JPH10281236A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

Info

Publication number
JPH10281236A
JPH10281236A JP8669497A JP8669497A JPH10281236A JP H10281236 A JPH10281236 A JP H10281236A JP 8669497 A JP8669497 A JP 8669497A JP 8669497 A JP8669497 A JP 8669497A JP H10281236 A JPH10281236 A JP H10281236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worm shaft
worm
bearing
power transmission
transmission device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8669497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3850509B2 (ja
Inventor
Shinji Naruse
信治 成瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP8669497A priority Critical patent/JP3850509B2/ja
Publication of JPH10281236A publication Critical patent/JPH10281236A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3850509B2 publication Critical patent/JP3850509B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない部品点数でウォーム軸のスラスト荷重
受けと、がたつき防止が可能であり、組み付けおよび加
工工数が低減できる動力伝達装置を提供する。 【解決手段】 動力伝達装置のウォーム軸4をギヤケー
ス1に保持する軸受5、6を、ウォーム4E両側の段差
部4C、4Dに接して配置し、凹部1B側の軸受6をバ
ネ部材8により付勢するとともに、軸受5を止め輪7に
よりバネ部材8の付勢力に抗するように係止した。ま
た、バネ部材8のイニシャル荷重は、動力伝達装置の通
常動作においてウォーム軸4に作用するスラスト荷重の
最大値より大きく設定した。また、軸受6から突出する
ウォーム軸4の先端4Bをストッパ部9とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として電動パワ
ーステアリング装置において、電動モータからの動力伝
達に用いられる動力伝達装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電動パワーステアリング装置では、例え
ば、電動モータの出力軸に連係するウォームと、このウ
ォームが噛合するウォームホイールとを備えた動力伝達
装置が設けられ、この動力伝達装置を介して、電動モー
タからの回転力を減速して(増力して)、操舵力に付与
するようになっている。
【0003】このような動力伝達装置については、例え
ば特開平8−207792号公報等に提案がなされてい
る。
【0004】図3には、この特開平8−207792号
公報の動力伝達装置を示す。図示されるように、ハウジ
ング102内の動力伝達装置は、本体ハウジング103
側に収容されたウォームホイール105と、この本体ハ
ウジングに連設されたウォームハウジング104側に収
容され、ウォームホイール105の外周上に軸心を略直
交させているウォーム軸106とを備えている。
【0005】ウォームホイール105はステアリングホ
イール側に連係する舵輪軸107の外周に装着される一
方、ウォーム軸106は電動モータ108の出力軸11
4に連係し、電動モータ108からのアシスト力が、ウ
ォーム軸106とウォームホイール105を介して舵輪
軸107に付与される。なお、電動モータ108は、ウ
ォームハウジング104のウォーム軸106基端側(図
の上方)に形成された大径部109に固設されている。
【0006】さらに詳しく説明すれば、ウォーム軸10
6の先端側に形成された軸受ブッシュ110は、ウォー
ムハウジング104の嵌合穴111に回転自在に嵌合す
る一方、基端側は玉軸受112により軸支される。すな
わち、ウォーム軸106は断面略L字型のリング120
の内周に貫通し、このリング120の内周は延長部11
3のスプライン根元に形成された溝にかしめられ、玉軸
受112の内輪は、このリング120とウォーム軸10
6の拡径部119との間で押さえ付けられて固定されて
いる。一方、玉軸受112の外輪は、ウォームハウジン
グ104の突起部118と、ウォームハウジング104
にネジ溝122にねじ込まれた断面略L字型の固定部材
121との間に保持される。
【0007】ウォーム軸106の基端側は、外周にスプ
