JPH10242081A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10242081A
JPH10242081A JP9213718A JP21371897A JPH10242081A JP H10242081 A JPH10242081 A JP H10242081A JP 9213718 A JP9213718 A JP 9213718A JP 21371897 A JP21371897 A JP 21371897A JP H10242081 A JPH10242081 A JP H10242081A
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JP
Japan
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silicon
manufacturing
refractory metal
atoms
semiconductor device
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JP9213718A
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Takashi Nagano
隆史 永野
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Original Assignee
Sony Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/28Manufacture of electrodes on semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/268
    • H01L21/283Deposition of conductive or insulating materials for electrodes conducting electric current
    • H01L21/285Deposition of conductive or insulating materials for electrodes conducting electric current from a gas or vapour, e.g. condensation
    • H01L21/28506Deposition of conductive or insulating materials for electrodes conducting electric current from a gas or vapour, e.g. condensation of conductive layers
    • H01L21/28512Deposition of conductive or insulating materials for electrodes conducting electric current from a gas or vapour, e.g. condensation of conductive layers on semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System
    • H01L21/28518Deposition of conductive or insulating materials for electrodes conducting electric current from a gas or vapour, e.g. condensation of conductive layers on semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System the conductive layers comprising silicides

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 素子の微細化が進行しても、リーク電流を伴
うことなく、浅い拡散層におけるシート抵抗の低減化を
図る。 【解決手段】 シリコンイオン62の注入によりコバル
ト膜61中にシリコン原子が打ち込まれると共に、コバ
ルト/シリコン界面61aでのシリコン結晶が破壊され
る。この結晶破壊により、コバルトシリサイド膜へのシ
リサイド化反応で消費されるシリコン原子を結晶状態で
はない原子として単独で存在する状態とし、シリサイド
化反応の活性化エネルギーを減少させる。シリサイド化
反応を短時間で終了させることができるので、コバルト
膜61の表面酸化による膜厚の減少を防ぐと共に、シリ
サイド化反応に消費されるコバルトの量を減少させずに
膜厚の厚いコバルトシリサイド膜を形成することができ
る。これによりコバルトシリサイド膜のシート抵抗値を
小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン(Si)
材料により形成された半導体基板上に高融点金属シリサ
イド層を有する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、MOS(Metal Oxide Semiconduc
tor)型電界効果トランジスタ(以下、MOSトランジス
タという)では、所謂半導体製造におけるスケーリング
法則に従って微細化されるに伴い、MOSトランジスタ
の不純物層(ソース領域およびドレイン領域)の深さを
浅くすることが課題となっている。これは、MOSトラ
ンジスタのゲート配線の幅を縮小化していることから、
短チャネル効果を抑制し、ソース・ドレイン耐圧を劣化
させないためには不純物層の深さを浅く形成することが
効果的であるからである。しかし、不純物層が浅くなる
に伴い、ソース領域およびドレイン領域のシート抵抗が
増大し、MOSトランジスタの電流駆動能力が低下す
る。つまりMOSトランジスタの応答速度が劣化すると
いう問題が生じている。
【0003】そこで、その対策として、例えばソース領
域およびドレイン領域を形成するためのイオン注入工程
を行った後、熱処理としてエキシマレーザ光を照射して
エキシマレーザアニール処理を行う方法が提案されてい
る。エキシマレーザ光を基板に照射すると基板はその極
表面だけが短時間に加熱されるので、エキシマレーザア
ニール処理は浅い接合を形成するのに好適である。更
に、エキシマレーザアニール処理は高温で行うため、R
TP(Rapid Thermal Processing,急速熱処理)と比較
して、不純物層の結晶性は優れたものとなり、抵抗値の
低いソース領域およびドレイン領域が形成される。しか
しながら、接合深さと抵抗値とは相反する関係にあるた
め、エキシマレーザアニール処理を行っても低抵抗化に
は限界がある。
【0004】また、ソース領域およびドレイン領域の低
抵抗化を図る方法として、不純物層の表層に高融点金属
による金属シリサイド層、例えばチタンシリサイド(T
iSi2 )層を形成する、所謂サリサイド(Self Aling
ed Silicide )プロセスが、IEEE TRANSACTIONS ON ERE
CTRON DEVICE.(Vol .38,NO.2 ,FEBRURY 1991Ch
in −Yuan Lu ,Janmye James sung ,Ruichen Liu ,N
un −Sian Tsai ,Ranbir Singh,Steaven J.Hillenius
and Howard C.Kirsch p.246-253 )に開示されてい
る。しかしながら、このサリサイドプロセスでは、チタ
