JP3839584B2 - 電動送風機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気掃除機等に使用される電動送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動機と、送風ファンから構成される電動送風機は、電気掃除機等の各種の機器に使用されている。
【0003】
そして、電気掃除機等の機器においては、市場の要求により小型でかつ高性能つまり吸塵力等を大きくしたものが要求されている。そして、これら機器の小型化と高性能化を図るためには、電動送風機の小型化と高性能化を図ることが必要である。この電動送風機の小型化と高性能化を図るための一つの要素として、電動機の小型化と高性能化つまり高出力化を図ることが必要である。
【0004】
しかし、電動機の小型化と高出力化とは相反するものである。つまり電動機の高出力化を図るためには、固定子巻線との関係等から固定子の外形を大きくする必要が有り、この固定子の外形を大きくするとこの固定子を収納するフレームの外形を大きくしなければならないことから小型化が図れないことになる。
【0005】
一方、電動機の高出力化を図るなかで小型化を図るようにすると、電動機の発熱量も大きくなることからその冷却を十分になすことが必要となる。このため、従来よりこの冷却をできるだけ効果的になすために、送風ファンから吸引された空気流を電動機のフレームの内部つまりフレームの内周壁面と固定子の外側面との間に形成される空間によって風路を形成し、この風路内に前記空気流つまり冷却風を通し冷却をするようにしているものがある。
【0006】
ここで、上記のように電動機のフレームの内部に風路を形成し、この風路内に冷却風を通し冷却をするように構成した電動送風機を図6および図7を参照して説明する。なお、図6は電動送風機の中心から一方側を断面した図であり、図7は図6のY−Y線方向から見た図である。また、図7では回転子は省略してある。
【0007】
図6に示すように、電動送風機100は、電動機110と送風ファン160によって構成されている。
【0008】
そして、電動機110は、主フレーム120と副フレーム130からなるフレーム111、前記主フレーム120内に収納された固定子140および回転子150等から構成されている。
【0009】
前記主フレーム120は、鉄板からなり図6に示すように、環状壁121、この環状壁121の一端側に底壁123を有し、他端側を開口122とした有底筒状に形成されている。また、前記環状壁121の底壁123側には流出口124が形成されている。また、前記環状壁121の底壁123側には図6に示すように貫通孔125が形成され、この貫通孔125にはブラシホルダー170がねじ174によって取り付けられており、このブラシホルダー170にはコイルスプリング173によって後述する整流子154の整流子片154aに付勢されてブラシ171が収納されている。
【0010】
また、前記底壁123には軸受凹部126が形成され、この軸受凹部126には、軸受としてのボールベアリング176が圧入して設けられている。
【0011】
また、主フレーム120の前記開口122の周縁には円形状のフランジ部127が形成されている。
【0012】
つぎに、前記副フレーム130は鉄板からなり短冊状に形成され、図6に示すように軸受凹部131が設けられており、この軸受凹部131には、軸受としてのボールベアリング177が圧入されて設けられている。また、前記軸受凹部131の底壁には後述する回転軸を貫通させる貫通孔132が形成されている。なお、この副フレーム130は長手方向を図6において紙面と直交する方向として主フレーム120の開口122に橋架して、図示しないねじによって前記フランジ部127に取り付けられているものである。
【0013】
つぎに、前記固定子140は、磁性鋼板を打ち抜いて図7に示すように外形を略正方形状とするとともに、図示しないが互いに対向する一対の磁極が形成されたコアーを積層して形成した固定子鉄心141、この固定子鉄心141の前記図示しない磁極に巻装された固定子巻線144から構成されている。
【0014】
また、前記固定子鉄心141の各角部145は、前記主フレーム120の環状壁121に圧入する圧入代分だけ大きい外形に形成されており、固定子鉄心141はこれら角部145を前記主フレーム120の環状壁121に圧入することによって主フレーム120内に収納されているものである。
