JPH10227085A - 建材用吸音板 - Google Patents

建材用吸音板

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JPH10227085A
JPH10227085A JP7106997A JP7106997A JPH10227085A JP H10227085 A JPH10227085 A JP H10227085A JP 7106997 A JP7106997 A JP 7106997A JP 7106997 A JP7106997 A JP 7106997A JP H10227085 A JPH10227085 A JP H10227085A
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JP
Japan
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plate
sound
cement
layer
sound absorbing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7106997A
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English (en)
Inventor
Yukinori Kawahara
幸則 河原
Yoshiyuki Tobiuchi
圭之 飛内
Kenji Tokunaga
健二 徳永
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な構造で吸音性能、NOx浄化機能をも
ち、保温性に優れ、また強度の保持された建材用吸音板
を提供すること 【解決手段】本発明の建材用吸音板は、押出成形セメン
ト板の凹部にグラスウール層、軽量材層を有しかつこれ
らの層は、繊維質シートで囲まれており、更にこの上面
にセメント系ペーストからなる被覆層を有することを特
徴とするもので、軽量材がパーライトであり、繊維質シ
ートが不織布である。またセメント系ペーストが、セメ
ント単独又はモルタルである。図1において、押出成形
セメント板1の凹部11の内面を覆うようにして不織布
4を敷設し、この中にグラスウール層5を厚さ20mm
に敷設し、この上に軽量材としてパーライト(平均粒径
2mmφ)21を充填して空隙率20%のパーライト層
23を得た。ついで、パーライト層23の上部にも不織
布4で覆われるように囲んだ。更にこの上にセメントペ
ーストを1.5mmの厚さになるように吹き付けて被覆
層3を形成した。この被覆層3には、二酸化チタンを有
することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材用吸音板に関
し、更に詳しくは建材に好ましく用いられ、吸音性能に
優れ、汚れやかびの発生が防止され、更にNOx浄化機
能をもち、また強度が保持され、保温性の高い建材用吸
音板に関する。
【0002】
【従来の技術】吸音板の一般的用途には、道路、鉄道の
防音壁、工場の外壁や建築物の外壁又は内壁、更には室
内の仕切り壁等があるが、近年、吸音板のうち、押出成
形セメント板にマブシコンクリートを打設して得られる
マブシコンクリートタイプがあり、吸音性能に優れてい
るので、注目されている。このマブシコンクリートタイ
プであるマブシコンクリート板は、一例として、図5に
示される構造を有しており、押出成形セメント板1の凹
部11に軽量骨材21に少量のセメント22を加えて混
練した後、得られたマブシコンクリート20を打設して
製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
図5に示される如きマブシコンクリート板は、吸音性能
が、優れているとはいうものの、今一つ十分とは言え
ず、特に建材用に供するためには、いっそうの吸音効率
が要望されると共に、自動車等から発生するNOx排ガ
スを低減する対策とその表面の美観等も考慮に入れる必
要があるが、このマブシコンクリート板には、内装材
(例えば壁紙など)が貼れなかったり、金具が取り付け
られないなどの欠点があり、またその保温性も要求さ
れ、更にかびや汚れに対する対策なく、これらの改良が
望まれていた。
【0004】このような現状に鑑み、本発明者等は、前
記のマブシコンクリート板に代わる新規な構成を有し、
吸音性能及び保温性に優れると共にNOx浄化機能をも
ち、またかびや汚れのない優れた建材用吸音板が得ら
れ、また建材用に供するにたる強度を有し、破壊された
場合、それらが脱落しない優れた性能を有する吸音板を
見出し、ここに本発明をなすに至った。したがって、本
発明が解決しようとする第1の課題は、新規な構造で吸
