JPH10246156A - エンジンの蒸発燃料回収装置 - Google Patents
エンジンの蒸発燃料回収装置Info
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- JPH10246156A JPH10246156A JP6188497A JP6188497A JPH10246156A JP H10246156 A JPH10246156 A JP H10246156A JP 6188497 A JP6188497 A JP 6188497A JP 6188497 A JP6188497 A JP 6188497A JP H10246156 A JPH10246156 A JP H10246156A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンの蒸発燃料回収装置において、燃料
タンクへの給油後に、メインフロートに異常があって
も、液状の燃料がキャニスタ本体内に流入するのを阻止
させ、これにより、液状の燃料が大気に洩れ出るのを防
止し、また、エンジンの始動時に、液状の燃料が吸気系
に流入するのを阻止して、エンジン不調を来すのを防止
することにある。 【構成】 燃料タンク内の燃料量に応じて上下動してエ
バポ通路を開閉するメインフロートを燃料タンク内に設
け、エバポパイプ途中には流入燃料滞留室を設けるとと
もに流入燃料滞留室に燃料が流入して滞留した場合に動
作してエバポ通路を閉成するサブフロートを設けてい
る。
タンクへの給油後に、メインフロートに異常があって
も、液状の燃料がキャニスタ本体内に流入するのを阻止
させ、これにより、液状の燃料が大気に洩れ出るのを防
止し、また、エンジンの始動時に、液状の燃料が吸気系
に流入するのを阻止して、エンジン不調を来すのを防止
することにある。 【構成】 燃料タンク内の燃料量に応じて上下動してエ
バポ通路を開閉するメインフロートを燃料タンク内に設
け、エバポパイプ途中には流入燃料滞留室を設けるとと
もに流入燃料滞留室に燃料が流入して滞留した場合に動
作してエバポ通路を閉成するサブフロートを設けてい
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンの蒸発
燃料回収装置に係り、特に燃料タンクへの給油後に液状
の燃料がキャニスタ本体内に流入するのを防止し得るエ
ンジンの蒸発燃料回収装置に関する。
燃料回収装置に係り、特に燃料タンクへの給油後に液状
の燃料がキャニスタ本体内に流入するのを防止し得るエ
ンジンの蒸発燃料回収装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】車両において、燃料タンク等から大気中
に漏洩する蒸発燃料は、炭化水素（ＨＣ）を多量に含み
大気汚染の原因の一つとなっており、また、燃料の損失
にも連ながることから、これを防止するための各種の技
術が知られている。その代表的なものとして、活性炭な
どの吸着剤を収容したキャニスタに燃料タンクの蒸発燃
料をエンジンの運転時に離脱（パージ）させてエンジン
に供給する蒸発燃料回収装置（エバポシステム）があ
る。
に漏洩する蒸発燃料は、炭化水素（ＨＣ）を多量に含み
大気汚染の原因の一つとなっており、また、燃料の損失
にも連ながることから、これを防止するための各種の技
術が知られている。その代表的なものとして、活性炭な
どの吸着剤を収容したキャニスタに燃料タンクの蒸発燃
料をエンジンの運転時に離脱（パージ）させてエンジン
に供給する蒸発燃料回収装置（エバポシステム）があ
る。
【０００３】この蒸発燃料回収装置にあっては、燃料タ
ンク内に連通するエバポ通路が形成されたエバポパイプ
とエンジンの吸気系に連通するパージ通路が形成された
パージパイプとの間にキャニスタを設け、パージパイプ
途中にはエンジンの運転状態に応じてパージ通路を開閉
して吸気系への蒸発燃料量を制御するパージバルブを設
け、また、燃料タンク内の燃料量に応じて上下動してエ
バポ通路を開閉するフロートを燃料タンク内に設けてい
るものがある。
ンク内に連通するエバポ通路が形成されたエバポパイプ
とエンジンの吸気系に連通するパージ通路が形成された
パージパイプとの間にキャニスタを設け、パージパイプ
