JP3996565B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、歌唱採点機能を備えたカラオケ装置における採点精度の向上に関する。
従来よりカラオケ装置には、歌唱者の歌唱の巧拙を採点する採点機能を備えたものがあった。従来より実用化されている採点機能は、ガイドメロディなどのリファレンスから抽出した音高と歌唱音声から抽出した周波数とを比較するもの(たとえば特許文献1)やこれに音量変化の評価を加味したもの(特許文献2)などがあった。
特開平10−49183号公報 特開平10−161673号公報
しかし、従来の採点機能は、歌唱周波数がリファレンスとどの程度の時間(サンプル数)一致したか(許容周波数範囲に入ったか)に基づいて得点を決定するものであったため、歌唱音程を安定させやすいゆっくりした長い音符が多い曲は、短い音符が連続する曲やテンポが速い曲に比べて高得点を得やすいというアンバランスが生じていた。また、同じ曲でも短い音符が連続する部分を適当に歌唱していても、長い音符の部分で音程に注意すれば高得点が得られることになり、本当の歌唱の巧拙を判定することができないという欠点があった。
この発明は、実際の歌唱の巧拙を正確に判定することができるようにした採点機能付きのカラオケ装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、カラオケ曲を演奏するとともに、歌唱旋律の各音符の音高情報および区切り情報を含むリファレンスデータをカラオケ曲の演奏と同期して供給する演奏手段と、歌唱音声をサンプリング入力する歌唱音声入力手段と、前記歌唱音声を前記リファレンスデータと比較し、1個の音符の期間内に前記歌唱音声の周波数と歌唱旋律の音高との差が許容範囲内になったサンプルが所定個数以上であったとき、この音符について合格と判定し、合格した音符または不合格の音符の数に応じた得点を決定する手段であって、短い音符ほど大きな重みづけで得点を決定する採点手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明では、短い音符の重みを大きくし、長い音符の重みを小さくしたことにより、音程の取りにくい短い音符で音程が合っている場合(歌唱音声の周波数と歌唱旋律の音高とが一致している場合、および、それらの差が許容範囲内に入っている場合)には、その音符の時間が短くても長い音符で音程が正確な場合よりも高得点が得られるようになる。
すなわち、各音符において、歌唱音声の周波数が歌唱旋律の音高と合っていたとき、その音符について合格ノートと判定する。合格ノートの数が多いほど高い得点を与えるが、時間的な長さに応じて音符に重み付けをし、時間的に短い音符ほど重みが大きくなるようにする。これにより、音がよく変化する難しい曲(曲中のパッセージ)を上手く歌った場合により高得点が得られるようにした。
なお、同じ音符でもテンポの違いによって実際の時間が異なるが、音符の長さを拍数でなく時間(サンプル数)で計測することにより、実際の拍の時間に基づいて判定することができる。
また、この発明は、前記歌唱旋律の音高情報、および、前記入力された歌唱音声の一方または両方をローパスフィルタ処理するフィルタ手段を備えたことを特徴とする。
この発明では、歌唱旋律の音高情報、歌唱音声の一方または両方をローパスフィルタ処理している。歌唱旋律の音高情報をLPF処理することにより、歌唱旋律の音高情報の不連続で機械的な音高変化がなだらかになり、実際の歌唱者の音高変化に近づけることがでる。また、歌唱音声をLPF処理することにより、ビブラートなどの細かい周波数変動を除去することができ、技巧を凝らした歌唱がかえって低い評価になってしまうことを防止することができる。
以上のようにこの発明によれば、歌唱者の歌唱を採点する場合に、単にリファレンスデータ(歌唱旋律の周波数)に一致した時間や回数で判断するよりも正確に、実際の歌唱の巧拙に基づく判定をすることが可能になる。
図面を参照してこの発明の実施形態であるカラオケ装置について説明する。