【0015】
そして、固定子140を主フレーム120内に収納した状態においては、図6および図7に示すように、前記主フレーム120の円弧状に形成されている内周壁面つまり環状壁121の内周面121aと前記固定子鉄心141のそれぞれ直線状の外側面143によって囲まれ、主フレーム120の軸方向に沿う空間によって風路128が形成され、この風路128は前記流出口124に連通している。
【0016】
つぎに、回転子150は、磁性鋼板を打ち抜いて形成されたコアーを積層して形成した回転子鉄心151、この回転子鉄心151の中心部に形成した軸孔152に、圧入した回転軸155、この回転軸155に取り付けられた多数の整流子片154aと絶縁体154bとからなる整流子154、前記回転子鉄心151に巻装された回転子巻線153から構成されている。
【0017】
また、前記回転軸155の一方の先端部にはねじ156が形成されている。そして、回転子150は、前記回転軸155の整流子154が取り付けられている側の端部を前記ボールベアリング176の内輪に圧入するとともに、前記ねじ156が設けられている側の端部近傍を前記副フレーム130に取り付けたボールベアリング177の内輪に圧入してフレーム111内に回転自在に配置されている。また、回転子150がフレーム111内に配設された状態では、前記回転軸155のねじ156が設けられた部分は副フレーム130から外方に突出している。
【0018】
つぎに、送風ファン160は、回転ファン161、この回転ファン161の下流側つまり図6において副フレーム130側に配置される整流板165、この整流板165および前記回転ファン161を覆うファンカバー167とから構成されている。
【0019】
そして、前記回転ファン161は、主プレート162と副プレート163およびこれら主プレート162と副プレート163との間に配置された複数のブレード164から構成されている。また、主プレート162の中央部には前記回転軸155に嵌合する嵌合孔162aが形成されている。また、副プレート163の中央部には吸込開口163aが形成されており、回転ファン161が電動機110によって回転すると、この吸込開口163aから空気が吸込まれこの空気は回転ファン161の外周部から吐出されるようになっている。
【0020】
また、前記整流板165は図示しないが前記回転ファン161の外周部から吐出される空気流を前記主フレーム120の開口122側に流出させる案内流路が設けられており、また、中央部には前記副フレーム130の軸受凹部131の外周に嵌合する嵌合孔165aが形成されている。
【0021】
そして、この整流板165は前記嵌合孔165aを前記軸受凹部131の外周に嵌合させて、ねじ166によって前記副フレーム130に取り付けられているものである。
【0022】
また、前記ファンカバー167は、図6に示すように主フレーム120側を開口168とした有底筒状に形成され、その底部には前記回転ファン161の副プレート163に形成された吸込開口163aに対応して形成された開口167aが設けられている。また、ファンカバー167の前記開口168の開口縁内周面は前記主フレーム120のフランジ部127の嵌合縁部127aに気密的に嵌合している。
【0023】
そして、上記のように構成された送風ファン160の電動機110への取り付けはつぎのようにしてなされる。
【0024】
まず、整流板165を上記したように、嵌合孔165aを副フレーム130の軸受凹部131の外周に嵌合させてねじ166によって副フレーム130に取り付ける。
【0025】
つぎに、回転ファン161の主プレート162に設けた嵌合孔162aを回転軸155に嵌合させ、ついでナット169を回転軸155のねじ156に締結することにより、回転ファン161を回転軸155に取り付ける。
【0026】
ついで、この回転ファン161および整流板165を覆って、前記ファンカバー167を前記主フレーム120の嵌合縁部127aに嵌合することにより送風ファン160は電動機110に取り付けられ、そして電動送風機100として組みたてられる。
【0027】
