JP2002346978A - 帯状ゴム部材切断方法及び切断装置 - Google Patents

帯状ゴム部材切断方法及び切断装置

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JP2002346978A JP2001153695A JP2001153695A JP2002346978A JP 2002346978 A JP2002346978 A JP 2002346978A JP 2001153695 A JP2001153695 A JP 2001153695A JP 2001153695 A JP2001153695 A JP 2001153695A JP 2002346978 A JP2002346978 A JP 2002346978A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断サイクルの時間短縮が可能で、且つ、
良好な切断面を有することができる帯状ゴム部材切断方
法及び切断装置を提供することを目的とする。 【解決手段】カッター3が待機位置7から、連続的に送
られてくる帯状ゴム部材2の送り速度と同じ速度で前進
移動しながら、帯状ゴム部材2の幅方向に横行移動しつ
つ帯状ゴム部材2を幅方向に切断する方法であって、上
記カッター3が上記帯状ゴム部材2の切断後、上記横行
移動停止する前にカッター3が帯状ゴム部材2から離れ
た上方位置に移動し、カッター3が上記待機位置7に戻
って停止する前にカッター3が帯状ゴム部材2を切断で
きる下方位置まで移動するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状ゴム部材切断
方法及び切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すように、ベルトコンベ
ヤー43上を送られてくる連続帯状ゴム部材42に於て、設
定された長さだけ帯状ゴム部材42が送られ、コンベヤー
43を一旦停止させて、コンベヤー43上を帯状ゴム部材42
の幅方向に横行移動する回転式カッター44により、帯状
ゴム部材42を幅方向に切断をする方法・装置が用いられ
ている。又は、コンベヤーを運転したまま、つまり、ベ
ルトコンベヤー上を連続的に送られてくる帯状ゴム部材
に於ては、帯状ゴム部材を設定した長さだけ送られた
後、カッターを備える台車がコンベヤーの進行方向に同
じ速度で走行し、運転中のコンベヤー上を帯状ゴム部材
の幅方向に横行移動する回転式カッターにより、帯状ゴ
ム部材を幅方向に切断をする方法・装置が用いられてい
る。
【0003】上記図7に示す間欠的に送られる帯状ゴム
部材42を切断する方法・装置、又は、帯状ゴム部材を連
続的に送りながら切断する方法・装置に於ては共に、図
8に示すカッターの動きの説明図に示すように制御され
る。カッターによる帯状ゴム部材を切断後(切断工程C
完了後)カッターの横行速度(図8の上部グラフ)がV
から0となった後(点x)、カッターの上下位置(図8
の下部グラフ)は、カッターを切断可能高さの下方位置
Lから待機位置への返還移動可能高さの上方位置Uまで
上昇させ(点y)、その後、カッターを横行速度Vによ
り待機位置45(図7参照)まで移動させる(戻り工程
B)。そして、カッターを待機位置45に到達させてから
後(点z)、カッターを上方位置Uから下方位置Lに降
下させ、停止させる(以上で1サイクル)。そして、帯
状ゴム部材2を必要長さだけ送り、カッターを帯状ゴム
部材の幅方向に横行移動させ、再度切断を行う(切断工
程C)ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8に示すように、切
断工程C、カッター上昇、戻り工程B、カッター降下の
一連の動作は、夫々の動作(工程)が完了確認後、次の
動作に移るという動作時間が積み上げ式となる制御方法
・装置であるため、切断動作開始から、待機位置にカッ
ターが戻るまでに時間を要し、そのため、コンベヤーの
送り時間が制限され単位時間当たりの切断作業能率が好
ましくないという問題がある。
【0005】そこで本発明は、切断サイクルの時間短縮
が可能で、且つ、良好な切断面を有することができる帯
