JPH10213339A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH10213339A
JPH10213339A JP9017192A JP1719297A JPH10213339A JP H10213339 A JPH10213339 A JP H10213339A JP 9017192 A JP9017192 A JP 9017192A JP 1719297 A JP1719297 A JP 1719297A JP H10213339 A JPH10213339 A JP H10213339A
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Japan
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flow rate
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water
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JP9017192A
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Hiroshi Kikawa
弘 木川
Takami Ueda
隆美 上田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/02Compressor control
    • F25B2600/025Compressor control by controlling speed
    • F25B2600/0251Compressor control by controlling speed with on-off operation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2700/00Sensing or detecting of parameters; Sensors therefor
    • F25B2700/21Temperatures
    • F25B2700/2117Temperatures of an evaporator
    • F25B2700/21171Temperatures of an evaporator of the fluid cooled by the evaporator
    • F25B2700/21172Temperatures of an evaporator of the fluid cooled by the evaporator at the inlet
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F25B2700/21171Temperatures of an evaporator of the fluid cooled by the evaporator
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の熱源機が複数の空気調和負荷に対して
配置された装置であって、簡易な構成により空気調和負
荷の変動に容易に追従でき、エネルギー浪費が少ない空
気調和装置を得る。 【解決手段】 熱源機1の台数制御を、負荷系熱量だけ
でなく還水温度を設定温度にするための熱量やバイパス
流による熱量の移動を考慮に入れた熱量によって行う。
このため、補助増減段などの余分な機能を用いることな
く、所要の熱源機1の制御を行い、また冷凍機の能力不
足時にも熱源機1にハンチングを生ぜず安定運転する。
また、平均処理演算手段32により増減段直後の温度変
動の不安定な領域の熱量を顕在化させず、また待ち時間
を設定せずに熱源機1を制御する。そして、簡易な構成
により負荷変動に容易に追従してエネルギーを節減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍機やボイラ
等からなる複数の熱源機が、複数の空気調和負荷に対し
て配置された空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図21及び図22は、例えば空気調和・
衛生工学誌 第60巻 第8号55頁「空調設備と自動
制御(その2)」に示された熱源制御方法及び熱源制御
装置における第一の従来の空気調和装置を示す図で、図
21は空気調和装置の回路図、図22は図21の空気調
和装置の動作を説明するフローチャートである。図にお
いて、1はそれぞれ冷水又は温水を発生する冷凍機から
なる熱源機、2は熱源機1のそれぞれに対応して設けら
れた熱源用ポンプで、熱源機1の冷水又は温水を搬送す
る。
【0003】3は熱源機1からの冷水又は温水を混合さ
せる往ヘッダ、4は冷温水のエネルギーを消費する空気
調和負荷、5は空気調和負荷4により冷温水の流量を加
減する二方弁からなる制御弁、6は還り冷温水を混合す
る還ヘッダ、7は送水温度を測定する往温度計、8は還
水温度を測定する還温度計である。
【0004】9は熱源機1、往ヘッダ3、空気調和負荷
4、制御弁5、還ヘッダ6、熱源用ポンプ2及び熱源機
1を順次接続して形成された循環路、10は循環路9に
設けられた流量計、11は熱源制御装置で、流量計10
による負荷流量と還温度計8の還水温度によって適切な
台数の熱源機1を運転する。
【0005】第一の従来の空気調和装置は上記のように
構成され、図22に示すフローチャートのように運転さ
れる。すなわち、ステップ101において熱源制御装置
11は送水温度Tsを往温度計7により、また負荷流量
Qを流量計10による計測値により入力する。次いで、
ステップ102へ進んで送水温度Tsが増段補正スレッ
シュホールド温度、通常12°C以下であればステップ
103へ進み、また増段補正スレッシュホールド温度、
通常12°Cを超えていればステップ104へ進む。
【0006】そして、ステップ103において還温度計
8の還水温度Trの下限値をチェックして、減段補正ス
レッシュホールド温度、通常9°C以上であればステッ
プ105へ進み、また減段補正スレッシュホールド温
度、通常9°C未満であればステップ106へ進む。そ
して、ステップ105において負荷熱量=(Tr−T
s)×Qによって負荷熱量が演算されて、ステップ10
7へ進んで演算された熱量と運転すべき熱源機1台数が
比較される。
【0007】例えば、負荷熱量が台数制御の設定スレッ
シュホールド値f1のときに2台目に増段し、また設定
スレッシュホールド値f3のときに3台目が運転され
る。また、減段については台数制御の設定スレッシュホ
ールド値f4,f2のときにそれぞれ減段する。次に、
ステップ108へ進んで負荷熱量が比較されて、負荷熱
量がf1〜f3の増段位置を超えるとステップ104へ
進み、また負荷熱量がf2やf4で示される減段側の設
定スレッシュホールド値を下回ればステップ106へ進
み、また負荷熱量の増減がなければステップ101へ戻
る。
【0008】そして、ステップ104において、熱源機
1を一台増段して、ステップ109へ進み増段時タイマ
ーによる所定時限経過後、ステップ101へ戻る。ま
た、ステップ106において、熱源機1を一台減段し
て、ステップ110へ進み減段時タイマーによる所定時
限経過後、ステップ101へ戻る。このように、送水温
度が12°C以上の場合に補助増段として熱源機1の増
段を行い、還水温度が9°C未満の場合に補助減段とし
て熱源機1の減段を行う。しかし、通常時の台数制御は
予め決定された負荷熱量の設定スレッシュホールド値に
対応した増減段が行われる。
【0009】そして、上述のように熱源機1を制御する
ことにより熱源機1の台数制御における負荷熱量の設定
スレッシュホールド値を最適化し、すなわち空気調和負
荷4に与えられた熱量又は流量を計測して、その値に基
づいて熱源機1の運転台数決定、すなわち台数制御が行
われる。また、送水温度及び還水温度に応じて空気調和
負荷4の大きさに関わらず、熱源機1の運転台数を増加
又は減少、すなわち補助増減段が行われる。これによっ
て、空気調和負荷4側の熱量又は流量に対して適切な台
数の熱源機1が運転されるようになっている。
【0010】また、図23〜図26は、既に提案されて
いる第二の従来の空気調和装置を示す図で、図23は空
気調和装置の回路図、図24〜図26は図23の空気調
和装置の動作を説明するフローチャートである。図にお
いて、前述の図21及び図22と同符号は相当部分を示
し、11は熱源制御装置であり、補助増減段カウント手
段12及び予め設定された増減段設定位置を補助増減段
カウント手段12のカウント頻度により微小に変化させ
る台数切替ポイント設定手段13が設けられている。
【0011】第二の従来の空気調和装置は上記のように
構成され、図24〜図26に示すフローチャートのよう
に運転される。なお、図24〜図26中において前述の
図22のフローチャートのステップ番号と同番号のステ
ップでは説明を省略するが図22のフローチャートにお
ける動作と同じ動作が行われる。すなわち、ステップ2
01において頻度を記憶するR(n)を0にクリアす
る。これにより、第二の従来の空気調和装置では熱源機
1が三台であるのでn=4となる。そして、ステップ2
01によりR(1)〜R(4)の値を0にする。
【0012】次に、通常時の熱源機1の増段を行う負荷
熱量又は負荷流量がf1の値にあることを考慮する。そ
して、ステップ107において補助増段が起こる頻度を
補助増減段カウント手段12により記憶する。その頻度
が予め定めた値を超えた場合に、台数切替ポイント設定
手段13により、例えばf1/100(1%に相当)分
だけ本来の負荷熱量の設定値を減じた位置に設定値を変
化させる。すなわち、新たな設定値は次の式1で示され
る。なお、極端な補正による増減段の逆転を防ぐための
補正最小値f1minを予め定めておく。
【0013】
【数1】
【0014】以上の制御はステップ202において行わ
れる。すなわち、ステップ102で増段が指定される
と、ステップ202の詳細を示す図25のフローチャー
トにおけるステップ203へ進む。そして、現状負荷熱
量がf1よりも小さい場合にはステップ204へ進み、
カウントアップすべき記憶手段のポイントであるアドレ
スn=1を選択する。また、現状負荷熱量がf1よりも
大きい場合にはステップ205へ進み、アドレスn=3
を選択する。
【0015】なお、ステップ203〜ステップ205は
ステップ107における増段位置f1,f3と補助増段
の対応を決めるものである。また、熱源機1が三台以上
のときには、その対応をとるだけの条件分岐を加えるこ
とによって対応することができる。次いで、ステップ2
06へ進んで補助増段カウント数を+1し、ステップ2
07へ進み補助増段の回数R(n)が予め定められた回
数K1よりも少ない場合にはステップ104へ進み、回
数K1よりも多い場合にはステップ208へ進む。
【0016】ステップ208において前述の式1で示さ
れた分だけ、通常時の熱源機1増段ポイントfn(n=
1ならf1、n=3ならf3)を微小に減少させて新し
く設定する。次に、ステップ209に進んで頻度カウン
ト値を0にクリアしてステップ104へ進む。
【0017】また、逆に補助減段ではスレッシュホール
ドまで水温を下降するために、その温度下降分だけ無駄
に冷却していることになる。このため第二の従来の空気
調和装置では、補助減段が起こる度に例えばf2/10
0(1%に相当)分だけ本来の負荷熱量の設定値を加算
した位置に設定値を変化させる。すなわち、新たな設定
値は次の式2で示される。なお、極端な補正による増減
段の逆転を防ぐための補正最小値f2maxを予め定め
ておく。
【0018】
【数2】
【0019】以上の制御はステップ210において行わ
れる。すなわち、ステップ103で減段が指定される
と、ステップ210の詳細を示す図26のフローチャー
トにおけるステップ211へ進む。そして、現状負荷熱
量がf2よりも大きくf4よりも小さい場合にはステッ
プ212へ進み、カウントアップすべき記憶手段のポイ
ントであるアドレスn=2を選択する。また、現状負荷
熱量がf2とf4の範囲外である場合にはステップ21
3へ進み、アドレスn=4を選択する。
【0020】なお、ステップ211〜ステップ213は
ステップ107における減段位置f2,f4と補助減段
の対応を決めるものである。また、熱源機1が三台以上
のときには、その対応をとるだけの条件分岐を加えるこ
とによって対応することができる。次いで、ステップ2
14へ進んで補助減段カウント数を+1し、ステップ2
15へ進み補助減段の回数R(n)が予め定められた回
数K2よりも少ない場合にはステップ106へ進み、回
数K2よりも多い場合にはステップ216へ進む。
【0021】ステップ216において前述の式2で示さ
れた分だけ、通常時の熱源機1減段ポイントfn(n=
2ならf2、n=4ならf4)を微小に増加させて新し
く設定する。次に、ステップ217に進んで頻度カウン
ト値を0にクリアしてステップ106へ進む。
【0022】また、増減段頻度を測定する周期は次に述
べるようにして設定される。すなわち、図24に示すフ
ローチャートによって頻度を測定する場合の周期がステ
ップ218により指定される。例えば、一週間に周期で
補助増減段周期を測定するのであれば、図示が省略して
あるが一週間タイマーにより割り込みを用いてステップ
