JPH1026993A - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JPH1026993A
JPH1026993A JP8199762A JP19976296A JPH1026993A JP H1026993 A JPH1026993 A JP H1026993A JP 8199762 A JP8199762 A JP 8199762A JP 19976296 A JP19976296 A JP 19976296A JP H1026993 A JPH1026993 A JP H1026993A
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Japan
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score
karaoke
pitch
display
scoring
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Application number
JP8199762A
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English (en)
Inventor
Atsushi Yamada
敦司 山田
Tsuneo Kosugi
恒夫 小杉
Hideo Koide
英生 小出
Osamu Yoshino
治 吉野
Yoshiya Imamura
佳也 今村
Mutsumi Yamamoto
睦 山本
Sueharu Taniguchi
末晴 谷口
Tsutomu Kojima
勉 小島
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーディション機能を持たせることによって
遊び方を拡張することができるカラオケ装置を提供す
る。 【解決手段】 MIDIデータによる伴奏音楽情報を再
生しつつ歌詞文字を表示させて、マイクロフォン13か
ら入力される音声信号を併せて再生するカラオケ装置に
おいて、前記マイクロフォンから入力される音声信号を
採点するためのカラオケ採点装置60と、前記カラオケ
採点装置側にて得られた得点に応じて複数の能力段階に
分類する能力段階分類手段66と、前記能力段階分類手
段により分類された能力段階の名称を表示する表示手段
16とを備えるように構成する。これにより、歌唱能力
を能力段階の名称で表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラオケ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、飲食店や家庭等に設置されるカ
ラオケ装置においては、所望する楽曲の伴奏音楽情報、
背景映像情報、歌詞文字情報がレーザディスク等の記憶
媒体に予め記憶されている。そして、利用者が所望する
楽曲を選曲すると、再生伴奏音に合わせて背景映像が写
しだされると同時にこの映像に歌詞文字が表示され、利
用者が歌唱し易いように歌詞文字の色が伴奏に合わせて
変化していくようになされたものが広く知られている。
このようなカラオケ装置にあっては、レーザディスクに
記憶されている以外の楽曲については、利用することが
できないし、また、利用頻度が高い楽曲のみならず、利
用頻度が低い楽曲も全部揃えるとなるとそれに伴う費用
も膨大なものとなり、現実的ではない。
【0003】更には、新曲が登場して、その曲をカラオ
ケ装置の伴奏で歌いたい場合にあっても、その新曲が、
カラオケ装置用のレーザディスクとしてカッティングさ
れ、市販されるまでは歌うことはできず、利用できるま
でに例えば数ヵ月も待たなければならない。そこで、こ
れらの問題点を一気に解決するための手段として、通信
カラオケ装置が最近開発されるに至った。この通信カラ
オケ装置は、既発売の楽曲はもとより逐次発表される多
種類の楽曲に関する情報を情報センタがデータベースと
して持ち、これから選択したものを必要に応じて電話回
線を介して個々の利用者に配信し、この配信された楽曲
の中から利用者が選択して利用するものである。この通
信カラオケ装置には、利用者が選曲を行なう毎に、選曲
された楽曲に関する情報をセンタ側から配信するように
した非蓄積型の装置や利用者が容量の大きな記憶媒体、
例えばハードディスクを備えておき、これに使用頻度の
高い楽曲に関する情報を蓄積しておき、この蓄積データ
から所望の楽曲を選択して利用するようにした蓄積型の
装置がある。この蓄積型の装置は、通信回線の費用が非
蓄積型の装置と比較して少なくて済むことから、広く利
用される傾向にある。
【0004】この蓄積型装置の記憶媒体のデータは、夜
間等の電話回線の利用率が低い時に、毎日或いは必要に
応じてアップデートされ、早期に配信することができ
る。ところで、シンセサイザや電子ピアノ等の電子楽器
は、技術進歩により音質などの性能が格段に向上してお
り、これを駆動する情報は、音楽情報の伝達用に規定さ
れたMIDI(Musical Instrument
DigitalInterface)規格に則って伝
送される。ここで、MIDIとは、シンセサイザや電子
ピアノ等の楽器等の音源と連結して情報の交換を可能と
すべく定められたハードウエアとソフトウエアの規格を
いう。
【0005】このMIDI規格を用いることにより、電
子楽器制御信号を効率的に伝送することが可能となっ
た。また、このMIDI規格に属さない他の情報、例え
ば歌詞文字情報と静止画情報は可逆算術圧縮法による信
号で送信され、コーラス情報はPCM(Pulse C
ode Modulation)信号やMPEG(Mo
ving Picture Image Cordin
g Experts Group)信号により送信され
ることになる。カラオケ装置の記憶装置へ蓄積された情
報は、利用者の選曲に応じて読み出されて、再生され、
利用者は再生される伴奏音楽に合わせて且つディスプレ
イに表示された歌詞文字を参照しつつ歌唱することにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近にあっ
ては、カラオケ装置の娯楽性を増すために利用者の歌唱
力を採点する機能を備えたものが種々提案され、実用化
されている。例えば、特開昭60−87397号公報、
特開昭60−87398号公報、特開平4−70690
号公報、特開平4−362696号公報等にこの種のカ
ラオケ装置が開示されている。しかしながら、これらの
カラオケ装置は、単に歌唱力を得点として表示するに過
ぎず、それ以上の使用方法は考えらえずに面白味に欠け
る点があった。特に、最近においては、グループでカラ
オケを楽しむ機会も多くなっているにもかかわらず、カ
ラオケ装置の機能は固定的であり、遊び方を拡張できる
ものではなかった。本発明は、以上のような問題点に着
目し、これを有効に解決すべく創案されたものであり、
その目的は、オーディション機能や歌合戦機能を持たせ
るこにより遊び方を拡張することができるカラオケ装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、MIDIデー
タによる伴奏音楽情報を再生しつつ歌詞文字を表示させ
て、マイクロフォンから入力される音声信号を併せて再
生するカラオケ装置において、前記マイクロフォンから
入力される音声信号を採点するためのカラオケ採点装置
と、前記カラオケ採点装置側にて得られた得点に応じて
複数の能力段階に分類する能力段階分類手段と、前記能
力段階分類手段により分類された能力段階の名称を表示
する表示手段とを備えるように構成したものである。
【0008】また、本発明は、MIDIデータによる伴
奏音楽情報を再生しつつ歌詞文字を表示させて、マイク
ロフォンから入力される音声信号を併せて再生するカラ
オケ装置において、入力された複数の楽曲を複数のグル
ープに分けるグループ分け手段と、前記マイクロフォン
から入力される音声信号を採点するためのカラオケ採点
装置と、このカラオケ採点装置の採点結果に基づいた得
点を前記複数のグループ毎に集計する集計手段と、この
集計手段の結果を表示する表示手段とを備えるように構
成したものである。
【0009】オーディション機能乃至モードを備えたカ
ラオケ装置においては、マイクロフォンから入力された
ボーカルの音声信号はカラオケ採点装置によってその歌
唱能力が採点され、この得られた得点に応じて能力段階
