JPH10264265A - 円筒状ゴムシートの製造方法およびその装置 - Google Patents

円筒状ゴムシートの製造方法およびその装置

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JPH10264265A
JPH10264265A JP7342097A JP7342097A JPH10264265A JP H10264265 A JPH10264265 A JP H10264265A JP 7342097 A JP7342097 A JP 7342097A JP 7342097 A JP7342097 A JP 7342097A JP H10264265 A JPH10264265 A JP H10264265A
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rubber sheet
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cylindrical
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roll
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Katsunori Tanaka
克典 田中
Masahiko Hozoji
昌彦 宝蔵寺
Shoichi Nagai
正一 長井
Masatoshi Umemiya
正稔 梅宮
Noboru Yoshijima
登 吉嶋
Michihiro Takenaka
実千博 竹中
Masahide Naya
政秀 納谷
Naohisa Harushige
直久 春重
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未加硫のゴムシートを変形させず、過不足無
く円筒状金型に巻付け、また、比較的薄いゴムシートで
あっても作業中に皺を生じることがない円筒状ゴムシー
トの製造方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 円筒状金型1をその中心軸を水平にして
回転可能に支持し、送りロール7により案内されたゴム
シート10を、エアスライド機能を有する案内板2に沿
って圧着板4の位置まで下降させ、ゴムシート10の下
端部を圧着板4により円筒状金型1の外周に圧着した
後、ステッチャーロール6を圧接し、つづけて、ゴムシ
ート10を送りロール7により送り出しながら円筒状金
型1を回転させて所定長さのゴムシート10を巻付けた
後、案内板2にゴムシートを吸着、固定してカット手段
によりゴムシートを水平にカットし、更に円筒状金型1
を回転させた後、ステッチャーロール6を離間する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、伝動ベルトの製
造工程における円筒状金型に接着ゴム、コード、底ゴム
等を順次巻き付けた円筒状ゴムシート(スラブともい
う)を成形する工程に関し、例えば接着ゴム層となる未
加硫ゴムシートを円筒状金型に巻き付ける作業につい
て、ゴムシートを誘導し、そのゴムシート先端部を水平
にカットし、円筒状金型に圧着し、その円筒状金型を回
転させてゴムシートを巻き付ける円筒状ゴムシートの製
造方法、及び、それに好適に使用される製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば伝動ベルトの製造方法において、
底ゴム用未加硫ゴムシートを円筒状金型に巻き付けて円
筒状ゴムシートを作る従来の方法を図6により説明す
る。ゴムシート2’は、離型フイルム11’を挟んでロ
ール状に卷かれたロール状ゴムシート10’として図示
しないゴムシート掛け台に回転自在に軸架され、離型フ
イルム11’を分離しながら矢印Yの方向に送り出され
る(駆動装置については、図示せず)。ゴムシート2’
は、ガイドロール12’、ダンサーロール34’、検査
台36’を経て送出しロール5’により裁断台35’に
送られる。ダンサーロール34’は、送り出しロール
5’の始動、停止時のゴムシート2’に掛かる張力変化
を緩衝する。検査台36’はゴムシート2’の外観上の
欠点を目視により検査するためにゴムシート2’を平坦