218により制御する。そして、ステップ201により
増減段頻度の記録値が0にクリアされる。
【0023】なお、ステップ218における一週間タイ
マーは、一週間以外に適宜な周期に設定することができ
る。また、前述の説明は設定値を一方向のみに移動する
ものとしたが、定期保守等の場合には新たにf1〜f4
で示される通常時の台数切替えポイントをオペレータが
指定することにより、新たな設定点が設定されて上記一
方向移動とは逆方向に設定点を移動するようにすること
が可能である。
【0024】そして、上述のように制御することにより
熱源機1の台数制御における負荷熱量の設定スレッシュ
ホールド値が最適化される。これにより、前述の第一の
従来の空気調和装置における不具合事項が改善される。
すなわち、熱源機1の台数制御における設定スレッシュ
ホールド値が固定である。このために、外気条件の相違
や故障、性能の劣化等により熱源機1の能力と設定スレ
ッシュホールド値との関係が不適切であった場合、増減
段が頻繁に繰り返される。このため、エネルギー消費、
熱源機1の寿命の面において好ましくないという不具合
が改善される。
【0025】また、図27及び図28は、例えば特開昭
59−107130号公報に示された第三の従来の空気
調和装置を示す図で、図27は空気調和装置の回路図、
図28は図27の空気調和装置における冷水温度とエネ
ルギー効率の関係を示すグラフである。図において、前
述の図21及び図22と同符号は相当部分を示し、14
は往ヘッダ3と還ヘッダ6を接続するバイパス管、15
はそれぞれ空気調和制御装置で、それぞれ室温検出器1
6からの検出信号に基づいて室温がその設定値になるよ
うに、対応した制御弁5を制御する信号を出力する。
【0026】11は熱源制御装置で、空気調和制御装置
15からの制御信号に基づいて冷水温度の設定値を増減
すると共に、冷水温度検出手段17に基づいて冷水の温
度がこの設定値になるように動力源又は加熱源18から
熱源機1への入力量を制御する。
【0027】そして、第一及び第二の従来の空気調和装
置では空気調和負荷4に対して冷水出口温度を、例えば
7°Cのように一定にして熱源機1が運転される。この
場合の各空気調和負荷4における単位冷凍出力あたりの
冷凍入力、すなわち入力エネルギーを100%とする。
このときに、空気調和負荷4が減少すると冷凍能力その
ものは低下するが、冷水出口温度を低いレベルのまま運
転していると吸収式冷凍機としてはエネルギー効率が良
くないので、余分のエネルギーを消費していることにな
る。
【0028】しかし、上記のように構成された第三の従
来の空気調和装置においては、冷水出口温度を上昇させ
ることにより図28に示すように、同じ冷凍出力を出し
ているにも関わらず冷凍単位出力あたりの冷凍入力が少
なくて済む。例えば空気調和負荷4の減少に沿って冷水
出口温度を上昇させるとすると、それにほぼ比例して冷
凍単位出力あたりの冷凍入力が減少する。したがって、
冷水温度を上げれは上げるほどエネルギー効率がよくな
ることが分かる。
【0029】しかし、過度に冷水出口温度を上昇させる
と空気調和負荷4の負荷を吸収できなくなる。このた
め、空気調和制御装置15が制御弁5に出力を出すよう
に請求しているにも関わらず、室温を設定値に制御出来
なくなり、快適性が損なわれることになる。したがっ
て、空気調和負荷4に応じてどこまで冷水温度を上げら
れるかを判断する手段が必要になる。
【0030】この判断の手段として第三の従来の空気調
和装置では、図27に示すように空気調和制御装置15
から制御弁5へ制御信号を入力する。そして、この信号
に基づいて熱源機1の運転台数又は作動レベルを判断
し、この判断に基づいて冷水温度の設定が増減される。
すなわち、具体的方法としては図27に示す空気調和負
荷4を制御している制御弁5への空気調和制御装置15
の最大出力要求信号を入力する。
【0031】そして、これらの信号が所定時間継続して
いる場合には冷水温度の設定値を熱源機1の運転台数に
応じた温度幅だけ低下させた後、所定の制御効果待ち時
間を置き、またこの信号の終了が所定時間継続している
場合には冷水温度の設定値を一定幅上昇させた後、所定
の制御効果待ち時間を置くことによって熱源機1の運転
台数又は運転レベルに応じて、冷水温度の設定値を増減
するようにしたものである。
【0032】なお、第一及び第二の従来の空気調和装置
では熱源機1出口の設定温度は変更不可能であることが
一般的であった。したがって、それぞれの熱源機1は出
口の熱源水温度が設定温度と一致するように、その入力
が制御されていた。しかし、熱源機1出口の設定温度は
熱源機1が定格出力、すなわち最大出力の場合を想定し
て予め決定されている。このため、空気調和負荷4が小
さく熱源機1出口の熱源水温度が設定温度レベルまで到
達しなくてもよいときに、余分のエネルギーを消費して
しまうという欠点がある。この欠点が第三の従来の空気
調和装置の動作によって解消される。
【0033】また、図29及び図30は、例えば特開平
3−195851号公報に示された第四の従来の空気調
和装置を示す図であり、図29は空気調和装置の回路
図、図30は図29の空気調和装置における送水圧力設
定演算部の内部構成を示す回路図である。図において、
前述の図21及び図22と同符号は相当部分を示し、1
6は空気調和負荷4が設けられたそれぞれの室内温度を
検出する室温検出器である。
【0034】19は空気調和負荷4の制御弁5にそれぞ
れ設けられたカスケード制御演算装置、20は空気調和
負荷4からの送風温度をそれぞれ検出する温度センサ、
21は送水圧力設定演算部、22は送水圧力制御演算
部、23は圧力発信器、24はポンプ、25はインバー
タである。
【0035】上記のように構成された第四の従来の空気
調和装置において、カスケード制御演算装置19は室温
検出器16、温度センサ20からの温度情報に基づい
て、制御弁5の開度を設定する。そして、その開度情報
xa〜xnをそれぞれの制御弁5及び送水圧力設定演算
部21へ送り、送水圧力設定演算部21は図30に示す
ように開度情報xa〜xnを開度情報受信部211で受
ける。
【0036】次いで、開度情報受信部211は平均開度
演算部212及びハイセレクト部213に開度情報xa
〜xnを出力する。そして、平均開度演算部212は開
度情報xa〜xnを平均して平均開度XAV を求める。こ
の平均開度XAV は基準出力演算部214に与えられ、基
準出力演算部214は平均開度XAV に対応しする基準送
水圧力POを加算器215に与える。
【0037】一方、ハイセレクト部213は開度情報x
a〜xnから最高開度xmを選択して偏差算出部216
へ与える。そして、偏差算出部216は所定の範囲を表
す開度率と最高開度xmとの開度偏差に対応する偏差圧
力eを算出し、送水圧補正値演算部217へ与える。次
いで、送水圧補正値演算部217は偏差圧力eを時間積
分して所定リセット率Tで除算して、送水圧力補正値Δ
Pを演算し加算器215に与える。
【0038】そして、加算器215は基準送水圧力PO
と送水圧力補正値ΔPとを加算して、送水圧力目標値P
S を上下限設定回路218へ与える。次いで、上下限設
定回路218は空気調和装置の効率上、高すぎたり低す
ぎたりする場合を排除して送水圧力目標値PS を送水圧
力設定値SV3として送水圧力制御演算部22へ送る。
これにより、送水圧力制御演算部22は送水圧力設定値
SV3と圧力発信器23からの実際の吐出圧力、すなわ
ち送水圧力値PV3との差に基づいて、インバータ25
に制御信号MV3を出力してポンプ24の回転速度を制
御する。
【0039】このようにして、ポンプ24からの吐出圧
力が制御され、制御弁5の最高開度xmに基づいて送水
圧力補正値ΔPが決定されるので、全ての空気調和負荷
4に対して、少なくとも必要最低限の送水圧力を確保す
ることができる。また、制御弁5の実際の開度状態に対
応して送水圧力の設定値を制御できるので、制御弁5を
絞ることなくポンプ24自体の揚程を低くすることによ
って、ポンプ24の消費エネルギーの無駄を省く作用を
得ることができる。
【0040】なお、従来から送水圧力を制御する空気調
和装置として次に述べる構成の装置が知られている。す
なわち、ポンプからの吐出圧力、すなわちポンプ前後の
差圧、揚程を送水圧力とし、この送水圧力を一定に制御
する。このような構成では、全空気調和負荷、すなわち
100%負荷時に必要な流量を確保できるものとして設
定送水圧力を定め、実際の送水圧力が常にこの設定送水
圧力となるようにポンプの回転速度が制御される。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の空
気調和装置であって、一般に空気調和負荷系と熱源系の
間にバイパス管が配置された構成の空気調和装置におい
ては、空気調和負荷系を流れる流量と熱源系を流れる流
量とが釣り合わず、バイパス管を介して熱源機を通過す
ることなく送水と還水が混合する。このため、熱損失や
送水温度及び還水温度の不安定化が避けらない。
【0042】このため、冷房時には送水温度が設定温度
よりも高くなり過ぎると、空気調和負荷系の熱交換器の
能力不足が生じたり、制御パラメータが適応範囲外にな
ったりする。このような被空気調和空間の温度制御に不
良を生じ環境の悪化が発生する。また、送水温度が設定
温度よりも低くなり過ぎると、熱源機が低負荷運転とな
り運転効率が低下する不具合がある。なお、暖房時には
上述の状態とは逆の状態が発生する。しかし、以下、説
明の簡略化のため冷房時の状態について説明する。
【0043】上記のような不具合を解決するために第一
の従来の空気調和装置では、通常の熱源機1の台数制御
機能の他に、送水温度がある温度以上になると空気調和
負荷の大きさに関わらず熱源機1を運転する補助増段が
設けられる。また、還水温度がある温度以下になると空
気調和負荷の大きさに関わらず熱源機1を停止する補助
減段が設けられる。しかし、この補助増段、補助減段は
余分な機能であって複雑な装置構成となる。
【0044】また、増減段は急激な負荷変動がある場合
や熱源機1の冷凍能力不足等によって発生するため、台
数制御の負荷熱量に対する設定スレッシュホールド値が
固定であることにより急激な負荷変動があるときに、補
助増段、補助減段は応答速度を上げる効果がある。しか
し、熱源機1の冷凍能力不足の場合には増段回数の頻度
が極めて多くなり、エネルギー消費の面から望ましい制
御にならないという問題点があった。
【0045】さらに、増段又は減段を行った直後からそ
の効果が温度に反映されて、安定化するまでの待ち時間
を設けるように構成されている。このため、待ち時間を
短く設定すれば増減段後に熱源機1がオン、オフを繰り
返すハンチングを起こす。また、逆に待ち時間を長く設
定すると待ち時間内での空気調和負荷の変動に追従しき
れないという問題点があった。
【0046】また、第二の従来の空気調和装置では台数
制御の設定スレッシュホールド値を、一方向のみに移動
させるように構成されているので、一定期間ごとにリセ
ットを行うことが必要となる。しかし、設定値を変更し
ていくのに多くのサンプル、すなわち時間が必要となる
等の問題点があった。
【0047】また、増段又は減段を行った直後からその
効果が温度に反映されて、安定化するまでの待ち時間を
設けるように構成されている。このため、待ち時間を短
く設定すれば増減段後に熱源機1がオン、オフを繰り返
すハンチングを起こす。また、逆に待ち時間を長く設定
すると待ち時間内での空気調和負荷の変動に追従しきれ
ないという問題点があった。
【0048】また、第三の従来の空気調和装置では熱源
機1の冷水入口温度と無関係に出口温度の設定値を変更
する構成である。このため、冷水入口温度が低いにも関
わらず出口温度の設定値を高くして、部分負荷運転とな
り熱源機1が運転効率の低い領域において運転される。
又は冷水入口温度が高いにも関わらず出口温度の設定値
を低くして、熱源機1の能力以上の出力を要求すること
になって設定温度に到達しないという問題点があった。
また、複数台の熱源機1を扱う場合に、全ての熱源機1
とも同じ出口設定温度となる構成であるので、全ての熱
源機1が運転効率のよくない領域において運転されると
いう問題点があった。
【0049】また、第四の従来の空気調和装置でのポン
プ24からの吐出圧力を一定とする構成では、100%
負荷が年間で数日のうちの数時間であるにも関わらず、
ポンプ24からの吐出圧力が常に一定として制御され
る。このため、ポンプ24の消費エネルギーが無駄に費
やされるという問題点があった。すなわち、50%負荷
時を例にとれば、100%負荷時に比べて流量を減少さ
せるために空気調和負荷4に配置された制御弁5が絞ら
れる。このことから、この制御弁5で圧損、すなわちエ
ネルギー損失が生じ、結果としてポンプ24の消費エネ
ルギーが無駄に費やされるという問題点があった。
【0050】また、第四の従来の空気調和装置でのポン
プ24からの吐出圧力を可変とする構成では、それぞれ
の制御弁5ごとにカスケード制御演算装置19を設けて
開度情報を送水圧力制御演算部22に送るような構成で
あるので、配線が複雑になり、また工事費が嵩むことに
なる等の問題点があった。
【0051】さらに、それぞれのカスケード制御演算装
置19において、一定差圧の下で弁開度と流量とが所定
の関数で決まっていることを前提としてそれぞれの制御
弁5の開度を決定し、その開度情報xa〜xnで制御弁