途中にはエンジンの運転状態に応じてパージ通路を開閉
して吸気系への蒸発燃料量を制御するパージバルブを設
け、また、燃料タンク内の燃料量に応じて上下動してエ
バポ通路を開閉するフロートを燃料タンク内に設けてい
るものがある。
【０００４】また、このようなエンジンの蒸発燃料回収
装置としては、例えば、実開平４−８９８４６号公報に
開示されている。この公報に記載のものは、キャニスタ
に連通するベント通路に設定圧力差で開弁する圧力弁を
設けた燃料タンクにおいて、キャニスタと圧力弁との間
のベント通路から並列に分岐する第２のベント通路に、
所定量以上の燃料量状態での油面により浮動して第２の
ベント通路を閉じるフロート弁を設けたものである。
装置としては、例えば、実開平４−８９８４６号公報に
開示されている。この公報に記載のものは、キャニスタ
に連通するベント通路に設定圧力差で開弁する圧力弁を
設けた燃料タンクにおいて、キャニスタと圧力弁との間
のベント通路から並列に分岐する第２のベント通路に、
所定量以上の燃料量状態での油面により浮動して第２の
ベント通路を閉じるフロート弁を設けたものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、エン
ジンの蒸発燃料回収装置にあっては、燃料タンクへの給
油後に、異常があってフロートがエバポ通路を閉成しな
かった場合に、燃料タンク内の液状の燃料がエバポ通路
を経てキャニスタ本体内に流入してしまうので、この液
状の燃料が大気に洩れ出てしまう不都合があり、また、
エンジンを始動すると、この液状の燃料が吸気系に供給
されることから、エンジン不調を来すという不都合があ
った。
ジンの蒸発燃料回収装置にあっては、燃料タンクへの給
油後に、異常があってフロートがエバポ通路を閉成しな
かった場合に、燃料タンク内の液状の燃料がエバポ通路
を経てキャニスタ本体内に流入してしまうので、この液
状の燃料が大気に洩れ出てしまう不都合があり、また、
エンジンを始動すると、この液状の燃料が吸気系に供給
されることから、エンジン不調を来すという不都合があ
った。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、燃料タンク内に連通する
エバポ通路が形成されたエバポパイプとエンジンの吸気
系に連通するパージ通路が形成されたパージパイプとの
間にキャニスタを設け、前記パージパイプ途中には前記
エンジンの運転状態に応じて前記パージ通路を開閉して
前記吸気系への蒸発燃料量を制御するパージバルブを設
けたエンジンの蒸発燃料回収装置において、前記燃料タ
ンク内の燃料量に応じて上下動して前記エバポ通路を開
閉するメインフロートを前記燃料タンク内に設け、前記
エバポパイプ途中には流入燃料滞留室を設けるとともに
この流入燃料滞留室に燃料が流入して滞留した場合に動
作して前記エバポ通路を閉成するサブフロートを設けた
ことを特徴とする。
述の不都合を除去するために、燃料タンク内に連通する
エバポ通路が形成されたエバポパイプとエンジンの吸気
系に連通するパージ通路が形成されたパージパイプとの
間にキャニスタを設け、前記パージパイプ途中には前記
エンジンの運転状態に応じて前記パージ通路を開閉して
前記吸気系への蒸発燃料量を制御するパージバルブを設
けたエンジンの蒸発燃料回収装置において、前記燃料タ
ンク内の燃料量に応じて上下動して前記エバポ通路を開
閉するメインフロートを前記燃料タンク内に設け、前記
エバポパイプ途中には流入燃料滞留室を設けるとともに
この流入燃料滞留室に燃料が流入して滞留した場合に動
作して前記エバポ通路を閉成するサブフロートを設けた
ことを特徴とする。
【０００７】また、燃料タンク内に連通するエバポ通路
が形成されたエバポパイプとエンジンの吸気系に連通す
るパージ通路が形成されたパージパイプとの間にキャニ
スタを設け、前記パージパイプ途中には前記エンジンの
運転状態に応じて前記パージ通路を開閉して前記吸気系
への蒸発燃料量を制御するパージバルブを設けたエンジ
ンの蒸発燃料回収装置において、前記燃料タンク内の燃
料量に応じて上下動して前記エバポ通路を開閉するメイ
ンフロートを前記燃料タンク内に設け、前記キャニスタ
