JPH10225894A - 粘性食品の切断装置 - Google Patents

粘性食品の切断装置

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JPH10225894A
JPH10225894A JP4168997A JP4168997A JPH10225894A JP H10225894 A JPH10225894 A JP H10225894A JP 4168997 A JP4168997 A JP 4168997A JP 4168997 A JP4168997 A JP 4168997A JP H10225894 A JPH10225894 A JP H10225894A
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JP
Japan
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cutting blade
viscous food
speed
cutting
front side
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JP4168997A
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Taku Nakasaki
卓 中崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】切断刃を、常時粘性食品の移送速度に合わせて
移動させながら切断でき、しかも、粘性食品の移送速度
に合わせる調整を簡単に行える粘性食品の切断装置を提
供する。 【解決手段】コンベア駆動用モータ3により駆動する第
1ベルトコンベア11と、切断刃2と、速度同調機構と
が備えられている。切断刃2は、刃前後移動用部材と刃
上下移動用部材とにより支持されている。又、刃前後移
動用部材は、軸部52と、軸駆動用モータ53と、検知
部材54aとを備え、検知部材54aが第1ベルトコン
ベア11上の粘性食品の先端を検知することにより、軸
駆動用モータ53が作動して軸部52を回転させ、これ
により、切断刃2を軸部52に沿って前方から後方に移
動開始させる。刃上下移動用部材は、シリンダー56
と、検知部材57とを備え、検知部材57が粘性食品の
先端を検知することにより、シリンダー56を作動さ
せ、切断刃2を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、バターやマーガ
リン等の粘性食品を切断する粘性食品の切断装置の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、バターやマーガリン等の粘性食
品は、前加工された状態で押し出し機によって吐出口か
ら走行するコンベア上に吐出され、そのコンベア上に上
下移動可能に設置された切断刃により、所定長さごとに
連続的に切断される。しかし、このような切断に際し、
切断刃が真っ直ぐ下方に下ろして切断しようとすると、
コンベア上の粘性食品がコンベアによって前方から後方
に連続的に移送されているため、切断刃が粘性食品の切
断中に、粘性食品が切断刃にぶつかってしまい、粘性食
品が変形してしまうという課題を有する。そのため、本
出願人は、切断刃を、粘性食品の移送に合わせて前方か
ら後方に移動させ得るマーガリン等の食品切断装置を、
実公平6−45357号公報に提案した。この食品切断
装置は、図6に示すように、コンベアa上に設置した斜
交ガイドbと、斜交ガイドbを前後に案内する前後方向
ガイドcと、切断刃dを斜交ガイドbに沿って移動させ
る第1駆動手段eと、斜交ガイドbを前後方向ガイドc
に沿って前後に移動させる第2駆動手段fとを備えたも
のであり、又、斜交ガイドbを、前方側から後方側に
(図の右から左)傾斜させ、第1駆動手段eにより切断
刃dを同方向に降下させることにより、切断刃を、コン
ベアa上の粘性食品Nの移送に合わせて前方から後方に
移動させつつ、上方側から下方側に移動させてコンベア
a上の粘性食品Nを切断できるようにしたものである。
こうすることにより、切断中に粘性食品Nと切断刃dと
がぶつかることなく行うことができる。ところが、コン
ベアaの速度を変えて使用する場合や、使用中にコンベ
アaの速度と切断刃dの前方側への送り速度とがずれを
起こしたような場合等に、それに応じて第1駆動手段e
や第2駆動手段f等を調整しなければならず、しかも、
その調整が難しく、時間を要するという課題がある。
