JPH10276635A - 魚釣り用リールの回転制動装置 - Google Patents

魚釣り用リールの回転制動装置

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Publication number
JPH10276635A
JPH10276635A JP8535097A JP8535097A JPH10276635A JP H10276635 A JPH10276635 A JP H10276635A JP 8535097 A JP8535097 A JP 8535097A JP 8535097 A JP8535097 A JP 8535097A JP H10276635 A JPH10276635 A JP H10276635A
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JP
Japan
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braking
brake
rotation
rotor
reel
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JP8535097A
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English (en)
Inventor
Atsuto Okada
厚人 岡田
Yukihisa Sato
幸久 佐藤
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡単な操作で、回転部または制動体と
リール本体との間での、回転部の逆転時における迅速な
逆転止めを無音状態で可能にし、仕掛けの投擲後、魚の
アタリを待っているときに、急に大きな負荷がかかって
も、釣り糸が切断することがなく、しかも、仕掛けへの
餌の取付け時に、ロータ等の回転部が逆転することによ
って生じていた糸絡みの発生を防止することが可能な魚
釣り用リールの回転制動装置を提供する。 【解決手段】 ハンドルの回転に連動回転するロータ7
の逆転時に、ロータ7と一体的に回転するように制動体
22を一方向クラッチ23を介してロータ7に連結し、
この制動体22を、リール本体1に支持した操作部材1
8の操作で圧接して制動可能にする。制動体22に当接
可能なようにリール本体1に変移可能に支持され、且
つ、制動体22への当接方向に弾発力が付勢された制動
片19aが設けられ、制動片19aが操作部材18の非
操作時に制動体22に当接し、操作部材18の操作時に
制動体22から離隔するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータの逆回転時
に一体的に回転する制動体に、リール本体に設けた制動
操作部材によって制動がかけられる魚釣り用リールの回
転制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転制動装置としては、
特開平7−163277号公報、実公平6−42465
号公報等に開示されているように、ロータ等の回転部と
制動体との間に、ころがり型一方向クラッチを設けるこ
とによって、回転部の逆転止め時における係合歯と係合
爪との衝突音の発生を防止し、回転部の逆転時における
制動体との遊びを無くして、迅速な逆転止めとこれに起
因する糸切れ等のトラブルの防止を図ったものが提案さ
れている(以下、「先行技術A」という)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術Aに開示された回転制動装置においては、回転部また
は制動体の何れかに係合歯を形成し、この係合歯に係合
する係合片をリール本体に設けているので、回転部また
は制動体とリール本体との間で、回転部の逆転時におけ
る迅速な逆転止めができず、係合歯と係合爪との衝突音
が発生するという問題があった。
【0004】また、逆転時に回転部、または、これと一
体的に回転可能に一方向クラッチを介して連結された制
動体に形成された係合歯と、リール本体に形成された係
合爪とを係合可能に切り換えて、回転部の逆転に起因す
る釣り糸の繰り出しを防止するものであるため、仕掛け
の投擲後、魚のアタリを待っているときに、急に大きな
アタリ等の負荷がかかると、回転部の逆転が拘束されて
いるために、釣り糸が切断してしまうという問題があ
る。
【0005】また、前述の大きな負荷による糸切れの問
題を解消すべく、係合歯と係合爪との係合を解除する
と、仕掛けへの餌の取付け時に、ロータ等の回転部が逆
転して糸絡みが生じ、釣りができなくなるとう問題があ
った。
【0006】従って、釣り人は、前記問題の解消のため
に、仕掛けを取り込んで、餌付けの都度に、係合歯と係
合爪とを係合させ、仕掛けを投入後、魚のアタリを待つ
都度に、係合歯と係合爪との係合を解除しなければなら
ないという煩雑な作業を強いられ、この作業を怠ると、
前述の糸切れや糸絡みを招く問題があった。
【0007】本発明は、先行技術Aが包蔵する問題を解
決し、即ち、極めて簡単な操作で、回転部または制動体
とリール本体との間での、回転部の逆転時における迅速
な逆転止めを無音状態で可能にし、仕掛けの投擲後、魚
のアタリを待っているときに、急に大きな負荷がかかっ