のキャニスタ本体には流入燃料滞留室を設けるとともに
この流入燃料滞留室に燃料が流入して滞留した場合に動
作して前記キャニスタ本体内への燃料の流入を阻止する
サブフロートを設けたことを特徴とする。
が形成されたエバポパイプとエンジンの吸気系に連通す
るパージ通路が形成されたパージパイプとの間にキャニ
スタを設け、前記パージパイプ途中には前記エンジンの
運転状態に応じて前記パージ通路を開閉して前記吸気系
への蒸発燃料量を制御するパージバルブを設けたエンジ
ンの蒸発燃料回収装置において、前記燃料タンク内の燃
料量に応じて上下動して前記エバポ通路を開閉するメイ
ンフロートを前記燃料タンク内に設け、前記キャニスタ
のキャニスタ本体には流入燃料滞留室を設けるとともに
この流入燃料滞留室に燃料が流入して滞留した場合に動
作して前記キャニスタ本体内への燃料の流入を阻止する
サブフロートを設けたことを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】この発明は、燃料タンクへの給油
後に、メインフロートに何んらかの原因によって異常が
あり、エバポ通路が開成状態になっている場合に、燃料
タンク内の液状の燃料がエバポ通路に流れ、そして、こ
の液状の燃料が流入燃料滞留室に滞留すると、この燃料
量によってサブフロートが動作してエバポ通路を閉成す
る。これにより、液状の燃料がキャニスタ本体内に流入
するのを阻止させ、液状の燃料が大気に洩れ出るのを防
止し、また、エンジンの始動時に、液状の燃料が吸気系
に流入するのを阻止して、エンジン不調を来すのを防止
することができる。
後に、メインフロートに何んらかの原因によって異常が
あり、エバポ通路が開成状態になっている場合に、燃料
タンク内の液状の燃料がエバポ通路に流れ、そして、こ
の液状の燃料が流入燃料滞留室に滞留すると、この燃料
量によってサブフロートが動作してエバポ通路を閉成す
る。これにより、液状の燃料がキャニスタ本体内に流入
するのを阻止させ、液状の燃料が大気に洩れ出るのを防
止し、また、エンジンの始動時に、液状の燃料が吸気系
に流入するのを阻止して、エンジン不調を来すのを防止
することができる。
【０００９】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図１〜４は、この発明の第１実
施例を示すものである。図１において、２は車両（図示
せず）に搭載されるエンジン、４は吸気マニホルド、６
は吸気通路、８はサージタンク、１０は吸気管、１２は
エアクリーナ、１４は排気マニホルド、１６は燃料タン
クである。
且つ具体的に説明する。図１〜４は、この発明の第１実
施例を示すものである。図１において、２は車両（図示
せず）に搭載されるエンジン、４は吸気マニホルド、６
は吸気通路、８はサージタンク、１０は吸気管、１２は
エアクリーナ、１４は排気マニホルド、１６は燃料タン
クである。
【００１０】燃料タンク１６には、燃料を注入させるフ
ィラー通路１８を形成するフィラーチューブ２０が設け
られている。
ィラー通路１８を形成するフィラーチューブ２０が設け
られている。
【００１１】このフィラーチューブ２０は、一端側が燃
料タンク１６のリキッドチャンバ体２２内の燃料に浸さ
れた、いわゆるリキッドシール方式である。つまり、燃
料タンク１６への給油時に、蒸発燃料がフィラーチュー
ブ２０の他端側の給油口２４から洩れないように、フィ
ラーチューブ２０の一端側を燃料に浸している。このフ
ィラーチューブ２０の給油口２４には、給油キャップ２
６が設けられている。
料タンク１６のリキッドチャンバ体２２内の燃料に浸さ
れた、いわゆるリキッドシール方式である。つまり、燃
料タンク１６への給油時に、蒸発燃料がフィラーチュー
ブ２０の他端側の給油口２４から洩れないように、フィ
ラーチューブ２０の一端側を燃料に浸している。このフ
ィラーチューブ２０の給油口２４には、給油キャップ２
６が設けられている。
【００１２】燃料タンク１６内には、燃料量を検出する
レベルゲージ２８が設けられている。
レベルゲージ２８が設けられている。
【００１３】燃料タンク１６には、リフューエルベーパ
コントロールバルブ３０が設けられている。このリフュ
ーエルベーパコントロールバルブ３０は、第１ハウジン
