JPH0893957A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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Publication number
JPH0893957A
JPH0893957A JP23386194A JP23386194A JPH0893957A JP H0893957 A JPH0893957 A JP H0893957A JP 23386194 A JP23386194 A JP 23386194A JP 23386194 A JP23386194 A JP 23386194A JP H0893957 A JPH0893957 A JP H0893957A
Authority
JP
Japan
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valve
pressure
conduit
solenoid valve
force
Prior art date
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Pending
Application number
JP23386194A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Ida
田 雅 宏 位
Yoshiyuki Kato
藤 嘉 幸 加
Tatatomi Tokunaga
永 忠 臣 徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁弁において、圧力制限弁機構を内包する
ことで各種液圧機器から機械式の圧力制限弁を省き、コ
ストを低減すること。 【構成】 20は電磁弁であり、外周を覆い被さるよう
に筒状スリーブ21が配設されている。筒状スリーブ2
1内は、軸方向に摺動自在な可動コア22と、可動コア
22に固定されたロッド23と、ロッド23を内挿する
コア24と、コアを介してロッド23の開弁方向に付勢
しているバネ25とにより構成されている。電磁石装置
26は、筒状に巻回される電磁コイル27を一体的に成
形されており、その電磁コイル27の外周上に嵌合され
るケース28とからなっている。ケース28は磁力線を
部分的にしぼるための穴29を有している。電磁石装置
26はリング30を介して筒状スリーブ21に固定され
ている。弁接続ポート31、32、33を有するケーシ
ングブロック36に筒状スリープ21と電磁石装置26
とが固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力制限弁機構を内包
することで各種の液圧機器から機械的な圧力制限弁機構
を省略することができる電磁弁に関するものであり、各
種の液圧機器例えばアンチロックブレーキ装置等、多岐
にわたって使用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁弁は、特開平4−30718
6号公報に開示されるように、ケーシングに設けられた
縦孔と、該縦孔内に収容されていて同軸方向に延在した
磁気可動子と、該磁気可動子によって戻しばねの力に抗
して弁座に向かって可動な閉止体と、前記ケーシングに
固着されていて前記閉止体寄りで前記縦孔を制限しかつ
貫通孔を有する制限壁とを備え、前記縦孔並びに前記貫
通孔を弁接続ポートの1つと連通させる形式の、電磁作
動式2ポート2位置切換え弁において、制限壁が、閉止
体から離反した方の側に、第2の弁座を有し、該弁座に
は貫通孔が開口しており、前記第2の弁座には、同軸方
向に延在する通路を有する第2の閉止体が係合し、該第
2の閉止体が第1閉止体寄り側に第1弁座を有し、前記
第2閉止体が第2のばねの作用下で前記第2の弁座に支
持されており、前記第2のばねのプレロード力が、磁気
可動子によって発生される閉弁力よりも大であることを
特徴とする電磁作動式2ポート2位置切換え弁として構