ても、釣り糸が切断することがなく、しかも、仕掛けへ
の餌の取付け時に、ロータ等の回転部が逆転することに
よって生じていた糸絡みの発生を防止することが可能な
魚釣り用リールの回転制動装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、ハ
ンドルの回転に連動回転するロータ(7)の逆転時に、
前記ロータ(7)と一体的に回転するように制動体(2
2)を一方向クラッチ(23)を介して前記ロータ
(7)に連結し、前記制動体(22)を、リール本体
(1)に支持した操作部材(18)の操作で圧接して制
動可能にした魚釣り用リールの回転制動装置において、
前記制動体(22)に当接可能なようにリール本体
(1)に変移可能に支持され、且つ、前記制動体(2
2)への当接方向に弾発力が付勢された制動片(19
a)が設けられ、前記制動片(19a)が前記操作部材
(18)の非操作時に制動体(22)に当接し、前記操
作部材(18)の操作時に制動体(22)から離隔する
ように構成したことを特徴としている。
【0009】本発明のこの特徴によれば、下記効果がも
たらされる。
【0010】 操作部材の操作・非操作によって、回
転部に逆転止め制動力を付与することができるので、仕
掛けへの餌の取付けや仕掛けの投擲後のアタリ待ち時等
に、操作部材の操作を行わないことにより、釣り糸の繰
り出しを阻止する状態に、無音状態で遊びを生ずること
なく速やかに移ることができる。
【0011】 従って、仕掛けの投擲後のアタリ待ち
時に、大きなアタリ等の負荷が釣り糸にかかっても、回
転部には逆転止め制動力がかかっているだけで、逆転は
拘束されていないので、釣り糸の切断およびこれに起因
するトラブルの発生の防止を図ることができる。
【0012】 又、仕掛けへの餌の取付け時にも、回
転部には逆転止め制動力がかかっているので、釣り糸の
繰り出しによる糸絡みの防止を図ることができる。
【0013】 更に、魚のアタリ感知時に魚が根等に
走る場合には、操作部材を小さいストロークで操作する
ことによって、制動体への逆転制動力の解除ができるの
で、回転部の無負荷での逆転によるフリー状態で、釣り
糸の繰り出しができ、魚の習性を利用して魚の走りの継
続を速やかに停止させることができる。
【0014】 更に、獲物の取り込み中等における竿
の煽り時には、操作部材を大きいストロークで操作する
ことによって、制動体への逆転制動力の付与が可能なた
め、この制動力を付与したままでの竿の煽りと釣り糸の
巻取り操作を行うことができる。
【0015】 以上のように、操作部材の非操作状態
と、操作部材の操作の程度に応じた回転部への逆転止め
制動力を付与する状態とを、他の部材を操作することな
く迅速に切り換えることができる。
【0016】請求項2の本発明は、請求項1の装置にお
いて、前記制動片(19a)が、リール本体(1)に変
移可能に支持された切換部材(27)によって、前記制
動体(19a)への当接可能位置と当接不能位置とに切
換保持されることを特徴としている。
【0017】本発明のこの特徴によれば、切換部材によ
り、制動片を制動体に当接不能位置に切換保持すること
によって、回転部への逆転止め制動力を解除できるの
で、仕掛けを投擲後、竿を保持した状態での魚との誘い
や探り等のやり取りにおいて、釣り糸の巻き取りや繰り
出し操作を操作部材を操作することなく行うことができ
る。
【0018】請求項3の本発明は、請求項2または請求
項3の装置において、前記回転部または制動体(22)
に係合歯(7a)を形成すると共に、前記係合歯(7
a)に係脱可能にリール本体(1)に設けられた係合爪
(43)を、前記切換部材(27)によって、前記係合
歯(7a)への係合可能位置と係合不能位置とに切換保
持することを特徴としている。
【0019】本発明のこの特徴によれば、切換部材の切
換操作により、係合歯に対して係合爪を係合可能位置と
係合不能位置とに切換保持できるため、釣り場の移動や
仕掛けへの餌の取付時等において、回転部の逆転による
釣り糸の繰り出しを阻止することができ、これに起因す
るトラブルを阻止できる。
【0020】請求項4の本発明は、請求項2または請求
項3の装置において、前記操作部材(18)と前記切換
部材(27)とを連結部材(30)によって連結し、前
記操作部材(18)の前記制動体(22)への当接操作
時に前記切換部材(27)を作動して、前記制動片(1
9a)を前記制動体(22)への当接不能位置に、また
は、前記係合爪(43)を係合歯(7a)への係合不能
位置に切換保持することを特徴としている。
【0021】本発明のこの特徴によれば、操作部材の制
動体への当接操作時に、切換部材による制動片の制動体
当接不能位置への切換、または、係合爪の係合歯係合不
能位置への切換ができ、釣行時の竿への糸通しや仕掛け
の装着、釣り場の移動時、または、仕掛けに餌を付けた
後の仕掛けの投擲、アタリ待ち時等に、逆転制動または
逆転止め状態に切り換えていても、アタリ感知時の手返
しの一連の動作による操作部材の操作と同時にこれ等の
状態を切換解除できるから、この切換忘れによるトラブ
ルを阻止できる。
【0022】請求項5の本発明は、請求項1乃至請求項
4の何れか1つの装置において、前記操作部材(18)
の非操作時に前記制動体(22)に当接する制動片(1