又、上記のように斜交ガイドbや前後方向ガイドc等の
切断刃dを案内移動させるための部材点数が多く、装置
が複雑化するとともに、コスト高になってしまうという
課題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、切断刃を、常時粘性食品の
移送速度に合わせて移動させながら切断でき、しかも、
粘性食品の移送速度に合わせる調整を簡単に行える粘性
食品の切断装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有する粘性食品の切断装置を提供することにより上記
課題を解決する。本願第1の発明は、マーガリン等の粘
性食品を載置して移送する移送部材1と、粘性食品を切
断する切断刃2と、速度同調機構3、53とが備えられ
る。切断刃2は、移送部材1の上方側に、上下方向及び
移送部材の移送方向に沿う前後方向に移動可能に配位さ
れる。又、速度同調機構3、53は、切断刃2の前方側
から後方側への移動速度と、移送部材1の移送速度とを
略同速度に調整するものである。そして、この速度同調
機構3、53によって、切断刃2が、移送部材1の上方
側を、移送部材1の移送速度に合わせて前方側から後方
側へ移動しつつ、同時に上方側から下方側に移動して移
送部材1上の粘性食品を切断し得るようになされたもの
である。
【0005】本願第2の発明は、本願第1の発明に係る
切断刃2が、前方移動開始手段54a、55によって前
方側から後方側に移動を開始し、下方移動開始手段5
7、55によって上方側から下方側に移動を開始するよ
うになされたものである。この下方移動開始手段57、
55は、前方移動開始手段54a、55により前方側か
ら後方側への切断刃2の移動を開始させた後に、上方側
から下方側に切断刃2の移動を開始させるものである。
そして、この下方移動開始手段57、55によって、切
断刃2が前方側から後方側へ所定間だけ移動した後に、
移送部材1の移送速度に合わせて前方側から後方側へ移
動しつつ、同時に上方側から下方側に移動可能とされた
ものである。
【0006】本願第3の発明は、本願第2の発明に係る
前方移動開始手段54a、55が、移送部材1上を移送
してくる粘性食品の先端を検知し得る検知部材54aを
備えることにより、検知部材54aの粘性食品の先端の
検知に伴い前方移動開始手段54a、55が前方側から
後方側に切断刃2の移動を開始させるものである。又、
下方移動開始手段57、55は、移送部材1上を移送し
てくる粘性食品の先端を検知し得る検知部材57を備え
ることにより、検知部材57の粘性食品の先端の検知に
伴い、下方移動開始手段57、55が上方側から下方側
に切断刃2の移動を開始させるのである。又、この下方
移動開始手段57、55の検知部材57は、前方移動開
始手段54a、55の検知部材54aから所定距離を隔
てた後方側に配位されたものである。
【0007】以上のように構成された本願第1の発明に
おいては、速度同調機構3、53によって、切断刃2の
前方側から後方側への移動速度と、移送部材1の移送速
度とを略同速度に調整するため、切断刃2を、常時移送
部材1の移送速度に合わせて前方側から後方側へ移動さ
せつつ、同時に上方側から下方側に移動させて移送部材
1上の粘性食品を切断することができる。これにより、
移送部材1の速度を変えて使用する場合にも、速度同調
機構3、53によって自然と切断刃2の前方側から後方
側への移動速度を、移送部材1の移送速度と略同速度に
調整して合わせることができる。しかも、簡単な構成で
良く、低コストで製作し得る。
【0008】本願第2の発明においては、下方移動開始
手段57、55を、前方移動開始手段54a、55によ
り前方側から後方側への切断刃2の移動を開始させた後
に、上方側から下方側に切断刃2の移動を開始させるも
のとする。例えば、切断に際し、切断刃2を、停止した
状態から前方側から後方側への移動と、上方側から下方
側への移動とを同時に開始させると、停止した状態から
即座に所定速度で移動している部材の動きに合わせなけ
ればならず、機械的に困難であり、停止した状態から動
き始めた当初においては誤差を生じる危険性がある。し
かし、この本願第2の発明では、切断刃2を移動させ始
めた当初は、前方移動開始手段54a、55により切断
刃2を前方側から後方側にのみ移動させ、その移動の間
に所定速度で移動している移送部材1の動きに合わせる
ことができる。そして、その後に、前方移動開始手段5
4a、55及び下方移動開始手段57、55により、切
断刃2を前方側から後方側へ移動させつつ、同時上方側
から下方側へ移動させて切断を開始するため、切断刃2
