JPH1026890A - 画像形成装置およびその中間転写体の除電方法 - Google Patents

画像形成装置およびその中間転写体の除電方法

Info

Publication number
JPH1026890A
JPH1026890A JP8183331A JP18333196A JPH1026890A JP H1026890 A JPH1026890 A JP H1026890A JP 8183331 A JP8183331 A JP 8183331A JP 18333196 A JP18333196 A JP 18333196A JP H1026890 A JPH1026890 A JP H1026890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charge
belt
intermediate transfer
amount
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8183331A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuninori Kono
訓典 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP8183331A priority Critical patent/JPH1026890A/ja
Publication of JPH1026890A publication Critical patent/JPH1026890A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高抵抗フィルムを中間転写体の除電を正確に
実施して高品質の画質を得る。 【解決手段】 中間転写体2の一次転写部の下流、かつ
二次転写部の上流に設置して当該中間転写体2に電荷を
付与するベルト帯電装置40と、ベルト帯電装置の下
流、かつ二次転写部の上流に設置して中間転写体2に帯
電した電荷量を検知するベルト電荷検知装置50と、ベ
ルト電荷検知装置の下流、かつ一次転写部の上流に設置
して中間転写ベルトの電荷を除電する除電装置30と、
ベルト電荷検知装置で検知された電荷量に基づいて除電
装置の除電量を制御する除電制御回路28とを具備し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機やレーザープリンタ等の画像形成装置に係り、特
に、中間転写体を介して感光体ドラム等の潜像担持体上
に形成された未定着トナー像を記録媒体に転写する画像
形成装置およびその中間転写体の除電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写ベルト等の中間転写体を用いた
電子写真方式の複写機、あるいはレーザープリンタ等の
画像形成装置においては、感光体ドラム等の潜像担持体
に形成した画像信号に応じた潜像をトナーで現像して顕
像化し、これを一旦中間転写体に一次転写した後、中間
転写体上の未定着のトナー像を紙あるいはOHP(オー
バーヘッドプロジェクタ)用紙(以下、OHP用紙とい
う)等の記録媒体に二次転写して複写画像あるいはプリ
ント画像を得るものである。
【0003】従来、この種の画像形成装置としては、特
公昭49−209号公報、特開昭62−206567号
公報等に記載のものが知られている。図16は本発明を
適用する画像表示装置の一例としてのレーザープリンタ
の構成を説明する模式図であって、画像書込み部60と
作像部70と制御部80とから構成される。
【0004】画像書込み部60は、画像信号で駆動され
るレーザー61、結像光学系62、回転多面鏡63、f
−θレンズ64等からなり、図示しない画像情報源から
の画像情報に応じて変調されたレーザー光Lを結像光学
系62、回転多面鏡63、f−θレンズ64を介して潜
像担持体1上に走査することで当該潜像担持体1(以
下、感光体ドラム1と称する)の表面に画像情報に応じ
た潜像を書込む。
【0005】感光体ドラム1の周囲には、カラー現像機
5、ドラム帯電器6、除電ランプ7、ドラムクリーナー
8等が配されていりる。この感光体ドラム1は図示しな
い駆動機構により矢印A方向に一定速度で回転される。
作像部70は、上記感光体ドラム1に接してベルト架張
ロール2a、2b、2cおよび二次転写部を構成するバ
ックアップロール4に巻回され、矢印B方向に周回する
中間転写体2(以下、中間転写ベルト2と称する)と、
一次転写ロール9を備える一次転写部と、二次転写ロー
ル10とバックアップロール4を備える二次転写部、お
よび定着器36とを備えている。
【0006】なお、画像書込み部60や作像部70は、
制御部80により制御される。このレーザープリンタ
は、所謂フルカラーレーザープリンタであり、現像機5
にはブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)およびサイアン(C)の各カラートナーでそれぞ
れ現像を行うカラー現像器が装備されている。同図のレ
ーザープリンタでは、感光体ドラム1上に画像書込み部
60により潜像が形成され、これを所定のカラートナー
で現像して顕像化して担持する。
【0007】感光体ドラム1に担持された未定着のトナ
ー像は、一次転写ロール9が設置された一次転写部にお
いて、感光体ドラム1に圧接して周回する中間転写ベル
ト2に静電的に一次転写される。カラー画像のプリント
時は、複数の色の画像情報に対応するトナー像を順次感
光体ドラム1に形成し、これを二次転写ロール2上で重
ねあわせる。
【0008】中間転写ベルト2に重ね合わせた未定着ト
ナー像は、二次転写ロール10とバックアップロール4
を備える二次転写部において記録媒体3上に二次転写さ
れる。記録媒体3はトレー32からピックアップロール
33で一枚宛取り出され、送り出しロール34で二次転
写部に給送される。
【0009】二次転写がなされた記録媒体3は、搬送ベ
ルト35により定着器36に到り、加熱/加圧処理され
て永久画像とされ、排出トレー39に排出される。図1
7は図16の作像部の詳細構成を説明する模式図であっ
て、5a、5b、5c、5dはそれぞれ黒現像器、イエ
ロー現像器、マゼンタ現像器、サイアン現像器、9aは
一次転写電源、10aは二次転写電源、Tはトナー、図
16と同一符号は同一部分に対応する。
【0010】同図において、感光体ドラム1には複数の
色に対する潜像が形成され、各潜像の形成毎に対応する
色のトナー現像器でトナー現像された後、一次転写部に
おいて一次転写電源9aから一次転写ロール9に印加さ
れる一次転写電圧で形成される転写電界によって中間転
写ベルト2に静電的に転写される。複数の色のトナー像
が重ね合わされた中間転写ベルト2は、二次転写部にお
いて、二次転写電源10aから二次転写ロール10に印
加される二次転写電界により記録媒体3上に静電的に二
次転写される。なお、二次転写ロール10は、最終色の
トナーが重ね転写されるまでは中間転写ベルト2から退
避(リトラクト)しており、記録媒体への一括転写時に
矢印で示すように中間転写ベルト2に押接するように駆
動するためのリトラクト機構を備えている。
