JPH10257862A - 米飯の保存方法及び包装体 - Google Patents

米飯の保存方法及び包装体

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JPH10257862A
JPH10257862A JP9066412A JP6641297A JPH10257862A JP H10257862 A JPH10257862 A JP H10257862A JP 9066412 A JP9066412 A JP 9066412A JP 6641297 A JP6641297 A JP 6641297A JP H10257862 A JPH10257862 A JP H10257862A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無菌米飯を食味の劣化なしに長期間にわたって
良好に保存可能とし、商品価値の高い米飯包装体を提供
する。 【解決手段】脱酸素剤組成物を配合してなる酸素吸収樹
脂層を中間層とし、ポリメタキシリレンアジパミドと非
晶性ポリアミドのそれぞれ単独又は両者の混合樹脂から
なるガスバリア性の外層と酸素透過性樹脂からなる酸素
透過性の内層とを備えた脱酸素性多層体容器を用いて米
飯を保存する。本発明に係る脱酸素性多層体容器は、脱
酸素性能に優れ、かつガスバリア性、特に高温多湿条件
に曝してもガスバリア性能が低下しない点に優れている
ため、無酸素状態を長期にわたって維持可能であり、米
飯の保存に非常に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は米飯の保存方法及び
米飯の包装体に関する。詳しくは脱酸素剤組成物を配合
してなる酸素吸収樹脂層を中間層としポリメタキシリレ
ンアジパミドと非晶性ポリアミドのそれぞれ単独又は両
者の混合樹脂からなるガスバリア性の外層と酸素透過性
樹脂からなる酸素透過性の内層とを備えた脱酸素性多層
体容器を用いて米飯を保存する方法及び該脱酸素性多層
体容器に米飯を密閉した包装体に関するものであり、米
飯を長期間にわたり酸化による風味劣化なく保存するこ
とができる。
【0002】
【従来の技術】近年、脱酸素包装技術の一つとして、脱
酸素剤組成物を配合した脱酸素性樹脂層を配した多層材
料で容器を構成し、容器のガスバリア性の向上を図ると
共に、容器自体に脱酸素機能を付与した包装容器の開発
が行われている。脱酸素機能を備えた包装容器は、通
常、脱酸素剤組成物を配合した脱酸素性樹脂層を中間層
とし、外側にガスバリア性の外層と内側に酸素透過性の
内層とを備えた脱酸素性多層体で構成され、シート状ま
たはフィルム状の脱酸素性多層体が、袋、カップ、トレ
イ、ボトル等の容器に成形加工の容易な多層樹脂積層構
造体として開発されている。
【0003】脱酸素性多層体としては、例えば、特開昭
57−146651号公報、特開平2−72851号公
報、特開平4−90848号公報等に開示される脱酸素
剤組成物を樹脂中に分散させた層を含む多層フィルムや
シートが知られている。また特開平7−309323号
公報には、特定の融点、軟化点を有するプロピレン系樹
脂とエチレン−ビニルアルコール共重合体を用い、容器
成形を改良した脱酸素性多層成形容器が開示されてい
る。また、特開平8−72941号公報には樹脂の酸素
透過度を規定し、酸素吸収性能を向上した技術が提案さ
れている。
【0004】一方、市販加工米飯はレトルト米飯が主流
であったが、この製法では通常の炊飯条件と異なる条件
で加熱殺菌を行うため、味が悪いという問題があった。
そこで、無菌環境において通常の炊飯方法で米飯を加工
する無菌米飯の商品化がなされている。特開平8−13
3345号公報では、この無菌米飯を上記酸素吸収機能
を有する多層体で包装する技術が開示されている。ま
た、特開平7−39329号公報では、米と水を脱酸素
性多層容器内に充填し、容器内の酸素を置換後密封、加
熱炊飯する炊飯米の製造法が開示されている。
【0005】これら脱酸素性多層容器の外層のガスバリ
ア性樹脂層には、一般に、酸素バリア性に優れるエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体(EVOHと称する)が