ラインが形成された延長部113となっており、この延
長部113がスリーブ115を介してモータ108の出
力軸114と連結されている。スリーブ115の両端に
は止め輪116が設けられ、スリーブ115の軸方向の
移動を拘束している。
【0008】また、動力伝達装置としては、図4に示す
ようなものも用いられる。
【0009】これでは、ウォームホイール203とウォ
ーム軸204はハウジング201内に収容されている。
【0010】出力軸202に圧入されウォームホイール
203と噛み合うウォーム軸204は、噛合部(ウォー
ム)の両端を軸受205、209を介してハウジング2
01に支持される。すなわち、ウォーム軸204の噛合
部の両側には拡径部214、215が形成され、軸受2
09はハウジング201に取り付けられた止め輪210
と拡径部215との間に保持され、軸受205は、プレ
ート206と拡径部214との間に保持される。プレー
ト206はハウジング201端部からボルト207に押
圧され、ウォーム軸204のガタが防止されている。ボ
ルト207はナット208でハウジング201に固定さ
れている。
【0011】ウォーム軸204の基端には雄型スプライ
ン211が形成され、電動モータ213の出力軸に形成
された雌型スプライン212と係合しており、電動モー
タ213からのアシスト力がウォーム軸204、ウォー
ムホイール203を介して出力軸202に伝達される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の動力伝達装置には、以下のような問題点があ
る。
【0013】まず、図3に示した動力伝達装置では、玉
軸受112を固定するために、内輪を固定するリング1
20や、外輪を固定する固定部材121を組み付ける必
要があり、またリング120をかしめつけられるウォー
ム軸106の溝や、固定部材121がねじ込まれるウォ
ームハウジング104のネジ溝122等を加工する必要
がある。これは、組み立て工数や加工工数を増大させ、
コストアップの原因となる。
【0014】一方、図4に示した動力伝達装置では、ウ
ォーム軸204のスラスト力を受け止め、かつウォーム
軸204のガタを防止するために、プレート206、ボ
ルト207、ナット208、止め輪210の4点の部品
を要し、部品点数が多いうえ、ボルト7の調整及び固定
が必要で、組み立ておよび調整工数が多くなってしま
う。さらに、ハウジング201はウォーム軸204の先
端側と基端側の両側から加工が必要となり、加工に手間
がかかる。
【0015】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、少ない部品点数でウォーム軸のスラスト
荷重受けと、がたつき防止が可能であり、組み付けおよ
び加工工数が低減できる動力伝達装置を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、駆動源か
らの駆動力が入力されるウォーム軸と、このウォーム軸
外周のウォームと噛合するウォームホイールと、このウ
ォームホイールを外周に備えた出力軸と、前記ウォーム
軸およびウォームホイールを収容するとともに前記駆動
源が装着されるケースとを備えた動力伝達装置におい
て、前記ケースに凹部を形成し、この凹部に前記ウォー
ム軸の一端側を軸支する第1の軸受を備え、この第1の
軸受を前記凹部底面に設けた付勢手段とウォーム軸外周
に設けた第1の段差部との間で保持する一方、前記凹部
と対向する位置に開口部を形成し、前記ケースのこの開
口部側で前記ウォーム軸の基端側を軸支する第2の軸受
を備え、この第2の軸受を介して前記ウォーム軸に設け
た第2の段差部を前記凹部方向に押さえ付けるように係
止する係止手段を備えるとともに、前記ケースの開口部
側に前記駆動源を装着し、この駆動源と前記ウォーム軸
の基端側とを連係させた。
【0017】第2の発明は、前記付勢手段の付勢力を、
通常の動作においてウォーム軸にかかるスラスト荷重の
最大値よりも大きく設定した。
【0018】第3の発明は、前記ウォーム軸の前記凹部
底面方向への過大変位を防止するストッパを備えた。
【0019】第4の発明は、前記ウォーム軸の端部を第
1の軸受から凹部方向に突出させ、この端部を前記スト
ッパとした。
【0020】第5の発明は、前記凹部底面に段差を設
け、この段差を前記ストッパとした。
【0021】
【作用】第1の発明では、駆動源からの回転力はウォー
ム軸およびウォームホイールを介して、回転速度が減速
され、また回転トルクが増力されて、出力軸へと伝達さ
れるが、ウォーム軸の第2の段差部は、係止手段により
第2の軸受を介して凹部側に押さえ付けられる一方、第
1の段差部は凹部側に収容された第1の軸受を介して付
勢手段により反対方向から付勢されるので、ウォーム軸
は付勢手段の付勢力により所定の位置に安定的に保持さ
れる。このような動力伝達装置のウォーム軸まわりは、
付勢手段、ウォーム軸、第1、第2の軸受け、および係
止手段だけで構成でき、少ない部品点数で済むうえ、そ
の組み立ては開口部から順次挿入し、付勢手段の付勢力
に抗してウォーム軸を押さえ付けるように第2の軸受を
係止手段で係止するだけよいので、特別な加工や調整工
