さ
れて、緑色光束の出射部から色合成光学系の側に出射さ
れる。このミラー942を通過した赤色光束Rは、赤色
光束の出射部から導光系927の側に出射される。導光
系927は、入射側レンズ974と、入射側反射ミラー
971と、出射側反射ミラー972と、これらの間に配
置した中間レンズ973と、液晶パネル925Bの手前
側に配置した集光レンズ953とで構成されている。
【0089】色分離光学系924の青色光束Bおよび緑
色光束Gの出射部の出射側には、それぞれ集光レンズ9
51、952が配置されている。各出射部から出射した
各色光束は、これらの集光レンズ951、952に入射
して平行化される。
【0090】このように平行化された青色および緑色の
光束B、Gは液晶ライトバルブ925B、925Gに入
射して変調され、各色光に対応した画像情報(映像情
報)が付加される。すなわち、これらのライトバルブ
は、不図示の駆動手段によって画像情報に応じてスイッ
チング制御されて、これにより、ここを通過する各色光
の変調が行われる。このような駆動手段は公知の手段を
そのまま使用することができる。一方、赤色光束Rは、
導光系927を介して対応する液晶ライトバルブ925
Rに導かれて、ここにおいて、同様に画像情報に応じて
変調が施される。本例の液晶ライトバルブは、例えば、
ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたも
のを使用できる。なお、図8、図10中、9251は、
液晶ライトバルブ925R、925G、925Bに信号
を供給するためのフレキシブルプリント基板である。
【0091】また、液晶ライトバルブ925R、925
G、925Bは、プリズムユニット910の各端面に対
して対向するように配置され、その前後にはガラス板に
貼り付けた合成樹脂製の偏光板(図示せず。)が配置さ
れる。
【0092】次に、各液晶ライトバルブ925R、G、
Bを通って変調された各色光束は、色合成光学系に入射
され、ここで合成される。本例では、前述のようにダイ
クロイックプリズムからなるプリズムユニット910を
用いて色合成光学系を構成している。ここで合成された
光束は、投写レンズユニット6を介して、所定の位置に
あるスクリーン上に拡大投写される。
【0093】このように本形態では、光源ランプ805
から出射された光束は、ライトガイド100内で反射ミ
ラー931によって反射され、ライトガイド100のL
字形の平面形状に沿う大回りのL字形の光路を進行して
色分離光学系924およびプリズムユニット910に到
達する。従って、各光学部品が狭い領域内に配置されな
がらも、光路を最大限長く設定してある。それ故、F値
の小さなレンズを用いながら、かつ、インテグレータレ
ンズ921、922や偏光変換素子920の配置位置を
十分に確保しながら、光源ランプユニット8から出射さ
れた光束を平行光束として液晶ライトバルブ925R、
925G、925Bに到達させることができる。
【0094】図13(A)は本形態の光学ユニットを構
成する下ライトガイド901の斜視図である。図14
は、この下ライトガイド901に用いたマグネシウム合
金からなる成形品の部分だけの斜視図であり、図15
は、この下ライトガイド901においてマグネシウム合
金からなる成形品と一体成形してある樹脂部分だけを抜
き出した斜視図である。
【0095】これらの図13(A)、14、15に示す
ように、下ライトガイド901の本体部分はマグネシウ
ム合金からなる成形品900から構成されている。この
下ライトガイド901には、光源ランプユニット8、証
明光学珪923、色分離光学系924、導光系927、
液晶ライトバルブ925R,925G,925B、プリ
ズムユニット910を配置するための空間800、92
40、9250が構成され、それぞれの空間には、上記
の光学系を構成するための各種光学素子を位置決めする
ための光学部品位置決め部190(図13(A)では偏
光変換素子920を位置決め固定する部分だけに符号を
付してある。)が構成されている。また、光源ランプユ
ニット8を配置するための空間800は、光源ランプユ
ニット8の上面をマグネシウム合金からなる成形品90
0が覆うように構成されている。
【0096】一方、光学部品位置決め部190は、マグ
ネシウムのダイキャスト成形で形成できないような構
造、あるいは高い精度が求められることから樹脂で形成
してある。光学部品位置決め部190には、樹脂部分1
99の対向面同士に上下方向に延びる固定溝198が形
成され、照明光学系、色分離光学系、導光系液晶ライト
バルブ、および色合成光学系を構成する光学部品のう
ち、平板状の光学部品または平面部(フランジ部)を備
える光学部品については、すべて光学部品位置決め部1
90の固定溝198を利用して固定されている。すなわ
ち、これら平板状の光学部品は固定溝198内に差し込
んだ後、接着剤などで固定される。なお、樹脂部分19
9に用いられる樹脂は、線膨張係数がマグネシウム合金
と近いことが好ましく、たとえばガラス入りのPCやP
PSが用いられる。
【0097】図13(B)に示すように、マグネシウム
合金からなる成形品900のうち、樹脂部分199であ
る光学部品位置決め部190が形成される部分には、樹
脂通し孔909が形成されている(図14では一部にの