を確実に移送部材1の移送速度に合わせた状態で切断で
きる。
【0009】本願第3の発明においては、例えば図1に
示すように移送部材1上に載置されて移送されてくる粘
性食品を、まず、前方移動開始手段54a、55の検知
部材54aが検知し、前方移動開始手段54a、55が
切断刃2を前方側から後方側にのみ移動させ、その後、
前方移動開始手段54a、55の検知部材54aを通過
した後の粘性食品を、前方移動開始手段54a、55の
検知部材54aより所定距離だけ後方側に配位させた下
方移動開始手段57、55の検知部材57が検知し、下
方移動開始手段57、55が、前方側から後方側に移動
している切断刃2を同時に上方側から下方側に移動させ
ることができる。こうすることにより、前方移動開始手
段54a、55の検知部材54aと、下方移動開始手段
57、55の検知部材57との間隔分を、切断刃2を移
送部材1の動きに合わせるための調整区間にでき、調整
区間の設定を容易なものにできる。又、前方移動開始手
段54a、55の検知部材54aが、切断後の粘性食品
の先端を検知して切断刃2が動き始めるため、検知部材
54aと、移動開始前の切断刃2との間隔が、粘性食品
の切断長さになる。従って、検知部材54aと、移動開
始前の切断刃2との間隔を設定すれば粘性食品の切断長
さを決定でき、粘性食品の切断長さを容易に決定でき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図を基に本願発明の一実施
形態を具体的に説明する。図1は、本願発明の一実施形
態の粘性食品の切断装置全体を示す概略図である。
【0011】本願発明の粘性食品の切断装置は、移送部
材1と、切断刃2と、速度同調機構とが備えられてい
る。
【0012】移送部材1は、マーガリン等の粘性食品を
載置して移送するためのもので、第1ベルトコンベア1
1と、第2ベルトコンベア12とを備えている。第1ベ
ルトコンベア11は、押し出し機(図示せず)によって
ノズル13の吐出口13aから吐出してくる粘性食品を
前端側(図示の右端側)の上面上に順次受容するように
なされている。そして、この第1ベルトコンベア11
は、前端側の駆動ホイール11aに接続されたコンベア
駆動用モータ3の駆動力によりホイール11aが回転す
るに伴って前方から後方に可動し、この可動により、そ
の受容した粘性食品を後方側(図示の左方側のX方向)
に移送し得るようになされている。尚、第1ベルトコン
ベア11で移送する粘性食品は、ノズル13の吐出口1
3aの形状を変えることによって種々の断面形状のもの
に形成して移送できるが、その形状は特に限定されず、
例えば図4(A) に示すような四角形状等の角形状や円
形、楕円等に形成された一つの吐出口13aを有するも
のを使用し、或いは、図4(B)に示すように、四角形状
からなる複数の小孔13b…13bを有する吐出口13
aや円形状からなる複数の小孔13b…13bを有する
吐出口13aにより複数本のペンシル状の粘性食品を吐
出して移送するようにしても良く、適宜変更し得る。
【0013】第2ベルトコンベア12は、第1ベルトコ
ンベア11の後方側に接続され、第1ベルトコンベア1
1から移送されてくる粘性食品を上面上に受容し、後方
側に移送し得るようになされている。
【0014】又、この第2ベルトコンベア12は、第1
ベルトコンベア11の駆動ホイール11aに変速機14
を介して接続されており、第1ベルトコンベア11と共
に可動し得るようになされているとともに、変速機14
によって第2ベルトコンベア12の移送速度が第1ベル
トコンベア11の移送速度よりやや速くなるように設定
されている。
【0015】切断刃2は、粘性食品を切断するためのも
ので、支持部材5に第1ベルトコンベア11上を、上下
方向に移動可能、且つ前後方向に移動可能に支持されて
いる。詳しくは、この支持部材5は、第1ベルトコンベ
ア11上に設置された枠体51と、切断刃2を前後方向
に移動させるための刃前後移動用部材と、切断刃2を上
下方向に移動させるための刃上下移動用部材とを備えて
いる。
【0016】刃前後移動用部材は、軸部52と、軸部5
2を回転駆動させるための軸駆動用モータ53と、軸駆
動用モータ53の作動を制御するための軸駆動用モータ
制御手段とを備えている。軸部52は、外周に左雄ネジ
が刻設されたものからなり、軸方向を前後方向に沿うよ
うに伸ばされている。そして、軸部52の前後両端部が
枠体51の前部と後部各々に、左回転及び右回転可能に
取り付けられており、後述するように本実施形態では軸
部52の右回転により切断刃2を前方側から後方側に移