カラオケ装置において、カラオケ曲の演奏はカラオケ曲の楽音を発生しながら背景映像・歌詞テロップをモニタに出力する動作であるが、採点モードを設定すると、このカラオケ曲の演奏に加えて、歌唱者の歌唱音声をリファレンスと比較することによって採点し、曲の終了後に点数を算出して表示する採点動作を実行する。
図1は、同カラオケ装置のブロック図である。カラオケ装置は、装置全体の動作を制御するCPU10と、これに接続された各種機器で構成されている。CPU10には、ハードディスク11、RAM12、音源13、ミキサ(エフェクタ)14、ボーカルアダプタ19、MPEGデコーダ20、合成回路21、操作部23が接続されている。ハードディスク11は、カラオケ曲を演奏するための曲データやモニタに背景映像を表示するための映像データなどを記憶している。RAM12には、プログラムや曲データを読み出すエリア、および、採点モード時に採点結果等を記録する採点ログエリアなどが設定されている。
音源13は、CPU10が実行する曲シーケンサ31の処理によって入力された曲データ(ノートイベントデータ等)に応じて楽音信号を形成する。形成した楽音信号はミキサ14に入力される。ミキサ14は、音源13が発生した複数の楽音信号、および、マイク17−A/Dコンバータ18を介して入力された歌唱者の歌唱音声信号に対してエコーなどの効果を付与するとともに、これらの信号を適当なバランスでミキシングする。ミキシングされたデジタルの音声信号はサウンドシステム15に入力される。サウンドシステム15はD/Aコンバータおよびパワーアンプを備えており、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して増幅し、スピーカ16から放音する。ミキサ14が各音声信号に付与する効果およびミキシングのバランスはCPU10によって制御される。
また、A/Dコンバータ18によってデジタル信号に変換された歌唱音声信号は、ボーカルアダプタ19にも入力される。ボーカルアダプタ19は、この入力された歌唱音声信号から歌唱周波数を割り出すとともに、CPU10の曲シーケンサ31から入力されたリファレンスの周波数を割り出す。そして、この歌唱周波数とリファレンス周波数を同期させて30ms毎にCPU10(採点モード処理34)に入力する。リファレンスとしては、曲データに含まれるガイドメロディデータが用いられる。また割り出した周波数は、C0からのセント値で表現される。
HDD11に記憶されている背景映像データ41は、MPEG2形式にエンコードされており、CPU10が実行する背景映像再生プログラム33は、これを読み出してMPEGデコーダ20に入力する。MPEGデコーダ20は、入力されたMPEGデータをNTSCの映像信号に変換して合成回路21に入力する。合成回路21は、この背景映像の映像信号の上に歌詞テロップや採点結果の表示などのOSDを合成する回路である。この合成された映像信号はモニタディスプレイ22に表示される。
操作部23は、パネルスイッチインタフェースやリモコン受信回路などからなっており、利用者によるパネルスイッチやリモコン装置の操作に応じた操作信号をCPU10に入力する。CPU10は、操作入力処理プログラム35によってこの操作信号を検出し、対応する処理を実行する。この操作入力処理プログラム35はシステムプログラムに含まれるものである。
パネルスイッチやリモコン装置は、曲番号を選択したり、採点モードなどのモードを選択するための種々のキースイッチを備えている。
パネルスイッチやリモコン装置で曲番号が入力されると、操作入力処理プログラム35がこれを検出し、カラオケ曲のリクエストであるとしてシーケンサ30に伝達する。シーケンサ30は、これに応じて、この曲番号で識別されるカラオケ曲の曲データをハードディスク11の曲データ記憶エリア40から読み出す。シーケンサ30は、曲シーケンサ31および歌詞シーケンサ32からなっており、歌詞シーケンサ32は、文字パターン作成プログラム32aを含んでいる。曲シーケンサ31は曲データ中の演奏データトラック、ガイドメロディトラックなどのトラックのデータを読み出し、このデータで音源13を制御することによってカラオケ曲の演奏音を発生させる。また、歌詞シーケンサ32は、曲データ中の歌詞トラックのデータを読み出し、このデータに基づいて歌詞テロップの画像パターンを作成して合成回路21に出力する。また、背景映像再生プログラム33は、シーケンサ30からの指示に応じて所定の背景映像データを読み出してMPEGデコーダ20に入力する。
