JPH10278565A - コンプレッサ制御装置 - Google Patents
コンプレッサ制御装置Info
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- JPH10278565A JPH10278565A JP8960497A JP8960497A JPH10278565A JP H10278565 A JPH10278565 A JP H10278565A JP 8960497 A JP8960497 A JP 8960497A JP 8960497 A JP8960497 A JP 8960497A JP H10278565 A JPH10278565 A JP H10278565A
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Abstract
るコンプレッサ制御装置を提供する。 【解決手段】 エアコンスイッチをONした状態でイグ
ニッションスイッチをOFFした時だけ、マグネットク
ラッチをOFFするタイミングを一定時間遅延させる。
Description
に用いられる斜板式可変容量コンプレッサのON/OF
Fを制御するコンプレッサ制御装置に関する。
傾きを変化させることが可能な構造を持ち、その斜板の
傾き角の変化によりピストンの往復ストロークを変化さ
せることで、冷媒の吐出量を制御するようにしている。
を示す構造図である。この斜板式可変容量コンプレッサ
1は、図示しないエンジンと当該コンプレッサ1との機
械的な連結を制御する電磁操作式のマグネットクラッチ
2(以下単にクラッチともいう。)を有する。このマグ
ネットクラッチ2を介して駆動されるシャフト3には、
フロントヘッド4内において、ドライブラグ5が固定さ
れており、このドライブラグ5にジャーナルピン6を介
して斜板7が取り付けられている。斜板7には、シリン
ダブロック8内に摺動自在に嵌合しシャフト3と平行に
往復運動する複数の(たとえば、5気筒の場合には5個
の)ピストン9が、ソケットプレート10およびピスト
ンロッド11を介して取り付けられている。斜板7は、
ジャーナルピン6を中心(支点)としてスリーブ部材1
2を介してシャフト3上をスライドすることで、傾き角
を変化させている。斜板の傾き角が大きければ冷媒の吐
出量は多く、傾き角が小さければ吐出量は少なくなる。
斜板の傾き角は、後で詳述するように、ピストン9に加
わる圧力のバランスによって変化し、リヤヘッド13内
に設けられコンプレッサ1に帰還する冷媒の圧力に応じ
てクランクケース14内の圧力を制御するコントロール
バルブ15によって決定される。なお、図中、16はガ
イドレール、17はリターンスプリング、18は吸入ポ
ート、19は吐出ポート、21は吐出弁である。
N/OFFは、マグネットクラッチ2への通電(つま
り、電磁力の発生)を制御することによってなされる。
たとえば、エンジン作動時、つまりイグニッションスイ
ッチがONされている場合には、ブロアファン作動時で
あることを条件として、エアコンスイッチの操作により
任意にコンプレッサ1をON/OFFできるようになっ
ている。また、エアコンスイッチがON状態にある場合
には、前記条件の下、イグニッションスイッチの操作に
よってもコンプレッサ1がON/OFFされるようにな
っている。すなわち、従来は、エアコンスイッチをON
したままイグニッションスイッチをOFFした場合にも
ただちにマグネットクラッチ2への通電を切ってコンプ
レッサ1をOFFする制御を行っていた。
うな従来の斜板式可変容量コンプレッサ1の制御にあっ
ては、熱負荷状態またはコンプレッサ1内の圧力バラン
スによっては、特にエアコンスイッチをONしたままイ
グニッションスイッチをOFFした時に異音が発生する
おそれがった。
ものと考えられている。まず、前提として、図4を参照
して、斜板7の傾き角の変化のメカニズムを説明してお
く。ここで、図4は斜板7の傾きの変化の原理を説明す
るための模式図である。
例にとると、斜板7の傾き角は、ピストン9に加わる圧
力のバランス、つまり、図4に示すように、コンプレッ
サ1内の5つのシリンダの内圧Pt が各シリンダの上面
を押す力と、クランクケース14内の圧力Pc が各シリ
ンダの下面を押す力と、リターンスプリング17の力F
との間のバランスによって変化し、実際にはクランクケ
ース14内の圧力Pcを制御するコントロールバルブ1
5によって決定される。
回転数が低い低速走行時、外気温が高いときなど、エバ
ポレータ内を通過する冷媒ガスの量に対して吸収する熱
量が多い場合には、冷媒ガスの低圧側圧力が上昇し、コ
ントロールバルブ15は内蔵された低圧側バルブを開い
