JPH10220628A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH10220628A
JPH10220628A JP3262097A JP3262097A JPH10220628A JP H10220628 A JPH10220628 A JP H10220628A JP 3262097 A JP3262097 A JP 3262097A JP 3262097 A JP3262097 A JP 3262097A JP H10220628 A JPH10220628 A JP H10220628A
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JP
Japan
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valve
plunger
valve body
valve seat
flow path
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JP3262097A
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English (en)
Inventor
Eiichi Ito
栄一 伊藤
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Nok Corp
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低デューティ域での流量値のばらつきを小さ
くするとともに大きな流量も確保することのできる電磁
弁を提供することである。 【解決手段】 第1プランジャ8のセンタポスト6側に
設けた凹部16内にプランジャガイド19を介して摺動
自在に第2プランジャ9が挿入されている。スプリング
23のセット荷重は流量特性に応じて適宜設定し、スプ
リング25のセット荷重は微小に設定する。凹部16底
面と第1プランジャ8のバルブシート側とを連通する小
径のオリフィス17が設けられている。低デューティ域
では第2プランジャ9のみが作動してオリフィス17を
開閉し、中・高デューティ域では第1プランジャ8も作
動して流路5を開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、内燃機関
の制御系等の各種流体回路の制御用に適用し得る電磁弁
に関し、特にデューティ制御により流量を制御する電磁
弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電磁弁としては図9に示
すようなものがある。この電磁弁100はバルブシート
104に対して接離自在に設けられるプランジャ108
を備え、このプランジャ108をソレノイド本体102
の電磁吸引力によってバルブシート104から離間させ
るようになっている。プランジャ108は、スプリング
123により通常バルブシート104に当接する方向に
付勢されており、常時閉弁状態となっている。バルブシ
ート104には流路105が開口しており、この流路1
05がプランジャ108によって閉塞されている。
【0003】そして、ソレノイド本体102に通電する
ことによってプランジャ108を電磁吸引し、プランジ
ャ108をバルブシート105から離間して流体を制御
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の場合には、低デューティ域(特に立ち上が
り直後のデューティ比)において、その制御流量がばら
ついてしまうため、その公差が狭くなった場合には、製
作が困難となっていた。
【0005】このため、各構成部品の寸法公差を厳しく
管理したり、構成部品(スプリング,コイル等)を規格
に合うように変更したり、あるいは、低デューティ域
(低流量)用のソレノイドバルブと高デューティ域(高
流量)用のソレノイドバルブを2個使用する必要があっ
た。
【0006】また、立ち上がりデューティ比付近の低デ
ューティ域の流量を小さくし、しかもその公差を小さく
する必要が生じた場合には、流路の途中に小径のオリフ
ィスを設けることが考えられる。しかし、この方法で
は、最大流量の確保が難しくなる。
【0007】本発明は、かかる従来技術の課題を解決す
るためになされたものであって、その目的とするところ
は、低デューティ域での流量値のばらつきを小さくする
とともに大きな流量も確保することのできる電磁弁を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、第1弁座に対して接離自在に設けら
れ、該第1弁座に開口する第1流路を開閉する第1弁体
と、前記第1弁体と一体に設けられた第2弁座に対して
