JPH10225026A - 回転電機および電動送風機 - Google Patents

回転電機および電動送風機

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JPH10225026A
JPH10225026A JP1930997A JP1930997A JPH10225026A JP H10225026 A JPH10225026 A JP H10225026A JP 1930997 A JP1930997 A JP 1930997A JP 1930997 A JP1930997 A JP 1930997A JP H10225026 A JPH10225026 A JP H10225026A
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正 小澤
Motoyuki Tanaka
素之 田中
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康則 秦野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、軽量にできるとともに効率を向上で
きる(電動機)回転電機を得ることにある。 【解決手段】突極17a を有しこの突極を向かい合わせて
設けた一対の第1枠辺17、これら第1枠辺の第1枠辺端
部17b 間及び同第1 枠辺端部17c 間を一体につないで設
けた一対の第2枠辺18を有して、外形形状が略四角形を
なすステータコア14a を、磁性体製の電動機ケース(電
機ケース)1の円筒部(筒状部)4に、この筒状部の内
面にステータコアの各角部14c を密接させて内蔵した電
動機(回転電機)を前提とする。第2枠辺18の内面18a
を同枠辺18の外面18b 側に寄せて第2枠辺の幅Bを第1
枠辺端部17b、17c の幅Aよりも狭くし、かつ、第2枠辺
の外面18b と対向して角部間14c にわたる筒状部4の第
2枠辺対向壁部4aの厚みtと前記幅Bとの合計寸法を前
記幅Aと同様にしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機や電動機等
の回転電機に関するとともに、電気掃除機等に搭載され
て前記電動機の動力によりファンを回転させて送風をす
る電動送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機に搭載される電動送風機のモ
ータ部には通常整流子電動機が採用されている。この電
動機は、ステータと、このステータを内蔵する電動機ケ
ース(電機ケース)と、ステータの内側に配置されて電
動機ケースに回転自在に支持されるロータとを備える。
【0003】ステータはステータコアにステータコイル
を巻き付けて形成される。ステータコアは、一対の第1
枠辺と、これら枠辺の端部間を一体につないで設けられ
た一対の第2枠辺とを有して、外形形状が略四角形をな
している。一対の第1枠辺は、その中央部にステータコ
イルが巻き付けられる突極を有し、これら突極が向かい
合うように設けられている。このステータコアにおい
て、突極の側面と、第2枠辺の内面と、第1枠辺におけ
る突極の両側に位置された第1枠辺端部の内面との間に
は、ステータコイルが巻き付けられる巻線スペースが確
保され、このスペースにステータコイルを通して、この
コイルが突極に巻き付けられるようになっている。
【0004】前記構成のステータコアの磁気回路は、突
極と、第1枠辺端部と、第2枠辺とで形成されるが、こ
の回路において一部に狭い部分があると、その部分の磁
束密度が一番多高くなって磁気飽和し易いので、従来に
おいては、第1枠辺端部の幅と第2枠辺の幅とが同じ幅
となるように設計し、磁気回路内で局部的な磁気飽和が
起きないように考慮されている。こうした構成のステー
タコアを備えるステータは、その各角部を磁性体である
鉄板を絞り成形してなる電動機ケースが有した円筒部の
内面に夫々密接させて、電動機ケースに内蔵されてい
る。
【0005】そして、前記整流子電動機をモータ部とし
た電動送風機は、電動機ケースから突出されたロータ軸
の端部にファンを取付け、このファンを覆って設けたフ
ァンカバーにより、ファンから吹き出された風を電動機
ケース内に導いて、送風をするように構成されている。
こうした送風において、電動機ケース内を通る風は、ス
タータコアの各枠辺の外面とこの面に対向する電動機ケ
ースの円筒部の内面との間の隙間を通る他、ステータコ