ここで、図2を参照してハードディスク11に記憶されている曲データについて説明する。曲データは、同図(A)に示すように、カラオケ曲を演奏するための楽音トラック、ガイドメロディを発生するためのガイドメロディトラック、歌詞テロップを表示するための歌詞トラック、曲中の区切りを示すマークデータが書き込まれるマークデータトラックなどからなっている。曲データは、これ以外にヘッダ、音声データ、音声データ制御トラックなどを有しているが説明を簡略化するためにこの図では省略する。
各トラックは、MIDIフォーマットに従って記述されている。たとえば、ガイドメロディトラックは、同図(B)に示すように、ノートオンイベントデータ、ノートオフイベントデータなどのイベントデータと各イベントデータの読み出しタイミングを示すタイミングデータからなっている。ノートオンイベントデータは音高データを含み、このノートオンによって発生する楽音(ガイドメロディ)の音高を指定する。この楽音は次のノートオフイベントデータが読み出されるまで継続する。
タイミングデータは、各イベントデータ間の時間的間隔を示すデュレーションデータや曲のスタート時刻からの絶対時間を示す絶対時間データなどで構成することができる。
楽音トラック、ガイドメロディトラックのイベントデータは、上記のように楽音の音高、音量、オン/オフなどを示すノートイベントデータなどで構成され、このノートイベントデータを音源13に入力することにより、音源13はこのイベントデータに対応する楽音を発音したり消音したりする。楽音トラックは、多数の楽器の楽音を発生するために複数トラック(パート)で構成されており、ガイドメロディトラックは、歌唱旋律をガイドするための単旋律のMIDIデータで構成されている。
また、マークデータトラックには、カラオケ曲の曲中の種々の区切り点を示すマークデータが書き込まれる。マークデータとしては、序奏と1コーラス目の区切りに書き込まれる1コーラス目マーク、1コーラス目と間奏の区切りに書き込まれる間奏マーク、間奏と2コーラス目の区切りに書き込まれる2コーラス目マーク、2コーラス目とエンディングの区切りに書き込まれるエンディングマークなどがあり、また、各コーラス中のサビの開始・終了点に書き込まれるサビ開始マーク、サビ終了マークなどがある。このマークは上記演奏トラック、ガイドメロディトラックが発生する楽音と同期しており、システムエクスクルーシブメッセージとして記述される。
一方、歌詞トラックのイベントデータは、このカラオケ曲の歌詞テロップをシステムエクスクルーシブデータでインプリメントしたシーケンスデータであり、楽音トラックやガイドメロディトラックとは異なるイベントデータを有している。イベントデータは、ページ区切りデータ、歌詞表示データなどである。
通常モードのカラオケ曲の演奏では、シーケンサ30により上記のようなカラオケ演奏音の発生や歌詞テロップの表示処理動作が行われるが、採点モード時には、これに加えて採点モード処理プログラム34により、採点処理動作が実行される。
まず図3の機能ブロックを参照して、採点モード時の各部の処理について説明する。マイク17から入力された歌唱音声信号は、A/Dコンバータ18でデジタル音声信号に変換されてボーカルアダプタ19に入力される(同時にミキサ14にも入力されるがここでは採点モードの動作のみについて説明する)。ボーカルアダプタ19では、このデジタル音声信号を歌唱周波数検出部102に入力して歌唱周波数(セント値)を検出する。
一方、リファレンス周波数検出部101には、カラオケ曲の演奏に同期して、曲シーケンサ31からリファレンスデータが入力される。リファレンスデータは、上述したようにガイドメロディデータが用いられる。リファレンス周波数検出部101は、入力されたMIDIデータのノートオンイベントデータから音高情報を抽出し、その音高のセント値をリファレンス周波数として出力する。
歌唱音声検出部102による歌唱周波数の検出およびリファレンス周波数検出部101によるリファレンス周波数の検出は、30ms毎に同期して実行され、その検出結果が30ms毎に採点モード処理プログラム34に入力される。