そして、電動送風機100の電動機110が駆動されると、回転ファン161が回転し、この回転により外部の空気はファンカバー167の開口167a、回転ファン161の副プレート163の吸込開口163aから吸込まれ、ついで回転ファン161の外周部から吐出され、そして吐出された空気流は前記整流板165の図示しない案内流路に案内されて主フレーム120の開口122へと導かれ主フレーム120内に流入する。
【0028】
ついで、開口122に流入した空気流は前記風路128を通って流出口124から外部に排気される。そして、空気流が前記風路128を通る際に、電動機110は前記空気流によって冷却されるようになっている。
【0029】
このように電動機110は、送風ファン160から流入した空気を冷却風として電動機110内に形成した風路128を通過させることによって冷却するものであることから、電動機110の効果的な冷却は前記風路128を流れる冷却風の単位時間当たりの流量を大きくすることによってなされるものである。換言すれば、電動機110の冷却を効果的に行うためには、前記風路128の流路断面積を大きくする必要がある。
【0030】
ところで、電動機110の小型化かつ高出力化を図るためには、上述したように主フレーム120の環状壁121の直径を大きくすることなく、しかも固定子鉄心141の外形を大きくしなければならい。そして、このように主フレーム120の環状壁121の直径を大きくすることなく、しかも固定子鉄心141の外形を大きくすると、前記風路128の流路断面積が小さくなり、風路128を流れる冷却風の流量が少なくなり十分な冷却ができず、電動機110に使用されている絶縁物の劣化等を招き、電動機110の耐久性に影響を与え、場合によっては電動機110の焼損を引き起こす等の虞がある。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、電気掃除機等の機器に使用されている電動送風機は、小型化かつ高性能化とすることが要請され、このためには電動機の小型化と高出力化が必要となる。そして、電動機を小型とするために主フレームの外形つまり直径を大きくすることなく、また、高出力とするために固定子鉄心の外形を大きくすると、上述したように主フレーム内に形成される冷却風を通す風路の流路断面積が大きくとれないことから、電動機を十分に冷却できないこととなり、結局小型化と高出力化を図ることができないという問題がある。
【0032】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、請求項1記載の発明は、環状壁の一端側を開口し他端側に底壁を有する有底筒状に形成されるとともに底壁側に流出口を有する主フレームとこの主フレームの前記開口に設けられた副フレームとからなるフレーム、互いに対向する磁極を有し前記環状壁の軸方向の投影外形を略方形状に形成された固定子鉄心とこの固定子鉄心に巻装された固定子巻線とからなり前記固定子鉄心の角部外周を前記環状壁の円弧状内周面に圧入して前記主フレーム内に収納された固定子、前記主フレームの底壁および副フレームに設けられた軸受に回転軸を支持されて前記固定子の磁極間に配設されるとともに、前記回転軸に取り付けられた整流子を有した回転子からなる電動機と、前記主フレームの開口側に設けられ前記回転軸の一端に取り付けられた回転ファン、この回転ファンの下流側に配設された整流板、吸入口を有し前記回転ファンおよび整流板を覆うとともに前記フレームに取り付けられたファンカバーとからなる送風ファンと、前記整流子に付勢されるブラシを収納して前記環状壁の底壁側を貫通して取り付けられたブラシホルダーとからなり、前記電動機の回転によって前記ファンカバーの吸入口から吸引された空気流を前記主フレームの内周面と前記略方形状の固定子鉄心の各外側面によって主フレームの軸方向に沿って形成される風路通して前記流出口から流出させるとともに、前記風路の下流側に前記ブラシホルダーが配置された電動送風機において、前記固定子鉄心の外側面に対向する主フレームの環状壁を外方に膨出させて前記軸方向に沿う風路の風路断面積を大きくする膨出部を形成するとともに、この膨出部を主フレームの開口から固定子鉄心の主フレームの底壁側の端面を越える位置まで形成した電動送風機としてものである。
【0033】