分類手段がその歌唱能力を分類する。そして、表示手段
に、得点と共にその分類された能力段階の名称が利用者
にとって目視できるように表示されることになる。これ
により、利用者は、自分の歌唱能力がどの程度の段階に
位置するかを認識することができ、単に得点が表示され
るだけの場合よりも面白味を増すことができる。能力段
階の表示を行なうに際しては、オーディション用表示指
示部により得点や能力段階の全ての名称を同時に明滅さ
せた後に固定的に表示させるようにすれば、決定までの
間に利用者に期待感を持たせることができ、遊び心を加
えることができる。また、この能力段階の名称の表示に
際しては、効果音再生部によりドラムの連打音などの効
果音を出すようにしてもよい。
【0010】更には、異なった複数の重み付けが設定さ
れた重み付け設定部を設け、利用者が選曲を行なう毎に
重み付け選択手段により自動的に1つの重みを重み付け
設定部からランダムに選択するようにしてもよい。そし
て、選択された重みは、重み付け手段により、カラオケ
採点装置の得点に加算されて、この新たな加算点を基に
して上記能力段階を決定する。これによれば、偶然性、
或いはその時の運も遊びに加えることもでき、より面白
味を増すことができる。また、この重みの種類に対応し
た審査員画像を例えばキャラクタ画像として予め記憶し
ておき、審査員表示部により得点を表示する際に、対応
する審査員画像を表示手段に表示させるようにすれば、
映像も伴うのでより面白味を増すことができる。
【0011】歌合戦機能乃至モードを備えたカラオケ装
置においては、入力された複数の楽曲が複数、例えば2
つのグループにグループ分け手段により分けられる。そ
して、マイクロフォンから入力されたボーカルの音声信
号はカラオケ採点装置により採点され、その得られた得
点が集計手段によりグループ毎に集計される。この集計
結果は、表示手段により表示されて、グループ毎に勝敗
を利用者に視認させることになる。これにより、複数の
グループ同士が歌唱力の得点を競うことができ、使用目
的の幅が広まって面白味を増すことができる。グループ
分け手段は、例えば2つのグループに分ける場合には、
選曲される順序で交互に異なったグループに分けるよう
にすればよい。また、集計手段は、所定数の楽曲の演奏
が終了した時点で中間得点をグループ毎に表示するよう
にしてもよい。
【0012】更には、得点の大きな勝者グループを示す
表示を行なうことができる奇数の審査員画像を記憶する
審査員記憶部を設けておき、各グループに属する楽曲が
1曲ずつ再生乃至演奏されたことに応答して各曲に対し
て得られた得点を得点比較部で比較して勝者を求める。
そして、歌合戦用表示指示部により、その勝者が属する
グループを示す状態で審査員画像を表示させる。これに
よれば、映像によっても楽しむことができる。この際、
上記得点比較部の比較結果の大小に応じて勝者グループ
を示す状態で表示される審査員画像の数を変更させるよ
うにすれば、より面白味を増すことができる。更に、効
果音再生手段を設けて、表示と同時に効果音を併せて再
生するようにすれば、一層面白味を増すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るカラオケ装
置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1はカ
ラオケ装置の概略構成図を示し、図2はカラオケ装置の
再生手段を主体とする部分のブロック図を示す。まず、
図1に基づいてカラオケ装置の全体構成について説明す
る。蓄積型のカラオケ装置1にて必要とされる情報を提
供する情報センタ2は、多数の楽曲についての伴奏音楽
情報、歌詞文字情報、コーラスを付加する場合にはコー
ラス情報等を蓄積した大容量の記憶媒体3を有し、各楽
曲はデータベース化されている。上記伴奏音楽情報は、
電子楽器を駆動するための情報であり、MIDI規格に
よりフォーマット化されている。
【0014】センタ制御部4は、この情報センタ2の全
体の動作を管理するものであり、このデータベースは、
必要に応じて、インターフェース5から公衆の電話回線
6を介して所定のカラオケ装置1に対して配信される。
情報センタ2は複数のカラオケ装置を管理下におき、図
示例ではその内の1つを示している。情報センタ2から
配信された情報は、カラオケ装置1側のインターフェー
ス7を介して装置内へ取り込まれる。制御手段8は、例
えばマイクロコンピュータ等よりなり、このカラオケ装
置全体の動作を制御するものである。
【0015】主記憶手段9は、情報センタ2から配信さ
れた多数の楽曲に関する情報、すなわちMIDI情報、
歌詞文字情報、コーラス情報、静止画情報等を記憶する
ための記憶媒体であり、多量のデータを記憶することか
ら、安価で且つ記憶容量の大きな記憶媒体、例えばハー
ドディスク等により構成される。動画情報蓄積手段10
は、例えば多数のレーザディスク等よりなり、この中に
多数の動画が予め記憶されており、各動画は演歌、フォ
ーク、ポップス等の曲種に対応して、必要に応じて読み
出される。キーボード及びリモコン装置よりなる入力手
段11は、利用者が選曲を行なったり、曲のテンポ(速
さ)を設定する情報を入力するものであり、そのための
操作ボタン11A等を有している。
【0016】再生手段12は、入力手段11からの選曲
情報に基づいて、制御手段8を介して主記憶手段9から
読み出してきたMIDI情報、コーラス情報、歌詞文字
情報等を再生するものであり、再生された伴奏音楽、コ
ーラスは、マイクロフォン13より入力された歌声と共
にミキサ手段14にてミキシングされ、スピーカ15に
て音響として出力することになる。また、このミキサ手
段14は、入力信号を増幅するアンプを内蔵している。
【0017】また、選曲された楽曲の再生と同時に、そ
の曲種に応じて選択された動画情報が制御手段8を介し
て動画情報蓄積手段10から読み出され、表示手段とし
てのディスプレイ16にこれを表示しつつ上記再生手段
12にて再生した歌詞文字情報をスーパーインポーズし
てこれを重ね合わせて表示するようになっている。採点
基準切換手段17は、後述する採点時の基準を切り換え
るものであり、切換用ボタン17Aを有している。尚、
本実施例では、この採点基準切換部17は、特には用い
られない。モード切換手段61は、本実施例におけるオ
ーディションモードや歌合戦モードのモードを切り換え
るためのものであり、採点ボタン61Aとモード確定ボ
タン61Bを有している。
【0018】次に、図2に基づいて、図1中の再生手段
12を主体とした具体的な構成について説明する。ま
ず、再生手段12は、制御手段8に接続されるバス18
を有し、このバス18には、書き込み・読み出し動作が
早い高速のアクセス用記憶手段として、例えば再生用D
RAM(Dynamic Random Access
Memory)19が接続されている。この再生用D
RAM19は、主記憶手段9から読み出した、選択され
た楽曲に関する情報を静止画情報を除いて一時的に蓄積
するものであり、従って、この内部には、歌詞文字情報
を記憶する歌詞文字エリア、MIDI情報(伴奏音楽情
報)を記憶するMIDIエリア、コーラス情報を記憶す
るコーラスエリアや処理に必要な情報を一時的に記憶す
るエリア等が確保されている。
【0019】主フォント記憶手段20は、主たる言語或
いは文字数の少ない言語のフォント情報を固定的に記憶
する媒体であり、例えばROMよりなり、フォント情報
がこの中に予め記憶される。そして、表示すべき歌詞文
字に対応するフォント情報が引き出されることになる。
フォント展開部21は、先の主フォント記憶手段20か
ら引き出された情報を展開してドット情報に変換するも
のであり、例えばOFG(Outline Font
Generator)により構成される。歌詞文字再生
手段としての歌詞文字ビデオ信号形成部22は上記フォ
ント展開部21にて展開して形成されたドット情報に基
づいて実際のビデオ信号を形成する部分であり、このビ
デオ信号形成部22は歌詞文字用VDP(Video
Display Processor)23と、ここで
形成されたビデオ信号を一時的に記憶する歌詞文字ビデ
オRAM24を有している。
【0020】静止画ビデオ信号形成部25は、静止画用
のビデオ信号を形成する部分であり、このビデオ信号形
成部25は、前記主記憶手段9から読み出された静止画
情報を直接取り込んでビデオ信号を形成する静止画用V
DP(Video Display Processo