グ３２内でダイヤフラム３４によって区画形成された圧
力作用室３６及び通路連絡室３８と、圧力作用室３６内
でダイヤフラム３４を通路連絡室３８側に押圧するスプ
リング４０とを有している。
コントロールバルブ３０が設けられている。このリフュ
ーエルベーパコントロールバルブ３０は、第１ハウジン
グ３２内でダイヤフラム３４によって区画形成された圧
力作用室３６及び通路連絡室３８と、圧力作用室３６内
でダイヤフラム３４を通路連絡室３８側に押圧するスプ
リング４０とを有している。
【００１４】また、燃料タンク１６には、フューエルカ
ットバルブ４２が設けられている。このフューエルカッ
トバルブ４２は、第２ハウジング４４を有している。
ットバルブ４２が設けられている。このフューエルカッ
トバルブ４２は、第２ハウジング４４を有している。
【００１５】リフューエルベーパコントロールバルブ３
０には、エバポ通路４６を形成するエバポパイプ４８の
一端側が連結している。このエバポ通路４６の一端側
は、ダイヤフラム３４の動作によって開閉される。
０には、エバポ通路４６を形成するエバポパイプ４８の
一端側が連結している。このエバポ通路４６の一端側
は、ダイヤフラム３４の動作によって開閉される。
【００１６】燃料タンク１６内には、燃料量に応じて上
下動してエバポ通路４６を開閉するように、メインフロ
ート５０が設けられている。つまり、このメインフロー
ト５０は、燃料量に応じて燃料タンク１６に設置したメ
インフロート座部５２に接離するものである。このメイ
ンフロート座部５２は、リフューエルべーパコントロー
ルバルブ３０の第１ハウジング３２に連結している。よ
って、メインフロート５０は、メインフロート座部５２
に接離することによってエバポ通路４６を開閉するもの
である。
下動してエバポ通路４６を開閉するように、メインフロ
ート５０が設けられている。つまり、このメインフロー
ト５０は、燃料量に応じて燃料タンク１６に設置したメ
インフロート座部５２に接離するものである。このメイ
ンフロート座部５２は、リフューエルべーパコントロー
ルバルブ３０の第１ハウジング３２に連結している。よ
って、メインフロート５０は、メインフロート座部５２
に接離することによってエバポ通路４６を開閉するもの
である。
【００１７】エバポパイプ４８の他端側には、キャニス
タ５４が設けられている。このキャニスタ５４は、キャ
ニスタ本体５６内に蒸発燃料を吸着保持させる活性炭等
の吸着剤を収容している。
タ５４が設けられている。このキャニスタ５４は、キャ
ニスタ本体５６内に蒸発燃料を吸着保持させる活性炭等
の吸着剤を収容している。
【００１８】また、エバポパイプ４８の途中には、室形
成部５８で形成された流入燃料滞留室６０が設けられて
いる。この流入燃料滞留室６０は、燃料タンク１６側か
ら流入してきた燃料を滞留させるものである。この燃料
滞留室６０には、流入して滞留した燃料量に応じて上下
動し、且つ、室形成部５８の内面のサブフロート座部６
２に接離してエバポ通路４６を開閉するサブフロート６
４が設けられている。
成部５８で形成された流入燃料滞留室６０が設けられて
いる。この流入燃料滞留室６０は、燃料タンク１６側か
ら流入してきた燃料を滞留させるものである。この燃料
滞留室６０には、流入して滞留した燃料量に応じて上下
動し、且つ、室形成部５８の内面のサブフロート座部６
２に接離してエバポ通路４６を開閉するサブフロート６
４が設けられている。
【００１９】また、キャニスタ本体５６には、パージ通
路６６が形成されたパージパイプ６８の一端側が連結し
ている。このパージパイプ６８の他端側は、吸気系のサ
ージタンク８に連結している。このパージパイプ６８に
は、エンジン２の運転状態によってパージ通路６６を開
閉してキャニスタ本体５６からサージタンク８へのパー
ジ量（蒸発燃料量）を制御するパージバルブ７０が設け
られている。
路６６が形成されたパージパイプ６８の一端側が連結し
ている。このパージパイプ６８の他端側は、吸気系のサ
ージタンク８に連結している。このパージパイプ６８に
は、エンジン２の運転状態によってパージ通路６６を開
閉してキャニスタ本体５６からサージタンク８へのパー
ジ量（蒸発燃料量）を制御するパージバルブ７０が設け
られている。