程を必要とせず、部品コストおよび組み立てコストが大
幅に低減できる。また、ギヤケースは、開口部のみが開
口する構造であるので、その加工はこの開口部の方向か
らのみで済み、加工工数およびコストが低減できる。
【0022】第2の発明では、動力伝達装置の作動によ
りウォーム軸4にはスラスト荷重が作用するが、付勢手
段のイニシャル荷重は、通常動作におけるスラスト荷重
の最大値よりも大きく設定されているので、通常動作に
おいてはウォーム軸は所定の位置に保たれ、がたつきが
生じることはない。
【0023】第3の発明では、ストッパによりウォーム
軸の凹部底面方向への過大な動きが防止されるので、ウ
ォーム軸に過大なスラスト荷重が作用した場合でも、第
1の軸受と凹部底面との間で付勢手段が押しつぶされて
破損したり、ウォームとウォームホイールとの噛合がず
れて作動不良を起こしたりすることはない。
【0024】第4の発明では、ウォーム軸が凹部底面方
向へ過大に動いたときには、第1の軸受から突出したウ
ォーム軸の先端が凹部底面と当接して、ウォーム軸のそ
れ以上の移動を防止するので、ウォーム軸の先端はスト
ッパとして機能する。
【0025】第5の発明では、ウォーム軸が凹部底面方
向へ過大に動いたときには、第1の軸受が凹部底面の段
差に当接して、軸受およびウォーム軸のそれ以上の移動
を防止するので、凹部底面の段差はストッパとして機能
する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0027】図1に示すように、動力伝達装置のウォー
ムホイール2は、出力軸3の外周に圧入されるととも
に、外周の歯面においてウォーム軸4外周のウォームと
噛合する。これらのウォームホイール2とウォーム軸4
を収容するギヤケース1は、ステアリングギヤボックス
の図示されないハウジング本体にボルト17で装着さ
れ、出力軸3はこのハウジング本体に支持されている。
ハウジング本体内では、出力軸3に形成されたピニオン
が図示されないラック軸のラックに噛合し、このラック
軸が車輪などの***舵側に連係している。
【0028】ギヤケース1には、ウォーム軸4の基端側
に開口部1Aが開口する一方、ウォーム軸4の先端4B
側には筒状の凹部1Cが形成され、この凹部1Cは閉鎖
された底面1Bを備えている。
【0029】開口部1Aからはウォーム軸4の基端4A
が突出するとともに、この開口部1A上には、駆動源で
ある電動モータ15が、シール用のOリング13を介し
てボルト16で装着される。開口部1A側に延び出した
電動モータ15の出力軸14には円筒形のジョイント1
2が圧入されており、このジョイント12内周の雌型の
スプライン10が、ウォーム軸基端4A側の外周の雄型
のスプライン11と噛合する。これにより、電動モータ
15の回転力がウォーム軸4、ウォームホイール2を介
して、出力軸3に付与される。
【0030】ウォーム軸4は、ウォームホイール2と噛
合するウォーム4Eを略中央部に備え、このウォーム4
Eの基端4A側には、径が拡大された段差部4Cが、ま
た先端4B側には段差部4Dが、それぞれ形成されてい
る。なお、請求の範囲との対応では、段差部4Dが第1
の段差部に、また段差部4Cが第2の段差部にそれぞれ
対応する。
【0031】ウォーム軸4の基端4A側を回動自在に支
持する軸受6は、この段差部4Cと、ギヤケース1の開
口部1A内周に装着された係止手段である止め輪7との
間に保持される。一方、ウォーム軸4の先端4B側を軸
支する軸受5は、外輪側面を接して凹部1C内に収容さ
れるとともに、段差部4Dと、凹部1Cの底面1Bに設
けられた付勢手段であるバネ部材8との間に保持され
る。すなわち、このバネ部材8のバネ力は、軸受5を段
差部4D側に押さえ付けて保持するとともに、ウォーム
軸4を基端4A側に付勢し、段差部4Cは軸受6を止め
輪7側に押さえ付けて保持する。なお、バネ部材8とし
てはコイルスプリングまたは皿バネ等が用いられる。ま
た、請求の範囲との対応では、軸受5が第1の軸受に、
また軸受6が第2の軸受にそれぞれ対応する。
【0032】このバネ部材8のバネ力には、ウォーム軸
4に通常作用するスラスト力の最大値以上のイニシャル
荷重が付与されている。これにより、通常のスラスト力
が作用している限り、ウォーム軸4は、このスラスト力
に抗して所定の位置に保持され、がたつきや、ウォーム
4Eとウォームホイール2の噛み合い不良が、有効に防
止される。
【0033】ウォーム軸4の先端4Bは、軸受5から底
面1B側に突出し、この突出部がストッパ部9となって
いる。これにより、車輪側からのキックバック等により
ウォーム軸4に通常を超える過大なスラスト力が作用
し、ウォーム軸4が底面1B側に移動しようとした場合
には、ストッパ部9が底面1Bと当接し、ウォーム軸4
および軸受5のそれ以上の移動を阻止する。したがっ
て、過大なスラスト力が作用した場合でも、バネ部材8
が軸受5と底面1Bとの間で押しつぶされたり、またウ
ォーム4Eとウォームホイール2との噛合がずれて作動
不良を起こしたりすることはない。
【0034】つぎに作用を説明する。
【0035】電動モータ15が駆動されると、この回転