用いられていた。しかし、従来の脱酸素性多層容器に米
飯のような高水分食品を充填して保存したり、また、米
及び水を充填し加熱炊飯した米飯を保存した場合、ガス
バリア層であるEVOHが高温多湿条件下に曝されるた
め、酸素バリア性の低下が著しい。特に、無菌米飯は賞
味期限3〜6ヶ月と長期にわたって保存されるため、保
存中にEVOHの酸素バリア性が低下し、米飯を充填し
た脱酸素性多層容器内の酸素濃度が上昇し、米飯の酸化
が進み、米飯の風味が低下するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
脱酸素性多層体による米飯保存における前記問題点を解
決し、炊飯した無菌米飯及び容器内に米と水を充填し加
熱炊飯した無菌米飯を長期に保存しても容器内を脱酸素
状態、すなわち酸素濃度0.1%以下に保持し、米飯の
香味、風味等を良好に保存する、脱酸素性多層体を用い
た米飯の保存方法及び米飯の包装体を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、脱酸素剤組成物を
配合してなる酸素吸収樹脂層を中間層としポリメタキシ
リレンアジパミドと非晶性ポリアミドのそれぞれ単独又
は両者の混合樹脂からなるガスバリア性の外層と酸素透
過性樹脂からなる酸素透過性の内層とを備えた脱酸素性
多層体容器を用いて米飯を保存することにより、無菌米
飯の風味が長期にわたって良好に保持されることを見出
した。
【0008】すなわち、本発明は脱酸素剤組成物を配合
してなる酸素吸収樹脂層を中間層としポリメタキシリレ
ンアジパミドと非晶性ポリアミドのそれぞれ単独又は両
者の混合樹脂からなるガスバリア性の外層と酸素透過性
樹脂からなる酸素透過性の内層とを備えた脱酸素性多層
体容器を用いて米飯を保存する方法及び該脱酸素性多層
体容器に米飯を密閉した包装体に関する。
【0009】また本発明は、前記ガスバリア性の外層が
ポリメタキシリレンアジパミドと非晶性ポリアミドの混
合樹脂である脱酸素性多層体容器を用いて米飯を保存す
る方法及び該脱酸素性多層体容器に米飯を密閉した包装
体に関する。また本発明は、前記混合樹脂におけるポリ
メタキシリレンアジパミドと非晶性ポリアミドの混合比
率が80:20〜30:70(重量比)である脱酸素性
多層体容器を用いて米飯を保存する方法及び該脱酸素性
多層体容器に米飯を密閉した包装体に関する。
【0010】本発明における脱酸素性多層体は、炊飯さ
れた無菌米飯を充填し保存する場合や米と水を充填し、
密封、加熱炊飯し保存する場合において、ガスバリア層
の酸素バリア性の低下がなく、容器内を長期間に渡り脱
酸素状態、すなわち容器内酸素が0.1%以下を保持す
るため、無菌米飯の風味等を低下させることなく、良好
に保持できるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における脱酸素性多層体の
層構成の具体例として、例えば、図1のごとく、内層1
0(酸素透過層)/中間層20(酸素吸収層)/接着層
31/外層30(ガスバリア層)/接着層32/保護層
33なる層構成で示される。この多層体は、主たる層で
ある内層、中間層及び外層のみから構成されるとは限ら
ず、各層のいずれも必要に応じて更に他の層を付加する
ことができ、上記具体例は外層30(ガスバリア層)の
両側に1ないし複数の他の層を付加した場合を示すもの
である。上記多層体を使用して成形した本発明の脱酸素
性多層体容器の主たる層である外層、中間層および内層
の各層の機能について説明すると、外層30はガスバリ
ア層であり、外部からの酸素の侵入を阻止する役割を果
たし、中間層20は酸素吸収層であり、外層では完全に
は阻止し得なくて侵入する酸素は勿論のこと、容器内の
酸素を内層を介して吸収する役割を果たし、内層10は
酸素透過層であり、中間層の酸素吸収層と容器内の収納
物との直接接触を防ぐ隔離層としての役割に加え、酸素
吸収層がその酸素吸収機能を充分に発揮できるように容
器内の酸素を迅速かつ効率よく透過させる役割をも果た
している。
【0012】本発明における脱酸素性多層体容器は、例
えば、図2のごとく、脱酸素性多層体の内層を容器内方
に配した包装容器であり、容器内に米飯を充填後ガスバ
リア性のフイルム等で蓋をして米飯の包装体とする。