み符号を付してある)。マグネシウム合金からなる成形
品900をアウトサート成形により樹脂部分199と一
体成形する時には、図13(B)中矢印Reで示すよう
に、樹脂通し孔909を介して樹脂をマグネシウム合金
からなる成形品900の裏側まで流入させてから固化す
る。その結果、光学部品位置決め部190を構成する樹
脂部分199はマグネシウム合金からなる成形品900
を挟むようにしてマグネシウム合金からなる成形品90
0に固着する。従って、マグネシウム合金からなる成形
品900の一部に樹脂部分199を取り付けた場合で
も、樹脂部分199がマグネシウム合金からなる成形品
900から脱落することがない。勿論、マグネシウム合
金からなる成形品900のアウトサート成形によらなく
ても、マグネシウム合金からなる成形品900に対して
別部品からなる樹脂部分199を接着などの方法で固着
してもよいが、本形態のように、マグネシウム合金から
なる成形品900をアウトサート成形により製造する
と、生産効率が高く、しかも寸法精度なども高いという
利点がある。
【0098】このように構成した下ライトガイド901
は、樹脂部分199が一部にだけ使用されているので、
成形後のバリ取り(寸法出しの切削加工)などの工程は
ほとんど必要なく、必要であるとしてもわずかな工数で
足りる。それ故、全体を樹脂からなる成形品から構成し
た場合と比較して、成形後の二次加工に要した加工費を
大きく削減できる。
【0099】さらに、図13(A)、図14に示すよう
に、下ライトガイド901には、合成光学系と投写光学
系とを固定するためのヘッド部903も一体に構成され
ている。ヘッド部903は、装置の幅方向に向けて垂直
な姿勢で延びる垂直壁91と、この垂直壁91の下端か
ら水平に延びる底壁92とから基本的に構成されてい
る。底壁92の表面には色合成光学系の光学部品載置部
として、段差198Aを備える薄い樹脂部分199(図
15参照)が底壁92と一体に構成され、この光学部品
載置部190A上に、プリズムユニット910を構成す
る各プリズム片が段差198Aによって位置決めされた
状態で固定される。なお、この樹脂部分199も、先に
述べた光学部品位置決め部190を構成する樹脂部分1
99(図9参照)と同様、アウトサート形式により形成
されている。従って、光学部品載置部190を構成する
樹脂部分199は、樹脂通し孔909を介してマグネシ
ウム合金からなる成形品900を挟むようにしてマグネ
シウム合金からなる成形品900に固着されている。
【0100】垂直壁91の中央部分には、プリズムユニ
ット910からの出射光が通過するための矩形の開口9
1bが形成されている。この垂直壁91には投写レンズ
ユニット6の基端側(フランジ部分)を固定するための
ねじ孔91dが4か所に形成されている。従って、垂直
壁91の前面側の表面には投写レンズユニット6の基端
側をねじ止めだけで固定でき、その後面側において底壁
92の上面にはプリズムユニット910を直接、固定で
きる。
【0101】このように、下ライトガイド901には、
ヘッド部903が予め一体成形されており、ライトガイ
ド901とヘッド部91との間には組合せガタや公差の
ばらつきがないので、その垂直壁91を挟むようにして
投写レンズユニット6とプリズムユニット910とを固
定するだけで相互の位置合わせを容易に行うことができ
る。それ故、組立て作業が容易であるとともに、光軸調
整や複雑な位置決め機構や調整機構を設けなくてもよい
ので、コストの低減を図ることができる。しかも、これ
らの一体性にも優れているので、組み立て後に衝撃力等
が作用しても、相互の位置ずれが発生するおそれが極め
て少ないという利点がある。
【0102】ヘッド部903の底壁92には、冷却用空
気を流通させるための連通孔91gが3箇所形成されて
いる。図6(A)からわかるように、この底壁92の裏
面に前記の吸気ファン15が取付けられ、吸気ファン1
5によって吸い込まれた冷却用空気は、これらの連通孔
91gを介して、底壁92の上側にも流れ込むようにな
っている。
【0103】以上説明したように、本実施形態では、ラ
イトガイド901を構成するにあたって樹脂からなる成
形品やアルミニウム合金からなる成形品ではなくてマグ
ネシウム合金からなる成形品を用いている。このマグネ
シウム合金からなる成形品は、樹脂からなる成形品に比
較して比重が小さい。たとえば、樹脂からなる成形品の
比重は約2.7とアルミニウム合金からなる成形品と同
等であるのに対して、マグネシウム合金からなる成形品
の比重は約1.8であるため、光学ユニットを軽量化す
ることができる。
【0104】また、ライトガイド901を約1.5mm
程度にまで肉薄にしても、マグネシウム合金からなる成
形品900は、光源ランプ805、色合成光学系を構成
するプリズムユニット910、または電源ユニット7か
らの発熱、および光学部品の重量に耐えるので、光軸を
精度よく保つことができる。それ故、ライトガイド90
1を肉薄にできる分、さらに光学ユニット10の軽量化
を図ることができ、携帯や取り扱いが容易となる。
【0105】さらに、マグネシウム合金からなる成形品
900は材料面からみて放熱性が高く、かつ、肉薄にで
きるという点からも内部からの放熱性も高めることがで
きる。従って、内部の温度上昇を抑えることができる。
たとえば、樹脂製であるため熱に弱い偏光変換素子を例