9a)の当接力を調整する調整手段(1b)を、前記操
作部材(18)による制動片(19a)の駆動系とリー
ル本体(1)との間に設けたことを特徴としている。
【0023】本発明のこの特徴によれば、調整手段によ
って、操作部材の非操作時における制動体への制動片の
当接力、即ち、制動力の調整ができるため、操作部材の
非操作時における制動力を釣り糸の耐衝撃力や対象魚の
引き等に合わせることができ、アタリ時の糸切れや不測
の釣り糸の繰り出しの防止が図れる。
【0024】以下、本発明の実施形態を示す図面に対応
付けて本発明を説明する。但し、本発明は図示の形態に
限定されない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
かかる回転制動装置Aを、図1乃至図3を参照して説明
する。
【0026】図1は、本発明の第1の実施形態にかかる
回転制動装置Aが組み込まれたスピニングリールの全体
構成を示している。このスピニングリールは、竿管(図
示せず)への取付脚1aを有するリール本体1と、その
リール本体1に回転自在に装着されたハンドル軸2と、
リール本体1の前端部に保持筒12を介して取り付けら
れたベアリング3aと、リール本体1の前端部に嵌合さ
れたベアリング3bと、これらベアリング3a、3bの
内周に回転自在に装着された軸筒4とを有している。
【0027】ハンドル軸2は、リール本体1の側方に配
置されたハンドル(図示せず)の操作によって軸線周り
に回転駆動される。ハンドル軸2にはマスター歯車5が
一体回転可能に装着され、そのマスター歯車5は軸筒4
の後端部に設けられたピニオン6と噛み合っている。軸
筒4の前端部にはロータ7がナット8によって一体回転
可能に取り付けられている。従って、ハンドル軸2が回
転すると、その回転がマスター歯車5、ピニオン6及び
軸筒4を介してロータ7に伝達されてロータ7が軸筒4
と共に回転する。
【0028】軸筒4の中心にはスプール軸9がその軸線
方向に移動自在に装着される。スプール軸9の先端(図
1の左端)には、スプール10が取り付けられている。
スプール軸9の後端はオシレート機構11と連結され
る。オシレート機構11は、マスター歯車5の回転をス
プール軸9の軸線方向の運動に変換して、スプール10
をリールの前後方向に往復運動させる。
【0029】ロータ7の外周には一対のサポートアーム
7a、7aが設けられ、それらのサポートアーム7a、
7aの先端には、ベールアームホルダ13及びベールア
ームレバー14がピン(図示せず)を中心として回転自
在に取り付けられている。ベールアームレバー14には
釣り糸(図示せず)を案内するためのラインローラ15
が取り付けられ、そのラインローラ15とベールアーム
ホルダ13との間にベールアーム16が装着されてい
る。ベールアーム16を釣り糸の巻き取り位置に倒して
ラインローラ15に釣り糸を巻き掛けた状態でハンドル
を正転させると、ロータ7が正転しつつスプール10が
前後に往復して釣り糸が巻き取られる。
【0030】図1に示すように、リール本体1の保持筒
12の外周には、ベアリング3cを介してドラム状の制
動体22が回転自在に装着されている。リール本体1に
は、制動体22の外周に設けられた折り返し部の内周面
22aと当接可能な制動部19を備えた操作部材18が
ピン36を中心として回動操作可能に取り付けられてい
る。操作部材18は、リール本体1との間に介装された
圧縮コイルバネ38により、制動部19が制動体22か
ら離れる方向に付勢されている。
【0031】図1及び図2に示すように、制動体22と
ロータ7との間には一方向クラッチ23が設けられてい
る。この一方向クラッチ23は、制動体22に固定され
るか又は制動体22と一体に設けられる内輪25と、内
輪25の外周面上に転動可能に設けられる複数(図では
6個)の円柱状のころがり部材26…と、ころがり部材
26に外周側から接するように設けられた外輪24と、
各ころがり部材26に隣接して配置される保持器26a
と、ころがり部材26と保持器26aとの間に配置され
てころがり部材26をロータ7の逆転方向(図2の矢印
Y方向)に付勢する圧縮コイルばね26bとを有してい
る。
【0032】内輪25の外周には略六角形状のカム部2
5aが形成されている。ころがり部材26、保持器26
a及び圧縮コイルバネ26bは、カム部25aの各面に
それぞれ一つずつ配置されている。外輪24は、ロータ
7の内周面に固定されるか又はロータ7と一体に設けら
れ、その外輪24の内周には円筒面24aが形成されて
いる。保持器26aは、制動体22に固定されるか、又
は、制動体22と一体に設けられる。
【0033】この一方向クラッチ23によれば、ロータ
7及び外輪24に正転運動(図2の矢印X方向)が伝達
された場合には、ころがり部材26が圧縮コイルバネ2
6bを縮めつつ外輪24と内輪25との隙間が拡大する
方向に変位して、外輪24と内輪25との間で自由に回
転可能となる。従って、内輪25に対する外輪24の正
転が許容される。即ち、ハンドルによりロータ7を正転
させた場合には、外輪24と内輪25とは、ころがり部
材26による楔作用が発揮されることなく、自由な正転
が可能になる。
【0034】一方、ロータ7及び外輪24に逆転運動が
伝達された場合には、ころがり部材26がカム部25a
の角部に乗り上げて、外輪24と内輪25との間に挟み
