JPH10220633A - サーモスタット弁装置 - Google Patents
サーモスタット弁装置Info
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- JPH10220633A JPH10220633A JP2905997A JP2905997A JPH10220633A JP H10220633 A JPH10220633 A JP H10220633A JP 2905997 A JP2905997 A JP 2905997A JP 2905997 A JP2905997 A JP 2905997A JP H10220633 A JPH10220633 A JP H10220633A
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Abstract
スを強制加熱する機能を備えたサーモスタット弁装置に
関し、開弁温度制御に対する信頼性を従来より大幅に向
上することを目的とする。 【解決手段】 サーモスタット本体23の外側に、ピス
トンロッド29の移動に連動して開口部21aを開閉す
る主弁41を配置してなるサーモスタット弁装置におい
て、感温ケース27にヒートパイプ69の放熱端69a
を熱的に接続するとともに、ヒートパイプ69の加熱端
69bをハウジング21またはハウジング21の外側に
配置される電気ヒータ70に熱的に接続してなることを
特徴とする。
Description
装置に係わり、特に、感温ケース内に収容されるワック
スを強制加熱する機能を備えたサーモスタット弁装置に
関する。
冷却水の温度を所定の温度に保つため、ラジエータ側へ
の冷却水の流れを制御するサーモスタット弁装置が配置
されている。しかしながら、従来の一般的なサーモスタ
ット弁装置では、エンジンの安全性を考慮すると、開弁
温度を、例えば、80℃程度の比較的低温の一定値にし
か設定できず、エンジンの燃焼効率の障害になってい
た。
度の比較的高温の値に設定することによりエンジンの燃
焼効率を高めることが可能になるが、この場合には、エ
ンジンの安全性が問題になる。つまり、エンジン低負荷
時に高水温化を図り燃焼効率を向上しても、急激に高負
荷になった場合には、エンジン冷却水温上昇までの時間
遅れ、および、ワックスの反応速度が遅くオーバーヒー
トを発生する虞がある。
タット弁装置として、例えば、特開平6−207685
号公報に開示されるものが知られている。図2は、この
公報に開示されるサーモスタット弁装置を示すもので、
この装置では、ハウジング1内に、サーモスタット本体
2が収容されている。サーモスタット本体2は、ワック
ス3の収容される感温ケース4と、この感温ケース4内
に収容されるワックス3の温度による体積変化により移
動されるピストンロッド5とを有している。
ブ7に固定されており、ピストンロッド5には、主弁8
およびバイパス弁9が固定されている。そして、このサ
ーモスタット弁装置では、感温ケース4内に電気ヒータ
10が配置されている。このようなサーモスタット弁装
置では、開弁温度が、例えば、通常のエンジン負荷時で
は、90℃程度の比較的高温の値に設定されるが、エン
ジンの負荷が急激に増大しそうな場合には、電気ヒータ
10をオンすることにより、感温ケース4内に収容され
るワックス3を強制加熱して、エンジン冷却水温上昇を
待たずに開弁することが可能になり、エンジンの安全性
を確保することができる。
うな従来のサーモスタット弁装置では、感温ケース4内
に電気ヒータ10を直接収容しているため、冷却水流路
11に配置される感温ケース4内に電線12を接続する
必要があり、シール機構が非常に複雑になり、開弁温度
制御に対する信頼性が低下するという問題があった。
めになされたもので、開弁温度制御に対する信頼性を従
来より大幅に向上することができるサーモスタット弁装
置を提供することを目的とする。
ト弁装置は、ハウジングの開口部に、感温ケース内に収
容されるワックスの温度による体積変化を利用してピス
トンロッドを移動するサーモスタット本体を配置すると
ともに、前記感温ケースを前記ピストンロッドより内方
に配置して前記ハウジング側に固定し、前記サーモスタ
ット本体の外側に、前記ピストンロッドの移動に連動し
て前記開口部を開閉する主弁を配置してなるサーモスタ
ット弁装置において、前記感温ケースにヒートパイプの
放熱端を熱的に接続するとともに、前記ヒートパイプの
加熱端を前記ハウジングまたはハウジングの外側に配置
される電気ヒータに熱的に接続してなることを特徴とす
る。
項1記載のサーモスタット弁装置において、前記ヒート
パイプを囲繞して断熱部材を配置するとともに、この断