にあげれば、樹脂製のライトガイドを用いた従来構造に
比較して、マグネシウム合金からなる成形品900を用
いた本形態の構造によれば、偏光変換素子の定常状態に
おける温度を10℃〜20℃も下げることができる。そ
れ故、偏光変換素子などといった光学素子の耐熱面での
マージンを大きく確保できるので、信頼性が向上する。
逆にいえば、同等の寿命で良ければ、より小型の光学素
子を従来と同じ使用条件で用いることができることとな
り、小型化しながら高輝度の表示に対応できる。
【0106】また、同等の寿命で良くて同じサイズの光
学素子を用いるとすれば、その分、照度の向上を図るこ
とができるといえる。
【0107】さらに、マグネシウム合金からなる成形品
900は、樹脂からなる成形品と比較して耐衝撃性や耐
振動性が高いので、安定した精度を維持でき、故障が起
きにくい。しかも、マグネシウム合金からなる成形品9
00は、樹脂からなる成形品と違って材質の劣化がほと
んどないので、信頼性も高い。たとえば、樹脂からなる
成形品は光源部からの紫外線を受けると、樹脂の一部が
分解し、この分解したものが光源部あるいは光学部品に
付着して性能を低下させるおそれがあるが、マグネシウ
ム合金からなる成形品900の場合にはこのような性能
低下がない。さらにまたマグネシウム合金からなる成形
品900はリサイクルが可能であるという利点がある。
【0108】また、ライトガイド901に用いたマグネ
シウム合金からなる成形品900はそれ自身で良好な導
電性を有するため、マグネシウム合金からなる成形品9
00自身(ライトガイド901自身)をグランド電位に
固定してけば、グランドバスラインとして用いることが
できる。従って、各基板からのグランドをマグネシウム
合金からなる成形品900自身(ライトガイド901自
身)に落としておけば、そのままでシールドを行うこと
ができる。しかも、光学ユニット10は、投写型表示装
置1の外装ケース2の内部において平面的に広い領域を
占めているので、それ自身がシールド材としての機能を
十分に果たすとともに、いずれの場所に基板を配置して
も、基板からアースプレートを使用せずに直接、あるい
は小さなアースプレートを用いるだけで基板をグランド
に落とすことができる。それ故、各基板を光学ユニット
10の上方、下方、あるいは側方に配置することができ
るなど、各基板の配置場所についての自由度が高い。
【0109】さらに、図13(A)に示すように、光源
ランプユニット8は、空間800内に収納される。従っ
て、光源ランプユニット8の上面と側面とがマグネシウ
ム合金からなる樹脂からなる成形品900からなるシー
ルド材によって覆われた構造になっている。このため、
ランプ本体805の点灯時に発生するノイズが外部に漏
れることがない。よって、本実形態の投写型表示装置1
では、簡単な構造でありながら、EMI対策も万全であ
る。また、より高速化する微弱なビデオ信号を処理する
回路を搭載する本実形態の投写型表示装置1において、
ランプ本体805から放射さる強力なノイズを上ライト
ガイド902および下ライトガイド901で確実に遮蔽
できるので、信頼性を格段に向上させることができる。
【0110】また、図11に示すように、プリズムユニ
ット910は下ライトガイド901のヘッド部903に
おいて底壁92の上に配置されるが、この底壁92の上
面に一体に構成されている光学部品位置決め部190A
がプリズム固定板として機能する。このため、本実形態
では、別体のプリズム固定板を用いる必要がない。しか
も、下ライトガイド901は、ヘッド部903も含めて
肉薄のマグネシウムダイキャスト品900から構成され
ているため、その分、スペース的には余裕がある。そこ
で、本形態では、通気口150に配置する吸気ファン1
5の上下に十分な空間151、152を確保することが
できる。それ故、冷却用空気の取り入れをスムーズにす
ることができるなど、構造面からも静圧低下を抑えて冷
却効率を高めることができる。すなわち、吸気ファン1
5が吸い込んだ冷却用空気は層流となって流れるので、
流体抵抗が小さい分、吸気ファン15によって冷却用空
気がスムーズに吸い込まれ、かつ、プリズムユニット9
10に向けてスムーズに供給される。それ故、冷却効率
が高い。
【0111】なお、プリズムユニット910の上面には
プリズムダクトおよび防塵用のメッシュ状のカバー(図
示せず。)が配置されることがある。このようにして、
落下してきた異物や電源オフ時に冷却風の流路内が負圧
となって逆流する際の塵の侵入を防止する。
【0112】以上述べた実施形態の他に、図15に示す
各光学部品位置決め部190を、成形加工するときのラ
ンナー部(図示せず。)で相互に結合させて位置決め精
度を出しておき、前記の樹脂通し孔909を利用して前
記マグネシウム合金からなる成形品900にねじ止めや
加締め等によって固定しても同様な効果を得ることがで
きる。
【0113】2.第2の実施形態 図16には本発明の第2実施形態が示されており、この
実施形態は、前記第1実施形態がライトガイドのみをマ
グネシウム合金からなる成形品で構成したものであるの
に対し、ライトガイドとともに光学部品位置決め部もマ
グネシウム合金からなる成形品で構成したものである。
【0114】この場合、マグネシウムの粉末を樹脂と混
練し、成形後に熱または熱と圧力によって樹脂部分を飛