込まれる。これにより、ころがり部材26と外輪24及
び内輪25との間に楔作用が生じて、外輪24と内輪2
5との相対回転が規制され、外輪24と内輪25とが一
体に逆転するようになる。即ち、ハンドルによりロータ
7を逆転させた場合には、外輪24と内輪25とは、こ
ろがり部材26による楔作用により、相互の回転が規制
される。
【0035】このようにハンドルの回転に連動回転する
ロータ7の逆転時に、該ロータ7と一体的に回転するよ
うに、ロータ7は一方向クラッチ23を介して制動体2
4に連結されている。
【0036】制動部19は、操作部材18の操作によっ
て、上述した制動体22に制動力を付与する。即ち、操
作部材18は、リール本体1に解除方向にバネ38の弾
発力を付勢して、軸36によって回転可能に支持され、
操作部材18の内端に設けられた制動部19を制動体2
2の折り返し部の内周面22aに圧接して、制動体22
に制動力を付与するように構成されている。
【0037】更に、制動体22の内側には、その上記内
周面22aに当接する制動片19aが変位可能に設けら
れている。即ち、リール本体1の前部に略L字状の連結
部材30がネジ31によって揺動可能に支持されてお
り、その下端部30bに、制動体22の内周面22aに
当接可能な制動片19aが設けられている。この連結部
材30の上端部30aは、上述した操作部材18の内端
の上面に載置されている。
【0038】上記連結部材30におけるネジ31に周り
には、制動片19aの制動体22への当接方向に弾発力
を付与するためのバネ32が配置されており、このバネ
32の一端は連結部材30に取り付けられ、その他端は
リール本体1の前部に形成された複数個の孔1a、1b
…の何れか1つに引っ掛けられている。このようにバネ
32の他端を、リール本体1の複数個の孔1b…の何れ
か1つに選択的に引っ掛けることによって、バネ32の
弾発力、即ち、制動片19aの制動体22への当接力を
調整することができる。
【0039】上述した構成により、操作部材18の操作
時には、図3(b)に示すように制動片19aは制動体
22から離隔し、一方、操作部材18の非操作時には、
図3(a)に示すように制動片19aは制動体22に上
述したバネ32の調節可能な当接力で当接される。
【0040】本発明の上述した第1の実施形態の回転制
動装置Aの一方向クラッチ23においては、内輪25の
外周に略六角形状のカム部25aが形成され、一方、外
輪24の内周に円筒面24aが形成されているものとし
て説明したが、内輪25の外周に円筒面を形成する一
方、外輪24の内周に略六角形状のカム部を形成しても
よい。勿論、このカム部25aは多角形状を有していれ
ばよく、略六角形状に限られるものではない。
【0041】又、一方向クラッチ23の内輪25は、制
動体22に固定されるか又は制動体22と一体に設けら
れ、一方、その外輪24は、ロータ7の内周面に固定さ
れるか又はロータ7と一体に設けられるものとして説明
したが、内輪25を、ロータ7の前壁後面、或いは、ロ
ータ7の筒部内周面等のハンドル操作によって回転され
るロータ7の回転伝達系の何れかの位置に設ける一方、
外輪25を制動体22に固定するか又は制動体22と一
体に設けてもよい。
【0042】更に、ロータ7の回転伝達系と制動体22
との間に、ころがり型の一方向クラッチ23を設けたも
のとして説明したが、ロータ7の回転伝達系と制動体2
2との何れか一方に逆転防止歯を形成し、他方に逆転止
め爪を形成し、ロータ7の回転伝達系の回転方向によっ
て逆転防止歯と逆転止め爪とを係脱させる公知の一方向
クラッチを設けてもよい。
【0043】次に、本発明の第1の実施形態にかかる回
転制動装置Aの作動について説明する。
【0044】操作部材18の非操作時には、制動片19
aは制動体22にバネ32の調節可能な当接力で当接さ
れ、これによって制動体22に制動力が付与される。そ
の結果、制動体22のリール本体1に対する回転は、バ
ネ32の弾発力に起因する所定の制動力の下に拘束され
ながら、ロータ7の制動体22に対する正転のみが一方
向クラッチ23の楔作用によって許容される。
【0045】操作部材18を小さいストロークで操作す
ると、制動片19aは制動体22から離隔する。この
際、操作部材18の操作ストロークが小さいために、操
作部材18の内端に設けられた制動部19は制動体22
に当接しない。その結果、制動体22のリール本体1に
対する正転及び逆転の何れも可能になる。従って、一方
向クラッチ23の楔作用に拘わらず、ロータ7の正転及
び逆転の何れも可能になる。
【0046】操作部材18を大きいストロークで操作す
ると、制動片19aは制動体22から離隔するが、操作
部材18の内端に設けられた制動部19が制動体22に
当接する。その結果、制動体22のリール本体1に対す
る回転は、釣り人による操作部材18の任意に調節可能
な操作力に起因する任意の制動力の下に拘束されなが
ら、ロータ7の制動体22に対する正転のみが一方向ク
ラッチ23の楔作用によって許容される。
【0047】このように、操作部材18の操作・非操作
によって、ロータ7、即ち、回転部に逆転止め制動力を
付与することができるので、仕掛けへの餌の取付けや仕
掛けの投擲後のアタリ待ち時等に、操作部材18の操作
を行わないことにより、釣り糸の繰り出しを阻止する状
態に、無音状態で遊びを生ずることなく速やかに移るこ