接離自在に設けられ、該第2弁座に開口し、第1流路よ
り流量の小さい第2流路を開閉する第2弁体と、前記第
1弁体及び第2弁体に対して前記第1弁座及び第2弁座
と反対側に設けられた固定子と、前記固定子の回りを取
り囲むように配置されたコイルと、前記固定子と前記第
1弁体及び第2弁体との間に介装された第1付勢手段及
び第2付勢手段と、を備え、前記第1弁体及び第2弁体
をそれぞれ第1付勢手段及び第2付勢手段によって押圧
して常時閉弁状態に保持し、前記コイルの電磁吸引力に
よって前記各付勢手段の付勢力に抗して前記第1弁体及
び第2弁体をそれぞれ前記第1弁座及び第2弁座から離
間させて開弁し、前記コイルに印加する電流のデューテ
ィ比を変化させて前記第1流路及び第2流路の開閉を制
御する電磁弁であって、前記第1弁体が前記第1弁座か
ら離間するデューティ比の方が前記第2弁体が前記第2
弁座から離間するデューティ比よりも大きくなるように
前記第1付勢手段及び第2付勢手段の付勢力並びに前記
第1弁体と前記固定子との距離及び前記第2弁体と前記
固定子との距離の少なくともいずれか一方が設定されて
いることを特徴とする。
【0009】ここで、コイルに印加される平均電流値は
印加される電流のデューティ比に比例して増大するの
で、コイルの第1弁体及び第2弁体に対する吸引力はコ
イルに印加される電流のデューティ比に比例して増大す
る。
【0010】一方、第1弁体及び第2弁体はそれぞれ第
1付勢手段及び第2付勢手段の付勢力に抗してコイルに
よって固定子側に吸引されて第1弁座及び第2弁座から
離間するので、第1弁体及び第2弁体がそれぞれ第1弁
座及び第2弁座から離間する際のコイルの吸引力はそれ
ぞれ第1付勢手段及び第2付勢手段の付勢力によって定
まる。また、第1弁体及び第2弁体に対する固定子側へ
の吸引力は電磁力であるから、固定子と第1弁体との距
離及び固定子と第2弁体との距離にも依存する。すなわ
ち、第1弁体及び第2弁体がそれぞれ第1弁座及び第2
弁座から離間する際のコイルの吸引力は、第1付勢手段
及び第2付勢手段の付勢力並びに固定子と第1弁体との
距離及び固定子と第2弁体との距離の少なくともいずれ
か一方を設定することによって定まる。
【0011】従って、第1弁体が第1弁座から離間する
デューティ比の方が第2弁体が第2弁座から離間するデ
ューティ比よりも大きくなるように第1付勢手段及び第
2付勢手段の付勢力並びに第1弁体と前記固定子との距
離及び第2弁体と前記固定子との距離の少なくともいず
れか一方を設定すれば、コイルの吸引力が弱い低デュー
ティ域では、第1流路は第1付勢手段の付勢力により第
1弁体によって閉じられたままで、第1流路より流量の
小さい第2流路が第2弁体によって開閉されることとな
るので、流量を小さくすることができる。一方、コイル
の吸引力が強い中・高デューティ域では、第1弁体が第
1付勢手段の付勢力に抗して第1流路を開閉するので、
大きな流量を確保することもできる。すなわち、低デュ
ーティ域での流量値のばらつきを小さくするとともに大
きな流量も確保することができる。
【0012】第2の発明は、第1の発明において、前記
第1弁体には、一端が前記第2弁座に開口し、他端が前
記第1弁座に対向して開口し、前記第2流路を前記第1
流路と連通させる連通路が設けられていることを特徴と
する。
【0013】このようにすれば、第1流路と第2流路と
を容易に連通することができる。また、連通路が第1弁
体内に設けられるので、電磁弁を大型化させることもな
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
【0015】図1は、本発明の実施形態に係る電磁弁1
の概略構成を示す断面図である。
【0016】2は、電磁弁1に適用するソレノイド本体
を示しており、このソレノイド2を作動させることによ
って、ソレノイド2に一体的に組み付けたバルブボディ
3の第1弁座としてのバルブシート4に開口する第1流
路としての流路5を開閉するものである。
【0017】ソレノイド2の概略構成は、固定子として
の磁性体製のセンタポスト6と、このセンタポスト6と
同軸的に配置されるコイル7と、コイル7内であってセ
ンタポスト6と同軸的に配置される第1弁体としての第
1プランジャ8及び第2弁体としての第2プランジャ9
と、これらの部材を収納するとともに、センタポスト6
と第1プランジャ8及び第2プランジャ9間の磁路を形
成するカバープレート10と、からなる。
【0018】コイル7は、両端に径方向外方に延びる外
向きフランジ部11a,11bを有する樹脂製のボビン
11に巻かれている。そして、ボビン11の一方の開口
部にはセンタポスト6が挿入されており、他方の開口部
にはセンタポスト6と同軸的で往復動自在に第1プラン
ジャ8及び第2プランジャ9が挿入されている。