に支持する部分を有する。裁断台35’に送り出された
ゴムシート2’は、カッター1’により幅方向に裁断さ
れる。カッター1’として回転刃または直線状カッター
(例えば、商品名・オルファカッター)が使用され、ゴ
ムシート2’を横断する方向(矢印Yに直交する方向)
に裁断する。ゴムシート2’をカットする長さは、予め
設計された円筒状金型3’の外周長さに対応する長さで
ある。カットされたゴムシート2’の先端部を、手作業
により円筒状金型3’の上面に案内し、ステッチャーロ
ール4’によりその全幅を圧着しながらその円筒状金型
3’を回転させ一周巻き付ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような円筒状ゴムシートの製造方法及びその装置では、
ゴムシートをカットした後手作業で案内するので、柔軟
な未加硫のゴムシートは変形し、ゴムシートの長さと円
筒状金型の外周長との長さが正確に対応せず、円筒状金
型に巻き付けたゴムシートの端部に過不足を生じること
がある。また、接着ゴム層は比較的薄いものが多く、裁
断台の上を移動させるとき裁断台に付着して部分的に皺
が生じることがある。
【0004】この発明は、上述の点に鑑みなされたもの
で、ゴムシート先端を円筒状金型にセットする際、ゴム
シート端部の長さのバラツキを最小とし、軟質で薄いゴ
ムシートでも皺なく誘導できる製造方法及びその装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明の円筒状ゴムシートの製造方法は、伝動ベ
ルトの製造工程において円筒状金型に未加硫ゴムシート
を巻き付けて円筒状ゴムシートを製造する方法であっ
て、a)円筒状金型をその中心軸を水平にして回転可能に
支持し、b)その円筒状金型の上方にあって、その円筒状
金型の中心軸と平行に取り付けられた送りロールにより
案内された前記ゴムシートを、その送りロールの下方に
設けられたエアスライド機能を有する案内板に沿って、
その下方に設けられた圧着板の位置に達するまで下降さ
せ、c)前記ゴムシートの下端部を前記圧着板により前記
円筒状金型の外周に圧着した後、ステッチャーロールを
前記円筒状金型に圧接し、d)前記ゴムシートを前記送り
ロールにより送り出しながら前記円筒状金型を回転させ
て所定長さの前記ゴムシートを巻付け、つづけて、e)前
記案内板のエアスライド機構を吸引に切り替えて前記ゴ
ムシートを吸着、固定してカット手段により前記ゴムシ
ートをカットし、f)更に前記円筒状金型を回転させた
後、前記ステッチャーロールを離間する。
【0006】前記ゴムシートは、円筒状金型の上方にあ
ってその円筒状金型の中心軸と平行に取り付けられた送
りロールにより、円筒状金型の回転に同調して送り出さ
れ、その下方に設けられたエアスライド機能を有する案
内板によりその下方に設けられた圧着板の位置に達する
まで下降させる。ゴムシートは、案内板のエアスライド
機能により浮上して案内されるので、ゴムシートと案内
板が互いに接触することがなく皺を生じることがない。
また、前記ゴムシートの下端部を圧着板の位置まで下降
して、圧着板を円筒状金型に押しつけることにより、そ
の先端を円筒状金型に圧着することができる(未加硫ゴ
ムは、加圧により鉄ロールに付着する)。そのゴムシー
トの下端部を前記円筒状金型の外周に圧着した後、前記
圧着板を離間し、そのゴムシート先端部の下方に近接し
てステッチャーロールを圧接する。ゴムシートを送りロ
ールにより送り出しながら、円筒状金型を回転させるこ
とにより、そのゴムシートはステッチャーロールにより
円筒状金型に圧着され、ゴムシートに張力が掛かること
なく所定長さが巻付けられる。更に、エアスライド機構
を有する案内板の空気の吹き出しを吸引に切り替えてゴ
ムシートを案内板に吸着して、水平に走行するカット手
段によりそのゴムシートを所定長さにカットする。ゴム
シートの案内板に吸着してカットすることにより、ゴム
シートは幅方向に移動することがなく、カット手段によ
る皺の発生がない。更に前記円筒状金型を回転させて、
裁断されたゴムシートを最後まで圧着した後、前記ステ
ッチャーロールを離間し、次の工程に進む。
【0007】請求項2に記載の円筒状ゴムシートの製造
装置は、請求項1に記載の円筒状ゴムシートの製造方法
に好適に使用される装置であって、a)円筒状金型を、そ