成されている。
【0003】前述した遮断弁の位置では、電磁コイルが
未励起状態にあるため戻しばねが第1閉止体を弁座に対
して間隔をおいて保持しているので、遮断弁は通流位置
を占めている。該通流位置では圧力媒体は、第2閉止体
寄りの弁接続ポートを通ってケーシングブロックの取り
付け孔内へ流入し、第2閉止体の通路を経て開いた弁座
を通り、ケーシングの横孔及び第1閉止体寄りの弁接続
ポートを通る。また前記とは逆方向に流動することが可
能である。
【0004】電磁コイルが励起されると、磁気可動子に
作用する磁力は戻しばねの対抗力を克服するので、磁気
可動子の部分ストロークを経たのち第1閉止体は第2閉
止体の弁座に当接する。こうして閉止位置を占める遮断
弁は弁ユニットを通る圧力媒体流を閉止する。
【0005】遮断弁の閉止時に第1閉止体よりの弁接続
ポートに繋がる部位側に高い圧力が発生した場合、この
高圧は第1閉止体寄りの弁接続ポートと横孔とを経て、
弁座内で働く第2閉止体55の横断面に作用する。圧力
制限弁の応答圧を超えると、圧力媒体によって第2閉止
体に対して及ぼされる開弁力は第2のばねのプレロード
を克服する。従って第2閉止体は弁座から離間し、こう
して圧力媒体部分流量はスリーブを通ってケーシングブ
ロックの第2閉止体寄りの弁接続ポートへ流出すること
ができる。第2の閉止体のこの極めて小さなストローク
時には遮断弁は閉弁したままの状態にある。それという
のは、磁気可動子によって発生される閉弁力と、なお有
効な磁気可動子のストローク残分とが、第1閉止体を第
2閉止体の弁座に係合させた状態に維持することを保証
するからである。第1閉止体寄りの弁接続ポートに繋が
る部位内の許容不能に高い圧力を減圧したのち圧力制限
弁はその閉弁位置へ復帰する。電磁コイルを消勢する
と、磁気可動子に作用する磁界は崩壊し、かつ戻しばね
は該磁気可動子及びプッシュロッドを第1閉止体と共
に、遮断弁の通流位置へ移動させる。
【0006】この電磁弁は、圧力制限弁を並列接続した
遮断弁として構成されている。
【0007】次に、前記電磁弁を備えた液圧回路図の一
例を説明する。
【0008】図7に示した接続回路構成図では、TRC
装置及びABS装置を備えた自動車用の油圧ブレーキ装
置1の一部分が示されているにすぎない。油圧ブレーキ
装置1は、リザーバ2を有する圧力発生器として、ブレ
ーキペダルで作動可能な複回路式マスターシリンダ3を
備えている。該マスターシリンダから少なくとも1本の
導管4がブレーキ導管として、油圧消費機器を構成する
少なくとも1つの車輪ブレーキ5に達している。前記導
管4内には、遮断弁40と遮断弁7が配置されている。
遮断弁40は、ばねの作動によって発生可能な通流位置
40aを有し、該通流位置において圧力媒体量がマスタ
ーシリンダー3と車輪ブレーキ5との間を移動すること
ができる。また遮断弁40は、電磁石の作動によって発
生可能な閉止位置40bを有している。該閉止位置40
bでは遮断弁40は、導管4のマスターシリンダー3寄
りの導管部分4aと車輪ブレーキ5寄りの導管部分4b
との間で圧力媒体流を遮断する。遮断弁7は、ばねの作
動によって発生可能な通流位置7aを有し、該通流位置
において圧力媒体量がマスターシリンダー3と車輪ブレ
ーキ5との間を移動することができる。また遮断弁7
は、電磁石の作動によって発生可能な閉止位置7bを有
している。該閉止位置7bでは遮断弁7は、導管部分4
bと車輪ブレーキ寄りの導管部分4cとの間で圧力媒体
流を遮断する。前記リザーバ2から少なくとも1本の導
管8が高圧ポンプの形の圧力源9に達している。前記導
管8内には、遮断弁10が配置されている。
【0009】該遮断弁10は、ばねの作動によって発生
可能な閉止位置10aを有し、該閉止位置において遮断
弁10は、リザーバ2寄りの導管部分8aと高圧ポンプ
の形の圧力源9寄りの導管部分8bとの間で圧力媒体流
を遮断する。また遮断弁10は、電磁石の作動によって
発生可能な通流位置10bを有している。該通流位置1
0bにおいて圧力媒体量が車輪ブレーキ5から高圧ポン