アの内側であって、第2枠辺の内面と突極間に配置され
たロータの外面との間の隙間を通るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の整流子
電動機(回転電機)が有したステータコアは、前記のよ
うに第1枠辺端部と第2枠辺との幅が同じ幅であって、
第2枠辺が狭くないために、ステータコアの材料使用量
が多く、それにより、ステータコアひいては回転電機の
重量が重いという問題がある。その上、第2枠辺が第1
枠辺と同じ幅であるために、この第2枠辺の幅に応じて
その内面が突極側に寄せられていて、その分、前記巻線
スペースが小さくなっている。それにより、巻線量を増
やしてモータ効率など回転電機の効率を向上させること
が困難であるという問題がある。
【0007】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、軽量にできるとともに効率を向上できる回
転電機を得ることにある。
【0008】また、前記ステータコアの構成に起因する
同様の理由により従来の電動送風機においても、重量が
重いという問題がある。その上、同様の理由により、ス
テータコアの大型化を伴わない限り電動機ケース内の風
路断面積を増やすことができないので、ステータの冷却
効率を向上させることが困難であり、それによりモータ
効率ひいては送風効率の向上を図ることも困難であっ
た。
【0009】したがって、本発明が解決しようとする第
2の課題は、軽量にできるとともに、大型化を伴うこと
なく送風効率を向上できる電動送風機を得ることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る回
転電機は、ステータコイルが巻き付けられる突極を有し
この突極が向かい合うように設けられた一対の第1枠
辺、およびこれら第1枠辺における前記突極の両側に位
置された第1枠辺端部間を一体につないで設けられた一
対の第2枠辺を有して、外形形状が略四角形をなしたス
テータコアを備えるステータと、磁性体製の筒状部を有
し、この筒状部の内面に前記ステータコアの各角部を夫
々密接させて前記ステータを内蔵する電機ケースと、ロ
ータ軸を有して前記ステータの突極間に配置されるとと
もに前記電機ケースに回転自在に支持されたロータと、
を具備する回転電機を前提とする。
【0011】そして、前記第1の課題を解決するため
に、前記第2枠辺の内面を同枠辺の外面側に寄せて前記
第2枠辺の幅Bを前記第1枠辺端部の幅Aよりも狭くす
るとともに、前記第2枠辺の外面と対向して前記角部間
にわたる前記筒状部の第2枠辺対向壁部の厚みtと前記
幅Bとの合計寸法を前記幅Aと同様にしたことを特徴と
するものである。
【0012】この請求項1の発明は、ステータコアの角
部が磁性体製の電機ケースの筒状部内面に密接している
構成では、筒状部の第2枠辺対向壁部が、一方の第1枠
辺の枠辺端部と他方の第1枠辺の枠辺端部とを磁気的に
接続するバイパスをなしている点に着目したものであ
る。
【0013】それにより、第2枠辺に対する磁気的なバ
イパスをなした前記第2枠辺対向壁部の厚みtに応じ
て、その分、第2枠辺の幅を第1枠辺端部の幅より狭く
したにも拘らず、一対の第1枠辺端部間の磁気通路の合
計断面積が減ることはなく、所定断面積の磁気通路を実
質的に確保できる。そのため、ステータコアの第2枠辺
の幅を狭くした分、このコアの重量、ひいては回転電機
全体の重量を軽くできる。しかも、第2枠辺の幅を狭く
するにあたり、その内面を外面側に寄せて実現したか
ら、第2枠辺の内面と第1枠辺端部の内面と突極の側面
との間に形成される巻線スペースを大きくできる。
【0014】また、請求項2の発明に係る電動送風機
は、ステータコイルが巻き付けられる突極を有しこの突
極が向かい合うように設けられた一対の第1枠辺、およ
びこれら第1枠辺における前記突極の両側に位置された
第1枠辺端部間を一体につないで設けられた一対の第2
枠辺を有して、外形形状が略四角形をなしたステータコ
アを備えるステータと、磁性体製の筒状部を有し、この
筒状部の内面に前記ステータコアの各角部を夫々密接さ
せて前記ステータを内蔵する電動機ケースと、ロータ軸
を有して前記ステータの突極間に配置されるとともに前
記電動機ケースに回転自在に支持されたロータと、前記
電動機ケースから突出された前記ロータ軸の端部に取付
けられたファンと、このファンを覆って設けられるとと
もに前記ファンから吹き出される風を前記電動機ケース