の中心軸を水平にして着脱可能且つ回転可能に取り付け
る手段と、b)その円筒状金型とゴムシートとの圧接線の
上方にあって、前記円筒状金型の中心軸と平行に取り付
けられた送りロールと、c)その送りロールの下方にあっ
て前記円筒状金型と前記ゴムシートとの圧接線の近傍ま
での間に設けられた案内板と、d)その案内板の下方にあ
ってゴムシートの幅方向に走行するカット手段と、e)そ
のカット手段が走行する間隙を隔てて設けられた円筒状
金型に接触・離間可能な圧着板と、f)その圧着板の下方
に前記円筒状金型に接触・離間可能なステッチャーロー
ルとを有する。
【0008】円筒状金型を着脱可能かつ回転可能に取り
付ける手段は、回転駆動手段を備えた支持手段と開閉可
能な支持手段とを対応する位置に設けており、円筒状金
型の両端部を支持し回転させる。送りロールは、円筒状
金型とゴムシートとが接する線(圧接線)の上方にあっ
て、その円筒状金型の中心軸と平行に取り付けられ、円
筒状金型の回転に同調して所定長さのゴムシートを送り
出す。送り出されたゴムシートは自然に下降され、案内
板の上を案内され下降する。案内板は、送りロールと圧
接線までの間に設けられ、下降するゴムシートを案内し
て、揺れを防止する。その下端部に沿って水平に走行す
るカット手段(カット刃、超音波カッター等)により、
ゴムシートの先端部を水平に(円筒状金型の中心軸と平
行)カットすることができる。円筒状金型に接触・離間
可能な圧着板により、カットされたゴムシートの下端部
を円筒状金型に押しつけて圧着する。圧着板を離間した
後、円筒状金型に接触・離間可能なステッチャーロール
を円筒状金型に押しつけて、ゴムシートを送りながら円
筒状金型を回転させることにより、その間に挟まれたゴ
ムシートを円筒状金型に圧着し、巻き付ける。
【0009】請求項3に記載の円筒状ゴムシートの製造
装置は、案内板が、内部に空間を有し、円筒状金型に対
面する側壁に多数の細孔を有し、その反対側壁に加圧空
気を導入し、又は内部の空気を排出する通気口を有する
中空箱形である。ゴムシートを下降させるときは細孔よ
り加圧空気を噴出させることにより、エアスライド機能
を果たし、ゴムシートを皺入りなくスムーズに下降させ
る。ゴムシートをカットするときその箱内の空気を排出
することにより、そのゴムシートを案内板に吸着固定し
て、カット手段の走行による横方向の作用に抗して安定
に保持する。
【0010】請求項4に記載の円筒状ゴムシートの製造
装置は、前記圧着板が内部に空間を有し、円筒状金型に
対面する側壁に多数の細孔を有すると共にその側壁面に
前記円筒状金型の中心軸に平行な圧着突起を有し、その
反対側壁に加圧空気を導入し又は内部の空気を排出する
通気口を有する。
【0011】圧着板内の空気を排出してゴムシートをそ
の側壁に吸着させることにより、カット手段の操作によ
るゴムシートの横揺れを防ぎ、ゴムシート先端部を円筒
状金型に押しつけるときゴムシートがその圧着板より離
れることがない。ゴムシートを圧着した後、細孔より加
圧空気を噴出することにより、ゴムシートとその圧着板
とを離間させて、圧着板のみを円筒状金型より離間させ
ることができ、又、ゴムシートを下降させるときエアス
ライド機能を果たす。更に、圧着突起により、圧着板を
円筒状金型に押しつけたとき、ゴムシートを部分的に強
く押しつけることができるので、ゴムシートは、容易に
円筒状金型に圧着される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る円筒状ゴムシ
ートの製造方法および製造装置について、その実施の形
態を図面に基づいて説明する。図1は本実施例にかかる
製造装置(部分)を説明する側面図であり、図2は図1
の装置の案内板2及び圧着板4の構造を説明する部分断
面図である。図3は、圧着板4の斜視図であり、図4は
その圧着板4の動きを説明する側面図である。図5は、
本実施例の円筒状ゴムシートの製造装置に係る装置の全
体構成(イメージ)を示す側面図である。
【0013】先ず、図5に示す本実施例に係る装置の全
体構成は、送出し手段50、案内手段51及び巻付け手
段52を備える。これらの装置は、側面図で示され全体
の位置関係を説明するものであって、送りロール7、案
内板2、金型1等はそれぞれに又は一体として、必要に