プの形の圧力源9へと移動することができる。前記高圧
ポンプの形の圧力源9から導管11が導管部分4bに達
している。該導管11内には脈動減衰機構12が配置さ
れている。リザーバ13から導管14が導管部分8bに
繋がり高圧ポンプの形の圧力源9に達している。導管部
分4cから導管15が導管部分8bに達している。導管
15内には、遮断弁16が配置されている。該遮断弁1
6は、ばねの作動によって発生可能な閉止位置16aを
有し、該閉止位置において遮断弁16は、導管15の車
輪ブレーキ寄りの導管部分15aと高圧ポンプの形の圧
力源寄りの導管部分15bとの間で圧力媒体流を遮断す
る。また遮断弁16は、電磁石の作動によって発生可能
な通流位置16bを有している。該通流位置16bにお
いて圧力媒体量が車輪ブレーキ5からリザーバ13へと
移動することができる。導管部分4bから導管17が導
管部分8bに達している。該導管17内には、遮断弁1
8と圧力制限弁19が配置されている。該遮断弁18
は、ばねの作動によって発生可能な閉止位置18aを有
し、該閉止位置において遮断弁18は、導管17の導管
部分4b寄りの導管部分17aと圧力制限弁19寄りの
導管部分17bとの間で圧力媒体流を遮断する。また遮
断弁18は、電磁石の作動によって発生可能な通流位置
18bを有している。該通流位置18bにおいて圧力媒
体量が導管部分17aから導管部分17bへと移動する
ことができる。圧力制限弁19は特定の応答圧を超えた
場合にばね力に抗して開弁して、圧力媒体量を導管部分
17bから導管部分8bへ、ひいてはリザーバ13へ放
出制御することができる。従って、圧力制限弁19はブ
レーキ装置1の車輪ブレーキ寄り区域が高圧になるのを
防止している。
【0010】また導管部分4aから導管39が導管部分
17aに達している。該導管39内には圧力制限弁38
が配置されている。該圧力制限弁38は、遮断弁18も
しくは圧力制限弁19の機構が故障した際、特定の応答
圧を超えた場合にばね力に抗して開弁して圧力媒体量を
導管部分17aから導管部分4aへ、ひいてはマスター
シリンダ3へ放出制御することができる。従って圧力制
限弁38はブレーキ装置1の車輪ブレーキ寄り区域が高
圧になるのを防止している。
【0011】トラクションコントロールの作動状況下に
おいて、遮断弁18もしくは圧力制限弁19が故障した
時に遮断弁40と遮断弁7の二つの遮断弁が同時に作動
すると、図7の点線で囲まれた部分の経路は密閉され、
高圧となる。これを防ぐために圧力制限弁38を取り付
け、圧力を逃がすようにしている。
【0012】図7の一点鎖線で囲まれた遮断弁40と圧
力制限弁38は、構造的に纏められて1つの電磁弁を構
成している。この電磁弁が前述した圧力制限弁を並列接
続した遮断弁である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た電磁弁は、圧力制限弁を並列接続した遮断弁として構
成されている電磁弁であり、圧力制限弁そのものを無く
したわけではなく構造も複雑であり、コストもかかる。
【0014】本発明は、電磁弁に圧力制限弁機構を内包
し、各種液圧機器から機械的な圧力制限弁機構を省き、
コストを低減することをその技術的課題とするものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明は、通電状態で弁体が弁座に当接し圧
力媒体流を遮断する電磁弁において、可動コアとコアを
引きつける吸引力が飽和する電流域を前記通電で使用
し、前記飽和する電流域での吸引力を所定圧力と一致さ
せたことを特徴とした電磁弁を構成した。
【0016】好ましくは、通電状態で弁体が弁座に当接
し圧力媒体流を遮断する電磁弁において、磁力線の通路
を部分的にしぼることにより前記飽和する電流域の吸引
力を所定圧力と一致させたことを特徴とする電磁弁を構
成することが望ましい。
【0017】より好ましくは、通電状態で弁体が弁座に
当接し圧力媒体流を遮断する電磁弁において、電磁石装
