JPH1026995A - カラオケ採点装置 - Google Patents

カラオケ採点装置

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JPH1026995A
JPH1026995A JP8199760A JP19976096A JPH1026995A JP H1026995 A JPH1026995 A JP H1026995A JP 8199760 A JP8199760 A JP 8199760A JP 19976096 A JP19976096 A JP 19976096A JP H1026995 A JPH1026995 A JP H1026995A
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JP
Japan
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data
pitch
score
rhythm
vocal
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JP8199760A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Kosugi
恒夫 小杉
Hideo Koide
英生 小出
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 採点結果を聴感による評価により近づけて適
正な評価を行なうことができるカラオケ採点装置を提供
する。 【解決手段】 音声信号を入力するマイクロフォン13
と、MIDIデータに含まれるガイドメロディーのノー
トオンデータから得られる基準ピッチを基準として、前
記マイクロフォンから入力された音声信号のピッチを採
点するピッチ採点部32と、前記ノートオンデータから
得られる基準タイミングを基準として、前記音声信号の
リズムを採点するリズム採点部33と、前記ピッチ採点
部の出力と前記リズム採点部の出力とを加算する加算手
段35とを備えるように構成する。これにより、聴感に
よる評価に適合した、より適正な採点を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラオケ採点装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、飲食店や家庭等に設置されるカ
ラオケ演奏装置等の音楽再生装置においては、所望する
楽曲の伴奏音楽情報、背景映像情報、歌詞文字情報がレ
ーザディスク等の記憶媒体に予め記憶されている。そし
て、利用者が所望する楽曲を選曲すると、再生伴奏音に
合わせて背景映像が写しだされると同時にこの映像に歌
詞文字が表示され、利用者が歌唱し易いように歌詞文字
の色が伴奏に合わせて変化していくようになされたもの
が広く知られている。このようなカラオケ演奏装置にあ
っては、レーザディスクに記憶されている以外の楽曲に
ついては、利用することができないし、また、利用頻度
が高い楽曲のみならず、利用頻度が低い楽曲も全部揃え
るとなるとそれに伴う費用も膨大なものとなり、現実的
ではない。
【0003】更には、新曲が登場して、その曲をカラオ
ケ演奏装置の伴奏で歌いたい場合にあっても、その新曲
が、カラオケ演奏装置用のレーザディスクとしてカッテ
ィングされ、市販されるまでは歌うことはできず、利用
できるまでに例えば数ヵ月も待たなければならない。そ
こで、これらの問題点を一気に解決するための手段とし
て、通信カラオケ装置が最近開発されるに至った。この
通信カラオケ装置は、既発売の楽曲はもとより逐次発表
される多種類の楽曲に関する情報を情報センタがデータ
ベースとして持ち、これから選択したものを必要に応じ
て電話回線を介して個々の利用者に配信し、この配信さ
れた楽曲の中から利用者が選択して利用するものであ
る。この通信カラオケ装置には、利用者が選曲を行なう
毎に、選曲された楽曲に関する情報をセンタ側から配信
するようにした非蓄積型の装置や利用者が容量の大きな
記憶媒体、例えばハードディスクを備えておき、これに
使用頻度の高い楽曲に関する情報を蓄積しておき、この
蓄積データから所望の楽曲を選択して利用するようにし
た蓄積型の装置がある。この蓄積型の装置は、通信回線
の費用が非蓄積型の装置と比較して少なくて済むことか
ら、広く利用される傾向にある。
【0004】この蓄積型装置の記憶媒体のデータは、夜
間等の電話回線の利用率が低い時に、毎日或いは必要に
応じてアップデートされ、早期に配信することができ
る。ところで、シンセサイザや電子ピアノ等の電子楽器
は、技術進歩により音質などの性能が格段に向上してお
り、これを駆動する情報は、音楽情報の伝達用に規定さ
れたMIDI(Musical Instrument
DigitalInterface)規格に則って伝
送される。ここで、MIDIとは、シンセサイザや電子
ピアノ等の楽器等の音源と連結して情報の交換を可能と
すべく定められたハードウエアとソフトウエアの規格を
いう。
【0005】このMIDI規格を用いることにより、電
子楽器制御信号を効率的に伝送することが可能となっ
た。また、このMIDI規格に属さない他の情報、例え
ば歌詞文字情報と静止画情報は可逆算術圧縮法による信
号で送信され、コーラス情報はPCM(Pulse C
ode Modulation)信号やMPEG(Mo
ving Picture Image Cordin
g Experts Group)信号により送信され
ることになる。カラオケ演奏装置の記憶装置へ蓄積され
た情報は、利用者の選曲に応じて読み出されて、再生さ
れ、利用者は再生される伴奏音楽に合わせて且つディス
プレイに表示された歌詞文字を参照しつつ歌唱すること
になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近にあっ
ては、カラオケ装置の娯楽性を増すために利用者の歌唱
力を採点する機能を備えたものが種々提案され、実用化
されている。例えば、特開昭60−87397号公報、
特開昭60−87398号公報、特開平4−70690
号公報、特開平4−362696号公報等に採点装置が
開示されている。しかしながら、これらの採点装置は、
利用者の歌唱力を必ずしも正確に評価できるものではな
く、実際に、客観的に判断した聴感と評価点との間に大
きな差が生ずることもあった。例えば特開平4−706
90号公報を例にとれば、利用者の発するボーカルから