より回転可能又は移動可能に図示しないフレームに取り
付けられ、また駆動手段を有している。
【0014】送出し手段50は、上部にロール状に巻か
れた未加硫ゴムシート30(例えば、伝動ベルトの材料
の一つである接着ゴムシート)を回転可能に軸架するゴ
ムシート支持手段31を備えた移動台車32に、ガイド
ロール37、36、ゴムシート側端部センサ35及びラ
イナ巻取り手段34を備えている。未加硫ゴムシート3
0をゴムシート支持手段31に軸架し、ライナ33をラ
イナ巻取り手段34により巻き取ることにより、ゴムシ
ート10を矢印xの方向に引き出す。引き出されたゴム
シート10は、ガイドロール37の位置でライナ33と
分離され、ガイドロール36に案内されて次工程に送ら
れる。この際、ゴムシート側端部センサ35により、ゴ
ムシート10の側端部を検出し、移動台車32を移動さ
せてゴムシート10の走行する位置を常に一定とする。
【0015】案内手段51は、ゴムシート10を巻付け
手段52に案内する手段であって、ガイドロール36と
ガイドロール11との間に、ゴムシート1の弛み部13
を形成し、その弛みの下端部をセンサ38、39により
検出して送出し手段50に信号を送り、ゴムシート10
の巻付け作業の進捗に合わせて送出し速度を調整する。
【0016】巻付け手段52は、送りロール7、案内板
2及び円筒状金型1を備え、詳しくは、 図1に部分拡
大して側面図で示すように、上部に昇降可能な押えロー
ル8を備えた送りロール7、その下方に設けられたエア
スライド機能を有する案内板2、カット手段3、カット
手段3の走行する間隙を隔ててその下方に取り付けられ
た圧着板4、及び円筒状金型1に当接し離間できるステ
ッチャーロール6を備える。なお、案内板2,圧着板4
及びカット手段3は一体としてガイドレール41に移動
可能に載せられ、ゴムシート10を円筒状金型1に圧着
するときは円筒状金型1に近接し、ゴムシート10を巻
き付けるときは離間されてゴムシート10の流れを容易
とする。
【0017】送りロール7は円筒状金型1とゴムシート
10とが接する線即ち圧接線53の上方に取り付けられ
ている。送りロール7に案内されるゴムシート10を案
内板2に沿って下降すると自然にこの圧接線53の位置
に接近させるためである。案内手段51により案内され
たゴムシート10は、送りロール7の上部に巻き掛けら
れ、押えロール8により押さえられて、送りロール7の
回転に同調して送り出される。送り出されたゴムシート
10は、案内板2に円筒状金型1に面する側面(エアス
ライド機能を有する側面)に沿って下降し、その先端が
圧着板4の位置に来たとき停止してカット手段3により
ゴムシート10の下端部を幅方向にカットする。カット
手段3としては、ゴムシート10に掛かる力が少ない超
音波カッターが好ましく使用される。また、この超音波
カッター等カット手段3は、移動台42に支持されてゴ
ムシート10の幅方向に走行し、ゴムシート10を下降
するときは円筒状金型1より離間した位置に待機し、ゴ
ムシート10をカットするとき、ゴムシート10を案内
板2,圧着板4に吸着させた状態でカット手段3を走行
させてカットする。
【0018】案内板2の下方にカット手段3の走行する
間隙19を空けて取り付けられた圧着板4は、図3にそ
の概要を斜視図により示すように、その圧着板4の円筒
状金型1に面する側面に水平な圧着突起25を形成し、
そのほぼ中央の下方に近接して先端検出センサ26を備
えている。送りロール7により供給されるゴムシート1
0の先端をこの先端検出センサ26で検出し、ゴムシー
ト10の下降を停止する。このときゴムシート10の先
端部は、圧着突起25より下の位置となるので、圧着板
4を円筒状金型1の方向に移動させ当接させると、その
先端部は圧接突起25により円筒状金型1に圧着され
る。なお、図4に示すように案内板2及び圧着板4は一
体としてガイドレール41(図1参照)に載せられてい
るので、圧着板4は、作業開始前(ゴムシート10を下
降させる際)は原点位置(イ)にあり、ゴムシート10
を圧着するときは圧着位置(ロ)に移動し、圧着後円筒
状金型1にゴムシート10を巻き付ける時は原点位置
(イ)に復帰する。
【0019】図1に示すように、圧着板4の下方に円筒
状金型1に圧接・離間可能なステッチャーロール6を備
える。圧着板4によりゴムシート10の先端部を円筒状