r)26と、ここで形成されたビデオ信号を一時的に記
憶する静止画ビデオRAM27を有している。スイッチ
手段29は、上記歌詞文字ビデオ信号形成部22から送
られてきたビデオ信号と上記静止画ビデオ信号形成部2
5から送られたビデオ信号或いは前記動画情報蓄積手段
10から送られたビデオ信号を選択して重畳して出力す
るものであり、これによりディスプレイ16上には、静
止画或いは動画と歌詞文字が重ね合わせて表示されるこ
とになる。また、後述する審査員画像を表示する場合に
も、この静止画ビデオ信号形成部25が用いられる。
【0021】MIDI再生部30は、シンセサイザ等の
音源を有しており、MIDIエリアから読み出されたM
IDI情報に基づいて順次、電子音を合成して再生し、
伴奏音楽を形成するものである。コーラス再生部31
は、コーラスエリアから引き出されたコーラス情報に基
づいてコーラス音を再生するものである。そして、この
MIDI再生部30及びコーラス再生部31にて再生さ
れたオーディオ信号は、ミキサ手段14にてマイクロフ
ォン13からの音声信号と更に混合・増幅されて、スピ
ーカ15から音響として再生するようになっている。ま
た、このマイクロフォン13から入力された音声信号
は、カウンタ等よりなるタイミング発生手段36より出
力される例えば25msecのパルス波により、ボーカ
ルピッチ抽出部51にてサンプリングされてA/D変換
される。そして、この出力は、例えばマイクロコンピュ
ータ等よりなるサブ制御部52に割り込みをかけ、主C
PU側である制御手段8のバス18に接続される。
【0022】次に、このようなカラオケ装置に設けられ
るカラオケ採点装置について説明する。尚、このカラオ
ケ装置は、後述するようにピッチとリズムとスタミナの
3つの要素を評価するが、これに代えて、従来公知のカ
ラオケ採点装置を用いてもよい。前述のようにこの採点
装置の機能は、例えば、マイクロコンピュータよりなる
制御手段8にプログラムとして組み込まれている。ここ
では、歌唱力の評価項目として、従来行なわれていたピ
ッチ評価に加え、リズム評価及びスタミナ評価を行な
う。ピッチ評価は正しい音程で各音符を唄った度合を示
し、リズム評価は正しい時間で各音符を唄った度合を示
し、スタミナ評価は唄うべき音符を唄った度合を示して
いる。
【0023】MIDI情報においては、1つの楽器の演
奏情報は1つのチャンネルで送られ、演奏楽器数が増え
ればそれだけ使用チャンネル数も増加するが、通常のカ
ラオケ装置においては、その内の1つの楽器について唄
うべき主旋律に沿った演奏を行なわしめて利用者にとっ
て唄い易くしている。この主旋律に沿った演奏を行なう
楽器は、通常、人間の音声に似た音を出力する、例えば
オーボエ等が選ばれる。この主旋律に沿った演奏をガイ
ドメロディーと称するが、MIDI情報で、このガイド
メロディーの音符が変わるところでノートオンデータが
含まれている。例えば図3はガイドメロディーの流れの
一例を示しており、ドレミファ…と演奏する場合、音符
の変わり目にノートオンデータが間欠的に、或いは離散
的に出力される。すなわち、ノートオンは音符に対応し
たものと捉えることができる。尚、[ミ],[ミ]のよ
うな音が2つ続いた場合には、それぞれに対応してノー
トオンデータが出力される。
【0024】図4はピッチとリズムの採点を行なう時の
平均ピッチと基準タイミングの採り方を示す説明図であ
る。図中、太線はMIDIデータのメロディーラインを
示し、黒丸●はサンプリングされたボーカルピッチデー
タを示し、クロス ×はボーカルピッチの平均ピッチデ
ータを示す。また、ノートオンの音符として例えば
[ド]、[レ]が発音されているものとする。ここで
は、ボーカルピッチデータは25msec毎にサンプリ
ングされ、このボーカルピッチデータが増加から減少に
転じた時、或いは逆に減少から増加に転じた時に、それ
までの増加時の或いは減少時の間の平均ピッチデータが
算出される。図中においては、それぞれのボーカルピッ
チデータ群の平均ピッチデータが円弧状の矢印で示され
ている。
【0025】ここでピッチ点、リズム点及びスタミナ点
についてそれぞれ説明する。 〈ピッチ点の説明〉ボーカルを唄う場合、音程の不安定
性やビブラート等によりどんなに上手に一定の音程を唄
っている時にも、必ず上下にある程度変位する。そこ
で、検出ピッチの局所的なピーク或いはボトムを認識
し、ピークとボトム間の検出ピッチ(ボーカルピッチ)
の平均値を平均ピッチとした。尚、平均ピッチは、ピー
ク或いはボトム検出後、次のサンプリングタイムの時、
すなわち25msec後に求められる。
【0026】〈リズム点の説明〉リズム点もピッチ点と
同様にピーク−ボトム間の平均ピッチを利用するが、逆
に唄い手が意識して異なる音程の音符を唄い始めた時間
を抽出するために、連続したピーク−ボトム間の平均ピ
ッチが一定の周波数以上変動した時間を認識し、ガイド
メロディーのノートオンデータの発音時間との時間差を
リズム点の評価対象とした。すなわち、ノートオンデー
タの発音時に最も近い平均ピッチをとった時と、ノート
オンデータの発音時との時間的差分を評価対象とした。
【0027】〈スタミナ点の説明〉ボーカルは、不安定
性やビブラート等により前述のように周波数が変動しな
いことはない。従って、ガイドメロディーの音符の発音
(ノートオン時)の後より次のノートオン時までの間に
検出した平均ピッチが変動した場合にスタミナ点を加算
することとした。また、最終結果は、演奏終了後の加算
結果とガイドメロディーの総音符数(ノートオン総数)
との比(割合)とした。尚、このスタミナ点の評価は、
各音符に対して音声を発すれば、必ず満点の得点が得ら
れるので、いわば付属的な評価であり、従って、必ずし
も必要な評価ではない。これに対して、ピッチ点の評価
とリズム点の評価は、歌唱力を本質的に問う評価であ
り、必ず必要とする。さて、このような評価を行なうた
めに図5に示すようにカラオケ採点装置60のブロック
が構成される。尚、前述したように各ブックの機能は、
プログラム上のソフトウエアで処理される。
【0028】図5において、32は音声信号のピッチを
採点して評価するピッチ採点部であり、33は音声信号
のリズムを採点して評価するリズム採点部であり、34
はスタミナを採点して評価するスタミナ採点部である。
また、35は上記ピッチ採点部32、リズム採点部33
及びスタミナ採点部34の各採点結果を総合する加算手
段、すなわち総合点加算手段であり、個々の採点結果及
びこれらの総合点を表示手段16に表示し得るようにな
っている。尚、ここでは表示手段16は、歌詞文字や背
景画を表示するディスプレイと兼用されている。まず、
ピッチ採点部32について説明すると、36はタイミン
グ発生手段であり、ここからはボーカルサンプリング用
に25msecのタイミングクロックを発生している。
37はボーカルピッチ抽出手段であり、マイクロフォン
13から入力されたボーカルの音声信号を上記25ms
ec毎のタイミングでボーカルピッチデータ(図4参
照)を抽出する。通常、ボーカルのビブラート周期は、
0.1〜0.3秒であり、1周期あたり2点以上でサン
プリングするためにはサンプリング周期は50msec
以下、好ましくは25msec程度が良く、あまりにも
周期が短いとデータ数が多くなり過ぎて処理できなくな
るので、下限はプログラムのメインルーチンの時間、例
えば10msec程度とする。
【0029】38は平均ピッチ算出手段であり、上記ボ
ーカルピッチが増加している期間、または減少している
期間の平均ピッチデータを算出する。図4においては、
×点で平均ピッチが示されているが、黒丸印のボーカル
ピッチが増加から減少に転じた時、或いは増加から減少
に転じた時に、初めてその旨を認識できるので、ボーカ
ルピッチのピーク時、或いはボトム時の25msec後
に平均ピッチが算出されている。39は比較用平均ピッ
チ抽出手段であり、2つのノートオンの発音間、例えば
図4中では[ド]と[レ]の間に得られた複数の平均ピ
ッチから比較用平均ピッチを求める。図4中では音符
[ド]、[レ]のノートオン間の2つの平均ピッチは偶
然にも一致しているが、ガイドメロディにより表される
基準ピッチに最も近い方の平均ピッチを比較用平均ピッ
チとして求める。尚、比較用平均ピッチの求め方として
は上記した方法に限定されず、例えば2つのノートオン
発音間の全ての平均ピッチの平均値を求めて、これを比
較用平均ピッチとしてもよい。また、得られた平均ピッ