ピッチを抽出し、これと基準となる再生ピッチとの差か
ら歌唱力を評価するものであるが、ピッチを基にした採
点では、採点結果と聴感による評価とが一致しない場合
が多かった。
【0007】またその他に、基準となるメロディーライ
ンのエンベロープ変化をマイクロフォンから入力された
ボーカル(音声信号)のエンベロープと比較して歌唱力
を採点する方法(特開昭58−132297号公報)も
知られているが、いずれも十分なものではなかった。本
発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解
決すべく創案されたものであり、その目的は採点結果を
聴感による評価により近づけてより適正な評価を行なう
ことができるカラオケ採点装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ボーカルの
採点パラメータとしてピッチだけではなく、リズムを加
えることにより、更に実際の聴感による評価に近い採点
結果を得ることができる、という知見を得ることによ
り、本発明に至ったものである。すなわち、本発明は、
音声信号を入力するマイクロフォンと、MIDIデータ
に含まれるガイドメロディーのノートオンデータから得
られる基準ピッチを基準として、前記マイクロフォンか
ら入力された音声信号のピッチを採点するピッチ採点部
と、前記ノートオンデータから得られる基準タイミング
を基準として、前記音声信号のリズムを採点するリズム
採点部と、前記ピッチ採点部の出力と前記リズム採点部
の出力とを加算する加算手段とを備えるように構成した
ものである。
【0009】このように構成することにより、利用者が
ボーカルを唄うとマイクロフォンからは音声信号が入力
され、ピッチ採点部ではボーカルのピッチに対する採点
を行ない、リズム採点部ではボーカルのリズムに対する
採点を行ない、これらを加算手段により合計することに
より、実際の聴感による評価に近い採点結果を得ること
ができる。
【0010】具体的には、MIDIデータに含まれるガ
イドメロディーの音符に対応したノートオンデータから
基準ピッチデータを抽出する基準ピッチ抽出手段と、一
定の時間間隔のタイミングデータを発生するタイミング
発生手段と、マイクロホンから入力された音声信号から
前記タイミングデータのタイミングでボーカルピッチデ
ータを抽出するボーカルピッチ抽出手段と、前記ボーカ
ルピッチデータが増加、或いは減少する期間の平均ピッ
チデータを算出する平均ピッチ算出手段と、時系列的に
供給される2つの前記ノートオンデータ間に得られた前
記平均ピッチデータから比較用平均ピッチデータを求め
る比較用平均ピッチ抽出手段と、前記ノートオンデータ
を受ける毎に、前記比較用平均ピッチデータと前記基準
ピッチデータとの差分がピッチ基準差分に達したか否か
に応じてピッチ得点データを抽出するピッチ得点抽出手
段と、前記MIDIデータの送出が終了するまでの間に
得られた前記ピッチ得点データに基づいて総合ピッチ得
点データを求める総合ピッチ得点算出手段と、前記ガイ
ドメロディのノートオンデータを受けた時の基準タイミ
ングデータを検出する基準タイミング検出手段と、前記
ノートオンデータを受けた時に最も近接しており、且つ
前記ボーカルピッチデータが増加から減少、或いは減少
から増加に変化した時のボーカルタイミングデータを検
出するボーカルタイミング検出手段と、前記基準タイミ
ングデータと前記ボーカルタイミングデータとの時間的
差分がリズム基準差分に達したか否かに応じてリズム得
点データを抽出するリズム得点抽出手段と、前記MID
Iデータの送出が終了するまでの間に得られた前記リズ
ム得点データに基づいて総合リズム得点データを求める
総合リズム得点算出手段とを備えるように構成する。
【0011】ボーカルピッチ抽出手段では、ボーカルの
音声信号を一定間隔のタイミングでサンプリングするこ
とによりボーカルピッチデータを求め、このボーカルピ
ッチから平均ピッチ算出手段が平均ピッチデータを求め
る。平均ピッチは、離散的に入力されるノートオンデー
タの2つの入力間において通常、複数個求められ、この
複数個の平均ピッチに基づいて比較用平均ピッチ抽出手
段は比較用平均ピッチを求める。そして、ピッチ得点抽
出手段は、基準ピッチと比較用平均ピッチの差分がピッ
チ基準差分に達したか否かに応じてピッチ得点を抽出す
る。このピッチ得点は、ノートオンデータを受ける毎に
抽出される。そして、総合ピッチ得点算出手段は、上記
各ピッチ得点を総和して総合ピッチ得点を求める。
【0012】一方、基準タイミング検出手段は、ノート
オンデータを受けた時に対応して基準タイミングを求
め、これを基にしてボーカルタイミング検出手段は、上
記基準タイミングに最も近いボーカルタイミングを求め
る。リズム得点抽出手段は、上記基準タイミングとボー
カルタイミングとの時間的差分がリズム基準差分に達し
たか否かに応じてリズム得点を求める。そして、総合リ
ズム得点算出手段は、上記各リズム得点を総和して総合
リズム得点を求める。以上求めた総合ピッチ得点と総合
リズム得点を加えれば、より聴感による評価に近い採点
を行なうことができる。
【0013】この他に、各ノートオンを受けた時にボー
カルが入力されたか否かを判断する総合スタミナ得点を
評価に加えることもできる。このスタミナ得点は、ノー
トオンの各音符に対してボーカルが発せられたか否かを
調べるものてある。上記各総合得点を総合点加算手段に
より加算すれば、総合評価が得られる。そして、得点表
示手段は、上記総合ピッチ得点、総合リズム得点、総合
スタミナ得点、総合評価等を表示し、利用者に採点結果
を知らせる。また、ピッチ基準差分と、リズム基準差分
を多段階に切り換える採点基準切換手段を設けておけ
ば、歌唱能力に適した採点基準を選択することが可能と
なる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るカラオケ採
点装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。この
カラオケ採点装置の機能は、ソフトウエアで実行される
ものであり、これを搭載したカラオケ装置について、ま
ず、説明する。図1はカラオケ採点装置を搭載したカラ
オケ装置の概略構成図を示し、図2はカラオケ装置の再
生手段を主体とする部分のブロック図を示す。まず、図
1に基づいてカラオケ装置の全体構成について説明す
る。蓄積型のカラオケ装置1にて必要とされる情報を提