動させ、軸部52の左回転により切断刃2を後方側から
前方側に移動させる。
【0017】軸駆動用モータ53は、左回転、右回転切
替え可能なものから構成され、軸部52の後部側に回転
伝達可能に接続されて枠体51に取り付けられている。
そして、この軸駆動用モータ53の始動によって、軸部
52が左回転又は右回転する。
【0018】軸駆動用モータ制御手段は、軸駆動用モー
タ53の右回転の作動を開始させることにより切断刃2
の前方側から後方側への移動を開始させる前方移動開始
手段と、軸駆動用モータ53の右回転から左回転に切り
換える切り換え手段と、軸駆動用モータ53の左回転を
停止させることにより切断刃2の後方側から前方側への
移動を止める停止手段とを備えている。前方移動開始手
段は、前方移動開始用検知部材54aと、軸駆動用モー
タ53の右回転を作動させる作動制御部55とを備えて
いる。前方移動開始用検知部材54aは、作動制御部5
5と電気的に接続され、枠体51の後方側における移送
部材1の上方側に設置された光電管54aから構成され
ており、移送部材1上を移送されてくる粘性部材の先端
を検知しそれを作動制御部55に連絡し得るようになさ
れている。作動制御部55は、軸駆動用モータ53に電
気的に接続され、前方移動開始用検知部材54aからの
連絡を受けて軸駆動用モータ53の右回転を始動させ
る。切り換え手段は、切り換え用検知部材54bと、上
記の作動制御部55とからなる。切り換え用検知部材5
4bは、作動制御部55と電気的に接続され、枠体51
の後部側における上方側に設置された光電管54bから
構成されており、後述の刃上下移動用部材の一部をなす
シリンダー本体56の左端一部を検知しそれを作動制御
部55に連絡し得るようになされている。そして、作動
制御部55は、切り換え用検知部材54bからの連絡を
受けて軸駆動用モータ53の右回転を停止させて左回転
に切り換える。又、停止手段は、停止用検知部材54c
と、上記の作動制御部55とからなる。停止用検知部材
54cは、枠体51の前部側における上方側に設置され
た光電管54cから構成されており、シリンダー本体5
6の右端一部を検知しそれを作動制御部55に連絡し得
るようになされている。そして、作動制御部55は、停
止用検知部材からの連絡を受けて軸駆動用モータ53の
左回転を停止させる。
【0019】刃上下移動用部材は、シリンダー56と、
下方移動開始手段とを備えている。シリンダー56は、
シリンダー本体56aと、シリンダー本体56aを上下
方向に摺動し得るロッド56bとを備えている。このシ
リンダー本体56aは、軸部52のネジに螺合されるこ
とにより、シリンダー56全体が軸部52に支持されて
おり、軸部52の右又は右回転に伴ってシリンダー56
が軸部52のネジに沿って前方側又は後方側に移動す
る。又、ロッド56bの下端には、切断刃2を取付ける
ための切断刃取付部56cが備えられており、この切断
刃取付部56cに切断刃2が取り付けられることによ
り、ロッド56bがシリンダー本体56aを上下方向に
摺動するに伴って切断刃2がロッド56bと共に上下方
向に移動するようになされている。又、ロッド56bの
上部側には、ロッド56bの上下の摺動範囲を規制する
上下摺動規制手段が備えられている。この上下摺動規制
手段は、ロッド56bの上部に、側方に突設された突起
56dと、ロッド56bの側方側に設けられた二つの上
リミットスイッチ56e、下リミットスイッチ56fと
から構成されている。これらのリミットスイッチ56
e、56fは、ロッド56bの側方側に並設されるよう
にしてシリンダー本体56aから上方側に伸ばされた支
持棒56gに互いに上下に所定間隔だけ隔てて、突起5
6dと当接可能に取り付けられている。そして、突起5
6dは、上リミットスイッチ56eと下リミットスイッ
チ56fとの間に配位され、ロッド56bが上昇して突
起56dと上リミットスイッチ56eとが当接するとロ
ッド56bの上昇が止まり、ロッド56bが下降して突
起56dと下リミットスイッチ56fとが当接するとロ
ッド56bの下降が止まるようになされている。
【0020】刃上下移動用部材の下方移動開始手段は、
下方移動開始用検知部材57と、作動制御部55とを備
えている。下方移動開始用検知部材57は、作動制御部
55と電気的に接続され、移送部材1上における上記の
前方移動開始用検知部材54aから所定距離だけ隔てた
後方側に設置された光電管57から構成されている。そ
して、下方移動開始用検知部材57は、移送部材1上を
移送されて上記の前方移動開始用検知部材54aを通過