音性能、保温性に優れ、また強度の保持された建材用吸
音板を提供することにある。また本発明が解決しようと
する第2の課題は、新規な構造でいっそうの吸音性能に
優れ、NOx浄化機能をもち、またかびや汚れが生じな
いまた強度の保持された建材用吸音板を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以
下の各発明によってそれぞれ達成される。
【0006】(1)押出成形セメント板の凹部にグラス
ウール層、軽量材層を有しかつこれらの層は、繊維質シ
ートで囲まれており、更にこの上面にセメント系ペース
トからなる被覆層を有することを特徴とする建材用吸音
板。 (2)前記第1項に記載の建材用吸音板の表面全体に渡
って無数の孔を有する珪酸カルシウム板又は石膏板で覆
われていることを特徴とする建材用吸音板。 (3)珪酸カルシウム板又は石膏板の孔の形状が透孔で
あることを特徴とする前記第2項に記載の建材用吸音
板。 (4)珪酸カルシウム板又は石膏板の透孔が表面から裏
面に向かって径が大きいことを特徴とする前記第3項に
記載の建材用吸音板。 (5)軽量材がパーライトであることを特徴とする前記
第1項乃至第4項のいずれかに記載の建材用吸音板。 (6)セメント系ペーストが、セメント単独又はモルタ
ルであることを特徴とする前記第1項乃至第5項のいず
れかに記載の建材用吸音板。 (7)セメント系ペースト中に、二酸化チタンを含有す
ることを特徴とする前記第1項乃至第6項のいずれかに
記載の建材用吸音板。 (8)珪酸カルシウム板又は石膏板の表面に二酸化チタ
ンを含有する塗料被覆を有することを特徴とする前記第
2項乃至第7項のいずれかに記載の建材用吸音板。 (9)繊維質シートが不織布であることを特徴とする前
記第1項乃至第8項のいずれかに記載の建材用吸音板。
【0007】以下に、本発明を更に詳しく説明すると、
本発明の建材用吸音板は、押出成形セメント板の凹部に
グラスウール層、軽量材層を有しかつこれらの層は、繊
維質シートで囲まれており、更にこの上面にセメント系
ペーストからなる被覆層を有することを特徴とするもの
で、このようにグラスウール層、軽量材層をこの順に有
し、これらを繊維質シートで囲まれていることにより、
吸音性能、保温性に優れ、また建材用に供するにたる強
度を有し、破壊された場合、それらが脱落しない優れた
性能を有する。
【0008】本発明において、建材用吸音板の表面全体
に渡って無数の孔を有する珪酸カルシウム板又は石膏板
で覆われていることにより、壁紙などの内装材をはるこ
とができ、また金具などの取付けが可能であると共にい
っそうの吸音性能を得ることができるという優れた効果
を奏する。またこの珪酸カルシウム板又は石膏板の孔の
形状が透孔であることにより吸音性能が向上し、この透
孔の形状が表面から裏面に向かって径が大きいことによ
り吸音性能がいっそう向上とする。
【0009】また本発明において、軽量材として、パー
ライトを用いることにより吸音率を向上させることがで
き、更にグラスウールを有することにより更に良好な吸
音性能を得ることができる。またセメント系ペースト
が、セメント単独又はモルタルであることにより補強と
共に音の透過乃至吸収を良好なものにすることができ
る。
【0010】本発明において、セメント系ペースト中
に、二酸化チタンを含有することによりまた珪酸カルシ
ウム板又は石膏板の表面に二酸化チタンを含有する塗料
被覆を有することによりNOx浄化機能をもち、またか
びや汚れの発生を効果的に防止することができるという
優れた効果を奏するものである。更に本発明において
は、凹部に充填して敷き詰めた軽量材は繊維質シートで
囲まれていることにより、吸音板が破壊された場合、パ
ーライトが脱落、飛散するのを防止する。
【0011】本発明の建材用吸音板に用いられるグラス
ウール層としては、特に限定されるものでなく、各種の
方法で製造されたグラスウールを用いることができる。
また本発明の建材用吸音板に用いられる軽量材層として
は、パーライト、ゼオライト、発泡スチロール等の軽量
材の粒状体を用いることが好ましく、特にパーライトが
好ましい。この軽量材は、好ましくは粒子状であり、そ
の粒径は、1mm〜10mmの範囲で用いられ、好まし
くは2mm〜4mmがよく、更に好ましくは2mm〜3
mmがよい。本発明において、軽量材層は、軽量材同士
が自由に動くことができ、吸音効果が向上する。
【0012】この軽量材層は、軽量材をどのような形態
で存在させてもよいが、好ましくは押出成形セメント板
の凹部に軽量材を充填し敷き詰めることにより粒子間の
間隙が詰まる状態がよく、空隙率でいえば、10%〜4
0%、好ましくは10%〜30%である。この空隙率が
10%未満のときには、粒子同士の動きが困難となり音