このように請求項1記載の発明は、主フレームとこの主フレームの前記開口に設けられた副フレームとからなるフレーム内に、主フレームの軸方向の投影外形を略方形状に形成した固定子鉄心を収納するとともに、固定子鉄心の外側面に対向する主フレームの環状壁を前記開口側から軸方向に沿わせ外方に膨出させて前記軸方向に沿う風路の風路断面積を大きくする膨出部を主フレームの開口から固定子鉄心の主フレームの底壁側の端面を越える位置まで形成したから、前記風路内を流れる冷却風の風量を多くすることができ、電動機の冷却効果を上げることができるという作用を有するものである。したがって、電動機つまり電動送風機の小型化と高性能化を図ることができるものである。
【0036】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、膨出部と環状壁との周方向境界部を滑らかな曲面とした電動送風機としたものである。
【0037】
このように請求項2記載の発明は、膨出部と環状壁との周方向境界部を滑らかな曲面としたことから、冷却風の風路内への流入をスムーズにできるとともに、冷却風の流れに起因する騒音の発生を抑制できるという作用を有するものである。
【0038】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、軸方向に沿う風路の断面積は、回転子の回転方向上流側よりも下流側を大きくした電動送風機としたものである。
【0039】
この請求項3記載の発明は、冷却風の風路内への流入をさらにスムーズにできるとともに、冷却風の流れに起因する騒音の発生をさらに抑制できるものである。
【0040】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の参考例を図1および図2に基いて説明する。
【0041】
なお、この参考例において上記従来の電動送風機と同一構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。また、説明においては上記従来の電動送風機に付した符号用いることとする。
【0042】
図1に示すように、電動送風機100Aの主フレーム120の環状壁121の固定子鉄心141の各外側面143と対向する部分には、図2に示すように軸方向投影を略コ字状とした軸方向に沿う溝状凹部221を形成するように外方に向けて膨出させた膨出部222が形成されている。そして、前記膨出部222は、図1に示すように前記固定子鉄心141の外周面の軸方向中間部すなわち途中まで形成されている。
【0043】
この膨出部222によって形成された溝状凹部221は、前記開口122に連通しており、このことによって、固定子鉄心141の各外側面143と対向する環状壁121の内周面121aによって囲まれて形成される風路128の断面積は、前記溝状凹部221が形成される部分によってこの溝状凹部221の断面積の分だけ大きく形成されることになる。
【0044】
したがって、この風路128を流れる冷却風の単位時間当たりの流量は大きくなり、電動機110の冷却効果を高めることができるものである。
【0045】
また、前記膨出部222は送風ファン160を取り付けるフランジ部127の外周縁よりも内側に位置するように形成されていることから、この膨出部222を形成したとしても電動送風機100Aの外周方向の外形を大きくすることにはならないものである。また、前記膨出部222は電動送風機100Aが電気掃除機等の機器に組み込まれたときに送風ファン160の電動機110側にできるデッドスペース部となる部分を利用して形成されていることから、前記機器に組み込む場合においても組み込むためのスペースを大きくする必要はないものである。
【0046】
また、前記溝状凹部221は、開口122から固定子鉄心141の外側面の軸方向の途中までつまり風路の上流側の部分に形成されているものであって、風路の断面積の大きい部分は風路の上流側部位のみであるが、前記溝状凹部221は主フレーム120の開口122に開口させて形成されているため、風路128の開口面積は大きく、したがって、送風ファン160から流入する空気流は風路128にスムーズに流れ込み、一旦流れ込んだ空気流つまり冷却風は風路128の下流側に向けて強制的に押し出されることになるため、単位時間当たりの冷却風の流量は大きくなり、したがって、上述したように電動機の冷却効果を高めることができるものである。
【0047】
なお、電動送風機100Aの動作は上記従来の場合と同様であるのでその説明は省略する。