力はジョイント12を介してウォーム軸4に伝達され、
さらに、このウォーム軸4のウォーム4Eに噛合するウ
ォームホイール2を介して、回転速度が減速され、また
回転トルクが増力されて、出力軸3へと伝達される。
【0036】この場合、本発明では、ウォーム軸4は、
軸受5、6、止め輪7、および段差部4C、4Dを介し
て、バネ部材8のバネ力により保持され、かつ、このバ
ネ部材8には通常の動作においてウォーム軸4に作用す
るスラスト力よりも大きなイニシャル荷重が与えられて
いるので、通常動作においては、ウォーム軸4はギヤケ
ース1内の所定の位置に保たれ、がたつくことはない。
【0037】これに対して、例えば車輪が石ころ、段差
等に乗り上げてキックバックがあった場合等、ウォーム
軸4に過大なスラスト力が作用した場合には、ウォーム
軸4先端のストッパ部9がギヤケース1の底面1Bに当
接することにより、ウォーム軸4および軸受5の底面1
B側への過大な移動は防止される。したがって、バネ部
材8が軸受5と底面1Bとの間で押しつぶされて破損す
ることはなく、また、ウォーム軸4の移動により、ウォ
ーム4Eとウォームホイール2との噛合がずれて噛み合
い不良を起こすこともない。
【0038】また、本発明の動力伝達装置では、ウォー
ム軸4まわりの構造は、バネ部材8、ウォーム軸4、軸
受5、6、止め輪7のみで構成でき、また、これらの部
品をギヤケース1の開口部1Aから順次挿入し、バネ部
材8の付勢力に抗してウォーム軸4を押さえ付けるよう
に軸受6を止め輪7で係止するだけで組み立てることが
でき、特別な加工や調整工程を必要としないので、部品
コストおよび組み立てコストが大幅に低減できる。ま
た、ギヤケース1は、開口部1Aのみが開口する構造で
あるので、ギヤケース1の加工はこの開口部1Aの方向
からのみで済み、加工工数およびコストが低減できる。
【0039】図2には本発明の他の実施の形態を示す。
【0040】この実施の形態は、図1の実施の形態と基
本的構成を同じくするものであり、ウォーム軸4の先端
4Bに設けられていたストッパ部9を備えない代わり
に、ギヤケース1の底面1B外周に段差状のストッパ部
19を備えた点でのみ、図1の実施の形態と異なるもの
である。この図2の構成によっても、過大なスラスト力
が作用したときのウォーム軸4の動きは、軸受5がこの
ストッパ部19に当接するところまでで阻止され、図1
の実施の形態と同様に、バネ部材8の破損防止およびウ
ォーム4Eとウォームホイール2との噛み合い不良の防
止を行うことができる。また、ウォーム軸4は先端4B
にストッパ部を設けない分だけ短くでき、その分、図1
の実施の形態に比べてコスト低減が可能となる。
【0041】
【発明の効果】第1の発明によれば、駆動源からの回転
力はウォーム軸およびウォームホイールを介して、回転
速度が減速され、また回転トルクが増力されて、出力軸
へと伝達されるが、ウォーム軸の第2の段差部は、係止
手段により第2の軸受を介して凹部側に押さえ付けられ
る一方、第1の段差部は凹部側に収容された第1の軸受
を介して付勢手段により反対方向から付勢されるので、
ウォーム軸は付勢手段の付勢力により所定の位置に安定
的に保持される。このような動力伝達装置のウォーム軸
まわりは、付勢手段、ウォーム軸、第1、第2の軸受
け、および係止手段だけで構成でき、少ない部品点数で
済むうえ、その組み立ては開口部から順次挿入し、付勢
手段の付勢力に抗してウォーム軸を押さえ付けるように
第2の軸受を係止手段で係止するだけよいので、特別な
加工や調整工程を必要とせず、部品コストおよび組み立
てコストが大幅に低減できる。また、ギヤケースは、開
口部のみが開口する構造であるので、その加工はこの開
口部の方向からのみで済み、加工工数およびコストが低
減できる。
【0042】第2の発明によれば、動力伝達装置の作動
によりウォーム軸4にはスラスト荷重が作用するが、付
勢手段のイニシャル荷重は、通常動作におけるスラスト
荷重の最大値よりも大きく設定されているので、通常動
作においてはウォーム軸は所定の位置に保たれ、がたつ
きが生じることはない。
【0043】第3の発明によれば、ストッパによりウォ
ーム軸の凹部底面方向への過大な動きが防止されるの
で、ウォーム軸に過大なスラスト荷重が作用した場合で
も、第1の軸受と凹部底面との間で付勢手段が押しつぶ
されて破損したり、ウォームとウォームホイールとの噛
合がずれて作動不良を起こしたりすることはない。
【0044】第4の発明によれば、ウォーム軸が凹部底
面方向へ過大に動いたときには、第1の軸受から突出し
たウォーム軸の先端が凹部底面と当接して、ウォーム軸
のそれ以上の移動を防止するので、ウォーム軸の先端は
ストッパとして機能する。
【0045】第5の発明によれば、ウォーム軸が凹部底
面方向へ過大に動いたときには、第1の軸受が凹部底面
の段差に当接して、軸受およびウォーム軸のそれ以上の
移動を防止するので、凹部底面の段差はストッパとして