内に導くファンカバーと、を具備し、前記電動機ケース
内に導かれた風の一部が前記ステータコアの内側を通っ
て送風される電動送風機を前提とする。
【0015】そして、前記第2の課題を解決するため
に、前記第1枠辺端部の幅Aよりも前記第2枠辺の幅B
を狭くするとともに、前記第2枠辺の外面と対向して前
記角部間にわたる前記筒状部の第2枠辺対向壁部の厚み
tと前記幅Bとの合計寸法を前記幅Aと同様にしたこと
を特徴とするものである。
【0016】この請求項2の発明においても、第2枠辺
に対する磁気的なバイパスをなした前記第2枠辺対向壁
部の厚みtに応じて、その分、第2枠辺の幅を第1枠辺
端部の幅より狭くしたにも拘らず、一対の第1枠辺端部
間の磁気通路の合計断面積が減ることはなく、所定断面
積の磁気通路を確保できる。そのため、ステータコアの
第2枠辺の幅を狭くした分、このコアの重量、ひいては
電動送風機全体の重量を軽くできる。しかも、第2枠辺
の幅を狭くするにあたり、その内面を外面側に寄せる
か、もしくは外面を内面側に寄せる態様で行うから、前
者の態様の場合には、ロータの外面と第2枠辺の内面と
の間の隙間が大きくなり、その分、大型化を伴うことな
く電動機ケース内の風路断面積を増やすことができる。
また、後者の態様の場合には、第2枠辺の外面と電動機
ケースの第2枠辺対向壁部との間の隙間が大きくなり、
その分、大型化を伴うことなく電動機ケース内の風路断
面積を増やすことができるとともに、前記内面側に寄せ
た分に応じてステータコアの一対の第2枠辺の外面間の
寸法を狭めることができ、このコアの材料取りを向上で
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2を参照して
本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0018】図1は電気掃除機に搭載される電動送風機
の構成を一部断面して示す側面図であって、この図中1
は磁性体例えば鉄板等の金属製の電動機ケースで、これ
はケース本体2と、ケース端板3とから形成されてい
る。
【0019】ケース本体2は、筒状部としての底4a付
き円筒部4の前記底4aと反対側を開口し、この開口の
周縁部に取付け部5を一体に設けて形成されている。取
付け部5は、環状平面部6と、筒部7と、突縁8とで形
成されている。環状平面部6はケース本体2の開口縁か
ら一体にこの本体2の外側方に向けて張り出して形成さ
れ、かつ、突縁8は筒部7の先端から外側方に向けて直
角に折れ曲がって形成されている。円筒部4の底4a側
には複数の排気孔9(一つのみ図示)が設けられている
とともに、底4aにも図示しない排気孔が複数設けられ
ている。底4aの中央部には軸受け10を収容した軸受
け取付け部11が底4aの外方に突出して形成されてい
る。
【0020】ケース端板3は、ケース2の一端開口を径
方向に横断するように例えば平面形状が前記径方向に延
びる略帯板状をなし、その中央部に軸受け12を収容し
た軸受け取付け部13を一体に設けて形成されている。
このケース端板3はケース本体2の一端開口を横断して
配置され、その両端部は環状平面部6にねじ止めされて
いる。このため、ケース本体2の一端開口は、ケース端
面板3によって二分された開口となっており、これらの
開口は空気の導入口となっている。
【0021】ケース本体2の円筒部4内には、ステータ
14と、このステータ14の内側に配設される整流子1
5付きのロータ16とが夫々収容されている。ステータ
14は、積層鉄心からなるステータコア14aに、例え
ば一対のステータコイル14bを取付けてなるものであ
る。なお、コイル14bの巻き付け部分を含むステータ
コア14aの内面には、図示しないがスロット絶縁が設
けられる。
【0022】図2に示されるようにステータコア14a
は、その積厚方向、言い換えれば、軸方向から見た外形
形状が略四角形状であって、その四つの角部14cは円
筒部4の内周面に適合させて夫々面取りされている。
【0023】このコア14aの構成を図2を参照して詳
しく説明する。スタータコア14aは、一対の第1枠辺
17と、一対の第2枠辺18とを備えている。両第1枠
辺17は、その長手方向中央部内面に一体に突設された
略二股状の突極17aを有し、この突極17aを向かい
合わせて互いに平行に配設されている。両第2枠辺18
は、第1枠辺17における突極17aの一方の片側に位
置された一方の第1枠辺端部17b間、および第1枠辺