熱部材により前記感温ケースを前記ハウジング側に固定
してなることを特徴とする。請求項3のサーモスタット
弁装置は、請求項1または2記載のサーモスタット弁装
置において、前記感温ケースに凹部を形成し、この凹部
に前記ヒートパイプの放熱端を嵌挿してなることを特徴
とする。
項1ないし3のいずれか1項記載のサーモスタット弁装
置において、前記感温ケースを囲繞して主弁を配置する
とともに、前記感温ケースの外周に、前記主弁の閉時に
前記主弁の内周部が当接される環状突部を形成してなる
ことを特徴とする。請求項5のサーモスタット弁装置
は、請求項1ないし4のいずれか1項記載のサーモスタ
ット弁装置において、前記ピストンロッドにバイパス弁
を固定してなることを特徴とする。
では、ハウジングまたはハウジングの外側に配置される
電気ヒータを加熱すると、ヒートパイプの加熱端に熱が
伝達され、この熱がヒートパイプを介してヒートパイプ
の放熱端に瞬時に伝達され、感温ケースを介して内部の
ワックスに伝達される。
ートパイプを囲繞して断熱部材が配置され、また、この
断熱部材により感温ケースがハウジング側に固定され
る。請求項3のサーモスタット弁装置では、感温ケース
に凹部が形成され、この凹部にヒートパイプの放熱端が
嵌挿される。請求項4のサーモスタット弁装置では、感
温ケースを囲繞して主弁が配置され、感温ケースの外周
に、主弁の閉時に主弁の内周部が当接される環状突部が
形成される。
ストンロッドにバイパス弁が固定され、バイパス通路の
開閉が行われる。
実施形態について説明する。
一実施形態を示しており、符号21は、内燃機関用の冷
却水をラジエータからエンジン側に導くための入口管路
を構成するパイプ状のハウジングを示している。このハ
ウジング21の開口部21aの中心軸上には、サーモス
タット本体23が配置されている。
25が収容される感温ケース27と、ワックス25の温
度による体積変化により移動されるピストンロッド29
とを備えている。感温ケース27は、ピストンロッド2
9より内方に配置されている。感温ケース27には、ピ
ストンロッド29を案内する案内部材31がカシメ固定
されている。
は、ダイヤフラム33が配置されている。案内部材31
のダイヤフラム33とピストンロッド29の間には、半
流動体35,ラバーピストン37およびテフロンピスト
ン39が順次配置されている。サーモスタット本体23
の外側には、ピストンロッド29の移動に連動して開口
部21aを開閉する主弁41が配置されている。
外周側にシールパッキン45を有し、内周側にセンター
パッキン47を有している。本体部材43の内周側に
は、リテーナ49の上端に形成されるフランジ部49a
が連結されている。リテーナ49は、感温ケース27お
よび案内部材31を囲繞して配置されており、下端をピ
ストンロッド29に固定されている。
成されている。ハウジング21の開口部21a端には、
円環状のフランジ51が固定され、このフランジ51
に、主弁41のシールパッキン45が当接されている。
また、フランジ51には、フレーム53が固定されてお
り、このフレーム53と主弁41の本体部材43との間
に、本体部材43をフランジ51側に押圧するコイルス
プリング55が配置されている。
21bが形成され、この円環状溝21b内にOリング5
7が収容されている。また、この実施形態では、リテー
ナ49の下方に、冷却水のバイパス通路59を開閉する
バイパス弁61が配置されている。このバイパス弁61
は、ピストンロッド29に固定されるストッパー63
と、このストッパー63の上面に内周を当接される弁体
65とを有している。
弁体65をストッパー63側に押圧するコイルスプリン
グ67が配置されている。そして、この実施形態では、
感温ケース27にヒートパイプ69の放熱端69aが熱
的に接続され、ヒートパイプ69の加熱端69bがハウ
ジング21に配置される電気ヒータ70に熱的に接続さ
れている。
凹部27aが形成され、この凹部27aには、ヒートパ
イプ69の放熱端69aが伝熱グリスを介して嵌挿され
ている。
1の閉時に、主弁41の内周部のセンターパッキン47
が当接される環状突部27bが一体形成されている。ヒ
ートパイプ69を囲繞して、例えば、66ナイロン等の
樹脂からなる断熱部材71が配置されている。この断熱
部材71の下端には支持部71aが一体形成され、この
支持部71aに感温ケース27の上部が嵌挿固定されて
いる。
内面に形成される穴部21cに嵌挿され固定されてい
る。ハウジング21の感温ケース27に対向する位置に
は、ボス部21dが外側に突出して一体形成されてい
る。ボス部21dには、貫通穴21eが形成されてお