【0011】このように、ブラック(Bk)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色に対応
した現像器5a,5b,5c,5dにより現像された各
色の未定着トナー像を重ね合わせてフルカラー画像を形
成するカラー画像形成装置にあっては、感光体ドラム1
の一回転毎に形成した各色の未定着トナー像を中間転写
ベルト2上で重ね合わせ、この重ね合わせトナー像を記
録媒体3へ一括転写するように構成されている。
【0012】従来のカラー画像形成装置では、記録媒体
に対して各色の未定着トナー像を直接多重転写していた
ので、記録媒体の厚さや表面特性、潜像担持体に対する
記録媒体の搬送特性等の多くの要因によって、記録媒体
上に形成したカラー画像の画質が左右されていた。しか
し、このように中間転写ベルト2を用いたカラー画像形
成装置では、既に多重転写のなされた合成像を記録媒体
3に転写しているので、記録媒体の厚さやその表面特
性、感光体ドラムに対する記録媒体の搬送ずれ等、多く
の原因によって記録媒体上に形成した画像の画質が劣化
するのを排除することができ、多重転写時における画像
の乱れや色ずれの発生を効果的に防止することができる
といった利点を有している。
【0013】そして、このように構成された従来の画像
形成装置において、感光体ドラム1から中間転写ベルト
2へ、あるいは中間転写ベルト2から記録媒体3への未
定着トナー像の転写は静電転写法により行われ、各転写
部位において被転写体の裏面側に配設された転写ロール
(バイアスロール)9にトナーとは逆極性の電界を印加
することで、未定着のトナー像が感光体ドラム1から中
間転写ベルト2へ転写され、あるいは中間転写ベルト2
から記録媒体3へ静電的に転写される。なお、上記の転
写手段として、図示の転写ロールに代えてコロナ放電器
を用いるものもある。
【0014】一般に、中間転写ベルト2には、半導電性
のフィルム材が使用され、その体積抵抗は108 〜10
12Ω・cmのものを用いることが多い。上記中間転写体
ベルトの体積抵抗率の測定は、三菱油化製Hi−Res
ta(商品名)で行い、測定に用いた電極はHRプロー
ブで、電圧100Vを30秒間印加したときの体積抵抗
率を用いている。
【0015】体積抵抗が108 Ω・cm以下であると、
感光体ドラム1から中間転写ベルト2へ転写を行うとき
に、流れ込んだ電荷が中間転写ベルト2の抵抗が低いた
めに、当該中間転写ベルトの面方向に流れてしまい、必
要な転写電界を形成できなくなる。また、中間転写ベル
ト2の体積抵抗が1012Ω・cm以上であると、感光体
ドラム1から中間転写ベルト2へ、あるいは中間転写ベ
ルト2から記録媒体3への転写工程を経ると、中間転写
ベルト2上に電荷が保持されたままとなり、次の転写サ
イクルの前に除電が必要となる。
【0016】例えば、特開平3−38675公報に示さ
れるように、中間転写ベルトに限らず、高体積抵抗のフ
ィルム材を使用した像担持体(記録媒体(転写材=用
紙)保持フィルム)の帯電に対して、除電装置を用い
て、前工程の帯電履歴を除去する処理を施す構成を備え
たものが多い。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平3
−38675に示されている除電処理は、記録媒体保持
フィルムに記録媒体を静電吸着するときに、吸着コロト
ロンの対向するロールに流入する電流を検知し、その検
知した信号により除電手段による除電量を制御するもの
である。なお、この公報に開示の画像表示装置は、本発
明を適用する画像表示装置とは異なり、上記の記録媒体
保持フィルムは所謂中間転写体ではない。
【0018】上記公報に開示されたように、記録媒体を
静電吸着する時に、吸着コロトロンの対向ロールに流入
する電流を測定する手段は、転写サイクル中にも動作で
きるため容易に除電器の除電量を制御し易い。しかし、
このような構成には以下のような問題点がある。その一
つは、記録媒体(用紙)を感光体ドラムと吸着コロトロ
ンの対向ロール間に挟んで検知する構成であるため、用
紙に記録媒体保持フィルムからの部分的な浮きなどが発
生すると、流入電流を正確に検知できない場合がある。
実際には、用紙が記録媒体保持フィルムから浮いている
場合には、電流が流れなくなるので、帯電電荷が多いと
判断されて、除電器に供給する除電のための出力を大き
くしてしまい、必要以上に除電してしまう。
【0019】そのため、次サイクルの転写工程におい
て、転写電界が大きくなって、トナーの飛散を招いた
り、カラー画像形成の場合にはカラーバランスが崩れて
しまい、画像欠陥となる。他の問題点としては、記録媒
体(用紙)サイズが小さい場合には吸着コロトロンの対
向ロールに用紙が接していない部分が存在し、当該部分
に電流が集中して流入し、その結果、検知電流が大きく
なって、帯電電荷は少ないと判断され、除電のための出
力を小さくしてしまうという不具合が起こる。
【0020】このときに最も問題となるのがOHPシー
ト(オーバーヘッドプロジェクター用シート)の高抵抗
記録媒体である。例えば、上記対向ロールがA4サイズ
のOHPシートの長手方向のサイズ(297mm)の場
合に対し、短手方向のサイズ(210mm)での送りで
は、約90mm程度の長さにわたり、記録媒体保持フィ
ルムに直接対向ロールが接する。そのため、対向ロール
に流れる電流は、短いサイズでの送りのときには、高体
積抵抗のOHPシートに阻まれ、電流は対向ロールと直
接接している部分から多く流れる。その流入電流が検知
されて、出力する除電のための電流もしくは電圧値は、
長手方向送りのOHPシートに対して少なくなる。
【0021】OHPシートに転写を行うための転写電界
は送り方向にかかわらずに同じであるため、OHPシー
トの吸着していた部分の残留電荷は、長手方向も短い方
向もほぼ同じである。しかし、除電のために出力する電
圧値が違うために、除電器を通過した後の記録媒体保持
フィルムの表面電位が異なり、次の転写サイクルの転写
電界に差が発生する。その結果、画像濃度の差や、カラ
ー画像の場合には、色むらとなって現れ、場合によって
は、同じ原稿からの複写であっても長手方向と短い方向
のOHPシートでは画質の差が生じる。
【0022】このように、従来の記録媒体を介在して帯
電量を検知する方法には、中間転写体を用いた画像表示
装置において、当該中間転写体の実際の表面電位(帯電
電荷量)を正確に検知出来ないという問題点がある。本
発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、高抵抗フィルムを中間転写体
に用いた画像形成装置において、高抵抗フィルムの電荷
量を直接検知することにより、除電を正確に実施するこ
とができ、安定的に高品質な画質が得られる画像形成装
置およびその中間転写体の除電方法を提供することにあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像情報に応
じたトナー像を担持する像担持体(中間転写ベルト)
と、この中間転写ベルトに電荷を付与する帯電器と、前
記付与された電荷を検知する半導電性の転写ロール部材
を用いた帯電電荷量の検知器と、前記中間転写ベルトを