した後の粘性部材の先端を検知しそれを作動制御部55
に連絡し得るようになされている。作動制御部55は、
シリンダー56に接続されており、下方移動開始用検知
部材57からの連絡を受けてシリンダー56のロッド5
6bを下方側へ摺動させ始める。
【0021】速度同調機構は、切断刃2の前方側から後
方側への移動速度と、第1ベルトコンベア11の移送速
度とを同速度に調整するものである。本実施形態では、
軸部52を駆動させる上記軸駆動用モータ53と、第1
ベルトコンベア11を駆動させる上記コンベア駆動用モ
ータ3と、これらを電気的に接続した作動制御部55と
により構成されている。詳しくは、軸駆動用モータ53
とコンベア駆動用モータ3とは、サーボ機構を有するサ
ーボモータから構成され、作動制御部55を介して軸駆
動用モータ53がコンベア駆動用モータ3の回転に合わ
せて追従して回転することにより、コンベア駆動用モー
タ3の駆動による第1ベルトコンベア11の移送速度と
同速度に合わせて軸駆動用モータ53の駆動による軸部
52が切断刃2を前方から後方側に移動させ得るように
なされている。
【0022】次に、この切断装置全体の作動について、
図1を基に説明する。吐出口13aから粘性食品Nが連
続的に吐出されると、第1ベルトコンベア11上に載置
され長尺状の状態になって後方側に移送される。そし
て、その長尺状態の粘性食品N(以下、長尺粘性食品N
という)の先端が前方移動開始用検知部材54aにさし
かかると、前方移動開始用検知部材54aがそれを検知
して作動制御部55に連絡し、作動制御部55の作動に
よって軸駆動用モータ53が軸部52を右回転させ、こ
れに伴いシリンダー56が軸部52の前端側から後方側
に軸部52のねじに沿って移動し始める。これにより、
シリンダー56に取り付けられた切断刃2が、図2に示
すように、前方側から後方側に移動を開始する(図2の
A〜B)。この前方側から後方側への移動は、軸駆動用
モータ53が作動と同時にコンベア駆動用モータ3に追
従し第1ベルトコンベア11の移動速度に合せて軸部5
2を回転させるのが困難なため、調整準備区間として設
定したものである。そして、更に、長尺粘性食品Nの先
端が前方移動開始用検知部材54aを通過して下方移動
開始用検知部材57にさしかかると、下方移動開始用検
知部材57がそれを検知して作動制御部55に連絡し、
作動制御部55の作動によってシリンダー56のロッド
56bが降下し始める。これにより、切断刃2が、図2
に示すように、前方側から後方側に移動しつつ、同時
に、下方側に移動を開始する(図2のB〜C)。この場
合の前方側から後方側への移動は、軸駆動用モータ53
の移動開始から所定時間が経過しているため、第1ベル
トコンベア11の移動速度に合致している。従って、切
断刃2は、第1ベルトコンベア11上の長尺粘性食品N
の移動速度と同速度で後方側に移動でき、切断に際して
長尺粘性食品Nが切断刃2に押し当たるようなことを防
止できる。
【0023】その後、ロッド56bが降下し、第1ベル
トコンベア11上の長尺粘性食品Nを切断し終えると、
ロッド56bの突起56dが下リミットスイッチ56f
に当接してロッド56bの降下が停止すると同時に上昇
を始め、これにより、切断刃2は、前方側から後方側に
移動しつつ、同時に、上方側に移動を開始する(図2の
C〜D)。そして、ロッド56bの突起56dが上リミ
ットスイッチ56eに当接するとロッド56bの上昇が
止まり、この状態で一旦停止する。又、これと略同時期
に、切り換え用検知部材54bが、軸部52のねじに沿
って後方に移動してきたシリンダー本体56aの後端部
の一部を検知して作動制御部55に連絡し、作動制御部
55の作動によって軸駆動用モータ53が軸部52を右
回転から左回転に切替え、これに伴いシリンダー56が
軸部52の後端側から前方側に軸部52のねじに沿って
移動し始める。これにより、切断刃2は、後方側から前
方側に移動を開始し始める(図2のD〜A)。そして、
シリンダー56が軸部52の前端まで送られてくると、
停止用検知部材54cがシリンダー本体56の右端一部
を検知しそれを作動制御部55に連絡し、連絡を受けた
作動制御部55は、軸駆動用モータ53の左回転を停止
させる。これにより、切断刃2は、元の位置(図2のA
位置)に戻り、この位置で待機する。
【0024】次に、切断した長尺粘性食品Nの先端が、
再び、前方移動開始用検知部材54aにさしかかると、
軸駆動用モータ53が作動しはじめ、切断刃2は、図2
に示す動きを繰り返すが、その際、図5に示すように第
2ベルトコンベア12が第1ベルトコンベア11の移送