状ゴム部材切断方法及び切断装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る帯状ゴム部材切断方法は、カッター
が待機位置から、帯状ゴム部材の幅方向に横行移動しな
がら該帯状ゴム部材を幅方向に切断する方法であって、
上記カッターが上記帯状ゴム部材の切断後上記横行移動
停止する前に該カッターが該帯状ゴム部材から離れた上
方位置に移動し、該カッターが上記待機位置に戻って停
止する前に該カッターが上記帯状ゴム部材を切断できる
下方位置まで移動するものである。
【0007】また、カッターが待機位置から、連続的に
送られてくる帯状ゴム部材の送り速度と同じ速度で前進
移動しながら、該帯状ゴム部材の幅方向に横行移動しつ
つ該帯状ゴム部材を幅方向に切断する方法であって、上
記カッターが上記帯状ゴム部材の切断後上記横行移動停
止する前に該カッターが該帯状ゴム部材から離れた上方
位置に移動し、該カッターが上記待機位置に戻って停止
する前に該カッターが上記帯状ゴム部材を切断できる下
方位置まで移動するものである。
【0008】また、カッターが、帯状ゴム部材の幅方向
に移動速度を変更して横行移動しながら該帯状ゴム部材
を幅方向に切断するものである。また、カッターが、帯
状ゴム部材を幅方向に切断する際、切断開始時には、該
帯状ゴム部材が変位乃至変形を伴わないよう低速で、そ
の後、良好な切断面を有することができる程度の高速
に、上記カッターが移動速度を変更して横行移動しなが
ら該帯状ゴム部材の切断を行うものである。
【0009】上述の目的を達成するために、本発明に係
る帯状ゴム部材切断装置は、所定待機位置から帯状ゴム
部材の幅方向に横行移動させながら該帯状ゴム部材を幅
方向に切断するカッターと、該カッターを上記横行移動
させる横行機構と、該カッターを昇降させる昇降駆動機
構と、該カッターが該帯状ゴム部材の切断後停止する前
に該カッターを上昇させ且つ上記所定待機位置に戻って
停止する前に該カッターを下降させる制御手段と、を有
するものである。
【0010】また、所定待機位置から帯状ゴム部材幅方
向に切断するカッターと、該カッターを有するカッター
キャリッジと、該カッターと該カッターキャリッジを帯
状ゴム部材の幅方向に横行移動させる横行機構と、上記
カッターを昇降させる昇降駆動機構と、該カッターキャ
リッジと該横行機構と該昇降駆動機構とを有するカッタ
ー台車と、該カッター台車を帯状ゴム部材の送り方向に
移動させる同期送り機構と、上記カッターが上記帯状ゴ
ム部材の切断後停止する前に上記カッターを上昇させ且
つ所定待機位置に戻って停止する前に上記カッターを下
降させる制御手段と、を有するものである。
【0011】また、上記横行機構が、上記カッターを上
記帯状ゴム部材の幅方向に横行移動速度を変更させて、
該帯状ゴム部材を幅方向に切断させるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態に基づ
き、本発明を詳説する。
【0013】本発明による帯状ゴム部材切断装置は、ベ
ルトコンベヤー等の搬送装置10により(連続的又は間欠
的に)押出機(図示省略)から押し出され、送られる、
ゴムタイヤを構成するトレッド等の帯状ゴム部材2を順
次、タイヤ1本相当分の所定長さ寸法に切断する装置で
ある。
【0014】図1及び図2は、帯状ゴム部材切断装置の
実施の一形態を示す平面図及び側面図であり、図1の平
面図において、回転式の円板状のカッター3は、帯状ゴ
ム部材2を幅方向に切断する切断刃であり、このカッタ
ー3は、待機位置7(2点鎖線の状態)から、連続的に
送られてくる帯状ゴム部材2の送り速度と同じ速度で前
進移動しながら(相対速度を0として)、帯状ゴム部材
2の幅方向に横行移動(左右方向移動)しつつ帯状ゴム
部材2を幅方向に切断するものである(切断工程C)。
又は、カッター3を前進移動させずに、搬送装置10(帯
状ゴム部材2)を一旦停止させて切断するとしてもよ
い。そして、切断完了後、カッター3は待機位置7へ戻
って待機状態となる(戻り工程B)ものであり(以上で
1サイクル)、待機状態から引き続いて、カッター3は
待機位置7から切断を開始するものである。
【0015】連続的に送られてくる帯状ゴム部材2の送
り速度と同じ速度で前進移動しながら、帯状ゴム部材2
の幅方向に横行移動しつつ帯状ゴム部材2を幅方向に切