供する情報センタ2は、多数の楽曲についての伴奏音楽
情報、歌詞文字情報、コーラスを付加する場合にはコー
ラス情報等を蓄積した大容量の記憶媒体3を有し、各楽
曲はデータベース化されている。上記伴奏音楽情報は、
電子楽器を駆動するための情報であり、MIDI規格に
よりフォーマット化されている。
【0015】センタ制御部4は、この情報センタ2の全
体の動作を管理するものであり、このデータベースは、
必要に応じて、インターフェース5から公衆の電話回線
6を介して所定のカラオケ装置1に対して配信される。
情報センタ2は複数のカラオケ装置を管理下におき、図
示例ではその内の1つを示している。情報センタ2から
配信された情報は、カラオケ装置1側のインターフェー
ス7を介して装置内へ取り込まれる。制御手段8は、例
えばマイクロコンピュータ等よりなり、このカラオケ装
置全体の動作を制御するものである。
【0016】主記憶手段9は、情報センタ2から配信さ
れた多数の楽曲に関する情報、すなわちMIDI情報、
歌詞文字情報、コーラス情報、静止画情報等を記憶する
ための記憶媒体であり、多量のデータを記憶することか
ら、安価で且つ記憶容量の大きな記憶媒体、例えばハー
ドディスク等により構成される。動画情報蓄積手段10
は、例えば多数のレーザディスク等よりなり、この中に
多数の動画が予め記憶されており、各動画は演歌、フォ
ーク、ポップス等の曲種に対応して、必要に応じて読み
出される。キーボード及びリモコン装置よりなる入力手
段11は、利用者が選曲を行なったり、曲のテンポ(速
さ)を設定する情報を入力するものであり、そのための
操作ボタン11A等を有している。
【0017】再生手段12は、入力手段11からの選曲
情報に基づいて、制御手段8を介して主記憶手段9から
読み出してきたMIDI情報、コーラス情報、歌詞文字
情報等を再生するものであり、再生された伴奏音楽、コ
ーラスは、マイクロフォン13より入力された歌声と共
にミキサ手段14にてミキシングされ、スピーカ15に
て音響として出力することになる。また、このミキサ手
段14は、入力信号を増幅するアンプを内蔵している。
また、選曲された楽曲の再生と同時に、その曲種に応じ
て選択された動画情報が制御手段8を介して動画情報蓄
積手段10から読み出され、ディスプレイ16にこれを
表示しつつ上記再生手段12にて再生した歌詞文字情報
をスーパーインポーズしてこれを重ね合わせて表示する
ようになっている。採点基準切換手段17は、後述する
採点時の基準を切り換えるものであり、切換用ボタン1
7Aを有している。
【0018】次に、図2に基づいて、図1中の再生手段
12を主体とした具体的な構成について説明する。ま
ず、再生手段12は、制御手段8に接続されるバス18
を有し、このバス18には、書き込み・読み出し動作が
早い高速のアクセス用記憶手段として、例えば再生用D
RAM(Dynamic Random Access
Memory)19が接続されている。この再生用D
RAM19は、主記憶手段9から読み出した、選択され
た楽曲に関する情報を静止画情報を除いて一時的に蓄積
するものであり、従って、この内部には、歌詞文字情報
を記憶する歌詞文字エリア、MIDI情報(伴奏音楽情
報)を記憶するMIDIエリア、コーラス情報を記憶す
るコーラスエリアや処理に必要な情報を一時的に記憶す
るエリア等が確保されている。
【0019】主フォント記憶手段20は、主たる言語或
いは文字数の少ない言語のフォント情報を固定的に記憶
する媒体であり、例えばROMよりなり、フォント情報
がこの中に予め記憶される。そして、表示すべき歌詞文
字に対応するフォント情報が引き出されることになる。
フォント展開部21は、先の主フォント記憶手段20か
ら引き出された情報を展開してドット情報に変換するも
のであり、例えばOFG(Outline Font
Generator)により構成される。歌詞文字再生
手段としての歌詞文字ビデオ信号形成部22は上記フォ
ント展開部21にて展開して形成されたドット情報に基
づいて実際のビデオ信号を形成する部分であり、このビ
デオ信号形成部22は歌詞文字用VDP(Video
Display Processor)23と、ここで
形成されたビデオ信号を一時的に記憶する歌詞文字ビデ
オRAM24を有している。
【0020】静止画ビデオ信号形成部25は、静止画用
のビデオ信号を形成する部分であり、このビデオ信号形
成部25は、前記主記憶手段9から読み出された静止画
情報を直接取り込んでビデオ信号を形成する静止画用V
DP(Video Display Processo
r)26と、ここで形成されたビデオ信号を一時的に記
憶する静止画ビデオRAM27を有している。スイッチ
手段29は、上記歌詞文字ビデオ信号形成部22から送
られてきたビデオ信号と上記静止画ビデオ信号形成部2
5から送られたビデオ信号或いは前記動画情報蓄積手段
10から送られたビデオ信号を選択して重畳して出力す
るものであり、これによりディスプレイ16上には、静
止画或いは動画と歌詞文字が重ね合わせて表示されるこ
とになる。
【0021】MIDI再生部30は、シンセサイザ等の
音源を有しており、MIDIエリアから読み出されたM
IDI情報に基づいて順次、電子音を合成して再生し、
伴奏音楽を形成するものである。コーラス再生部31
は、コーラスエリアから引き出されたコーラス情報に基
づいてコーラス音を再生するものである。そして、この
MIDI再生部30及びコーラス再生部31にて再生さ
れたオーディオ信号は、ミキサ手段14にてマイクロフ
ォン13からの音声信号と更に混合・増幅されて、スピ
ーカ15から音響として再生するようになっている。ま
た、このマイクロフォン13から入力された音声信号
は、カウンタ等よりなるタイミング発生手段36より出
力される例えば25msecのパルス波により、ボーカ
ルピッチ抽出部51にてサンプリングされてA/D変換
される。そして、この出力は、例えばマイクロコンピュ
ータ等よりなるサブ制御部52に割り込みをかけ、主C
PU側である制御手段8のバス18に接続される。
【0022】次に、このようなカラオケ装置に設けられ
る本発明のカラオケ採点装置について説明する。前述の
ようにこの採点装置の機能は、例えば、マイクロコンピ
ュータよりなる制御手段8にプログラムとして組み込ま
れている。ここでは、歌唱力の評価項目として、従来行
なわれていたピッチ評価に加え、リズム評価及びスタミ
ナ評価を行なう。ピッチ評価は正しい音程で各音符を唄
った度合を示し、リズム評価は正しい時間で各音符を唄