【0013】以下、本発明における脱酸素性多層体につ
いて説明する。内層の酸素透過性樹脂としては熱可塑性
樹脂が好ましく用いられ、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン等の
ポリオレフィン類、およびこれらの変性物または、シリ
コン樹脂とのグラフト重合物、ポリエチレンテレフタレ
ート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66等の
ポリアミド、アイオノマー、エラストマー等が用いられ
る。100℃以上に加熱殺菌処理するための耐熱性の面
から、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ナイロン
6、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレートが好ま
しく用いられる。また、内層の酸素透過性樹脂は中間層
の酸素吸収性樹脂と相溶性のある樹脂を選ぶことによ
り、内層及び中間層の各樹脂を共押出しして積層接着す
ることが可能となる。また、内層の樹脂層は、包装容器
の最内層としてシーラント層の役割を果たすことが多
く、ヒートシール可能な樹脂を選択することが好ましい
が、内面側に更にヒートシール性の層を設けてもよい。
尚、該内層またはヒートシール性の層の樹脂には、必要
に応じて顔料等の着色剤、充填剤、帯電防止剤、安定剤
等の添加剤を配合することができる。
【0014】上記内層は、前述のごとく容器内収納物と
酸素吸収層との隔離層の役割を果たすと共に、酸素を迅
速かつ効率よく透過する機能が必要であり、前記ヒート
シール性の層等、他の層の存在の有無や内層自体の厚み
にかかわらず、内層の酸素透過度は少なくとも100c
c/m2 ・day・atm(23℃、100%RH)以
上である必要がある。このため、内層の膜厚は、強度、
加工性、コスト等が許す範囲でなるべく薄くし、酸素透
過性を大きくすることが好ましい。また内層は前記役割
から明らかなように、必ずしも無孔の樹脂層とは限ら
ず、前記熱可塑性樹脂からなる微多孔膜や不織布であっ
てもよい。
【0015】中間層の酸素吸収性樹脂組成物は、樹脂に
脱酸素剤組成物を混練、分散した樹脂組成物である。こ
こに脱酸素剤組成物は特に限定されず、公知の脱酸素剤
組成物を用いることができ、例えば、鉄粉等の金属粉、
鉄化合物などの還元性無機物質、多価フェノール類、多
価アルコール類、アスコルビン酸又はその塩などの還元
性有機物質または金属錯体等を酸素吸収反応の主剤とす
る脱酸素剤組成物が用いられる。これらの中でも、脱酸
素性多層体を脱酸素性能に優れたものとするためには、
鉄粉を主剤とする脱酸素剤組成物が好ましく、特に鉄粉
とハロゲン化金属からなる脱酸素組成物が優れる。殊に
ハロゲン化金属で表面を被覆した鉄粉が好適に用いられ
る。
【0016】脱酸素剤組成物に用いられる鉄粉として
は、熱可塑性樹脂中に分散可能で脱酸素反応を起こすこ
とができるものであれば特に制限はなく、通常脱酸素剤
として用いられる鉄粉が使用できる。鉄粉は平均粒径で
200μm 以下が好ましく、50μm 以下が特に好まし
い。平滑な酸素吸収層を形成するためには、鉄粉粒子の
大きさは膜厚を越えることなく細かい方が好ましい。
【0017】ハロゲン化金属としては、例えば、アルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の塩化物、臭化物、ヨウ
化物が用いられ、リチウム、カリウム、ナトリウム、マ
グネシウム、カルシウム、バリウム等の塩化物が好まし
く用いられる。ハロゲン化金属の配合量は、金属100
重量部当たり好ましくは0.1〜20重量部、より好ま
しくは0.1〜5重量部である。特にハロゲン化金属を
鉄粉に付着させることによってハロゲン化金属の配合量
を少なくすることができる。
【0018】鉄粉を主剤とする脱酸素剤組成物は水分含
有量を少なくすることが好ましく、水分含有量は0.2
重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下である。
該脱酸素剤組成物は、本発明の多層体を包装材料として
使用するに際し、水分を得て酸素吸収機能を発揮する。