断するカッター3の動きは、図1に示す矢印のように、
帯状ゴム部材2上を斜行運動するものである。
【0016】帯状ゴム部材2の切断時は、図2に示すよ
うに、搬送装置10上の帯状ゴム部材2を切断する為に、
カッター3は、切断可能な切断高さの下方位置Lに配置
され、切断を行うものである。そして、切断完了後、カ
ッター3は、帯状ゴム部材2の上方を横切るよう通過し
て待機位置7へ戻るために、下方位置Lから、待機位置
7への移動可能高さの上方位置Uまで上昇し(図3参
照)移動を行うものである。
【0017】また、円板状のカッター3は、図2に示す
ように側面視に於いて、右下がりに配置(進行方向に前
傾)されるため、帯状ゴム部材2の切断面形状は、その
カッター3の配置角度に対応した、右下がりの(帯状ゴ
ム部材2の長手面に対して傾斜した)前傾斜面を有する
切断面を得る。これにより、帯状ゴム部材2の加工次工
程で行われる両端切断面の接着は、接着面拡大等の作用
により良好なものとすることができ、タイヤとしての性
能も、接合部は非接合部と同様のものとすることができ
る。また、カッター3切断位置は、搬送装置10の搬送ベ
ルト材等は下方へ控えて、帯状ゴム部材2のみを切断す
るよう構成されている。
【0018】次にカッター3の昇降運転について、さら
に詳説すると、カッター3は、帯状ゴム部材2の切断
後、上記の横行移動停止をする前に、カッター3が帯状
ゴム部材2から離れた上方位置Uに移動し、カッター3
が待機位置7に戻って停止する前に、カッター3が帯状
ゴム部材2を切断できる下方位置Lまで移動するもので
ある。即ち、カッター3の昇降運転は、切断工程C及び
戻り工程B内に含まれる同時運転するものであり、カッ
ター3の動きは、1軸のみ(横行運動)の運転だけでな
く、2軸の運転(横行運動及び昇降運動)を同時に有す
る立体3次元運動をおこなうよう制御されている。
【0019】さらに帯状ゴム部材切断装置について、具
体的に説明すると、所定待機位置7(図1)から帯状ゴ
ム部材2を幅方向に切断する回転式のカッター3は、図
3に示すように、カッターキャリッジ8に取着されてお
り、図1に示すように、カッターキャリッジ8は、帯状
ゴム部材2の幅方向に横行移動させる横行機構5に走行
可能に支持されている。
【0020】横行機構5は、帯状ゴム部材2の幅方向に
設けた2本のガイドレール11と、ガイドレール11に平行
でそれら間に位置する雄ネジ杆12と、雄ネジ杆12を回転
させる横行用サーボモータ13とを有する。そして、カッ
ターキャリッジ8は、このガイドレール11に嵌合する
(図示省略の)ローラを有し、雄ネジ杆12に螺合する雌
ネジを備えるソケット14を有し、雄ネジ杆12が回転する
ことにより、ソケット14がこの雄ネジ杆12に沿って移動
し、カッターキャリッジ8がガイドレール11に沿って走
行するものである。また、この雄ネジ杆12及びソケット
14の雌ネジは、ボールネジとすることにより動力の伝達
効率を上げ、カッター3の横行移動を滑らか且つ高速に
行えるものとする。又は、上記横行機構5が備えるカッ
ターキャリッジ8の位置変位機構を、タイミングベルト
式にしてもよいものである。
【0021】次に、カッター3を昇降させる昇降駆動機
構6は、上述のとおり、カッター3を上方位置U及び下
方位置Lに昇降(揺動)運動させるものであり、図2及
び図3に示すように、カッターキャリッジ8(又はカッ
ターキャリッジ8と横行機構5)を昇降(揺動)運動さ
せるものである。又は、図示省略するが、カッター3の
みを昇降又は揺動させるものとしてもよい。
【0022】次に、カッター3を帯状ゴム部材2の送り
方向へ移動させる(進退動作)走行手段は、カッターキ
ャリッジ8と横行機構5と昇降駆動機構6と、を搭載し
たカッター台車1を有するものとする。このカッター台
車1は図2に示すように、同期送り機構4により、帯状
ゴム部材2の送り方向へ前後方向移動できるものであ
り、同期送り機構4は、帯状ゴム部材2の長手方向に設
けた雄ネジ杆15と、雄ネジ杆15を回転させる送り移動用
サーボモータ16と図示省略のガイドレールと、を備え
る。そして、カッター台車1は、雄ネジ杆15に螺合する
雌ネジ部17を有し、雄ネジ杆15が回転することにより、
雌ネジ部17がこの雄ネジ杆15に沿って移動し、ガイドレ