ンシリサイド層と半導体基板との間の電流リークを防ぐ
必要があるために不純物層を浅く形成することができな
い。不純物層を浅くした場合には、チタンシリサイド層
が半導体基板に突き抜けてしまう。すなわち、このサリ
サイドプロセスではソース領域およびドレイン領域の低
抵抗化は実現できるが、チタンシリサイド層と半導体基
板との間の電流リークの問題が生じる。従って、チタン
シリサイドが突き抜けない程度の深さの不純物層を形成
する必要がある。このようにソース領域およびドレイン
領域を低抵抗化するためにはエキシマレーザアニール処
理あるいはサリサイドプロセスを行っても一長一短があ
るという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、浅いソース・
ドレインの不純物層を突き抜けない程度に、十分に薄い
チタンシリサイド層を形成する方法として、20nm以
下のチタン(Ti)極薄膜を不純物層上に堆積し、シリ
コン基板と反応させてチタンシリサイド薄膜を形成する
方法が提案されている。しかしこの場合も、日経マイク
ロデバイス編「低電力LSIの技術白書…1ミリ・ワット
への挑戦」(p.218-222 )に記されているように、チ
タン極薄膜をシリサイド化する場合、活性化エネルギー
はより高くなり、低抵抗な層を安定的に得ることができ
ない。低抵抗なチタンシリサイド薄膜層を得るために
は、より高温での熱処理を必要とするが、この高温熱処
理のためにチタンシリサイドが凝集し、低抵抗なチタン
シリサイド層が得られなくなるという問題が生じる。
【0006】ここで、凝集の無い高融点金属膜シリサイ
ド層として、コバルトシリサイド(CoSi2 )層を用
いることが、例えばIEDM′95(Tech Dig.,K.Goto
etal.,p. 449-452)に提案されている。この場合も、
コバルトシリサイドのスパイクが局所的に成長すること
を抑制し、電流リークの増大を防ぐことが課題となって
いる。コバルトシリサイドのスパイクの成長は、積層膜
(TiN/Co)からコバルトシリサイド層を形成する
場合に顕著になり、コバルト(Co)単層膜からコバル
トシリサイド層を形成する場合にはスパイクの成長は見
られない。しかし、コバルト単層膜からでは低抵抗なコ
バルトシリサイド層を得ることはできないという問題が
ある。
【0007】以上説明したように、いずれにしても、素
子の微細化によって不純物領域の接合深さはますます浅
くなり、それに伴いシリサイド膜の膜厚もますます薄く
なっており、従来の素子構造では上述の問題が常に付随
することとなる。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、素子の微細化が進行してもリーク電
流を伴うことなく、浅い不純物層におけるシート抵抗の
低減化を図ることができ、素子の応答速度を向上させる
ことができる半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、シリコン材料により形成された半導体基
板の表面に高融点金属膜を形成する工程と、高融点金属
膜上から原子または分子イオンのイオン注入を行うこと
により高融点金属膜と半導体基板との界面の近傍領域の
結晶を破壊させる工程と、高融点金属膜のシリサイド化
のための熱処理を行うことにより高融点金属シリサイド
層を形成する工程とを含むものである。注入するイオン
としては、シリコンイオン(Si+ )を用いることが望
ましく、更には、ホウ素等の増速拡散の抑制効果を有す
る原子をイオン化したものを含むイオン(フッ化シリコ
ンイオン(SiF+ ),フッ化物イオン(F+ )等)を
用いるようにしてもよい。本発明では、シリサイド化の
反応を促進させるために、イオン注入により形成される
空孔および格子間原子の単位面積当りの総量を、高融点
金属膜のシリサイド化の際に消費されるシリコン原子の
単位面積当りの量と同等もしくはそれ以上とし、特に、
シリコンイオンを注入する場合には、イオン注入により
打ち込まれるシリコン原子と、イオン注入により形成さ
れた空孔および格子間原子の単位面積当りの総量を、高
融点金属膜のシリサイド化の際に消費されるシリコン原
子の単位面積当りの量と同等もしくはそれ以上とするこ
とが望ましい。
【0010】本発明による半導体装置の製造方法では、
半導体基板(シリコン基板)の表面に高融点金属膜を形
成したのち高融点金属膜上からシリコンイオン等のイオ
ン注入が行われ、高融点金属膜と半導体基板との界面の
近傍領域の結晶が破壊される。これにより高融点金属と
シリコンとが反応しやすくなり、そのためシリサイド化
反応が短時間で終了する。従って、高融点金属膜の表面
酸化による膜厚の減少が抑制されると共に、シリサイド
化反応に消費される高融点金属の量を減少させることな
く膜厚の厚い高融点金属膜シリサイド層が形成され、シ
ート抵抗値の小さな高融点金属シリサイド層が形成され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0012】具体的な実施の形態の説明に先立ち、ま
ず、本発明の基本的な原理について説明する。本発明で
は極薄膜の高融点金属シリサイド層をリーク電流の増大
を伴うことなく、安定的に、ソース領域およびドレイン
領域の浅い不純物層上に形成すると共に0.1μm以下
のゲート電極上にも抵抗値の低い高融点金属シリサイド
層を形成するものである。以下、その原理について説明
する。
【0013】図5(a),(b)はコバルトシリサイド
層の形成工程を説明するための基板の断面を表してい
る。まず、図5(a)に示したように、シリコン基板6
0上に例えばスパッタリング法により高融点金属膜、例
えば膜厚10nmのコバルト膜61を形成した後、この
コバルト膜61の上からシリコンイオン62のイオン注
入(エネルギー:10keV,ドーズ量:3×1016
cm2 )を行う。図5(b)は、シリコンイオン注入後
のシリコン基板60における結晶破壊の状況を表したも
のである。シリコンイオン62の注入によりコバルト膜
61中にシリコン原子が打ち込まれると共に、コバルト
/シリコン界面61aにおけるシリコン結晶が破壊され
る。ここで、イオン注入エネルギーは、一般に、イオン
注入する原子(または分子)の原子量(または分子量)
がNである場合にNkeV以下というように、原子量
(または分子量)に応じて決定される。例えば、シリコ
ンは原子量が28であるので、シリコンイオンのイオン
注入エネルギーは28keV以下とすればよい。特に、
イオン注入エネルギーを20keV以下、好ましくは1
0keV程度とした場合には、コバルト/シリコン界面
61aから40 nm以内の深さの領域ではシリコン基板
60の結晶破壊が効果的に行われる。これにより、低抵
抗で細線効果のないコバルトシリサイド層を得ることが
できる。また、イオン注入エネルギーを20keV以下
とすることにより、結晶欠陥による接合リークが抑制さ
れる。
【0014】更に、低抵抗で細線効果のないコバルトシ
リサイド層を生成するメカニズムについてより具体的に
説明する。シリコン原子のイオンをコバルト膜61中に
注入すると、シリコン基板60の結晶が破壊される。こ
の結晶破壊によりコバルトシリサイド層へのシリサイド
化反応で消費されるシリコン原子が結晶状態ではない、
原子として単独で存在する状態(非晶質状態)となり、
シリサイド化反応の活性化エネルギーを減少させる。す
なわち、シリサイド化反応時にシリコン結晶の結合手を
切る必要がなくなり、これによりシリサイド化反応を短
時間で終了させることができる。従って、コバルト膜6
1の表面酸化による膜厚の減少を防ぐと共に、シリサイ
ド化反応に消費されるコバルトの量を減少させずに膜厚