てクランクケース14内の圧力Pc を吸入側へ逃がすた
め、クランクケース14内の圧力Pc は吸入圧力Ps と
ほぼ同等になる(つまり、吐出圧力Pd と比べ小さくな
る)。このようにクランクケース14内の圧力を下げる
ことで、前記圧力バランスがPt +F>Pc となり、斜
板7は傾きが大きくなる方向へ動かされ、最大傾度とな
る(ピストン最大ストロークまたはフルストローク)。
数が高い高速走行時、外気温が低いとき、車室内温度が
低いときなどには、冷媒ガスの低圧側圧力が低くなり、
コントロールバルブ15は内蔵された高圧側バルブを開
いてクランクケース14内に吐出圧力Pd を導入するた
め、クランクケース14内の圧力Pc は吐出圧力Pdに
近づく。このようにクランクケース14内の圧力を上げ
ることで、Pt 、Pc、Fのバランスがくずれ、Pt
+F=Pc となるよう斜板7は傾きが小さくなる方向へ
動かされ、冷媒ガスの吐出量が減少し、吸入圧力が上昇
する。このため、斜板7は圧力のバランスのとれた位置
で平衡状態となり、コンプレッサ1は容量制御を行う。
発生原理を説明する。図5はマグネットクラッチ2をO
N/OFFした時のコンプレッサの状態の変化を示すグ
ラフである。同図中、期間Aはクラッチ2がOFF状態
(コンプレッサOFF)にあるときの平衡状態を示し、
期間Bはクラッチ2をONした(コンプレッサON)起
動時の過渡的状態を示し、期間Cはクラッチ2がON状
態(コンプレッサON)にあるときの平衡状態を示し、
期間Dはクラッチ2をOFFした(コンプレッサOF
F)停止時の過渡的状態を示している。ここでは、コン
プレッサ1は、フルストロークに近い状態、たとえば、
斜板7の傾き角がフルストローク時の85〜95%の状
態で作動している場合を考える。また、図6は1つのシ
リンダに関係する圧力を説明するための模式図である。
ここで、20は吸入弁である。
が吸入圧力Ps よりも小さい状態(Pt <Ps )にある
シリンダにおいて、クラッチ2をOFFすると、その瞬
間、そのシリンダの内圧Pt が上昇して吸入圧力Ps と
ほぼ同等になるため(Pt ≒Ps )、ピストン9に加わ
る圧力のバランス状態(斜板7の傾き角が85〜95
%)がくずれ、斜板7は傾きが大きくなる方向、つまり
フルストローク側へ急激に動かされ(図5中の破線の円
で囲った部分E参照)、斜板7のストッパー機構から衝
突音が発生する。これが異音の原因と考えられる。
)において、クラッチ2をOFFすると、その瞬間か
らコンプレッサ1の内部は平衡状態に向かって圧力が変
化し、吸入圧力Ps およびクランクケース14内の圧力
Pc が上昇する(図5参照)。一方で、その時点におい
てそのシリンダの内圧Pt は吸入圧力Ps よりも小さい
状態(Pt <Ps )にあるため、吸入弁20が開いてシ
リンダ内に吸入圧力Psが導入され、シリンダの内圧Pt
が上昇し吸入圧力Ps とほぼ同等になる(Pt≒Ps
)。このため、シリンダの内圧Pt がピストン9の冠
面を押す力が大きくなり、ピストン9に加わる圧力のバ
ランス状態(斜板7の傾き角が85〜95%)がくずれ
るので、斜板7は傾きが大きくなる方向、つまりフルス
トローク側へ急激に移動する(前記部分E参照)。その
結果、スリーブ部材12とドライブラグ5が急激に衝突
し、異音が発生する。
は、クラッチ2がOFFされるすべての場合について存
在するのではなく、エアコンスイッチをONした状態で
イグニッションスイッチをOFFした場合にのみ存在す
ることがわかっている。
おける上記課題に着目してなされたものであり、コンプ
レッサOFF時の異音発生を防止することができるコン
プレッサ制御装置を提供することを目的とする。
め、請求項1記載の発明は、斜板式可変容量コンプレッ
サのON/OFFを制御するコンプレッサ制御装置にお
いて、エンジンを作動させるための第1スイッチと、前
記コンプレッサを作動させるための第2スイッチと、前
記エンジンと前記コンプレッサとの機械的な連結を制御
するクラッチ手段と、前記第2スイッチをONした状態
において前記第1スイッチをON状態からOFF状態に
切り替えたときに、前記クラッチ手段をOFFするコン
プレッサOFF信号を前記切替え時点から一定時間だけ
遅延させて出力する制御手段とを有することを特徴とす
る。
イッチをONした状態において第1スイッチをON状態
からOFF状態に切り替えたときに、クラッチ手段をO
FFするコンプレッサOFF信号を前記切替え時点から
一定時間だけ遅延させて出力する。すなわち、コンプレ
ッサを作動させるスイッチをONしたままエンジンを切
ると、その時点から一定時間経過後にコンプレッサOF
F信号がクラッチ手段に出力され、エンジンとコンプレ
ッサとの機械的な連結が解除される(クラッチ手段OF