ールに沿って、カッター台車1は前後方向走行するもの
である。また、この雄ネジ杆15及び雌ネジ部17は、上記
横行機構5と同様ボールネジとすることで、走行移動を
滑らか且つ高速に行えるものとする。又は、昇降駆動機
構6が備えるカッター台車1の位置変位機構を、タイミ
ングベルト式にしてもよいものである。
【0023】そして、昇降駆動機構6と横行機構5と同
期送り機構4は、制御手段9により、カッター3が帯状
ゴム部材2の切断後停止する前に上記カッター3を上昇
させ、且つ、所定待機位置7に戻って停止する前にカッ
ター3を下降させるよう制御した(シーケンスが組まれ
た)ものである。
【0024】この制御手段9による、カッター3の運転
制御について、さらに以下のように説明する。切断工程
Cは、待機位置7にあるカッター3が切断作業開始後
(幅方向移動開始後)カッター3が帯状ゴム部材2に接
触するまでの第1余裕代ゾーンと、実際切断を行う切断
ゾーンと、(帯状ゴム部材2からカッター3が離れる)
切断完了後カッター3が横行停止するまでの第2余裕代
ゾーンとを有する。そして、制御手段9は、帯状ゴム部
材2の切断後、カッター3が下方位置Lから上方位置U
に移動するカッター上昇運動が、上記第2余裕ゾーンに
含まれるか又は第2余裕ゾーンと一致するよう設定され
る。また、カッター3が待機位置7に戻って停止する前
のカッター3が上方位置Uから下方位置Lに移動するカ
ッター降下運動が、戻り工程Bの後半乃至戻り工程Bと
一致するよう設定されるものである。また、カッター3
は切断後及び待機位置7到着後、停止することなく、次
の工程へ連続的に移動向きを変えて移動してもよいもの
である。
【0025】図5に、上記制御手段9により制御された
カッターの動きを示す。図5の上部グラフはカッター横
行速度を示し、下部グラフはカッターの上下位置を示す
ものである。カッター3の発進指令a後(カッター3は
下方位置Lにある)、カッター3の横行移動速度はVに
達し切断を行う。その後減速命令bと同時にカッター3
の上昇指令mによりカッター3が下方位置Lから上方位
置Uまで上昇し、停止して切断工程Cが終了する。続い
て、戻り工程Bは、カッター3が上方位置Uのまま、発
進指令dにより横行速度V(又は任意の速度)、で待機
位置7へ移動始める。そして、横行速度Vで戻るカッタ
ー3は減速指令eにより減速を始めるとともにカッター
3の降下指令nによりカッター3が上方位置Uから下方
位置Lまで降下し、停止して戻り工程Bを終了する。以
上を1サイクルとして連続して切断を行うものとする。
【0026】また、上記カッター3(カッターキャリッ
ジ8)の移動距離及びカッター3の昇降(揺動)距離は
制御手段9により、上記指令信号を出力するよう設定さ
れている。又は、カッター3の位置確認は、夫々の動作
始端・終端に位置検出用のセンサー等によって行っても
よい。
【0027】次に、カッター3は、帯状ゴム部材2の幅
方向に移動速度を変更して横行移動しながら帯状ゴム部
材2を幅方向に切断するようしたものとする。これは、
横行機構5が、カッター3を帯状ゴム部材2の幅方向に
横行(移動)速度Vを変更させて帯状ゴム部材2を幅方
向に切断するよう制御したものである。
【0028】これは、従来、横行(移動)速度Vを(高
速で)一定にして切断を行うと、タイヤを構成する帯状
ゴム部材2(トレッド)の厚さが薄いもの、又は、(厚
さの薄い)サイドウォール付きの帯状ゴム部材2(トレ
ッド)を、カッター3の回転によって帯状ゴム部材2を
切断する際、帯状ゴム部材2の切断面両縁部の薄肉部は
剛性が低く、カッター3の切断移動時に適切に切断され
ないで横行方向(左右方向)に薄肉部が押されて切断面
が荒れた状態で切断が行われてしまう。その結果、この
帯状ゴム部材2は次工程に於いて、タイヤビルディング
マシンで円筒状にロールして端面を接着する際、その両
端面がそろわず、均一な接着が得られない。また、その
接合部での分離(セパレーション)や、タイヤ回転力の
アンバランス等の不具合を引き起こすこととなる。
【0029】しかし、上記のように横行(移動)速度V
を変更させて切断することでこの不具合は改善できる。
図4の(イ)(ロ)に示すように、具体的に説明する
と、カッター3が帯状ゴム部材2を幅方向に切断する
際、切断開始時(切り込み時)には、帯状ゴム部材2の