速度よりやや速く設定されているため、切断された長尺
粘性食品Nの切断片N1が第1ベルトコンベア11から
第2ベルトコンベア12に送られると、第1ベルトコン
ベア11上の長尺粘性食品Nの移送より速く移送され、
その結果、切断片N1と長尺粘性食品Nとの間に隙間1
0ができ、その結果、前方移動開始用検知部材54aが
長尺粘性食品Nの先端を確実に検知し得る。以下、上記
の動きを繰り返すことにより、長尺粘性食品Nを所定長
さずつ連続的に切断することができる。
【0025】尚、本実施形態では、この切断刃2は、一
つの刃物から構成しているが、この形態のものに限ら
ず、例えば所定幅を有する複数の刃物2a…2aを、前
後方向に所定間隔だけ隔てて並設し、一回の切断で複数
の小片を形成し得るようにしたものであっても良く、適
宜変更できる。
【0026】又、本実施形態では、切断刃2を前方側か
ら後方側に移動させるに際して、軸部52の長さ範囲に
かけて(図2のB〜Dの範囲)、切断刃2の移動速度
を、第1ベルトコンベア11の移送速度に合わせるよう
にしているが、この形態のものに限らず、切断刃2を上
方側から下方側へ移動する範囲(図2のB〜Cの範囲)
にかけての部分を、第1ベルトコンベア11の移送速度
に合わせるようにすれば良く、例えば切断刃2を下方側
から上方側へ移動する範囲(図2のC〜Dの範囲)にか
けての部分を、第1ベルトコンベア11の移送速度より
速く設定するようにしても良く、適宜変更し得る。
【0027】更に、切断刃2の移動の形態は、図2に示
すものに限らず、例えば図3(A) に示すように切断刃2
を前方側から後方側に移動させながら上方側から下方側
に降下させた後、一定距離だけ前方側から後方側にのみ
移動させ、その後に前方側から後方側に移動させながら
下方側から上方側に移動させるようにしても良い。又、
その場合において、一定距離だけ前方側から後方側にの
み移動させる速度を、第1ベルトコンベア11の移送速
度より速くしておけば、その後、前方側から後方側に移
動させなくても、例えば図3(B) に示すように下方から
真っ直ぐ上方に引き上げる、又は、図3(C) に示すよう
に下方側から上方側に移動させながら同時に後方側から
前方側に移動させるようにしても良く、適宜変更でき
る。
【0028】また、本実施形態では、光電管を用いて、
切断刃2を上方側から下方側に移動しはじめる前に、所
定距離だけ前方側から後方側にのみ移動させているが、
光電管を用いる形態のものに限らず、例えばタイマーを
用いて軸駆動用モータ53の作動開始とシリンダー26
の作動開始とを調整するようにしても良く、適宜変更で
きる。又、本実施形態では、切断刃2の前方側に移動を
開始してから元の位置に戻るまでの一回の切断に要する
動き(図2のA〜B〜C〜D〜A)を、光電管を用いて
行っているが、この動きもタイマーを用いて調整する、
或いは、タイマーと軸部52の回転との組合せにより調
整するようにしても良く、適宜変更できる。
【0029】
【発明の効果】以上、本願第1の発明は、速度同調機構
3、53によって、切断刃2を、常時移送部材1の移送
速度に合わせて前方側から後方側へ移動させつつ、同時
に上方側から下方側に移動させて移送部材1上の粘性食
品を切断することができ、移送部材1の速度を変えて使
用する場合にも、速度同調機構3、53によって自然と
切断刃2の前方側から後方側への移動速度を、移送部材
1の移送速度と略同速度に調整して合わせることができ
る。しかも、簡単な構成で良く、低コストで製作し得
る。
【0030】本願第2の発明は、切断刃2を移動させ始
めた当初、前方移動開始手段54a、55により切断刃
2を前方側から後方側にのみ移動させるため、その移動
の間に所定速度で移動している移送部材1の動きに合わ
せることができる。そして、その後に、前方移動開始手
段54a、55及び下方移動開始手段57、55によ
り、切断刃2を前方側から後方側へ移動させつつ、同時
上方側から下方側へ移動させるため、切断刃2を確実に
移送部材1の移送速度に合わせた状態で切断できる。
【0031】本願第3の発明は、前方移動開始手段54
a、55の検知部材54aと、下方移動開始手段57、
55の検知部材57との間隔分を、切断刃2を移送部材
1の動きに合わせるための調整区間にでき、調整区間の
設定を容易なものにできる。又、検知部材54aと、前
方開始直前の切断刃2との間隔を設定すれば粘性食品の
切断長さを決定でき、粘性食品の切断長さを容易に決め
ることができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の粘性食品の切断装置の概略図であ