チ等は例えば再生用DRAM19等の高速アクセス可能
なメモリに記憶されるのは勿論である。
【0030】40は基準ピッチ抽出手段であり、MID
Iデータ中に含まれるガイドメロディのノートオンデー
タから基準ピッチを抽出する。この基準ピッチは、当然
のこととしてメロディラインの高さに一致する(図4参
照)。41はピッチ得点抽出手段であり、上記基準ピッ
チと上記比較用平均ピッチとのピッチの差分が、予め定
められているピッチ基準差分に達したか否かを判定し、
これに応じてピッチ得点を抽出する。このピッチ得点
は、ノートオンデータを受ける毎に行なわれ、従って、
これで1つの音符(ノートオン)に対するピッチ得点が
求められている。
【0031】図6は採点基準の表を示している。ここで
は採点基準が異なった5つのモード、すなわちイケイケ
モード、ビギナーモード、チャレンジモード、セミプロ
モード及びチャンピオンモードを有しており、イケイケ
モードとチャンピオンモードに関しては他のモードと得
点配分を変えている。また、ビギナーモードからチャン
ピオンモードに順次移行するのに従って、ピッチ基準差
分は128から48へ移行し、後述するリズム基準差分
は10から4へ移行してともに小さくすることによって
基準を厳しく設定している。例えばビギナーモードを例
にとれば、上記ピッチ差分が128よりも小さい時に
は、ピッチ得点は+1となり、128以上の時にはピッ
チ得点は0(零)である。ここでピッチ評価に関してズ
レの値128は、半音のズレに対応する。尚、上記した
各モードは、後述するオーディションモードや歌合戦モ
ードとは異なるものであり、オーディションモードや歌
合戦モードを実行する時には、採点基準に関しては上記
5つのモードの内、例えば自動的にチャレンジモードの
採点基準に固定され、カラオケ採点装置自体の採点基準
が固定される。
【0032】42は総合ピッチ得点算出手段であり、M
IDIデータの送出が終了するまでの間に得られた上記
各ピッチ得点を総和して所定の処理を施すことによって
総合ピッチ得点を求めるものである。ここで所定の処理
とは、ピッチ評価に対する配点を加味した得点を求める
ことをいう。例えば全評価が満点の時のトータルを10
0点とし、ピッチ評価に対しては30点の得点配分がな
されているものとすると、ピッチの評価に対する総合ピ
ッチ得点は次の式で与えられる。 総合ピッチ得点=ピッチの得点配分(例えば30)×ピ
ッチ得点の総数/検出ノートオンの総数
【0033】次に、リズム採点部33について説明す
る。43は基準タイミング検出手段であり、ガイドメロ
ディーのノートオンを受けた時からのタイミング発生手
段のカウント値を基準タイミングとして検出する。すな
わち、最初のノーオオンからのカウンタのカウンタ値で
あり、25msec毎に増加する。44はボーカルタイ
ミング検出手段であり、ノートオンを受けた時(基準タ
イミング)に最も近接しており、且つ上記ボーカルピッ
チが増加から減少、或いは減少から増加に変化した時の
ボーカルタイミングを検出するものである。すなわち、
ボーカルタイミングは、ノートオンの発音時に最も近い
平均ピッチを検出した時に対応しており、従って、ボー
カルタイミング検出手段44は、上記平均ピッチ算出手
段38からの出力である平均ピッチデータを受けてい
る。このリズムの評価は、音程の変化に対応してボーカ
ルの音程が如何に対応して変化したかを評価するもので
あり、中にはノートオンの発音に先立って、次の音符を
唄う人もいることから、ノートオン発音時の前後におい
て最も近い平均ピッチ検出時をボーカルタイミングとし
て抽出している。
【0034】45はリズム得点抽出手段であり、上記基
準タイミングと上記ボーカルタイミングとの間の時間的
差分が、予め定められているリズム基準差分に達したか
否かを判断し、これに応じてリズム得点を抽出するもの
である。このピッチ得点は、結果的にノートオンデータ
を受ける毎に行なわれることになる。この時に、リズム
基準差分は、図6に示す表のように予め定められてお
り、モードに応じて基準値を変えてある。例えばビギナ
ーモードからチャンピオンモードへ移行するに従って、
リズム基準差分は10から4へ順次移行し、基準を厳し
く設定してある。例えばビギナーモードを例にとれば、
タイミングの時間的差分が10よりも小さい時には、リ
ズム得点は+1となり、10以上の時には0(零)とな
る。ここでリズム評価に関して、ズレの値1は、25m
secのズレに対応させている。
【0035】46は総合リズム得点算出手段であり、M
IDIデータの送出が終了するまでの間に得られた上記
リズム得点を総和して所定の処理を施すことによって総
合リズムを算出する。ここで所定の処理とは、リズム評
価に対する配点を加味した得点を求めることをいう。例
えば全評価が満点の時のトータルを100点とし、リズ
ム評価に対しては30点の得点配分がなされているもの
とすると、総合リズム得点は次の式で与えられる。 総合リズム得点=リズムの得点配分(例えば30)×リ
ズム得点の総数/検出ノートオンの総数
【0036】次に、スタミナ採点部34について説明す
る。47はボーカル変動判断手段であり、ボーカルピッ
チ抽出手段37にて検出されたボーカルピッチが変動し
ているか否かを常時判断するものである。尚、ボーカル
ピッチ抽出手段37は、その特性上、音声信号が入力さ
れていない間には、最後に検出したボーカルピッチを2
5msecの間隔で間欠的に出力するようになってい
る。従って、この検出されたボーカルピッチが一定の値
を示しているという事は、その間はボーカルを唄ってい
ないことを意味する。48はスタミナ得点抽出手段であ
り、ノートオンを受ける毎に、ボーカル変動判断手段4
7からの出力に基づいてスタミナ得点を抽出する。すな
わち、ボーカルピッチが変動している限り、ボーカルが
唄われていることを意味するので、ノートオンが発音さ
れる毎にスタミナ得点は+1となる。
【0037】49は総合スタミナ得点算出手段であり、
MIDIデータの送出が終了するまでの間に得られた上
記各スタミナ得点を総和して所定の処理を施すことによ
って総合スタミナ得点を求めるものである。ここで所定
の処理とは、スタミナ評価に対する配点を加味した得点
を求めることをいう。例えば全評価が満点の時のトータ
ルを100点とし、スタミナ評価に対しては40点の得
点配分がなされているものとすると、スタミナの評価に
対する総合スタミナ得点は、次の式で与えられる。 総合スタミナ得点=スタミナの得点配分(例えば40)
×スタミナ得点の総数/選択曲のノートオン総数 ここで注意されたいのは、上記式の分母は選択曲のノー
トオン総数であり、従って1曲の途中で唄うことを中断
すれば、スタミナ評価は満点になることはない。これに
対して、先のピッチ評価やリズム評価に関しては、1曲
の途中で唄うことを中断しても、途中経過が満点になっ
ておれば、最終結果においてその評価に対しては満点と
なる。
【0038】50は図6に示す採点基準をテーブル化し
て記憶するメモリであり、ピッチ基準テーブルやリズム
基準テーブルの他にモード毎の各評価の得点配分等も記
憶されている。そして、このモードは、採点基準切換手
段17(図1参照)により切り換え可能になされてい
る。このメモリ50としては、例えば主記憶手段9が用
いられ、配信によりアップデート可能になされている。
尚、本実施例では、この採点基準切換手段17は、直接
的には使用せず、オーディションモードや歌合戦モード
を実施する時には、自動的に、例えば中程度の採点基準
であるチャレンジモードの採点基準に固定される。
【0039】ここで、まず、以上のように構成されたカ
ラオケ装置の動作について説明する。まず、図2に基づ
いてカラオケ装置全体の動作について説明すると、利用
者が入力手段11からテンキーを押すなどして選曲を行
なうと、その選択された楽曲に対応する音楽情報が主記
憶手段9から高速アクセス用の再生用DRAM19に転
送され、次にこの音楽情報が順次読み出されて演奏が開
始される。例えばMIDI情報は、MIDI再生部30
にてデコードされて、ミキサ手段14にてマイクロフォ
ン13から入力されるボーカルの音声信号と共にミキシ
ングされ、スピーカ15から音声として再生される。ま
た、コーラスが存在する場合には、コーラス情報はコー
ラス再生部31にてデコードされ、そして、スピーカ1
5から音として再生される。一方、これと同時に歌詞文
字情報は、フォント展開部21にて映像用に展開された