5の開度を制御するようにしている。このため、制御弁
5の前後差圧が変化したような場合に、それぞれの空気
調和負荷4において所要の流量を得る作用、すなわち弁
開度5が一定でも差圧が高くなると流量が増加し、低く
なると流量が減少する作用を得ることができなくなると
いう問題点があった。
【0052】すなわち、通常、装置設計時には制御弁5
両端差圧は一定として設計される。しかし、第四の従来
の空気調和装置ではポンプ24からの吐出圧力が可変で
あることから、吐出圧力が頻繁に変動すると制御弁5の
両端差圧も変動することになって、設計時の制御弁5両
端差圧を保てなくなるという問題点があった。
【0053】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、複数の熱源機が複数の空気調和
負荷に対して配置された構成であって、簡易に構成され
て空気調和負荷の変動に容易に追従でき、エネルギー浪
費が少ない空気調和装置を得ることを目的とする。
【0054】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空気調和
装置においては、現在の還水温度を設定温度と一致させ
るのに必要な熱量を演算する還水温度制御熱量演算手段
と、還水と送水のバイパス流による熱損失を仮想的に見
積もるバイパス熱量演算手段の両者が設けられる。そし
て、従来の熱源機の運転台数の判断基準であった負荷系
熱量に、上記両者の熱量演算結果を加味して空気調和負
荷の変動による増段、減段の反応を早める。これと共
に、平均処理演算手段を設けて演算結果のあるサンプル
区間における平均値を求めることにより、増減段直後な
どの不安定な温度変動を演算結果に顕在化しないように
する。そして、この演算結果に基づいて熱源機の運転台
数の決定、熱源機の出口設定温度の変更又は熱源機の出
力を制御する容量制御信号の決定が行われる。
【0055】また、この発明に係る空気調和装置におい
ては、熱源系流量検知手段による流量の計測が、熱源用
ポンプの設計流量によって代替される。
【0056】また、この発明に係る空気調和装置におい
ては、還水と送水のバイパス流による還水温度の低下や
送水温度の上昇を見越して、従来における熱源機の運転
台数の判断基準であった負荷系流量にバイパス流量を加
算することにより空気調和負荷の変動による増段、減段
の反応を早める。これと共に、平均処理演算手段を設け
て演算結果のあるサンプル区間における平均値を求める
ことにより、増減段直後の不安定な温度変動を演算結果
に顕在化しないようにする。そして、この演算結果に基
づいて熱源機の運転台数の決定が行われる。
【0057】また、この発明に係る空気調和装置におい
ては、熱源系流量検知手段により計測した熱源系流量か
らバイパス管を流れるバイパス流量を求める際に、熱源
系流量検知手段による熱源系流量の計測が、熱源用ポン
プの設計流量により代替される。
【0058】また、この発明に係る空気調和装置におい
ては、熱源機を流れる熱源水の流量、空気調和負荷から
熱源機へ搬送される熱源水温度、熱源機の運転・停止信
号、熱源機が最大出力であると仮定したときの熱源水の
出入口温度差及び熱源機が最も効率よく運転できる負荷
容量を示す最大効率容量から、熱源機の出せる最大能力
と最大効率能率を求め、負荷系熱量と最大能力との比較
により熱源機の運転台数を決定する。また、負荷系熱量
と最大効率能力との比較により運転中の熱源機のうち最
大効率を発揮できる熱源機台数をできるだけ多くするよ
う熱源機出口の熱源水の設定温度が決定される。
【0059】また、この発明に係る空気調和装置におい
ては、熱源機の最大出力と熱源機の運転・停止信号と熱
源機の起動優先順位とを考慮して熱源機の運転、停止の
判断基準が設定されて、この判断基準により運転台数決
定手段が作動する。また、熱源機の最大出力と最大効率
時の出力と最小出力と熱源機の起動優先順位とを考慮し
て熱源機出口の熱源水の温度設定の判断基準が設定され
て、この判断基準により温度設定手段が作動する。これ
により、運転台数決定手段により熱源機の運転、停止信
号が決定され、また温度設定手段により熱源機出口の熱
源水の設定温度が決定される。
【0060】また、この発明に係る空気調和装置におい
ては、熱源機を流れる熱源水の流量、空気調和負荷から
熱源機へ搬送される熱源水温度、熱源機の運転・停止信
号、熱源機が最大出力であると仮定したときの熱源水の
出入口温度差及び熱源機が最も効率よく運転できる負荷
容量を示す最大効率容量から熱源機の出せる最大出力と
最大効率能力を求め、負荷系熱量と最大能力との比較に
より熱源機の運転台数を決め、負荷系熱量と最大効率能
力との比較によって、運転中の熱源機のうち最大効率を
発揮できる熱源機の台数をできるだけ多くするように容
量制御信号が決定される。
【0061】また、この発明に係る空気調和装置におい
ては、熱源機の最大出力と熱源機の運転・停止信号と熱
源機の起動優先順位とを考慮して、熱源機の運転、停止
の判断基準が設定されて、この判断基準により運転台数
決定手段が作動する。また、熱源機の最大出力と最大効
率時の出力と最小出力と熱源機の起動優先順位とを考慮
して、熱源機の容量制御信号の判断基準が設定されて、
この判断基準により容量制御信号設定手段が作動する。
これにより、運転台数決定手段により熱源機の運転、停
止信号が決定され、また容量制御信号設定手段により熱
源機の容量制御信号が決定される。
【0062】また、この発明に係る空気調和装置におい
ては、現在の負荷系流量、すなわち送水量に対して空気
調和装置の熱源水搬送による圧力損失が最も小さい場
合、すなわち最大負荷を想定したときの基準送水圧設定
値を求め、この送水圧力を設定値とする。そして、この
送水圧力における負荷系流量の変動をあるサンプリング
区間ごとに平均し、この負荷系流量の平均値の履歴を比
較する。そして、この比較結果が上昇又は不変の傾向に
ある場合は、予め決定しておいた圧力だけ設定値が上げ
られる。また、負荷系流量の平均値が下降の傾向にある
場合は、設定値を再び現在の負荷系流量に対して、空気
調和装置の熱源水搬送による圧力損失が最も小さいとき
の基準送水圧力に設定し直される。
【0063】
【発明の実施の形態】 実施の形態1.図1〜図5は、この発明の実施の形態の
一例を示す図で、図1は空気調和装置の回路図、図2は
図1の空気調和装置における熱源機制御装置内部の動作
を説明するフローチャート、図3は図1の空気調和装置
における平均演算処理手段の処理手順を説明するフロー
チャート、図4は図1の空気調和装置の熱量比較手段の
動作を説明するグラフ、図5は図1の空気調和装置の熱
量比較手段の他の動作を説明するグラフである。図にお
いて、1はそれぞれ冷水又は温水を発生する冷凍機から
なる熱源機である。
【0064】2は熱源機1のそれぞれに対応して設けら
れた熱源用ポンプで、熱源機1に熱源水を搬送するため
に熱源機1と同期して運転され、また負荷系に熱源水を
搬送する後述する搬送用ポンプとは区別された二次ポン
プ方式が採用されている。3は熱源機1からの冷水又は
温水を混合させる往ヘッダ、4は冷温水のエネルギーを
消費する空気調和負荷、5は空気調和負荷4により冷温
水の流量を加減する二方弁からなる制御弁、6は還り冷
温水を混合する還ヘッダ、7は送水温度を測定する送水
温度検知器、8は還水温度を測定する還水温度検知器で
ある。
【0065】9は循環路で、熱源機1、往ヘッダ3、空
気調和負荷4、制御弁5、還ヘッダ6、熱源用ポンプ2
及び熱源機1を順次接続して形成される。10は循環路
9に設けられた負荷系流量検知手段、11は熱源制御装
置、14は往ヘッダ3と還ヘッダ6を接続するバイパス
管、26は熱源機1に送られる還水の温度を計測するヘ
ッダ温度検出手段、27はそれぞれの熱源機1から送水
される熱源水の流量を測定する熱源系流量測定手段、2
8は負荷系に熱源水を搬送する搬送用ポンプである。
【0066】29〜33はそれぞれ熱源制御装置11に
配置された演算手段であり、29は負荷系熱量演算手
段、30は還水温度制御熱量演算手段、31はバイパス
熱量演算手段、32は平均処理演算手段、33は前述の
図22における熱量比較ステップに相当する熱量比較手
段である。
【0067】上記のように構成された空気調和装置にお
ける熱源制御装置11の動作を図2に示すフローチャー
トによって説明する。すなわち、負荷系熱量演算手段2
9では送水温度検知器7により計測した送水温度Ts
と、還水温度検知器8により計測した還水温度Trと、
負荷系流量検知手段10により計測した負荷系流量Vd
とから、例えば次に示す式3によって熱源水が空気調和
負荷4に与えた負荷系熱量Qdを演算する。
【0068】
【数3】
【0069】また、還水温度制御熱量演算手段30では
それぞれの熱源系流量測定手段27により計測した熱源
系流量Vsと、ヘッダ温度検出手段26により計測した
ヘッダ温度Thと、負荷系流量Vdとから、例えば次に
示す式4及び式5によってヘッダ温度Thを設定温度T
hsにするために必要とされる熱量、すなわち還水温度
制御熱量Qrcを演算する。
【0070】
【数4】
【0071】
【数5】
【0072】図1〜図5の実施の形態のように複数台の
熱源機1を有する空気調和装置において、熱源系流量V
sは第一の熱源系流量測定手段27の計測値をVs1、
第二の熱源系流量測定手段27の計測値をVs2、第三
の熱源系流量測定手段27の計測値をVs3として、V
s=Vs1+Vs2+Vs3のように表すことができ
る。
【0073】このとき、ヘッダ温度Thsをある程度幅
を持たせて(Ths1≦Ths≦Ths2)のように設
定し式4及び式5において、ヘッダ温度がThs1≦T
hs≦Ths2となっている間は、還水温度制御熱量Q
rc=0とすることも可能である。そして、還水温度制
御熱量Qrcはヘッダ温度Thが設定温度よりも高い場
合に正となって、熱源機1の増段を早める方向に働く。
また、ヘッダ温度Thが設定温度よりも低いときには負
となって、熱源機1の減段を早める方向に働く。このた
め、急激な負荷変動に対する増減段を早めることができ
る。
【0074】また、バイパス熱量演算手段31では、ヘ
ッダ温度Th、送水温度Ts、負荷系流量Vd、熱源系
流量Vsから、バイパス管14を通過する流れと混合さ
れて往ヘッダ3内の熱源水温度や還ヘッダ6内の温度T
hが変化することにより見かけ上で発生する熱損失、す
なわちバイパス熱量Qiを例えば次の式6から計算す
る。
【0075】
【数6】
【0076】また、バイパス熱量Qiはバイパス流が還
ヘッダ6から往ヘッダ3に流れる場合には正となる。そ
して、送水温度が上昇することにより、すなわち冷房時
にはそれぞれの空気調和負荷4と熱源水との熱交換能力
が低下する損失を補正する方向、すなわち熱源機1の増
段を促進する方向に働く。一方、バイパス流が往ヘッダ
3から還ヘッダ6に流れる場合には負になる。そして、
還水温度が低下し熱源機1の効率が低下するのを補正す
る方向、すなわち熱源機1の減段を促進する方向に働
く。このため、急激な負荷変動に対する増減段を早める
ことができる。
【0077】次に、平均処理演算手段32の動作を図3
に示すフローチャートによって説明する。すなわち、ス
テップ301で初期設定として平均をとるサンプル数N
を指定する。また、演算開始から何番目のデータである
かを示すカウンタnc及びN個のデータを記憶しておく
ためのメモリM(1)〜M(N)を全て0にセットす
る。
【0078】次いで、ステップ302へ進み、平均処理
演算手段32に負荷系熱量Qd、還水温度制御熱量Qr
c及びバイパス熱量Qiの総和すなわち総合熱量Qtが
熱源制御装置11で決められたサンプリング時間ごとに
入力される。そして、平均処理演算手段32は総合熱量
Qtが入力されるとカウンタncに1が加えられ、ステ
ップ303へ進む。これにより、カウンタncがサンプ
ル数Nに達している場合はnc=Nとし、達していない
ときはそのままでステップ304へ進む。
【0079】そして、ステップ304においてメモリM
(i)内のデータは次に示す式7のように更新される。
また、最新の総合熱量QtデータがメモリM(N)に記
憶される。
【0080】
【数7】
【0081】次いで、ステップ305へ進んでメモリM
(i)内に記憶されている過去のNサンプル個の総合熱
量Qtデータから次に示す式8により平均熱量Qmを算
出する。したがって、カウンタncがサンプル数Nに達
しない演算初期においては、演算開始からnc個分の平
均熱量Qmを算出することになる。
【0082】
【数8】
【0083】ここで、カウンタncは0にリセットさせ
ることはなく、一サンプリング時間後に再び総合熱量Q
tが入力されて演算を行う際に利用される。このよう
に、平均処理演算を行うことで増減段直後の温度の不安
定な変動を平均化し、それぞれの熱源機1の不必要な運
転、停止の繰り返し動作を防ぐことができる。
【0084】そして、演算された平均熱量Qmが熱量比
較手段33に入力され、熱量比較手段33では平均熱量
Qmと運転すべき熱源機1台数が比較されて、熱源機1
の運転台数が決定され、この決定に応じた熱源機1の運
転、停止信号が出力される。以下、図4によって熱量比
較手段33の動作を説明する。
【0085】すなわち、熱源機1それぞれの定格出力Q
sp1〜Qsp3が全て等しい場合には、定格出力Qs
pとすると熱源機1の運転切替熱量Qsp、2×Qsp
を基準として、適当なディファレンシャルを与える。例