の厚いコバルトシリサイド層を形成することができる。
これによりコバルトシリサイド層のシート抵抗値を小さ
くすることができる。また、コバルト/シリコン界面6
1aにおけるシリコン結晶も同時に破壊されているた
め、コバルト膜61の成膜前にコバルト/シリサイド界
面61aに成長した自然酸化膜も破壊し、これによりコ
バルトとシリコンとの反応が容易に起こるため、結晶粒
の小さなコバルトシリサイドを形成することができる。
よって、0.1μm以下の細い線幅のゲート電極まで安
定的にコバルトシリサイド層を成長させて低抵抗化を実
現することができる。
【0015】図6は、シリコン基板上に10nmのコバ
ルト膜を成膜し、このコバルト膜上からコバルト膜内へ
シリコンのイオン注入を行った際のシミュレーションの
結果を表したものである。ここで、実線はイオン注入を
行ったシリコン原子の分布状態、破線は空孔の分布状
態、一点鎖線は格子間原子の分布状態をそれぞれ表すも
のである。なお、シリコンのイオン注入の条件は10k
eV,3×1016/cm2 とした。これにより打ち込ま
れたシリコンイオンの濃度分布は図に実線で示したよう
にコバルト表面からの深さd1 (図5(b))10nm
の範囲内に、そのピーク値(RP )をもつようになる。
コバルト/シリコン界面61aからの深さd2 が10n
m以内の領域Dでのシリコン結晶の破壊状況は完全な非
晶質状態であり、このとき空孔および格子間原子の総和
はシリコン結晶の単位体積当りの原子数の5×1022
cm3 以上である。すなわち、十分にコバルト/シリコ
ン界面の自然酸化膜が破壊されていることがわかる。ま
た、打ち込まれたシリコン原子並びに空孔および格子間
原子の総和は、コバルト表面からの深さd1 が40nm
(シリコン/コバルト界面からの深さd2 が30nm)
の領域で単位面積当り1.8×1017/cm2 である。
この総和は10nmのコバルトを全てコバルトシリサイ
ドにシリサイド化するために必要な単位面積当りのシリ
コン原子の量=1.82×1017/cm2 と同等であ
る。従って、シリサイド化反応時の活性化エネルギーが
十分に下げられていることがわかる。
【0016】図7は薄い不純物領域におけるシート抵抗
の線幅依存性の実験結果を表したものである。ここで、
A,B共にシリコン基板上に10nmのコバルト膜を形
成した後にシリサイド化を行った結果であるが、Aはシ
リコンイオンの注入を行わなかった場合、また、Bはコ
バルト膜を形成した後、このコバルト膜上から注入エネ
ルギー10keV,ドーズ量3×1016/cm2 の条件
でシリコンイオンの注入を行った場合の結果をそれぞれ
表している。なお、シリサイド化は、550℃で30秒
間加熱した後、更に800℃で30秒間加熱することに
より行った。この図から明らかなように、シリコンイオ
ンの注入を行わなかった場合(A)では線幅の依存性が
あり、線幅が0.1μm以下になるとシート抵抗値が大
きくなる。これに対し、シリコンイオンの注入を行った
場合(B)では、膜厚10nmのコバルト膜から形成さ
れるコバルトシリサイド層(膜厚約35nm)のシート
抵抗値は5〜6Ω/□であり、この値は線幅0.1μm
以下まで同じである。すなわちシリコンイオンの注入を
行った場合には線幅依存性が無いことがわかる。
【0017】以上のことは後述のシリコンイオン以外
の、増速拡散抑制効果を有する原子をイオン化したイオ
ンを含むイオン(フッ化シリコンイオン(SiF+ ),
フッ化物イオン(F+ ))を用いた場合も同様である。
【0018】本発明は、このような結果を利用し、膜厚
20nm以下(好ましくは10nm以下)の極薄の高融
点金属膜を用いて高融点金属シリサイド層を形成する工
程において、シリコンイオン,フッ化シリコンイオン,
フッ化物イオンのうちのいずれか、あるいはシリコンイ
オンおよびフッ化物イオンを同時にイオン注入すること
により、高融点金属シリサイド層のシート抵抗値を小さ
くすると共に、0.1μm以下の線幅の小さい領域まで
このシート抵抗値の線幅依存性を無くすものである。高
融点金属膜の膜厚が20nmを越えると深い位置までシ
リサイド化され、接合リークが発生する虞れが生じる。
しかし、20nm以下では、70nm程度の深さにおい
て高融点シリサイド層が形成され、接合リークが発生し
ない。また、極薄の高融点金属を用いて高融点金属シリ
サイド層を形成することにより、消費されるシリコン基
板の深さを浅くし、0.15μm以下の超浅接合の不純
物層上にも高融点金属シリサイド層を形成することがで
きる。
【0019】本発明では、また、シリサイド化の反応を
促進させるために、イオン注入により形成される空孔お
よび格子間原子の単位面積当りの総量を、高融点金属膜
のシリサイド化の際に消費されるシリコン原子の単位面
積当りの量と同等もしくはそれ以上とし、特に、シリコ
ンイオンを注入する場合には、イオン注入により打ち込
まれるシリコン原子と、イオン注入により形成された空
孔および格子間原子の単位面積当りの総量を、高融点金
属膜のシリサイド化の際に消費されるシリコン原子の単
位面積当りの量と同等もしくはそれ以上とすることが望
ましい。本発明では、更に、原子または分子のイオン注
入により、高融点金属膜とシリコン基板との界面の近傍
領域の空孔または格子間原子の密度がシリコン結晶の単
位体積当たりの原子数の2分の1以上となるように、若
しくは原子または分子のイオン注入により、高融点金属
膜とシリコン基板との界面の近傍領域のシリコン原子の
結合手が全て切れた状態となるように結晶を破壊させる
ことが望ましい。これにより高融点金属膜とシリコン基
板との界面の自然酸化膜を破壊させることができると共
に、形成される高融点金属シリサイドの結晶粒を小さく
でき、0.1μm以下の細い線幅まで安定して高融点金
属シリサイド層を成長させて低抵抗化を図ることができ
る。
【0020】また、本発明では、イオン注入のドーズ量
としては1×1016/cm2 以上とすることが望まし
い。この値以上であれば上述の結晶破壊が可能となる。
【0021】更に、本発明では、イオン注入した原子ま
たは分子の濃度分布のピーク値RPが高融点金属膜中に
存するように注入エネルギーを調整することにより、不
純物層での結晶破壊の深さを50nm未満、好ましくは
40nm以下とすることができる。これにより不純物層
の深さが0.15μm以下の場合に、結晶欠陥による接
合リークが抑制される。
【0022】〔第1の実施の形態〕以下、本発明を、深
さ0.15μm以下の不純物層としてソース領域および
ドレイン領域を有し、かつ0.1μm以下の線幅の小さ
い領域としてゲート電極を有するNチャネル型MOSト
ランジスタの製造方法に適用した具体例について説明す
る。なお、Pチャネル型MOSトランジスタの場合に
は、Nチャネル型MOSトランジスタの各領域における
不純物のタイプを変更することで同様に製造することが
できる。
【0023】図1ないし図4は本発明の第1の実施の形
態に係るNチャネル型MOSトランジスタの製造方法を
工程順に表すものである。まず、図1(a)に示したよ
うに、P型のシリコン基板11上に例えばLOCOS
(Local Oxidation of Silicon)法を用いて膜厚例えば
300nmの素子分離絶縁膜12を形成する。続いて、
シリコン基板11上からウェル領域形成のためのイオン
注入、チャネルストッパ領域形成のためのイオン注入、
ディープ領域形成のためのイオン注入および閾値調整の
ためのイオン注入をそれぞれ行う。次に、図1(b)に
示したように、素子分離絶縁膜12により囲まれた領域
に熱酸化法により例えば膜厚4nm程度のゲート絶縁膜
13を形成する。続いて、図1(c)に示したように、
例えばCVD(Chemical Vapor Deposition:化学的気相