とができる。
【0048】従って、仕掛けの投擲後のアタリ待ち時
に、大きなアタリ等の負荷が釣り糸にかかっても、ロー
タ7にはバネ32による逆転止め制動力がかかっている
だけで、逆転は拘束されていないので、釣り糸の切断お
よびこれに起因するトラブルの発生の防止を図ることが
できる。
【0049】又、仕掛けへの餌の取付け時にも、ロータ
7にはバネ32による逆転止め制動力がかかっているの
で、釣り糸の繰り出しによる糸絡みの防止を図ることが
できる。
【0050】更に、魚のアタリ感知時に魚が根等に走る
場合には、操作部材18を小さいストロークで操作する
ことによって、制動体22への逆転制動力の解除ができ
るので、ロータ7の無負荷での逆転によるフリー状態
で、釣り糸の繰り出しができ、魚の習性を利用して魚の
走りの継続を速やかに停止させることができる。
【0051】更に、獲物の取り込み中等における竿の煽
り時には、操作部材18を大きいストロークで操作する
ことによって、制動体22への逆転制動力の付与が可能
なため、この制動力を付与したままでの竿の煽りと釣り
糸の巻取り操作を行うことができる。
【0052】以上のように、操作部材18の非操作状態
と、操作部材18の操作の程度に応じたロータ7への逆
転止め制動力を付与する状態とを、他の部材を操作する
ことなく迅速に切り換えることができる。
【0053】次に、本発明の第2の実施形態にかかる回
転制動装置Bを図4及び図5を参照して説明する。
【0054】本発明の第2の実施形態にかかる回転制動
装置Bは、下記の点を除き、本発明の上述した第1の実
施形態にかかる回転制動装置Aと同一である: 連結部材30が略C字状の形状を有しており、その
上端部30aが操作部材18の内端の下面に当接可能で
ある。
【0055】 連結部材30の回転中心部に設けられ
たバネ32ではなく、リール本体1と操作部材18との
間に設けられたバネ38によって、制動体22への当接
方向への弾発力を制動片19aに付与する。
【0056】 この弾発力の調整は、上記バネ38を
内装したネジ37の螺合量に応じて行なわれる。
【0057】 制動片19aが連結部材30の回転中
心部分と下端部30bとの間に設けられている。
【0058】 制動片19aが切換部材27によっ
て、制動体22への当接可能位置と当接不能位置とに切
換保持される。
【0059】従って、これ等の構造上の相違を有する構
成要素を除き、第1の実施形態にかかる本発明の回転制
動装置Aと第2の実施形態にかかる本発明の回転制動装
置Bとの同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0060】連結部材30は、上述した第1の実施形態
にかかる本発明の回転制動装置Aにおける連結部材30
と同様に、ネジ31を介してリール本体1に揺動可能に
支持されているが、この連結部材30は、略C字状の形
状を有しており、その上端部30aが操作部材18の内
端の下面に当接可能に構成されている。
【0061】図4に示すように、操作部材18をリール
本体1に揺動可能に支持している軸36の上方におい
て、操作部材18とリール本体1との間にバネ38が配
置されている。即ち、このバネ38の一端は、リール本
体1に形成されたネジ孔に螺合された雄ネジ37に内装
されており、その他端は、操作部材18に当接してい
る。
【0062】連結部材30の回転中心部に設けられたバ
ネ32は、連結部材30を図5における反時計方向に回
転させて、その上端部30aの上面を操作部材18の内
端下面に当接させている。
【0063】制動片19aは、連結部材30の回転中心
部分と下端部30bとの間に設けられている。このよう
な構造を採用することにより、制動片19aには、操作
部材18とリール本体1との間に配置された上述したバ
ネ38の弾発力により、制動片19aを制動体22に当
接させるための力が、操作部材18および連結部材30
を介して付与される。
【0064】切換部材27は、リール本体1の下部に揺
動可能に設けられたレバー28を有している。レバー2
8は、ストッパ29bを有するレバーカム29を一体的
に有しており、そのレバーカム29の上方部分には、上
述した連結部材30の鈎状に形成された下端部30bに
係合するピン29aが設けられている。レバー28はレ
バーカム29と一体的に揺動するが、その揺動範囲は、
リール本体1に設けられ、上記ストッパ29bに選択的
に接触する下方突起34及び上方突起35によって制限
されている。
【0065】切換部材27のレバー28の操作によっ
て、レバーカム29を反時計方向に回転させて、そのス
トッパ29bを上方突起35に接触させ、もって、サブ
ブレーキONの状態に切り換えている場合は、操作部材
18の非操作状態においては、連結部材30は、操作部
材18とリール本体1との間に配置された上述したバネ
38の弾発力により時計方向に揺動して、制動片19a
を制動体22に当接させる(図5(a))。
【0066】切換部材27のレバー28の操作によっ
て、レバーカム29を時計方向に回転させて、そのスト
ッパ29bを下方突起34に接触させ、もって、サブブ
レーキOFFの状態に切り換えている場合は、操作部材
18の非操作状態においては、連結部材30は、操作部
材18とリール本体1との間に配置された上述したバネ