また、リファレンス周波数検出部101は、曲シーケンサ31からノートオン/オフイベントデータが入力されると、そのタイミングにノートオン情報、ノートオフ情報を採点モード処理プログラム34に通知する。
採点モード処理プログラム34では、入力された歌唱周波数およびリファレンス周波数に対してローパスフィルタ(LPF)処理(105、106)を行う。リファレンス周波数に対するLPF処理は、機械的な音高列であるリファレンス(図4(A)参照)の音高変化を滑らかにして人間の歌唱に近づけるための処理である。また、歌唱周波数に対するLPF処理は、ビブラートなどの技巧を除去してフラットな歌唱周波数情報を得るための処理である。
図4(A)はリファレンスとして用いられるガイドメロディデータの例を示す図である。リファレンスデータは、音符が連続しているレガート区間であっても正確な拍タイミングに不連続に音高が変化する機械的なデータである。このような不連続なリファレンスに対してLPF処理を行うことにより、同図(B)に示すように、音符と音符の間ではなだらかに音高が変化するようになり、リファレンスを歌唱者の実際の歌唱に近い音高変化のものにすることができる。なお、音符が途切れる休符の区間やノンレガートで歌唱するところなどは、このLPF処理の対象外にする。これにより、音の無い区間のデータによりLPF処理が不自然な動きになってしまうことを防止することができる。
同図(C)は歌唱音声周波数データの例を示す図である。歌唱音声周波数は、音符(音高)の変わり目でなだらかな音高の移行(いわゆる「しゃくり」)をしているとともに、音の伸ばしの部分では、ビブラートなどの周期的な周波数変化をしている。この歌唱音声周波数データをLPF処理することにより、同図(D)に示すように、しゃくり部分のオーバーシュートやビブラートなどの細かい周波数変化を除去することができ、歌唱しようとしていた周波数を正確に抽出することができるようになる。
なお、マイク17から入力された音声信号には歌唱音声信号のみならず種々のノイズが含まれている。このノイズ成分のレベルが大きい場合、周波数検出部102は、このノイズ成分を歌唱音声信号と見なしてその周波数を検出してしまう場合がある。このようなノイズ成分がLPF処理部106に入力されると、その1サンプルだけでなくその後もずっと誤ったデータが出力されてしまう。そこで、歌唱音声の周波数変化と考えにくい、150セント以上の突然の音高変化があった場合には、そのデータを無視して(直前のサンプルデータをもう一度採用して)LPF処理を行うことにより、ノイズによる悪影響を防止することができる。
歌唱周波数およびリファレンス周波数のデータ列は、30ms毎の離散データであるため、上記の処理を好適に達成するため、歌唱周波数に対するLPF処理部106は、カットオフ周波数5.5Hzの2次フィルタを用い、リファレンス周波数に対するLPF処理部105は、カットオフ周波数5Hzの2次フィルタを用いている。
また、この実施形態では、歌唱周波数、リファレンス周波数の両方に対してLPF処理を行っているが、この処理は必須ではない。また、どちらか一方のみに対して行っても上記それぞれの効果を得ることができる。
LPF処理をされた歌唱周波数およびリファレンス周波数は、採点部107に入力される。採点部107は、歌唱周波数とリファレンス周波数とを比較し、その差分(セント値)を算出し、この差分に基づいて各ノート(音符)毎に合格ノート、不合格ノートを判定する。採点部107には、リファレンス周波数検出部101からノートオン情報・ノートオフ情報が入力されるため、その区間に歌唱周波数が、所定(1〜複数)サンプル以上歌唱旋律の音高に合っていた(周波数許容範囲に入っていた)場合には、「合格ノート」であると判定し、歌唱周波数が歌唱旋律の音高に合った回数が上記所定サンプル未満であった場合には「不合格ノート」であると判定する。
さらに上記合格ノート/不合格ノートの判定と並行して、各音符をその音符の長さ(短さ)に応じてランク付けする。すなわち、短い音符のほうが歌唱の音程を合わせるのが難しいため、音符をその時間的な長さに応じてランク分けして、最終得点を算出するときの重み付けを変えるようにしている。