機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図2】同じく他の実施の形態を示す断面図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【図4】他の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ギヤケース 1A 開口部 1B 底面 1C 凹部 2 ウォームホイール 3 出力軸 4 ウォーム軸 4A ウォーム軸の基端 4B ウォーム軸の先端 4C 段差部 4D 段差部 4E ウォーム 5 軸受 6 軸受 7 止め輪 8 バネ部材 9 ストッパ部 10 スプライン 11 スプライン 12 ジョイント 14 電動モータの出力軸 15 電動モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源からの駆動力が入力されるウォーム
    軸と、 このウォーム軸外周のウォームと噛合するウォームホイ
    ールと、 このウォームホイールを外周に備えた出力軸と、 前記ウォーム軸およびウォームホイールを収容するとと
    もに前記駆動源が装着されるケースと、 を備えた動力伝達装置において、 前記ケースに凹部を形成し、 この凹部に前記ウォーム軸の一端側を軸支する第1の軸
    受を備え、 この第1の軸受を前記凹部底面に設けた付勢手段とウォ
    ーム軸外周に設けた第1の段差部との間で保持する一
    方、 前記凹部と対向する位置に開口部を形成し、 前記ケースのこの開口部側で前記ウォーム軸の基端側を
    軸支する第2の軸受を備え、 この第2の軸受を介して前記ウォーム軸に設けた第2の
    段差部を前記凹部方向に押さえ付けるように係止する係
    止手段を備えるとともに、 前記ケースの開口部側に前記駆動源を装着し、 この駆動源と前記ウォーム軸の基端側とを連係させたこ
    とを特徴とする動力伝達装置。
  2. 【請求項2】前記付勢手段の付勢力を、通常の動作にお
    いてウォーム軸にかかるスラスト荷重の最大値よりも大
    きく設定したことを特徴とする請求項1に記載の動力伝
    達装置。
  3. 【請求項3】前記ウォーム軸の前記凹部底面方向への過
    大変位を防止するストッパを備えたことを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 【請求項4】前記ウォーム軸の端部を第1の軸受から凹
    部方向に突出させ、この端部を前記ストッパとしたこと
    を特徴とする請求項3に記載の動力伝達装置。
  5. 【請求項5】前記凹部底面に段差を設け、この段差を前
    記ストッパとしたことを特徴とする請求項3に記載の動
    力伝達装置。
JP8669497A 1997-04-04 1997-04-04 動力伝達装置 Expired - Fee Related JP3850509B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8669497A JP3850509B2 (ja) 1997-04-04 1997-04-04 動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8669497A JP3850509B2 (ja) 1997-04-04 1997-04-04 動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10281236A true JPH10281236A (ja) 1998-10-23
JP3850509B2 JP3850509B2 (ja) 2006-11-29

Family

ID=13894078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8669497A Expired - Fee Related JP3850509B2 (ja) 1997-04-04 1997-04-04 動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3850509B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0990817A2 (en) 1998-10-02 2000-04-05 Unisia Jecs Corporation Flywheel for internal combustion engine
JP2002284022A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
JP2002284023A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
JP2003002213A (ja) * 2001-06-21 2003-01-08 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
JP2006335101A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Kayaba Ind Co Ltd パワーステアリング装置
JP2007118947A (ja) * 1997-05-29 2007-05-17 Nsk Ltd 電動式パワーステアリング装置