後、歌詞文字ビデオ信号形成部22を介して映像信号に
変換され、静止画ビデオ信号形成部25より作成された
静止画と共に或いは動画情報蓄積手段10により作成さ
れた動画と共にディスプレイ16上に表示されることに
なる。そして、利用者は、このディスプレイ16上に表
示された歌詞文字を見ながら唄うことになる。
【0040】次に、このMIDIデータの再生と同時に
行なわれるカラオケ採点装置の動作について図4及び図
5も参照しつつ説明する。まず、MIDIデータの再生
が開始されると、このガイドメロディのノートオンを基
にして基準ピッチ抽出手段40は基準ピッチ(図4参
照)を抽出する。一方、これと同時にマイクロフォンか
ら入力されたボーカルの音声信号は、25msecのタ
イミングでボーカルピッチ抽出手段37にて連続的に抽
出されてボーカルピッチが求められている。そして、平
均ピッチ算出手段38は、この前後のボーカルピッチを
比較してボーカルピッチが増加から減少に転じた時、或
いは逆に減少から増加に転じた時に応答して先の増加時
の或いは先の減少時の平均ピッチを求める。平均ピッチ
は図4中にてクロス×で示されている。尚、求めたボー
カルピッチや平均ピッチは、不要になるまで再生用DR
AM19等に記憶されているのは勿論である。
【0041】次に、比較用平均ピッチ抽出手段39にお
いては、ノートオンを受ける毎に、先のノートオンを受
けた時から今までに得られた複数の平均ピッチから比較
用平均ピッチを求める。図4においては、ノートオン
[ド]の発音とノートオン[レ]の発音との間に得られ
た2つの平均ピッチは同一値となっているが、実際に
は、複数の平均ピッチの内、基準ピッチに最も近い値を
比較用平均ピッチとしてとればよい。次に、ピッチ得点
抽出手段41にてこの比較用平均ピッチと先の基準ピッ
チとの差分(ピッチ差分)を求め、このピッチ差分がピ
ッチ基準差分テーブル(図6参照)上の所定値に達して
いるか否かを判断し、達していなければピッチのずれが
小さいものとして+1を与え、達していればピッチのズ
レが大きいものとして0(零点)を与えてピッチ得点を
求める。例えば、ビギナーモードが選択されているもの
と仮定すると、ピッチ差分が128より小さい時は、+
1点を与え、128に達している時には、0点を与える
ことになる。このような判断は、ノートオンを発音する
毎に行なわれる。そして、総合ピッチ算出手段42では
MIDIデータの送出が終了するまでに得られた各ピッ
チ得点を総和し、得点配分に応じた総合ピッチ得点を求
める。例えば、ビギナーモードの場合には、ピッチ評価
に30点配分されているので、満点の場合には30点と
なる。尚、途中で唄を中断した場合には、中断するまで
の間の評価が求められることになる。
【0042】一方、上記操作と同時に、基準タイミング
検出手段43はガイドメロディのノートオン発音に対応
して基準タイミング(図4参照)を求めており、そし
て、ボーカルタイミング検出手段44はこの基準タイミ
ングに最も近い平均ピッチ取得時をボーカルタイミング
として求めている。リズム得点抽出手段45は、得られ
たボーカルタイミングと基準タイミングとを比較して両
者の時間的差分を求め、このリズム時間的差分がリズム
基準差分(図6参照)中の所定値に達しているか否かを
判断し、達していなければリズムのズレが小さいものと
して+1を与え、達していればピッチのズレが大きいも
のとして0(零点)を与える。例えばビギナーモードを
例にとれば、リズム基準差分が10より小さい時には+
1点を与え、10に達している時には、0点を与えてリ
ズム得点を求める。このような判断は、当然のこととし
てノートオンが発音される毎に行なわれる。そし、総合
リズム得点算出手段46では、MIDIデータの送出が
終了するまでに得られた各リズム得点を総和し、得点配
分に応じた総合リズム得点を求める。例えばビギナーモ
ードの場合には、リズム評価に30点配分されているの
で、満点の場合には、30点となる。尚、途中で唄を中
断した場合には、中断するまでの間の評価が求められる
ことになる。
【0043】更に、上記操作と同時に、ボーカル変動判
断手段47では、サンプリングされているボーカルピッ
チが変動しているか否かを常時検出しており、この検出
結果を基にしてスタミナ得点抽出手段48はスタミナ得
点を求めている。このスタミナ得点の抽出はノートオン
が発音される毎に行なう。すなわち、ボーカルを唄って
いる限り、ビブラート等により必ずボーカルピッチは変
動するものであり、このボーカルピッチが変動している
ことを条件に、ノートオンが発音される毎に+1が与え
られ、ボーカルを唄っておらずにボーカルピッチが変動
していない時には0(零点)が与えられる。そして、総
合スタミナ得点算出手段49では、MIDIデータの送
出が終了するまでに得られた各スタミナ得点を総和し、
得点配分に応じた総合スタミナ得点を求める。例えば、
ビギナーモードの場合には、スタミナ評価に40点配分
されているので、満点の場合には40点となる。尚、途
中で唄を中断した場合には、中断するまでの間の評価が
求められ。この場合には満点になることはない。前述の
ようにこのスタミナ評価は、音程等が狂っていてもメロ
ディに合わせて声さえ出しておれば得点が加算されるの
で、その意味で補助的な評価ということができ、必ずし
も、必要なものではない。
【0044】以上のようにして得られた総合ピッチ得
点、総合リズム得点及び総合スタミナ得点は総合点加算
手段35にて単純に加算されて総合評価が求められ、そ
して、MIDIデータの送出終了時に、歌詞文字ビデオ
信号形成部22や静止画ビデオ形成部25(図2参照)
を介してディスプレイ16に総合評価点と共に各評価の
総合得点も同時に表示されることになる。図7はディス
プレイ上に得点が表示された時の一例を示しており、ピ
ッチ評価は20点、リズム評価は15点、スタミナ評価
は40点、総合評価は75点となっている。
【0045】次に、以上の動作を含めたメイン処理の流
れについて図8を参照して説明する。まず、制御系の各
種パラメータの初期化を行い(S1)、次に、曲がスタ
ートしたか否かが判断され(S2)、YESの場合に
は、曲スタートフラグに1が立っているか否かを判断す
る(S3)。ここで、NOの場合には、サンプリングさ
れるピッチデータの入力の割り込みを可能とするために
割り込みイネーブルとし(S4)、タイミングカウンタ
をリセットし(S5)、更に、曲スタートフラグをセッ
トする(S6)。これにより、MIDIデータの再生が
開始されると、25msec毎のタイミングで音声信号
がサンプリングされてボーカルピッチが検出されて記憶
される。この25msec毎のサンプリングが、演奏の
開始と同時に、内蔵のカウンタによりカウントされる。
次に、演奏が完了したか否かが常時判断され(S7)、
演奏が継続している間は(NO)、ガイドメロディーの
ノートオンが発音されたか否か常にチェックされており
(S8)、NOの場合には、そのまま各種処理、例えば
MIDIデータや歌詞文字等の再生、すなわち演奏を続
行して行く(S9)。
【0046】S8において、YESの場合、すなわちノ
ートオンが発音された時には、ノートオンフラグをセッ
トし(S10)、サンプリングにより順次入力されてく
るボーカルピッチ等に基づいて前述したような方法でピ
ッチ得点やリズム得点をノートオンが発音される毎に順
次求めて行く(S11)。ここで、S7において、YE
Sの場合、すなわち曲の演奏が完了した場合には(再生
途中での中断も含む)、割り込みディセーブルとして2
5msec毎のサンプリングデータの入力を不可とし
(S12)、今まで得られていたピッチ得点、リズム得
点、後述する割り込み処理により求めたスタミナ得点を
総計してそれぞれの得点配分の重み付けをし、総合ピッ
チ得点、総合リズム得点、総合スタミナ得点を求める
(S13)。
【0047】そして、求めた各総合得点を合計して総合
評価得点(総合評価)を求め、これを図7に示すように
各総合得点と共に表示し(S14)、曲スタートフラグ
をリセットする(S15)。そして、各種処理へと移行
することになる(S9)。また、S2において、曲がス
タートしていない場合には(NOの場合には)、直接S
9へと移行する。尚、歌唱能力を適性に評価する上で重
要な、リズム評価とピッチ評価に対する得点の合計も表
示するようにしてもよい。
【0048】次に、S4において受け付け可能とした割
り込み処理について図9を参照して説明する。まず、サ
ンプルクロックで25msec毎にサンプリングされた