置を構成するケースに磁力線の通路を部分的にしぼるた
めの穴を有することにより前記飽和する電流域の吸引力
を所定圧力と一致させたことを特徴とする電磁弁を構成
することが望ましい。
【0018】また、通電状態で弁体が弁座に当接し圧力
媒体流を遮断する電磁弁において、電磁石装置を構成す
るケースに磁力線の通路を部分的にしぼるための薄部を
有することにより前記飽和する電流域の吸引力を所定圧
力と一致させたことを特徴とする電磁弁を構成すること
が望ましい。
【0019】
【作用】請求項1の電磁弁は、前述した飽和する電流域
の吸引力を所定圧力に等しくすることによって圧力制限
弁と遮断弁との二つの機能を有している。
【0020】請求項2の電磁弁は、磁力線の通路を部分
的にしぼることにより、前述した飽和する電流域の吸引
力を所定圧力に等しくすることによって圧力制限弁と遮
断弁との二つの機能を有している。
【0021】請求項3の電磁弁は、電磁石装置を構成す
るケースに磁力線の通路を部分的にしぼるための穴を有
することにより、前述した飽和する電流域の吸引力を所
定圧力に等しくすることによって圧力制限弁と遮断弁と
の二つの機能を有している。
【0022】請求項4の電磁弁は、電磁石装置を構成す
るケースに磁力線の通路を部分的にしぼるための薄部を
有することにより、前述した飽和する電流域の吸引力を
所定圧力を所定圧力に等しくすることによって圧力制限
弁と遮断弁との二つの機能を有している。
【0023】通常、電磁石装置を構成するケースは、電
磁コイルが発生する磁力線を有効に使うために磁性体で
作られたケースが用いられている。このケースにおいて
磁力線の通路を部分的にしぼる加工をすると、可動コア
とコアを引きつける吸引力の特性を変えることができ
る。
【0024】従来の電磁弁では、使用電流域での最低吸
引力と最大吸引力との差が大きく、安定した吸引力を得
ることは難しいが、本発明の電磁弁では、使用電流域に
おいて吸引力が飽和するため安定した吸引力を得ること
ができる。
【0025】この飽和する吸引力を所定圧力に等しくし
てやることにより、電磁弁は遮断弁と圧力制限弁との二
つの機能を有することになる。
【0026】この遮断弁と圧力制限弁との二つの機能を
有する電磁弁が本発明の電磁弁である。
【0027】すなわち、電磁コイルが励起されると、可
動コアに作用する磁力はばねの対抗力を克服するので、
可動コアの部分ストロークを経たのち弁体は弁座に当接
するこうして閉止位置を占める遮断弁は弁接続ポートを
通る圧力媒体流を閉止する。
【0028】電磁弁の閉止時に弁接続ポートに繋がる部
位側に高い圧力が発生した場合、この高圧は弁接続ポー
トを経て、弁座に当接している弁体に作用する。該弁体
に作用する高圧が、電磁弁の吸引力に等しい所定圧力を
超えると、圧力媒体によって弁体に対して及ぼされる開
弁力は電磁弁の吸引力を克服する。従って弁体は弁座か
ら離間し、こうして圧力媒体部分流量は別の弁接続ポー
トへ流出することができる。弁接続ポートに繋がる部位
内の高い圧力を減圧したのち弁体は弁座へ復帰する。電
磁コイルを消勢すると、可動コアに作用する磁界は崩壊
し、かつばねは該可動コア及びロッドを、電磁弁の通流
位置へ移動させる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0030】(実施例1)図1に示した接続回路構成図
では、TRC装置及びABS装置を備えた自動車用の油
圧ブレーキ装置1の一部分が示されているにすぎない。
油圧ブレーキ装置1は、リザーバ2を有する圧力発生器
として、ブレーキペダルで作動可能な複回路式マスター
シリンダ3を備えている。該マスターシリンダから少な
くとも1本の導管4がブレーキ導管として、油圧消費機
器を構成する少なくとも1つの車輪ブレーキ5に達して
いる。前記導管4内には遮断弁6と遮断弁7が配置され
ている。遮断弁6は本発明品である圧力制限弁と遮断弁
との二つの機能を有する電磁弁である。該遮断弁6は、
ばねの作動によって発生可能な通流位置6aを有し、該
通流位置において圧力媒体量がマスターシリンダー3と