【００２０】フィラー通路１８には、給油口２４側か
ら、リストリクタ７２と、逆止弁７４とが順次に設けら
れている。リストリクタ７２は、給油時に給油ガン７６
（図３参照）の挿入によって開動作するものである。逆
止弁７４は、燃料タンク１６への給油直後に、フィラー
通路１８を閉成するものである。
ら、リストリクタ７２と、逆止弁７４とが順次に設けら
れている。リストリクタ７２は、給油時に給油ガン７６
（図３参照）の挿入によって開動作するものである。逆
止弁７４は、燃料タンク１６への給油直後に、フィラー
通路１８を閉成するものである。
【００２１】リフューエルベーパコントロールバルブ３
０の圧力作用室３６とリストリクタ７２の上流側のフィ
ラー通路１８とは、タンク側連絡パイプ７８で形成され
たタンク側連絡通路８０によって連通されている。
０の圧力作用室３６とリストリクタ７２の上流側のフィ
ラー通路１８とは、タンク側連絡パイプ７８で形成され
たタンク側連絡通路８０によって連通されている。
【００２２】このタンク側連絡通路８０には、第１連絡
パイプ８２で形成された第１連絡通路８４の一端側が連
通している。この第１連絡通路８４の他端側は、キャニ
スタ本体５６に連絡している。
パイプ８２で形成された第１連絡通路８４の一端側が連
通している。この第１連絡通路８４の他端側は、キャニ
スタ本体５６に連絡している。
【００２３】この第１連絡パイプ８２には、第１二方向
チェックバルブ８６とセパレータ８８とが設けられてい
る。
チェックバルブ８６とセパレータ８８とが設けられてい
る。
【００２４】フューエルカットバルブ４２には、第２連
絡パイプ９０で形成された第２連絡通路９２の一端側が
連絡している。この第２連絡通路９２の他端側は、キャ
ニスタ本体５６に連絡するように、第１二方向チェック
バルブ８６とセパレータ８８間の第１連絡通路８４に連
通している。この第２連絡パイプ９０には、第２二方向
チェックバルブ９４が設けられている。
絡パイプ９０で形成された第２連絡通路９２の一端側が
連絡している。この第２連絡通路９２の他端側は、キャ
ニスタ本体５６に連絡するように、第１二方向チェック
バルブ８６とセパレータ８８間の第１連絡通路８４に連
通している。この第２連絡パイプ９０には、第２二方向
チェックバルブ９４が設けられている。
【００２５】また、燃料タンク１６内には、燃料量に応
じて上下動して第２連絡通路９２を開閉するように、カ
ットバルブ側フロート９６が設けられている。つまり、
このカットバルブ側フロート９６は、燃料量に応じて燃
料タンク１６に設置したカットバルブ側フロート座部９
８に接離するものである。このカットバルブ側フロート
座部９８は、フューエルカットバルブ４２の第２ハウジ
ング４４に連結している。よって、カットバルブ側フロ
ート９６は、カットバルブ側フロート座部９８に接離す
ることによって第２連絡通路９２を開閉するものであ
る。
じて上下動して第２連絡通路９２を開閉するように、カ
ットバルブ側フロート９６が設けられている。つまり、
このカットバルブ側フロート９６は、燃料量に応じて燃
料タンク１６に設置したカットバルブ側フロート座部９
８に接離するものである。このカットバルブ側フロート
座部９８は、フューエルカットバルブ４２の第２ハウジ
ング４４に連結している。よって、カットバルブ側フロ
ート９６は、カットバルブ側フロート座部９８に接離す
ることによって第２連絡通路９２を開閉するものであ
る。
【００２６】また、第２連絡通路９２には、第２二方向
チェックバルブ９４を迂回するように、第３連絡パイプ
１００で形成された第３連絡通路１０２の一端側が連通
されている。この第３連絡通路１０２の他端側は、キャ
ニスタ本体５６に連絡するように、第１二方向チェック
バルブ８６とセパレータ８８間の第１連絡通路８４に連
通している。第３連絡パイプ１００には、２ウェイソレ
ノイドバルブ１０４が設けられている。
チェックバルブ９４を迂回するように、第３連絡パイプ
１００で形成された第３連絡通路１０２の一端側が連通
されている。この第３連絡通路１０２の他端側は、キャ
ニスタ本体５６に連絡するように、第１二方向チェック
バルブ８６とセパレータ８８間の第１連絡通路８４に連
通している。第３連絡パイプ１００には、２ウェイソレ
ノイドバルブ１０４が設けられている。