除電する除電器を有し、非転写プロセス時に、前記検知
器を直接、中間転写ベルトに圧接して検知された電荷量
に基づいて、除電器の除電量を制御することにより、中
間転写ベルトの適正な除電を施すように構成したことを
特徴とする。
【0024】また、電荷を付与する上記帯電器および帯
電電荷検知ロールとを二次転写ロールで共用し、二次転
写ロールが中間転写ベルトの同一部分に2回以上圧接
し、1回目と2回目の電荷量を検知し、その差を用いて
除電器による除電量を制御することを特徴とする。さら
に、電荷を付与する帯電ロールと電荷量を検知する帯電
検知ロールおよび除電ロール器とを二次転写ロールで兼
用し、記録媒体への転写プロセスの終了後に、中間転写
ベルトを除電サイクルのために空回転させ、その間に二
次転写ロールを中間転写ベルトに圧接させながら帯電
し、検知し、検知結果に基づいて除電電圧を印加するこ
とを特徴とする。
【0025】すなわち、上記目的を達成するために、請
求項1に記載の第1の発明は、画像情報に応じて形成さ
れた潜像を所定のトナーにより現像したトナー像を担持
する潜像担持体と、潜像担持体に担持されたトナー像を
一次転写して担持すると共に担持されたトナー像を前記
一次転写部とは異なる部位で記録媒体に二次転写する中
間転写ベルトと、トナー像を二次転写した記録媒体を加
圧/加熱ロールして定着する定着器とを少なくとも備え
た画像表示装置であって、前記中間転写ベルトの前記一
次転写部の下流、かつ前記二次転写部の上流に設置して
当該中間転写ベルトに電荷を付与するベルト帯電装置
と、前記ベルト帯電装置の下流、かつ前記二次転写部の
上流に設置して中間転写ベルトに帯電した電荷量を検知
するベルト電荷検知装置と、前記ベルト電荷検知装置の
下流、かつ前記一次転写部の上流に設置して当該中間転
写ベルトの電荷を除電する除電装置と、前記ベルト電荷
検知装置で検知された電荷量に基づいて前記除電装置の
除電量を制御する除電制御回路とを具備したことを特徴
とする。
【0026】この構成において、ベルト帯電装置は中間
転写ベルトの一次転写部位の下流、かつ二次転写部位の
上流に設置して当該中間転写ベルトに電荷を付与する。
ベルト電荷検知装置はベルト帯電装置の下流、かつ二次
転写部位の上流に設置して中間転写ベルトに帯電した電
荷量を検知する。除電装置はベルト電荷検知装置の下
流、かつ一次転写部位の上流に設置して当該中間転写ベ
ルトの電荷を除電する。
【0027】除電制御回路はベルト電荷検知装置で検知
された電荷量に基づいて除電装置の除電量を制御する。
また、請求項2に記載の第2の発明は、画像情報に応じ
て形成された潜像を所定のトナーにより現像したトナー
像を担持する潜像担持体と、潜像担持体に担持されたト
ナー像を一次転写して担持すると共に担持されたトナー
像を前記一次転写部とは異なる部位で記録媒体に二次転
写する中間転写ベルトと、トナー像を二次転写した記録
媒体を加圧/加熱ロールして定着する定着器とを備える
と共に、前記中間転写ベルトの前記一次転写部の下流、
かつ前記二次転写部の上流に設置して当該中間転写ベル
トに電荷を付与するベルト帯電装置と、前記ベルト帯電
装置の下流、かつ前記二次転写部の上流に設置して中間
転写ベルトに帯電した電荷量を検知するベルト電荷検知
装置と、前記ベルト電荷検知装置の下流、かつ前記一次
転写部の上流に設置して当該中間転写ベルトの電荷を除
電する除電装置と、前記ベルト電荷検知装置で検知され
た電荷量に基づいて前記除電装置の除電量を制御する除
電制御回路とを具備し、前記ベルト帯電装置による前記
中間転写体の帯電領域と非帯電部の前記ベルト電荷検知
装置による検知電流の差により前記除電装置に印加する
除電電圧を制御することを特徴とする。
【0028】さらに請求項3に記載の第3の発明は、第
2の発明における前記ベルト帯電装置が半導電性の帯電
ロールを有し、前記帯電領域が前記中間転写体に押接す
る前記帯電ロールの1周分であり、前記ベルト電荷検知
装置が前記帯電領域の電荷量とこの帯電領域に隣接する
非帯電領域の電荷量を検知し、前記除電制御回路が前記
帯電領域と前記非帯電領域の電荷量による電流差に基づ
いて除電量を演算することを特徴とする。
【0029】さらに、請求項4に記載の第4の発明は、
画像情報に応じて形成された潜像を所定のトナーにより
現像したトナー像を担持する潜像担持体と、潜像担持体
に担持されたトナー像を一次転写して担持すると共に担
持されたトナー像を前記一次転写部とは異なる部位で記
録媒体に二次転写する中間転写ベルトと、トナー像を二
次転写した記録媒体3を加圧/加熱ロールして定着する
定着器とを少なくとも備えた画像表示装置であって、前
記二次転写部を構成する二次転写ロールとバックアップ
ロールを介して流れる電流を検知する電流検知器とから
なるベルト帯電/電荷検知装置と、前記ベルト帯電/電
荷検知装置の下流、かつ前記一次転写部の上流に設置し
て当該中間転写ベルトの電荷を除電する除電装置と、前
記ベルト帯電/電荷検知装置で検知された電荷量に基づ
いて前記除電装置の除電量を制御する除電制御回路とを
具備したことを特徴とする。
【0030】さらに、請求項5に記載の第5の発明は、
画像情報に応じて形成された潜像を所定のトナーにより
現像したトナー像を担持する潜像担持体と、潜像担持体
に担持されたトナー像を一次転写して担持すると共に担
持されたトナー像を前記一次転写部とは異なる部位で記
録媒体に二次転写する中間転写ベルトと、トナー像を二
次転写した記録媒体3を加圧/加熱ロールして定着する
定着器とを備えると共に、前記二次転写部を構成する二
次転写ロールとバックアップロールを介して流れる電流
を検知する電流検知器とからなるベルト帯電/電荷検知
装置と、前記ベルト帯電/電荷検知装置の下流、かつ前
記一次転写部の上流に設置して当該中間転写ベルトの電
荷を除電する除電装置と、前記ベルト帯電/電荷検知装
置で検知された電荷量に基づいて前記除電装置の除電量
を制御する除電制御回路とを具備し、前記ベルト帯電/
電荷検知装置による前記中間転写体の帯電領域と非帯電
部の前記ベルト帯電/電荷検知装置による検知電流の差
により前記除電装置に印加する除電電圧を制御すること
を特徴とする。
【0031】さらに、請求項6に記載の第6の発明は、
第5の発明における前記帯電領域が前記中間転写体に押
接する前記二次転写ロールの1周分であり、前記ベルト
帯電/電荷検知装置が前記帯電領域の電荷量とこの帯電
領域に隣接する非帯電領域の電荷量を検知し、前記除電
制御回路が前記帯電領域と前記非帯電領域の電荷量によ
る電流差に基づいて除電量を演算することを特徴とす
る。
【0032】このように、ベルト帯電/電荷検知装置
は、二次転写部位を構成する二次転写ロールとバックア
ップロールを介して流れる電流を検知する電流検知器と
からなり、中間転写ベルトに帯電させ、この帯電量を検
知する。除電装置はベルト帯電/電荷検知装置の下流、
かつ前記一次転写部位の上流に設置して当該中間転写ベ
ルトの電荷を除電する。
【0033】除電制御回路はベルト帯電/電荷検知器で
検知された電荷量に基づいて除電装置の除電量を制御す
る。以上のように、本発明の構成によれば、中間転写ベ
ルトの帯電電荷量を半導電性の転写ロールによって直接