散させて精密に成形する成形方法により光学部品位置決
め部190をも含めて一体成形加工させてもよい。
【0115】なお、この実施形態および次に述べる第3
実施形態において、前記第1実施形態と同様の構造、使
用部材には同一符号を付すとともに、その詳細な説明は
省略または簡略化する。
【0116】近頃、マグネシウム成形加工法方におい
て、チクソトロピーを応用した固液状態で樹脂成形と同
様な成形加工が可能となっている。そして、この加工法
方を採用すると、薄肉成形が可能、寸法精度が出る
ため寸法出しのための機械加工が不要、成形密度アッ
プによる強度向上が図れる、等の利点がある。
【0117】しかしその反面、湯流れ性の考慮が必
要、型への喰い付き防止策が不可欠、光学部品類を
マグネシウム材で直接支持、案内する場合の耐衝撃性を
実現する緩衝構造が不可欠となる、等の問題点はある。
【0118】以下、このような観点も含めて詳述する。
【0119】本第2実施形態では、光学部品位置決め部
190’もマグネシウム合金からなる成形品としたの
で、位置決め部190’の形態を前記樹脂製の位置決め
部190に対して変えてある。
【0120】すなわち、図16、17に詳細を示すよう
に、まず、平板状でない光学部品、つまり、集光レンズ
951〜953、中間レンズ973を位置決めする部位
A−190’は、高さ寸法がHの本体部199’と、高
さ寸法がhのガイド部198’と、レンズ951等の下
端部を支持する受け部195とを有している。このガイ
ド部198’は本体部199’から外側に突出するとと
もにレンズ951等の両側面部を挟み込む溝状に形成さ
れ、その高さ寸法hは、1/2<H<3/4とされてい
るが、好ましくは、本体部199’の高さ寸法Hの1/
2〜2/3程度である。そして、本体部の高さ寸法Hは
レンズの直径とほぼ同じ寸法に形成されている。また、
受け部195もレンズ951等の両側面部を挟み込むよ
うに形成されており、本体部199’においてガイド部
198’の反対側には補強および湯流れ性改善用のリブ
196が形成されている。
【0121】ここで、ガイド部198’の高さ寸法を低
くしたのは、レンズ951等をガイドできればよく、ま
た、そのレンズ951等は円盤状のためガイド部19
8’の高さ寸法を必ずしもレンズ951等の直径と同じ
とする必要はなく、また、成形加工が容易となるように
したためである。
【0122】光学部品位置決め部190’のうち、平板
状の光学部品、つまり、インテグレータレンズ921、
922、偏光変換素子920、反射ミラー941〜94
3、971、972用の位置決め部Bー190’は、図
18、19に示すように3点固定構造となっている。
【0123】すなわち、下ライトガイド901の底面に
当該下ライトガイド901と一体形成されミラー941
等の下部を支持する溝状の受け部982と、下ライトガ
イド901の側面に当該下ライトガイド901と一体形
成され反射ミラー941等の上部かつ両平面を支持する
上部支持部983とで構成され、この上部支持部983
は上下方向にずれて配置された2つの位置決め部材98
3A、983Bで形成されている。また、受け部98
2、上部支持部983において反射ミラー941等と当
接する二面のうち一面は取り付け基準面984となって
おり、この取り付け基準面984の抜き勾配は例えば0
°〜0.008°となっている。また、この取り付け基
準面984とは別の2面の抜き勾配は1〜20°となっ
ている。このように、受け部982、支持部983に勾
配を設けることにより、成形後の収縮による型への喰い
付きを防止することができる。
【0124】そして、このような受け部982および上
部支持部983おける取り付け基準面984とは別の他
の2面と反射ミラー941等との間には、図20に示す
ように、ミラー941等をガタつきなく支持するため
に、スポンジ、テープおよび樹脂等の弾性部材でなる緩
衝材985が配置されている。
【0125】このような第2実施形態によれば、前記第
1実施形態と同様の効果を得ることができる他、緩衝材
985によってミラーやレンズ類に加わる衝撃を緩衝で
き、また、樹脂部分がないので、マグネシウム合金から
なる成形品は樹脂からなる成形品に比較して比重が小さ
くなり、かつ、放熱性の面および強度の面で優れている
という特長を最大限活かすことができるという効果があ
る。
【0126】また、樹脂部分がない分、放熱性の高いマ
グネシウム合金からなる成形品の露出面積が広いので、
この点からも放熱性の面で有利である。さらに樹脂成形
部分がないので、樹脂成形後のバリ取りなどの二次加工
を完全に省くことができ、低コスト化に有利である。
【0127】さらに、集光レンズ951等の位置決め部
のガイド部198’の高さ寸法がレンズ951等の直径
より低いが、ガイドできる寸法に形成されているので、
成形加工において湯の流れが少なくてすみ、加工が容易
である、また、反射ミラー941等の位置決め部は、受
け部982および上部支持部983で構成され、これら
の受け部982等の取り付け基準面984とは別の他の
2面と反射ミラー941等との間には緩衝材985が詰
め込まれているので、ミラー941等をガタつきなく支
持することができる。
【0128】3.第3の実施形態 図21、22には本発明の第3実施形態が示されてお