った度合を示し、スタミナ評価は唄うべき音符を唄った
度合を示している。
【0023】MIDI情報においては、1つの楽器の演
奏情報は1つのチャンネルで送られ、演奏楽器数が増え
ればそれだけ使用チャンネル数も増加するが、通常のカ
ラオケ装置においては、その内の1つの楽器について唄
うべき主旋律に沿った演奏を行なわしめて利用者にとっ
て唄い易くしている。この主旋律に沿った演奏を行なう
楽器は、通常、人間の音声に似た音を出力する、例えば
オーボエ等が選ばれる。この主旋律に沿った演奏をガイ
ドメロディーと称するが、MIDI情報で、このガイド
メロディーの音符が変わるところでノートオンデータが
含まれている。例えば図3はガイドメロディーの流れの
一例を示しており、ドレミファ…と演奏する場合、音符
の変わり目にノートオンデータが間欠的に、或いは離散
的に出力される。すなわち、ノートオンは音符に対応し
たものと捉えることができる。尚、[ミ],[ミ]のよ
うな音が2つ続いた場合には、それぞれに対応してノー
トオンデータが出力される。
【0024】図4は本発明のピッチとリズムの採点を行
なう時の平均ピッチと基準タイミングの採り方を示す説
明図である。図中、太線はMIDIデータのメロディー
ラインを示し、黒丸●はサンプリングされたボーカルピ
ッチデータを示し、クロス×はボーカルピッチの平均ピ
ッチデータを示す。また、ノートオンの音符として例え
ば[ド]、[レ]が発音されているものとする。ここで
は、ボーカルピッチデータは25msec毎にサンプリ
ングされ、このボーカルピッチデータが増加から減少に
転じた時、或いは逆に減少から増加に転じた時に、それ
までの増加時の或いは減少時の間の平均ピッチデータが
算出される。図中においては、それぞれのボーカルピッ
チデータ群の平均ピッチデータが円弧状の矢印で示され
ている。
【0025】ここでピッチ点、リズム点及びスタミナ点
についてそれぞれ説明する。 〈ピッチ点の説明〉ボーカルを唄う場合、音程の不安定
性やビブラート等によりどんなに上手に一定の音程を唄
っている時にも、必ず上下にある程度変位する。そこ
で、検出ピッチの局所的なピーク或いはボトムを認識
し、ピークとボトム間の検出ピッチ(ボーカルピッチ)
の平均値を平均ピッチとした。尚、平均ピッチは、ピー
ク或いはボトム検出後、次のサンプリングタイムの時、
すなわち25msec後に求められる。
【0026】〈リズム点の説明〉リズム点もピッチ点と
同様にピーク−ボトム間の平均ピッチを利用するが、逆
に唄い手が意識して異なる音程の音符を唄い始めた時間
を抽出するために、連続したピーク−ボトム間の平均ピ
ッチが一定の周波数以上変動した時間を認識し、ガイド
メロディーのノートオンデータの発音時間との時間差を
リズム点の評価対象とした。すなわち、ノートオンデー
タの発音時に最も近い平均ピッチをとった時と、ノート
オンデータの発音時との時間的差分を評価対象とした。
【0027】〈スタミナ点の説明〉ボーカルは、不安定
性やビブラート等により前述のように周波数が変動しな
いことはない。従って、ガイドメロディーの音符の発音
(ノートオン時)の後より次のノートオン時までの間に
検出した平均ピッチが変動した場合にスタミナ点を加算
することとした。また、最終結果は、演奏終了後の加算
結果とガイドメロディーの総音符数(ノートオン総数)
との比(割合)とした。尚、このスタミナ点の評価は、
各音符に対して音声を発すれば、必ず満点の得点が得ら
れるので、いわば付属的な評価であり、従って、必ずし
も必要な評価ではない。これに対して、ピッチ点の評価
とリズム点の評価は、歌唱力を本質的に問う評価であ
り、必ず必要とする。さて、このような評価を行なうた
めに図5に示すように本発明装置のブロックが構成され
る。尚、前述したように各ブックの機能は、プログラム
上のソフトウエアで処理される。
【0028】図5において、32は音声信号のピッチを
採点して評価するピッチ採点部であり、33は音声信号
のリズムを採点して評価するリズム採点部であり、34
はスタミナを採点して評価するスタミナ採点部である。
また、35は上記ピッチ採点部32、リズム採点部33
及びスタミナ採点部34の各採点結果を総合する加算手
段、すなわち総合点加算手段であり、個々の採点結果及
びこれらの総合点を得点表示手段16に表示し得るよう
になっている。尚、ここでは得点表示手段16は、歌詞
文字や背景画を表示するディスプレイと兼用されてい
る。まず、ピッチ採点部32について説明すると、36
はタイミング発生手段であり、ここからはボーカルサン
プリング用に25msecのタイミングクロックを発生
している。37はボーカルピッチ抽出手段であり、マイ
クロフォン13から入力されたボーカルの音声信号を上
記25msec毎のタイミングでボーカルピッチデータ
(図4参照)を抽出する。通常、ボーカルのビブラート
周期は、0.1〜0.3秒であり、1周期あたり2点以
上でサンプリングするためにはサンプリング周期は50
msec以下、好ましくは25msec程度が良く、あ
まりにも周期が短いとデータ数が多くなり過ぎて処理で
きなくなるので、下限はプログラムのメインルーチンの
時間、例えば10msec程度とする。
【0029】38は平均ピッチ算出手段であり、上記ボ
ーカルピッチが増加している期間、または減少している
期間の平均ピッチデータを算出する。図4においては、
×点で平均ピッチが示されているが、黒丸印のボーカル
ピッチが増加から減少に転じた時、或いは増加から減少
に転じた時に、初めてその旨を認識できるので、ボーカ
ルピッチのピーク時、或いはボトム時の25msec後
に平均ピッチが算出されている。39は比較用平均ピッ
チ抽出手段であり、2つのノートオンの発音間、例えば
図4中では[ド]と[レ]の間に得られた複数の平均ピ
ッチから比較用平均ピッチを求める。図4中では音符
[ド]、[レ]のノートオン間の2つの平均ピッチは偶
然にも一致しているが、ガイドメロディにより表される
基準ピッチに最も近い方の平均ピッチを比較用平均ピッ
チとして求める。尚、比較用平均ピッチの求め方として
は上記した方法に限定されず、例えば2つのノートオン
発音間の全ての平均ピッチの平均値を求めて、これを比
較用平均ピッチとしてもよい。また、得られた平均ピッ
チ等は例えば再生用DRAM19等の高速アクセス可能
なメモリに記憶されるのは勿論である。
【0030】40は基準ピッチ抽出手段であり、MID
Iデータ中に含まれるガイドメロディのノートオンデー
タから基準ピッチを抽出する。この基準ピッチは、当然