検知するため、従来技術のように記録媒体の吸着状態や
サイズによる外乱なしに中間転写ベルトの帯電量を検知
することができ、この検知に基づいて除電用の電圧を正
確に演算することができるため、中間転写ベルトの表面
の電位は常に一定に保たれ、作像プロセス間における画
像濃度の変動や、カラー画像における色むらの発生がな
く、安定的に高品質の再生画像が得られる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、実施例を参照して詳細に説明する。 [実施例1]図1は本発明による画像表示装置の第1実
施例の構成を説明する模式図であって、28は除電制御
回路、30は除電装置、40はベルト帯電装置、50は
ベルト電荷検知装置、図16、図17と同一符号は同一
部分に対応する。
【0035】感光体ドラム1は矢印A方向への回転に伴
いその表面には周知の電子写真プロセスによって画情報
に応じた静電潜像が形成される。また、感光体ドラム1
の周囲にはブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)及びサイアン(C)の各色に対応した現像器5
a,5b,5c,5dを持つ現像機5が配設されてお
り、感光体ドラム1に形成された静電潜像を何れかの現
像器で現像してトナー像を形成するようになっている。
【0036】従って、感光体ドラム1に書き込まれた静
電潜像がイエローの画像情報に対応したものであれば、
この静電潜像はイエロー(Y)のトナーを内包する現像
器5bで現像され、感光体ドラム1上にはイエローのト
ナー像が形成される。また、感光体ドラム1の表面に当
接されるように配置された中間転写ベルト2は、複数の
ロール2a,2b,2c、およびバックアップロール4
に張架されて矢印B方向へ周回する。
【0037】感光体ドラム1に形成された未定着トナー
像は、感光体ドラム1と中間転写ベルト2とが接する一
次転写部位で感光体ドラム1から中間転写体2の表面に
転写される。この一次転写部位において、中間転写ベル
ト2の裏面側に一次転写ロール9が配設されており、こ
の一次転写ロール9にトナーの帯電極性と逆極性の電圧
を印加することで、感光体ドラム1上の未定着トナー像
が静電的に中間転写体2に吸引されて一次転写がなされ
る。
【0038】なお、一次転写ロールに代えてコロナ放電
器を配設し、このコロナ放電器9にトナーの帯電極性と
逆極性の電圧を印加して転写電界を形成することで、感
光体ドラム1上の未定着トナー像を中間転写体2に静電
吸引する構成とすることもできる。単色画像を形成する
場合は中間転写ベルト2に一次転写された未定着トナー
像は直ちに記録媒体3に二次転写するが、複数色のトナ
ー像を重ね合わせたカラー画像を一括転写する場合に
は、感光体ドラム1上でのトナー像の形成並びにこのト
ナー像の一次転写の行程が色数分だけ繰り返される。
【0039】例えば、4色のトナー像を重ね合わせたフ
ルカラー画像を形成する場合、感光体ドラム1上にはそ
の一回転毎にブラック、イエロー、マゼンタ及びシアン
の未定着トナー像Tが順次形成され、これら未定着トナ
ー像Tはその都度順次中間転写ベルト2に一次転写され
る。すなわち、中間転写ベルト2は、最初に一次転写さ
れたブラックの未定着トナー像を保持したまま感光体ド
ラム1と同一周期で周回し、中間転写ベルト2上にはそ
の一回転毎にイエロー、マゼンタ及びシアンの未定着ト
ナー像がブラックの未定着トナー像に重ねて転写され
る。
【0040】このようにして中間転写ベルト2に一次転
写された未定着トナー像は、中間転写ベルト2の周回に
伴って記録媒体3の搬送経路に面した二次転写部位へと
搬送される。二次転写部位には、半導電性のバイアスロ
ールすなわち二次転写ロール10が中間転写ベルト2に
接しており、トレー32からピックアップロール32と
搬送ロール34で所定のタイミングで給送される記録媒
体3を当該二次転写ロール10と中間転写ベルト2との
間に挟み込む。
【0041】二次転写部位における中間転写ベルト2の
裏面側には二次転写ロール10の対向電極をなすバック
アップロール4が接触して配設されており、二次転写電
源10aから二次転写ロール10にトナーの帯電極性と
逆極性の電圧を印加することで転写電界が形成され、中
間転写ベルト2に担持された未定着トナー像が上記二次
転写部位において記録媒体3に静電的に転写される。
【0042】そして、未定着トナー像が転写された記録
媒体3は剥離爪13により中間転写ベルト2から剥がさ
れ、搬送ベルト35によって定着器36に送り込まれて
加圧/加熱されて定着処理がなされる。一方、未定着ト
ナー像の二次転写を終了した中間転写ベルト2はベルト
クリーナ38によって残留トナーが除去された後、除電
装置30により予め検知された結果から決められた出力
により除電を行う。
【0043】なお、二次転写ロール10、剥離爪37、
ベルトクリーナ38及び除電装置30は中間転写ベルト
2と接離自在に配設されている。カラー画像の形成で
は、最終色の未定着トナー像が中間転写ベルト2に一次
転写されるまで、上記の各部材は中間転写ベルト2から
離間している。中間転写ベルト2の一次転写部位の下
流、かつ二次転写ロール転写部位の上流側にはベルト帯
電装置40が接地されており、作像プロセスの開始前ま
たは作像プロセスの終了後、等の非作像プロセス時に中
間転写ベルト2の表面に所定の電荷を帯電させる。
【0044】このベルト帯電装置40の下流、かつ二次
転写部位の上流側にはベルト電荷検知装置50が設置さ
れ、上記ベルト帯電装置40で帯電された中間転写ベル
ト2の電荷量を検知し、これを除電制御回路28に与え
る。除電制御回路28は検知された中間転写ベルト2の
表面の電荷に基づいて最適除電量を演算し、その演算結
果で除電装置30による除電を実行する。
【0045】なお、本実施例において、中間転写体2は
アクリル系、塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリカー
ボネート系、等の樹脂又は各種ゴムにカーボンブラック
等の帯電防止剤を適当量含有させたフィルムを、例えば
厚さ0.1mmに形成してなり、その体積抵抗率を10
12〜1014Ω・cmに調整したものを用いている。図2
は本発明による画像形成装置の第1実施例の要部構成を
さらに詳細に説明する模式図であって、16は除電ロー
ル、17は除電ロールの対向ロール、29は可変電源、
21はベルト帯電ロール、22はベルト帯電ロールの対
向ロール、23は帯電電源、24は検知ロール、25は
検知ロールの対向ロール、26は検知電源、27は電流
検出器である。
【0046】前記図1で説明したように、中間転写ベル
ト2は幾つかのロールに張架され、そのうちの一つのロ
ール(ここでは、ロール2a)の駆動により周回する。
そして、中間転写ベルト2に接離可能な半導電性ロール
からなるベルト帯電ロール21が中間転写ベルト2に圧
接し、帯電電源23によって帯電装置40に予め決めら
れた電圧(もしくは電流)を帯電ロール21に印加し、
アース接地されている対向ロール22を通して中間転写
ベルト2に電流が流入し電界が形成され、当該中間転写
ベルト2のベルト表面が帯電される。
【0047】次に、帯電装置40の下流、かつ二次転写