また鉄粉主剤の脱酸素剤組成物は粒状物として用いら
れ、その大きさは平均粒径で5〜200μm が好まし
く、5〜50μm がより好ましい。
【0019】脱酸素剤組成物を配合する樹脂は、ビカッ
ト軟化点が110℃〜130℃の熱可塑性樹脂が好まし
い。軟化点が上記範囲の熱可塑性樹脂を使用することに
より、多層体の熱成形加工に際し、樹脂中の鉄粉周辺の
局部的な加熱を防ぐことができ外観の良好な容器に成形
することが可能となる。熱可塑性樹脂として具体的に
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタ
ジエン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン類、エ
ラストマーおよびこれらの変性物、あるいはこれらの混
合樹脂が用いられる。好ましくは、ポリエチレンとポリ
プロピレンの混合物、プロピレンーエチレンランダム共
重合体又はこれらの混合物が用いられる。
【0020】酸素吸収性樹脂組成物における脱酸素剤組
成物の配合率は2〜93重量%が好ましく、10〜70
重量%がより好ましい。上記配合率が2重量%未満で
は、脱酸素性能が著しく低下し、また93重量%を越え
ると、脱酸素性多層体又はそれを使用した包装容器の成
形加工性が悪くなるので好ましくない。また脱酸素剤組
成物を配合した酸素吸収性樹脂組成物には、必要に応じ
て、有機系又は無機系の染料や顔料等の着色剤、シラン
系、チタネート系等の分散剤、ポリアクリル酸系の吸水
剤、アルカリ土類金属酸化物等の発泡防止剤、シリカ、
クレー等の充填剤、ゼオライト、活性炭等のガス吸着剤
等を添加することができる。酸素吸収性組成物からなる
酸素吸収層の層厚みは10〜1000μm が好ましく、
50〜500μm がより好ましい。
【0021】外層のガスバリア性樹脂は、ポリメタキシ
リレンアジパミドと非晶性ポリアミドのそれぞれ単独又
は両者の混合物が用いられるが、多層体のガスバリア性
能と成形性をともに良好に保持するためには、両者の混
合物が好ましく、ポリメタキシリレンアジパミドと非晶
性ポリアミドの混合比率が80:20〜30:70(重
量比)である混合樹脂がより好ましく、その混合比率が
80:20〜40:60(重量比)である混合樹脂が特
に好ましい。
【0022】上記ポリメタキシリレンアジパミドは、メ
タキシリレンジアミンとアジピン酸との重縮合体であ
り、ナイロンMXD6とも呼ばれ、上記重縮合体にはメ
タキシリレンジアミン以外のジアミンまたはアジピン酸
以外のジカルボン酸を含んでもよい。また、非晶性ポリ
アミドは、非晶性ナイロン、あるいは透明ナイロンとも
呼ばれるものであり、ナイロン6、ナイロン66のよう
な直鎖脂肪族ナイロンとは異なり、ポリマーの結晶化が
ほとんど起こらないか、あるいは結晶化速度が非常に小
さい特殊ナイロンである。例えば、テレフタル酸とトリ
メチルヘキサメチレンジアミンの重縮合体、2,2ービ
ス(P−アミノシクロヘキシル)プロパンとアジピン酸
およびアゼライン酸との共重縮合体、ビス(3−メチル
ー4−アミノシクロヘキシル)メタンとイソフタル酸お
よびωーアミノドデカン酸との共重縮合体、ジフェニル
メタンジイソシアネートとアジピン酸、アゼライン酸お
よびイソフタル酸の混合物との共重縮合体、並びにテレ
フタル酸およびイソフタル酸とヘキサメチレンジアミン
との共重縮合体、等が好ましく用いられる。
【0023】上記非晶性ポリアミドとしては、ASTM
D1238に準拠する試験条件;温度230℃、荷重
2.16kgfにおけるメルトフローレート(MFR)
が8g/10分以下のものが好ましく、特に6g/10
分以下のものが好ましい。MFRが8g/10分をこえ
る非晶性ポリアミドを用いると、脱酸素性多層体のシー
ト成形に際してガスバリア性樹脂の粘度が低くなりすぎ
るために、安定した厚みの多層シートが得られなくな
る。
【0024】さらに、脱酸素性多層体の熱成形加工性を
良好なものとするために使用される上記非晶性ポリアミ
ドは、ガラス転移点が80〜150℃のものが好まし
い。上記ガラス転移点の非晶性ポリアミドを使用するこ
とによって、多層体の容器への成形に際し、樹脂の結晶
化による伸びムラや厚みムラが防止され、広い範囲の加