ボーカルピッチデータが直前のものに対して変化してい
るか否かをチェックし(S21)、YESの場合、すな
わちボーカルピッチデータが直前のものと比較して変化
している場合には、ボーカルを唄っていることを意味し
ているので、まず、ガイドメロディーノートオンフラグ
に1が立っているか否かを判断し(S22)、YESの
場合には、スタミナ得点として+1を付与し(S2
3)、次に、ノートオンフラグをクリアする(S2
4)。このフラグをクリアした後、或いはS22におい
て、NOの場合、すなわちノートオンフラグが0(零)
の時には1つのノートオンに対してすでに+1を付与し
ていることからここでは+1を付与することなく、ボー
カルピッチデータがピークか、或いはボトムかを判断す
る(S25)。ここでYESの場合、すなわちピーク或
いはボトムの場合には、ボーカルピッチの増加期間、或
いは減少期間のボーカルの平均ピッチを計算し(S2
6)、そして、タイミングカウンタ値を保存する(S2
7)。
【0049】次に、この値を保存したならば、この値を
+1だけインクリメントする(S28)。また、S21
においてNOの場合、すなわちボーカルピッチデータが
変化していない場合には、ボーカルを唄っていないこと
を意味するので、スタミナ得点を付与することなく、単
にタイミングカウンタ値を+1だけインクリメントする
(S28)。このように、ピッチに対する評価のみなら
ず、リズムに対する評価も行なって、これらを総合的に
評価するようにしたので、歌唱能力をより適性に評価す
ることができ、聴感による評価に近づけることが可能と
なる。また、スタミナに対する評価も併せて加えること
により、選択された楽曲のメロディラインに沿って最後
まで唄えたか否かも判断に加えることができるので、歌
唱能力の評価をより適性に行なうことが可能となる。ま
た、利用者は、能力に合わせて採点基準切換手段17に
よりモードを変えて採点基準を変更すれば、自分の能力
に合ったモードを選択することが可能である。
【0050】次に以上のようなカラオケ装置に組み込ま
れた本発明の特徴とするオーディションモードと歌合戦
モードについて説明する。これらの各モードはいずれか
1つを個別に組み込んでもよく、また、本実施例のよう
に2つのモードを併せて組み込むようにしてもよい。ま
た、これらの2つのモード乃至機能は、制御手段8に読
み込まれるプログラムでソフトウエア的に処理される。
図10に示すようにオーディションモードの種類は1つ
であるが、歌合戦モードは、紅白4回戦モードと、紅白
6回戦モードと、紅白10回戦モードの3つの種類があ
る。そして、通常モードも含めて、モード切換手段61
(図2参照)の採点ボタン61Aを押圧する毎にディス
プレイ16上に表示されるモード名がサイクリックに変
更され、所望のモード名が表示される時にモード確認ボ
タン61Bを押圧することによりそのモードが確定する
ようになっている。
【0051】まず、オーディションモードについて説明
する。このオーディションモードは、採点結果を単に表
示するのではなく、これに併せて、能力段階に分類され
た内、対応する能力段階の名称も表示するものである。
また、異なった重み付けを行なう審査員も複数おり、こ
の審査員はランダムに例えば選曲毎に選択される。図1
1はこのようなオーディションモードを行なうためのブ
ロック構成図であり、図12はオーディションモード時
に表示手段上に表示される画像の一例を示す図である。
62は重み付け手段であり、カラオケ採点装置60(図
5参照)から出力される総合評価得点に対して重み付け
を行なって新たな得点とするものである。63は重み付
け設定部であり、複数の重み付けを予め設定してテーブ
ル化して記憶している。この記憶手段としては主記憶手
段9(図2参照)を用いればよい。本実施例では0点、
3点、6点、9点の4段階に重み付けが付されており、
各段階に対応させて異なったキャラクタ画像の審査員A
〜Dが定められている。これらの審査員A〜Dの画像デ
ータもこの主記憶手段9に記憶されている。これらの審
査員A〜Dの画像としては、例えば物語[西遊記]の登
場人物を割り振るなどして、面白味を出すことができ
る。尚、この重み付けの得点及び階層はこれらに限定さ
れない。
【0052】64は重み付け選択手段であり、利用者が
オーディションモードを選択・確定し、選曲を行なった
時に図示しない乱数発生器により上記4つの審査員A〜
Dから一人をランダムに選択し、同時に付与すべき重み
も確定する。尚、前述のようにオーディションモードを
選択・確定した時点で、カラオケ採点装置の採点基準は
中程度の採点基準であるチャレンジモードに自動的に固
定される。65は審査員表示部であり、上記重み付け選
択手段64にて選択した審査員の画像を主記憶手段9か
ら取り出して、表示手段としてのディスプレイ16上に
表示させるものである。図12(A)はディスプレイ上
に表示された審査員画像の一例を示す。
【0053】66は能力段階分類手段であり、上記重み
付け手段62から出力される重み付け後の得点に応じて
複数の能力段階に分類するものである。ここでは、各能
力段階の名称として、レベルが高い順に[合格]、[全
国大会]、[地区大会]、[書類選考]の4つの段階に
分けられており、それぞれ90点以上、80点以上、7
0点以上、60点以上のレベルが割り付けられている。
図10(B)はディスプレイ上に表示された能力段階の
名称の一例を示す。尚、これらの各段階の名称や配点レ
ベルは一例を示したに過ぎず、これに限定されないのは
勿論である。67はオーディション用表示指示部であ
り、最終的な得点や能力段階の名称を表示手段16にて
表示するに際して、一定の期間内、例えば3秒程度の
間、表示得点や全ての名称を明滅させて特定しないよう
にし、その後、固定的に表示させるものである。これに
より、利用者は、暫くの間は気を持たせられ、期待感が
膨らんで面白味を増すことができる。68は効果音再生
手段であり、上記総合得点を表示する時に、同時にドラ
ムの連打音やメッセージなどの効果音をスピーカ15を
介して併せて再生するものである。
【0054】さて、以上のように構成されたオーディシ
ョンモードに基づいて行なわれるフローについて説明す
る。図13はオーディションモードのフローチャートで
ある。まず、利用者がモード切換手段61の採点ボタン
61Aとモード確定ボタン61Bを操作して、オーディ
ションモードを選択・確定するとカラオケ採点装置の採
点基準が自動的にチャレンジモードに固定される(S3
1)。そして、利用者が選曲を行なうと(S32)、重
み付け選択手段64は自動的に且つランダムに重み付け
設定部63の審査員を決定し、これと同時に重みも決定
される(S33)。審査員が決定されたならば、審査員
表示部65は特定された審査員画像をディスプレイ16
に、例えば図12(A)に示すように表示させ、同時に
効果音再生手段68は、スピーカ15より所定の効果音
を出力させる(S34)。例えば重みの最も小さい審査
員Aが決定された時にはその審査員の声色で[僕の審査
は厳しいですよ]等と重みの量に対応したメッセージを
効果音として出力させる。尚、このメッセージは、予め
主記憶手段等に登録しておけばよい。
【0055】次に、MIDIデータの再生を行なって演
奏を開始し、利用者はボーカルを唄うことになる。これ
と同時に、カラオケ採点装置60では前述した流れによ
り採点評価を行なう(S35)。そして、MIDIデー
タの再生が終了して演奏が終わると(S36)、カラオ
ケ採点装置60で得られた得点は重み付け手段62に与
えられ、ここで先に決定した重みを加えて新たな得点と
する(S37)。この重み付け後の得点は能力段階分類
手段66にてどの能力段階に属するか検討される(S3
8)。まず、得点が90点以上ならば合格に分類され
(S39)、90点未満で80点以上ならば(S4
0)、全国大会に分類され(S41)、80点未満で7
0点以上ならば(S42)、地区大会に分類され(S4
3)、70点未満で60点以上ならば(S44)、書類
選考に分類され(S45)、60点未満は不合格(表示
なし)となる。
【0056】この分類結果を受けたオーディション用表
示部67は、図12(B)に示すようにディスプレイ1
6上にて得点と対応する能力段階の名称を目立つように
表示する(S46)。この表示に際しては、前述のよう
に3秒程度、得点を循環させたり、能力段階の名称をサ
イクリックに点滅させて利用者に気を持たせ、その後に