えば、f1=1.1×Qsp、f2=0.9×Qsp、
f3=2.1×Qsp、f4=1.9×Qspのように
決定する。
【0086】そして、平均熱量Qmがf2を下回った場
合には熱源機1を1台運転する。また、f2からf1の
間の場合には現在の運転台数が2台以上のときには熱源
機1を2台運転し、現在の運転台数が1台以下のときに
は熱源機1を1台運転する。また、f1からf4の間の
場合には熱源機1を2台運転する。さらに、f4からf
3の間の場合には現在の運転台数が2台以下のときには
熱源機1を2台運転し、現在の運転台数が3台以上のと
きには熱源機1を3台運転する。また、f4を超える場
合には熱源機1を3台運転するものとする。
【0087】また、熱源機1それぞれの定格出力Qsp
が異なる場合には、Qsp1、Qsp2、Qsp3、Q
sp1+Qsp2、Qsp1+Qsp3、Qsp2+Q
sp3の六通りの熱量を小さい順から並べてそれぞれを
基準とする。なお、仮にQsp1<Qsp2<Qsp3
<Qsp1+Qsp2<Qsp1+Qsp3<Qsp2
+Qsp3とする。
【0088】このような基準に適当なディファレンシャ
ルを与え、図5に示すように運転切替熱量f1〜f12
を決定する。今、仮に平均熱量QmがQsp3の近傍に
あるとすると、平均熱量Qmがf3からf6の間であれ
ば熱源機1の一台のみを運転する。また、平均熱量Qm
がf6とf7の間であれば、現状の熱源機1運転状況が
図5の縦軸の運転状況で、熱源機1が一台以下の運転状
態の場合には熱源機1の一台のみを運転し、現状の熱源
機1運転状況が図5の縦軸の運転状況で熱源機1の一台
よりも上の運転状態のときには他の熱源機1の二台を運
転する。
【0089】そして、平均熱量QmがQsp3の近傍以
外にある場合も、上述と同様な要領によって熱源機1の
運転状況を決定することができる。但し、図5における
方法は熱源機1が頻繁に運転、停止するので、吸収式冷
凍機など起動後から停止するまでに、又は停止してから
再起動するまでに長い時間を要する熱源機1を含む場合
には不適当である。
【0090】このような装置構成である場合には、起動
後から停止するまでに、又は停止してから再起動するま
でに長い時間を要する熱源機1を最初に運転し、最後に
停止するようにするか又は長い運転、停止間隔を要する
熱源機を常時運転するように、運転切替熱量と熱源機運
転状況関係を工夫することが必要となる。このようにし
て、熱量比較手段33においてそれぞれの熱源機1の運
転、停止を決定して運転、停止信号を出力する。
【0091】以上説明したように熱源機1の台数制御
が、負荷系熱量だけでなく還水温度を設定温度にするた
めの熱量や、バイパス流による熱量の移動をも考慮に入
れた総合的な熱量によって行われる。このため、補助増
段及び補助減段などの余分な機能を用いることなく、所
要の熱源機1の運転、停止を行うことができ、また冷凍
機の能力不足などの場合にもハンチングすることなく熱
源機1を運転、停止することができる。
【0092】さらに、平均処理演算手段32を用いるこ
とにより、増段又は減段直後の温度変動の不安定な領域
の熱量を顕在化させず、待ち時間を設定しなくても熱源
機1の運転、停止を行うことができる。これにより、簡
易な構成であって空気調和負荷の変動に容易に追従で
き、エネルギーを節減することができる。
【0093】また、図1〜図5の実施の形態において熱
源系流量測定手段27が設置されている。しかし、図1
の構成において熱源機1の運転、停止と同期して動作す
る熱源用ポンプ2が定流量ポンプである場合には、負荷
系配管の圧力損失に関わらず熱源用ポンプ2の流量はほ
ぼ一定となる。このため、熱源系流量測定手段27の代
わりに予め熱源用ポンプ2の設計流量Vspを定数とし
て入力しておき、この値を用いて熱源系流量を求めても
同じ作用を得ることができる。
【0094】これにより、熱源系流量測定手段27を省
略して装置構成を簡略化することができ、設備費、設置
費を節減することができる。すなわち、今、一台の熱源
用ポンプ2の設計流量をVsp1、0又は1の一台の熱
源機1の運転、停止信号をSS1とする。また、他の一
台の熱源用ポンプ2の設計流量をVsp2、0又は1の
他の一台の熱源機1の運転、停止信号をSS2とする。
さらに、他の一台の熱源用ポンプ2の設計流量をVsp
3、0又は1の他の一台の熱源機1の運転、停止信号を
SS3とする。これにより、熱源系流量Vsを次の式9
で表すことができる。
【0095】
【数9】
【0096】また、熱源系流量測定手段27の代わりに
バイパス管14に、流れの方向と流量を計測することが
できる流量検知手段を設ける。これにより、熱源系流量
Vsはバイパス管14に設置した流量検知手段による計
測流量がVbであるとして、次の式10により容易に求
めることができるので、熱源系流量測定手段27と同様
な作用を得ることができる。但し、ここではバイパス管
14の流量検知手段による計測流量Vbは、図1におい
て還ヘッダ6から往ヘッダ3に流れる方向を正とする。
【0097】
【数10】
【0098】また、図1〜図5の実施の形態では、熱源
機制御装置11は熱源機1の運転、停止信号のみを発信
することを想定している。しかし、熱源機1が熱源機1
出口設定温度や容量運転信号を外部、すなわち熱源機制
御装置11から変更可能である場合は、図2における熱
量比較手段33を熱源機1出口設定温度や容量制御信号
設定に対応できる機器に変更することにより、熱源機1
の台数制御だけでなく出力制御も可能である。
【0099】実施の形態2.図6〜図9は、この発明の
他の実施の形態の一例を示す図で、図6は空気調和装置
の回路図、図7は図6の空気調和装置における熱源機制
御装置内部の動作を説明するフローチャート、図8は図
6の空気調和装置における流量比較手段の動作を説明す
るグラフ、図9は図6の空気調和装置の熱量比較手段の
他の動作を説明するグラフである。図において、前述の
図1〜図5と同符号は相当部分を示し、34は熱源制御
装置11に配置された評価流量演算手段、35は熱源制
御装置11に配置された流量比較手段である。
【0100】上記のように構成された空気調和装置にお
ける熱源制御装置11の動作を図7に示すフローチャー
トによって説明する。すなわち、評価流量演算手段34
では、負荷系流量検知手段10により計測した負荷系流
量Vdとそれぞれの熱源系流量測定手段27により計測
した熱源系流量Vsから次の式11により、熱源機1の
運転台数を決定する判断基準となる評価流量Vesを演
算する。
【0101】
【数11】
【0102】なお、図6〜図9の実施の形態のように複
数台の熱源機1を有する空気調和装置にいては、熱源系
流量Vsは一台の熱源系流量測定手段27の測定流量を
Vs1、他の一台の熱源系流量測定手段27の測定流量
をVs2、他の一台の熱源系流量測定手段27の測定流
量をVs3として、Vs=Vs1+Vs2+Vs3のよ
うに表すことができる。
【0103】また、バイパス流は、還ヘッダ6から往ヘ
ッダ3に流れる場合に正となり、冷房時、すなわち送水
温度が上昇することによりそれぞれの空気調和負荷4と
熱源水との熱交換能力が低下する損失を補正する方向、
すなわち熱源機1の増段を促進する方向に働く。一方、
バイパス流が、往ヘッダ3から還ヘッダ6に流れる場合
に負となり、還水温度が低下して熱源機1の効率が低下
するのを補正する方向、すなわち熱源機1の減段を促進
する方向に働く。
【0104】したがって、負荷流量にバイパス流量を加
えた評価流量を熱源機1台数の判断基準に用いること
で、急激な負荷変動に対する増減段を早めることができ
る。なお、平均処理演算手段32の動作については、入
力が総合熱量Qtから評価流量Vesに、また平均熱量
Qmから平均流量Vmになる以外は、前述の図1〜図5
の実施の形態における図3の動作と全く同じであるので
説明を省略する。
【0105】そして、平均処理演算手段32で演算され
た平均流量Vmは、流量比較手段35に入力され、流量
比較手段35では平均流量Vmと運転すべき熱源機1台
数が比較される。これにより、熱源機1台数が決定され
て、その決定に応じた熱源機1の運転、停止信号が出力
される。以下、図8により流量比較手段35の動作を説
明する。
【0106】すなわち、今、それぞれの熱源機1の定格
流量又は空気調和装置におけるそれぞれの熱源用ポンプ
2の設計流量Vsp1〜Vsp3が全て等しいとし設計
流量Vspとする。そして、熱源機1の運転切替熱量は
Vsp、2×Vspを基準として、適当なディファレン
シャルを与える。例えば、f1=1.1×Vsp、f2
=0.9×Vsp、f3=2.1×Vsp、f4=1.
9×Vspのように決定する。
【0107】そして、平均流量Vmがf2を下回った場
合には熱源機1を1台運転する。また、f2からf1の
間の場合には現在の運転台数が2台以上のときには熱源
機1を2台運転し、現在の運転台数が1台以下のときに
は熱源機1を1台運転する。また、f1からf4の間の
場合には熱源機1を2台運転する。さらに、f4からf
3の間の場合には現在の運転台数が2台以下のときには
熱源機1を2台運転し、現在の運転台数が3台以上のと
きには熱源機1を3台運転する。また、f4を超える場
合には熱源機1を3台運転するものとする。
【0108】また、熱源機1それぞれの定格流量又は空
気調和装置における熱源用ポンプ2の設計流量が異なる
場合には、Vsp1、Vsp2、Vsp3、Vsp1+
Vsp2、Vsp1+Vsp3、Vsp2+Vsp3の
六通りの流量を小さい順から並べてそれぞれを基準とす
る。なお、仮にVsp1<Vsp2<Vsp3<Vsp
1+Vsp2<Vsp1+Vsp3<Vsp2+Vsp
3とする。
【0109】このような基準に適当なディファレンシャ
ルを与え、図9に示すように運転切替流量f1〜f12
を決定する。今、仮に平均流量VmがVsp3の近傍に
あるとすると、平均流量Vmがf3からf6の間であれ
ば熱源機1の一台のみを運転する。また、平均流量Vm
がf6とf7の間であれば、現状の熱源機1運転状況が
図9の縦軸の運転状況で熱源機1の一台以下の運転状態
の場合には熱源機1の一台のみを運転し、現状の熱源機
1運転状況が図9の縦軸の運転状況で熱源機1の一台よ
りも上の運転状態のときには他の熱源機1の二台を運転
する。
【0110】そして、平均流量VmがVsp3の近傍以
外にある場合も、上述と同様な要領によって熱源機1の
運転状況を決定することができる。但し、図9における
方法は熱源機1が頻繁に運転、停止するので、吸収式冷
凍機などであって長い運転、停止間隔を要する熱源機を
含む場合には不適当である。
【0111】このような装置構成である場合には、長い
運転、停止間隔を要する熱源機1を最初に運転し、最後
に停止するようにするか又は長い運転、停止間隔を要す
る熱源機1を常時運転するように、運転切替熱量と熱源
機運転状況関係を工夫することが必要となる。このよう
にして、流量比較手段35においてそれぞれの熱源機1
の運転、停止を決定して運転信号を出力する。
【0112】また、図6〜図9の実施の形態では熱源系
流量測定手段27が配置されている。しかし、図6の構
成においてそれぞれの熱源機1の運転、停止と同期して
動作するそれぞれの熱源用ポンプ2が定流量ポンプであ
る場合には、負荷系配管の圧力損失に関わらず熱源用ポ
ンプ2の流量はほぼ一定となる。このため、熱源系流量
測定手段27の代わりに、予め熱源用ポンプ2の設計流
量Vspを定数として入力しておき、この値を用いて熱
源系流量を求めても同じ作用を得ることができる。
【0113】これにより熱源系流量測定手段27を省略
し装置構成を簡略化することができ、設備費、設置費を
節減することができる。すなわち、今、一台の熱源用ポ
ンプ2の設計流量をVsp1、0又は1の一台の熱源機
1の運転、停止信号をSS1とする。また、他の一台の
熱源用ポンプ2の設計流量をVsp2、0又は1の他の
一台の熱源機1の運転、停止信号をSS2とする。さら
に、他の一台の熱源用ポンプ2の設計流量をVsp3、
0又は1の他の一台の熱源機1の運転、停止信号をSS
3とする。これにより、熱源系流量Vsを前述の式9で
表すことができる。
【0114】また、熱源系流量測定手段27の代わりに
バイパス管14に、流れの方向と流量を計測することが
できる流量検知手段を設ける。これにより、評価流量V
esはバイパス管14に設置した流量検知手段による計
測流量がVbであるとして、前述の式11により容易に
求めることができるので、熱源系流量測定手段27と同
様な作用を得ることができる。但し、ここではバイパス
管14の流量検知手段による計測流量Vbは、図6にお
いて還ヘッダ6から往ヘッダ3に流れる方向を正とす
る。
【0115】また、図6〜図9の実施の形態では、熱源
機制御装置11は熱源機1の運転、停止信号のみを発信
することを想定している。しかし、熱源機1が熱源機1
出口設定温度や容量運転信号を外部、すなわち熱源機制
御装置11から変更可能である場合は、図6における熱
量比較手段35を熱源機1出口温度設定や容量制御信号
設定に対応できる機器に変更することにより、熱源機1
の台数制御だけでなく出力制御も可能である。
【0116】以上説明したように熱源機1の台数制御
が、負荷系流量だけでなくバイパス流による送水温度や
還水温度の変動を考慮に入れた流量により行われる。こ
のため、補助増段及び補助減段などの余分な機能を用い
ることなく必要とされる熱源機1の運転、停止を行うこ