車輪ブレーキ5との間を移動することができる。また遮
断弁6は、電磁石の作動によって発生可能な閉止位置6
bを有している。該閉止位置6bでは遮断弁6は、導管
4のマスターシリンダー3寄りの導管部分4aと車輪ブ
レーキ5寄りの導管部分4bとの間で圧力媒体流を遮断
する。遮断弁7は、ばねの作動によって発生可能な通流
位置7aを有し該通流位置において圧力媒体量がマスタ
ーシリンダー3と車輪ブレーキ5との間を移動すること
ができる。また遮断弁7は、電磁石の作動によって発生
可能な閉止位置7bを有している。該閉止位置7bでは
遮断弁7は、導管部分4bと車輪ブレーキ寄りの導管部
分4cとの間で圧力媒体流を遮断する。前記リザーバ2
から少なくとも1本の導管8が高圧ポンプの形の圧力源
9に達している。前記導管8内には、遮断弁10が配置
されている。該遮断弁10は、ばねの作動によって発生
可能な閉止位置10aを有し、該閉止位置において遮断
弁10は、リザーバ寄りの導管部分8aと高圧ポンプの
形の圧力源寄りの導管部分8bとの間で圧力媒体流を遮
断する。また遮断弁10は、電磁石の作動によって発生
可能な通流位置10bを有している。該通流位置におい
て圧力媒体量がリザーバ2から高圧ポンプの形の圧力源
9へと移動することができる。前記高圧ポンプの形の圧
力源9から導管11が導管部分4bに達している。該導
管11内には脈動減衰機構12が配置されている。リザ
ーバ13から導管14が導管部分8bに繋がり高圧ポン
プの形の圧力源9に達している。導管部分4cから導管
15が導管部分8bに達している。導管15内には遮断
弁16が配置されている。該遮断弁16は、ばねの作動
によって発生可能な閉止位置16aを有し、該閉止位置
において遮断弁16は、導管15の車輪ブレーキ寄りの
導管部分15aと高圧ポンプの形の圧力源寄りの導管部
分15bとの間で圧力媒体流を遮断する。また遮断弁1
6は、電磁石の作動によって発生可能な通流位置16b
を有している。該通流位置16bにおいて圧力媒体量が
車輪ブレーキ5からリザーバ13へと移動することがで
きる。導管部分4bから導管17が導管部分8bに達し
ている。該導管17内には、遮断弁18と圧力制限弁1
9が配置されている。該遮断弁18は、ばねの作動によ
って発生可能な閉止位置18aを有し該閉止位置におい
て遮断弁18は、導管17の導管部分4b寄りの導管部
分17aと圧力制限弁19寄りの導管部分17bとの間
で圧力媒体流を遮断する。また遮断弁18は、電磁石の
作動によって発生可能な通流位置18bを有している。
該通流位置18bにおいて圧力媒体量が導管部分17a
から導管部分17bへと移動することができる。圧力制
限弁19は特定の応答圧を超えた場合にばね力に抗して
開弁して、圧力媒体量を導管部分17bから導管部分8
bへ、ひいてはリザーバ13へ放出制御することができ
る。従って、圧力制限弁19はブレーキ装置1の車輪ブ
レーキ寄り区域が高圧になるのを防止している。
【0031】トラクションコントロールの作動状況下に
おいて、遮断弁18もしくは圧力制限弁19の機構が故
障した際、遮断弁6と遮断弁7の二つの遮断弁が同時に
作動すると、図1の点線で囲まれた部分の経路は密閉さ
れ、高圧となるが、遮断弁6は、特定の応答圧、開弁力
を超えた場合に吸引力である閉弁力に抗して開弁せら
れ、圧力媒体量を導管部分4bから導管部分4aへ、ひ
いてはマスターシリンダ3へ放出制御することができ
る。従って遮断弁6はブレーキ装置1の車輪ブレーキ寄
り区域が高圧になるのを防止している。
【0032】遮断弁6は、図2、図3又は図4、図5に
示す構成を有している。
【0033】図2、図3に示すように、20は電磁弁で
あり、外周を覆い被さるように筒状スリーブ21が配設
されている。筒状スリーブ21内は、軸方向に摺動自在
な可動コア22と、可動コア22に固定されたロッド2
3と、ロッド23を内挿するコア24と、コアを介して
ロッド23を開弁方向に付勢しているバネ25とにより
構成されている。電磁石装置26は、筒状に巻回される