成長 )法によりゲート絶縁膜13上に例えば膜厚200
nm程度の多結晶シリコン膜14を形成する。この多結
晶シリコン膜14が後述のようにゲート電極となり、不
純物イオンの注入によるソース領域およびドレイン領域
の形成と同時に不純物を導入することにより低抵抗化が
図られる。なお、このような方法によりゲートの空乏化
が問題となる場合には、多結晶シリコン膜14を形成し
た段階で多結晶シリコン膜14中に不純物の導入を行う
ようにしてもよい。不純物としてはn+ ゲートの場合に
は燐(P)、p+ ゲートの場合にはホウ素(B)を10
15オーダで注入すればよい。
【0024】次いで、図2(a)に示したように、リソ
グラフィー技術を用いて多結晶シリコン膜14をゲート
形状にドライエッチングしゲート電極14aを形成す
る。続いて、素子分離絶縁膜12およびゲート電極14
aをマスクとしてN型不純物のイオン注入(LDD(Lig
htly Doped Drain) 注入)を行い、図2(b)に示した
ように、LDD領域13a,13bを形成する。なお、
場合によっては、LDD注入の後に、不純物として二フ
ッ化ホウ素(BF2 ),砒素(As)を用いて、LDD
領域近傍の領域にパンチスルー防止用の局所領域を形成
するためのポケットイオン注入を行ってもよい。続い
て、例えばCVD法により酸化膜(SiO2)(図示せ
ず)を形成した後、シリコン基板11の全面をドライエ
ッチング(エッチバック)して、ゲート電極14aの側
壁にサイドウォール絶縁膜15を例えば0.1μm程度
の幅で形成する。更に、このサイドウォール絶縁膜15
を含むゲート電極14aおよび素子分離絶縁膜12をマ
スクとしてN型不純物のイオン注入を行い、図3(a)
に示したようにソース領域13cおよびドレイン領域1
3dをそれぞれ形成する。このとき、同時にゲート電極
14aへもN型不純物が注入され、ゲート電極14aが
低抵抗となる。続いて、ソース領域13c、ドレイン領
域13dおよびゲート電極14aに注入された不純物の
活性化のために熱処理(アニール)を施す。なお、ソー
ス領域13cおよびドレイン領域13dの不純物層の深
さが0.10〜0.15μmとなるような浅い接合を形
成するためには、NチャネルMOSトランジスタの場合
は砒素を20KeV程度のエネルギーで注入し、不純物
活性化のための熱処理はRTPにより1000℃で10
秒間行う。以上は従来のMOSトランジスタの製造方法
と同様である。
【0025】次いで、例えばスパッタリング法によりシ
リコン基板11の全面に膜厚10nm程度のコバルト膜
16を形成する。このコバルト膜16上から、図3
(b)に示したように、例えばシリコンイオン(S
+ )17をイオン注入法により注入する。なお、注入
条件は例えば10keV,3×1016/cm2 とする。
その後、例えば550℃,30秒程度の急速熱処理(第
1の熱処理,RTP)を施すことによりソース領域13
c、ドレイン領域13dおよびゲート電極14aそれぞ
れの領域におけるシリコンイオン17とコバルトとを反
応させる。これにより、図4(a)に示したように、ソ
ース領域13c、ドレイン領域13dおよびゲート電極
14aそれぞれの上にコバルトシリサイド層18a,1
8b,18cが選択的に形成される。更に、図4(b)
に示したように、硫酸過水を用いたウェットエッチング
法によりソース領域13c、ドレイン領域13dおよび
ゲート電極14aそれぞれの領域以外の領域上での未反
応のコバルト膜19を選択的に除去する。
【0026】続いて、例えば600℃,60分程度の熱
処理(第2の熱処理)を施すことによりコバルトシリサ
イド層18a,18b,18cの結晶粒界での未反応の
コバルト(Co)または珪化コバルト(CoSi)をス
パイク状に成長させることなく、かつ基板中に拡散させ
ることなく、コバルトシリサイド層に反応させるように
する。この第2の熱処理を施すのは以下の理由による。
【0027】上述のようにコバルト膜16上からシリコ
ンイオン(Si+ )17を打ち込むことにより、コバル
ト/シリコン界面でのシリコン結晶を破壊し、かつ40
nm以下の深さでシリコン基板の結晶を破壊させること
ができ、この状態で、例えば550℃の第1の熱処理を
施すことにより、低抵抗で細線効果のないコバルトシリ
サイド層を得ることができる。このように熱処理を短時
間のRTPにより行う場合、上層の絶縁膜へコバルトシ
リサイド(CoSi2 )が這い上がることはない。但
し、シリコンイオンを打ち込んだ後、第1の熱処理を施
すと、シリサイド化反応が促進され結果的にシート抵抗
を低減できるものの、形成されるコバルトシリサイドの
結晶性は若干劣化する。すなわち、図8(a)に示した
ようにコバルトシリサイドを急成長させるために、コバ
ルトシリサイドの結晶粒界30に未反応のコバルト(C
o)または珪化コバルト(CoSi)31が残ってしま
う。そこで、本実施の形態では、この第1の熱処理の
後、更に、結晶性改善のために、例えば600℃,60
分程度の第2の熱処理を施すものである。これにより図
8(b)に示したように、コバルトシリサイドの結晶粒
界30に残っていた未反応のコバルトまたは珪化コバル
トが再成長してシリサイド化され、未反応のコバルトや
珪化コバルトが消滅する。
【0028】この第2の熱処理を施す際に重要なこと
は、第1の熱処理(RTP)を行い、更に選択エッチン
グを行った後に行うことにより絶縁膜上の未反応のコバ
ルトを反応させないこと、およびこの第2の熱処理の温
度を400〜700℃の範囲とすることで、結晶化を確
実に促進させると共に、未反応のコバルトやコバルトシ
リコンをスパイク状に再成長させたり、基板中に拡散さ
せたりしない、すなわち、接合リークを増大させないこ
とである。なお、この第2の熱処理工程の時間は、結晶
粒界の未反応のコバルトまたは珪化コバルトを完全にコ
バルトシリサイドに反応させ、かつMOSトランジスタ
の形成のために注入した不純物を再び拡散させないため
に、30〜60分の範囲とすることが望ましい。
【0029】図4(b)に戻って説明を続ける。上述の
ような第2の熱処理の後、続いて、例えば800℃程度
の熱処理(第3の熱処理)を施すことによりコバルトシ
リサイド層18a,18b,18cの膜厚分布を均一な
ものとし、更にソース領域13cおよびドレイン領域1
3dでの接合リークを低減させる。
【0030】その後、図示しないが、例えばCVD法に
より例えば膜厚100〜800nmの層間絶縁膜(Si
2 )を形成し、続いてドライエッチングにより層間絶
縁膜のソース領域13cおよびドレイン領域13dに対
向する領域にそれぞれコバルトシリサイド層18a,1
8bに達する接続孔(コンタクトホール)を形成する。
この接続孔の内壁および底部(すなわち、コバルトシリ
サイド層18a,18bの表面)に選択的に薄い窒化チ
タン(TiN)膜およびチタン膜から成る積層膜(Ti
N/Ti)を形成し、その後接続孔内をタングステン
(W)層で埋め込む。続いて、接続孔を含むシリコン基
板11上にチタン膜を形成し、更にこのチタン膜上にシ
リコンを含むアルミニウム(Al)等のアルミニウム系
合金を成膜し、パターニングすることによりタングステ
ン層と電気的に接続された配線層を形成する。
【0031】このように本実施の形態では、高融点金属
シリサイド層を形成する工程において、膜厚例えば10
nmの極薄膜(コバルト膜16)にシリコンイオン17
を打ち込んだ後、熱処理を施してシリサイド化を行うよ
うにしたので、ソース領域13cおよびドレイン領域1
3dの0.15μm以下の超浅接合上でもシート抵抗値
の低い高融点金属シリサイド層(コバルトシリサイド層
18a,18b)を形成することができる。また、0.