とができる。さらに、平均処理演算手段32を用いるこ
とにより、増段又は減段直後の温度変動の不安定な領域
の熱量を顕在化させず、待ち時間を設定しなくても熱源
機1の運転、停止を行うことができる。
【0117】これにより、簡易な構成であって空気調和
負荷の変動に容易に追従でき、エネルギーを節減するこ
とができる。また、予め既知の熱源用ポンプ2の設計流
量を熱源系流量として用いることにより、熱源系流量測
定手段27を省略して装置構成を簡略化することがで
き、設備費、設置費を節減することができる。
【0118】実施の形態3.図10〜図14も、この発
明の他の実施の形態の一例を示す図で、図10は空気調
和装置の回路図、図11は図10の空気調和装置におけ
る運転台数決定手段の処理手順を説明するフローチャー
ト、図12aは図10の空気調和装置における運転台数
決定手段における熱源機の選択方法を説明するフローチ
ャート、図12bは図10の空気調和装置における運転
台数決定手段における熱源機の他の選択方法を説明する
フローチャートである。
【0119】また、図13は図10の空気調和装置にお
ける温度設定手段の処理手順を説明するフローチャー
ト、図14は図10の空気調和装置の熱源能力演算手段
において熱源機入口の熱源水の温度と出入口の温度差の
関係を表すグラフである。図において、前述の図1〜図
5と同符号は相当部分を示し、36は熱源機入口温度検
知手段、37〜39はそれぞれ熱源制御装置11に設け
られた手段で、37は熱源能力演算手段、38は運転台
数決定手段、39は温度設定手段である。
【0120】なお、熱源機入口温度検知手段36の設置
位置は、還ヘッダ6からそれぞれの熱源機1までの間に
おいては熱損失が殆ど無視できると考えて還ヘッダ6内
としている。しかし、熱損失が無視できない場合は還ヘ
ッダ6から熱源機1の間の配管内で、熱源機1にできる
だけ近い位置に設置する方がより良好な作用が得られ
る。
【0121】なお、還ヘッダ6からそれぞれの熱源機1
までの間においては熱損失が無視できない場合は、熱源
機入口温度検知手段36の設置個数は三つとなり、以後
の演算において、熱源機入口温度Trsとして扱ってい
る温度は、熱源機1ごとに1〜3の機器番号を与えてT
rs(1)〜Trs(3)として演算を行う。また、図
10〜図14の実施の形態では冷房時を想定している
が、熱源機入口温度と熱源機出口温度の高低が逆になる
ことを考慮することにより暖房時に適用できる。
【0122】上記のように構成された空気調和装置にお
ける熱源制御装置11の動作を説明する。負荷系熱量演
算手段29において負荷系流量Vd、還水温度Tr、送
水温度Tsからそれぞれの空気調和負荷4において消費
された負荷系熱量Qdを前述の式3により求める。
【0123】そして、熱源能力演算手段37では熱源機
入口温度Trsと熱源機1が最大出力と仮定したときの
熱源水の出入口温度差ΔTmaxと、熱源系流量Vs
と、熱源機1が最も効率よく運転できる負荷容量を表す
最大効率容量Emax(単位%)から、熱源機1の最大
出力Qmax及び最大効率出力Qeffを演算する。
【0124】また、運転台数決定手段38では負荷系熱
量Qdと最大出力Qmaxに基づいて熱源機1の運転台
数Nsを決定し、さらに負荷系熱量Qdと最大効率出力
Qeffに基づいて、それぞれの熱源機1の出口温度の
設定値Tosを決定する。なお、負荷系熱量演算手段2
9の動作については前述の図1〜図5の実施の形態の場
合と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0125】一方、熱源能力演算手段37において、熱
源系流量Vs(1)〜Vs(3)と、熱源が最大出力で
あると仮定したときの熱源水の出入口温度差ΔTma
x、例えば5℃からそれぞれの熱源機1の最大出力Qm
ax(1)〜Qmax(3)を次の式12により演算す
る。
【0126】
【数12】
【0127】また、熱源機1が最も効率よく運転できる
負荷容量を示す最大効率容量Emax(単位%)から、
それぞれの熱源機1の最大効率出力Qeff(1)〜Q
eff(3)を次の式23により演算する。
【0128】
【数13】
【0129】さらに、熱源機1の部分負荷運転の最低容
量限界Emin(単位%)からそれぞれの熱源機1の最
小出力Qmin(1)〜Qmin(3)を次の式14に
より演算する。
【0130】
【数14】
【0131】ここで、熱源系流量Vs(1)〜Vs
(3)は、必ずしもそれぞれの熱源系流量測定手段27
により計測された流量でなくても、前述のように熱源用
ポンプ2の設計流量を用いても同様な作用を得ることが
できる。
【0132】次に、運転台数決定手段38により運転台
数を決定する手順を図11に示すフローチャートによっ
て説明する。すなわち、ステップ401においてそれぞ
れの熱源機1に起動の優先順位P(1)〜P(3)を、
例えばP(1)=0、P(2)=1、P(3)=2のよ
うに初期設定する。そして、ステップ402へ進み、現
在のそれぞれの熱源機1の運転、停止信号SW(1)〜
SW(3)と最大出力Qmax(1)〜Qmax(3)
から空気調和装置として出力し得る最大出力Qsum0
を次の式15より求める。
【0133】
【数15】
【0134】そして、負荷系熱量Qdと最大出力Qsu
m0を比較してQd≧Qsum0である場合は、ステッ
プ403へ進んで熱源機1のうちで起動優先順位の高い
熱源機1、すなわち図12aに示すようにP(n)=0
となる熱源機1を選択する。次いで、選択された熱源機
1の運転、停止信号SW(n)が1であれば、既に全て
の熱源機1が運転されているので運転台数は現状維持の
まま運転、停止信号SW(1)〜SW(3)を出力して
演算を終了する。
【0135】また、運転、停止信号SW(n)が0であ
れば、ステップ404へ進んで1に変更する。そして、
ステップ405へ進み次の式16により起動後の熱源機
1の起動優先順位が最も低くなるように変更される。
【0136】
【数16】
【0137】次いで、ステップ406へ進み運転、停止
信号SW(n)が変更された場合は、現在の運転台数に
一台追加運転されたときの空気調和装置として出力し得
る最大出力Qsumを次の式17から求める。
【0138】
【数17】
【0139】そして、再度、負荷系熱量Qdと最大出力
Qsum0を比較してQd≧Qsumの場合はステップ
403へ戻り、ステップ403からステップ406を繰
り返す。また、負荷系熱量Qdと最大出力Qsum0を
比較してQd<Qsumの場合は運転、停止信号SW
(1)〜SW(3)を出力して演算を終了する。
【0140】また、Qd<Qsum0となる場合は、次
にステップ407へ進み熱源機1のうちで起動優先順位
の低い熱源機1、すなわち図12bに示すようにP
(n)=2となる熱源機1のいずれかを選択する。そし
て、選択された熱源機1の運転、停止信号SW(n)が
0であれば、既に全ての熱源機1が停止されているの
で、運転台数は現状維持のまま運転、停止信号SW
(1)〜SW(3)を出力して演算を終了する。
【0141】また、選択された熱源機1の運転、停止信
号SW(n)が1であれば、ステップ408へ進み、S
W(n)=0に変更する。次いでステップ409へ進
み、それぞれの熱源機1の起動優先順位が前述の式16
により停止後の熱源機1の起動優先順位を一つ上げるよ
うに変更される。また、運転、停止信号SW(n)が変
更された場合には、ステップ410へ進んで現在の運転
台数から一台停止されたときの空気調和装置として出力
し得る最大出力Qsumを前述の式17から求める。
【0142】そして、再び負荷系熱量Qdと最大出力Q
sumを比較してQd<Qsumの場合はステップ40
7へ戻り、ステップ407からステップ410を繰り返
す。また、負荷系熱量Qdと最大出力Qsumを比較し
てQd≧Qsumの場合は運転、停止信号SW(1)〜
SW(3)を出力して演算を終了する。
【0143】以上説明した手順により、停止時間の長い
熱源機1から順に起動し、運転時間の長い熱源機1から
順に停止する原則のもとに、どの熱源機1を何台運転さ
せるかが決定される。但し、このとき外気条件などによ
り熱源機1が最大出力を出せない場合や、空気調和負荷
4側の熱交換器能力が飽和して熱源機1の出力が負荷系
熱量に反映されない場合を想定する。
【0144】そして、負荷系熱量Qdと最大出力Qsu
m0及び最大出力Qsumを比較する際に、最大出力Q
sum0及び最大出力Qsumの値に例えば0.9など
1よりも小さい係数を掛けて比較してもよい。したがっ
て、同じ熱源機1が集中的に運転、停止を繰り返すこと
なく、全ての熱源機1が万遍無く運転、停止されるので
熱源機1の劣化を防ぐことができる。
【0145】次に、温度設定手段39における熱源機出
口温度の設定値を決定する手順を図13に示すフローチ
ャートによって説明する。すなわち、ステップ501に
おいて運転台数決定手段38の演算結果による熱源機1
のそれぞれの運転、停止信号SW(1)〜SW(3)と
熱源能力演算手段37の各熱量演算結果Qmax、Qe
ff、Qminから次の式18に示す五段階の熱量判断
基準が設けられる。
【0146】
【数18】
【0147】そして、Qd>Qst1の場合はステップ
502へ進み、次の式19により各熱源機1の出口設定
温度Tos(1)〜Tos(3)を決定する。
【0148】
【数19】
【0149】また、Qst2<Qd≦Qst1の場合は
ステップ503へ進み、次の式20により各熱源機1の
出口設定温度Tos(1)〜Tos(3)を決定する。
【0150】
【数20】
【0151】また、Qst3<Qd≦Qst2の場合は
ステップ504へ進み、次の式21により各熱源機1の
出口設定温度Tos(1)〜Tos(3)を決定する。
【0152】
【数21】
【0153】また、Qst4<Qd≦Qst3の場合は
ステップ505へ進み、次の式22により各熱源機1の
出口設定温度Tos(1)〜Tos(3)を決定する。
【0154】
【数22】
【0155】また、Qst5<Qd≦Qst4の場合は
ステップ506へ進み、次の式23により各熱源機1の
出口設定温度Tos(1)〜Tos(3)を決定する。
【0156】
【数23】
【0157】また、Qd≦Qst5の場合はステップ5
07へ進み、次の式24により各熱源機1の出口設定温
度Tos(1)〜Tos(3)を決定する。
【0158】
【数24】
【0159】以上の手順によってなるべく高効率で各熱
源機1が運転されるように熱源機1出口温度の設定値の
決定が行われる。なお、図10〜図14の実施の形態で
は、新たに起動した熱源機1は定格出力を出すのに時間
が掛かる。このため、新たに起動される熱源機1の出口
設定温度は低出力を要求するように、また長時間運転さ
れている熱源機1の出口設定温度は優先的に高出力を要
求するように、熱源機1の起動優先順位を利用するよう
に設定される。したがって、定格能力を出力するまでの
時定数が大きな熱源機1に対しても、一層現在の負荷系
熱量Qdに則した温度設定が可能になる。
【0160】また、図10〜図14の実施の形態におい
て、熱源水の出入口温度差ΔTmaxを定数として扱っ
ているが、図14に示すように熱源機入口温度Trsの
関数として定義することにより、より精度の高い熱源機
出口温度の設定が可能になる。また、負荷系熱量Qdを
基に演算を行っているが、前述の図1〜図5の実施の形
態に述べた演算結果である平均熱量Qmを基に演算を行
っても同様の成果を得ることができる。また、従来の空
気調和装置の説明で述べたような従来の補助増減段との
併用も可能である。
【0161】以上説明したように熱源機1の入口温度を
考慮に入れて決定した熱源機1の最大出力を基準に熱源
機1の運転台数を決定するので、不必要な熱源機1の運
転、停止を抑制することができる。また、熱源機1の入
口温度を考慮に入れて決定した熱源機1が最大効率にな
る負荷容量を基準として熱源機1出口の設定温度を決定
する。
【0162】このため、冷水入口温度が低いにも関わら
ず出口の設定温度を高くして部分負荷運転となり、結果
として冷凍機が運転効率の低い領域で運転されたり、冷
水入口温度が高いにも関わらず出口の設定温度を低くし
て、結果として冷凍機の能力以上の出力を要求すること
になり、設定温度に到達できないなどの不具合を生じた
りすることがない。これにより、常に高効率状態で熱源
機1を運転でき、空気調和負荷の変動に容易に追従で
き、エネルギーを節減することができる。
【0163】また、図10〜図14の実施の形態におい
て、熱源機1の入口温度を考慮に入れて決定した熱源機
1の最大出力と起動優先順位に基づいて、運転後の経過
時間の長い熱源機1を停止し、停止後の経過時間の長い
熱源機1から起動するように運転、停止を行う。このた
め、負荷熱量の変動に対して的確に熱源機1の運転、停
止が可能になる。また、一台の熱源機1のみに運転、停
止が集中して熱源機1の劣化や故障の原因となる不具合
を防ぐことができる。
【0164】さらに、熱源機1の入口温度を考慮に入れ
て決定した熱源機1の最大出力と、最大効率時の負荷容
量と、最小出力と、起動優先順位に基づいて、熱源機1
をなるべく高効率で運転できるように熱源機出口の設定
温度を決定する。これと共に運転後の経過時間の長い熱
源機1を高出力に、運転後間もない熱源機1を低出力に
なるように熱源機1の出口温度を決定する。
【0165】このため、冷水入口温度が低いにも関わら
ず出口の設定温度を高くして部分負荷運転となり、結果