【００２７】また、キャニスタ本体５６には、大気側通
路１０６が形成された大気側チューブ１０８の一端側が
接続されている。この大気側チューブ１０８の他端側
は、車体１１０側の車体フレームであるクロスメンバ１
１２内にチューブガイド１１４を介して開口している。
このクロスメンバ１１２には、大気導入口１１６が形成
されている。大気側チューブ１０８には、エアカットバ
ルブ１１８が設けられているとともに、このエアカット
バルブ１１８よりも空気の上流側に空気の塵埃を除去す
るエアフィルタ１２０が設けられる。
路１０６が形成された大気側チューブ１０８の一端側が
接続されている。この大気側チューブ１０８の他端側
は、車体１１０側の車体フレームであるクロスメンバ１
１２内にチューブガイド１１４を介して開口している。
このクロスメンバ１１２には、大気導入口１１６が形成
されている。大気側チューブ１０８には、エアカットバ
ルブ１１８が設けられているとともに、このエアカット
バルブ１１８よりも空気の上流側に空気の塵埃を除去す
るエアフィルタ１２０が設けられる。
【００２８】レベルゲージ２８とパージバルブ７０と２
ウェイソレノイドバルブ１０４とエアカットバルブ１１
８とは、制御手段１２２に連絡している。また、この制
御手段１２２には、燃料タンク１６内の圧力を検出する
ように燃料タンク１６に設けられた圧力センサ１２４が
連絡している。
ウェイソレノイドバルブ１０４とエアカットバルブ１１
８とは、制御手段１２２に連絡している。また、この制
御手段１２２には、燃料タンク１６内の圧力を検出する
ように燃料タンク１６に設けられた圧力センサ１２４が
連絡している。
【００２９】次に、この第１実施例の作用を説明する。
【００３０】給油前にあっては、図２に示す如く、メイ
ンフロート５０がメインフロート座部５２から離れてい
るが、燃料タンク１６内の内圧が低いので、リフューエ
ルベーパコントロールバルブ３０が閉動作してエバポ通
路４６を閉成している。
ンフロート５０がメインフロート座部５２から離れてい
るが、燃料タンク１６内の内圧が低いので、リフューエ
ルベーパコントロールバルブ３０が閉動作してエバポ通
路４６を閉成している。
【００３１】給油時にあっては、図３に示す如く、給油
ガン７６でフィラー通路１８に燃料を注入すると、燃料
タンク１６内の内圧が高くなって、リフューエルベーパ
コントロールバルブ３０が開動作し、蒸発燃料がエバポ
通路４６からキャニスタ本体５６側に流れる。
ガン７６でフィラー通路１８に燃料を注入すると、燃料
タンク１６内の内圧が高くなって、リフューエルベーパ
コントロールバルブ３０が開動作し、蒸発燃料がエバポ
通路４６からキャニスタ本体５６側に流れる。
【００３２】そして、給油後で、メインフロート５０が
異常となってメインフロート座部５２から離れた場合に
は、図４に示す如く、燃料タンク１６内の液状の燃料
が、リフューエルベーパコントロールバルブ３０を経て
エバポ通路４６に流れ、そして、流入燃料滞留室６０に
流入する。
異常となってメインフロート座部５２から離れた場合に
は、図４に示す如く、燃料タンク１６内の液状の燃料
が、リフューエルベーパコントロールバルブ３０を経て
エバポ通路４６に流れ、そして、流入燃料滞留室６０に
流入する。
【００３３】この流入燃料滞留室６０に流入した液状の
燃料が滞留すると、サブフロート６４が上方に動作し、
このサブフロート６４がサブフロート座部６２に接する
ことによってエバポ通路４６が閉成される。
燃料が滞留すると、サブフロート６４が上方に動作し、
このサブフロート６４がサブフロート座部６２に接する
ことによってエバポ通路４６が閉成される。
【００３４】これにより、燃料タンク１６からの液状の
燃料がキャニスタ本体５６内に流入するのを阻止し、よ
って、液状の燃料がキャニスタ本体５６から大気に洩れ
出るのを防止することができる。
燃料がキャニスタ本体５６内に流入するのを阻止し、よ
って、液状の燃料がキャニスタ本体５６から大気に洩れ
出るのを防止することができる。
【００３５】また、エンジン２の始動時に、液状の燃料
が吸気通路６に流入しないので、エンジン不調を来すの
を防止することができる。
が吸気通路６に流入しないので、エンジン不調を来すの
