JPH10282151A - 交差コイル型指示計器 - Google Patents

交差コイル型指示計器

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JPH10282151A
JPH10282151A JP8415297A JP8415297A JPH10282151A JP H10282151 A JPH10282151 A JP H10282151A JP 8415297 A JP8415297 A JP 8415297A JP 8415297 A JP8415297 A JP 8415297A JP H10282151 A JPH10282151 A JP H10282151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross
coil
movable magnet
pointer
opening
Prior art date
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Pending
Application number
JP8415297A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Komura
敬司 甲村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交差コイル型指示計器1において、ヘアスプ
リングあるいは帰零用マグネット等の別部品を追加する
ことなく帰零作用を持たせる。 【解決手段】 交差コイル型指示計器1の軟磁性材から
なる円筒状のシールドケース8には、この円筒形状の軸
方向一端において開口する開口部8aが形成され、この
開口部8aの開口縁部からはシールドケース8と一体成
形されて外方に突出する板片状の凸部8bが設けられて
いる。交差コイル2の電磁力が消滅している時には、ボ
ビン3内の2極着磁された可動マグネット4から漏れだ
す磁束によって可動マグネット4の磁極と凸部8bとの
間に磁気吸引力が発生し、指針6の帰零状態を保持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帰零作用を有する
交差コイル型指示計器に関するものであり、自動車用メ
ータ等に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】交差コイル型指示計器は、交差コイルの
電磁力によって可動マグネットの回転軸を回動させ、そ
れによって指針を回動させ指示表示するものである。そ
して、コイルの非作動時すなわちコイルの電磁力が消滅
している時には、指針を計器の零位置に保持する帰零作
用が設けられている。
【0003】従来、帰零作用を有する交差コイル型指示
計器としては、実開平4−102069号公報、および
実開昭59−116861号公報にて開示された交差コ
イル型指示計器がある。前者は、可動マグネットの回転
軸とコイルボビンとの間をヘアスプリングで接続し、こ
のヘアスプリングのバネ弾性力を利用して指針の帰零状
態を保持させるものであり、後者は、可動マグネットと
は別体に帰零用マグネットを設け、両マグネットの磁力
により指針の帰零状態を保持させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記両公報
における帰零作用発生構造は、いずれの場合も、ヘアス
プリングあるいは帰零用マグネットといった別部品が必
要となり製品コストが高くなるという欠点があった。本
発明は、上記点に鑑みて、交差コイル型指示計器におい
て、ヘアスプリングあるいは帰零用マグネット等の別部
品を追加することなく、帰零作用を持たせることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】交差コイル型指示計器に
おいては、交差コイルおよび可動マグネットの外周に
は、磁束を遮蔽するための軟磁性材からなるシールドケ
ースが必ず装着されている。従って、可動マグネットと
シールドケースとの間には磁気力が作用している。
【0006】本発明者等は、検討の結果、シールドケー
ス形状に異形部分を設け、その部分に磁束を集中させて
可動マグネットとシールドケースとの間に磁気吸引力を
発生させることで、帰零作用を持たせようと考えた。す
なわち、請求項1の発明によれば、交差コイル型指示計
器(1)において、円筒状のシールドケース(8)に
は、この円筒形状の軸方向一端において開口する開口部
(8a)が形成され、この開口部(8a)の開口縁部か
らはシールドケース(8)と一体成形されて外方に突出
する凸部(8b)が設けられ、交差コイル(2)の電磁
力が消滅している時に、可動マグネット(4)から漏れ
だす磁束によって発生する可動マグネット(4)の磁極
と前記凸部(8b)との間の磁気吸引力により、指針
(6)の帰零状態を保持することを特徴とする。
【0007】それによって、交差コイル(2)の電磁力
が消滅している時に、可動マグネット(4)の磁極と凸
部(8b)との間に磁束が集中し、両者が磁気吸引され
るため指針(6)の帰零状態が保持される。そのため、
本発明では、ヘアスプリングあるいは帰零用マグネット
等の帰零作用を持たせる別部品を追加することなく、必
ず使用されるシールドケース(8)に凸部(8b)を一
体成形するだけの簡単な形状変更により、安価な帰零構
造を達成することができる。
【0008】ここで、凸部(8b)は、請求項2のよう
に、開口縁部から上記の円筒形状の軸方向一端と略同方