17における突極17aの他方の片側に位置された他方
の第1枠辺端部17c間を夫々一体につないで互いに平
行に配設されている。
【0024】このステータコア14aにおいて、第1枠
辺端部17b、17cの幅Aと、第2枠辺18の幅Bと
は、B<Aの関係に定められている。しかも、こうした
寸法関係を定めるために、幅寸法Bに変化がない第2枠
辺18の内面18aを外面18b側に寄せて実現してい
る。そして、前記幅寸法A、Bの差、言い換えれば、前
記内面18aの寄せ寸法taは、第2枠辺18の長手方
向両端に位置される角部14c間にわたり、かつ、第2
枠辺18の外面18bと対向した筒状部4の第2枠辺対
向壁部4aの厚みtと同様に定められている。すなわ
ち、前記幅A、Bと、厚みtとの関係は、A≒B+tと
なっている。
【0025】第2枠辺18の長手方向両端部の内面18
aと突極17aの側面17a1と、第1辺端部17b又は1
7cの内面17b1又は17c1とで囲まれる空間部は巻線スロ
ット(巻線スペース)として使用されるものであり、こ
こにステータコイル14bが通されて、このコイル14
bが突極17a に巻き付けられるようになっている。前
記構成のステータコア14aを有したステータ14は、
そのコア14aの面取りされた四つの角部14cを夫々
円筒部4の内面に密接させて、この円筒部14に内蔵さ
れている。こうした電動機ケース1へのステータ14の
取付けによって、第1枠辺17の外面17dとこれに対
向する円筒部4内面との間には第1通風路19が形成さ
れているとともに、第2枠辺18の外面18bとこれに
対向する円筒部4の第2枠辺対向壁部4a内面との間に
は第2通風路20が形成されている。これら通風路1
9、20の電動機ケース1の軸方向の両端は夫々開放さ
れている。
【0026】前記ロータ16はそのロータ軸21を前記
軸受け10、12に支持されて電動機フレーム1に回転
自在に取付けられているとともに、そのロータ軸21は
軸受け12および軸受け取付け部13を貫通して電動機
ケース1の外部に突出されている。整流子15は軸受け
10側に位置してロータ軸21に固定されている。この
整流子15は、ロータ軸21と一体に回転する合成樹脂
製のボス部15aと、このボス部15aの外周に周方向
に間隔を存して設けられた多数の整流子片15bとを備
えている。整流子片15b間は互いに絶縁され、これら
整流子片15bにはロータ巻線の端末が電気的に接続さ
れている。ケース本体2の円筒部4には整流子15を挟
んでブラシ装置22が夫々取付けられ、これら装置22
が有したカーボンブラシ23の先端が整流子15の外面
に押し付け保持されるようになっている。
【0027】以上説明した電動機ケース1、軸受け1
0、12、ステータ14、ロータ16、およびブラシ装
置22により、回転電機としての整流子電動機が形成さ
れている。
【0028】この電動機の電動機ケース1外に突出した
ロータ軸21の端部には、図1に示されるようにロータ
軸21と一体に回転する遠心型のファン23がナット2
4を介して取付けられている。ファン23は中央部に吸
い込み口25を有するとともに、周部に吐き出し口26
を有している。このファン23はファンカバー27で覆
われている。このカバー27は本体ケース2の取付け部
5に嵌合して取付けられているとともに、空気を吸い込
むための開口部27aを有している。開口部27aは吸
い込み口25に非接触に入り込んでいる。したがって、
遠心型のファン23が回転されると、開口部27aを通
して空気が吸い込まれ、この吸い込み空気はファン23
の吐き出し口26から吐き出される。
【0029】ファン23と取付け部5との間には、ファ
ン23から吐き出された空気を電動機ケース1内に導く
整流板28が配置されている。整流板28は、ファン2
3から吐き出された空気を、整流しつつ、この整流過程
で空気の圧力を動圧から静圧化するものであって、前記
ケース端板3にねじ止めされている。この整流板28に
より整流された空気は、電動機ケース1内に導入され、
前記通風路19、20を流通してステータ14を冷却し
た後に、排気口9等から電動機ケース1の外部に排出さ
れる。こうした送風作用によって、電気掃除機での吸い
込みが行われるようになっている。
【0030】前記のように外形形状が略四角形状をなす
ステータ14が、その四隅の角部14cを電動機ケース
1の磁性体製円筒部4の内面に夫々密接させて、この円
筒部4に内蔵された整流子電動機においては、ステータ