の吸収性能が悪くなり、また40%を超えると、音が粒
子を振動させても粒子同士の衝突が減り、衝突による熱
エネルギーへの変換が不十分となり吸収性能が上がらな
い。
【0013】この粒子間の間隙を詰めるには、軽量材を
充填した後、上面に振動を加えるか又は押圧する等を手
段を用いるのがよい。また建材用吸音板の製造に用いら
れる押出成形セメント板としては、特に限定されるもの
ではなく、各種のものが用いられ、特に吸音板の技術分
野において用いられるものが好ましい。本発明では、グ
ラスウール層と軽量材層とは、どのような配置をとって
もよく、押出成形セメント板の凹部にグラスウール層、
ついで軽量材層の順序で配置しても、また該凹部に軽量
材層、ついでグラスウール層の順序で配置してもよい。
好ましくは前者である。また、本発明では、クラスウー
ル層と軽量材層との凹部内の厚さの比率は任意である
が、1:4〜4:1の間の比率が好ましい。
【0014】本発明において、押出成形セメント板の凹
部には、グラスウール層と軽量材層が繊維質シートに包
まれた(又は囲まれた)状態で有し、この上部にセメン
ト系ペーストからなる被覆層を形成している。この被覆
層は、吹き付け等の手段で行うのが好ましい。またこの
セメント系ペーストとしては、セメント単独のもの又は
モルタルが用いられる。セメントとしては、ポルトラン
ドセメント、アルミナセメント、白色セメント、高炉セ
メント、シリカセメント、フライアッシュセメント等が
挙げられる。またモルタルに用いられる細骨材として
は、砂、砕石、ガラス、ビーズ、珪砂等が挙げられる。
【0015】本発明において、表面の被覆層は、音が透
過し易いように薄くすることが好ましく、1〜5mm、
好ましくは1〜3mm、更に好ましくは1〜2mmであ
る。この被覆層は、あまり薄いと強度が不十分となり、
破壊され易く、また被覆層が厚いと音の透過が困難とな
り十分な効果が得られない。更にセメント系ペースト中
には、二酸化チタンを含有することができ、これによっ
てNOx浄化機能をもち、またかびや汚れの発生を防止
ができる。二酸化チタンの含有量は、セメント系ペース
ト100重量部に対して、二酸化チタン20重量部から
70重量部の範囲が好ましい。
【0016】更に、本発明の建材用吸音板は、凹部に有
するグラスウール層及び軽量材層は繊維質シートで囲ま
れていることを特徴としており、これらを囲む繊維質シ
ートとしては、不織布、織布等のシート状体を用いるこ
とができ、好ましくは不織布である。このような繊維質
シートは、押出成形セメント板の凹部に沿って敷くこと
によりグラスウール層や軽量材層の全体を囲む又は包む
方法や繊維質シートで袋状物を形成し、その中にグラス
ウールや軽量材を充填する方法等適宜の方法が用いられ
る。
【0017】また繊維質シートでグラスウール層及び軽
量材層を囲むことにより得られる吸音板は、押出成形セ
メント板の凹部に繊維質シートを敷き、その上にグラス
ウール層と軽量材層を順に設けた後、更にその上部を繊
維質シート覆い、ついでセメント系ペーストを吹き付け
で被覆層を形成することにより製造される。この際、繊
維質シートは、1枚で全体を囲んでもまた2枚又は複数
のシートでグラスウール層や軽量材層の全体を囲んでも
よい。またこの繊維質シートでグラスウール層及び軽量
材層を囲む場合、この軽量材層上にセメント系ペースト
を吹き付けて被覆層を形成した後、これらのグラスウー
ル層、軽量材層及び被覆層を共に囲んでもよい。この場
合は、表面に繊維質シートが露出しているので、美観上
の利点も有する。また不織布の表面に模様を付けること
により各種の装飾性を有する吸音板を製造することがで
きる。本発明の建材用吸音板の被覆層は、セメント系ペ
ーストの吹き付け等適宜の手段が用いられ、モルタル、
壁材等を吹き付ける吹き付け装置(ガン)が好ましい
が、これらの限定されるものではない。
【0018】本発明においては、前述の如く得られた本
発明の建材用吸音板には、更にこの表面全体に渡って珪
酸カルシウム板(ALC板)又は石膏ボード板を設ける
ことができ、これらの珪酸カルシウム板又は石膏ボード
板には、表面に無数の孔を有し、この孔は、非透孔であ
っても透孔であってもよく、好ましくは透孔であり、更
にこの透孔は表面から裏面に向かって孔径が大きくなっ
ていることが吸音性能の点で好ましい。本発明では、更
にこれらの珪酸カルシウム板又は石膏ボード板の表面に
二酸化チタンを含有する塗料を被覆して被覆層を形成す
ることができ、この被覆層の厚みは、特に限定されるも
のではないが、通常1mm〜3mmがよい。塗料として
は、通常内装用に用いられるものであれば、特に制限さ
れない。好ましくは、酢酸ビニル系エマルジョン塗料、
アクリル系エマルジョン塗料等が挙げられる
【0019】〔作用〕本発明において、押出成形セメン