を防止することができる。
【００３６】図５、６は、この発明の第２実施例を示す
ものである。
ものである。
【００３７】この第２実施例においては、上述の第１実
施例と同一機能を果す箇所には、同一符号を付して説明
する。
施例と同一機能を果す箇所には、同一符号を付して説明
する。
【００３８】この第２実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、キャニスタ本体５６には、第１、
第２室形成部２０２−１、２０２−２によって形成され
た流入燃料滞留室２０４及び流通路２０６が設けられて
いる。流入燃料滞留室２０４には、サブフロート２０８
が設けられている。このサブフロート２０８は、流入燃
料滞留室２０４に流入する液状の燃料量に応じて上下動
し、第１、第２室形成部２０２−１、２０２−２に設け
たサブフロート座部２１０に接離するものである。
下の点にある。即ち、キャニスタ本体５６には、第１、
第２室形成部２０２−１、２０２−２によって形成され
た流入燃料滞留室２０４及び流通路２０６が設けられて
いる。流入燃料滞留室２０４には、サブフロート２０８
が設けられている。このサブフロート２０８は、流入燃
料滞留室２０４に流入する液状の燃料量に応じて上下動
し、第１、第２室形成部２０２−１、２０２−２に設け
たサブフロート座部２１０に接離するものである。
【００３９】この第２実施例の構成によれば、上述の第
１実施例と同じような作用効果を奏するとともに、流入
燃料滞留室２０４をキャニスタ本体５６と一体的に製造
できるので、製作を容易とすることができる。
１実施例と同じような作用効果を奏するとともに、流入
燃料滞留室２０４をキャニスタ本体５６と一体的に製造
できるので、製作を容易とすることができる。
【００４０】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、燃料タンク内の燃料量に応じて上下動し
てエバポ通路を開閉するメインフロートを燃料タンク内
に設け、エバポパイプ途中には流入燃料滞留室を設ける
とともに流入燃料滞留室に燃料が流入して滞留した場合
に動作してエバポ通路を閉成するサブフロートを設けた
ことにより、燃料タンクへの給油後に、メインフロート
に異常があっても、液状の燃料がキャニスタ本体内に流
入するのを阻止させ、よって、液状の燃料が大気に洩れ
出るのを防止し、また、エンジンの始動時に、液状の燃
料が吸気系に流入するのを阻止して、エンジン不調を来
すのを防止し得る。
発明によれば、燃料タンク内の燃料量に応じて上下動し
てエバポ通路を開閉するメインフロートを燃料タンク内
に設け、エバポパイプ途中には流入燃料滞留室を設ける
とともに流入燃料滞留室に燃料が流入して滞留した場合
に動作してエバポ通路を閉成するサブフロートを設けた
ことにより、燃料タンクへの給油後に、メインフロート
に異常があっても、液状の燃料がキャニスタ本体内に流
入するのを阻止させ、よって、液状の燃料が大気に洩れ
出るのを防止し、また、エンジンの始動時に、液状の燃
料が吸気系に流入するのを阻止して、エンジン不調を来
すのを防止し得る。
【図１】蒸発燃料回収装置のシステム構成図である。
【図２】給油前の蒸発燃料回収装置の一部構成図であ
る。
る。
【図３】給油時の蒸発燃料回収装置の一部構成図であ
る。
る。
【図４】給油後でメインフロートが異常時の蒸発燃料回
収装置の一部構成図である。
収装置の一部構成図である。
【図５】第２実施例においてメインフロートが正常時の
キャニスタの構成図である。
キャニスタの構成図である。
【図６】第２実施例においてメインフロートが異常時の
キャニスタの構成図である。
キャニスタの構成図である。
２ エンジン ６ 吸気通路 １６ 燃料タンク ３０ リフューエルベーパコントロールバルブ ４６ エバポ通路 ５０ メインフロート ５４ キャニスタ ５６ キャニスタ本体 ６０ 流入燃料滞留室 ６４ サブフロート ６６ パージ通路
Claims (2)
- 【請求項１】 燃料タンク内に連通するエバポ通路が形
成されたエバポパイプとエンジンの吸気系に連通するパ
ージ通路が形成されたパージパイプとの間にキャニスタ
を設け、前記パージパイプ途中には前記エンジンの運転