薄肉部乃至シャープエッジ部が変位乃至変形を伴わない
ように低速VS で横行移動させて確実な切断を行い(切
り込み開始から約100mm 〜200mm )、その後、帯状ゴム
部材2の中間部以後は、良好な切断面を有することがで
きる程度の高速VH で切り抜けさせるように、カッター
3の移動速度を高速に変更して横行移動させながら帯状
ゴム部材2の切断を行うものである。また、上記良好な
切断面を有することができる程度とは、その切断両端面
を接着する際、その接着性能、又は、タイヤとして構成
させたときその接合面による不具合を発生させない状態
をいう。
【0030】次に、上記図5に示したカッター3の制御
手段9に、この横行変速機能を加えた制御手段9により
制御されたカッターの動きを図6に示す。カッター3の
発進指令a後(カッター3は下方位置Lにある)、カッ
ター3の横行移動速度は一旦低速のVS に達し帯状ゴム
部材2の薄肉部の切断を行う。そして、カッター3が帯
状ゴム部材2の肉厚部付近に達するところで、加速指令
fによりカッター3の横行速度をVH まで加速して一定
速度VH で切断を継続する。切断後減速命令bと同時に
カッター3は下方位置Lから上方位置Uまで上昇し、停
止して切断工程Cが終了する。続いて、戻り工程Bは、
カッター3が上方位置Uのまま、発進指令dにより横行
速度VH (又は任意速度V)で待機位置7へ移動始め
る。そして、横行速度Vで待機位置7に戻ってカッター
3は減速指令eにより減速を始めるとともにカッター3
は上方位置Uから下方位置Lまで降下し、停止して戻り
工程Bを終了する。以上を1サイクルとして、連続して
帯状ゴム部材2の切断を行うものとする。
【0031】そして、このカッター3の横行変速機能に
より、良好な切断面を得ることができ、カッター3の昇
降動作により、帯状ゴム部材2の送り速度(搬送装置10
の送り速度)を上げることができる。そして、この横行
変速機構の速度調節及び移動距離は、自由に変更可能な
ものであり、あらかじめ設定できるものである。
【0032】
【発明の効果】本発明は上述の構成により次のような効
果を奏する。
【0033】(請求項1,5によれば)カッター3をス
ムーズかつ効率よく作動させることができる。つまり、
帯状ゴム部材2の幅方向切断サイクルの短縮を可能と
し、帯状ゴム部材2(搬送装置10)の送り速度の低下若
しくは、停止を防ぎ、生産性を向上させることが可能で
ある。
【0034】(請求項2,6によれば)請求項1,5と
同様の上記効果が得られ、さらに、帯状ゴム部材2を長
手方向に送りながら幅方向の切断を行うことで、一層ロ
ス時間を短縮し、帯状ゴム部材2の切断サイクルの短縮
を可能とすることができ、帯状ゴム部材2(搬送装置1
0)の送り速度の低下若しくは、停止を防ぎ、生産性を
向上させることが可能である。
【0035】(請求項3によれば)帯状ゴム部材2の横
断面形状に適応した条件の切断が行え、良好な切断面を
得ることが可能であり、タイヤ構成部材としての性能を
充分に引き出すことが可能である。
【0036】(請求項4によれば)帯状ゴム部材2特有
の横断面形状の切断について、帯状ゴム部材2の切断面
の厚さに左右されることなく、薄肉部においても良好な
切断面を得ることができる。従って、切断後の帯状ゴム
部材2を次工程においてタイヤ構成部材の円筒状とした
ときに、切断面の接着が確実で、接着部の分離、タイヤ
回転力のアンバランス等の問題を引き起こさないようす
ることができる。(請求項7によれば)帯状ゴム部材2
の切り込み時カッター3の横行速度Vを遅くしても、横
行機構5による横行移動速度の変更動作により、全体の
生産速度を落とすことがなく、且つ、良好な切断面を得
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯状ゴム部材切断装置の実施の一形態
を示す全体平面図である。
【図2】本発明の帯状ゴム部材切断装置の実施の一形態
を示す側面図である。
【図3】本発明のカッター揺動手段の一例を示す側面図
である。
【図4】本発明のカッターの切断を説明する帯状ゴム部
材の横断面図である。
【図5】本発明の帯状ゴム部材切断方法に於けるカッタ
ーの動きの一例の説明図である。
【図6】本発明の帯状ゴム部材切断方法に於けるカッタ