向へ突出する板片状のものにすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1および図2は、本実施形態の交差
コイル型指示計器1の具体的構造を示すものである。こ
の交差コイル型指示計器1は、車両の車室内のインスト
ルパネルに配設され、車両用のスピードメータ、タコメ
ータ、水温計等として採用される。なお、図2は、図1
の交差コイル型指示計器1を分解した状態で示すもので
あり、図1に示す交差コイル2は省略してある。
【0010】交差コイル型指示計器1は、弾性絶縁樹脂
材料により形成されたボビン3を備えている。このボビ
ン3は、図2に示すように、上側ボビン部材3a及び下
側ボビン部材3bが、互いに組み付けられて構成され、
ボビン3の内部は中空の円筒室を形成するものとなって
いる。ボビン3の外壁には、一対の交差コイル2が、図
1に示すように、交差して巻き付けられており、これら
交差コイル2は、交差コイル駆動回路(交差コイル駆動
手段)Aにより駆動されて、電磁力をそれぞれ発生しベ
クトル合成力として出力する。
【0011】一方、図2に示すように、ボビン3の円筒
室内には、磁性材料から成る薄型円板状の永久磁石であ
る可動マグネット4が配設されている。この可動マグネ
ット4は径方向に2極着磁され、対向する外周壁に一対
のS極及びN極が形成されている。この可動マグネット
4には、円板の略中心を貫通して回転軸5が設けられて
おり、この回転軸5は、可動マグネット4と一体に回動
するようになっている。そして、回転軸5は、上側ボビ
ン部材3aおよび下側ボビン部材3bにて回動可能に軸
支されている。
【0012】そして、この可動マグネット4は、交差コ
イル2からベクトル合成力を受けて円筒室内にて回動し
て回転軸5を回動させる。指針6は、回転軸5の先端部
に取付け固定されており、回転軸5と一体に回動するよ
うになっている。この指針6は、回転軸5の回動に応じ
て指示表示する。なお、本実施形態においては、指針6
は上記の可動マグネット4のSN極方向つまり着磁方向
に配置されている。
【0013】また、図2に示すように、ボビン3の円筒
室内にはダンパオイル7が蓄えられており、可動マグネ
ット4の回動に対して適度な粘性抵抗を与え、指針6の
回動時に指針6が所定指示位置よりも行き過ぎること
(いわゆるオーバーシュート)を防止するようになって
いる。そして、ボビン3の外周には可動マグネット4に
対する外部磁界の影響を排除する円筒状のシールドケー
ス8が配設されている。このシールドケース8は、パー
マロイやNi−Feアロイ等の軟磁性材をプレス加工等
により成形したものであり、直径はボビン3の外径より
もひとまわり大きく(例えば約30mm)、高さはボビ
ン3の高さと略同等(例えば約10mm)としている。
【0014】また、シールドケース8のうち、円筒形状
の軸方向一端、すなわち上側ボビン部材3a側の一端に
おいて開口する開口部8aが形成されている。そして、
開口部8aの開口縁部から、シールドケース8の円筒面
と同一面にて、上側に向けて突出する板片状の凸部8b
がシールドケース8と一体に成形されている。この凸部
8bのサイズは、突出高さ2〜3mm、突出幅約7mm
となっている。
【0015】以上のように構成した実施形態において、
交差コイル駆動回路Aから両交差コイル2に電流を流し
てこれら交差コイル2から電磁力を発生させると、可動
マグネット4が、当該両電磁力のベクトル合成力を受け
て回動する。これに伴い、回転軸5が、回動し指針6に
指示表示させる。次に、本実施形態の帰零作用につい
て、図3を参照して説明する。図3は、車両のインスト
ルメントパネル(図示しない)の表示板(例えばスピー
ドメータの文字板)9に組み込んだ交差コイル型指示計
器1を正面からみたものであり、(a)は表示板9上に
ストッパ9aがあるもの、(b)はストッパが無いもの
である。ここで、ストッパ9aは、表示板9上に突出し
た突起部であり、指針6を零点位置よりもマイナス側に
回動させないためのものである。なお、図3では、交差
コイル2およびボビン3は省略している。
【0016】図3(a)では、凸部8bと可動マグネッ
ト4の円中心とを結ぶ線が可動マグネット4の着磁方向
に対して、表示板9の零点よりもマイナス側に所定角度
θ傾くように、交差コイル型指示計器1が表示板9に設
置されている。交差コイル2の電磁力が消滅している時
は、可動マグネット4には交差コイル3からのベクトル
合成力は印加されていない。しかし、ボビン3内部に収
納されている可動マグネット4の磁束が、開口部8aか
らシールドケース8の外側に漏れており、可動マグネッ
ト4の磁極と凸部8bとの間に、図中の矢印に示すよう
な磁気吸引力Fが働く。そして、可動マグネット4はこ
の磁気吸引力Fの方向に回動しようとする。
【0017】従って、指針6は、常に零点よりもマイナ
ス方向(図の下方)に引っ張られた状態でストッパ9a
に当接していることになる。そのため、車両の振動等の
外乱があっても、指針6はストッパ9aから離れること
はなく零点に位置している。ところで、上述の磁気吸引
力Fの帰零作用は、角度θがマイナス45°の時に最大
となるため、角度θが略マイナス45°となるように可
動マグネット4と凸部8bとの相対位置を設定すること
が好ましい。
【0018】また、図3(b)のようにストッパが無い
場合でも、指針6が零点よりも下に引っ張られるように
凸部8bの位置を設定すれば、外乱により指針6が零点
よりも上にいくことは防止できる。なお、指針6が帰零
する時には、交差コイル2からの電磁力が可動マグネッ
ト4に作用し指針6が零点に戻されるが、この時、上記
の磁気吸引力Fは、この可動マグネット4の動きを促進