電磁コイル27を一体的に成形されており、その電磁コ
イル27の外周上に嵌合されるケース28とからなって
いる。ケース28は磁力線を部分的にしぼるための穴2
9を有している。電磁石装置26はリング30を介して
筒状スリーブ21に固定されている。弁接続ポート3
1、32、33を有するケーシングブロック36に筒状
スリープ21と電磁石装置26とが固定されている。
【0034】通常、電磁石装置を構成するケース28
は、電磁コイル27が発生する磁力線を有効に使うため
に磁性体で作られたケースが用いられている。このケー
ス28において磁力線の通路を部分的にしぼるための穴
29を加工をすると、図6に示すように、可動コアとコ
アを引きつける吸引力の特性を変えることができる。
【0035】図6に示すように、従来の電磁弁では、使
用電流域での最低吸引力と最大吸引力との差が大きく、
安定した吸引力を得ることは難しいが、本発明の電磁弁
では、使用電流域において吸引力が飽和するため安定し
た吸引力を得ることができる。
【0036】この飽和する吸引力を所定圧力に等しくし
てやることにより、電磁弁は遮断弁と圧力制限弁との二
つの機能を有することになる。
【0037】この遮断弁と圧力制限弁との二つの機能を
有する電磁弁が本発明の電磁弁である。
【0038】すなわち、電磁コイル27が励起される
と、可動コア22に作用する磁力はバネ25の対抗力を
克服するので、可動コア22の部分ストロークを経たの
ち弁体34は弁座35に当接する。こうして閉止位置を
占める遮断弁は弁接続ポート31を通る圧力媒体流を閉
止する。電磁弁20の閉止時に弁接続ポート31に繋が
る部位側に高い圧力が発生した場合、この高圧は弁接続
ポート31を経て、弁座35に当接している弁体34に
作用する。該弁体34に作用する高圧が電磁弁の吸引力
に等しい所定圧力を超えると、圧力媒体によって弁体3
4に対して及ぼされる開弁力は電磁弁の吸引力を克服す
る。従って弁体34は弁座35から離間し、こうして圧
力媒体部分流量は弁接続ポート32、33へ流出するこ
とができる。弁接続ポート31に繋がる部位内の高い圧
力を減圧したのち弁体34は弁座35へ復帰する。電磁
コイル27を消勢すると、可動コア22に作用する磁界
は崩壊し、かつバネ25は該可動コア22及びロッド2
3を、電磁弁20の通流位置へ移動させる。
【0039】図4、図5に示すように、20は電磁弁で
あり、外周を覆い被さるように筒状スリーブ21が配設
されている。筒状スリーブ21内は、軸方向に摺動自在
な可動コア22と、可動コア22に固定されたロッド2
3と、ロッド23を内挿するコア24と、コアを介して
ロッド23を開弁方向に付勢しているバネ25とにより
構成されている。電磁石装置26は、筒状に巻回される
電磁コイル27を一体的に成形されており、その電磁コ
イル27の外周上に嵌合されるケース28とからなって
いるケース28は磁力線を部分的にしぼるために、ケー
ス28側面部を部分的に薄く加工してある薄部37を有
している。電磁石装置26はリング30を介して筒状ス
リーブ21に固定されている。弁接続ポート31、3
2、33を有するケーシングブロック36に筒状スリー
ブ21と電磁石装置26とが固定されている。
【0040】すなわち、電磁コイル27が励起される
と、可動コア22に作用する磁力はバネ25の対抗力を
克服するので、可動コア22の部分ストロークを経たの
ち弁体34は弁座35に当接する。こうして閉止位置を
占める遮断弁は弁接続ポート31を通る圧力媒体流を閉
止する。電磁弁20の閉止時に弁接続ポート31に繋が
る部位側に高い圧力が発生した場合、この高圧は弁接続
ポート31を経て、弁座35に当接している弁体34に
作用する。該弁体34に作用する高圧が電磁弁の吸引力
に等しい所定圧力を超えると、圧力媒体によって弁体3
4に対して及ぼされる開弁力は電磁弁の吸引力を克服す
る。従って弁体34は弁座35から離間し、こうして圧
力媒体部分流量は弁接続ポート32、33へ流出するこ
とができる。弁接続ポート31に繋がる部位内の高い圧