38の弾発力に抗して反時計方向に揺動して、制動片1
9aを制動体22から離隔させる(図5(b))。
【0067】上述したレバーカム29とリール本体1と
の間には、バネ33が設けられ、制動片19aが制動体
22に当接可能な位置(サブブレーキON)(図5
(a)参照)と、当接不能な位置(サブブレーキOF
F)(図5(b)参照)との切換保持が確実になされ
る。
【0068】次に、本発明の第2の実施形態にかかる回
転制動装置Bの作動について説明する。
【0069】切換部材27のレバー28の操作によっ
て、サブブレーキONの状態に置かれている場合(図5
(a)参照)においては、操作部材18の非操作時に
は、制動片19aは制動体22に、バネ38の調節可能
な当接力で当接され、これによって制動体22に制動力
が付与される。その結果、制動体22のリール本体1に
対する回転は、バネ32の弾発力に起因する所定の制動
力の下に拘束されながら、ロータ7の制動体22に対す
る正転のみが一方向クラッチ23の楔作用によって許容
される。
【0070】このようにサブブレーキONの状態で、操
作部材18を小さいストロークで引き上げると、連結部
材30が反時計方向に揺動し、その結果、制動片19a
は制動体22から離隔する。この際、操作部材18の操
作ストロークが小さいために、操作部材18の内端に設
けられた制動部19は制動体22に当接しない。その結
果、制動体22のリール本体1に対する正転及び逆転の
何れもが可能になる。従って、一方向クラッチ23の楔
作用に拘わらず、ロータ7の正転及び逆転の何れもが可
能になる。
【0071】又、このようにサブブレーキONの状態
で、操作部材18を大きいストロークで引き上げると、
制動片19aは制動体22から離隔するが、操作部材1
8の内端に設けられた制動部19が制動体22に当接す
る。その結果、制動体22のリール本体1に対する回転
は、釣り人による操作部材18の任意に調節可能な操作
力に起因する任意の制動力の下に拘束されながら、ロー
タ7の制動体22に対する正転のみが一方向クラッチ2
3の楔作用によって許容される。
【0072】更に、このようにサブブレーキONの状態
では、操作部材18を引き上げれば、制動片19aは制
動体22から離隔するが、逆に、操作部材18を押し下
げれば、制動片19aは制動体22に当接される。従っ
て、操作部材18の押し下げ操作によって制動力を付与
・調整することができる。
【0073】切換部材27のレバー28の操作によっ
て、サブブレーキOFFの状態に置かれている場合(図
5(b)参照)においては、制動片19aは制動体22
から離隔しており、操作部材18の内端に設けられた制
動部19も制動体22に当接していない。その結果、操
作部材18の非操作時には、制動体22のリール本体1
に対する正転及び逆転の何れもが可能になる。従って、
一方向クラッチ23の楔作用に拘わらず、ロータ7の正
転及び逆転の何れもが可能になる。
【0074】このようにサブブレーキOFFの状態で、
操作部材18を引き上げると、操作部材18の内端に設
けられた制動部19が制動体22に当接する。その結
果、制動体22のリール本体1に対する回転は、釣り人
による操作部材18の任意に調節可能な操作力に起因す
る任意の制動力の下に拘束されながら、一方向クラッチ
23の楔作用に拘わらず、ロータ7の正転及び逆転の何
れもが可能になる。
【0075】次に、本発明の第3の実施形態にかかる回
転制動装置Cを図6乃至図8を参照して説明する。
【0076】本発明の第3の実施形態にかかる回転制動
装置Cは、下記の点を除き、本発明の上述した第1の実
施形態にかかる回転制動装置Aと同一である: ロータ7の内周面に係合歯7aが形成されており、
一方、リール本体1には、この係合歯7aに係脱可能な
係合爪43が揺動可能に支持されている。
【0077】 連結部材30が略C字状の形状を有し
ている。
【0078】 連結部材30の揺動範囲内のうちの所
定範囲内のみにおいて、連結部材30と連動して揺動す
るサブブレーキレバー42が、連結部材30の揺動中心
と同一軸を中心にして揺動可能に支持されている。
【0079】 制動片19aが、サブブレーキレバー
42の自由端に設けられている。
【0080】 制動片19aを制動体22に当接させ
るためのバネ32が、サブブレーキレバー42とリール
本体1との間に設けられている。
【0081】 制動片19aが、切換部材27によっ
て、制動体22への当接可能位置と当接不能位置とに切
換保持される。
【0082】 係合爪43が、上記切換部材27によ
って、係合歯7aへの係合可能位置と係合不能位置とに
切換保持される。
【0083】従って、これ等の構造上の相違を有する構
成要素を除き、第1の実施形態にかかる本発明の回転制
動装置Aと第3の実施形態にかかる本発明の回転制動装
置Cとの同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0084】図6及び図7に示すように、ロータ7の後
部の内周面には、係合歯7aが形成されており、一方、
リール本体1には、この係合歯7aに係脱可能な係合爪
43が、ピン46によって揺動可能に支持されている。
【0085】上記係合爪43は、その下端に係合部43
bを有しており、上記ピン46の周りには、係合部43
bを係合歯7aに弾発的に係合させるためのバネ44が
