JPH10246315A - タイミングプーリ - Google Patents

タイミングプーリ

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JPH10246315A
JPH10246315A JP9048103A JP4810397A JPH10246315A JP H10246315 A JPH10246315 A JP H10246315A JP 9048103 A JP9048103 A JP 9048103A JP 4810397 A JP4810397 A JP 4810397A JP H10246315 A JPH10246315 A JP H10246315A
Authority
JP
Japan
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tooth
pulley
timing pulley
thickness
reinforcing rib
Prior art date
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Pending
Application number
JP9048103A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Yanagawa
正史 柳川
Haruhiro Shimizu
晴広 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp filed Critical CKD Corp
Priority to JP9048103A priority Critical patent/JPH10246315A/ja
Publication of JPH10246315A publication Critical patent/JPH10246315A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイミングベルトのズレを防止したタイミン
グプーリを提供すること。 【解決手段】 本発明のタイミングプーリ1は、動力を
伝達する歯付きベルトと噛み合う複数の歯形6が外周部
に周方向に沿って一定間隔で設けられ、歯形6の頂面5
aが、幅方向の略中央部を中心に対象的に湾曲したへこ
みの形成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイミングベルト
のずれを防止したタイミングプーリに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、小型精密機構、事務機器、工
作機械或いは自動車等の動力伝達機構として、駆動軸に
嵌合したタイミングプーリ(以下、単にプーリという)
と、被動軸に嵌合したプーリ間に弾性体からなるタイミ
ングベルトをテンションをかけて張設した動力伝達手段
が採用されている。そして、このような伝達手段を構成
するプーリの一従来例として、実公平7―33009号
公報に掲載されたものを挙げることができる。図5は、
当該公報に掲載されたプーリの歯形の一部切欠き斜視図
である。プーリ51は、周方向に沿って一定間隔で複数
の歯形52が併設され、これらの歯形52は、軸方向一
端のプーリ小径部53側の外径d1に対して他端のプー
リ大径部54側の外径d2の方が若干大きくなるように
テーパ状に形成されている。このプーリ51の歯形52
は、断面形状が台形をなし、歯形52の頂面55と側面
56とが交わる角部57は円弧状に形成されている。そ
して、プーリ小径部53側の円弧半径r1に対し、プー
リ大径部54側の円弧半径r2を大きく設定すると共に
両者を滑らかに連続させることで、プーリ51の歯形5
2の角部57は、プーリ小径部53側からプーリ大径部
54側にかけて湾曲がなだらかになるように形成されて
いる。そのため、本従来例は、タイミングベルトの歯元
部への荷重が緩和されて割れが防止されるようになった
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな前記従来例で示したようなテーパを有する歯形のプ
ーリは、一般にタイミングベルトとの衝撃的な噛み合い
をなくし、その噛み合い音を防止する効果をもつ一方、
そのタイミングベルトがずれやすく、ときには外れると
いった問題点があった。このことは、テーパを持ったプ
ーリに限らず、歯形の水平なプーリにおいても見られる
問題点であった。
【0004】そこで、本発明は、タイミングベルトのズ
レを防止したタイミングプーリを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のタイミングプー