F)。したがって、エンジンを切ってもただちにクラッ
チ手段はOFFされずしばらく(一定時間)エンジンと
連結されているため、その間しばらくコンプレッサはエ
ンジンの慣性力により回転し、シリンダの内圧の均圧化
の速度が遅くなる。つまり、コンプレッサ内部の圧力バ
ランスの急激な変化が防止される。そのため、斜板の傾
きの変化もゆっくりとなり、異音発生の原因となる斜板
の急激な動きが防止される。
基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係るコ
ンプレッサ制御装置の構成を示すブロック図である。こ
こでは、簡単化のため、本発明に関係するコンプレッサ
OFF制御に関係する部分のみを示してある。
3に示すような構造を持つ斜板式可変容量コンプレッサ
1と、このコンプレッサ1に駆動力を付与するエンジン
25とを有する。コンプレッサ1とエンジン2との機械
的な連結は、コンプレッサ1を構成するクラッチ手段と
してのマグネットクラッチ2によって制御される。マグ
ネットクラッチ2の構造や作動原理などは周知であるか
ら、それらの説明は省略する。コンプレッサ1(より詳
細には、マグネットクラッチ2)にはオートアンプ30
が接続されている。オートアンプ30は、内蔵している
マイコンによって各センサ、エアミックスPBR、およ
び各スイッチなどの信号を演算処理し、各アクチュエー
タ、ファンコントロールアンプ、およびコンプレッサ1
を作動させ、吹出口位置、吸込口位置、吹出風温度、吹
出風量、およびコンプレッサ1のON/OFFを総合的
に制御する。コンプレッサ1の制御に関して言えば、オ
ートアンプ30からコンプレッサ1(マグネットクラッ
チ2)に対しコンプレッサON信号が出力されるとクラ
ッチ2が通電され(クラッチON)、発生した電磁力に
よりコンプレッサ1とエンジン2とが連結され(コンプ
レッサON)、逆に、コンプレッサOFF信号が出力さ
れるとクラッチ2への通電が停止され(クラッチOF
F)、電磁力が消滅してコンプレッサ1とエンジン2と
の連結が解除される(コンプレッサOFF)。また、オ
ートアンプ30には、エンジン25を作動させるための
第1スイッチとしてのイグニッションスイッチ40およ
びコンプレッサ1を作動させるための第2スイッチとし
てのエアコンスイッチ50などが接続されている。
作によるコンプレッサON/OFF制御に関するオート
アンプ30の動作例を示すフローチャートである。
いるかどうかを判断し(ステップS1)、NOであれば
ただちにコンプレッサOFF信号を出力してマグネット
クラッチ2をOFFする(ステップS6)。
してYESであれば、つまり、エアコンスイッチ50が
ONされている場合には、引き続いて、イグニッション
スイッチ40がON状態からOFFされたかどうかを判
断し(ステップS2)、NOであれば、イグニッション
スイッチ40のON/OFF状態に応じてクラッチ2の
ON/OFFを行う。すなわち、イグニッションスイッ
チ40がON状態にある場合には、エアコンスイッチ5
0もON状態にあるため、コンプレッサON信号を出力
してマグネットクラッチ2をONし(ステップS5)、
イグニッションスイッチ40がOFF状態にある場合に
は、エアコンスイッチ50がON状態にあるにもかかわ
らず、エアコンスイッチ50がOFFされている場合と
同様に、コンプレッサOFF信号を出力してマグネット
クラッチ2をOFFする(ステップS6)。
してYESであれば、すなわち、エアコンスイッチ50
がONされた状態においてイグニッションスイッチ40
をOFFしてエンジン25を切った場合には、上記した
ようにコンプレッサ1の内部で異音が発生するおそれが
あるので、それを防止すべく、イグニッションスイッチ
40がOFFされた時点からあらかじめ設定された一定
時間だけコンプレッサOFF信号の出力を遅延させる、
換言すれば、イグニッションスイッチ40をOFFした
時点から一定時間経過後にコンプレッサOFF信号を出
力してマグネットクラッチ2をOFFさせる(ステップ
S4)。異音発生の条件はコンプレッサの構造や特定の
熱負荷状態での圧力バランスなどによって変化するた
め、遅延時間の値は、あらかじめ、実験などを行って、
車種ごとに、適当な時間を設定しておくことが好まし
い。
合、すなわち、エアコンスイッチ50をONした状態で
イグニッションスイッチ40をOFFした場合にのみ、
クラッチ2をOFFするタイミングを遅延させること
で、エンジン25を切ってもクラッチ2はしばらく(一
定時間)エンジン25と連結されているため、その間コ
ンプレッサ1はエンジン25の慣性力により回転し、シ
リンダの内圧の均圧化の速度が遅くなり、コンプレッサ