設けられている。更に、係合爪43の下端側部分には、
位置決め用孔43cが形成されており、この位置決め用
孔43cに、リール本体1側に保持された位置決めワイ
ヤ47の先端が引っ掛けられている。
【0086】連結部材30は略C字状の形状を有してお
り、そのほぼ中央の位置において、ネジ31によってリ
ール本体1に揺動可能に支持されている。この連結部材
30の上方部分は、操作部材18の内端の上面に当接可
能であり、その一端30aは、上述した係合爪43側に
伸びて、係合爪43の上端43aと係合している。連結
部材30の他端、即ち、下端にはU字状の溝30bが形
成されており、その回転中心部分とその下端との間に
は、ピン30cが設けられている。
【0087】サブブレーキレバー42は、その一端にお
いて、上述したネジ31によってリール本体1に揺動可
能に支持されており、その他端、即ち、下端に制動片1
9aが設けられている。サブブレーキレバー42及び連
結部材30は、同一のネジ31を中心として揺動可能で
あるが、その各々の揺動は、相互に独立して行なわれる
ように構成されている。上述したネジ31の周りには、
バネ32が配置されており、その一端が上記サブブレー
キレバー42に、他端がリール本体1にそれぞれ取り付
けられており、これによって、制動片19aには、制動
体22への当接方向に弾発力が付勢される。
【0088】上記サブブレーキレバー42は、連結部材
30の揺動範囲のうちの所定範囲内のみにおいて、連結
部材30と連動して揺動するように構成されている。即
ち、制動片19aが制動体22に当接した状態に置か
れ、しかも、連結部材30が図7において、時計方向へ
の揺動限界位置に置かれているときには、サブブレーキ
レバー42は、連結部材30のピン30cに当接するこ
となく、上述したバネ32の弾発力による、制動片19
aの制動体22への当接力が有効に生ずるように構成さ
れている。その結果、連結部材30のピン30cがサブ
ブレーキレバー42に当接するまでの僅かな範囲内にお
いて、連結部材30のみの反時計方向の揺動が許容さ
れ、連結部材30のピン30cとサブブレーキレバー4
2との当接後に、連結部材30が更に反時計方向に揺動
すれば、これに連動してサブブレーキレバー42も揺動
する。
【0089】切換部材27は、リール本体1の下部に揺
動可能に設けられたレバー28を有している。レバー2
8は、ストッパ29bを有するレバーカム29を一体的
に有しており、そのレバーカム29の上方部分には、上
述した連結部材30のU字状の溝30b内に挿入される
ピン29aが設けられている(図8参照)。レバー28
はレバーカム29と一体的に揺動するが、その揺動範囲
は、リール本体1に設けられ、上記ストッパ29bに選
択的に接触する下方突起34及び上方突起35によって
制限されている。
【0090】更に、上記レバーカム29の揺動位置は位
置決め機構45によって確保される。即ち、レバーカム
29の周囲に、3つの凹部29c、29d、29eが形
成されると共に、レバーカム29付近のリール本体1に
は、これらの凹部29c、29d、29eの何れか1つ
に弾発的に係合される先端部を有する板バネ45aが設
けられている。
【0091】上述した構造を採用することによって、切
換部材27によって、制動片19aを制動体22への当
接可能位置(サブブレーキON)と当接不能位置(サブ
ブレーキOFF)とに切換保持するのみならず、係合爪
43を係合歯7aへの係合可能位置(アンチブレーキO
N)と係合不能位置(アンチブレーキOFF)とに切換
保持することができる。
【0092】上述した本発明の第3の実施形態にかかる
回転制動装置Cにおいては、ロータ7の後部の内周面に
係合歯7aが形成されたものとして説明したが、この係
合歯をロータ7ではなく、制度体22の後部に設けるこ
とも可能である。
【0093】次に、本発明の第3の実施形態にかかる回
転制動装置Cの作動について説明する。
【0094】切換部材27のレバー28を図7(a)に
おけるように、右側に位置させると、連結部材30は反
時計方向に揺動して、制動片19aが制動体22に当接
し、この状態において、係合爪43は係合歯7aに係合
し、その結果、アンチブレーキON及びサブブレーキO
Nの状態に置かれる。従って、一方向クラッチ23によ
る楔作用及び係合爪43の係脱作用によって、ロータ7
の正転のみが許容される。
【0095】切換部材27のレバー28を図7(b)に
おけるように、中央に位置させると、連結部材30は反
時計方向に僅かに揺動し、これに伴って係合爪43は時
計方向に僅かに揺動して、係合爪43と係合歯7aとの
係合が解除され、その結果、アンチブレーキOFF及び
サブブレーキONの状態に置かれる。従って、一方向ク
ラッチ23による楔作用によって、ロータ7の逆転に制
動がかかる。
【0096】切換部材27のレバー28を図7(c)に
おけるように、左側に位置させると、連結部材30は反
時計方向に更に揺動し、これに伴ってサブブレーキレバ
ー42も反時計方向に揺動して、制動片19aが制動体
22から離隔し、同時に、係合爪43は時計方向に更に
揺動し、その結果、アンチブレーキOFF及びサブブレ
ーキOFFの状態に置かれる。従って、ロータ7の正転
及び逆転の何れもが可能になる。
【0097】又、図7(a)に示したアンチブレーキO
N及びサブブレーキONの状態で、操作部材18の引上