リは、動力を伝達する歯付きベルトと噛み合う複数の歯
形が外周部に周方向に沿って一定間隔で設けられ、前記
歯形の頂面が、幅方向の略中央部を中心に対象的に湾曲
したへこみの形成されたものであることを特徴とする。
また、本発明のタイミングプーリは、ボス部と歯部とを
連結する補強リブが前記歯部の幅方向中央に形成され、
その補強リブの肉厚が、前記ボス部及び歯部の肉厚に比
して大きいことが好ましい。
【0006】また、本発明のタイミングプーリは、熱可
塑性樹脂を加熱可塑化して金型へ射出し冷却固化させる
ことで成形されるものであって、ボス部と歯部とを連結
する補強リブを歯部の幅方向中央にし、その補強リブの
肉厚を前記ボス部及び歯部の肉厚に比して大きくとり、
歯形頂面の抜きこう配を0°とした金型に前記熱可塑性
樹脂を射出することで、冷却固化時に生じるひけによっ
て前記歯形頂面に幅方向の略中央部を中心に対象的に湾
曲したへこみが成形されることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるタイミング
プーリ(以下、単にプーリという)の一実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態のプーリは、樹脂によって
形成されたものであり、その樹脂の成形特性を利用して
成形したものである。金属製歯車は、機械歯切法の著し
い進歩と精度に対する要求から現在では鋳造によって造
られる範囲が狭くなってきているが、樹脂製歯車に至っ
ては、放電加工法による金型製作法の進歩により歯車型
成形加工法が歯車の多量生産に採用されている。従っ
て、プーリなどには依然として射出成形された樹脂製の
ものが生産されており、前述した従来品もその一つであ
る。ところで、この樹脂製品の射出成形には「ひけ」と
いう問題があり、この「ひけ」をなくすことが成形に当
たっての一つの課題ともなっている。しかし、本実施の
形態は、この「ひけ」に着目し、これを逆に利用するこ
とで所期の課題を解決するに至ったものである。以下、
図面を示して説明する。
【0008】図1は、本実施の形態のプーリを示した断
面図であり、図2は、歯部の拡大断面図である。また、
図3は、プーリを示した平面図である。プーリ1は、所
定幅の環形状で形成された外周の歯部2と内周のボス部
3が、補強リブ4によって連結され一体に形成されたも
のであり、歯部2の一端円周部には、片寄りを防止する
フランジ部5が形成されている。また、歯部2の周方向
には、具体的に図示しないが均等な複数の歯形6が形成
されている。このような形状のプーリ1は、通常では歯
部2、ボス部3及び補強リブ4の肉厚を等しく構成する
ものである。それは、前述したように、従来から樹脂で
造る射出成形品は「ひけ」を防止することを目指してい
たからである。即ち、「ひけ」は、成形収縮率の大きい
樹脂製品では、成型品肉厚の不均一が要因となるからで
ある。
【0009】そこで、本実施の形態のプーリ1では、図
1に示すような補強リブ4の肉厚を歯部2の肉厚に比し
て大きめにとったプーリ1用の金型を用意し、これによ
って成形することとした。その金型は、図示しないが、
従来のプーリの成形に用いられたものに比べ、補強リブ
4を肉厚に成形するよう形成している点、歯形6の頂面
6aの抜きこう配を0°として形成している点に特徴を
有する。補強リブ4を歯部2よりも肉厚にしたのは、歯
部2表面に「ひけ」を生じさせるためであり、歯形6の
頂面6aの抜きこう配を0°としたのは、頂面6aに対
称的な「ひけ」を生じさせるためである。
【0010】そして、このような金型を用意し、一般的
な射出成形と同様に樹脂(本実施の形態ではポリアセタ
ール樹脂を使用する)を金型内に射出し、その後冷却固
化させて成形する。その冷却固化の際、本実施の形態の
ものでは補強リブ4の肉厚が歯部2の肉厚よりも大きい
ため、樹脂が冷却されるとき歯形6を含む歯部2の幅方
向の中央部を対称に収縮し、歯形6の頂面6aには図2
に示すような深さhの対称的な湾曲部が生じることとな
る。このように、冷却固化の際に樹脂が収縮して「ひ
け」が形成されるため、単に中央をへこませた形状の金
型をつくってもアンダーカットになって成型品が抜けな
くなってしまうのに対し、容易に成形品の取り出しが可
能となる。
【0011】従って、このように成形されたプーリ1を
使用し、駆動軸及び被動軸に取り付け、その両者のプー
リ1にタイミングベルト7をかけ渡す。通常タイミング
ベルト7には適正なテンションを与える必要があるが、
この場合歯形6の頂面6aに形成された湾曲部の中央に
与える。そうすれば、図4に示すようにタイミングベル