させる。
【0019】ところで、本実施形態によれば、ヘアスプ
リングあるいは帰零用マグネット等、帰零作用を持たせ
るための特別な部品を追加することなく、交差コイル型
指示計器1に必ず使用されるシールドケース8に凸部8
bを一体成形するだけの簡単な形状変更により、安価な
帰零構造を達成することができる。なお、本実施形態
は、車両用のスピードメータだけでなく、タコメータ、
水温計等にも用いることができるが、それらの場合に
も、上述のように、指針の零点位置に対して可動マグネ
ットと凸部との相対位置を設定することは勿論である。 (他の実施形態)上記実施形態においては、シールドケ
ース8の凸部8bは1箇所であったが、図4(a)に示
すように、凸部8bは1か所でなくとも2か所であって
もよく、さらには複数箇所であっても、上記実施形態と
同様の作用効果が得られる。
【0020】また、図4(b)に示すように、上記実施
形態のように凸部8bはシールドケース8の円筒面と同
一面でなくとも、円筒面から径方向にオフセットしてい
ても、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。な
お、本発明の凸部は、上記実施形態の板片に限定される
ものではなく、例えば、シールドケースから突出した棒
状、塊状のものであってもよい。つまり、本発明は、シ
ールドケースの開口縁部の高さを不均一とし、可動マグ
ネットから漏れだす磁束がシールドケースの特定部位に
集中する構成であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る交差コイル型指示計器の実施形態
を示す斜視図である。
【図2】図1の交差コイル型指示計器の分解斜視図であ
る。
【図3】(a)、(b)は、上記実施形態の可動マグネ
ットと凸部との間の磁気的作用関係を説明するための模
式図である。
【図4】本発明の他の実施形態におけるシールドケース
構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…交差コイル型指示計器、2…交差コイル、3…ボビ
ン、4…可動マグネット、5…回転軸、6…指針、8…
シールドケース、8a…開口部、8b…凸部、A…交差
コイル型駆動回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空形状を有するボビン(3)と、 前記ボビン(3)の外壁に交差して巻き付けられた一対
    の交差コイル(2)と、 前記一対の交差コイル(2)に電磁力を発生させる交差
    コイル駆動手段(A)と、 前記ボビン(3)内部に回動可能に配設されるとともに
    径方向に2極着磁された円板状のマグネットであって、
    前記交差コイル(2)の電磁力により回動する可動マグ
    ネット(4)と、 前記可動マグネット(4)に連結されて前記可動マグネ
    ット(4)と一体に回動する回転軸(5)と、 前記回転軸(5)に連結されて前記回転軸(5)と一体
    に回動し、前記回転軸(5)の回動に応じて指示表示を
    行う指針(6)と、 前記ボビン(3)の外周に配設され軟磁性材からなり、
    前記可動マグネット(4)に対する外部磁界の影響を排
    除する円筒状のシールドケース(8)とを備える交差コ
    イル型指示計器(1)において、 前記シールドケース(8)には、前記円筒形状の軸方向
    一端において開口する開口部(8a)が形成され、 前記開口部(8a)の開口縁部からは前記シールドケー
    ス(8)と一体成形されて外方に突出する凸部(8b)
    が設けられ、 前記交差コイル(2)の電磁力が消滅している時に、前
    記可動マグネット(4)から漏れだす磁束によって発生
    する前記可動マグネット(4)の磁極と前記凸部(8
    b)との間の磁気吸引力により、前記指針(6)の帰零
    状態を保持することを特徴とする交差コイル型指示計
    器。
  2. 【請求項2】 前記凸部(8b)は、前記開口縁部から
    前記円筒形状の軸方向一端と略同方向へ突出する板片状
    のものであることを特徴とする請求項1に記載の交差コ
    イル型指示計器。
JP8415297A 1997-04-02 1997-04-02 交差コイル型指示計器 Pending JPH10282151A (ja)

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JP8415297A JPH10282151A (ja) 1997-04-02 1997-04-02 交差コイル型指示計器

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JPH10282151A true JPH10282151A (ja) 1998-10-23

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JP (1) JPH10282151A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2775080A1 (fr) * 1998-02-13 1999-08-20 Denso Corp Appareil indicateur du type a bobines croisees

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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