ト板1の凹部11にグラスウール層5を有することによ
り、吸音性能と保温性とを兼ね備え、またこの上に軽量
材層23を有することにより軽量材同士が拘束されてい
ないので、これらは自由に動くことができ、その結果吸
音性能が高くなり、良好な吸音効果を奏する。この吸音
板の吸音機構は、音波が吸音板の軽量材に入射した場
合、軽量材粒子内で多重反射して振動(微動振動)し音
のエネルギーが熱のエネルギーに変わって吸収する作用
を有する。またセメント又はモルタル被覆層3は、パー
ライト層23を保護すると共に吸音板に強度を与える。
グラスウール層5と軽量材層23とを繊維質シートで囲
むことにより吸音板の強度を補強すると共に破壊された
時の軽量材の飛散を防止する。
【0020】本発明において、吸音板の表面全体に渡っ
て無数の孔を有する珪酸カルシウム板又は石膏板を設け
ることによって、内装材をはることができ、また金具な
どを取付けることができる。また無数の孔を有すること
により吸音性能がいっそう向上する。更にセメント系ペ
ースト中や塗料被覆層中に含有している二酸化チタンの
作用により、NOx浄化機能をもち、またかびや汚れの
発生を防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】更に本発明の実施の形態を挙げる
が、本発明は、この実施の形態のみに限定されるもので
はない。
【0022】図1は、本発明の建材用吸音板を示す模式
的略図の断面図である。ここで、図2の建材用吸音板の
構成と同じ部分は同一符号を用いている。図1におい
て、厚さ80mm、底のコンクリートの厚みが25mm
である押出成形セメント板1の凹部11の内面を覆うよ
うにして不織布4を敷設し、この中にグラスウール層5
を厚さ20mmに敷設した。このグラスウール層は、吸
音性能と保温性とを兼ね備えている。その後、この上に
軽量材としてパーライト(平均粒径2mmφ)21を充
填して空隙率20%のパーライト層23を得た。この層
は、吸音性能を有しているが、グラスウール層の方が吸
音性能は良好であり、両者を合わせると保温効果と共に
一層の良好な吸音効果が得られる。ついで、パーライト
層23の上部にも不織布4で覆われるように囲んだ。こ
のように不織布で囲むことにより吸音板の強度を補強す
ると共に破壊された時の軽量材の飛散を防止する。
【0023】更にこの上にセメントペーストを1.5m
mの厚さになるように吹き付けて被覆層3を形成した
後、硬化させて吸音板を得た。なお、押出成形セメント
板1の凹部11に軽量材としてパーライトを充填した
後、上部から振動を与えて密に敷き詰めることが好まし
い。得られた建材用吸音板は、従来のマブシコンクリー
ト板に比べて平均吸音率が0.85と優れたものが得ら
れた。またこの建材用吸音板は、新規な構造を有するも
ので、パーライトはセメント被覆により封じ込められて
おり、建材として使用し得る強度を有していた。本発明
の建材用吸音板は、セメントにかえてモルタルを使用し
ても前述の如き効果を奏する。
【0024】図2は、表面全体に渡って無数の孔を有す
る珪酸カルシウム板又は石膏板を設けた建材用吸音板を
示す部分斜視図である。図2において、建材用吸音板I
の表面の全面に渡って珪酸カルシウム板又は石膏板6を
有するもので、これらの間の固定は、任意の方法でよ
く、好ましくは接着剤で接着するのがよい。他の方法は
釘やタッピングビスなどによって固定してもよい。この
珪酸カルシウム板又は石膏板は、無数の孔7が規則的又
は不規則に設けられている。更にセメントペースト3に
は、二酸化チタンを含有している。
【0025】図3は、無数の孔を有する珪酸カルシウム
板又は石膏板6の孔7の形状を示す断面図である。図3
のaは、珪酸カルシウム板又は石膏板6に不規則な形状
の連通孔71を有するのもで、非透孔又は透孔であって
よい。裏面に行くほど径が大きくなるのがよい。図3の
bは、珪酸カルシウム板又は石膏板6に設けられた透孔
72であり、規則的又は不規則に設けられる。図3のc
は、珪酸カルシウム板又は石膏板6に設けられた透孔7
3が表面から裏面に向かって孔径が大きく形成されてい
る。図4は、本発明の珪酸カルシウム板又は石膏板の表
面に二酸化チタン含有被覆を有する建材用吸音板を示す
断面図である。図4において、建材用吸音板Iの表面に
二酸化チタン81を含む塗料を塗布して二酸化チタン含
有被覆層8を形成したものである。この被覆層8中の二
酸化チタン81によりかびや汚れが付かないという優れ
た効果を奏するものである。
【0026】
【発明の効果】本発明の建材用吸音板は、グラスウール
層と軽量材層とを有し、これらが繊維質シートに囲まれ
ていることにより、吸音性能、保温性に優れ、また建材
用に供するにたる強度を有し、破壊された場合、それら