1μm以下の線幅の小さい領域(ゲート電極14a上)
までシート抵抗値の線幅依存性のないものとすることが
できる。また、この方法は、従来の半導体製造工程の延
長線上で容易に実現することができるので、コストの大
幅な上昇を伴うことがない。
【0032】なお、上記実施の形態では、3回の熱処理
工程によりコバルトシリサイド層18a〜18cを形成
するようにしたが、第3の熱処理工程を省略して熱処理
の回数を2回としてもよい。また、1回の熱処理のみで
コバルトシリサイド層を形成する場合には、400〜7
00℃例えば600℃の温度で,60分程度の第2の熱
処理工程のみを行うようにすればよい。更には、この第
2の熱処理工程の後、選択エッチングを行ってから第3
の熱処理工程を追加するようにしてもよい。
【0033】〔第2の実施の形態〕次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形
態と同一構成部分については同一符号を付してその説明
を省略する。
【0034】第1の実施の形態においては、結晶破壊の
ための注入イオンをシリコンイオンとしたが、本実施の
形態では、注入イオンとして増速拡散抑制効果を有する
原子を含む分子または原子がイオン化されたものを適用
するものである。増速拡散抑制効果を有する原子として
は例えばフッ素があり、フッ化物イオン(F+ )を単独
で用いてもよく、あるいはフッ化シリコンイオン(Si
+ )の形で用いてもよい。また、第1の実施の形態で
用いたシリコンイオンとフッ化物イオンとを組み合わせ
るようにしてもよい。
【0035】本実施の形態では、例えば図9(a)に示
したようにシリコン基板80上に例えばスパッタリング
法により高融点金属膜、例えば膜厚10nmのコバルト
膜81を形成した後、このコバルト膜81の上からフッ
化シリコンイオン82のイオン注入(例えばエネルギ
ー:17keV,ドーズ量:1×1016/cm2 )を行
う。このときイオン注入濃度のピーク値RP がコバルト
膜81中に存するようにイオン注入を行う。その結果、
図9(b)に示したように、コバルト膜81中にシリコ
ン原子が打ち込まれると共に、コバルト膜81とシリコ
ン基板80との界面(コバルト/シリコン界面81a)
でのシリコン結晶が破壊され、かつコバルト/シリコン
界面81aから40nmの深さまでシリコン基板80が
効果的に結晶破壊される。
【0036】このようにフッ化シリコンイオン82のイ
オン注入を行った場合には、コバルト膜81中にシリコ
ン原子が注入されるが、コバルト/シリコン界面81a
での結晶破壊が大きくなる。このコバルト/シリコン界
面81aの近傍領域83では、空孔または格子間シリコ
ン原子の少なくともいずれか一方の密度が、シリコン結
晶の単位体積当たりの原子数の2分の1(2.5×10
22/cm3 )以上となることが望ましい。また、コバル
ト/シリコン界面81aからの深さが40nm以下の領
域にも結晶破壊領域84が形成される。また、フッ化シ
リコンイオンを注入した場合、シリコン原子と同時に注
入されたフッ素原子は、その原子量がシリコン原子の原
子量より若干小さいために、自己整合的にシリコン原子
より若干深い位置に注入され、その結果結晶破壊領域8
4の下にフッ素原子注入領域85が形成される。
【0037】このようにフッ化シリコンイオン82のイ
オン注入を行った場合においても、コバルト/シリコン
界面81aで結晶破壊が起こることにより、コバルト膜
81の成膜以前にシリコン基板80の表面に形成された
自然酸化膜も同時に破壊される。フッ化シリコンイオン
の注入を行った後、例えば400〜900℃の温度の熱
処理工程によりコバルト膜と結晶破壊されたシリコン領
域とを反応させてコバルトシリサイド層を形成すること
ができる。
【0038】このように本実施の形態では、コバルト膜
81に対してフッ化シリコンイオン82の注入を行うよ
うにしたので、図5(a),(b)において説明したよ
うに、第1の実施の形態と同様に、低抵抗で細線効果の
ないコバルトシリサイド層を形成することができる。
【0039】加えて、本実施の形態では、フッ素原子が
シリコン原子よりも若干深い位置に打ち込まれること
で、例えば不純物としてホウ素を導入したNチャネル型
MOSトランジスタの不純物領域(ソースおよびドレイ
ン)上にコバルトシリサイド層を形成する際に、このフ
ッ素原子によって結晶欠陥のために引き起こされるホウ
素の増速拡散が抑制される。すなわち、格子間シリコン
原子とホウ素との相互作用が起こる前に、格子間シリコ
ン原子とフッ素原子との相互作用が起こり、結果として
ホウ素原子は増速拡散されることがなくなる。よって、
MOSトランジスタの特性、特に、しきい値電圧の短チ
ャネル効果が増大することがなくなる。
【0040】更に図10を参照して具体的に説明する。
図10はNチャネル型MOSトランジスタの構成を表す
もので、p型のシリコン基板90に例えばLDD構造の
ソース領域91およびドレイン領域92が形成され、こ
れらソース領域91およびドレイン領域92間のシリコ
ン基板90上にゲート絶縁膜93を介してゲート電極9
4が形成されている。このようなMOSトランジスタに
おいては、ソース領域91およびドレイン領域92の深
さが0.1〜0.15μmとなるような浅い接合を形成
した場合、その短チャネル効果によるパンチスルーを回
避するために表面のチャネル領域95下にp型不純物で
あるホウ素を導入したホウ素導入領域96を形成する場
合がある。ソース領域91およびドレイン領域92上に
コバルト膜(図示せず)を形成し、単にシリコンイオン
を注入して結晶破壊を生じさせた場合には、熱処理時
に、結晶欠陥97によって生じた格子間シリコン原子が
拡散し、格子間シリコン原子とホウ素導入領域96のホ
ウ素との相互作用が起こり、ホウ素の増速拡散が発生
し、ホウ素導入領域96のホウ素原子濃度が低下する。
これに対して、フッ化シリコンイオンなどを注入して結
晶破壊を生じさせた場合には、フッ素原子が注入されて
いるため、格子間シリコンとホウ素原子との相互作用が
起こる前に、格子間シリコン原子とフッ素原子との相互
作用が起こり、上述したようにホウ素原子の増速拡散が
抑制されることになる。なお、増速拡散はホウ素以外の
原子においても起こり得る現象であるが、ホウ素原子の
場合が顕著である。
【0041】次に、本実施の形態に係るNチャネル型M
OSトランジスタの製造方法を図11を参照して具体的
に説明する。なお、第1の実施の形態と同一構成部分に
ついては同一符号を付してその説明を省略すると共に、
同一工程についてはその説明を省略する。本実施の形態
では、図3(a)までの工程および図4(a),(b)
の工程は第1の実施の形態と同様であり、図3(b)の
工程のみが第1の実施の形態と異なる。
【0042】本実施の形態では、前述(図3(a))の
ように、シリコン基板11の全面に膜厚10nm程度の
コバルト膜16を形成した後、このコバルト膜16上か
ら、図11に示したように、例えばフッ化シリコンイオ
ン(SiF+ )82をイオン注入法により注入する。な
お、注入条件は例えば17keV,1×1016/cm2
とする。その後は第1の実施の形態と同様に、第1の熱
処理を施すことにより、ソース領域13c、ドレイン領
域13dおよびゲート電極14aそれぞれの上にコバル
トシリサイド層18a,18b,18cを選択的に形成
した後、ソース領域13c、ドレイン領域13dおよび
ゲート電極14aそれぞれの領域以外の領域上での未反
応のコバルト膜19を選択的に除去する。続いて、第
2,第3の熱処理を施すことによりコバルトシリサイド
層18a,18b,18cの結晶性をより完全なものと
し、更にソース領域13cおよびドレイン領域13dで
の接合リークを低減させる。
【0043】なお、上記実施の形態では、フッ化シリコ
ンイオンにより結晶破壊を行うようにしたが、その他フ
ッ化物イオン、あるいはフッ化物イオンとシリコンイオ
ンとの組み合わせにより結晶破壊を行うようにしても同
様の効果を得ることができる。
【0044】以上の第1実施の形態および第2の実施の
形態では、ソース領域,ドレイン領域およびゲート電極
上に同時にコバルトシリサイド層を形成するようにした
が、その他、コバルトシリサイド層を、ソースおよびド
レイン領域上のみ、またはゲート電極上のみに形成する
ようにしてもよく、更にはソース領域,ドレイン領域お
よびゲート電極上にそれぞれ別々に形成するようにして
もよい。以下、各々の態様について説明する。なお、以
下の説明では上記実施の形態と異なる工程についてのみ
説明する。
【0045】〔第3の実施の形態〕本実施の形態では、
ソースおよびドレイン領域上のみコバルトシリサイド層
を形成する例について説明する。本実施の形態ではソー
ス領域およびドレイン領域上へのコバルトシリサイド層
の形成方法は上記実施の形態と同様であるが、ゲート電
極上にコバルトシリサイド層が形成されないように、こ