14の第2枠辺18の長手方向両端の角部14c間にわ
たるとともに第2枠辺18の外面18aに対向する円筒
部4の第2枠辺対向壁部4aが、通電時にステータ14
とロータ16とにわたって流れる磁束(図2中に矢印で
示す。)の一部が流れる通路となり、これは第2枠辺1
8をバイパスする磁路をなしている。
【0031】こうした事実に基づいて、この第1の実施
の形態に係る電動送風機の整流子電動機は、第2枠辺1
8に対する磁気的なバイパスをなした第2枠辺対向壁部
14aの厚みtに応じた分、第2枠辺18の幅Bを、第
1枠辺17の第1枠辺端部17bの幅Aより狭くしてい
るが、それにも拘らず、前記バイパス磁路を加味するこ
とによって一対の第1枠辺端部17b間および17b間
の磁気通路の合計断面積が減ることはなく、所定断面積
の磁気通路を確保できる。
【0032】それにより積層鉄心からなるステータコア
14aの第2枠辺18の幅を狭くした分、このコア14
aを構成する材料が減るので、ステータコア14aの重
量、ひいては整流子電動機およびこれを備える電気掃除
機全体の重量を軽くできる。それだけではなく、前記の
ように第2枠辺18の幅Bを狭くするにあたり、その内
面18aを外面18b側に寄せて実現したから、第2枠
辺18の内面18aと第1枠辺端部17bの内面17b1と
突極17aの側面17a1との間に形成される巻線スペー
ス、および第2枠辺18の内面18aと第1枠辺端部1
7cの内面17c1と突極17aの側面17a1との間に形成さ
れる巻線スペースを大きくできる。したがって、突極1
7aに巻き付けられるステータコイル14bの巻線量を
増やすことができ、それに応じて整流子電動機の効率を
向上できる。なお、巻線量を増やさない場合には、前記
巻線スペースにステータコイル14bを通し易くなるの
で、自動巻線作業を容易化できる。
【0033】更に、既述のようにファン23の回転に伴
い電動機ケース1内に空気が軸方向に流通するに伴い、
この空気でステータ14は冷却される。こうした冷却に
おいて、空気の一部はステータ14の第2枠辺18の内
面18aとロータ16の外周面との間の隙間、つまり通
風路29を通るが、この通風路29は、前記のように第
2枠辺18の幅Bを狭くするにあたり、その内面18a
を外面18b側に寄せて実現したことにより、前記第2
枠辺対向壁部4aの厚みt分に応じて広げられている。
言い換えれば、ステータコア14aおよび電動送風機の
径方向の大型化を伴うことなく電動機ケース1内の風路
断面積を増やすことができる。したがって、前記通風路
29に空気が流れ易くなり、ステータ14の冷却効率が
向上するので、それに応じて整流子電動機の効率(モー
タ効率)を向上でき、ひいては電気掃除機の性能を向上
できる。
【0034】なお、本発明は前記第1の実施の形態には
制約されない。例えば、本発明は整流子がない電動機に
も適用できるとともに、電動機以外に発電機にも適用で
きる。
【0035】また、電気掃除機等に搭載される電動送風
機としての適用において、第2枠辺18の幅Bを細くす
る手段は、前記第1の実施の形態の場合とは逆に、第2
枠辺18の外面18bを内面18a側に寄せて行っても
よい。このようにして実施する場合には、第2枠辺18
の内面18aとロータ16との間の通風路29が大きく
ならない代わりに、第2枠辺18の外面18bと電動機
ケース1における円筒部4の第2枠辺対向壁部4aとの
間の通風路20を大きくできるから、その分、大型化を
伴うことなく電動機ケース1内の風路断面積を増やすこ
とができる。したがって、ステータ14の冷却効率が向
上するので、それに応じて整流子電動機のモータ効率を
向上でき、ひいては電気掃除機の性能を向上できる。し
かも、前記外面18bを内面18a側に寄せた分に応じ
てステータコア14aの一対の第2枠辺18の外面18
b間の寸法、言い換えれば、ステータコア14aの幅を
その両側から狭めることができるので、このコア14a
の材料取りを向上でき、安価に得ることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0037】請求請1に記載の発明に係る回転電機によ
れば、ステータコアの第2枠辺に対する磁気的なバイパ
スをなす電機ケースの筒状部の第2枠辺対向壁部の厚み
に応じて、ステータコアの第2枠辺の幅を、ステータコ
アの第1枠辺端部の幅より狭くしたから、所定断面積の
磁気通路を確保でき、したがって、ステータコアの重
量、ひいては回転電機全体の重量を軽くできるととも