図8(A)は、ランク分けと各ランクの重み付けを示す図である。この例では10サンプル(300ms)以下の長さの音符をAランクとして1.2の重みを与えるようにしている。また、33サンプル(約1秒)より長い音符は歌唱が容易な長い音符であるとしてCランクとし、0.8の重み付けにしている。その中間の11サンプル〜33サンプルの音符は、通常の音符であるとして、1の重みを与えている。
最終得点は、原則として、合格ノート数の楽曲の全ノート数に対するパーセント、すなわち合格ノート数を全ノート数で除算して100を掛けたものであるが、この重み付け採点では、合格ノート数を各ランク別に集計してそれぞれの重み付け係数を乗算し、この重み付けされた値を合計したものを全ノート数で除算するようにしている。そして、カラオケ装置におけるエンターテイメント機能であることを考慮して、これに50を掛けた値に50を加算して100点満点とし、最低でも50点が出るようにしている。
フローチャートを参照して採点モード処理プログラム34の処理について説明する。
図5は入力監視動作を示すフローチャートである。この動作ではボーカルアダプタからの入力を監視している。サンプルデータ、すなわち30ms毎の歌唱周波数およびリファレンス周波数が入力されると(s1)、その両方に対してLPF処理を実行する(s3、s4)。上記のようにこのLPF処理はどちらか一方のみでもよい。このLPF処理の結果を採点処理(図6等)に通知する。
一方、リファレンス周波数検出部101からノートオン情報またはノートオフ情報が送られてきた場合には(s2)、これを採点処理に通知する(s5)。
図6は採点処理動作を示すフローチャートである。入力監視処理(図5)からノートオン情報が送られてきたとき、この処理動作をスタートする。
まず、このノート期間に入力されたサンプル数、許容範囲内のサンプル(OKサンプル)数、および、許容範囲外のサンプル(NGサンプル)数をカウントするカウンタをリセットする(s9)。
次にサンプルデータすなわちLPF処理がされた歌唱周波数およびリファレンス周波数が入力されるまで待機する(s10)。サンプルデータが入力されると、サンプル数カウンタをカウントアップする(s11)。ただし、サンプルデータが入力されても処理がスタートして最初の5サンプルについては、そのデータを廃棄し何も処理しないでサンプルデータ待ちルーチン(s10)にもどる(s32)。これは、図4に示したようにノートスタート直後の150ms程度は、周波数の漸次的な変化(いわゆる「しゃくり」など)で周波数が安定しないため、この範囲は判定(採点)対象から外すようにしているためである。
なお、上記のように最初の5サンプルについては目標周波数から大きく外れている可能性があるため、歌唱周波数またはリファレンス周波数にLPF処理を施す場合、この採用しない5サンプルがその後のサンプルデータのLPF処理に悪影響が及ばないようにLPF入力から削除するようにしてもよい。この場合、この最初の5サンプルが終了した時点でLPF処理に対してそれまで入力したサンプルデータを破棄するように通知すればよい。
6サンプル目以後のサンプルデータが入力された場合には、s13以下の処理を実行する。s13では、そのとき入力された歌唱周波数をリファレンス周波数と比較してその差分を求める。この差分が許容範囲内の場合には(s14)、OKサンプルカウンタをカウントアップし(s15)、差分が許容範囲外の場合にはNGサンプルカウンタをカウントアップする(s16)。
サンプルデータ待ちルーチンでノートオフ情報が入力された場合には(s17)、OKカウント数(および/またはNGカウント数)に基づいてこのノートが合格ノートであるか否かを判定する(s18)。そして、サンプル数のカウント値に基づいてこの音符のランク付け(A/B/C)を行う(s19)。合格ノートと判定した場合には(s20)、最終得点を集計する得点集計処理に対して合格ノートである旨およびこのノートのランクなどを含む合格ノート情報を出力する(s21)。不合格ノートと判定した場合には得点集計処理に対して不合格ノートである旨およびこのノートのランクなどを含む不合格ノート情報を出力する(s22)。