のこととしてメロディラインの高さに一致する(図4参
照)。41はピッチ得点抽出手段であり、上記基準ピッ
チと上記比較用平均ピッチとのピッチの差分が、予め定
められているピッチ基準差分に達したか否かを判定し、
これに応じてピッチ得点を抽出する。このピッチ得点
は、ノートオンデータを受ける毎に行なわれ、従って、
これで1つの音符(ノートオン)に対するピッチ得点が
求められている。
【0031】図6は採点基準の表を示している。ここで
は採点基準が異なった5つのモード、すなわちイケイケ
モード、ビギナーモード、チャレンジモード、セミプロ
モード及びチャンピオンモードを有しており、イケイケ
モードとチャンピオンモードに関しては他のモードと得
点配分を変えている。また、ビギナーモードからチャン
ピオンモードに順次移行するのに従って、ピッチ基準差
分は128から48へ移行し、後述するリズム基準差分
は10から4へ移行してともに小さくすることによって
基準を厳しく設定している。例えばビギナーモードを例
にとれば、上記ピッチ差分が128よりも小さい時に
は、ピッチ得点は+1となり、128以上の時にはピッ
チ得点は0(零)である。ここでピッチ評価に関してズ
レの値128は、半音のズレに対応する。
【0032】42は総合ピッチ得点算出手段であり、M
IDIデータの送出が終了するまでの間に得られた上記
各ピッチ得点を総和して所定の処理を施すことによって
総合ピッチ得点を求めるものである。ここで所定の処理
とは、ピッチ評価に対する配点を加味した得点を求める
ことをいう。例えば全評価が満点の時のトータルを10
0点とし、ピッチ評価に対しては30点の得点配分がな
されているものとすると、ピッチの評価に対する総合ピ
ッチ得点は次の式で与えられる。 総合ピッチ得点=ピッチの得点配分(例えば30)×ピ
ッチ得点の総数/検出ノートオンの総数
【0033】次に、リズム採点部33について説明す
る。43は基準タイミング検出手段であり、ガイドメロ
ディーのノートオンを受けた時からのタイミング発生手
段のカウント値を基準タイミングとして検出する。すな
わち、最初のノーオオンからのカウンタのカウンタ値で
あり、25msec毎に増加する。44はボーカルタイ
ミング検出手段であり、ノートオンを受けた時(基準タ
イミング)に最も近接しており、且つ上記ボーカルピッ
チが増加から減少、或いは減少から増加に変化した時の
ボーカルタイミングを検出するものである。すなわち、
ボーカルタイミングは、ノートオンの発音時に最も近い
平均ピッチを検出した時に対応しており、従って、ボー
カルタイミング検出手段44は、上記平均ピッチ算出手
段38からの出力である平均ピッチデータを受けてい
る。このリズムの評価は、音程の変化に対応してボーカ
ルの音程が如何に対応して変化したかを評価するもので
あり、中にはノートオンの発音に先立って、次の音符を
唄う人もいることから、ノートオン発音時の前後におい
て最も近い平均ピッチ検出時をボーカルタイミングとし
て抽出している。
【0034】45はリズム得点抽出手段であり、上記基
準タイミングと上記ボーカルタイミングとの間の時間的
差分が、予め定められているリズム基準差分に達したか
否かを判断し、これに応じてリズム得点を抽出するもの
である。このピッチ得点は、結果的にノートオンデータ
を受ける毎に行なわれることになる。この時に、リズム
基準差分は、図6に示す表のように予め定められてお
り、モードに応じて基準値を変えてある。例えばビギナ
ーモードからチャンピオンモードへ移行するに従って、
リズム基準差分は10から4へ順次移行し、基準を厳し
く設定してある。例えばビギナーモードを例にとれば、
タイミングの時間的差分が10よりも小さい時には、リ
ズム得点は+1となり、10以上の時には0(零)とな
る。ここでリズム評価に関して、ズレの値1は、25m
secのズレに対応させている。
【0035】46は総合リズム得点算出手段であり、M
IDIデータの送出が終了するまでの間に得られた上記
リズム得点を総和して所定の処理を施すことによって総
合リズムを算出する。ここで所定の処理とは、リズム評
価に対する配点を加味した得点を求めることをいう。例
えば全評価が満点の時のトータルを100点とし、リズ
ム評価に対しては30点の得点配分がなされているもの
とすると、総合リズム得点は次の式で与えられる。 総合リズム得点=リズムの得点配分(例えば30)×リ
ズム得点の総数/検出ノートオンの総数
【0036】次に、スタミナ採点部34について説明す
る。47はボーカル変動判断手段であり、ボーカルピッ
チ抽出手段37にて検出されたボーカルピッチが変動し
ているか否かを常時判断するものである。尚、ボーカル
ピッチ抽出手段37は、その特性上、音声信号が入力さ
れていない間には、最後に検出したボーカルピッチを2
5msecの間隔で間欠的に出力するようになってい
る。従って、この検出されたボーカルピッチが一定の値
を示しているという事は、その間はボーカルを唄ってい
ないことを意味する。48はスタミナ得点抽出手段であ
り、ノートオンを受ける毎に、ボーカル変動判断手段4
7からの出力に基づいてスタミナ得点を抽出する。すな
わち、ボーカルピッチが変動している限り、ボーカルが
唄われていることを意味するので、ノートオンが発音さ
れる毎にスタミナ得点は+1となる。
【0037】49は総合スタミナ得点算出手段であり、
MIDIデータの送出が終了するまでの間に得られた上
記各スタミナ得点を総和して所定の処理を施すことによ
って総合スタミナ得点を求めるものである。ここで所定
の処理とは、スタミナ評価に対する配点を加味した得点
を求めることをいう。例えば全評価が満点の時のトータ
ルを100点とし、スタミナ評価に対しては40点の得
点配分がなされているものとすると、スタミナの評価に
対する総合スタミナ得点は、次の式で与えられる。 総合スタミナ得点=スタミナの得点配分(例えば40)
×スタミナ得点の総数/選択曲のノートオン総数 ここで注意されたいのは、上記式の分母は選択曲のノー
トオン総数であり、従って1曲の途中で唄うことを中断
すれば、スタミナ評価は満点になることはない。これに
対して、先のピッチ評価やリズム評価に関しては、1曲
の途中で唄うことを中断しても、途中経過が満点になっ
ておれば、最終結果においてその評価に対しては満点と
なる。
【0038】50は図6に示す採点基準をテーブル化し
て記憶するメモリであり、ピッチ基準テーブルやリズム
基準テーブルの他にモード毎の各評価の得点配分等も記
憶されている。そして、このモードは、採点基準切換手