ーの動きの他の例の説明図である。
【図7】従来の帯状ゴム部材切断装置を示す全体平面図
である。
【図8】従来の帯状ゴム部材切断方法におけるカッター
の動きの説明図である。
【符号の説明】
1 カッター台車 2 帯状ゴム部材 3 カッター 4 同期送り機構 5 横行機構 6 昇降駆動機構 7 待機位置 8 カッターキャリッジ 9 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B26D 5/06 B26D 5/06 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッター3が待機位置7から、帯状ゴム
    部材2の幅方向に横行移動しながら該帯状ゴム部材2を
    幅方向に切断する方法であって、上記カッター3が上記
    帯状ゴム部材2の切断後上記横行移動停止する前に該カ
    ッター3が該帯状ゴム部材2から離れた上方位置に移動
    し、該カッター3が上記待機位置7に戻って停止する前
    に該カッター3が上記帯状ゴム部材2を切断できる下方
    位置まで移動することを特徴とする帯状ゴム部材切断方
    法。
  2. 【請求項2】 カッター3が待機位置7から、連続的に
    送られてくる帯状ゴム部材2の送り速度と同じ速度で前
    進移動しながら、該帯状ゴム部材2の幅方向に横行移動
    しつつ該帯状ゴム部材2を幅方向に切断する方法であっ
    て、上記カッター3が上記帯状ゴム部材2の切断後上記
    横行移動停止する前に該カッター3が該帯状ゴム部材2
    から離れた上方位置に移動し、該カッター3が上記待機
    位置7に戻って停止する前に該カッター3が上記帯状ゴ
    ム部材2を切断できる下方位置まで移動することを特徴
    とする帯状ゴム部材切断方法。
  3. 【請求項3】 カッター3が、帯状ゴム部材2の幅方向
    に移動速度を変更して横行移動しながら該帯状ゴム部材
    2を幅方向に切断することを特徴とする帯状ゴム部材切
    断方法。
  4. 【請求項4】 カッター3が、帯状ゴム部材2を幅方向
    に切断する際、切断開始時には、該帯状ゴム部材2が変
    位乃至変形を伴わないよう低速で、その後、良好な切断
    面を有することができる程度の高速に、上記カッター3
    が移動速度を変更して横行移動しながら該帯状ゴム部材
    2の切断を行うことを特徴とする帯状ゴム部材切断方
    法。
  5. 【請求項5】 所定待機位置7から帯状ゴム部材2の幅
    方向に横行移動させながら該帯状ゴム部材2を幅方向に
    切断するカッター3と、該カッター3を上記横行移動さ
    せる横行機構5と、該カッター3を昇降させる昇降駆動
    機構6と、該カッター3が該帯状ゴム部材2の切断後停
    止する前に該カッター3を上昇させ且つ上記所定待機位
    置7に戻って停止する前に該カッター3を下降させる制
    御手段9と、を有することを特徴とする帯状ゴム部材切
    断装置。
  6. 【請求項6】 所定待機位置7から帯状ゴム部材2幅方
    向に切断するカッター3と、該カッター3を有するカッ
    ターキャリッジ8と、該カッター3と該カッターキャリ
    ッジ8を帯状ゴム部材2の幅方向に横行移動させる横行
    機構5と、上記カッター3を昇降させる昇降駆動機構6
    と、該カッターキャリッジ8と該横行機構5と該昇降駆
    動機構6とを有するカッター台車1と、該カッター台車
    1を帯状ゴム部材2の送り方向に移動させる同期送り機
    構4と、上記カッター3が上記帯状ゴム部材2の切断後
    停止する前に上記カッター3を上昇させ且つ所定待機位
    置7に戻って停止する前に上記カッター3を下降させる
    制御手段9と、を有することを特徴とする帯状ゴム部材
    切断装置。
  7. 【請求項7】 上記横行機構5が、上記カッター3を上
    記帯状ゴム部材2の幅方向に横行移動速度を変更させ
    て、該帯状ゴム部材2を幅方向に切断させる請求項5又
    は請求項6記載の帯状ゴム部材切断装置。
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