部位の上流側に配置されたベルト電荷検知装置50の、
接離可能な検知用の半導電性の検知ロール24が中間転
写ベルト2の周回で移動してきた上記の帯電装置40に
より帯電した中間転写ベルトの部分に検知電源26から
電圧を印加しながら圧接し、半導電性の検知ロール24
に中間転写ベルト2を会して対向して接地されている対
向ロール25を通して流れる電流を電流検知器27によ
り検知する。
【0048】このとき、検知ロール25を構成する半導
電性ロールの周方向の抵抗むらを考慮して、少なくとも
当該ロールの1周以上の検知を行うことが望ましい。こ
のときのベルト帯電ロール21による中間転写ベルト2
の帯電部分は、検知ロール24が中間転写ベルト2に圧
接して電流検知器27が電流を検知している長さ以上に
帯電されている必要がある。
【0049】電流検知器27で検知された電流量に基づ
いて、除電制御回路28は適正な除電量を演算し、これ
を除電装置30の可変電源29に与えて除電ロール16
に印加される電圧の大きさを制御して適正な除電を実行
する。図3は本発明による画像形成装置の第1実施例の
除電装置の第1具体例の構成を説明する部分斜視図であ
って、31はリトラクト機構(接離機構)、図2と同一
符号は同一部分に対応する。
【0050】同図において、除電サイクルに入ると、除
電ロール16は中間転写ベルト2の画像形成領域をカバ
ーするように当該中間転写ベルト2に押接して対向ロー
ル17と共に中間転写ベルト2を挟持するように構成さ
れている。このように構成された除電装置30は、除電
制御回路28から与えられる除電量の指示に従って除電
電源29の電圧が調整され、除電ロール16に印加され
る除電電圧が設定される。これにより、接地→対向ロー
ル17→中間転写ベルト2→除電ロール16に流れる電
流で所定の除電が成される。
【0051】図4は本発明による画像形成装置の第1実
施例の除電動作を説明する流れ図である。作像プロセス
が終了して非作像状態になると(S−1)、ベルト帯電
ロール21を中間転写ベルト2に圧接して当該ベルトの
帯電を行う(S−2)。帯電した中間転写ベルト2にベ
ルト帯電検知ロール24を圧接して当該ベルトの電荷量
を検知する(S−3)。この検知回数Nを2回行い(S
−4)、除電制御回路28は2回の検知データに基づい
て適正除電量を演算し(S−5)、これを除電装置30
の可変電源29の調整信号として当該可変電源29の出
力電圧を設定する。
【0052】除電装置はその除電ロール16を中間転写
ベルト2に圧接して除電を実行する(S−6)。この除
電の終了後、作像プロセスを開始する(S−7)。図5
は本発明による画像形成装置の第1実施例における中間
転写ベルトの帯電電位と検知電流との関係の説明図であ
って、横軸に中間転写ベルトの帯電電位(V)を、縦軸
にはベルト電荷検知装置50の検知ロール24に150
0Vを印加した時のベルト電荷検知装置50の電流検知
器27で検知される検知ロール24への流入電流It
(μA)を示す。
【0053】この図に示すように、中間転写ベルト2の
帯電電位が高いと検知ロール24に流入する電流値が少
なくなっている。なお、帯電ロール21と検知ロール2
4に印加する電圧は同極性としているが、逆極性として
も同様に実施可能である。帯電ロール21と検知ロール
24に印加する電圧を同極性として実施した例では、帯
電ロール21および検知ロール24に1500Vを印加
したとき、検知ロール24には15μAの電流が流れ
た。この時の中間転写ベルト2の帯電電位は約1300
Vとなる。
【0054】図6は帯電電位に対する除電器の出力電圧
を示した説明図であり、中間転写ベルト2の帯電電位が
1300V時には、除電装置30の除電ロール16に印
加する除電電圧を−2000Vにすればよいことが分か
る。このようにして求められた除電電圧を、中間転写ベ
ルト2に接離可能とした除電ロール16を中間転写ベル
ト2に圧接させながら印加し、接地されている対向ロー
ル17との間に電界を形成して中間転写ベルト2の除電
を行う。
【0055】本実施例によれば、除電を正確に実施する
ことができ、安定的に高品質な画質が得られる。 [実施例2]第1の実施例では、ベルト帯電装置40が
中間転写ベルト2に帯電を行いながら下流のベルト電荷
検知装置50で当該中間転写ベルト2の帯電量を検知す
る構成としたが、第2の実施例では、第1の実施例と同
じ図3の構成において、ベルト帯電装置40の帯電ロー
ル21を中間転写ベルト2に圧接して、部分的に帯電さ
せる。
【0056】本実施例では、帯電電源23から当該帯電
ロール24の1周分だけ印加して中間転写ベルト2帯電
させる。次に、中間転写ベルト2の周回でベルト電荷検
知装置50の検知ロール24を通過するときに帯電させ
た部分(帯電領域)と帯電させない部分(背景領域)と
で検知される電流量に差が生じる。
【0057】図7は中間転写ベルトの位置部に帯電させ
た場合のベルト電荷検知装置で検出される電流の説明図
であって、横軸は中間転写ベルトの移動時間(se
c)、縦軸は中間転写ベルトの帯電電位(V)である。
同図に示すように、帯電ロール21の1周分だけ中間転
写ベルト2を帯電させた場合、帯電させた部分と帯電さ
せていない部分において流入電流量にΔIの差が発生す
る。図8は中間転写ベルトの帯電電位とベルト電荷検知
装置での検知電流差の関係の説明図であって、ベルト検
知ロール24への流入電流差、すなわち検知電流差ΔI
が大きい程中間転写ベルト2の帯電電位が高いことが分
かる。
【0058】この実施例では、除電量が背景領域に対す
る帯電領域の検知電流差に応じて決められるため、環境
などにより中間転写ベルトの帯電電位が大きく変化する
場合には誤差の少ない除電がなされる。除電制御回路2
8は、この検知電流差から帯電電位を求め、それに応じ
て前記図6の関係から除電に必要な電圧を演算し、これ
を除電装置30に与える。
【0059】図9は本発明による画像形成装置の第2実
施例の除電動作を説明する流れ図である。作像プロセス
が終了して非作像状態になると(S−11)、ベルト帯
電ロール21を中間転写ベルト2に圧接して帯電ロール
21の1周分の領域にだけ当該ベルトの帯電を行う(S
−12)。
【0060】ベルト電荷検知装置50は、上記帯電領域
が到来する以前の非帯電領域から中間転写ベルト2に圧
接して検知を開始し、連続して帯電領域その後続の非帯
電領域の電荷量を検知する(S−13)。除電制御回路
28は、この帯電領域と非帯電領域との検知電流差のデ
ータに基づいて適正除電量を演算し(S−14)、これ
を除電装置30の可変電源29の調整信号として当該可
変電源29の出力電圧を設定する。
【0061】除電装置30はその除電ロール16を中間
転写ベルト2に圧接して除電を実行する(S−15)。
この除電の終了後、作像プロセスを開始する(S−1
6)。本実施例によっても、除電を正確に実施すること
ができ、安定的に高品質な画質が得られる。
【0062】図10は本発明による画像表示装置の第3
実施例の構成を説明する模式図であって、4はバックア
ップロール、10は二次転写ロール、19はコンタクト
ロール、20は帯電/検知電源、27は電流検知器、9
0はベルト帯電/電荷検知装置、前記実施例と同一符号