JP2013051836A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Oki Micro Giken Kk ロータリーアクチュエータと被駆動体の連結構造

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007118947A (ja) * 1997-05-29 2007-05-17 Nsk Ltd 電動式パワーステアリング装置
JP4665895B2 (ja) * 1997-05-29 2011-04-06 日本精工株式会社 電動式パワーステアリング装置
EP0990817A2 (en) 1998-10-02 2000-04-05 Unisia Jecs Corporation Flywheel for internal combustion engine
JP2002284022A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
JP2002284023A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
JP4627378B2 (ja) * 2001-03-28 2011-02-09 株式会社ショーワ 電動パワーステアリング装置
JP2003002213A (ja) * 2001-06-21 2003-01-08 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
JP4620290B2 (ja) * 2001-06-21 2011-01-26 株式会社ショーワ 電動パワーステアリング装置
JP2006335101A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Kayaba Ind Co Ltd パワーステアリング装置
JP2013051836A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Oki Micro Giken Kk ロータリーアクチュエータと被駆動体の連結構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3850509B2 (ja) 2006-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6705176B2 (en) Electric power steering apparatus
EP1571067B1 (en) Electric power steering device
JP3909908B2 (ja) 動力伝達装置
KR100854472B1 (ko) 전동식 조향장치
US7819041B2 (en) Transmission ratio variable device and steering gear
KR20070057250A (ko) 전동 파워 스티어링 장치
JP2001270341A (ja) ワンピースディファレンシャルベアリング・アジャスタロックおよび緊締具
JP3658683B2 (ja) 電動式舵取装置
JPH10281236A (ja) 動力伝達装置
JP2002187561A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3639948B2 (ja) 電動式舵取装置
US8336412B1 (en) Electric power steering apparatus
JP3107295B2 (ja) 後輪操舵アクチュエータ
US5904224A (en) Electric power steering unit
KR100804476B1 (ko) 전동식 파워 스티어링 시스템의 웜축 유격보상구조
JP2003028153A (ja) 電動式動力舵取装置
JPH10100912A (ja) 電動パワーステアリングのアシストトルク伝達機構
JP2001213334A (ja) 動力舵取装置及びその組立方法
JP3883635B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2002154443A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2001158368A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2004249767A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2002362385A (ja) 電動式動力舵取装置
JP2004189039A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4085802B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060830

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees