JPH10236576A - エンボスキャリヤテープ - Google Patents

エンボスキャリヤテープ

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Publication number
JPH10236576A
JPH10236576A JP9046339A JP4633997A JPH10236576A JP H10236576 A JPH10236576 A JP H10236576A JP 9046339 A JP9046339 A JP 9046339A JP 4633997 A JP4633997 A JP 4633997A JP H10236576 A JPH10236576 A JP H10236576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier tape
embossed carrier
styrene
resin
sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP9046339A
Other languages
English (en)
Inventor
Masateru Yonezawa
賢輝 米澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP9046339A priority Critical patent/JPH10236576A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンボスキャリヤテープにおいて、ポケット
とリブ間での折り曲げ時に、リブが白化あるいは割れ等
の問題が起こらないエンボスキャリヤテープを提供す
る。 【解決手段】 耐折強さ試験による折り曲げ回数が50
0回以上であるプラスチック樹脂製シートよりなるエン
ボスキャリやテープであり、プラスチック樹脂がポリス
チレン樹脂とスチレン−ジエン系エラストマー共重合体
のアロイをからなる樹脂である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ型電子部品
を収納する収納用ポケットを連続成形してなるエンボス
キャリヤテープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】家電製品、コンピューター等において
は、チップ型電子部品の表面実装化が進んでおり、これ
に適する包装形態の1つとしてキャリヤテープシステム
が用いられている。このキャリヤテープシステムは底材
としたテープにチップ型電子部品を収納する収納ポケッ
トを成形により連続的に設け(以下エンボスキャリヤテ
ープという)、このポケットにチップ型電子部品を収納
し、その上にカバーテープを用いて蓋をしたもので、チ
ップ型電子部品の保管、輸送、取り扱い及び基盤回路組
立における表面実装速度を向上させる等を容易にしたも
のである。
【0003】電子部品を表面実装する際は、エンボスキ
ャリヤテープよりカバーテープを剥離し、チップ型電子
部品をポケットより取り出してプリント配線板等に表面
実装される。よってエンボスキャリヤテープには、チッ
プ型電子部品の形状及び重量が種々ある為、成形性、弾
性率、ヒンジ特性等の各種の特性が要求されている。
【0004】その為、本用途に適するものとして種々の
材料が提案されている。その中でポリスチレン系樹脂は
コストの点で広く用いられ、強度の点より耐衝撃性ポリ
スチレン系樹脂を用いたシートが使用されているが、い
ずれもエンボスキャリヤテープに成形された後、チップ
型電子部品を収納する前後の工程のリール巻き取り、巻
き出し作業時に突発的に起きる折り曲げに対して割れ
る、リブが白化する等の問題が指摘されている。また、
最終の実装工程におけるカバーテープの高速剥離時に起
こる衝撃力においても割れるという問題が発生してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】エンボスキャリヤテー
プの成形及びその後の取り扱いにおいて、ポケットとリ
ブ間で、リブの白化、割れ等の問題が発生しないエンボ
スキャリヤテープを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】耐折強さ試験による折り
曲げ回数が500回以上であるプラスチック樹脂製シー
トからなるエンボスキャリヤテープであり、更に好まし
い態様は、プラスチック樹脂製シートがポリスチレン樹
脂とスチレン−ジエン系エラストマー共重合体のアロイ
(以下、2種類以上の樹脂を溶融した状態をアロイとい
う)からなり、ポリスチレン樹脂とスチレン−ジエン系
エラストマー共重合体のアロイにおけるポリスチレン樹
脂量が1から50重量%であるエンボスキャリヤテープ
である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のシートは、エンボスキャ
リヤテープに成形された後、チップ型電子部品を収納す
る前後の工程のリール巻き取り、巻き出し作業時に突発
的に起きる折り曲げに対して割れることなく通常と同じ
作業を継続することが出来る。また、最終の実装工程の
高速剥離機構時に起こる衝撃力にも割れることなく作業
を継続することが出来る。
【0008】本発明に用いられるエンボスキャリヤテー
プ用シートの材質としては、JISP 8115の耐折
強さ試験方法において500回以上の性能を有するもの
であれば、特に規定されない。これは500回以上の耐
折強さの特性を有すると、エンボスキャリヤテ−プに成
形後、リール巻き取り、巻き出し作業時等における折り
曲げに対して耐えることができ、500回未満になると
割れる、白化する等のケースが出てくる。
【0009】エンボスキャリヤテープに用いられる樹脂
は、エンボスキャリヤテープの特性を左右するものであ
り、いろいろな樹脂が提案されている。本発明では、エ
ンボスキャリヤテープとして、JIS P 8115の
耐折強さ試験方法において500回以上の性能を有する
ものであれば、シートの樹脂として特に規定されず、例
えば、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹
脂、ポリプロピレン樹脂等があげられるが、ポリスチレ
ン樹脂とスチレン−ジエン系エラストマー共重合体の1
種または数種類をアロイさせたものがより好ましい。
【0010】ポリスチレン樹脂としては、一般用のポリ
スチレン樹脂を使用できるが、折り曲げ強度等の点より
耐衝撃性ポリスチレンを使用したものが好ましい。スチ
レン−ジエン系エラストマー共重合体としては、例え
ば、スチレン−ブタジエン、スチレン−エチレン−ブタ
ジエン、スチレン−イソプレン−ブタジエン等のブロッ
ク共重合体があり、また、上記記載の樹脂成分によるグ
ラフト共重合体、三元共重合体及びスター型共重合体等
があげられ、それらをブレンドしたものも含まれる。
【0011】ポリスチレン樹脂とスチレン−ジエン系エ
ラストマー共重合体のアロイにおいて、スチレン−ジエ
ン系エラストマー共重合体のスチレンをのぞくポリスチ