熱成形条件で良好な容器の成形が可能となる。例えば、
熱成形におけるシート表面温度が高い場合や低い場合、
あるいは加熱時間が長い場合や短い場合でも、伸びムラ
や厚みムラが起こらなくなる。
【0025】ガスバリア性樹脂からなるガスバリア層の
厚みは必ずしも限定されないが、多層体をさらに成形加
工して延伸する場合、その厚みが延伸によって薄くなる
ことを考慮し、成形加工前のガスバリア性樹脂の層厚み
は、延伸加工によってガスバリア性が損なわれない程度
の厚みが必要である。
【0026】外層はガスバリア性樹脂からなるガスバリ
ア層であるが、必要に応じて該ガスバリア層の内外面に
他の機能を有する樹脂又は樹脂以外の材料を積層し多層
化して、ガスバリア層の機能を一層効果的なものにする
ことができる。例えば、前記ガスバリア性樹脂の層を保
護するために、ガスバリア層の外側に他の樹脂からなる
保護層が設けられる。ここにいう他の樹脂層には、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、これ
らの混合物若しくは変性樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート等のポリエステル等が用いられ、この保護層には、
必要に応じて、顔料等の着色剤、充填剤、帯電防止剤、
安定剤等の添加剤を適宜配合してもよい。また外層のガ
スバリア層と、上記他の樹脂からなる保護層又は中間層
との接着性向上のために、それぞれ接着剤層を設けるこ
ともできる。
【0027】上記の各層は、各層材料の性状、加工目
的、加工工程等に応じて、共押出し法、各種ラミネート
法、各種コーティング法などの公知の方法を適宜組み合
わせて積層することができる。例えば、脱酸素性多層体
が樹脂積層体の場合には、各層に対応する押出機で樹脂
を溶融混練した後、T−ダイ、サーキュラーダイ等の多
層多重ダイスを通して同時溶融押出することによって多
層フィルム又はシートを製造することができる。また射
出機を用い、溶融した樹脂を多層多重ダイスを通して射
出金型中に共射出または逐次射出することによって所定
の形状の多層容器に一挙に成形することができる。ま
た、本発明に係る脱酸素性多層体は、上記の各種方法で
得られたフラット状又は管状のシート又はフィルム(チ
ューブ、パリソン等を含む)であるが、これらの材料を
用い、真空成形、圧空成形、プラグアシスト成形等の成
形方法により、所定の形状の容器に成形することができ
る。
【0028】本発明における米飯としては、例えば、無
菌環境下に炊飯された無菌米飯、あるいは脱酸素性多層
体容器に米と水を充填密封し加圧加熱釜で加熱炊飯され
た無菌米飯等があげられる。風味を保持するため、11
0℃以下の加熱温度で炊飯された米飯を本発明に係る脱
酸素性多層体容器に充填し密閉するが、充填時に窒素ガ
ス、炭酸ガス等の不活性ガスで容器内を置換し酸素濃度
を低下させてもよい。本発明によれば、無菌米飯を長期
間保存しても風味等の劣化がなく良好に保存でき、商品
価値の高い米飯包装体を提供できる。
【0029】
【実施例】本発明を実施例に沿ってさらに詳しく説明す
る。なお、本発明は実施例に必ずしも限定されない。 〔実施例1〕鉄粉(平均粒径35μm 、最大粒子径80
μm )を加熱ジャケット付き真空混合乾燥機中に入れ、
130℃、10mmHgの減圧下で加熱乾燥しつつ、鉄
粉100重量部に対し、塩化カルシウム:水=1:1の
割合で混合した混合水溶液3重量部を、噴霧して、塩化
カルシウムを鉄粉表面に付着させた粒状の脱酸素剤組成
物を調整した。次に45mmφの同方向回転二軸押出機
にてプロピレンーエチレンランダム共重合体(住友化学
(株)製、商品名;住友ノーブレンS131、MFR;
1.2g/10分(230℃・2.16kgf、AST
M D1238)、ビカット軟化点;119℃(JIS
K6758))と前記脱酸素剤組成物とを混合比3:
2(重量比)で混練、押し出して、ブロワ付きネットベ
ルトで冷却後ペレタイザーを経て、酸素吸収性樹脂組成
物からなるペレットを得た。
【0030】次いで、第1〜第4押出機、フィードブロ
ック、Tダイ、冷却ロールおよびシート引取機からなる
4種6層多層シート成形装置を用い、各押出機から、第
1押出機;酸化チタン14重量%含有プロピレンーエチ