り、この実施形態では、ライトガイド、ヘッド部、光学
部品位置決め部の他に外装ケースもマグネシウム合金か
らなる成形品とし、外装ケースとライトガイドとを一体
化したものである。それ以外の部分については前述した
実施形態と同様である。
【0129】本実施形態の投写型表示装置1’では、ロ
アケース4’を含む外装ケース2’をマグネシウム合金
からなる成形品で形成してあり、このような外装ケース
2’は面積も広いので、湯(マグネシウム溶融金属)が
隅々まで充分にゆきわたるように形成されている。すな
わち、図23に示すように、外装ケース2’に形成され
たゲート210の反対側かつ一つの隅部(例えばランプ
収納部近傍)にはその隅図を挟んで凹形状部211が設
けられ、この凹形状部211には、捨てランナー212
が設けられている。そして、この凹形状部211には、
ランナー212を取り除いた後、例えばシボ加工が施さ
れ、これにより、外装ケース2’の外観面の欠陥を回避
している。また、ゲート210の反対側には、例えば表
面から突出した複数条のリブ213が全体で波形状に形
成されており、ゲート210から遠い位置に、万一、巣
や湯じわおよびヒケ等が生じてもそれらが目立たないよ
うになっている。また、ゲート210は外装ケース2’
から外方向に拡がる形状とされ、かつ、外方向に行くに
つれ板厚が薄くなるように形成されている。
【0130】また、図示しないが外装ケースの開口部
(例えば操作スイッチ部)等には、成形時にその周囲に
湯が十分にいきわたるように、湯流れ確保用のリブも架
けわたされている。
【0131】なお、反射ミラー941等を位置決めする
光学部品位置決め部190’には型構成上ロアケースに
すりあわせ部を逃がす穴を複数あけなければならない。
【0132】ライトガイドに加えて外装ケースもマグネ
シウム合金からなる成形品とすることにより、図22に
示すように、電源ユニット7を構成するシールドケース
は不要にできる。何故ならば、ライトガイドと外装ケー
スがシールド機能を兼ね備えることができるからであ
る。そして、このように電源ユニット7を構成するシー
ルドケースを設けない場合には、図24に示すように、
下ライトガイド4’の長手方向に沿って溝状の受け部7
3を形成するとともに、この溝状の受け部73に直交す
る複数のリブ74を設ける。そして、基板類77の端部
をこの受け部73に収め、断面L字状のブラケット75
とビス76とによって固定すれば良い。なお、電源ユニ
ット7内部の回路ブロック等を特定の流路を作って冷却
を必要とする場合は、樹脂板等で覆えばよい。従って、
EMI対応を十分に施しつつ製品の小型、軽量化を可能
とできる。
【0133】このような外装ケース2’内の1つの隅部
には一次側フィルタ78が配置され、反対側の隅部には
一次側アクティブフィルタ79と整流回路(ダイオード
ブリッジ)80が配置されている。また、基板類77に
取り付けられて放熱板81が配置され、この放熱板81
には、チョッパ回路用のドライブFETおよび逆流防止
用ダイオード82が取り付けられている。
【0134】ここで、図25に示すように、このような
ライトガイドの下ライトガイド901と上ライトガイド
902との高さの比率は、下ライトガイド901と上ラ
イトガイド902とを合計した高さ寸法をRとし、下ラ
イトガイド901の高さ寸法をrとしたとき、1/2R
<r<3/4Rとされ、好ましくは、r=2/3Rとさ
れる。従って、装置を天井や壁面等に設置する際に、装
置本体を保持具によって保持し、保持具に吊り具を取り
付けて設置する必要はなく、外装ケース2’に直接吊り
具を取り付けて設置することが可能である。
【0135】なお、この比率は、前記第1、2実施形態
でも同様としてよい。
【0136】このように、25/1000秒間の短時間
に成形させるために、湯流れ性を損なわない形状、寸法
設定とすることで、薄肉成形を確立している。また、集
光レンズ951〜953、中間レンズ973を位置決め
する部位A−190’のガイド部(図示せず)の高さも
必要最小限としている。ミラー類941〜943等平板
状の光学部品用の位置決め部B−190’のガイド部も
同様である。このように、ガイド部の高さを必要最小限
とすることにより、高速、高圧で成形される湯による肉
薄で丈の長い光学部品位置決め部の倒れ防止ができ、位
置決め精度の向上が図れる。
【0137】本実施形態の投写型表示装置1’は、外装
ケース2’がマグネシウム成型品で形成してあるため、
装置が軽量であるにもかかわらず、丈夫であり、例えば
天井に吊して使用することができるようになっている。
【0138】すなわち、図22に示すように、外装ケー
ス2’の裏面に形成された少なくとも2個以上のボス2
15にタップが切られており、一方、外装ケース2’を
外側から囲うように吊り具216が設けられている。こ
の吊り具216は、外装ケース2’の裏面から両側面に
沿って立ち上がり、投写型表示装置1’を例えば天井に
吊して使用できるようになっている。つまり、吊り具2
16をケース2’の外側からビスをボス215のタップ
に螺合させて取り付けた後、フランジ部216Aを天井
に押し当てるとともに、ボルト等で固定するようになっ
ている。マグネシウム材の外装ケースなるが故に、ねじ
切り加工したボスで本体を逆に吊り下げる使用にも、強
度的に充分耐え得るものとなっている。