り、パッキン73およびブッシュ75が収容されてい
る。
伝導の良好な金属からなり、貫通穴21eに螺合されて
いる。このブッシュ75には、凹部75aが形成され、
凹部75aには、ヒートパイプ69の加熱端69bが伝
熱グリスを介して嵌挿されている。ブッシュ75に当接
して伝熱性の絶縁板77が配置され、この外側に、例え
ば、PTCサーミスタヒータからなる電気ヒータ70が
配置されている。
され、耐熱材81によりモールドされている。上述した
サーモスタット弁装置では、通常のエンジン負荷状態で
は、エンジン側からの冷却水の温度が、例えば、90℃
以下である場合には、図1に示したように、主弁41が
閉じられ、バイパス通路59が開とされ、冷却水は矢符
Aに示すようにバイパス通路59を介してエンジン側に
循環され、高水温制御による燃焼効率向上が図られる。
例えば、90℃を越えると、感温ケース27内のワック
ス25の体積膨張によりピストンロッド29が下方に移
動され、バイパス弁61によりバイパス通路59が閉じ
られ、同時に主弁41が開とされ、矢符Bに示すよう
に、ラジエータで冷却された冷却水がエンジン側に循環
される。
な時は、エンジン冷却水の温度上昇を待って開弁してい
てはオーバーヒートとなるため、冷却水の温度が90℃
以下であっても制御装置により電気ヒータ70への通電
が行われる。この通電により、電気ヒータ70が加熱さ
れ、ヒートパイプ69の加熱端69bに熱が伝達され、
この熱がヒートパイプ69を介してヒートパイプ69の
放熱端69aに瞬時に伝達され、感温ケース27を介し
て内部のワックス25に伝達され、ワックス25の体積
膨張によりピストンロッド29が下方に移動され、バイ
パス弁61によりバイパス通路59が閉じられ、同時に
主弁41が開とされ、冷却水は矢符Bに示すようにハウ
ジング21内に流入した後、ラジエータで冷却されエン
ジンに循環される。
程度の温度でも開弁することが可能になり、エンジンの
安全性を確保することができる。以上のように構成され
たサーモスタット弁装置では、感温ケース27にヒート
パイプ69の放熱端69aを熱的に接続し、ヒートパイ
プ69の加熱端69bをハウジング21の外側に配置さ
れる電気ヒータ70に熱的に接続したので、電気ヒータ
70を冷却水流路に配置される感温ケース27内に配置
する必要がなくなり、開弁温度制御に対する信頼性を従
来より大幅に向上することができる。
材71を配置したので、ヒートパイプ69が冷却水の温
度の影響を受けることがなくなり、電気ヒータ70から
の熱量を感温ケース27内のワックス25に確実に伝達
することができる。
ス27をハウジング21側に固定したので、感温ケース
27を別途支持する必要がなくなり構造を簡易にするこ
とができる。さらに、上述したサーモスタット弁装置で
は、感温ケース27に凹部27aを形成し、この凹部2
7aにヒートパイプ69の放熱端69aを嵌挿したの
で、ヒートパイプ69の放熱端69aの伝熱面積を増大
することができ、また、感温ケース27内のワックス2
5を均等に加熱することができる。
を配置し、感温ケース27の外周に、主弁41の閉時に
主弁41の内周部が当接される環状突部27bを形成し
たので、主弁41の閉時において、感温ケース27と主
弁41の内周部との間の間隙から冷却水が漏洩すること
を容易,確実に防止することができる。そして、上述し
たサーモスタット弁装置では、ピストンロッド29にバ
イパス弁61を固定したので、バイパス通路69の開閉
を行うことができる。
27を断熱部材71によりハウジング21側に支持した
例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定
されるものではなく、感温ケース27を別部材によりハ
ウジング21側に支持しても良く、また、感温ケースを
ハウジングと一体にしても良い。また、上述した実施形
態では、ダイヤフラム式のサーモスタット弁装置に本発
明を適用した例について説明したが、本発明はかかる実
施形態に限定されるものではなく、例えば、アキュムレ
ータ式のサーモスタット弁装置にも適用することができ
る。
タからの冷却水のエンジンへの入口流路にサーモスタッ
ト弁装置を配置した例について説明したが、本発明はか
かる実施形態に限定されるものではなく、エンジンから
のラジエータへの出口流路にサーモスタット弁装置を配
置しても良い。
タット弁装置では、感温ケースにヒートパイプの放熱端
を熱的に接続し、ヒートパイプの加熱端をハウジングま
たはハウジングの外側に配置される電気ヒータに熱的に
接続したので、電気ヒータを冷却水流路に配置される感
温ケース内に配置する必要がなくなり、開弁温度制御に
対する信頼性を従来より大幅に向上することができる。