レンブロック共重合体(住友化学(株)製、商品名;F
H1015M、MFR;0.5g/10分(230℃・
2.16kgf、ASTM D1238))、第2押出
機;前記酸素吸収性樹脂組成物、第3押出機;ポリメタ
キシリレンアジパミド(三菱ガス化学(株)製、商品
名;MXナイロン6007)と非結晶性ポリアミド(三
井デュポンポリケミカル(株)製、テレフタル酸および
イソフタル酸とヘキサメチレンジアミンとの共重縮合
体、商品名;シーラPA3426、MFR;3.5g/
10分(230℃・2.16kgf、ASTM123
8))との1:1の混合樹脂および第4押出機;無水マ
レイン酸変性ポリプロピレン、を押し出し、表1に示す
多層構成のシートを得た。多層シートの層構成は、酸素
透過層(内層)/酸素吸収層(中間層)/接着層/ガス
バリア層(外層)/接着層/保護層(最外層)からな
り、酸素透過層および保護層には、酸素吸収層を隠蔽す
るために、白色顔料の酸化チタンを加えたプロピレンー
エチレンブロック共重合体を用いた。 共押出しによる
多層シートは厚みムラ等のない外観良好な多層シートで
あった。
【0031】
【表1】
【0032】次に真空成形機を用いて、上記多層シート
について、内層を容器内側にし、成型時の加熱温度16
5℃、170℃及び180℃にてプラグアシスト成形を
行いトレイ状容器(内容積350cc、表面積200c
m2 )に熱成形加工した。いずれの成形温度において
も、厚みムラのない外観良好な多層容器が得られた。
これらのなかで180℃で成形したトレイ状容器を紫外
線(UV)殺菌により殺菌し、その容器に炊飯直後の無
菌米飯200gを入れ、容器内酸素を窒素ガスにて置換
して酸素濃度を0.2%とした後、トップフィルムとし
て容器同様紫外線殺菌したガスバリアー性フィルム(ポ
リ塩化ビニリデン被覆ポリプロピレン延伸フィルム(1
5μm )/無延伸ポリプロピレンフィルム(60μm 、
ヒートシール側)のラミネートフィルム)で密封した。
無菌米飯を充填した包装体容器を25℃・RH50%の
条件下に保存し、1ヶ月目、3ヶ月目及び6ヶ月目の容
器内酸素濃度を測定後に開封し、炊飯米の風味を調べ
た。結果を表2に示す。
【0033】〔比較例1〕ガスバリア性樹脂をエチレン
−ビニルアルコール共重合体(クラレ製、エバールFP
T101)とした以外は実施例1と同様にして脱酸素性
多層シートを得た。次いで内層を容器内側とし、成型温
度が165℃、175℃及び185℃にてプラグアシス
ト成形を行い、トレイ状容器(内容積350cc、表面積
200cm2)に熱成形加工した。成形温度165, 17
0℃においては、加熱不足によるバリア層の伸びムラが
観察されたが、成形温度180℃で一応外観の及第する
容器が得られた。180℃で成形したトレイ状容器を用
いて、実施例1と同様にして無菌米飯の保存試験を実施
した。結果を表2に示す。
【0034】
【表2】 注)無菌米飯の風味評価 3;良好 2;やや酸化臭あり 1;酸化臭大
【0035】〔実施例2〕紫外線殺菌した実施例1のト
レイ状容器(成形温度170℃)に洗米110gと殺菌
水90gを充填し、容器内を窒素ガス置換して酸素濃度
を0.2%とした後、トップフィルムとして紫外線殺菌
したガスバリアー性フィルム(ポリ塩化ビニリデン被覆
ポリプロピレン延伸フィルム(15μm )/無延伸ポリ
プロピレンフィルム(60μm 、ヒートシール側)のラ
ミネートフィルム)を用いて容器を密封した。この容器
を加圧加熱釜に入れて105℃・30分加熱炊飯し、冷
却後、25℃・RH50%の条件下に保存した。1ヶ月
目、3ヶ月目及び6ヶ月目に容器内酸素濃度を測定し、
開封後炊飯米の風味を調べた。結果を表3に示す。
【0036】〔比較例2〕比較例1のトレイ状容器(成
形温度180℃)を使用した以外は実施例2と同様にし
て炊飯米の保存試験を実施した。結果を表3に示す。
【0037】
【表3】 注)無菌米飯の風味評価 3;良好 2;やや酸化臭あり 1;酸化臭大
【0038】表2、表3から明らかなように、炊飯され
た米飯や多層体容器内で炊飯された米飯を脱酸素性多層
体容器を用いて保存した場合、バリア性樹脂層をエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体とした比較例1、2で