る。
【図2】切断刃の動きの説明図である。
【図3】(A) は、切断刃の動きの他の実施形態の説明
図、(B) は、切断刃の動きの更に他の実施形態の説明
図、(C) は、切断刃の動きの更に他の実施形態の説明図
である。
【図4】(A) は、吐出口の正面図、(B) は、吐出口の他
の実施形態の正面図、(C) は、吐出口の更に他の実施形
態の正面図である。
【図5】移送部材上における切断後の粘性部材の状態を
示す説明図である。
【図6】従来例の粘性食品の切断装置の概略図である。
【符号の説明】 1 移送部材 2 切断刃 3 コンベア駆動用モータ 5 支持部材 11 第1ベルトコンベア 12 第2ベルトコンベア 13 吐出口 52 軸部 53 軸駆動用モータ 54a 前方移動開始用検知部材 54b 切り換え用検知部材 54c 停止用検知部材 55 作動制御部 56 シリンダー 56d 突起 56e 上リミットスイッチ 56f 下リミットスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マーガリン等の粘性食品を載置して移送す
    る移送部材(1) と、粘性食品を切断する切断刃(2) と、
    速度同調機構(3)(53) とが備えられ、 切断刃(2) が、移送部材(1) の上方側に、上下方向及び
    移送部材の移送方向に沿う前後方向に移動可能に配位さ
    れ、 速度同調機構(3)(53) が、切断刃(2) の前方側から後方
    側への移動速度と、移送部材(1) の移送速度とを略同速
    度に調整するものであり、 この速度同調機構(3)(53) によって、切断刃(2) が、移
    送部材(1) の上方側を、移送部材(1) の移送速度に合わ
    せて前方側から後方側へ移動しつつ、同時に上方側から
    下方側に移動して移送部材(1) 上の粘性食品を切断し得
    るようになされたものであることを特徴とする粘性食品
    の切断装置。
  2. 【請求項2】切断刃(2) が、前方移動開始手段(54a)(5
    5) によって前方側から後方側に移動を開始し、下方移
    動開始手段(57)(55)によって上方側から下方側に移動を
    開始するようになされたものであり、 この下方移動開始手段(57)(55)が、前方移動開始手段(5
    4a)(55) によって前方側から後方側への切断刃(2) の移
    動を開始させた後に、上方側から下方側へ切断刃(2) の
    移動を開始させるものであり、この下方移動開始手段(5
    7)(55)により、切断刃(2) が前方側から後方側へ所定間
    だけ移動した後に、移送部材(1) の移送速度に合わせて
    前方側から後方側へ移動しつつ、同時に上方側から下方
    側に移動し得るようになされたものであることを特徴と
    する請求項1記載の粘性食品の切断装置。
  3. 【請求項3】前方移動開始手段(54a)(55) が、移送部材
    (1) 上を移送してくる粘性食品の先端を検知し得る検知
    部材(54a) を備えることにより、検知部材(54a) の粘性
    食品の先端の検知に伴い、前方移動開始手段(54a)(55)
    が前方側から後方側に切断刃(2) の移動を開始させるも
    のであり、 下方移動開始手段(57)(55)が、移送部材(1) 上を移送し
    てくる粘性食品の先端を検知し得る検知部材(57)を備え
    ることにより、検知部材(57)の粘性食品の先端の検知に
    伴い、下方移動開始手段(57)(55)が上方側から下方側に
    切断刃(2) の移動を開始させるのであり、 この下方移動開始手段(57)(55)の検知部材(57)が、前方
    移動開始手段(54a)(55) の検知部材(54a) から所定距離
    を隔てた後方側に配位されたものであることを特徴とす
    る請求項2記載の粘性食品の切断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002346978A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Sumitomo Rubber Ind Ltd 帯状ゴム部材切断方法及び切断装置
JP2021003744A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 大和製罐株式会社 切断装置

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