【0048】
このように、主フレーム120とこの主フレーム120の前記開口122に設けられた副フレーム130とからなるフレーム111内に、主フレーム120の軸方向の投影外形を略正方形に形成された固定子140の固定子鉄心141に圧入して収納するとともに、固定子鉄心141の各外側面143に対向する主フレーム120の環状壁121を前記開口122側から軸方向に沿わせ、外方に向けて膨出させて前記軸方向に沿う風路128の断面積を大きくする膨出部222を前記開口122から少なくとも固定子鉄心141の外側面143の軸方向途中まで形成したことから、前記風路128内を流れる冷却風の風量つまり単位時間当たりの流量を多くできることから、電動機110の冷却効果を高めることができるものである。したがって、電動機110つまり電動送風機100Aの小型化と高性能化を図ることができるものである。
【0049】
また、上記参考例においては、前記溝状凹部221を形成する膨出部222を固定子鉄心141の外側面143の途中まで形成し、風路128の上流側部位のみの断面を大きくする構成としたが、本発明では、図3の実施形態に示すように、前記開口122の開口面つまりフランジ部127の端面から固定子鉄心141の前記主フレーム120の底壁123側の端面までの距離L1よりも膨出部222の終端内側面までの距離L2を大きく形成、つまり、膨出部222を固定子鉄心141の主フレーム120の底壁123側の端面を越える位置まで形成し、風路128の軸方向全長に亘って断面積を大きく形成している。このように風路128の軸方向全長に亘って断面積を大きく形成したことにより、さらに風路128を流れる冷却風の単位時間当たりの流量を大きくできることから、電動機110の冷却効果を更に高めることができるものである。
【0050】
また、上記参考例においては、主フレーム120の環状壁121に膨出部222を形成することによって形成した軸方向投影を略コ字状の溝状凹部221の両側と環状壁121の内周面121aとの境界部つまり角部223は、図2に示すように鋭角に形成したが、本発明では、図4の実施形態に示すように滑らかな曲面223aに形成してもよい。このように境界部を滑らかな曲面223aとした場合は、送風ファン160から風路128内に回転ファン161の回転方向(図4の矢印で示す方向)に沿って流れ込む空気流はスムーズに流れることになり、各境界部の部分で生じる渦流等の乱流の発生を抑制できることから、この乱流に起因する騒音の発生を抑制できものである。
【0051】
また、同様に、溝状凹部221の内側の角部224も鋭角とすることなく滑らかな曲面224aとすることにより、この角部における空気流の流れをスムーズにできるものである。
【0052】
また、上記参考例においては、主フレーム120の環状壁121に膨出部222を形成することによって形成した軸方向投影を略コ字状の溝状凹部221の中心を、図2に示すように主フレーム120の中心Oを通る線Aおよび線Bと一致させて形成し、前記線Aおよび線Bの両側の面積を等しくするようにしたが、本発明では、図5に示すように、主フレーム120の中心Oを通る線Aおよび線Bの両側の面積を、回転子150の回転方向つまり回転ファン161の回転によって生じる空気流が流れる方向(図5の矢印で示す方向)の上流側の面積S1(斜線を付した領域)よりも下流側の面積S2(線を付した領域)を大きく形成するようにしてもよい。このように上流側の面積S1よりも下流側の面積S2を大きく形成した場合は、周方向に回転しつつ流れる空気流によって、溝状凹部221の周方向下流側の空気密度が密となる部分の風路断面が大きくなることから冷却風の流れをスムーズにすることができるものである。
【0053】
また、この場合も図5に示すように、溝状凹部221の各境界部および内側の角部を滑らかな曲面に形成することにより、上記図4に示した場合と同様、各境界部および角部の部分で生じる渦流等の乱流の発生を抑制できることから、この乱流に起因する騒音の発生を抑制できるものである。
【0054】
また、上記実施の形態においては、電動機は、固定子および回転子にコアーを積層した鉄心を用いる構成としたが、これはいずれか一方に永久磁石を用いる構成としてもよいものである。
【0055】