は同一部分に対応する。本実施例では、中間転写ベルト
2の帯電とその電荷検知の手段を同一の部材で行う構成
としたもので、前記ベルト電荷検知装置50とベルト帯
電装置40とを共用することもできるが、本実施例では
二次転写ロール10とバックアップロール4を有する二
次転写装置を共用する構成とした。なお、この場合、帯
電/検知電源20は前記図1に示した二次転写電源10
aを共用するものとした。
【0063】同図において、初めに、中間転写ベルト2
を周回させながら帯電するために二次転写ロール10を
ベルトに圧接して電圧を印加し、当該中間転写ベルト2
の所定領域に帯電を行う。この帯電領域は前記第2実施
例と同様に二次転写ロール10の1周分とする。帯電
後、ベルト帯電/電荷検知装置90を構成する二次転写
ロール10を電荷検知モードに切り換える。中間転写ベ
ルト2が2周目に入り、その帯電領域が再度二次転写ロ
ール10に達すると、ベルトの帯電電荷により二次転写
ロール10の流入電流(検知電流)が低下する。
【0064】図11は本発明の第3実施例における中間
転写ベルトの帯電に基づく検知電流の説明図である。同
図は中間転写ベルトの周回と共に、二次転写ロール10
に常時電圧を印加したときの当該二次転写ロール10に
流れる全電流の変化を示している。ここで検知する電流
を中間転写ベルトの2周目の値とするときには、前記第
1実施例と同様に取り扱うことができる。
【0065】また、中間転写ベルトの1周目と2周目の
二次転写ロールに流入する電流値の差ΔIにより中間転
写ベルトの帯電電位を検知する場合は、前記第2実施例
と同様に取り扱うことができる。中間転写ベルトに担持
されたトナー像を記録媒体に転写終了した作像プロセス
の後、二次転写ロールに印加されるバイアス電圧を除電
用の検知サイクルによって決定された電圧値に変更し、
二次転写ロールは中間転写ベルトに圧接したままでベル
ト1周分以上の回転を行って除電したのち、次サイクル
の転写工程によりベルト上に形成されたトナー像が二次
転写ロールに達する前に当該二次転写ロールは中間転写
ベルトからリトラクトして離れる。
【0066】これにより、中間転写ベルトの帯電とその
電荷量の検知するための部材を別途設ける必要がなく、
構成を簡単し装置を小型化できる。図12は本発明によ
る画像形成装置の第3実施例の除電動作を説明する流れ
図である。作像プロセスが終了して非作像状態になると
(S−21)、二次転写ロール10を中間転写ベルト2
に圧接した状態で中間転写ベルト2の1周分に帯電を行
う(S−22)。このとき、帯電電流量は電流検知器2
7で検知される。
【0067】中間転写ベルト2が2周目に入ったときの
帯電電流量が検知され(S−23、24)、除電制御回
路28は、1周目と2周目の検知電流の差ΔIに基づい
て適正除電量を演算し(S−25)、これを除電装置3
0の可変電源29の調整信号として当該可変電源29の
出力電圧を設定する。除電装置30はその除電ロール1
6を中間転写ベルト2に圧接して除電を実行する(S−
26)。
【0068】この除電の終了後、作像プロセスを開始す
る(S−27)。本実施例によっても、除電を正確に実
施することができ、安定的に高品質な画質が得られる。
以上の拡散板実施例では、除電装置30を除電ロール1
6と対向ロール17で構成したが、本発明はこのような
部材に限るものではなく、他の既知の部材を用いること
ができる。
【0069】図13は本発明による除電装置の他の具体
例を説明する斜視図であって、16aは導電ブラシ、図
3と同一符号は同一部分に対応する。この例では、除電
装置30として導電ブラシ16aを用いたものである。
この導電ブラシ16aはリトラクト機構31により中間
転写ベルト2の画像領域に離接可能に設置され、除電制
御回路28からの除電量に応じて電圧調整される可変電
源29から印加される除電電圧により当該中間転写ベル
ト2を除電するように構成されている。
【0070】なお、除電量を決定する構成は、前記本発
明の第1実施例〜第3実施例で説明した何れかの構成を
用いる。この構成により、中間転写ベルト2は効果的に
除電され、高画質の画像形成を行うことができる。図1
4は本発明による除電装置のさらに他の具体例を説明す
る斜視図であって、16bは導電プレート、図3と同一
符号は同一部分に対応する。
【0071】この例では、除電装置30として導電プレ
ート16bを用いたものである。この導電プレート16
bはリトラクト機構31により中間転写ベルト2の画像
領域に離接可能に設置され、除電制御回路28からの除
電量に応じて電圧調整される可変電源29から印加され
る除電電圧により当該中間転写ベルト2を除電するよう
に構成されている。
【0072】なお、除電量を決定する構成は、前記本発
明の第1実施例〜第3実施例で説明した何れかの構成を
用いることは図13の具体例と同様である。この構成に
より、中間転写ベルト2は効果的に除電され、高画質の
画像形成を行うことができる。図15は本発明による除
電装置のさらにまた他の具体例を説明する斜視図であっ
て、16cはコロトロン、図3と同一符号は同一部分に
対応する。
【0073】この例では、除電装置30としてコロトロ
ン16cを用いたものである。このコロトロン16cも
リトラクト機構31により中間転写ベルト2の画像領域
に離接可能に設置され、除電制御回路28からの除電量
に応じて電圧調整される可変電源29から印加される除
電電圧により当該中間転写ベルト2を除電するように構
成されている。
【0074】なお、この例でも、除電量を決定する構成
は、前記本発明の第1実施例〜第3実施例で説明した何
れかの構成を用いる。この構成により、中間転写ベルト
2は効果的に除電され、高画質の画像形成を行うことが
できる。なお、中間転写ベルト2の除電器は、中間転写
ベルトの表面の電荷を効果的に除電できるものであれば
上記した構成に限らない。
【0075】また、上記実施例では、除電対象として中
間転写体としてベルト状部材を用いたものを例として説
明したが、本発明はこれに限るものではなく、高抵抗フ
ィルムあるいはシート等の部材をドラム状に設置したも
の、その他、表面電荷の除電を必要とする部材に対して
適用可能である。
【0076】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の画像
形成装置によれば、ベルト状の中間転写体などの高抵抗
部材の除電を行うために当該高抵抗部材に電荷を帯電さ
せた後、半導電性ロールをベルトに直接接触させて当該
高抵抗部材の帯電量を検知して除電量を決定して除電を
実行する構成としたことにより、正確な除電を実施する
ことが出きる。
【0077】そのため、除電不足や除電過多による画像
形成サイクル間の画像濃度の変動やカラー画像の色むら
の発生を防止でき、転写不良のない良好な再生画像を得
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像表示装置の第1実施例の構
成を説明する模式図である。
【図2】 本発明による画像形成装置の第1実施例の要
部構成をさらに詳細に説明する模式図である。
【図3】 本発明による画像形成装置の第1実施例の除
電装置の第1具体例の構成を説明する部分斜視図であ