力を減圧したのち弁体34は弁座35へ復帰する。電磁
コイル27を消勢すると、可動コア22に作用する磁界
は崩壊し、かつバネ25は該可動コア22及びロッド2
3を、電磁弁20の通流位置へ移動させる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧力制限弁機構を内包することで各種液圧機器から機械
的な圧力制限弁機構を省き、コストを低減することを可
能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例1の油圧回路図。
【図2】本実施例1に関わる本発明の電磁弁の断面図。
【図3】本実施例1に関わる本発明の電磁弁の側面図。
【図4】本実施例1に関わる本発明の電磁弁の断面図。
【図5】本実施例1に関わる本発明の電磁弁の側面図。
【図6】本発明の電磁弁の吸引力特性図。
【図7】従来の油圧回路図。
【符号の説明】
1 油圧ブレーキ装置 2、13 リザ
ーバ 3 複回路式マスターシリンダ 4、8、11、14、15、17、39 導管 4a、4b、4c 導管部分 5 車輪ブレーキ 6 本発明の遮断弁 6a 通流位置 6b 閉止位置 7 遮断弁 7a 通流位置 7b 閉止位置 8a、8b 導管部分 9 ポンプ 10 遮断弁 10a 閉止位置 10b 通流位
置 12 脈動減衰機構 15a、15b 導管部分 16 遮断弁 16a 閉止位置 16b 通流位
置 17a、17b、17c 導管部分 18 遮断弁 18a 閉止位置 18b 通流位
置 19、38 圧力制限弁 20 電磁弁 21 筒状スリ
ーブ 22 可動コア 23 ロッド 24 コア 25 ばね 26 電磁石装置 27 電磁コイ
ル 28 ケース 29 穴 30 リング 31 弁接続ポ
ート 32 弁接続ポート 33 弁接続ポ
ート 34 弁体 35 弁座 36 ケーシングブロック 37 薄部 40 遮断弁 40a 通流位置 40b 閉止位

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電状態で弁体が弁座に当接し圧力媒体
    流を遮断する電磁弁において、可動コアとコアを引きつ
    ける吸引力が飽和する電流域を前記通電で使用し、前記
    飽和する電流域での吸引力を所定圧力と一致させたこと
    を特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 請求項1において、磁力線の通路を部分
    的にしぼることにより、前記飽和する電流域の吸引力を
    所定圧力と一致させたことを特徴とする電磁弁。
  3. 【請求項3】 請求項2において、電磁石装置を構成す
    るケースに磁力線の通路を部分的にしぼるための穴を有
    することにより、前記飽和する電流域の吸引力を所定圧
    力と一致させたことを特徴とする電磁弁。
  4. 【請求項4】 請求項2において、電磁石装置を構成す
    るケースに磁力線の通路を部分的にしぼるための薄部を
    有することにより、前記飽和する電流域の吸引力を所定
    圧力と一致させたことを特徴とする電磁弁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7717400B2 (en) 2007-04-19 2010-05-18 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Fluid pressure regulating device
JP2013221652A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Saginomiya Seisakusho Inc 絞り弁装置
WO2019059385A1 (ja) * 2017-09-21 2019-03-28 株式会社アドヴィックス 電磁弁

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