段17(図1参照)により切り換え可能になされてい
る。このメモリ50としては、例えば主記憶手段9が用
いられ、配信によりアップデート可能になされている。
【0039】次に、以上のように構成された本発明装置
の動作について説明する。まず、図2に基づいてカラオ
ケ装置全体の動作について説明すると、利用者が入力手
段11からテンキーを押すなどして選曲を行なうと、そ
の選択された楽曲に対応する音楽情報が主記憶手段9か
ら高速アクセス用の再生用DRAM19に転送され、次
にこの音楽情報が順次読み出されて演奏が開始される。
例えばMIDI情報は、MIDI再生部30にてデコー
ドされて、ミキサ手段14にてマイクロフォン13から
入力されるボーカルの音声信号と共にミキシングされ、
スピーカ15から音声として再生される。また、コーラ
スが存在する場合には、コーラス情報はコーラス再生部
31にてデコードされ、そして、スピーカ15から音と
して再生される。一方、これと同時に歌詞文字情報は、
フォント展開部21にて映像用に展開された後、歌詞文
字ビデオ信号形成部22を介して映像信号に変換され、
静止画ビデオ信号形成部25より作成された静止画と共
に或いは動画情報蓄積手段10により作成された動画と
共にディスプレイ16上に表示されることになる。そし
て、利用者は、このディスプレイ16上に表示された歌
詞文字を見ながら唄うことになる。
【0040】次に、このMIDIデータの再生と同時に
行なわれる本発明のカラオケ採点装置の動作について図
4及び図5も参照しつつ説明する。まず、MIDIデー
タの再生が開始されると、このガイドメロディのノート
オンを基にして基準ピッチ抽出手段40は基準ピッチ
(図4参照)を抽出する。一方、これと同時にマイクロ
フォンから入力されたボーカルの音声信号は、25ms
ecのタイミングでボーカルピッチ抽出手段37にて連
続的に抽出されてボーカルピッチが求められている。そ
して、平均ピッチ算出手段38は、この前後のボーカル
ピッチを比較してボーカルピッチが増加から減少に転じ
た時、或いは逆に減少から増加に転じた時に応答して先
の増加時の或いは先の減少時の平均ピッチを求める。平
均ピッチは図4中にてクロス×で示されている。尚、求
めたボーカルピッチや平均ピッチは、不要になるまで再
生用DRAM19等に記憶されているのは勿論である。
【0041】次に、比較用平均ピッチ抽出手段39にお
いては、ノートオンを受ける毎に、先のノートオンを受
けた時から今までに得られた複数の平均ピッチから比較
用平均ピッチを求める。図4においては、ノートオン
[ド]の発音とノートオン[レ]の発音との間に得られ
た2つの平均ピッチは同一値となっているが、実際に
は、複数の平均ピッチの内、基準ピッチに最も近い値を
比較用平均ピッチとしてとればよい。次に、ピッチ得点
抽出手段41にてこの比較用平均ピッチと先の基準ピッ
チとの差分(ピッチ差分)を求め、このピッチ差分がピ
ッチ基準差分テーブル(図6参照)上の所定値に達して
いるか否かを判断し、達していなければピッチのずれが
小さいものとして+1を与え、達していればピッチのズ
レが大きいものとして0(零点)を与えてピッチ得点を
求める。例えば、ビギナーモードが選択されているもの
と仮定すると、ピッチ差分が128より小さい時は、+
1点を与え、128に達している時には、0点を与える
ことになる。このような判断は、ノートオンを発音する
毎に行なわれる。そして、総合ピッチ算出手段42では
MIDIデータの送出が終了するまでに得られた各ピッ
チ得点を総和し、得点配分に応じた総合ピッチ得点を求
める。例えば、ビギナーモードの場合には、ピッチ評価
に30点配分されているので、満点の場合には30点と
なる。尚、途中で唄を中断した場合には、中断するまで
の間の評価が求められることになる。
【0042】一方、上記操作と同時に、基準タイミング
検出手段43はガイドメロディのノートオン発音に対応
して基準タイミング(図4参照)を求めており、そし
て、ボーカルタイミング検出手段44はこの基準タイミ
ングに最も近い平均ピッチ取得時をボーカルタイミング
として求めている。リズム得点抽出手段45は、得られ
たボーカルタイミングと基準タイミングとを比較して両
者の時間的差分を求め、このリズム時間的差分がリズム
基準差分(図6参照)中の所定値に達しているか否かを
判断し、達していなければリズムのズレが小さいものと
して+1を与え、達していればピッチのズレが大きいも
のとして0(零点)を与える。例えばビギナーモードを
例にとれば、リズム基準差分が10より小さい時には+
1点を与え、10に達している時には、0点を与えてリ
ズム得点を求める。このような判断は、当然のこととし
てノートオンが発音される毎に行なわれる。そし、総合
リズム得点算出手段46では、MIDIデータの送出が
終了するまでに得られた各リズム得点を総和し、得点配
分に応じた総合リズム得点を求める。例えばビギナーモ
ードの場合には、リズム評価に30点配分されているの
で、満点の場合には、30点となる。尚、途中で唄を中
断した場合には、中断するまでの間の評価が求められる
ことになる。
【0043】更に、上記操作と同時に、ボーカル変動判
断手段47では、サンプリングされているボーカルピッ
チが変動しているか否かを常時検出しており、この検出
結果を基にしてスタミナ得点抽出手段48はスタミナ得
点を求めている。このスタミナ得点の抽出はノートオン
が発音される毎に行なう。すなわち、ボーカルを唄って
いる限り、ビブラート等により必ずボーカルピッチは変
動するものであり、このボーカルピッチが変動している
ことを条件に、ノートオンが発音される毎に+1が与え
られ、ボーカルを唄っておらずにボーカルピッチが変動
していない時には0(零点)が与えられる。そして、総
合スタミナ得点算出手段49では、MIDIデータの送
出が終了するまでに得られた各スタミナ得点を総和し、
得点配分に応じた総合スタミナ得点を求める。例えば、
ビギナーモードの場合には、スタミナ評価に40点配分
されているので、満点の場合には40点となる。尚、途
中で唄を中断した場合には、中断するまでの間の評価が
求められ。この場合には満点になることはない。前述の
ようにこのスタミナ評価は、音程等が狂っていてもメロ
ディに合わせて声さえ出しておれば得点が加算されるの
で、その意味で補助的な評価ということができ、必ずし
も、必要なものではない。
【0044】以上のようにして得られた総合ピッチ得
点、総合リズム得点及び総合スタミナ得点は総合点加算