のゲート電極を絶縁膜で覆ったのちにコバルトシリサイ
ド層の形成を行うものである。すなわち、第1の実施の
形態の図1(c)の工程で説明したように、シリコン基
板11の表面に多結晶シリコン膜14を形成した後、図
12に示したように、この多結晶シリコン膜14の上に
絶縁膜例えば膜厚150nmのシリコン酸化膜20を形
成する。ここで、ゲート電極の低抵抗化が必要な場合に
は、図13(a)に示したようにシリコン酸化膜20を
形成する前にタングステンシリサイド(WSiX )21
を形成すればよい。このとき多結晶シリコン膜14の膜
厚は例えば70nm、タングステンシリサイド膜21の
膜厚は例えば70nmとする。その後は、第1の実施の
形態と同様にエッチングを行い、図13(b)に示した
ようにゲート電極14aを形成し、更に、図14に示し
たようにゲート電極14aの側部にサイドウォール絶縁
膜22を形成すると共にLDD領域13a,13b、ソ
ース領域13cおよびドレイン領域13dを形成する。
この状態で、第1の実施の形態と同様にコバルト膜の形
成、イオン注入および熱処理の各工程を経てコバルトシ
リサイド層18a,18bを形成する。このときゲート
電極14aは絶縁膜(シリコン酸化膜20)で覆われて
いるため、ゲート電極14a上にはコバルトシリサイド
層が形成されることはない。以後の工程は第1の実施の
形態と同様である。なお、本実施の形態では、結晶破壊
のためのイオン注入はシリコンイオン(Si+)、フッ
化シリコンイオン(SiF+ ),フッ化物イオン
(F+ )のいずれか、あるいはシリコンイオンおよびフ
ッ化物イオンの組み合わせにより行う。
【0046】このように本実施の形態では、ソース領域
13cおよびドレイン領域13d上のみにコバルトシリ
サイド層18a,18bが形成され、ゲート電極14a
上には形成されない。従って、ゲート空乏化の抑制のた
めにゲート電極として金属を用いる場合には、本実施の
形態を有効に適用することができる。
【0047】〔第4の実施の形態〕本実施の形態では、
第3の実施の形態とは逆にゲート電極14aの上のみに
コバルトシリサイド層を形成するものであり、ゲート電
極14a上へのコバルトシリサイド層の形成を、ゲート
電極となる多結晶シリコン膜を形成した後に行う。すな
わち、第1の実施の形態の図1(c)の工程で説明した
ように、シリコン基板11上に多結晶シリコン膜14を
形成した後、この多結晶シリコン膜14上に膜厚10n
m程度のコバルト膜(図示せず)を形成し、このコバル
ト膜上から第1の実施の形態と同様に、例えばシリコン
イオンをイオン注入する。その後、例えば550℃程度
の熱処理を施すことにより多結晶シリコン膜14上にお
けるシリコンとコバルトとを反応させる。これにより、
図15(a)に示したようにコバルトシリサイド層23
が形成される。更に、図15(b)に示したように、コ
バルトシリサイド層23の上に例えば膜厚150nmの
シリコン酸化膜24を形成し、その後は、第1の実施の
形態と同様に、ゲート電極14a、LDD領域13a,
13b、サイドウォール絶縁膜25、ソース領域13c
およびドレイン領域13dを形成する。以後の工程も第
1の実施の形態と同様である。
【0048】このように本実施の形態では、ゲート電極
14a上のみにコバルトシリサイド層23が形成され、
ソース領域13aおよびドレイン領域13b上には形成
されない。従って、例えば、ゲート電極上には低抵抗化
のためにシリサイド膜を形成する必要があるが、ソース
およびドレインの各領域上にはリーク電流の低減のため
にシリサイド膜を形成することのない、DRAM(Dyna
mic Random Access Memory) を混載したASIC(Appl
ication Specific Integrated Circuit)を製造するプロ
セス等に有効に適用することができる。
【0049】〔第5の実施の形態〕本実施の形態では、
ゲート電極、ソース領域およびドレイン領域上にそれぞ
れ別々にコバルトシリサイド層を形成するものであり、
上記第3の実施の形態および第4の実施の形態を組み合
わせることにより実現することができる。すなわち、図
16(a)に示したようにシリコン基板11の表面に多
結晶シリコン膜14を形成した後、この多結晶シリコン
膜14の上に膜厚10nm程度のコバルト膜(図示せ
ず)を形成し、このコバルト膜上から例えばシリコンイ
オンをイオン注入し熱処理を施すことによりゲート電極
14a上にコバルトシリサイド層23を形成する。その
後、図16(b)に示したように多結晶シリコン膜14
の上に絶縁膜例えば膜厚150nmのシリコン酸化膜2
4を形成する。その後、エッチングを行い、図17
(a)に示したようにゲート電極14aを形成し、更
に、図17(b)に示したようにゲート電極14aの側
部にサイドウォール絶縁膜22を形成すると共にLDD
領域13a,13b、ソース領域13cおよびドレイン
領域13dを形成する。この状態で、第3の実施の形態
と同様にコバルト膜の形成、イオン注入および熱処理の
各工程を経てコバルトシリサイド層18a,18bを形
成する。
【0050】このように本実施の形態では、ソース領域
13c、ドレイン領域13dおよびゲート電極14a上
にそれぞれ別々にコバルトシリサイド層18a,18
b,23が形成されるため、各領域において低抵抗化を
図ることができる。
【0051】以上実施の形態を挙げて本発明を説明した
が、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、その均等の範囲で種々変形可能である。例えば、上
記実施の形態では、Nチャネル型MOSトランジスタの
製造方法について説明したが、本発明を埋込みPチャネ
ル型MOS(BCPMOS;Buried Channel PMO
S),表面Pチャネル型MOS(SCPMOS;Surfac
e Channel PMOS),相補型MOS(CMOS;Comp
lementary MOS)およびデュアルゲートCMOS構造
を有する各トランジスタの製造方法に適用することもで
きる。図18にCMOSトランジスタの製造に本発明の
方法を適用して、各トランジスタのゲート電極並びにソ
ース領域およびドレイン領域それぞれにコバルトシリサ
イド層18a,18b,18cを形成した例を示す。
【0052】また、高融点金属としてコバルトを用いる
ようにしたが、それ以外の高融点金属、例えばチタン,
白金(Pt),ニッケル(Ni),モリブデン(M
o),タングステン(W)等を用いるようにしてもよ
い。これらの金属はいずれもシリサイド化のための反応
温度が400〜900℃の範囲にあるために他の半導体
製造工程と整合の良くとれたシリサイド化工程を行うこ
とができる。更に、上記実施の形態においてはMOSト
ランジスタの製造工程について説明したが、サブハーフ
ミクロン世代以降のMOSトランジスタにも応用できる
ものである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし29
のいずれか記載の半導体装置の製造方法によれば、半導
体基板(シリコン基板)の表面に高融点金属膜を形成し
たのち高融点金属膜上から原子または分子のイオン注入
を行うことにより高融点金属膜と半導体基板との界面の
近傍領域の結晶を破壊し、その後熱処理を施すようにし
たので、シリコンと高融点金属との界面の自然酸化膜を
十分に破壊できる。このため結晶粒の小さな高融点金属
シリサイドを形成でき、極めて細い線幅の領域まで安定
的に高融点金属シリサイドを成長させて低抵抗化を実現
できるという効果を奏する。
【0054】また、請求項3ないし6記載のいずれか記
載の半導体装置の製造方法によれば、高融点金属膜上か
ら増速拡散抑制効果を有する分子または原子をイオン化
したものを注入するようにしたので、上記効果に加え、
格子間原子と相互作用する原子をホウ素等の増速拡散が
起こり易い不純物原子ではなく増速拡散抑制効果を有す
る原子とすることができる。よって、不純物原子の増速
拡散を抑制し、トランジスタの短チャネル効果の増大を
抑制することができる。
【0055】特に、請求項4または5記載の半導体装置
の製造方法によれば、高融点金属膜上からシリコンイオ
ンと共にフッ化物イオンが注入されるようにしたので、
上記効果に加え、シリコン原子とフッ素原子との質量の
違いからフッ素原子をシリコン原子よりも深い位置に注
入することができ、シリサイド化反応に消費されるシリ
コン原子をイオン注入できると共に、ホウ素等の増速拡
散が起こり易い不純物原子の増速拡散を抑制することが
できるという効果を奏する。
【0056】また、請求項7記載の半導体装置の製造方
法によれば、原子または分子のイオン注入により、高融
点金属膜と半導体基板との界面の近傍領域の空孔または
格子間原子の密度がシリコン結晶の単位体積当たりの原
子数の2分の1以上となるように結晶を破壊させるよう
にしたので、高融点金属膜とシリコン基板との界面の自