ここで、合格ノートの判定は、OKカウント数が(1〜複数の)所定値以上になったとき、NGカウント数が(0〜複数の)所定値以下であったとき、OKカウント数の比率が所定値以上であったときなどの基準で行えばよい。
図7は得点集計処理である。曲シーケンサ31またはリファレンス周波数検出部101から曲終了メッセージが送られてきたときこの処理を実行する。まず、合格ノートの数をランク別に集計する(s25)。次に各ランク毎のノート数に重み係数を加算したものを合計し、これを全ノート数で除算して基礎点を算出する。この基礎点に50を乗算し、次に50を加算して最終得点を算出する(s26)。算出された最終得点をモニタ22に表示する(s27)。
上記実施形態では、合格ノートのみを採点の対象にしているが不合格ノートの数やそのランクを採点の対象にしてもよい。
また、上記実施形態では、時間の長さに基づいてノートをA/B/Cの3段階にランク分けしているが、ランク分けは3段階に限定されない。また、各ランクの境界線は10サンプルと33サンプルに限定されない。また、各ランクの重み付け係数は、1.2/1.0/0.8に限定されない。
また、各ノートを複数段階のランクに分類するのではなく、図8(B)に示すように、それぞれの長さに応じた重み付け係数を与えるようにしてもよい。この変化曲線(直線・折れ線を含む)は、図示のものに限定されない。
また、上記ランク分け、重み付け係数等は、全ての楽曲について共通であってもよく、ジャンル毎または曲毎に別のものを設定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、合格ノートをその長さで重み付けしているが、不合格ノートも重み付けして減点するようにしてもよい。すなわち、上記実施形態では、合格ノートは1.2/1.0/0.8の重み付けで累算され、不合格ノートは一律に0であるが、不合格ノートであっても、短い音符の場合には、0ではなく、0.1〜0.8程度の点数を加算するようにする。また、長い音符が不合格になった場合には、0でなく減点するようにしてもよい。
この発明の実施形態であるカラオケ装置のブロック図 同カラオケ装置で用いられる曲データの構成例を示す図 同カラオケ装置の採点処理の機能ブロックを示す図 同カラオケ装置におけるLPF処理を説明する図 同カラオケ装置の入力監視処理を示すフローチャート 同カラオケ装置の採点処理動作を示すフローチャート 同カラオケ装置の得点集計処理を示すフローチャート 同カラオケ装置の音符のランク付けを説明する図
符号の説明
10…CPU、11…ハードディスク、12…RAM、13…音源、14…ミキサ、15…サウンドシステム、16…スピーカ、17…マイク、18…A/Dコンバータ、19…ボーカルアダプタ、20…MPEGデコーダ、21…合成回路、22…モニタ、23…操作部、
30…シーケンサ、31…曲シーケンサ、32…歌詞シーケンサ、32a…文字パターン作成プログラム、33…背景映像再生プログラム、34…採点モード処理プログラム、35…操作入力処理プログラム、
40…曲データ記憶エリア、41…背景映像記憶エリア、43…採点ログ、
101…リファレンス周波数検出部、102…歌唱周波数検出部、105、106…ローパスフィルタ処理部、107…採点部

Claims (2)

  1. カラオケ曲を演奏するとともに、歌唱旋律の各音符の音高情報および区切り情報を含むリファレンスデータをカラオケ曲の演奏と同期して供給する演奏手段と、
    歌唱音声をサンプリング入力する歌唱音声入力手段と、
    前記歌唱音声を前記リファレンスデータと比較し、1個の音符の期間内に前記歌唱音声の周波数と歌唱旋律の音高との差が許容範囲内になったサンプルが所定個数以上であったとき、この音符について合格と判定し、合格した音符または不合格の音符の数に応じた得点を決定する手段であって、短い音符ほど大きな重みづけで得点を決定する採点手段と、
    を備えたカラオケ装置。
  2. 前記歌唱旋律の音高情報、および、前記入力された歌唱音声の一方または両方をローパスフィルタ処理するフィルタ手段を備えた請求項1に記載のカラオケ装置。
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