ト7は中央部に向けて力が作用しても両側にずれるよう
なことがなくなり、ましてやタイミングベルト7がプー
リ1から外れるといったことはない。よって、本実施の
形態によれば、射出成形における樹脂の成形特性、即
ち、樹脂の収縮率が大きいことから生じる「ひけ」とい
う現象を積極的に利用することで、タイミングベルト7
のずれを効果的に防止したプーリ1を形成することがで
きた。このことは、タイミングベルト7のずれが防止で
きたことに加え、そのような効果を発揮するプーリ1を
安価に提供できるという効果をも奏するものである。
【0012】なお、本発明は、前記実施の形態で示した
ものに限定される訳ではなく、その趣旨を逸脱しない範
囲で様々な変更が可能である。例えば、前記実施に形態
ではプーリ1の素材にPOMを使用したが、これ以外の
樹脂を使用することも可能である。
【0013】
【発明の効果】本発明は、動力を伝達する歯付きベルト
と噛み合う複数の歯形が外周部に周方向に沿って一定間
隔で設けられ、その歯形の頂面が、幅方向の略中央部を
中心に対象的に湾曲したへこみを形成したので、タイミ
ングベルトのズレを防止したタイミングプーリを提供す
ることが可能となった。また、本発明は、熱可塑性樹脂
を加熱可塑化して金型へ射出し冷却固化させることで成
形されるものであって、ボス部と歯部とを連結する補強
リブを歯部の幅方向中央にし、その補強リブの肉厚を前
記ボス部及び歯部の肉厚に比して大きくとり、歯形頂面
の抜きこう配を0°とした金型に熱可塑性樹脂を射出す
ることで、冷却固化時に生じるひけによって歯形頂面に
幅方向の略中央部を中心に対象的に湾曲したへこみを成
形したので、タイミングベルトのズレを防止したタイミ
ングプーリを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるプーリの一実施の形態を示した
断面図である。
【図2】プーリの歯部を示した拡大断面図である。
【図3】プーリを示した平面図である。
【図4】タイミングベルトの作用した状態を示したプー
リの歯部を示した拡大断面図である。
【図5】従来のプーリを示した歯の一部切欠き斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 プーリ 2 歯部 3 ボス部 4 補強リブ 6 歯形 6a 頂面 7 タイミングベルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力を伝達する歯付きベルトと噛み合う
    複数の歯形が外周部に周方向に沿って一定間隔で設けら
    れたタイミングプーリにおいて、 前記歯形の頂面が、幅方向の略中央部を中心に対象的に
    湾曲したへこみの形成されたものであることを特徴とす
    るタイミングプーリ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタイミングプーリにお
    いて、 ボス部と歯部とを連結する補強リブが前記歯部の幅方向
    中央に形成され、その補強リブの肉厚が、前記ボス部及
    び歯部の肉厚に比して大きいことを特徴とするタイミン
    グプーリ。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂を加熱可塑化して金型へ射
    出し冷却固化させることで成形されるタイミングプーリ
    において、 ボス部と歯部とを連結する補強リブを歯部の幅方向中央
    にし、その補強リブの肉厚を前記ボス部及び歯部の肉厚
    に比して大きくとり、歯形頂面の抜きこう配を0°とし
    た金型に前記熱可塑性樹脂を射出することで、 冷却固化時に生じるひけによって前記歯形頂面に幅方向
    の略中央部を中心に対象的に湾曲したへこみが成形され
    ることを特徴とするタイミングプーリ。
JP9048103A 1997-03-03 1997-03-03 タイミングプーリ Pending JPH10246315A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351425A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Bando Chem Ind Ltd 歯付プーリ及びそれを備えたベルト式伝動装置
JP2011085188A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Tsubakimoto Chain Co 歯付ベルト用プーリ
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