然酸化膜を破壊させることができ、形成される高融点金
属シリサイドの結晶粒を小さくでき、0.1μm以下の
細い線幅まで安定して高融点金属シリサイド層を成長さ
せて低抵抗化を図ることができる。
【0057】また、請求項9記載の半導体装置の製造方
法によれば、イオン注入により形成される空孔および格
子間原子の単位面積当りの総量を、高融点金属膜のシリ
サイド化の際に消費されるシリコン原子の単位面積当り
の量と同等もしくはそれ以上とし、更に、請求項10記
載の半導体装置の製造方法によれば、イオン注入により
打ち込まれるシリコン原子と、イオン注入により形成さ
れた空孔および格子間原子の単位面積当りの総量を、高
融点金属膜のシリサイド化の際に消費されるシリコン原
子の単位面積当りの量と同等もしくはそれ以上とするよ
うにしたので、その後のシリサイド化反応が短時間で終
了し、高融点金属膜の表面酸化による膜厚の減少が抑制
される。よって、シリサイド化反応に消費される高融点
金属の量を減少させることなく、膜厚が厚くシート抵抗
値の小さな高融点金属シリサイド層を形成することがで
きると共にシート抵抗値を線幅の小さい領域まで線幅依
存性の無いものとすることができるという効果を奏す
る。
【0058】また、請求項12記載の半導体装置の製造
方法によれば、半導体基板の表面にMOSトランジスタ
のソース領域およびドレイン領域となる深さ0.15μ
m以下の不純物層を形成すると共に、これら不純物層上
に膜厚20nm以下の高融点金属膜を形成するようにし
たので、半導体基板の結晶破壊が深さ50nm未満とな
り、不純物層が0.15μm以下となる場合にも結晶の
欠陥による接合リークの増大はなくなる。
【0059】更に、請求項14記載の半導体装置の製造
方法によれば、半導体基板の表面にMOSトランジスタ
のソース領域およびドレイン領域となる深さ0.15μ
m以下の不純物層を形成すると共に、注入した原子また
は分子イオンの濃度分布のピーク値が高融点金属膜中と
なるようにイオン注入を行うことによりシリコン原子を
高融点金属膜中に注入し、かつ半導体基板の結晶を破壊
するようにしたので、シリサイド化のための反応に消費
されるシリコン原子を結晶状態ではない、原子として単
独で存在する状態にすることができ、シリサイド化反応
の活性化エネルギエネルギーを減少させることができ
る。従って、シリサイド化反応を短時間で終了させるこ
とができ、高融点金属膜の表面酸化による膜厚の減少を
防ぎ、シリサイド化反応に消費される高融点金属の量を
減少させずに膜厚の厚い高融点金属シリサイド層を形成
することができ、高融点金属シリサイド層のシート抵抗
値を小さくできるという効果を奏する。
【0060】また、請求項23記載の半導体装置の製造
方法によれば、シリサイド化のための反応温度が400
〜900℃の範囲にあるコバルト,チタン,ニッケル,
白金, モリブテンを高融点金属膜の材料として用いてい
るので、半導体製造工程と整合の良くとれたシリサイド
化工程を行うことが可能となる。
【0061】更に、請求項24ないし29のいずれかに
記載の半導体装置の製造方法によれば、熱処理時間を1
分以上とするようにしたので、上記効果に加え、高融点
金属シリサイドの結晶粒界に残る可能性のある未反応高
融点金属を完全に高融点金属シリサイドに反応させるこ
とができ、イオン注入を行っても結晶性の良好な高融点
金属シリサイド層を形成することができる。
【0062】特に、請求項26記載の半導体装置の製造
方法によれば、高融点金属シリサイド層を形成するため
の熱処理を、急速熱処理により30秒以下の時間で行
い、続いて選択エッチングにより未反応の高融点金属を
除去した後、1分以上の時間で行うようにしたので、絶
縁膜上に高融点金属シリサイドが成長することなく、高
融点金属シリサイド膜を所望の位置に選択的に形成する
ことができる。
【0063】また、請求項27記載の半導体装置の製造
方法によれば、高融点金属シリサイド層を形成するため
の熱処理を400〜700℃の範囲の温度で行うように
したので、高融点金属シリサイドがスパイク状に成長し
たり、基板中に拡散したりすることがなく、そのため接
合リークの増大を回避することができる。
【0064】更に、請求項29記載の半導体装置の製造
方法によれば、400〜700℃の範囲の温度で熱処理
を行った後、更に、選択エッチングにより未反応の高融
点金属を除去した後に800℃以上の温度で熱処理を行
うようにしたので、絶縁膜上に高融点金属シリサイドが
成長することなく、高融点金属シリサイド膜を所望の位
置に選択的に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るNチャネル型
MOSトランジスタの製造工程を説明するための断面図
である。
【図2】図1に続く製造工程を説明するための断面図で
ある。
【図3】図2に続く製造工程を説明するための断面図で
ある。
【図4】図3に続く製造工程を説明するための断面図で
ある。
【図5】本発明の基本原理を説明するための図であり、
同図(a)はコバルト膜へのイオン注入工程、同図
(b)はイオン注入後の結晶破壊の状況をそれぞれ表す
断面図である。
【図6】図5(b)のイオン注入を行ったときの結晶破
壊の状況を原子数で説明するための特性図である。
【図7】図5(b)の注入を行ったときのシート抵抗の
線幅依存性を説明するための特性図である。
【図8】図4(a)の製造工程におけるコバルトシリサ
イドの結晶改善方法を説明するための図であり、同図
(a)は結晶粒界に未反応のコバルトまたはコバルトシ
リコンが残った状態、同図(b)はコバルトまたはコバ
ルトシリコンが再反応して結晶改善がなされた状態をそ
れぞれ表す断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の基本原理を説明す
るための図であり、同図(a)はコバルト膜へのイオン
注入工程、同図(b)はイオン注入後の結晶破壊の状況
をそれぞれ表す断面図である。
【図10】フッ素原子による増速拡散抑制効果を説明す
るための断面図である。
【図11】第2の実施の形態に係るNチャネル型MOS
トランジスタの製造工程を説明するための断面図であ
る。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係るNチャネル
型MOSトランジスタの製造工程を説明するための断面
図である。
【図13】第3の実施の形態の他の例に係るNチャネル
型MOSトランジスタの製造工程を説明するための断面
図である。
【図14】図13に続く製造工程を説明するための断面
図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係るNチャネル
型MOSトランジスタの製造工程を説明するための断面
図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態に係るNチャネル
型MOSトランジスタの製造工程を説明するための断面
図である。
【図17】図16に続く製造工程を説明するための断面
図である。
【図18】第1の実施の形態を適用して得られるCMO
Sトランジスタの断面図である。
【符号の説明】
11…シリコン基板、12…素子分離絶縁膜、13…ゲ
ート絶縁膜、13a,13b…LDD領域、13c…ソ
ース領域、13d…ドレイン領域、14…多結晶シリコ
ン膜、14a…ゲート電極、15…サイドウォール絶縁
膜、16…コバルト膜(高融点金属膜)、17…シリコ
ンイオン、18a,18b,18c,23…コバルトシ
リサイド層(高融点金属シリサイド層)

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン材料により形成された半導体基
    板の表面に高融点金属膜を形成する工程と、 前記高融点金属膜上から原子または分子のイオン注入を
    行うことにより前記高融点金属膜と前記半導体基板との
    界面の近傍領域の結晶を破壊させる工程と、 前記高融点金属膜のシリサイド化のための熱処理を行う
    ことにより高融点金属シリサイド層を形成する工程とを
    含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 シリコンイオン(Si+ )によりイオン
    注入を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 増速拡散抑制効果を有する原子または増
    速拡散抑制効果を有する原子を含む分子をイオン化した
    イオンによりイオン注入を行うことを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 フッ化シリコンイオン(SiF+ )によ
    りイオン注入を行うことを特徴とする請求項3記載の半