金型1に圧着した後、このステッチャーロール6を円筒
状金型1に圧接し、前記送りロール7によりゴムシート
10を送りながら円筒状金型1を矢印xの方向に旋回さ
せてゴムシート1を巻き付け圧着して円筒状ゴムシート
を成形する。
【0020】案内板2及び圧着板4の構成を断面図によ
り図2に示す。案内板2及び圧着板4は、中空箱形に形
成され、ゴムシート10を案内する側壁21(円筒状金
型1に面する側壁)に多数の細孔20、22が設けら
れ、反対の側壁には加圧空気を送り込み、又は空気を排
出する通気口16、17、18を取り付けている。案内
板2の上部には、バネ鋼板40を取り付けて、送りロー
ル7により送られたゴムシート10を案内板2に橋渡し
している。圧着板4は、案内板2との間にカット手段3
の走行する間隙19を設けて一体をなして、前述のよう
に円筒状金型1に当接、離間可能である(図1参照)。
【0021】このような構成を有する案内板2等は、ゴ
ムシート10を下降するとき、通気口16等より加圧空
気を送り込み、細孔20、22より空気を吹きだし、い
わゆるエアスライド機構によりそれに沿って下降するゴ
ムシート10が案内板2等に付着することを防止する。
ゴムシート10の下端部が圧着板4の先端検出センサ2
6に検出されるとゴムシート10の送りを停止し、空気
の吹き出しを停止し、この通気口16等より内部の空気
を排出して、細孔20、22より空気を吸引してゴムシ
ート10を案内板2等に吸着固定する。これにより、そ
のゴムシート10はカット手段3を走行させたとき逃げ
ることなくカットされる。カット後、空気の吸引を加圧
空気の吹き出しに切り替えることにより、ゴムシート1
0は再び浮上し下降可能となり、インチングしてゴムシ
ート10の下端部を圧着板4の圧着突起25の下の先端
検出センサ26の位置まで下降する(図3参照)。つづ
けて、圧着板4等を吸引に切り替えて、ゴムシート10
を吸着して円筒状金型1に圧着する。圧着した後、また
内部空気を加圧空気に切り替えて、圧着板4等とゴムシ
ート10とを離間して、圧着板4等を原点位置(イ)
(図4参照)に戻す。続けて前述のステッチャーロール
6を円筒状金型1に圧接した後、所定長さのゴムシート
10を送りながら円筒状金型1を回転させ圧着して円筒
状ゴムシートを成形する。
【0022】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の円筒状ゴムシートの製造方法及び製造装置に
は、次のような優れた効果がある。請求項1に記載の製
造方法は、ゴムシートを円筒状金型の上方より案内板に
沿って下降させてその先端を円筒状金型に近接させるの
で、未加硫のゴムシートに伸びのバラツキが生じること
を防止し、ゴムシートの長さと円筒状金型の外周長との
長さに差異が生ずることがなく、巻き終わりにおけるゴ
ムシートの過不足を生じない。更に、エアスライド機能
を有する案内板により、ゴムシートは皺を発生すること
なく下降することができる。又、ゴムシートを所定長さ
にカットするとき、ゴムシートを吸着固定してゴムシー
トの逃げを防止することができる。
【0023】請求項2に記載の製造装置は、請求項1に
記載の製造方法を実施するために好適な装置を提供す
る。即ち、この製造装置により、ゴムシートは変形する
ことなく円筒状金型に圧着、巻付けする事ができ、更
に、カット手段によりゴムシートの先端部を水平に切り
揃え、又、巻付け終了時に連続するゴムシートを所定の
長さにカットすることができる。
【0024】請求項3に記載の製造装置によれば、案内
板がスライド機能と吸着機能とを併有するのでその切り
替えにより、ゴムシートを送るときはスライド機能によ
り相互の接触を防止してゴムシートに皺が生じることが
なく、ゴムシートをカットするときは、吸着機能に切り
替えてそのゴムシートの逃げを防止する。
【0025】請求項5に記載の製造装置は、その圧着板
に圧着突起を有するので、円筒状金型にゴムシートの先
端部を押しつけたとき、突起の部分が特に強く押しつけ
られて、ゴムシートは確実に円筒状金型に圧着される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる製造装置の巻付け工程
を説明する側面図を示す。
【図2】図1の装置の案内板2及び圧着板4の構造を説