状態に応じて前記パージ通路を開閉して前記吸気系への
蒸発燃料量を制御するパージバルブを設けたエンジンの
蒸発燃料回収装置において、前記燃料タンク内の燃料量
に応じて上下動して前記エバポ通路を開閉するメインフ
ロートを前記燃料タンク内に設け、前記エバポパイプ途
中には流入燃料滞留室を設けるとともにこの流入燃料滞
留室に燃料が流入して滞留した場合に動作して前記エバ
ポ通路を閉成するサブフロートを設けたことを特徴とす
るエンジンの蒸発燃料回収装置。 - 【請求項２】 燃料タンク内に連通するエバポ通路が形
成されたエバポパイプとエンジンの吸気系に連通するパ
ージ通路が形成されたパージパイプとの間にキャニスタ
を設け、前記パージパイプ途中には前記エンジンの運転
状態に応じて前記パージ通路を開閉して前記吸気系への
蒸発燃料量を制御するパージバルブを設けたエンジンの
蒸発燃料回収装置において、前記燃料タンク内の燃料量
に応じて上下動して前記エバポ通路を開閉するメインフ
ロートを前記燃料タンク内に設け、前記キャニスタのキ
ャニスタ本体には流入燃料滞留室を設けるとともにこの
流入燃料滞留室に燃料が流入して滞留した場合に動作し
て前記キャニスタ本体内への燃料の流入を阻止するサブ
フロートを設けたことを特徴とするエンジンの蒸発燃料
回収装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6188497A JPH10246156A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | エンジンの蒸発燃料回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6188497A JPH10246156A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | エンジンの蒸発燃料回収装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10246156A true JPH10246156A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=13184029
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6188497A Pending JPH10246156A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | エンジンの蒸発燃料回収装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10246156A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1391590A1 (en) * | 2002-08-22 | 2004-02-25 | Perkins Engines Company Limited | Shut-off valve for an engine breather system |
| KR20170008518A (ko) * | 2015-07-14 | 2017-01-24 | 현대자동차주식회사 | 플러그인 하이브리드 차량용 증발가스 제어장치 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP6188497A patent/JPH10246156A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1391590A1 (en) * | 2002-08-22 | 2004-02-25 | Perkins Engines Company Limited | Shut-off valve for an engine breather system |
| KR20170008518A (ko) * | 2015-07-14 | 2017-01-24 | 현대자동차주식회사 | 플러그인 하이브리드 차량용 증발가스 제어장치 |
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