として冷凍機が運転効率の低い領域で運転されたり、冷
水入口温度が高いにも関わらず出口の設定温度を低くし
て、結果として冷凍機の能力以上の出力を要求すること
になり設定温度に到達できないなどの不具合を生じたり
することがない。これにより、常に高効率状態で熱源機
1を運転することができる。また、起動後に定格出力に
達するまでの時定数が大きな熱源機1の場合でも、負荷
熱量の変動に対して的確に出力を追従させることができ
てエネルギーを節減することができる。
【0166】実施の形態4.図15及び図16も、この
発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図15は空気
調和装置の回路図、図16は図15の空気調和装置にお
ける容量制御信号設定手段の処理手順を説明するフロー
チャートである。図において、前述の図10〜図14と
同符号は相当部分を示し、40は容量制御信号設定手段
で、前述の図10〜図14の実施の形態における温度設
定手段39に代替される。
【0167】上記のように構成された空気調和装置にお
ける容量制御信号を決定する手順を図16に示すフロー
チャートによって説明する。すなわち、ステップ601
において運転台数決定手段38による熱源機1の運転、
停止信号SW(1)〜SW(3)と、熱源能力演算手段
37の各熱源演算結果Qmax、Qeff、Qminに
より前述の式18に示す五段階の熱量判断基準を設け
る。
【0168】そして、Qd>Qst1の場合はステップ
602へ進み、次の式25により各熱源機1の容量制御
信号CS(1)〜CS(3)を決定する。
【0169】
【数25】
【0170】また、Qst2<Qd≦Qst1の場合は
ステップ603へ進み、次の式26により各熱源機1の
容量制御信号CS(1)〜CS(3)を決定する。
【0171】
【数26】
【0172】また、Qst3<Qd≦Qst2の場合は
ステップ604へ進み、次の式27により各熱源機1の
容量制御信号CS(1)〜CS(3)を決定する。
【0173】
【数27】
【0174】また、Qst4<Qd≦Qst3の場合は
ステップ605へ進み、次の式28により各熱源機1の
容量制御信号CS(1)〜CS(3)を決定する。
【0175】
【数28】
【0176】また、Qst5<Qd≦Qst4の場合は
ステップ606へ進み、次の式29により各熱源機1の
容量制御信号CS(1)〜CS(3)を決定する。
【0177】
【数29】
【0178】また、Qd≦Qst5の場合はステップ6
07へ進み、次の式30により各熱源機1の容量制御信
号CS(1)〜CS(3)を決定する。
【0179】
【数30】
【0180】以上の手順によってなるべく高効率で各熱
源機1が運転されるように容量制御信号CS(1)〜C
S(3)が決定される。なお、図15及び〜図16の実
施の形態では、新たに起動した熱源機1は定格出力を出
すのに時間が掛かる。このため、新たに起動される熱源
機1の容量制御信号CS(1)〜CS(3)は低出力を
要求するように、また長時間運転されている熱源機1の
容量制御信号CS(1)〜CS(3)は優先的に高出力
を要求するように、熱源機1の起動優先順位を利用する
ように設定される。
【0181】したがって、定格能力を出力するまでの時
定数が大きな熱源機1に対しても、一層現在の負荷系熱
量Qdに則した温度設定が可能になる。また、図15及
び〜図16の実施の形態において、負荷系熱量Qdを基
に演算を行っているが、前述の図1〜図5の実施の形態
に述べた演算結果である平均熱量Qmを基に演算を行っ
ても同様の成果を得ることができる。
【0182】以上説明したように熱源機1の入口温度を
考慮に入れて決定した熱源機1の最大出力を基準に熱源
機1の運転台数を決定するので、不必要な熱源機1の運
転、停止を抑制することができる。また、熱源機1の入
口温度を考慮に入れて決定した熱源機1が最大効率にな
る負荷容量を基準として熱源機1出口の容量制御信号を
決定する。
【0183】このため、冷水入口温度が低いにも関わら
ず出口の設定温度を高くして部分負荷運転となり、結果
として冷凍機が運転効率の低い領域で運転されたり、冷
水入口温度が高いにも関わらず出口の設定温度を低くし
て、結果として冷凍機の能力以上の出力を要求すること
になり設定温度に到達できないなどの不具合を生じたり
することがない。これにより、常に高効率状態で熱源機
1を運転でき、空気調和負荷の変動に容易に追従でき、
エネルギーを節減することができる。
【0184】また、図10〜図14の実施の形態におい
て、熱源機1の入口温度を考慮に入れて決定した熱源機
1の最大出力と起動優先順位に基づいて、運転後の経過
時間の長い熱源機1を停止し、停止後の経過時間の長い
熱源機1から起動するように運転、停止を行う。このた
め、負荷熱量の変動に対して的確に熱源機1の運転、停
止が可能になる。また、一台の熱源機1のみに運転、停
止が集中して熱源機1の劣化や故障の原因となる不具合
を防ぐことができる。
【0185】さらに、熱源機1の入口温度を考慮に入れ
て決定した熱源機1の最大出力と、最大効率時の負荷容
量と、最小出力と、起動優先順位に基づいて、熱源機1
をなるべく高効率で運転できるように熱源機の容量制御
信号を決定する。これと共に運転後の経過時間の長い熱
源機1を高出力に、運転後間もない熱源機1を低出力に
なるように熱源機1の容量制御信号を決定する。
【0186】このため、冷水入口温度が低いにも関わら
ず出口の設定温度を高くして部分負荷運転となり、結果
として冷凍機が運転効率の低い領域で運転されたり、冷
水入口温度が高いにも関わらず出口の設定温度を低くし
て、結果として冷凍機の能力以上の出力を要求すること
になり設定温度に到達できないなどの不具合を生じたり
することがない。これにより、常に高効率状態で熱源機
1を運転することができる。また、起動後に定格出力に
達するまでの時定数が大きな熱源機1の場合でも、負荷
熱量の変動に対して的確に出力を追従させることができ
てエネルギーを節減することができる。
【0187】実施の形態5.図17〜図20も、この発
明の他の実施の形態の一例を示す図で、図17は空気調
和装置の回路図、図18は図17の空気調和装置におけ
る送水圧設定値演算手段の処理手順を説明するフローチ
ャート、図19は図17の空気調和装置における送水圧
補正手段の処理手順を説明するフローチャート、図20
は図17の空気調和装置における送水圧補正手段の負荷
系流量の時間変化と補正圧力の関係を表すグラフであ
る。図において、前述の図1〜図5と同符号は相当部分
を示し、41は送水圧力制御装置である。
【0188】42は送水圧力制御装置41を形成する送
水圧設定値演算手段、43〜45はそれぞれ送水圧設定
値演算手段42を形成する演算手段で、43はサンプル
区間平均処理手段、44は基準送水圧設定値演算手段、
45は送水圧補正手段である。46は搬送ポンプコント
ローラ、47は圧力発信器からなる送水圧検値手段、4
8はそれぞれインバータである。
【0189】上記のように構成された空気調和装置にお
いて、送水圧設定値演算手段42はあるサンプリング時
間STSごとに、サンプル区間平均処理手段43により
演算された負荷系流量Vdのある指定サンプル区間ΔT
sの平均値Vm0と、一サンプリング時間STS前のサ
ンプル区間平均処理手段43の演算結果Vm−1から送
水圧設定値Psを演算する。そして、この演算送水圧設
定値Psを搬送ポンプコントローラ46に設定値として
入力する。
【0190】また、搬送ポンプコントローラ46では、
実際の送水圧を検知する送水圧検知手段47からの圧力
信号Pnと、送水圧設定値Psとの差に基づいて、それ
ぞれのインバータ48に制御信号を出力して、搬送用ポ
ンプ28の回転速度を制御する。なお、搬送ポンプコン
トローラ46は前述の第四の従来の空気調和装置におけ
る送水圧力制御演算部22と同じ動作をするものであ
る。
【0191】次に、送水圧設定値演算手段42の動作を
図18及び図19に示すフローチャートによって説明す
る。すなわち、ステップ701において初期設定が行わ
れ、サンプル区間平均処理手段43により平均をとるサ
ンプル区間ΔTsと、送水圧設定値演算手段42のサン
プリング時間STSと、搬送ポンプコントローラ46の
サンプリング時間STCが指定される。そして、サンプ
ル区間平均処理に必要な負荷系流量Vdのサンプル数N
mを次の式31により求める。これと共に、内部の時間
カウンタTcが0にセットされる。
【0192】
【数31】
【0193】次いで、ステップ702へ進み、サンプル
区間平均処理手段43により初期設定として、演算開始
から何番目のデータであるかを示すカウンタnc、Nm
個のデータを記憶しておくためのメモリM(1)〜M
(Nm)が全て0にセットされる。そして、ステップ7
03へ進んでサンプル区間平均処理手段43では負荷系
流量検出知手段10により計測された負荷系流量Vdが
常時、すなわち搬送ポンプコントローラ46のサンプリ
ング時間STC(一般的には1秒程度)と等しい間隔で
入力される。
【0194】これにより、その都度カウンタncを1増
やし、時間カウンタTcをサンプリング時間STCだけ
増やす。次に、ステップ704へ進み、カウンタncが
サンプル数Nmに達している場合はnc=Nmとし、さ
もなければカウンタncの値をそのままとする。次い
で、ステップ705へ進んでメモリM(i)内のデータ
が前述の式7のように更新され、最新の負荷系流量Vd
データはメモリM(Nm)に記憶される。
【0195】そして、ステップ706へ進んで、メモリ
M(i)内に記憶されている過去のncサンプル個の負
荷系流量データから次の式32によりサンプル区間ΔT
sの負荷系流量の平均値Vm0が算出される。したがっ
て、カウンタncがサンプル数Nmに達しない演算初期
においては、演算開始からカウンタnc個分のデータの
平均負荷流量Vm0を算出することになる。
【0196】
【数32】
【0197】次に、ステップ707に進み、演算された
平均負荷流量Vm0は時間カウンタTcが送水圧設定値
演算手段42のサンプリング時間STS以上となる場合
のみ、サンプル区間平均処理手段43から基準送水圧設
定値演算手段44へ出力される。このときに、サンプル
区間平均処理手段43において送水圧設定値演算手段4
2のサンプリング時間STSを、サンプル区間平均処理
手段43のサンプル区間ΔTsよりも大きめに設定す
る。
【0198】これによって、サンプリング時間STSの
うち最後のサンプル区間ΔTs間の負荷系流量の平均値
Vm0として有効となり、最初のサンプリング時間ST
S−サンプル区間ΔTsの間の負荷系流量のデータは無
視されることになる。したがって、送水圧設定値変更直
後の流量が不安定な領域の影響が負荷流量平均値Vm0
に反映されないように、送水圧設定値演算手段42より
新たな送水圧設定値Psの信号が、搬送ポンプコントロ
ーラ46に発信された直後から流量が安定するまでの間
は、一定の待ち時間サンプリング時間STS−サンプル
区間ΔTsを設定するのと同じ作用を得ることができ
る。
【0199】また、基準送水圧設定値演算手段44で
は、サンプル区間平均処理手段43で演算された負荷流
量平均値Vm0と、予め入力されていた最大負荷時、す
なわちそれぞれの制御弁5が全て全開で配管系の圧力損
失が最小、かつそれぞれの搬送用ポンプ28のそれぞれ
のインバータ48の出力が最大の時の送水圧Pmaxと
負荷系流量Vmaxから、現在の負荷流量平均値Vm0
のまま、それぞれの制御弁5が全て全開になり配管系の
圧力損失が最小になったと仮定した場合の基準送水圧P
ssを次の式33により演算する。
【0200】
【数33】
【0201】ここで、最大送水圧Pmaxと最大負荷流
量Vmaxは、空気調和装置の設計時の設計圧力、設計
流量を予め入力しておいてもよいし、また空気調和装置
の起動時などのフル運転時、すなわちそれぞれの制御弁
5が全て全開でそれぞれの搬送用ポンプ28のそれぞれ
のインバータ48の出力が100%の場合の負荷系流量
Vd及び送水圧検知手段47からの圧力信号Pnを計測
する。そして、その値を送水圧Pmax、負荷系流量V
maxとして基準送水圧設定値演算手段44に入力する
ことも可能である。
【0202】そして、ステップ708へ進んで、送水圧
補正手段45によりサンプル区間平均処理手段43から
得た現在の負荷流量平均値Vm0と、送水圧補正手段4
5内に蓄積されていた一サンプリング時間STS前の負
荷流量平均値Vm−1を比較して、現在の送水圧設定値
Ps0と基準送水圧設定値演算手段44の演算結果であ
る基準送水圧Pssを用いて送水圧設定値Psを決定す
る。
【0203】次いで、ステップ709へ進み時間カウン
タTcを0にリセットして、現在の負荷流量平均値Vm
0をVm−1とし、ステップ708により決定した送水
圧設定値PsをPs0として記憶すると同時に、送水圧
設定値Psを搬送ポンプコントローラ46に出力する。
【0204】なお、送水圧設定値Psを決定する手順の
一例、すなわちステップ708の内容を図19に示すフ
ローチャートによって説明する。すなわち、ステップ7
10において負荷流量平均値Vm0≧Vm−1であれば
予め設定しておいた圧力ΔP、例えば0.05kg/cm2
だけ現在の送水圧設定値Ps0に加え、Ps0+ΔPと
最大送水圧Pmaxを比較する。
【0205】そして、Ps0+ΔP<Pmaxであれば
ステップ711へ進み、Ps0+ΔPを新たな送水圧設
定値Psとする。また、Ps0≧Pmaxであればステ
ップ712へ進み、最大送水圧Pmaxを新たな送水圧
設定値Psとする。また、負荷流量平均値Vm0<Vm
−1であればステップ713へ進み、基準送水圧設定値
演算手段44の演算結果である基準送水圧Pssを新た
な送水圧設定値Psとする。なお、送水圧設定値演算手
段42は以上説明したステップ701〜ステップ709
の手順をサンプリング時間STSの周期で繰り返す。
【0206】また、以上の説明では圧力ΔPを定数とし
ているが、図20に示すように負荷流量平均値Vm0と
Vm−1の差に応じて、圧力ΔPを変更することによっ
てより早く最適設定圧に達する送水圧力制御装置41を
実現することができる。そして、以上の処理手順により
搬送ポンプコントローラ46の送水圧設定値が決定され
る。
【0207】なお、図17〜図20の実施の形態では、
それぞれのインバータ48によりそれぞれの搬送用ポン
プ28の圧力を制御する空気調和装置が形成されてい
る。しかし、図示が省略してあるがインバータではなく
バイパス弁の開閉により圧力制御を行う空気調和装置に
おいても、図17〜図20の実施の形態と同様な作用を
得ることができる。
【0208】以上説明したように空気調和装置の熱源水
搬送による圧力損失が最も小さい場合の送水圧を基準と
して送水圧力設定値を変動させる。このため、負荷が小
さい場合でもそれぞれ制御弁5での圧力損失が少なく、
それぞれの搬送用ポンプ28の消費エネルギーを節約す
ることができる。また、負荷系流量Vdの変化により送
水圧力設定値の可否を判断して設定値を変更しているの
で、それぞれの空気調和負荷4の制御弁5の開度信号な
どを用いることなく、それぞれの空気調和負荷4におい
て所要の流量を確実に得ることができ、エネルギーを節
減することができる。
【0209】なお、前述の図1〜図5の実施の形態は、
冷房時を想定して説明したが、還水温度と送水温度の大
小が逆になることを考慮することにより、暖房時に対し
て容易に適用することができる。また、前述の図6〜図
9の実施の形態は、冷房時、暖房時に関わらず同等の作
用を得ることができる。
【0210】また、前述の図10〜図14の実施の形態
及び図15及び図16の実施の形態は、熱源機1が冷凍
機の場合を想定しているが、熱源機1がボイラなどの温
水発生器のときであっても、熱源機入口温度と出口温度
の大小が逆になることを考慮することにより、容易に適
用することができる。さらに、全ての実施の形態におい
て、熱源用ポンプ2を三台、熱源用ポンプ2の他に熱源
水を空気調和負荷4への搬送するための搬送用ポンプ2
8を三台設けた構成として説明している。しかし、これ
らの熱源用ポンプ2の台数や、搬送用ポンプ28の有無
に関わらず、以上説明した作用を得ることができる。
【0211】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、現在の
還水温度を設定温度と一致させるのに必要な熱量を演算
する還水温度制御熱量演算手段と、還水と送水のバイパ
ス流による熱損失を仮想的に見積もるバイパス熱量演算
手段の両者が設けられる。そして、従来の熱源機の運転
台数の判断基準であった負荷系熱量に、上記両者の熱量
演算結果を加味して空気調和負荷の変動による増段、減
段の反応を早める。これと共に、平均処理演算手段を設
けて演算結果のあるサンプル区間における平均値を求め
ることにより、増減段直後などの不安定な温度変動を演
算結果に顕在化しないようにする。そして、この演算結
果に基づいて熱源機の運転台数の決定、熱源機の出口設
定温度の変更のための熱源機の出力を制御する容量制御
信号の決定を行うものである。
【0212】このように、熱源機の台数制御が、負荷系
熱量だけでなく還水温度を設定温度にするための熱量
や、バイパス流による熱量の移動を考慮に入れた総合的
な熱量によって行われる。このため、補助増段及び補助
減段などの余分な機能を用いることなく、所要の熱源機
の運転、停止を行うことができ、また冷凍機の能力不足
などの場合にも熱源機にハンチングを生じることなく運
転、停止することができ、熱源機の運転を安定化する効
果がある。
【0213】さらに、平均処理演算手段を用いることに
より増段又は減段直後の温度変動の不安定な領域の熱量
を顕在化させず、待ち時間を設定しなくても熱源機の運
転、停止を行うことができる。これにより、簡易な構成
であって空気調和負荷の変動に容易に追従できエネルギ
ーを節減する効果がある。
【0214】この発明は以上説明したように、熱源系流
量検知手段による流量の計測を、熱源用ポンプの設計流
量により代替したものである。
【0215】このようにして、熱源機の運転、停止と同
期して動作する熱源用ポンプが定流量ポンプである場合
には、負荷系配管の圧力損失に関わらず熱源用ポンプの
流量がほぼ一定となる。このため、熱源系流量測定手段
の代わりに予め熱源用ポンプの設計流量を定数として入
力しておき、この値を用いて熱源系流量を求めても同じ
作用を得ることができる。これにより、熱源系流量測定
手段を省略して装置構成を簡略化することができ、設備
費、設置費を節減する効果がある。
【0216】また、この発明は以上説明したように、還
水と送水のバイパス流による還水温度の低下や送水温度
の上昇を見越して、従来における熱源機の運転台数の判
断基準であった負荷系流量にバイパス流量を加算するこ
とにより空気調和負荷の変動による増段、減段の反応を
早める。これと共に、平均処理演算手段を設けて演算結
果のあるサンプル区間における平均値を求めることによ
り、増減段直後などの不安定な温度変動を演算結果に顕
在化しないようにする。そして、この演算結果に基づい
て熱源機の運転台数の決定を行うものである。
【0217】このように、熱源機の台数制御が、負荷系
流量だけでなくバイパス流による送水温度や還水温度の
変動を考慮に入れた流量によって行うので、補助増段及
び補助減段などの余分な機能を用いることなく、所要の
熱源機の運転、停止を行うことができる。さらに、平均
処理演算手段を用いることにより増段又は減段直後の温
度変動の不安定な領域の熱量を顕在化させず、待ち時間
を設定しなくても熱源機の運転、停止を行うことができ
る。このため、簡易な構成であって空気調和負荷の変動
に容易に追従できエネルギーを節減する効果がある。
【0218】また、この発明は以上説明したように、熱
源系流量検知手段により計測した熱源系流量からバイパ
ス管を流れるバイパス流量を求める際に、熱源系流量検
知手段による熱源系流量の計測を、熱源用ポンプの設計
流量により代替したものである。
【0219】これによって、熱源機の運転、停止と同期
して動作する熱源用ポンプが定流量ポンプである場合に
は、負荷系配管の圧力損失に関わらず熱源用ポンプの流
量がほぼ一定となる。このため、熱源系流量測定手段の
代わりに予め熱源用ポンプの設計流量を定数として入力
しておき、熱源系流量検知手段により計測した熱源系流
量からバイパス管を流れるバイパス流量を求める際に、
熱源用ポンプの設計流量の値を用いて熱源系流量を求め
ても同じ作用を得ることができる。これにより、熱源系
流量測定手段を省略して装置構成を簡略化することがで
き、設備費、設置費を節減する効果がある。
【0220】また、この発明は以上説明したように、熱
源機を流れる熱源水の流量、空気調和負荷から熱源機へ
搬送される熱源水温度、熱源機の運転・停止信号、熱源
機が最大出力であると仮定したときの熱源水の出入口温
度差及び熱源機が最も効率よく運転できる負荷容量を示
す最大効率容量から、熱源機の出せる最大能力と最大効
率能率を求め、負荷系熱量と最大能力との比較により熱
源機の運転台数を決定する。また、負荷系熱量と最大効
率能力との比較により運転中の熱源機のうち最大効率を
発揮できる熱源機台数をできるだけ多くするよう熱源機
出口の熱源水の設定温度を決定するものである。
【0221】このように、熱源機の入口温度を考慮に入
れて決定した熱源機の最大出力を基準に熱源機の運転台
数を決定するので、不必要な熱源機の運転、停止を抑制
することができる。また、熱源機の入口温度を考慮に入
れて決定した熱源機が最大効率になる負荷容量を基準と
して熱源機出口の設定温度を決定する。このため、冷水
入口温度が低いにも関わらず出口の設定温度を高くして
部分負荷運転となり結果として冷凍機が運転効率の低い
領域で運転されたり、冷水入口温度が高いにも関わらず
出口の設定温度を低くして、結果として冷凍機の能力以
上の出力を要求することになり設定温度に到達できない
などの不具合を生じたりすることがない。このため、常
に高効率状態で熱源機を運転でき、空気調和負荷の変動
に容易に追従でき、エネルギーを節減する効果がある。
【0222】また、この発明は以上説明したように、熱
源機の最大出力と熱源機の運転・停止信号と熱源機の起
動優先順位とを考慮して熱源機の運転、停止の判断基準
が設定されて、この判断基準により運転台数決定手段が
作動する。また、熱源機の最大出力と最大効率時の出力
と最小出力と熱源機の起動優先順位とを考慮して、熱源
機出口の熱源水の温度設定の判断基準が設定されて、こ
の判断基準により温度設定手段が作動する。これによ
り、運転台数決定手段により熱源機の運転、停止信号を
決定し、また温度設定手段により熱源機出口の熱源水の
設定温度を決定するものである。
【0223】これによって、負荷熱量の変動に対して的
確に熱源機の運転、停止が可能になる。また、一台の熱
源機のみに運転、停止が集中して熱源機の劣化や故障の
原因となる不具合を防ぐ効果がある。また、常に高効率
状態で熱源機を運転することができ、さらに起動後に定
格出力に達するまでの時定数が大きな熱源機の場合で
も、負荷熱量の変動に対して的確に出力を追従させるこ
とができてエネルギーを節減すると共に空気調和効率を
向上する効果がある。
【0224】また、この発明は以上説明したように、熱
源機を流れる熱源水の流量、空気調和負荷から熱源機へ
搬送される熱源水温度、熱源機の運転・停止信号、熱源
機が最大出力であると仮定したときの熱源水の出入口温
度差及び熱源機が最も効率よく運転できる負荷容量を示
す最大効率容量から熱源機の出せる最大出力と最大効率
能力を求め、負荷系熱量と最大能力との比較により熱源
機の運転台数を決め、負荷系熱量と最大効率能力との比
較によって、運転中の熱源機のうち最大効率を発揮でき
る熱源機の台数をできるだけ多くするように容量制御信
号を決定するものである。
【0225】これによって、不必要な熱源機の運転、停
止を抑制することができると共に、冷水入口温度が低い
にも関わらず出口の設定温度を高くして部分運転とな
り、結果として冷凍機が運転効率の低い領域で運転され
たり、冷水入口温度が高いにも関わらず出口の設定温度
を低くして、結果として冷凍機に能力以上の出力を要求
することになって設定温度に到達できなかったりする不
具合を解消することができる。したがって、常に熱源機
を高効率状態で運転することができ空気調和負荷の変動
に容易に追従すことができエネルギーを節減する効果が
ある。
【0226】また、この発明は以上説明したように、熱
源機の最大出力と熱源機の運転・停止信号と熱源機の起
動優先順位とな考慮して、熱源機の運転、停止の判断基
準が設定されて、この判断基準により運転台数決定手段
が作動する。また、熱源機の最大出力と最大効率時の出
力と最小出力と熱源機の起動優先順位とを考慮して、熱
源機の容量制御信号の判断基準が設定されて、この判断
基準により容量制御信号設定手段が作動する。これによ
り、運転台数決定手段により熱源機の運転、停止信号を
決定し、また容量制御信号設定手段により熱源機の容量
制御信号を決定するものである。
【0227】これによって、空気調和負荷の変動に対し
て的確に熱源機の運転、停止制御を行うことができる。
また、一台の熱源機のみに運転、停止が集中して熱源機
の劣化や故障の原因になる不具合を防ぐ効果がある。ま
た、起動後に定格出力に達するまでの時定数が大きな熱
源機の場合でも、負荷熱量の変動に対して的確に出力を
追従させることができ空気調和効率を向上する効果があ
る。
【0228】また、この発明は以上説明したように、現
在の負荷系流量、すなわち送水量に対して空気調和装置
の熱源水搬送による圧力損失が最も小さい場合、すなわ
ち最大負荷を想定したときの基準送水圧設定値を求め、
この送水圧力を設定値とする。次いで、この送水圧力に
おける負荷系流量の変動をあるサンプリング区間ごとに
平均し、この負荷系流量の平均値の履歴を比較する。そ
して、この比較結果が上昇又は不変の傾向にある場合
は、予め決定しておいた圧力だけ設定値を上げる。ま
た、負荷系流量の平均値が下降の傾向にある場合は、設
定値を再び現在の負荷系流量に対して、空気調和装置の
熱源水搬送による圧力損失が最も小さいときの基準送水
圧力に設定し直すものである。
【0229】このように、空気調和装置の熱源水搬送に
よる圧力損失が最も小さいときの送水圧力を基準として
送水圧力設定値を変動させる。このため、負荷が小さい
場合でも制御弁での圧力損失が少なく、搬送用ポンプの
消費エネルギーを節約することができる。しかも、それ
ぞれの空気調和負荷に所要の負荷系流量を確保すること
ができると共にエネルギーを節減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、空気調
和装置の回路図。
【図2】 図1の空気調和装置における熱源機制御装置
内部の動作を説明するフローチャート。