明する部分断面図を示す。
【図3】図1の圧着板4の斜視図を示す。
【図4】図1の圧接板4等の動きを説明する側面図を示
す。
【図5】本発明の実施例にかかる円筒状ゴムシートの製
造装置全体のイメージを表す側面図を示す。フレーム、
駆動手段等は省略している。
【図6】従来の円筒状ゴムシートの製造装置を表す斜視
図を示す。
【符号の説明】
1:円筒状金型 2:案内板 3:カット手段 4:圧着板 6:ステッチャーロール 7:送りロール 10:ゴムシート 16、17、18:通気口 25:圧着突起 26:先端検出センサ 50:送出し手段 51:案内手段 52:巻付け手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅宮 正稔 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 吉嶋 登 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 竹中 実千博 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 納谷 政秀 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 春重 直久 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動ベルトの製造工程において円筒状金
    型に未加硫ゴムシートを巻き付けて円筒状ゴムシートを
    製造する方法であって、 円筒状金型をその中心軸を水平にして回転可能に支持
    し、 その円筒状金型の上方にあってその円筒状金型の中心軸
    と平行に取り付けられた送りロールにより案内されたゴ
    ムシートを、その送りロールの下方に設けられたエアス
    ライド機能を有する案内板に沿ってその下方に設けられ
    た圧着板の位置に達するまで下降させ、 前記ゴムシートの下端部を前記圧着板により前記円筒状
    金型の外周に圧着した後、ステッチャーロールを前記円
    筒状金型に圧接し、前記ゴムシートを前記送りロールに
    より送り出しながら前記円筒状金型を回転させて所定長
    さの前記ゴムシートを巻付け、つづけて、 前記案内板の前記エアスライド機構を吸引に切り替えて
    前記ゴムシートを吸着、固定してカット手段によりその
    ゴムシートをカットし、更に前記円筒状金型を回転させ
    た後、前記ステッチャーロールを離間することを特徴と
    する円筒状ゴムシートの製造方法。
  2. 【請求項2】 伝動ベルトの製造工程において、中心軸
    を水平にして着脱可能に取り付けられた円筒状金型に未
    加硫ゴムシートを巻き付けて円筒状ゴムシートを製造す
    る装置であって、 前記円筒状金型と前記ゴムシートとの圧接線の上方にあ
    って前記円筒状金型の中心軸と平行に取り付けられた送
    りロールと、その送りロールの下方にあって前記円筒状
    金型と前記ゴムシートとの圧接線の近傍までの間に設け
    られた案内板と、その案内板の下方にあってゴムシート
    の幅方向に走行するカット手段と、 そのカット手段が走行する間隙を隔てて設けられた円筒
    状金型に接触・離間可能な圧着板と、その圧着板の下方
    に前記円筒状金型に接触・離間可能なステッチャーロー
    ルとを有することを特徴とする円筒状ゴムシートの製造
    装置。
  3. 【請求項3】 前記案内板が内部に空間を有し、前記円
    筒状金型に対面する側壁に多数の細孔を有し、その反対
    面に加圧空気を導入し、また、その内部の空気を排出す
    る通気口を有する中空箱形である請求項2に記載の円筒
    状ゴムシートの製造装置。
  4. 【請求項4】 前記圧着板が内部に空間を有し、前記円
    筒状金型に対面する側壁に多数の細孔を有すると共にそ
    の側壁面に前記円筒状金型の中心軸に平行な圧着突起を
    有し、その反対側壁に加圧空気を導入し、また、内部の
    空気を排出する通気口を有する請求項2または3に記載
    の円筒状ゴムシートの製造装置。
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