【0139】このような第3実施形態によれば、前記第
1、2実施形態の効果と同様の効果を得ることができる
他、外装ケース2’もマグネシウム合金からなる成形品
となっているので、第1、2実施形態の投写型表示装置
よりも一段と軽量化、放熱性に優れたものとなり、ま
た、強度の面でも優れたものとなるという効果がある。
また、軽量化されているため、例えば天井に吊して使用
する等、商品の派生展開を簡単に広げられる。
【0140】(その他の実施の形態)第1の実施形態に
おける光学ユニット10を用いて、図26に示すよう
に、リア型の投写型表示装置1Aを構成してもよい。こ
の場合には、光学ユニット10から出射された光をミラ
ー101A、102Aで反射し、レンチキュラースクリ
ーン103A(投写面)上に投写する。
【0141】また、前記第1実施形態では、マグネシウ
ム合金からなる成形品のライトガイドと樹脂製の外装ケ
ース2との組み合わせとし、第3実施形態では、ライト
ガイド10’と外装ケース2’とをマグネシウム合金か
らなる成形品で一体成形したが、これに限らず、例え
ば、ライトガイドと外装とを別々にマグネシウム合金か
らなる成形品で形成し、これらを組み合わせるようにし
てもよい。
【0142】このようにすれば、前記各実施形態の効果
と同様の効果を得ることができる他、外装ケースのコス
トアップ(成形品質、外観品質のための手直し)を抑え
ることができるという効果と、光学ユニットのOEMに
おいて外観デザインに左右されずに両者を別個に販売で
きるという効果とを得ることができる。
【0143】また、前記第2実施形態では、受け部90
2等の取り付け基準面904とは別の他の2面と反射ミ
ラー941等との間に緩衝材905を詰め込んで反射ミ
ラー941等のガタつきをなくしていたが、これに限ら
ず、例えば図27に示すように、取り付け基準面904
とは別の面にテープまたは樹脂材905を、接着または
アウタサートにより取り付けるようにしてもよい。
【0144】そして、このようにしても反射ミラー94
1等をガタつきなく支持することができる。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光学
ユニットおよび投写型表示装置では、使用部材の材質を
変えることにより、つまり、光学ユニットのライトガイ
ドをマグネシウム合金からなる成形品とすることによ
り、このマグネシウムは樹脂からなる成形品に比較して
比重が小さいので、軽量化を図ることができ、また、樹
脂からなる成形品に比較して肉薄でも高い強度を有する
ため、その薄肉化によって光学ユニットを軽量化するこ
とができ、放熱性や冷却効率を高めることができる。さ
らに、マグネシウム合金からなる成形品は、樹脂からな
る成形品と比較して耐衝撃性や耐振動性が高いので、安
定した精度を維持でき、故障が起きにくい。しかも、マ
グネシウム合金からなる成形品は、樹脂からなる成形品
と違って材質の劣化がほとんどないので、信頼性も高
く、かつ、リサイクルが可能である。また、ランプから
照射される強力なノイズ、および電源の一次側の引回し
線と回路とのノイズによる悪影響をシールドでき、EM
Iの信頼性を向上させることができる。
【0146】特に、外装ケースもマグネシウム合金から
なる成形品で構成した場合、装置全体を一段と軽量化、
小型化することができるとともに、光学ユニットの放熱
板の機能を併せ持つことになり、光学素子類の発熱を抑
えて信頼性の向上、または照度アップを可能とする。さ
らに、冷却ファンへの依存度を抑えられるので、ファン
の小型化、設置数の削減による本体の小型、薄型化に寄
与し、加えて、マグネシウムの振動吸収性の活用と、フ
ァン回転数の低減による低騒音化も可能となる。また、
外装ケースをマグネシウム合金からなる成形品で構成し
たので、オーディオ基板を取り付けかつシールドするシ
ャーシや、電源ユニットのシールド板等、シールド機能
を有する部品の削減ができ、軽量化やコストダウンも図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は、それぞれ本発明を適用した
投写型表示装置の正面図、背面図である。
【図2】(A)、(B)は、それぞれ本発明を適用した
投写型表示装置の平面図、底面図である。
【図3】(A)、(B)は、それぞれ本発明を適用した
投写型表示装置の右側面図、左側面図である。
【図4】本発明を適用した投写型表示装置においてその
内部に構成してある光学ユニットの平面配置構造を示す
説明図である。
【図5】本発明を適用した投写型表示装置に用いた光学
ヘッドおよびその上方に被せた基板を示す斜視図であ
る。
【図6】(A)は、本発明を適用した投写型表示装置に
おいて、その内部に配置してある光学ユニット、ファ
ン、および基板の配置構造を模式的に示す縦断面図、
(B)は、本発明を適用した投写型表示装置において、
その内部に配置してある光学ユニット、および基板の配
置などを模式的に示す縦断面図である。
【図7】図5に示す下ライトガイドに各種光学部品を搭
載した状態を示す平面図である。
【図8】図7のA−A線における断面図である。
【図9】図7のB−B線における断面図である。
【図10】図7のC−C線における断面図である。
【図11】図7のD−D線における断面図である。
【図12】本発明を適用した投写型表示装置に用いた光