は、炊飯米を長期に渡り保存すると、バリア性樹脂層の
酸素バリア性が低下し、容器内酸素濃度が0.1%以上
となり、保存が3ヶ月以上経過すると、炊飯米の風味を
良好に保持することができなかった。一方、バリア性樹
脂層としてポリメタキシリレンアジパミドと非晶性ポリ
アミドの混合物を用いた実施例1、2では、容器に成形
する際の成形温度範囲が広く、炊飯米を長期に渡り保存
しても、バリア性樹脂層の酸素バリア性の低下がなく、
容器内酸素濃度が0.1%以下に保持されて、保存が3
ヶ月以上経過しても、炊飯米の風味が良好に保持されて
いた。
【0039】
【発明の効果】本発明は、脱酸素剤組成物を配合してな
る酸素吸収樹脂層を中間層としポリメタキシリレンアジ
パミドと非晶性ポリアミドのそれぞれ単独又は両者の混
合樹脂からなるガスバリア性の外層と酸素透過性樹脂か
らなる酸素透過性の内層とを備えた脱酸素性多層体容器
を用いて米飯を保存する方法及び該脱酸素性多層体容器
に米飯を密閉した包装体に関するものである。本発明に
よれば、無菌米飯を風味等の劣化がなく長期間にわたっ
て良好に保存でき、商品価値の高い米飯包装体を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における脱酸素性多層体の一例の断面図
【図2】本発明における脱酸素性多層体容器の一例の断
面図
【符号の説明】
10 内層;酸素透過層 20 中間層;酸素吸収層 30 外層;ガスバリア層 31 接着層 32 接着層 33 保護層 1 脱酸素性多層体容器 2 ガスバリア性フイルム 3 食品

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱酸素剤組成物を配合してなる酸素吸収樹
    脂層を中間層とし、ポリメタキシリレンアジパミドと非
    晶性ポリアミドのそれぞれ単独又は両者の混合樹脂から
    なるガスバリア性の外層と酸素透過性樹脂からなる酸素
    透過性の内層とを備えてなる脱酸素性多層体容器を用い
    て、米飯を保存する方法。
  2. 【請求項2】前記ガスバリア性の外層がポリメタキシリ
    レンアジパミドと非晶性ポリアミドの混合樹脂である請
    求項1記載の米飯を保存する方法。
  3. 【請求項3】前記混合樹脂におけるポリメタキシリレン
    アジパミドと非晶性ポリアミドの混合比率が80:20
    〜30:70(重量比)である請求項2記載の米飯を保
    存する方法。
  4. 【請求項4】脱酸素剤組成物を配合してなる酸素吸収樹
    脂層を中間層とし、ポリメタキシリレンアジパミドと非
    晶性ポリアミドのそれぞれ単独又は両者の混合樹脂から
    なるガスバリア性の外層と酸素透過性樹脂からなる酸素
    透過性の内層とを備えてなる脱酸素性多層体容器に、米
    飯を密閉することを特徴とする米飯の包装体。
  5. 【請求項5】前記ガスバリア性の外層がポリメタキシリ
    レンアジパミドと非晶性ポリアミドの混合樹脂である請
    求項4記載の米飯の包装体。
  6. 【請求項6】前記混合樹脂におけるポリメタキシリレン
    アジパミドと非晶性ポリアミドの混合比率が80:20
    〜30:70(重量比)である請求項5記載の米飯の包
    装体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000211080A (ja) * 1999-01-22 2000-08-02 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 酸素吸収性多層フィルム
JP2008265881A (ja) * 2008-06-02 2008-11-06 Toyo Seikan Kaisha Ltd 酸素の吸収性と遮蔽性に優れた多層成形容器及び多層成形用シート並びに多層成形用シートの製造方法
JP2015147318A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 三菱瓦斯化学株式会社 ガス保持体

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