【0019】センタポスト6は略円柱状で、第1プラン
ジャ8及び第2プランジャ9が磁気吸着される磁気吸着
面と反対側の端部に軸方向の突出部12が設けられ、カ
バープレート10の貫通孔13に突出部12を挿入して
かしめることにより固定している。
【0020】一方、第1プランジャ8及び第2プランジ
ャ9は、ボビン11の他方の開口部に往復動自在に挿入
されており、第1プランジャ8は一部ボビン11より軸
方向外側に出ている。この出ている部分の外周には、カ
バープレート10からの磁路を第1プランジャ8に案内
するためのアンダープレート14が設けられている。
【0021】このように構成された各部材はアンダープ
レート14側及びセンタポスト6の突出部12を露出し
た状態でモールド樹脂部15によって全周的に被覆さ
れ、このモールド樹脂部15を介して磁性体製のカバー
プレート10によりカバーされている。また、バルブシ
ート4がセンタポスト6及び第1プランジャ8及び第2
プランジャ9と同軸的となるように、カバープレート1
0をバルブボディ3にかしめて固定することにより、ソ
レノイド2とバルブボディ3とを一体的に組み付けてい
る。モールド樹脂部15にはコネクタ31が一体に設け
られており、コネクタ31の中央部にはターミナル32
が突出している。
【0022】ボビン11の外向きフランジ部11aとア
ンダープレート14との間にはシールのためにOリング
33が装着され、ボビンの外向きフランジ部11b側の
端部とカバープレート10との間にもセンターポスト6
の外周に沿ってOリング34が装着されている。また、
アンダープレート14とバルブボディ3との間にもOリ
ング35が装着されている。
【0023】図2は図1の第1プランジャ8及び第2プ
ランジャ9周辺の拡大図である。
【0024】第1プランジャ8と第2プランジャ9は、
いずれも軸方向の凹部を有する有底円筒形状をなす。
【0025】第1プランジャ8はセンタポスト6側に凹
部16を有し、その底面には第2弁座としての平坦面が
形成されており、バルブボディ3側と凹部16とを連通
する連通路としての軸方向のオリフィス17が軸心部に
設けられている。本実施形態では、第2流路は連通路と
一体に設けられている。また、第1プランジャ8の外周
面には、軸方向のスリット18が周方向に等配されてい
る。凹部16の内周面には非磁性体からなる円筒形状の
プランジャガイド19が設けられている。第1プランジ
ャ8のバルブボディ側端面8a及びセンタポスト側端面
8bには、それぞれバルブボディ3及びセンタポスト6
と衝突する際の衝撃を和らげるために環状の弾性体から
なる緩衝部材20,21が設けてある。センタポスト側
端部の外周には段部22が設けられ、センタポスト6の
バルブボディ側端面6aの段部6bとの間に第1付勢手
段としてのスプリング23が装着されている。このスプ
リング23に付勢されて第1プランジャ8は、センタポ
スト6と反対側に設けられたバルブシート4に圧接し、
流路5を閉じる。
【0026】第1プランジャ8の凹部16には、プラン
ジャガイド19を介して第2プランジャ9が摺動自在に
挿入されている。第2プランジャ9はセンタポスト6側
に凹部24を有し、凹部底面とセンタポスト6のバルブ
ボディ側端面6aとの間に第2付勢手段としてのスプリ
ング25が装着されている。第2プランジャ9の外周面
にも同様に軸方向のスリット26が周方向に等配されて
いる。第2プランジャ9の第1プランジャ側端面9aと
センタポスト側端面9bには、それぞれ第1プランジャ
8及びセンタポスト6と衝突する際の衝撃を和らげるた
めに環状の弾性体からなる緩衝部材27,28が設けら
れている。
【0027】以下、電磁弁1の動作について説明する。
【0028】電磁弁1は、ソレノイド2に断続的に電流
を流して空気等の流量をデューティ制御するものであ
る。
【0029】このとき、電流のON時間をton,OFF
時間をtoff ,周期をTとすると、デューティ比fd
は、 fd =ton/(ton+toff )=ton/T で表される。
【0030】このように、デューティ比は一周期に対す
るON時間の比であるから、ソレノイド2に印加される
電流の平均値はデューティ比に比例する。ソレノイド2
の第1プランジャ8及び第2プランジャ9に対する磁気
吸引力は印加される電流の平均値に比例するので、磁気
吸引力はデューティ比に比例することとなる。
【0031】第1プランジャ8はスプリング23の付勢
力に抗してセンタポスト6側に吸引され、第2プランジ
ャ9はスプリング25の吸引力に抗してセンタポスト6
側に吸引されるのであるから、スプリング23のセット
荷重は要求される流量特性に応じて適宜設定し、スプリ
ング25のセット荷重は微小に設定すれば、第2プラン
ジャ9は磁気吸引力の小さい低デューティ域で作動し、
第1プランジャ8はより磁気吸引力の大きい中・高デュ