固定的に表示させる。また、これと同時に、効果音再生
手段68は、得点が循環する間、ドラムの連打音などの
効果音をスピーカ15から発生させて臨場感を盛り上げ
るなどして面白味を増すようにする。また、表示の固定
と共に、その能力段階に適合した効果音をスピーカ15
から出力させてもよい。例えば能力段階が合格の場合に
は、ファンファレー等を発するようにしてもよい。
【0057】一方、S44において60点未満の場合に
は、該当する能力段階の表示はなく、単に、スピーカ1
6より残念を意味する鐘の音を1つだけ発生させる(S
47)。そして、最終的に図12(C)に示すように、
各評価毎の採点結果と総合得点、及びその時の審査員画
像を表示させ、これと同時に、例えば合格の場合には
[おめでとう]等の能力段階に対応したメッセージを効
果音として発生させる(S48)。このように、オーデ
ィションモードによれば、歌唱能力に対応した能力段階
を表示できるので、単に得点を表示するだけの場合と異
なり、面白味を増すことができる。
【0058】また、重み付けが異なった審査員を決定で
きるようにしておけば、その時の運や偶然性も加味する
ことができ、より面白味を増すことができる。また、こ
の重み付け量に対応させて審査員を表示させて、所定の
メッセージ等の効果音を発するようにすることにより、
視覚的にも面白味を増すことができる。更には、得点や
能力段階が決定しても、直ちに発表せずに、所定の時間
だけ、得点や能力段階の名使用の表示を変動させること
により、利用者の期待感が大きくなり、一層、面白味を
増すことができる。
【0059】次に、図14乃至図16に基づいて歌合戦
モードについて説明する。図14は歌合戦モードを行な
うためのブロック構成図であり、図15は歌合戦モード
の時に表示手段上に表示される画像の一例を示す図であ
る。ここでは2つのグループ、すなわち紅組と白組に分
かれて紅白歌合戦を行なう場合を例にとって説明する。
70はグループ分け手段であり、入力手段11から入力
された複数の楽曲を複数、ここでは紅組と白組の2つの
グループに分けるものであり、例えば選曲の入力順に、
図15(A)に示すように紅組と白組に交互に分けられ
る。尚、グループ分けはこの態様に限らず、グループ毎
に群となって入力するようにしてもよい。また、紅白4
回戦のモードの場合には、それぞれの組で4曲ずつ、計
8曲を選曲する。また、同様に紅白6回戦の場合には、
計16曲を、紅白10回戦の場合には、計20曲をそれ
ぞれ選曲する。
【0060】71は集計手段であり、カラオケ採点装置
60の採点結果に基づいた得点をグループ毎に集計して
記憶する。72は審査員記憶部であり、得点の大きい勝
者グループを示す表示を行なうことができる奇数の審査
員画像が記憶されている。これは主記憶手段9が用いら
れる。図15(B)は審査員74A〜74Eが5人いる
場合のディスプレイ上の画像イメージを示しており、手
に勝者グループの色を示す円形カード73を有してい
る。ここでは、黒丸印●が紅組の勝ちを示し、白丸印○
が白組の勝ちを示し、結局、図示例では3対2で紅組が
勝ったことを示している。審査員記憶部72には、同じ
審査員が黒丸印のカードを持つイメージと、白丸印のカ
ードを持つイメージがともに記憶されており、必要に応
じてどちらかのイメージが取り出されて表示される。
【0061】上記審査員としては、例えば物語[西遊
記]に登場するキャラクタを割り当てなどすれば、視覚
的により面白味を増すことができる。75は得点比較部
であり、各グループに属する楽曲が1曲ずつ再生乃至演
奏されたことに応答して、それぞれの得点を比較するも
のである。76は歌合戦用表示指示部であり、上記得点
比較部75の比較結果に応じて上記審査員記憶部72か
ら勝者グループを示す状態でディスプレイ16上に図1
5(B)に示すように審査員画像を表示させる。この場
合、両グループの得点差に応じて表示される紅カードの
数と白カードの数を変化させる。また、表示支持部76
は、途中の経過として、例えば半分の数の楽曲の再生が
完了した時点で、各グループの得点の中間結果を表示す
るように指示を出す。図15(D)はこの時の表示状態
を示す。
【0062】77は効果音再生手段であり、画像表示に
際して、メッセージを含む所定の効果音をスピーカ15
から発するものである。例えば各グループが1曲ずつ演
奏が終了した時、僅かな得点差で紅組が勝った時には紅
カードを3枚、白カードを2枚表示しつつ[僅差で紅の
勝ち]なるメッセージを発する。図15(C)はこの僅
差で紅組の勝ちの場合の表示を示している。また、やや
大きめの点差で紅組が勝った場合には、紅カードを4
枚、白のカードを1枚表示しつつ[大差で紅の勝ち]な
るメッセージを発する。更に大きな差で紅組が勝った時
には、5枚カード全てを紅カードにした表示を行いつつ
[紅の圧勝]なるメッセージを発する。
【0063】さて、このように構成された歌合戦モード
に基づいて行なわれるフローについて説明する。図16
は歌合戦モードのフローチャートである。まず、利用者
がモード切換手段61の操作ボタン61Aとモード確定
ボタン61Bを操作して、3つの内の1つの歌合戦(紅
白)モードを選択・確定すると(S50)、カラオケ採
点装置の採点基準が自動的にチャレンジモードに固定さ
れる(S51)。そして、紅組と白組の2つのグループ
に分かれた利用者が、紅組と白組で1曲ずつ交互に選曲
を行い、例えば4回戦の場合には計8曲、連続的に選曲
する(S52)。この選曲入力に従って、グループ分け
手段70は、紅組と白組とグループ分けを行い、その結
果は、図15(A)に示すように紅組と白組の楽曲が交
互に色分けされて表示される(S53)。
【0064】次に、紅グループが1曲再生を行い(S5
4)、続いて白グループが1曲再生を行ない(S5
5)、それぞれがボーカルを唄う。この再生と同時に、
カラオケ採点装置60では採点評価がそれぞれ行なわ
れ、それぞれの得点は集計手段71にて集計されると同
時に、1回毎の得点が得点比較部75へ送られ、ここで
紅白1曲毎の得点を比較する(S56)。そして、この
比較結果に基づいて歌合戦用表示指示部76は、ディス
プレイ16に図15(C)に示すように両組の個人得点
を表示すると共に併せて審査員の画像も例えば表示面の
左上に表示する(S57)。この場合、紅カードを持つ
審査員の数と白カードを持つ審査員の数は、得点差に応
じて前述のように変更させる。また、表示に際しては、
利用者に期待感を持たせるために、例えば3秒間程度、
得点をサイクリックに変更すると共に紅、白カードもサ
イクリックに変更され、その後に、固定的に表示させる
ようにしてもよい。また、この表示と併せて、効果音再
生手段77は、例えば[僅差で紅の勝ち]などのメッセ
ージをスピーカ15から発生させるようにする。
【0065】次に、中間結果の発表の時期か否かを判断
し(S58)、中間結果の発表時期ならば、グループ毎
に得点を集計し(S59)、その結果を、ディスプレイ
上に表示する(S60)。図15(D)はこの時の表示
状態を示している。中間結果の発表時期は、例えば演奏
すべき全楽曲数の半分の数が演奏された時点に設定すれ
ばよい。また、この中間結果の発表時に[後半戦も頑張
ろう]などのメッセージをスピーカ15より出力させる
ようにしてもよい。以上のように全曲の再生が完了する
までS54〜S60の各ステップを実行し(S61)、
全曲の再生が完了したならば、紅白のグループ毎の総得
点を集計手段71は計算し(S62)、その結果をディ
スプレイ16に表示する(S63)。この時の表示態様
を図15(E)に示す。この表示の時に、紅組が僅かの
差で勝った時には、[僅差で紅組の勝ち]などのように
得点差に適したメッセージをスピーカ15から発するよ
うにしてもよい。
【0066】このように、複数のグループに分かれて歌
唱能力を競うようにすることにより、装置の使用態様が
広がって遊び感覚を大幅に取り入れることができ、面白
味を大幅に向上させることができる。特に、グループ毎
の得点のみならず、審査員の画像を表示して視覚的に面
白味を持たせ、また、メッセージを含む効果音を発生さ
せることによって聴覚的にも面白味を持たせることによ
り、更に、遊び感覚を取り入れることができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラオケ
装置によれば次のように優れた作用効果を発揮すること
ができる。歌唱能力に応じて、採点結果の得点のみなら