る。
【図4】 本発明による画像形成装置の第1実施例の除
電動作を説明する流れ図である。
【図5】 本発明による画像形成装置の第1実施例にお
ける中間転写ベルトの帯電電位と検知電流との関係の説
明図である。
【図6】 帯電電位に対する除電器の出力電圧を示した
説明図である。
【図7】 中間転写ベルトの位置部に帯電させた場合の
ベルト電荷検知装置で検出される電流の説明図である。
【図8】 中間転写ベルトの帯電電位とベルト電荷検知
装置での検知電流差の関係の説明図である。
【図9】 本発明による画像形成装置の第2実施例の除
電動作を説明する流れ図である。
【図10】 本発明による画像表示装置の第3実施例の
構成を説明する模式図である。
【図11】 本発明の第3実施例における中間転写ベル
トの帯電に基づく検知電流の説明図である。
【図12】 本発明による画像形成装置の第3実施例の
除電動作を説明する流れ図である。
【図13】 本発明による除電装置の他の具体例を説明
する斜視図である。
【図14】 本発明による除電装置のさらに他の具体例
を説明する斜視図である。
【図15】 本発明による除電装置のさらにまた他の具
体例を説明する斜視図である。
【図16】 本発明を適用する画像表示装置の一例とし
てのレーザープリンタの構成を説明する模式図である。
【図17】 図16の作像部の詳細構成を説明する模式
図である。
【符号の説明】
1・・・・潜像担持体、2・・・・中間転写体、3・・
・・記録媒体、4・・・・バックアップロール、5・・
・・現像機、6・・・・感光体帯電器、7・・・・除電
ランプ、8・・・・感光体クリーナー、9・・・・一次
転写ロール、9a・・・・一次転写電源、10・・・・
二次転写ロール、10a・・・・二次転写電源、16・
・・・除電ロール、17・・・・対向ロール、19・・
・・コンタクトロール、21・・・・ベルト帯電ロー
ル、22対向ロール、23・・・・帯電電源、24・・
・・検知ロール。25・・・・対向ロール、26・・・
・検知電源、27・・・・電流検知器、28・・・・除
電制御回路、29・・・・可変電源、30・・・・除電
装置、31・・・・リトラクト機構、32・・・・トレ
ー、33・・・・ピックアップロール、34・・・・搬
送ロール、35・・・・搬送ベルト、36・・・・定着
器、37・・・・剥離爪、38・・・・ベルトクリーナ
ー、39・・・・排出トレー、40・・・・ベルト帯電
装置、50・・・・ベルト電荷検知装置、60・・・・
画像書込み部、61・・・・レーザー、62・・・・結
像光学系、63・・・・回転多面鏡、70・・・・作像
部、80・・・・作像制御部、90・・・・ベルト帯電
/電荷検知装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じて形成された潜像を所定
    のトナーにより現像したトナー像を担持する潜像担持体
    と、潜像担持体に担持されたトナー像を一次転写して担
    持すると共に担持されたトナー像を前記一次転写部とは
    異なる部位で記録媒体に二次転写する中間転写ベルト
    と、トナー像を二次転写した記録媒体を加圧/加熱ロー
    ルして定着する定着器とを少なくとも備えた画像表示装
    置であって、 前記中間転写ベルトの前記一次転写部の下流、かつ前記
    二次転写部の上流に設置して当該中間転写ベルトに電荷
    を付与するベルト帯電装置と、 前記ベルト帯電装置の下流、かつ前記二次転写部の上流
    に設置して中間転写ベルトに帯電した電荷量を検知する
    ベルト電荷検知装置と、 前記ベルト電荷検知装置の下流、かつ前記一次転写部の
    上流に設置して当該中間転写ベルトの電荷を除電する除
    電装置と、 前記ベルト電荷検知装置で検知された電荷量に基づいて
    前記除電装置の除電量を制御する除電制御回路とを具備
    したことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 画像情報に応じて形成された潜像を所定
    のトナーにより現像したトナー像を担持する潜像担持体
    と、潜像担持体に担持されたトナー像を一次転写して担
    持すると共に担持されたトナー像を前記一次転写部とは
    異なる部位で記録媒体に二次転写する中間転写ベルト
    と、トナー像を二次転写した記録媒体を加圧/加熱ロー
    ルして定着する定着器とを備えると共に、 前記中間転写ベルトの前記一次転写部の下流、かつ前記
    二次転写部の上流に設置して当該中間転写ベルトに電荷
    を付与するベルト帯電装置と、 前記ベルト帯電装置の下流、かつ前記二次転写部の上流
    に設置して中間転写ベルトに帯電した電荷量を検知する
    ベルト電荷検知装置と、 前記ベルト電荷検知装置の下流、かつ前記一次転写部の
    上流に設置して当該中間転写ベルトの電荷を除電する除
    電装置と、 前記ベルト電荷検知装置で検知された電荷量に基づいて
    前記除電装置の除電量を制御する除電制御回路とを具備
    し、 前記ベルト帯電装置による前記中間転写体の帯電領域と
    再帯電部の前記ベルト電荷検知装置による検知電流の差
    により前記除電装置に印加する除電電圧を制御すること
    を特徴とする画像表示装置の中間転写体の除電方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記ベルト帯電装置
    が半導電性の帯電ロールを有し、前記帯電領域が前記中
    間転写体に押接する前記帯電ロールの少なくとも1周分
    であり、前記ベルト電荷検知装置が前記帯電領域の電荷
    量とこの帯電領域に隣接する非帯電領域の電荷量を検知
    し、前記除電制御回路が前記帯電領域と前記非帯電領域
    の電荷量による電流差に基づいて除電量を演算すること
    を特徴とする画像表示装置の中間転写体の除電方法。
  4. 【請求項4】 画像情報に応じて形成された潜像を所定
    のトナーにより現像したトナー像を担持する潜像担持体
    と、潜像担持体に担持されたトナー像を一次転写して担
    持すると共に担持されたトナー像を前記一次転写部とは
    異なる部位で記録媒体に二次転写する中間転写ベルト
    と、トナー像を二次転写した記録媒体3を加圧/加熱ロ
    ールして定着する定着器とを少なくとも備えた画像表示
    装置であって、 前記二次転写部を構成する二次転写ロールと対向ロール
    を介して流れる電流を検知する電流検知器とからなるベ
    ルト帯電/電荷検知装置と、 前記ベルト帯電/電荷検知装置の下流、かつ前記一次転
    写部の上流に設置して当該中間転写ベルトの電荷を除電
    する除電装置と、 前記ベルト帯電/電荷検知装置で検知された電荷量に基
    づいて前記除電装置の除電量を制御する除電制御回路と
    を具備したことを特徴とする画像表示装置。
  5. 【請求項5】 画像情報に応じて形成された潜像を所定
    のトナーにより現像したトナー像を担持する潜像担持体
    と、潜像担持体に担持されたトナー像を一次転写して担
    持すると共に担持されたトナー像を前記一次転写部とは