手段35にて単純に加算されて総合評価が求められ、そ
して、MIDIデータの送出終了時に、歌詞文字ビデオ
信号形成部22や静止画ビデオ形成部25(図2参照)
を介してディスプレイ16に総合評価点と共に各評価の
総合得点も同時に表示されることになる。図7はディス
プレイ上に得点が表示された時の一例を示しており、ピ
ッチ評価は20点、リズム評価は15点、スタミナ評価
は40点、総合評価は75点となっている。
【0045】次に、以上の動作を含めたメイン処理の流
れについて図8を参照して説明する。まず、制御系の各
種パラメータの初期化を行い(S1)、次に、曲がスタ
ートしたか否かが判断され(S2)、YESの場合に
は、曲スタートフラグに1が立っているか否かを判断す
る(S3)。ここで、NOの場合には、サンプリングさ
れるピッチデータの入力の割り込みを可能とするために
割り込みイネーブルとし(S4)、タイミングカウンタ
をリセットし(S5)、更に、曲スタートフラグをセッ
トする(S6)。これにより、MIDIデータの再生が
開始されると、25msec毎のタイミングで音声信号
がサンプリングされてボーカルピッチが検出されて記憶
される。この25msec毎のサンプリングが、演奏の
開始と同時に、内蔵のカウンタによりカウントされる。
次に、演奏が完了したか否かが常時判断され(S7)、
演奏が継続している間は(NO)、ガイドメロディーの
ノートオンが発音されたか否か常にチェックされており
(S8)、NOの場合には、そのまま各種処理、例えば
MIDIデータや歌詞文字等の再生、すなわち演奏を続
行して行く(S9)。
【0046】S8において、YESの場合、すなわちノ
ートオンが発音された時には、ノートオンフラグをセッ
トし(S10)、サンプリングにより順次入力されてく
るボーカルピッチ等に基づいて前述したような方法でピ
ッチ得点やリズム得点をノートオンが発音される毎に順
次求めて行く(S11)。ここで、S7において、YE
Sの場合、すなわち曲の演奏が完了した場合には(再生
途中での中断も含む)、割り込みディセーブルとして2
5msec毎のサンプリングデータの入力を不可とし
(S12)、今まで得られていたピッチ得点、リズム得
点、後述する割り込み処理により求めたスタミナ得点を
総計してそれぞれの得点配分の重み付けをし、総合ピッ
チ得点、総合リズム得点、総合スタミナ得点を求める
(S13)。
【0047】そして、求めた各総合得点を合計して総合
評価得点(総合評価)を求め、これを図7に示すように
各総合得点と共に表示し(S14)、曲スタートフラグ
をリセットする(S15)。そして、各種処理へと移行
することになる(S9)。また、S2において、曲がス
タートしていない場合には(NOの場合には)、直接S
9へと移行する。尚、歌唱能力を適性に評価する上で重
要な、リズム評価とピッチ評価に対する得点の合計も表
示するようにしてもよい。
【0048】次に、S4において受け付け可能とした割
り込み処理について図9を参照して説明する。まず、サ
ンプルクロックで25msec毎にサンプリングされた
ボーカルピッチデータが直前のものに対して変化してい
るか否かをチェックし(S21)、YESの場合、すな
わちボーカルピッチデータが直前のものと比較して変化
している場合には、ボーカルを唄っていることを意味し
ているので、まず、ガイドメロディーノートオンフラグ
に1が立っているか否かを判断し(S22)、YESの
場合には、スタミナ得点として+1を付与し(S2
3)、次に、ノートオンフラグをクリアする(S2
4)。このフラグをクリアした後、或いはS22におい
て、NOの場合、すなわちノートオンフラグが0(零)
の時には1つのノートオンに対してすでに+1を付与し
ていることからここでは+1を付与することなく、ボー
カルピッチデータがピークか、或いはボトムかを判断す
る(S25)。ここでYESの場合、すなわちピーク或
いはボトムの場合には、ボーカルピッチの増加期間、或
いは減少期間のボーカルの平均ピッチを計算し(S2
6)、そして、タイミングカウンタ値を保存する(S2
7)。
【0049】次に、この値を保存したならば、この値を
+1だけインクリメントする(S28)。また、S21
においてNOの場合、すなわちボーカルピッチデータが
変化していない場合には、ボーカルを唄っていないこと
を意味するので、スタミナ得点を付与することなく、単
にタイミングカウンタ値を+1だけインクリメントする
(S28)。このように、ピッチに対する評価のみなら
ず、リズムに対する評価も行なって、これらを総合的に
評価するようにしたので、歌唱能力をより適性に評価す
ることができ、聴感による評価に近づけることが可能と
なる。また、スタミナに対する評価も併せて加えること
により、選択された楽曲のメロディラインに沿って最後
まで唄えたか否かも判断に加えることができるので、歌
唱能力の評価をより適性に行なうことが可能となる。
【0050】また、利用者は、能力に合わせて採点基準
切換手段17によりモードを変えて採点基準を変更すれ
ば、自分の能力に合ったモードを選択することが可能で
ある。尚、図6中におけるピッチ基準差分やリズム基準
差分の大きさ、これに対する得点の大きさは単に一例を
示したに過ぎず、これに限定されない。例えば、同一モ
ード内でピッチ及びリズムの基準差分を複数段階の範囲
に設定しておき、これに対応して得点に重み付けを行な
うようにしてもよい。また、得点に関しては零点及びプ
ラスの得点のみならず、ズレが過度に大きい場合には、
マイナスの得点を加えるように設定してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラオケ
採点装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮は
することができる。音声信号のピッチ評価に加え、リズ
ム評価も加えるようにしたので、聴感による評価により
近い総合評価を行なうことができ、歌唱能力を適性に判
断することができる。また、楽曲の最後まで音符を飛ば
すことなく全て唄ったか否かを判断するスタミナ評価を
併せて行なうことにより、更に歌唱能力を適性に判断す
ることができる。更に、採点基準を切り換え可能な採点
基準切換手段を設けることにより、利用者の歌唱能力に
合った採点基準を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラオケ採点装置を搭載したカラオケ装置の概
略構成図を示す。
【図2】カラオケ装置の再生手段を主体とする部分のブ