レン樹脂量は1から50重量%であり、好ましくは1か
ら15重量%である。ポリスチレン樹脂量が50重量%
を越えるとエンボスキャリヤテープが硬くなりすぎて、
ポケットを成形した後のエンボスキャリヤテープの取り
扱いにおいて割れが発生し易くなり、ポリスチレンの量
が1重量%未満になると剛性が弱くなり、ポケットを成
形した後のエンボスキャリヤテープのポケット底の潰れ
等が発生し易くなる。
【0012】エンボスキャリヤテープは1層(基材層)
だけで構成される場合と、目的に応じて基材層に各種の
層を設けてもよく、例えば、静電気防止、帯電防止のた
めにカーボンブラック等の導電材、帯電防止剤を練り込
んだ樹脂を用いた層あるいは帯電防止剤をコートした層
を構成してもよい。また、耐候性を向上させる目的で耐
候剤を練り込んだ樹脂を用いた層、光により架橋する樹
脂を用いた層を構成してもよい。いずれにしても耐折強
さ試験方法において500回以上の性能を有する構成の
ものであれば問題はない。
【0013】エンボスキャリヤテープ用のシートの製造
方法としては特に規定されず、例えば共押し出し法、コ
ーティング法等が採用でき、ポケットの成形も通常の真
空成形法、プレス成形法、圧空成形法等により成形でき
る。
【0014】
【実施例】
<実施例1>エンボスキャリヤテープ用のシートとし
て、耐衝撃性ポリスチレン、スチレン−ブタジエンのブ
ロック共重合体、スチレン−ブタジエンのグラフト共重
合体及びスチレン−ブタジエン−スチレンの三元共重合
体樹脂をブレンドしたものを用いて、0.3mm厚みの
シートを押し出し法にて作製した。この時の耐衝撃性ポ
リスチレン樹脂量は10重量%にした。このシートを6
0mm幅に切断した後、シート表面温度を120〜20
0℃に加熱し、真空成形にて12mm幅で8mmピッチ
のポケットを持つエンボスキャリヤテープを作製した。
【0015】<実施例2>実施例1で用いたブレンド樹
脂において、耐衝撃性ポリスチレン樹脂量を45重量%
にした以外は実施例1と同様にしてエンボスキャリヤテ
ープを作製した。 <実施例3>実施例1で用いたブレンド樹脂において、
耐衝撃性ポリスチレン樹脂量を5重量%にした以外は実
施例1と同様にしてエンボスキャリヤテープを作製し
た。
【0016】<比較例1>耐衝撃性ポリスチレンシート
をエンボスキャリヤテープ用シートにした以外は実施例
1と同様にしてエンボスキャリヤテープを作製した。
【0017】使用した樹脂は次の通りである。 ・耐衝撃性ポリスチレン樹脂、スチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体、スチレンーブタジエングラフト共重合
体、スチレン−ブタジエン−スチレン三元共重合体のブ
レンド:旭化成(株)製、旭化成ポリスチレン、アサフ
レックス ・比較例1で使用した耐衝撃性ポリスチレンシート:デ
ンカ(株)製、CST−100V
【0018】実施例、比較例にて作成したエンボスキャ
リヤテープ用シートは耐折強さ、ポケットを成形した後
のエンボスキャリヤテープは成形後の耐折強さの評価を
行い、その結果を表1にまとめた。
【0019】
【表1】
【0020】評価は、耐折強さはJIS P 8115
の荷重1.5kgf、曲げ角度135±5度条件で、成
形後の耐折強さはポケット間のリブ部について180度
の折り曲げテストを繰り返して行い、割れ等の外観を観
測して問題が発生した回数を測定した。成形後の耐折強
さは実際の使用形態を考えると4回以上の結果であれば
問題はない。
【0021】
【発明の効果】本発明のエンボスキャリヤテープは耐折
強さが向上しており、エンボスキャリヤテープに成形後
の取り扱いにおいてもポケット間のリブ部の割れ、白化
を防止する効果を有している。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐折強さ試験による折り曲げ回数が50
    0回以上であるプラスチック樹脂製シートからなること
    を特徴とするエンボスキャリヤテープ。
  2. 【請求項2】 該プラスチック樹脂製シートがポリスチ
    レン樹脂とスチレン−ジエン系エラストマー共重合体と
    のアロイからなることを特徴とする請求項1記載のエン
    ボスキャリヤテープ。
  3. 【請求項3】 該ポリスチレン樹脂とスチレン−ジエン
    系エラストマー共重合体のアロイのポリスチレン樹脂量
    が1から50重量%であることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のエンボスキャリヤテープ。
JP9046339A 1997-02-28 1997-02-28 エンボスキャリヤテープ Pending JPH10236576A (ja)

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JP9046339A JPH10236576A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 エンボスキャリヤテープ

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JP9046339A JPH10236576A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 エンボスキャリヤテープ

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JPH10236576A true JPH10236576A (ja) 1998-09-08

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ID=12744391

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JP9046339A Pending JPH10236576A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 エンボスキャリヤテープ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003041957A1 (fr) 2001-11-16 2003-05-22 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Feuille

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003041957A1 (fr) 2001-11-16 2003-05-22 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Feuille
US7199187B2 (en) 2001-11-16 2007-04-03 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet

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