ーティ域で作動するようになる。
【0032】以下、第1ニップル29に負圧(例えば、
−66.7kPa(=−500mmHg))が印加され
た場合を例として説明する。
【0033】ソレノイド2に通電していない状態では、
図3に示すように、第1プランジャ8はスプリング23
の付勢力によりセンタポスト6から離間してバルブシー
ト4に当接し、第2プランジャ9はスプリング25の付
勢力によりセンタポスト6から離間して第1プランジャ
8の凹部16底面に当接している。
【0034】低デューティ域では、磁気吸引力が小さい
ため、第1プランジャ8は作動せず、第2プランジャ9
のみがスプリング25の付勢力に抗して印加電流に応答
して作動する。この状態を示すのが図4である。流体は
第2ニップル30→スリット18→センタポスト端面6
a・第1プランジャ端面8b間→スリット26→第2プ
ランジャ端面9a・第1プランジャ凹部16底面間→オ
リフィス17→第1ニップル29の流路をたどる。
【0035】このとき、第2プランジャ9のストローク
を十分大きくとると、流量は第1プランジャ8のオリフ
ィス17の径のみで規定される。一方、第2プランジャ
9のストロークが小さいと、流量は第1プランジャ8の
オリフィス17の径と第2プランジャ9のストロークの
両方あるいは第2プランジャ9のストロークのみにより
規定されるため、オリフィス17の径のみで規定される
場合に比べばらつきが大きくなってしまう。従って、第
2プランジャ9のストロークを十分大きくとることによ
り、ばらつきが小さくなり、厳しい公差にも対応できる
ようになる。
【0036】中・高デューティ域では、磁気吸引力が大
きいため、第1プランジャ8もスプリング23の付勢力
に抗して吸引される。この状態を示すのが図5である。
流体は第2ニップル30→第1プランジャ端面8a・バ
ルブシート4間→第1ニップル29の流路をたどるの
で、大きな流量を確保することができる。
【0037】第1プランジャ8のみが作動する場合の流
量特性を図6、第2プランジャ9のみが作動する場合の
流量特性を図7、第1プランジャ及び第2プランジャが
作動する場合の流量特性を図8に示す。図7からわかる
ように、第2プランジャ9のみであれば、低デューティ
域での流量を小さくするとともに公差を小さくすること
ができるものの最大流量が小さくなってしまう。一方、
図6からわかるように、第1プランジャ8のみであれ
ば、最大流量を大きくすることはできるが、低デューテ
ィ域では制御流量がばらついてしまう。これに対して、
図8からわかるように、本発明に係る電磁弁1は、低デ
ューティ域で制御流量のばらつきが小さく、厳しい公差
にも対応可能であるとともに中・高デューティ域で最大
流量を確保することもできる。
【0038】本実施形態では、スプリング23及びスプ
リング25を上述のように設定することにより第1プラ
ンジャ8及び第2プランジャ9が作動するデューティ域
を設定している。しかし、第1プランジャ8及び第2プ
ランジャ9に作用するセンタポスト6側への吸引力は電
磁力であるから、吸引力をF1 ,センタポスト6と対向
する第1プランジャ8の端面の面積をA1 ,センタポス
ト6と第1プランジャ8との距離をl1 ,定数をkとお
くと、 F1 =kA1 /l1 2(第2プランジャ9についても同
様) が成り立ち、吸引力はセンタポスト6と第1プランジャ
8との距離,センタポスト6と第2プランジャ9との距
離に依存し、また第1プランジャ8の端面の面積,第2
プランジャ9の端面の面積にも依存するものである。従
って、第1プランジャ8及び第2プランジャ9が作動す
るデューティ域を設定するためには、センタポスト6と
第1プランジャ8及び第2プランジャ9との距離を設定
するようにしてもよい。また、スプリング23及びスプ
リング25の付勢力と、センタポスト6と第1プランジ
ャ8及び第2プランジャ9との距離との両方を設定する
ようにしてもよい。
【0039】第1プランジャ8とセンタポスト6との間
隔をdAとし、第2プランジャ9とセンタポスト6との
間隔をdBとし(図2参照)、dA,dBの関係とをd
A>dBとすることにより、第1プランジャ8がセンタ
ポスト6の端面6aに衝突する際の衝撃は、まず、第2
プランジャ9の緩衝部材27によって低減され、次に、
第1プランジャ8の緩衝部材21によって低減されるこ
ととなる。このようにすれば、作動音の低減を図ること
もできる。
【0040】本実施形態では、プランジャを直列に2段
に設けているが、同様の構成でプランジャを多段に設け
るようにすれば、より多段階的に流量制御を行うことが
できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、ソレノイドの吸引力が弱い低デューティ域では、第
1付勢手段の付勢力により第1流路は第1弁体によって