ロック図を示す。
【図3】ガイドメロディーの流れの一例を示す図であ
る。
【図4】本発明のピッチとリズムの採点を行なう時の平
均ピッチと基準タイミングの採り方を示す説明図であ
る。
【図5】本発明のカラオケ採点装置を示すブロック構成
図である。
【図6】採点基準の表を示す図である。
【図7】ディスプレイ(得点表示手段)に表示された表
示形態の一例を示す図である。
【図8】ピッチの採点及びリズムの採点を含めたメイン
処理を示すフローチャートである。
【図9】スタミナの採点を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…カラオケ装置、3…記憶媒体、8…制御手段、9…
主記憶手段、11…入力手段、12…再生手段、13…
マイクロフォン、16…ディスプレイ(得点表示手
段)、17…採点基準切換手段、32…ピッチ採点部、
33…リズム採点部、34…スタミナ採点部、35…総
合点加算手段(加算手段)、36…タイミング発生手
段、37…ボーカルピッチ抽出手段、38…平均ピッチ
算出手段、39…比較用ピッチ抽出手段、40…基準ピ
ッチ抽出手段、41…ピッチ得点抽出手段、42…総合
ピッチ得点算出手段、43…基準タイミング算出手段、
44…ボーカルタイミング検出手段、45…リズム得点
抽出手段、46…総合リズム得点算出手段、47…ボー
カル変動判断手段、48…スタミナ得点抽出手段、49
…総合スタミナ得点算出手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号を入力するマイクロフォンと、
    MIDIデータに含まれるガイドメロディーのノートオ
    ンデータから得られる基準ピッチを基準として、前記マ
    イクロフォンから入力された音声信号のピッチを採点す
    るピッチ採点部と、前記ノートオンデータから得られる
    基準タイミングを基準として、前記音声信号のリズムを
    採点するリズム採点部と、前記ピッチ採点部の出力と前
    記リズム採点部の出力とを加算する加算手段とを備えた
    ことを特徴とするカラオケ装置。
  2. 【請求項2】 MIDIデータに含まれるガイドメロデ
    ィーの音符に対応したノートオンデータから基準ピッチ
    データを抽出する基準ピッチ抽出手段と、一定の時間間
    隔のタイミングデータを発生するタイミング発生手段
    と、マイクロホンから入力された音声信号から前記タイ
    ミングデータのタイミングでボーカルピッチデータを抽
    出するボーカルピッチ抽出手段と、前記ボーカルピッチ
    データが増加、或いは減少する期間の平均ピッチデータ
    を算出する平均ピッチ算出手段と、時系列的に供給され
    る2つの前記ノートオンデータ間に得られた前記平均ピ
    ッチデータから比較用平均ピッチデータを求める比較用
    平均ピッチ抽出手段と、前記ノートオンデータを受ける
    毎に、前記比較用平均ピッチデータと前記基準ピッチデ
    ータとの差分がピッチ基準差分に達したか否かに応じて
    ピッチ得点データを抽出するピッチ得点抽出手段と、前
    記MIDIデータの送出が終了するまでの間に得られた
    前記ピッチ得点データに基づいて総合ピッチ得点データ
    を求める総合ピッチ得点算出手段と、前記ガイドメロデ
    ィのノートオンデータを受けた時の基準タイミングデー
    タを検出する基準タイミング検出手段と、前記ノートオ
    ンデータを受けた時に最も近接しており、且つ前記ボー
    カルピッチデータが増加から減少、或いは減少から増加
    に変化した時のボーカルタイミングデータを検出するボ
    ーカルタイミング検出手段と、前記基準タイミングデー
    タと前記ボーカルタイミングデータとの時間的差分がリ
    ズム基準差分に達したか否かに応じてリズム得点データ
    を抽出するリズム得点抽出手段と、前記MIDIデータ
    の送出が終了するまでの間に得られた前記リズム得点デ
    ータに基づいて総合リズム得点データを求める総合リズ
    ム得点算出手段とを備えたことを特徴とするカラオケ採
    点装置。
  3. 【請求項3】 前記ボーカルピッチデータが変動してい
    るか否かを判断するボーカル変動判断手段と、前記ノー
    トオンデータを受ける毎に前記ボーカル変動判断手段か
    らの出力に基づいて前記ノートオンデータに対応する音
    符が唄われたか否かに応じて得られるスタミナ得点デー
    タを抽出するスタミナ得点抽出手段と、前記MIDIデ
    ータの送出が終了するまでの間に得られた前記スタミナ
    得点データに基づいて総合スタミナ得点データを求める
    総合スタミナ得点算出手段とを備えたことを特徴とする
    請求項2記載のカラオケ採点装置。
  4. 【請求項4】 前記総合ピッチ得点データと前記総合リ
    ズム得点データと前記総合スタミナ得点データの内、少
    なくとも2つを加算して総合評価データを求める総合点
    加算手段を備えたことを特徴とする請求項2または3記
    載のカラオケ装置。
  5. 【請求項5】 前記総合ピッチ得点データ、前記総合リ
    ズム得点データ、前記総合スタミナ得点データ及び前記
    総合評価データの内、少なくとも1つを表示する得点表
    示手段を備えたことを特徴とする請求項2乃至4記載の
    カラオケ装置。
  6. 【請求項6】 前記ピッチ基準差分と前記リズム基準差
    分とを、異なった複数の段階に切り換える採点基準切換
    手段を有することを特徴とする請求項2乃至5記載のカ
    ラオケ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002341886A (ja) * 2001-05-17 2002-11-29 Shinsedai Kk 音階認識方法および装置
JP2008145777A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Yamaha Corp 楽音信号発生装置及びカラオケ装置
JP2016012080A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 株式会社第一興商 カラオケ歌唱採点システム

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