ず、能力段階の表示も併せて行なうオーディションモー
ドを取り入れることにより、遊び感覚を取り入れて面白
味を増すことができる。また、ランダムに決定される重
み付けを採点結果に加えることにより、その時の偶然性
や運も加味することができ、更に遊び感覚を増すことが
できる。更に、審査員画像を表示させたり、効果音を加
えることにより、視覚的及び聴覚的にも更に面白味を増
すことができる。
【0068】複数のグループに分かれて採点結果を競い
合う歌合戦モードを組み入れることにより、装置の使用
態様が広がって、遊び感覚を大幅に取り入れることがで
き、面白味を増すことができる。また、効果音を発生さ
せたり、審査員画像を表示させたりすることにより、聴
覚的及び視覚的にも面白味を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラオケ装置の概略構成図を示す。
【図2】カラオケ装置の再生手段を主体とする部分のブ
ロック図を示す。
【図3】ガイドメロディーの流れの一例を示す図であ
る。
【図4】ピッチとリズムの採点を行なう時の平均ピッチ
と基準タイミングの採り方を示す説明図である。
【図5】カラオケ採点装置を示すブロック構成図であ
る。
【図6】採点基準の表を示す図である。
【図7】ディスプレイ(表示手段)に表示された表示形
態の一例を示す図である。
【図8】ピッチの採点及びリズムの採点を含めたメイン
処理を示すフローチャートである。
【図9】スタミナの採点を示すフローチャートである。
【図10】モードの切り換わりを示す図である。
【図11】オーディションモードを実行するためのブロ
ック構成図である。
【図12】オーディションモード時に表示手段上に表示
される画像の一例を示す図である。
【図13】オーディションモードのフローチャートであ
る。
【図14】歌合戦モードを行なうためのブロック構成図
である。
【図15】図15は歌合戦モードの時に表示手段上に表
示される画像の一例を示す図である。
【図16】歌合戦モードのフローチャートである。
【符号の説明】
1…カラオケ装置、3…記憶媒体、8…制御手段、9…
主記憶手段、11…入力手段、12…再生手段、13…
マイクロフォン、16…ディスプレイ(表示手段)、1
7…採点基準切換手段、32…ピッチ採点部、33…リ
ズム採点部、34…スタミナ採点部、35…総合点加算
手段(加算手段)、36…タイミング発生手段、37…
ボーカルピッチ抽出手段、38…平均ピッチ算出手段、
39…比較用ピッチ抽出手段、40…基準ピッチ抽出手
段、41…ピッチ得点抽出手段、42…総合ピッチ得点
算出手段、43…基準タイミング算出手段、44…ボー
カルタイミング検出手段、45…リズム得点抽出手段、
46…総合リズム得点算出手段、47…ボーカル変動判
断手段、48…スタミナ得点抽出手段、49…総合スタ
ミナ得点算出手段、60…カラオケ採点装置、61…モ
ード切換手段、62…重み付け手段、63…重み付け設
定部、64…重み付け選択手段、65…審査員表示部、
66…能力段階分類手段、67…オーディション用表示
指示部、68…効果音再生手段、70…グループ分け手
段、71…集計手段、72…審査員記憶部、75…得点
比較部、76…歌合戦用表示指示部、77…効果音再生
手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出 英生 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 吉野 治 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 今村 佳也 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 山本 睦 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 谷口 末晴 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 小島 勉 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MIDIデータによる伴奏音楽情報を再
    生しつつ歌詞文字を表示させて、マイクロフォンから入
    力される音声信号を併せて再生するカラオケ装置におい
    て、前記マイクロフォンから入力される音声信号を採点
    するためのカラオケ採点装置と、前記カラオケ採点装置
    側にて得られた得点に応じて複数の能力段階に分類する
    能力段階分類手段と、前記能力段階分類手段により分類
    された能力段階の名称を表示する表示手段とを備えたこ
    とを特徴とするカラオケ装置。
  2. 【請求項2】 前記得点と前記能力段階の名称の表示に
    際して、一定の期間内、表示されている得点を変動させ
    ると共に前記能力段階の全ての名称を同時に明滅させた
    後に固定的に表示することを前記表示手段に指示するオ
    ーディション用表示指示部を有することを特徴とする請
    求項1記載のカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 前記得点を表示する際に、同時に効果音
    を併せて再生する効果音再生手段を有することを特徴と
    する請求項2記載のカラオケ装置。
  4. 【請求項4】 異なった複数の重み付けが予め設定され
    た重み付け設定部と、選曲時に前記重み付け設定部の複
    数の重み付けからランダムに1つを選択する重み付け選
    択手段と、この重み付け選択手段により選択された重み
    付けに対応する重みを、前記カラオケ採点装置で得られ
    た得点に加算して新たな得点とする重み付け手段とを有
    することを特徴とする請求項1乃至4記載のカラオケ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記選択された重み付けに対応した審査
    員画像を前記表示手段に表示させる審査員表示部を有す
    ることを特徴とする請求項4記載のカラオケ装置。
  6. 【請求項6】 MIDIデータによる伴奏音楽情報を再
    生しつつ歌詞文字を表示させて、マイクロフォンから入
    力される音声信号を併せて再生するカラオケ装置におい
    て、入力された複数の楽曲を複数のグループに分けるグ
    ループ分け手段と、前記マイクロフォンから入力される
    音声信号を採点するためのカラオケ採点装置と、このカ
    ラオケ採点装置の採点結果に基づいた得点を前記複数の
    グループ毎に集計する集計手段と、この集計手段の結果
    を表示する表示手段とを備えたことを特徴とするカラオ
    ケ装置。
  7. 【請求項7】 前記グループ分け手段は、連続的に入力
    された複数の楽曲が、交互に異なったグループに属する
    ものと認識することを特徴とする請求項6記載のカラオ
    ケ装置。
  8. 【請求項8】 前記集計手段は、所定数の楽曲の演奏が
    完了した時点で、前記複数のグルーブ毎の中間得点を集
    計し、前記表示手段は、前記中間得点を表示することを
    特徴とする請求項6または7記載のカラオケ装置。
  9. 【請求項9】 得点の大きな勝者グループを示す表示を
    行なうことができる奇数の審査員画像を記憶する審査員
    記憶部と、各グループに属する楽曲が1曲ずつ再生され
    たことに応答して前記カラオケ採点装置側にて得られた
    得点を比較する得点比較部と、この得点比較部の比較結
    果に応じて前記審査員記憶部から勝者グループを示す状
    態で審査員画像を表示させる歌合戦用表示指示部とを有
    することを特徴とする請求項6乃至8記載のカラオケ装
    置。
  10. 【請求項10】 前記歌合戦用表示指示部は、前記得点
    比較部の比較結果の大小に応じて、前記勝者グループを
    示す状態で表示される審査員画像の数を変更させること
    を特徴とする請求項9記載のカラオケ装置。
  11. 【請求項11】 前記歌合戦用表示指示部による表示指
    示に際して、同時に所定の効果音を併せて再生する効果
    音再生手段を有することを特徴とする請求項9または1
    0記載のカラオケ装置。
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