げ操作を行なうと、連結部材30が反時計方向に揺動す
ると同時に、係合爪43が時計方向に揺動して、図7
(c)に示したアンチブレーキOFF及びサブブレーキ
OFFの状態に置かれる。従って、切換部材27を操作
することなく、操作部材18の操作のみで、ロータ7の
正転及び逆転の何れもが可能になる。
【0098】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、極めて簡
単な操作で、回転部または制動体とリール本体との間で
の、回転部の逆転時における迅速な逆転止めを無音状態
で可能にし、仕掛けの投擲後、魚のアタリを待っている
ときに、急に大きな負荷がかかっても、釣り糸が切断す
ることがなく、しかも、仕掛けへの餌の取付け時に、ロ
ータ等の回転部が逆転することによって生じていた糸絡
みの発生を防止することが可能な魚釣り用リールの回転
制動装置を提供することができ、かくして、産業上有用
な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる回転制動装置
が組み込まれたスピニングリールの全体構成を示す図。
【図2】図1の装置の一方向クラッチを示す断面図。
【図3】図1の装置における制動片の制動体への当接位
置及び非当接位置を示す断面図。
【図4】本発明の第2の実施形態にかかる回転制動装置
が組み込まれたスピニングリールの全体構成を示す図。
【図5】図4の装置における制動片の制動体への当接位
置及び非当接位置を示す断面図。
【図6】本発明の第3の実施形態にかかる回転制動装置
が組み込まれたスピニングリールの全体構成を示す図。
【図7】図6の装置における制動片の制動体への当接位
置及び非当接位置を示す断面図。
【図8】図7の装置における切換部材27を示す拡大部
分断面図。
【符号の説明】
A:本発明の第1の実施形態にかかる回転制動装置 B:本発明の第2の実施形態にかかる回転制動装置 C:本発明の第3の実施形態にかかる回転制動装置 1:リール本体 7:ロータ 7a:係合歯 18:操作部材 19:制動部 19a:制動片 22:制動体 23:一方向クラッチ 27:切換部材 30:連結部材 43:係合爪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルの回転に連動回転するロータの
    逆転時に、前記ロータと一体的に回転するように制動体
    を一方向クラッチを介して前記ロータに連結し、 前記制動体を、リール本体に支持した操作部材の操作で
    圧接して制動可能にした魚釣り用リールの回転制動装置
    において、 前記制動体に当接可能なようにリール本体に変移可能に
    支持され、且つ、前記制動体への当接方向に弾発力が付
    勢された制動片が設けられ、 前記制動片が前記操作部材の非操作時に制動体に当接
    し、前記操作部材の操作時に制動体から離隔するように
    構成したことを特徴とする魚釣り用リールの回転制動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制動片が、リール本体に変移可能に
    支持された切換部材によって、前記制動体への当接可能
    位置と当接不能位置とに切換保持されることを特徴とす
    る請求項1に記載した魚釣り用リールの回転制動装置。
  3. 【請求項3】 前記回転部または制動体に係合歯を形成
    すると共に、 前記係合歯に係脱可能にリール本体に設けられた係合爪
    を、前記切換部材によって、前記係合歯への係合可能位
    置と係合不能位置とに切換保持することを特徴とする請
    求項2に記載した魚釣り用リールの回転制動装置。
  4. 【請求項4】 前記操作部材と前記切換部材とを連結部
    材によって連結し、 前記操作部材の前記制動体への当接操作時に前記切換部
    材を作動して、前記制動片を前記制動体への当接不能位
    置に、または、前記係合爪を係合歯への係合不能位置に
    切換保持することを特徴とする、請求項2または請求項
    3に記載した魚釣り用リールの回転制動装置。
  5. 【請求項5】 前記操作部材の非操作時に前記制動体に
    当接する制動片の当接力を調整する調整手段を、前記操
    作部材による制動片の駆動系とリール本体との間に設け
    たことを特徴とする、請求項1乃至請求項4の何れか1
    つに記載した魚釣り用リールの回転制動装置。
JP8535097A 1997-04-03 1997-04-03 魚釣り用リールの回転制動装置 Pending JPH10276635A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1317947C (zh) * 2002-03-15 2007-05-30 株式会社岛野 纺车式渔线轮的转子制动装置
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JP2011155883A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Globeride Inc 魚釣用スピニングリール
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