源ランプユニットの斜視図である。
【図13】(A)は図8に示す光学ヘッドに用いた下ラ
イトガイドの斜視図、(B)はこの下ライトガイドに構
成されている樹脂部分の固着構造を模式的に示す断面図
である。
【図14】図13に示す下ライトガイドのマグネシウム
合金からなる成形品の部分の斜視図である。
【図15】図13に示す下ライトガイドの樹脂部分の斜
視図である。
【図16】本発明の第2実施形態の下ライトガイドを示
す斜視図である。
【図17】第2実施形態のレンズの位置決め部材を示す
側面図である。
【図18】第2実施形態の反射ミラーの位置決め部材を
示す側面図である。
【図19】第2実施形態の反射ミラーの位置決め部材を
示す平面図である。
【図20】図19における反射ミラーの位置決め部材の
要部を示す平面図である。
【図21】本発明の第3実施形態の外装ケース、下ライ
トガイドを示す斜視図である。
【図22】第3実施形態の外装ケース、下ライトガイド
を示す平面図である。
【図23】第3実施形態の外装ケースの成形加工時の状
態を示す概略の平面図である。
【図24】第3実施形態において電源ユニット内の基板
の取り付け構造を示すもので、図22のA−A線におけ
る断面図である。
【図25】第3実施形態の外装ケースの上下のケースの
比率を示す断面図である。
【図26】本発明の第1実施形態の変形形態のリア型の
画像表示装置の構成図である。
【図27】本発明の第2実施形態の反射ミラーの位置決
め部材の変形形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1、1’ 投写型表示装置 2、2’ 外装ケース 6 投写レンズユニット 7 電源ユニット 8 光源ランプユニット 9 光学レンズユニット 10、10’ 光学ユニット 100 ライトガイド 130 シート状のシールド材 190、190’ 光学部品位置決め部 199 樹脂部分 900 マグネシウム合金からなる成形品 901、902 ライトガイド 903 ヘッド部 909 樹脂通し孔 910 プリズムユニット 920 偏光変換素子 921、922 インテグレータレンズ 923 照明光学系 924 色分離光学系 925R、925G、925B 平板状の光学部品であ
る液晶ライトバルブ 931、941〜943、971、972 平板状の光
学部品である反射ミラー 951〜953 非平板状の光学部品である集光レンズ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源部から出射された光束を光学的に処
    理して画像情報に対応した光学像を形成し、この光学像
    を投写光学系を介して投写面上に拡大投写するための投
    写型表示装置用の光学ユニットであって、 前記光源部から出射された光束を複数色の光束に分離す
    る色分離光学系と、分離された各色の光束を画像情報に
    基づいて変調する複数のライトバルブと、該ライトバル
    ブを介して変調された各色の変調光束を合成する色合成
    光学系と、該色合成光学系によって合成された変調光束
    を投写面に向けて拡大投写する投写光学系とを有し、 前記光源部、前記色分離光学系、前記ライトバルブ、前
    記色合成光学系、および前記投写光学系は、マグネシウ
    ム合金からなる成形品を用いたライトガイドに支持され
    ていることを特徴とする光学ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ライトガイドに
    は、前記色合成光学系および前記投写光学系を搭載する
    ためのヘッド部が一体に構成されていることを特徴とす
    る光学ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記ヘッド部には、
    前記色合成光学系を構成するプリズムを位置決め固定す
    るための段差を備える光学部品載置部が構成されている
    ことを特徴とする光学ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記ライト
    ガイドには、前記色分離光学系を構成する光学部品また
    は前記ライトバルブを位置決め固定するための光学部品
    位置決め部が構成されていることを特徴とする光学ユニ
    ット。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、前記光学部
    品位置決め部は、前記マグネシウム合金からなる成形品
    と一体化された樹脂部分から構成されていることを特徴
    とする光学ユニット。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記光学部品位置決
    め部を構成する樹脂部分は、前記マグネシウム合金から
    なる成形品との一体成形により形成されたものであるこ
    とを特徴とする光学ユニット。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記マグネシウム合
    金からなる成形品のうち、前記光学部品位置決め部が形
    成されている部分には樹脂通し孔が形成され、前記光学
    部品位置決め部と前記マグネシウム合金からなる成形品