が脱落しない優れた性能を有する。特に、軽量材とし
て、グラスウールを用いることにより吸音率を向上させ
ると共に保温性を持たせることができる。またセメント
系ペーストが、セメント単独又はモルタルであることに
より薄く被覆することができ、音の透過乃至吸収を良好
なものにすることができる。更に本発明においては、凹
部に充填して敷き詰めたグラスウール層及び軽量材層は
繊維質シートで囲まれていることにより、建材用吸音板
に優れた強度が得られ、建材用吸音板が破壊された場
合、それらが脱落しない優れた性能を有する。
【0027】本発明では、また建材用吸音板の表面に、
更に無数の孔を有する珪酸カルシウム板又は石膏板を有
することにより壁紙などの内装材をはることができ、ま
た金具などの取付けが可能であると共にいっそうの吸音
性能を得ることができるという優れた効果を奏する。ま
たこの珪酸カルシウム板又は石膏板の孔の形状が透孔で
あることにより吸音性能が向上し、この透孔の形状が表
面から裏面に向かって径が大きいことにより吸音性能が
いっそう向上とする。本発明において、セメント系ペー
スト中に、二酸化チタンを含有することによりまた珪酸
カルシウム板又は石膏板の表面に二酸化チタンを含有す
る塗料被覆を有することによりNOx浄化機能をもち、
またかびや汚れの発生を効果的に防止することができる
という優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建材用吸音板を示す模式的断面図であ
る。
【図2】本発明の無数の孔を有する珪酸カルシウム板又
は石膏板を有する建材用吸音板を示す斜視図である。
【図3】本発明の無数の孔を有する珪酸カルシウム板又
は石膏板の孔形状を示す珪酸カルシウム板又は石膏板を
示す断面図である。
【図4】本発明の無数の孔を有する珪酸カルシウム板又
は石膏板を有する建材用吸音板の別の例を示す断面図で
ある。
【図5】従来のマブシコンクリート板の模式的断面図で
ある。
【符号の説明】
3 セメント系被覆層 1 押出成形セメント板 4 繊維質シート 11 凹部 5 グラスウール 20 マブシコンクリート 7 孔 21 軽量材 8 被覆層 22 セメント 81 二酸化チタン 23 軽量材層 6 無数の孔を有する珪酸カルシウム板又は石膏板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出成形セメント板の凹部にグラスウール
    層、軽量材層を有しかつこれらの層は、繊維質シートで
    囲まれており、更にこの上面にセメント系ペーストから
    なる被覆層を有することを特徴とする建材用吸音板。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の建材用吸音板の表面全体
    に渡って無数の孔を有する珪酸カルシウム板又は石膏板
    で覆われていることを特徴とする建材用吸音板。
  3. 【請求項3】珪酸カルシウム板又は石膏板の孔の形状が
    透孔であることを特徴とする請求項2に記載の建材用吸
    音板。
  4. 【請求項4】珪酸カルシウム板又は石膏板の透孔が表面
    から裏面に向かって径が大きいことを特徴とする請求項
    3に記載の建材用吸音板。
  5. 【請求項5】軽量材がパーライトであることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の建材用吸音
    板。
  6. 【請求項6】セメント系ペーストが、セメント単独又は
    モルタルであることを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれかに記載の建材用吸音板。
  7. 【請求項7】セメント系ペースト中に、二酸化チタンを
    含有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいず
    れかに記載の建材用吸音板。
  8. 【請求項8】珪酸カルシウム板又は石膏板の表面に二酸
    化チタンを含有する塗料被覆を有することを特徴とする
    請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の建材用吸音
    板。
  9. 【請求項9】繊維質シートが不織布であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の建材用吸
    音板。
JP7106997A 1996-12-10 1997-03-25 建材用吸音板 Withdrawn JPH10227085A (ja)

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