閉じられたままで、第1流路より流量の小さい第2流路
が第2弁体によって開閉されることとなるので、流量を
小さくすることができる。一方、ソレノイドの吸引力が
強い中・高デューティ域では、第1弁体が第1付勢手段
の付勢力に抗して第1流路を開閉するので、大きな流量
を確保することもできる。すなわち、低デューティ域で
の流量値のばらつきを小さくするとともに大きな流量も
確保することのできる。
【0042】第2の発明によれば、第1流路と第2流路
とを容易に連通することができる。また、連通路が第1
弁体内に設けられるので、電磁弁を大型化させることも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態に係る電磁弁の概略構
成を示す断面図である。
【図2】図2は本発明の実施形態に係る電磁弁の第1プ
ランジャ及び第2プランジャ周辺の拡大断面図である。
【図3】図3は本発明の実施形態に係る電磁弁の非通電
時の第1プランジャ及び第2プランジャの状態を示す図
である。
【図4】図4は本発明の実施形態に係る電磁弁の低デュ
ーティ域での第1プランジャ及び第2プランジャの状態
を示す図である。
【図5】図5は本発明の実施形態に係る電磁弁の中・高
デューティ域での第1プランジャ及び第2プランジャの
状態を示す図である。
【図6】図6は本発明の実施形態に係る電磁弁の第1プ
ランジャのみを作動させた場合のデューティ比と流量と
の関係を示すグラフである。
【図7】図7は本発明の実施形態に係る電磁弁の第2プ
ランジャのみを作動させた場合のデューティ比と流量と
の関係を示すグラフである。
【図8】図8は本発明の実施形態に係る電磁弁のデュー
ティ比と流量との関係を示すグラフである。
【図9】図9は従来の電磁弁の概略構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1,100 電磁弁 2,102 ソレノイド本体 3 バルブボディ 4 バルブシート 5 流路 8 第1プランジャ 9 第2プランジャ 16 凹部 17 オリフィス 20,21,27,28 緩衝部材 23,25 スプリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1弁座に対して接離自在に設けられ、
    該第1弁座に開口する第1流路を開閉する第1弁体と、 前記第1弁体と一体に設けられた第2弁座に対して接離
    自在に設けられ、該第2弁座に開口し、第1流路より流
    量の小さい第2流路を開閉する第2弁体と、 前記第1弁体及び第2弁体に対して前記第1弁座及び第
    2弁座と反対側に設けられた固定子と、 前記固定子の回りを取り囲むように配置されたコイル
    と、 前記固定子と前記第1弁体及び第2弁体との間に介装さ
    れた第1付勢手段及び第2付勢手段と、 を備え、 前記第1弁体及び第2弁体をそれぞれ第1付勢手段及び
    第2付勢手段によって押圧して常時閉弁状態に保持し、 前記コイルの電磁吸引力によって前記各付勢手段の付勢
    力に抗して前記第1弁体及び第2弁体をそれぞれ前記第
    1弁座及び第2弁座から離間させて開弁し、 前記コイルに印加する電流のデューティ比を変化させて
    前記第1流路及び第2流路の開閉を制御する電磁弁であ
    って、 前記第1弁体が前記第1弁座から離間するデューティ比
    の方が前記第2弁体が前記第2弁座から離間するデュー
    ティ比よりも大きくなるように前記第1付勢手段及び第
    2付勢手段の付勢力並びに前記第1弁体と前記固定子と
    の距離及び前記第2弁体と前記固定子との距離の少なく
    ともいずれか一方が設定されていることを特徴とする電
    磁弁。
  2. 【請求項2】 前記第1弁体には、一端が前記第2弁座
    に開口し、他端が前記第1弁座に対向して開口し、前記
    第2流路を前記第1流路と連通させる連通路が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
JP3262097A 1997-02-03 1997-02-03 電磁弁 Pending JPH10220628A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012219868A (ja) * 2011-04-06 2012-11-12 Denso Corp 電磁弁

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012219868A (ja) * 2011-04-06 2012-11-12 Denso Corp 電磁弁

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