【図3】 図1の空気調和装置における平均演算処理手
段の処理手順を説明するフローチャート。
【図4】 図1の空気調和装置の熱量比較手段の動作を
説明するグラフ。
【図5】 図1の空気調和装置の熱量比較手段における
他の動作を説明するグラフ。
【図6】 この発明の実施の形態2を示す図で、空気調
和装置の回路図。
【図7】 図6の空気調和装置における熱源機制御装置
内部の動作を説明するフローチャート。
【図8】 図6の空気調和装置における流量比較手段の
動作を説明するグラフ。
【図9】 図6の空気調和装置における熱量比較手段の
他の動作を説明するグラフ。
【図10】 この発明の実施の形態3を示す図であり、
空気調和装置の回路図。
【図11】 図10の空気調和装置における運転台数決
定手段の処理手順を説明するフローチャート。
【図12】 (a)は図10の空気調和装置の運転台数
決定手段における熱源機の選択方法を説明するフローチ
ャート、(b)は図10の空気調和装置の運転台数決定
手段における熱源機の他の選択方法を説明するフローチ
ャート。
【図13】 図10の空気調和装置における温度設定手
段の処理手順を説明するフローチャート。
【図14】 図10の空気調和装置の熱源能力演算手段
において熱源機入口の熱源水の温度と出入口の温度差の
関係を表すグラフ。
【図15】 この発明の実施の形態4を示す図であり、
空気調和装置の回路図。
【図16】 図15の空気調和装置における容量制御信
号設定手段の処理手順を説明するフローチャート。
【図17】 この発明の実施の形態5を示す図であり、
空気調和装置の回路図。
【図18】 図17の空気調和装置における送水圧設定
値演算手段の処理手順を説明するフローチャート。
【図19】 図17の空気調和装置における送水圧補正
手段の処理手順を説明するフローチャート。
【図20】 図17の空気調和装置における送水圧補正
手段の負荷系流量の時間変化と補正圧力の関係を表すグ
ラフ。
【図21】 第一の従来の空気調和装置の回路図。
【図22】 図21の空気調和装置の動作を説明するフ
ローチャート。
【図23】 第二の従来の空気調和装置の回路図。
【図24】 図23の空気調和装置の動作を説明するフ
ローチャート。
【図25】 図23の空気調和装置における他の動作を
説明するフローチャート。
【図26】 図23の空気調和装置における他の動作を
説明するフローチャート。
【図27】 第三の従来の空気調和装置の回路図。
【図28】 図27の空気調和装置における冷水温度と
エネルギー効率の関係を示すグラフ。
【図29】 第四の従来の空気調和装置の回路図。
【図30】 図29の空気調和装置における送水圧力設
定演算部の内部構成を示す回路図。
【符号の説明】
1 熱源機、2 熱源用ポンプ、3 往ヘッダ、4 空
気調和負荷、6 還ヘッダ、7 送水温度検知手段、8
還水温度検知手段、9 循環路、10 負荷系流量検
知手段、11 熱源機制御装置、14 バイパス管、2
6 ヘッダ温度検知手段、27 熱源系流量検知手段、
28 搬送用ポンプ、29 負荷系熱量演算手段、30
還水温度制御熱量演算手段、31 バイパス熱量演算
手段、32 平均処理演算手段、33 熱量比較手段、
34 評価流量演算手段、35流量比較手段、37 熱
源能力演算手段、38 運転台数決定手段、39 温度
設定手段、40 容量制御信号設定手段、41 送水圧
力制御装置、42 送水圧設定値演算手段、43 サン
プル区間平均処理手段、44 基準送水圧設定値演算手
段、45 送水圧補正手段、46 搬送ポンプコントロ
ーラ、47 送水圧検知手段。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の熱源機によって生成された熱源水
    を往ヘッダを経て複数の空気調和負荷に送水し、その還
    水を還ヘッダを経て上記熱源機に還流する循環路と、上
    記往ヘッダ及び還ヘッダを結ぶバイパス管と、上記熱源
    機のそれぞれに設けられて対応した上記熱源機の動作と
    同期して動作し上記熱源機に熱源水を供給する熱源用ポ
    ンプと、上記空気調和負荷を流れる熱源水の流量を検知
    する負荷系流量検知手段と、上記熱源機を流れる熱源水
    の流量を検知する熱源系流量検知手段と、上記空気調和
    負荷に送水される熱源水温度を検知する送水温度検知手
    段と、上記空気調和負荷から還水される熱源水温度を検
    知する還水温度検知手段と、上記還ヘッダ内の熱源水温
    度を検知するヘッダ温度検知手段と、後述する熱源機制
    御装置とを設ける。また、上記負荷系流量検知手段、送
    水温度検知手段及び還水温度検知手段により得た温度及
    び流量から上記空気調和負荷に与えた熱量を演算する負
    荷系熱量演算手段と、上記負荷系流量検知手段、熱源系
    流量検知手段及び還水温度検知手段により得た温度及び
    流量から上記還水温度を設定値と一致させるのに必要な
    熱量を計算する還水温度制御熱量演算手段と、上記負荷
    系流量検知手段、熱源系流量検知手段、送水温度検知手
    段、還水温度検知手段及びヘッダ温度検知手段により得
    た温度及び流量から熱源水が上記バイパス管を流れるこ
    とによる仮想的な熱量収支を演算するバイパス熱量演算
    手段と、上記負荷系熱量演算手段、還水温度制御熱量演
    算手段及びバイパス熱量演算手段の演算結果の和をある
    サンプル区間積算し、その区間の平均を求める平均処理
    演算手段と、この平均処理演算手段の演算結果に基づい
    て上記熱源機の運転台数及び上記熱源機の出力の少なく
    とも一方を決定する熱量比較手段とを上記熱源機制御装
    置に設けて、上記空気調和負荷に応じて上記熱源機制御
    装置により上記熱源機を制御する空気調和装置。
  2. 【請求項2】 熱源系流量検知手段による流量の計測
    を、熱源用ポンプの設計流量により代替したことを特徴
    とする請求項1記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 複数の熱源機によって生成された熱源水
    を往ヘッダを経て複数の空気調和負荷に送水し、その還
    水を還ヘッダを経て上記熱源機に還流する循環路と、上
    記往ヘッダ及び還ヘッダを結ぶバイパス管と、上記熱源
    機のそれぞれに設けられて対応した上記熱源機の動作と
    同期して動作し上記熱源機に熱源水を供給する熱源用ポ
    ンプと、上記空気調和負荷を流れる熱源水の流量を検知
    する負荷系流量検知手段と、上記熱源機を流れる熱源水
    の流量を検知する熱源系流量検知手段と、後述する熱源
    機制御装置とを設ける。また、上記負荷系流量検知手段
    により得た負荷系流量及び上記熱源系流量検知手段によ
    り計測した熱源系流量から上記バイパス管を流れるバイ
    パス流量を求めると共に上記負荷系流量と上記バイパス
    流量の和を求める評価流量演算手段と、この評価流量演
    算手段の演算結果をあるサンプル区間積算してその区間
    の平均を求める平均処理演算手段と、この平均処理演算
    手段の演算結果に基づいて上記熱源機の運転台数を決定
    する流量比較手段とを上記熱源機制御装置に設けて、上
    記空気調和負荷に応じて上記熱源機制御装置により上記
    熱源機を制御する空気調和装置。
  4. 【請求項4】 熱源系流量検知手段による流量の計測
    を、熱源用ポンプの設計流量により代替したことを特徴
    とする請求項3記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 複数の熱源機によって生成された熱源水
    を往ヘッダを経て複数の空気調和負荷に送水し、その還
    水を還ヘッダを経て上記熱源機に還流する循環路と、上
    記熱源機のそれぞれに設けられて対応した上記熱源機の
    動作と同期して動作する上記熱源機に熱源水を供給する
    熱源用ポンプと、上記空気調和負荷において消費された
    負荷系熱量を演算する負荷系熱量演算手段と、外部から
    の信号により上記熱源機出口の熱源水温度の設定値を変
    更可能に構成された後述する熱源機制御装置とを設け
    る。また、上記熱源機を流れる熱源系流量、上記空気調
    和負荷から上記熱源機へ搬送される熱源水温度すなわち
    上記熱源機入口温度、上記熱源機の運転・停止信号、上
    記熱源機が最大出力であると仮定したときの熱源水の出
    入口温度差及び上記熱源機が最も効率よく運転できる負
    荷容量を示す最大効率容量からそれぞれの上記熱源機の
    最大出力と最大効率出力を求める熱源能力演算手段と、
    この熱源能力演算手段の結果と上記負荷系熱量を比較し
    てそれぞれの上記熱源機の運転、停止を決定する運転台
    数決定手段と、上記熱源能力演算手段の結果と上記負荷
    系熱量を比較してそれぞれの上記熱源機の出口設定温度
    を決定する温度設定手段とを上記熱源機制御装置に設け
    て、上記空気調和負荷に応じて上記熱源機制御装置によ
    り上記熱源機を制御する空気調和装置。
  6. 【請求項6】 熱源機の最大出力と上記熱源機の起動優
    先順位から上記熱源機の運転、停止の判断基準が設定さ
    れてこの判断基準により運転台数決定手段が作動し、ま
    た上記熱源機の最大出力と最大効率時の出力と最小出力
    と上記熱源機の起動優先順位とを考慮して上記熱源機出
    口の熱源水の温度設定の判断基準が設定されてこの判断
    基準により温度設定手段が作動することを特徴とする請
    求項5記載の空気調和装置。
  7. 【請求項7】 複数の熱源機によって生成された熱源水
    を往ヘッダを経て複数の空気調和負荷に送水し、その還
    水を還ヘッダを経て上記熱源機に還流する循環路と、上
    記熱源機のそれぞれに設けられて対応した上記熱源機の
    動作と同期して動作し上記熱源機に熱源水を供給する熱
    源用ポンプと、上記空気調和負荷において消費された負
    荷系熱量を演算する負荷系熱量演算手段と、外部からの
    容量制御信号により上記熱源機出力を変更可能に構成さ
    れた後述する熱源機制御装置とを設ける。また、上記熱
    源機を流れる熱源水の流量すなわち熱源系流量、上記空
    気調和負荷から上記熱源機へ搬送される熱源水温度すな
    わち上記熱源機入口温度、上記熱源機の運転・停止信
    号、上記熱源機が最大出力であると仮定したときの熱源
    水の出入口温度差及び上記熱源機が最も効率よく運転で
    きる負荷容量を示す最大効率容量からそれぞれの上記熱
    源機の最大出力と最大効率出力を求める熱源能力演算手
    段と、この熱源能力演算手段の結果と上記負荷系熱量を
    比較してそれぞれの上記熱源機の運転、停止を決定する
    運転台数決定手段と、上記熱源能力演算手段の結果と上
    記負荷系熱量の差からそれぞれの上記熱源機の容量制御
    信号を決定する容量制御信号設定手段とを上記熱源機制
    御装置に設けて、上記空気調和負荷に応じて上記熱源機
    制御装置により上記熱源機を制御する空気調和装置。
  8. 【請求項8】 熱源機の最大出力と上記熱源機の起動優
    先順位から上記熱源機の運転、停止の判断基準が設定さ
    れてこの判断基準により運転台数決定手段が作動し、ま
    た上記熱源機の最大出力と最大効率時の出力と最小出力
    と上記熱源機の起動優先順位とを考慮して上記熱源機の
    容量制御信号の判断基準が設定されてこの判断基準によ
    り容量制御信号設定手段が作動することを特徴とする請
    求項7記載の空気調和装置。
  9. 【請求項9】 複数の熱源機によって生成された熱源水
    を搬送用ポンプにより往ヘッダを経て複数の空気調和負
    荷に送水し、その還水を還ヘッダを経て上記熱源機に還
    流する循環路と、上記熱源水を循環させる搬送ポンプ
    と、上記送水の送水圧力を検知する送水圧検知手段と、
    設定値入力手段が設けられて上記送水圧力が設定値とな
    るように上記搬送用ポンプを制御する搬送ポンプコント
    ローラと、後述する送水圧力制御装置とを設ける。ま
    た、上記空気調和負荷を流れる熱源水の流量を検知する
    負荷系流量検知手段と、上記送水圧力変更後における負
    荷系流量のあるサンプル区間の平均処理を行うサンプル
    区間平均処理手段と、上記空気調和負荷が最大となった
    場合の最大送水圧と最大負荷系流量と上記サンプル区間
    平均処理手段の演算結果である平均負荷系流量から最小
    の送水圧設定値を演算する基準送水圧設定値演算手段
    と、上記サンプル区間平均処理手段における演算値の履
    歴と上記搬送用ポンプの現在の設定送水圧力から送水圧
    設定値を演算する送水圧補正手段とからなる送水圧設定
    値演算手段を上記送水圧力制御装置に設けて、上記送水
    圧設定値演算手段により演算された送水圧設定値を上記
    搬送ポンプコントローラに入力することにより送水圧力
    を設定値に制御する空気調和装置。
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