    導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 シリコンイオン(Si+ )およびフッ化
    物イオン(F+ )によりイオン注入を行うことを特徴と
    する請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 フッ化物イオン(F+ )によりイオン注
    入を行うことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 原子または分子のイオン注入により、前
    記高融点金属膜と半導体基板との界面の近傍領域の空孔
    または格子間原子の密度がシリコン結晶の単位体積当た
    りの原子数の2分の1以上となるように結晶を破壊させ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 原子または分子のイオン注入により、前
    記高融点金属膜と半導体基板との界面の近傍領域のシリ
    コン原子の結合手が全て切れた状態となるように結晶を
    破壊させることを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 イオン注入により形成される空孔および
    格子間原子の単位面積当りの総量を、前記高融点金属膜
    のシリサイド化の際に消費されるシリコン原子の単位面
    積当りの量と同等もしくはそれ以上とすることを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 イオン注入により打ち込まれるシリコ
    ン原子と、イオン注入により形成された空孔および格子
    間原子の単位面積当りの総量を、前記高融点金属膜のシ
    リサイド化の際に消費されるシリコン原子の単位面積当
    りの量と同等若しくはそれ以上とすることを特徴とする
    請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記半導体基板の表面にMOSトラン
    ジスタを形成し、若しくはMOSトランジスタを形成す
    る目的で前記半導体基板の表面を加工した後に高融点金
    属膜を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記半導体基板の表面に形成するMO
    Sトランジスタのソース領域およびドレイン領域となる
    不純物層の深さを0.15μm以下に設定すると共に、
    前記不純物層上に膜厚20nm以下の高融点金属膜を形
    成することを特徴とする請求項11記載の半導体装置の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記半導体基板の表面に形成するMO
    Sトランジスタのソース領域およびドレイン領域となる
    不純物層の深さを0.15μm以下に設定する共に、イ
    オン注入する原子の原子量または分子の分子量がNであ
    る場合に、注入エネルギーがNKeV以下となるように注
    入エネルギーを調整することを特徴とする請求項11記
    載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記半導体基板の表面に形成するMO
    Sトランジスタのソース領域およびドレイン領域となる
    不純物層の深さを0.15μm以下に設定する共に、イ
    オン注入した原子または分子の濃度分布のピーク値RP
    が前記高融点金属膜中に存するように注入エネルギーを
    調整することを特徴とする請求項11記載の半導体装置
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記半導体基板の表面に形成するMO
    Sトランジスタのソース領域およびドレイン領域となる
    不純物層の深さを0.15μm以下に設定する共に、イ
    オン注入する原子または分子のドーズ量をl×1016/
    cm2 以上とすることを特徴とする請求項11記載の半
    導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記MOSトランジスタのソース領域
    およびドレイン領域となる不純物層上にそれぞれ高融点
    金属シリサイド層を形成することを特徴とする請求項1
    1記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記MOSトランジスタのゲート電極
    を多結晶シリコン、単結晶シリコンおよび非晶質シリコ
    ンのうちのいずれかを用いて形成すると共に、このゲー
    ト電極上に高融点金属シリサイド層を形成することを特
    徴とする請求項11記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記MOSトランジスタのゲート電極
    を多結晶シリコン、単結晶シリコンおよび非晶質シリコ
    ンのうちのいずれかを用いて形成すると共に、このゲー
    ト電極上並びにソース領域およびドレイン領域となる不
    純物層上にそれぞれ高融点金属シリサイド層を形成する
    ことを特徴とする請求項11記載の半導体装置の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 前記ゲート電極上並びにソース領域お
    よびドレイン領域となる不純物層上にそれぞれ同時に高
    融点金属シリサイド層を形成することを特徴とする請求
    項18記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記MOSトランジスタのゲート電極
    を多結晶シリコン、単結晶シリコンおよび非晶質シリコ
    ンのうちのいずれかを用いて形成すると共に、このゲー
    ト電極に注入する不純物を前記ソース領域およびドレイ
    ン領域を構成する不純物と同一の型のものとすることを
    特徴とする請求項11記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記半導体基板に形成するMOSトラ
    ンジスタを、Nチャネル型トランジスタおよびPチャネ
    ル型トランジスタの両方とすることを特徴とする請求項
    11記載の半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記半導体基板に形成するMOSトラ
    ンジスタのゲート長を0.3μm以下に設定すると共
    に、ソース領域およびドレイン領域となる不純物層の深
    さを0.15μm以下に設定することを特徴とする請求
    項11記載の半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記高融点金属膜の材料として、コバ
    ルト(Co), チタン(Ti), ニッケル(Ni), 白
    金(Pt),モリブデン(Mo)およびタングステン
    (W)のうちのいずれかを用いることを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記高融点金属シリサイド層を形成す
    るための熱処理を、1分以上の時間の熱処理工程で行う
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  25. 【請求項25】 前記高融点金属シリサイド層を形成す
    るための熱処理を、急速熱処理工程により30秒以下の
    時間で行い、続けて1分以上の時間の熱処理工程で行う
    ことを特徴とする請求項24記載の半導体装置の製造方
    法。
  26. 【請求項26】 前記高融点金属シリサイド層を形成す
    るための熱処理を、急速熱処理工程により30秒以下の
    時間で行い、続いて選択エッチングにより未反応の高融
    点金属を除去した後、1分以上の時間の熱処理工程で行
    うことを特徴とする請求項25記載の半導体装置の製造
    方法。
  27. 【請求項27】 前記高融点金属シリサイド層を形成す
    るための熱処理を、400〜700℃の範囲の温度で行
    うことを特徴とする請求項24記載の半導体装置の製造
    方法。
  28. 【請求項28】 400〜700℃の範囲の温度で熱処
    理を行った後、更に、800℃以上の温度で熱処理を行
    うことを特徴とする請求項27記載の半導体装置の製造
    方法。
  29. 【請求項29】 800℃以上の温度の熱処理を選択エ
    ッチングにより未反応の高融点金属を除去した後に行う
    ことを特徴とする請求項28記載の半導体装置の製造方
    法。
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