    異なる部位で記録媒体に二次転写する中間転写ベルト
    と、トナー像を二次転写した記録媒体3を加圧/加熱ロ
    ールして定着する定着器とを備えると共に、 前記二次転写部を構成する二次転写ロールとバックアッ
    プロールを介して流れる電流を検知する電流検知器とか
    らなるベルト帯電/電荷検知装置と、 前記ベルト帯電/電荷検知装置の下流、かつ前記一次転
    写部の上流に設置して当該中間転写ベルトの電荷を除電
    する除電装置と、 前記ベルト帯電/電荷検知装置で検知された電荷量に基
    づいて前記除電装置の除電量を制御する除電制御回路と
    を具備し、 前記ベルト帯電/電荷検知装置による前記中間転写体の
    帯電領域と非帯電部の前記ベルト帯電/電荷検知装置に
    よる検知電流の差により前記除電装置に印加する除電電
    圧を制御することを特徴とする画像表示装置の中間転写
    体の除電方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記帯電領域が前記
    中間転写体に押接する前記二次転写ロールの少なくとも
    1周分であり、前記ベルト帯電/電荷検知装置が前記帯
    電領域の電荷量とこの帯電領域に隣接する非帯電領域の
    電荷量を検知し、前記除電制御回路が前記帯電領域と前
    記非帯電領域の電荷量による電流差に基づいて除電量を
    演算することを特徴とする画像表示装置の中間転写体の
    除電方法。
JP8183331A 1996-07-12 1996-07-12 画像形成装置およびその中間転写体の除電方法 Pending JPH1026890A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8183331A JPH1026890A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 画像形成装置およびその中間転写体の除電方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8183331A JPH1026890A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 画像形成装置およびその中間転写体の除電方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1026890A true JPH1026890A (ja) 1998-01-27

Family

ID=16133853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8183331A Pending JPH1026890A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 画像形成装置およびその中間転写体の除電方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1026890A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1014218A2 (en) * 1998-11-24 2000-06-28 Ricoh Company, Ltd Method and apparatus for image forming performing cleaning and discharging operations on image forming members
US8064786B2 (en) * 2007-11-22 2011-11-22 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1014218A2 (en) * 1998-11-24 2000-06-28 Ricoh Company, Ltd Method and apparatus for image forming performing cleaning and discharging operations on image forming members
EP1014218A3 (en) * 1998-11-24 2001-12-19 Ricoh Company, Ltd Method and apparatus for image forming performing cleaning and discharging operations on image forming members
KR100338722B1 (ko) * 1998-11-24 2002-05-30 이토가 미찌야 전자사진방식의 화상형성장치에 있어서의 방전기술 및클리닝기술의 개량
US8064786B2 (en) * 2007-11-22 2011-11-22 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7496306B2 (en) Cleaning method for transfer device of image forming apparatus
JP3718045B2 (ja) 画像形成装置
JP4027287B2 (ja) 画像形成装置
US7778558B2 (en) Image forming apparatus capable of controlling application voltage to adhering member
JPH10274892A (ja) 画像形成装置
JP3228190B2 (ja) 両面画像形成装置
EP1473603B1 (en) Image forming apparatus including control means for a pre-transfer potential changing means
US6253038B1 (en) Image apparatus having an improved intermediate transfer system
JP2003186284A (ja) 画像形成装置
JPH0980926A (ja) 画像形成装置
JP2001083853A (ja) 画像形成装置
JP3346091B2 (ja) トナー像転写装置及びこれを用いた転写電圧制御方法
JP4255709B2 (ja) 画像形成装置及びその転写材ジャム検出方法
JP3787484B2 (ja) 画像形成装置
JP2002278307A (ja) 画像形成装置及びその除電手段のバイアス制御方法
JPH1026890A (ja) 画像形成装置およびその中間転写体の除電方法
JP4019613B2 (ja) 画像形成装置
JPH09236964A (ja) 画像形成装置の制御方式
JP2001083818A (ja) 画像形成装置
JP3800817B2 (ja) 画像形成装置
JP3678027B2 (ja) 画像形成装置
JPH0973242A (ja) 画像形成装置
JPH08248779A (ja) 画像形成方法
JP2003280420A (ja) 画像形成装置
JP2920022B2 (ja) 画像形成装置