1の内部の圧力バランスの急激な変化が防止されるの
で、斜板7の傾きの変化もゆっくりとなり、異音発生の
原因となる斜板7の急激な動きが防止される。したがっ
て、エアコンスイッチ50をONしたままイグニッショ
ンスイッチ40をOFFした時の異音発生のおそれがな
くなる。
によれば、コンプレッサ作動スイッチをONした状態で
エンジンを止めた場合にはその時点から一定時間の間だ
けコンプレッサをOFFしないようにしたので、コンプ
レッサ内での斜板の急激な動きが防止され、それに起因
するコンプレッサ内部での異音の発生が防止される。
装置の構成を示すブロック図である。
F制御に関するオートアンプの動作例を示すフローチャ
ートである。
造図である。
式図である。
コンプレッサの状態の変化を示すグラフである。
式図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 斜板式可変容量コンプレッサ(1)のO
N/OFFを制御するコンプレッサ制御装置において、 エンジン(25)を作動させるための第1スイッチ(4
0)と、 前記コンプレッサ(1)を作動させるための第2スイッ
チ(50)と、 前記エンジン(25)と前記コンプレッサ(1)との機
械的な連結を制御するクラッチ手段(2)と、 前記第2スイッチ(50)をONした状態において前記
第1スイッチ(40)をON状態からOFF状態に切り
替えたときに、前記クラッチ手段(2)をOFFするコ
ンプレッサOFF信号を前記切替え時点から一定時間だ
け遅延させて出力する制御手段(30)と、 を有することを特徴とするコンプレッサ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08960497A JP3771665B2 (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | コンプレッサ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08960497A JP3771665B2 (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | コンプレッサ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10278565A true JPH10278565A (ja) | 1998-10-20 |
JP3771665B2 JP3771665B2 (ja) | 2006-04-26 |
Family
ID=13975371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08960497A Expired - Fee Related JP3771665B2 (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | コンプレッサ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3771665B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006329049A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Calsonic Kansei Corp | 可変容量圧縮機 |
JP2021079827A (ja) * | 2019-11-19 | 2021-05-27 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
-
1997
- 1997-04-08 JP JP08960497A patent/JP3771665B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006329049A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Calsonic Kansei Corp | 可変容量圧縮機 |
JP4701009B2 (ja) * | 2005-05-25 | 2011-06-15 | カルソニックカンセイ株式会社 | 可変容量圧縮機 |
JP2021079827A (ja) * | 2019-11-19 | 2021-05-27 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3771665B2 (ja) | 2006-04-26 |
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