    との一体成形時には前記樹脂通し孔を樹脂が裏側まで流
    入してから固化することにより前記光学部品位置決め部
    を構成する樹脂部分は前記マグネシウム合金からなる成
    形品を挟むようにして該マグネシウム合金からなる成形
    品に固着していることを特徴とする光学ユニット。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記ヘッド部および溝状の光学部品位置決め部が前記マ
    グネシウム合金からなる成形品により形成されるととも
    に、前記ライトガイドと一体化されていることを特徴と
    する光学ユニット。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記溝状の光学部品
    位置決め部のうち非平板状の光学部品を位置決めする位
    置決め部は、当該光学部品の側端面をガイドするガイド
    部を有し、このガイド部の高さ寸法は、前記非平板状の
    光学部品の外形寸法より低くなっていることを特徴とす
    る光学ユニット。
  10. 【請求項10】 請求項8において、前記溝状の光学部
    品位置決め部のうち平板状の光学部品の一側面を位置決
    めする位置決め部は、当該光学部品の側端面をガイドす
    るガイド部を有し、このガイド部の高さ寸法は、前記平
    板状の光学部品の外形寸法より低くなっていることを特
    徴とする光学ユニット。
  11. 【請求項11】 請求項9または10において、前記溝
    状の光学部品位置決め部は前記ガイド部と本体部とを有
    し、前記ガイド部の高さ寸法は、前記本体部の高さ寸法
    の1/2〜3/4の範囲とされていることを特徴とする
    光学ユニット。
  12. 【請求項12】 請求項8において、前記溝状の光学部
    品位置決め部のうち平板状の光学部品の他の側面を位置
    決めする位置決め部は、当該光学部品の下部かつ両平面
    を挟んで支持する下部受け部および上部2ヶ所に上下方
    向に互い違いに配置されかつそれぞれで対向する平面を
    挟んで支持する上部支持部の3点支持構造となっている
    ことを特徴とする光学ユニット。
  13. 【請求項13】 請求項9ないし12のいずれかにおい
    て、前記光学部品を位置決めする取り付け基準面の抜き
    勾配は0゜〜0.008゜とされるとともに、この取り
    付け基準面以外の他の2側面の抜き勾配は1゜〜2゜と
    されていることを特徴とする光学ユニット。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記他の2面と
    前記光学部品の端部との隙間には、前記光学部品を前記
    取り付け基準面に押し付けて当該光学部品のがたつきを
    防止する緩衝部材が配置されることを特徴とする光学ユ
    ニット。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし7のいずれかに規定す
    る光学ユニットと、前記光源部等を駆動するための電源
    ユニットと、該電源ユニットおよび前記光学ユニットを
    収納する外装ケースとを有することを特徴とする投写型
    表示装置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし4のいずれかに規定す
    る光学ユニットと、前記光源部等を駆動するための電源
    ユニットと、該電源ユニットおよび前記光学ユニットを
    収納する外装ケースとを備えて構成され、この外装ケー
    スおよび前記ヘッド部は前記光学ユニットと同様のマグ
    ネシウム合金からなる成形品を用いて形成され、かつ、
    これらの外装ケース、ヘッド部および光学ユニットは一
    体的に形成されていることを特徴とする投写型表示装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし4のいずれかに規定す
    る光学ユニットと、前記光源部等を駆動するための電源
    ユニットと、該電源ユニットおよび前記光学ユニットを
    収納する外装ケースとを備えて構成され、この外装ケー
    スおよび前記ヘッド部は前記光学ユニットと同様のマグ
    ネシウム合金からなる成形品を用いて形成され、これら
    の外装ケースと光学ユニットとは別体に形成されている
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  18. 【請求項18】 請求項15ないし17のいずれかにお
    いて、前記ライトガイドおよび外装ケースはグランド電
    位に設定され、シールド材として用いられていることを
    特徴とする投写型表示装置。
  19. 【請求項19】 請求項8ないし18のいずれかにおい
    て、前記光学ユニットを構成する上下のライトガイドの
    うち下ライトガイドの高さ寸法は、両ライトガイドの合
    計高さ寸法の1/2〜2/3となっていることを特徴と
    する投写型表示装置。
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