また、上記実施の形態においては、送風ファンの回転ファンに遠心ファンを用いる構成としたが、これは他の形式の回転ファンを用いた送風ファンとしてもよいものである。
【0056】
【発明の効果】
上記のように請求項1記載の発明によれば、固定子鉄心の外側面に対向する主フレームの環状壁を外方に膨出させて軸方向に沿う風路内を流れる冷却風の風量を多くできることから、電動機の冷却効果を上げることができ、したがって、電動機つまり電動送風機の小型化と高性能化を図ることができるという効果を有するものである。
【0058】
また、請求項2記載の発明は、冷却風の風路内への流入をスムーズにできるとともに、冷却風の流れに起因する騒音の発生を抑制できるという効果を有するものである。
【0059】
また、請求項3記載の発明は、冷却風の風路内への流入をさらにスムーズにできるとともに、冷却風の流れに起因する騒音の発生をさらに抑制できるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例の電動送風機の一部を断面した側面図。
【図2】 図1の電動送風機の電動機を軸方向から見た平面図(図1のX−X線で見た平面図)。
【図3】 本発明に係る電動送風機の実施の形態を示した一部を断面した側面図。
【図4】 本発明に係る電動送風機の風路の他の実施の形態を示した図。
【図5】 本発明に係る電動送風機の風路の更に他の実施の形態を示した図。
【図6】 従来の電動送風機の一部を断面した側面図。
【図7】 上記従来の電動送風機の電動機の軸方向から見た平面図(図6のY−Y線で見た平面図)。
【符号の説明】
100A 電動送風機
110 電動機
111 フレーム
120 主フレーム
121 環状壁
122 主フレームの開口
123 主フレームの底壁
124 流出口
128 風路
130 副フレーム
140 固定子
141 固定子鉄心
143 固定子鉄心の直線状の外側面
144 固定子巻線
150 回転子
151 回転子鉄心
154 整流子
155 回転軸
160 送風ファン
170 ブラシホルダー
171 ブラシ
176 ボールベアリング(軸受)
177 ボールベアリング(軸受)
221 環状凹部
222 膨出部

Claims (3)

  1. 環状壁の一端側を開口し他端側に底壁を有する有底筒状に形成されるとともに底壁側に流出口を有する主フレームとこの主フレームの前記開口に設けられた副フレームとからなるフレーム、互いに対向する磁極を有し前記環状壁の軸方向の投影外形を略方形状に形成された固定子鉄心とこの固定子鉄心に巻装された固定子巻線とからなり前記固定子鉄心の角部外周を前記環状壁の円弧状内周面に圧入して前記主フレーム内に収納された固定子、前記主フレームの底壁および副フレームに設けられた軸受に回転軸を支持されて前記固定子の磁極間に配設されるとともに、前記回転軸に取り付けられた整流子を有した回転子からなる電動機と、
    前記主フレームの開口側に設けられ前記回転軸の一端に取り付けられた回転ファン、この回転ファンの下流側に配設された整流板、吸入口を有し前記回転ファンおよび整流板を覆うとともに前記フレームに取り付けられたファンカバーとからなる送風ファンと
    前記整流子に付勢されるブラシを収納して前記環状壁の底壁側を貫通して取り付けられたブラシホルダーとからなり、
    前記電動機の回転によって前記ファンカバーの吸入口から吸引された空気流を前記主フレームの内周面と前記略方形状の固定子鉄心の各外側面によって主フレームの軸方向に沿って形成される風路通して前記流出口から流出させるとともに、前記風路の下流側に前記ブラシホルダーが配置された電動送風機において、
    前記固定子鉄心の外側面に対向する主フレームの環状壁を外方に膨出させて前記軸方向に沿う風路の風路断面積を大きくする膨出部を形成するとともに、この膨出部を主フレームの開口から固定子鉄心の主フレームの底壁側の端面を越える位置まで形成したことを特徴とする電動送風機。
  2. 請求項1記載の発明において、膨出部と環状壁との周方向境界部を滑らかな曲面としたことを特徴とする電動送風機。
  3. 請求項1または請求項2記載の発明において、軸方向に沿う風路の断面積は、回転子の回転方向上流側よりも下流側を大きくしたことを特徴とする電動送風機。
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