に、第2枠辺の内面を外面側に寄せてこの枠辺の幅を狭
くしたから、ステータコアに対するステータコイルの巻
線量を増やして、モータ効率等の回転電機の効率を向上
できる。
【0038】請求項2に記載の発明に係る電動送風機に
よれば、ステータコアの第2枠辺に対する磁気的なバイ
パスをなす電動機ケースの筒状部の第2枠辺対向壁部の
厚みに応じて、ステータコアの第2枠辺の幅を、ステー
タコアの第1枠辺端部の幅より狭くしたから、所定断面
積の磁気通路を確保でき、したがって、ステータコアの
重量、ひいては電動送風機全体の重量を軽くできるとと
もに、前記のように第2枠辺の幅が狭いから、大型化を
伴うことなく電動機ケース内の風路断面積を増やすこと
ができ、したがって、送風効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電動送風機の
構成を一部切り欠いて示す側面図。
【図2】第1の実施の形態に係る電動送風機の整流子電
動機における電動機フレームとステータとの関係を図1
中Z−Z線に沿って示す断面図。
【符号の説明】
1…電動機ケース(電機ケース)、 4…円筒部(筒状部)、 4a…第2枠辺対向壁部、 14…ステータ、 14a…ステータコア、 14b…ステータコイル、 14c…角部、 16…ロータ、 17…第1枠辺、 17a…突極、 17b、17c…第1枠辺端部、 18…第2枠辺、 18a…第2枠辺の内面、 18b…第2枠辺の外面、 20…通風路、 21…ロータ軸、 23…ファン、 27…ファンカバー、 29…通風路、 A…第1枠辺端部の幅、 B…第2枠辺の幅、 t…第2枠辺対向壁部の厚み。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02K 9/06 H02K 9/06 F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータコイルが巻き付けられる突極を有
    しこの突極が向かい合うように設けられた一対の第1枠
    辺、およびこれら第1枠辺における前記突極の両側に位
    置された第1枠辺端部間を一体につないで設けられた一
    対の第2枠辺を有して、外形形状が略四角形をなしたス
    テータコアを備えるステータと、 磁性体製の筒状部を有し、この筒状部の内面に前記ステ
    ータコアの各角部を夫々密接させて前記ステータを内蔵
    する電機ケースと、 ロータ軸を有して前記ステータの突極間に配置されると
    ともに前記電機ケースに回転自在に支持されたロータ
    と、 を具備する回転電機において、 前記第2枠辺の内面を同枠辺の外面側に寄せて前記第2
    枠辺の幅Bを前記第1枠辺端部の幅Aよりも狭くすると
    ともに、前記第2枠辺の外面と対向して前記角部間にわ
    たる前記筒状部の第2枠辺対向壁部の厚みtと前記幅B
    との合計寸法を前記幅Aと同様にしたことを特徴とする
    回転電機。
  2. 【請求項2】ステータコイルが巻き付けられる突極を有
    しこの突極が向かい合うように設けられた一対の第1枠
    辺、およびこれら第1枠辺における前記突極の両側に位
    置された第1枠辺端部間を一体につないで設けられた一
    対の第2枠辺を有して、外形形状が略四角形をなしたス
    テータコアを備えるステータと、 磁性体製の筒状部を有し、この筒状部の内面に前記ステ
    ータコアの各角部を夫々密接させて前記ステータを内蔵
    する電動機ケースと、 ロータ軸を有して前記ステータの突極間に配置されると
    ともに前記電動機ケースに回転自在に支持されたロータ
    と、 前記電動機ケースから突出された前記ロータ軸の端部に
    取付けられたファンと、 このファンを覆って設けられるとともに前記ファンから
    吹き出される風を前記電動機ケース内に導くファンカバ
    ーと、 を具備し、前記電動機ケース内に導かれた風の一部が前
    記ステータコアの内側を通って送風される電動送風機に
    おいて、 前記第1枠辺端部の幅Aよりも前記第2枠辺の幅Bを狭
    くするとともに、前記第2枠辺の外面と対向して前記角
    部間にわたる前記筒状部の第2枠辺対向壁部の厚みtと
    前記幅Bとの合計寸法を前記幅Aと同等にしたことを特
    徴とする電動送風機。
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