ートパイプを囲繞して断熱部材を配置したので、ヒート
パイプが冷却水の温度の影響を受けることがなくなり、
電気ヒータからの熱量を感温ケース内のワックスに確実
に伝達することができる。また、この断熱部材により感
温ケースをハウジング側に固定したので、感温ケースを
別途支持する必要がなくなり構造を簡易にすることがで
きる。
温ケースに凹部を形成し、この凹部にヒートパイプの放
熱端を嵌挿したので、ヒートパイプの放熱端の伝熱面積
を増大することができ、また、感温ケース内のワックス
を均等に加熱することができる。請求項4のサーモスタ
ット弁装置では、感温ケースを囲繞して主弁を配置し、
感温ケースの外周に、主弁の閉時に主弁の内周部が当接
される環状突部を形成したので、主弁の閉時において、
感温ケースと主弁の内周部との間の間隙から冷却水が漏
洩することを容易,確実に防止することができる。
ストンロッドにバイパス弁を固定したので、バイパス通
路の開閉を行うことができる。
示す断面図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 ハウジング(21)の開口部(21a)
に、感温ケース(27)内に収容されるワックス(2
5)の温度による体積変化を利用してピストンロッド
(29)を移動するサーモスタット本体(23)を配置
するとともに、前記感温ケース(27)を前記ピストン
ロッド(29)より内方に配置して前記ハウジング(2
1)側に固定し、前記サーモスタット本体(23)の外
側に、前記ピストンロッド(29)の移動に連動して前
記開口部(21a)を開閉する主弁(41)を配置して
なるサーモスタット弁装置において、 前記感温ケース(27)にヒートパイプ(69)の放熱
端(69a)を熱的に接続するとともに、前記ヒートパ
イプ(69)の加熱端(69b)を前記ハウジング(2
1)またはハウジング(21)の外側に配置される電気
ヒータ(70)に熱的に接続してなることを特徴とする
サーモスタット弁装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のサーモスタット弁装置に
おいて、 前記ヒートパイプ(69)を囲繞して断熱部材(71)
を配置するとともに、この断熱部材(71)により前記
感温ケース(27)を前記ハウジング(21)側に固定
してなることを特徴とするサーモスタット弁装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のサーモスタット
弁装置において、 前記感温ケース(27)に凹部(27a)を形成し、こ
の凹部(27a)に前記ヒートパイプ(69)の放熱端
(69a)を嵌挿してなることを特徴とするサーモスタ
ット弁装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
サーモスタット弁装置において、 前記感温ケース(27)を囲繞して主弁(41)を配置
するとともに、前記感温ケース(27)の外周に、前記
主弁(41)の閉時に前記主弁(41)の内周部が当接
される環状突部(27b)を形成してなることを特徴と
するサーモスタット弁装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の
サーモスタット弁装置において、 前記ピストンロッド(29)にバイパス弁(61)を固
定してなることを特徴とするサーモスタット弁装置。
Priority Applications (1)
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JP02905997A JP3745485B2 (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | サーモスタット弁装置 |
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Publications (2)
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JPH10220633A true JPH10220633A (ja) | 1998-08-21 |
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-
1997
- 1997-02-13 JP JP02905997A patent/JP3745485B2/ja not_active Expired - Fee Related
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