JP2016194386A - 熱源制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】物理単位が異なる「水量」と「熱量」とを同じ指標に扱える百分率として処理することによって2次負荷状態を単純化することを可能とした。
【解決手段】 2次側冷水系統の負荷流量計測値とバイパス流量の想定値との合計値を、熱源の設計流量の合計値で除して百分率表示した冷水負荷流量比率を算出し、2次側冷水系統の負荷熱量計測値を、熱源の設計熱量の合計値で除して百分率表示した冷水負荷熱量比率を算出し、冷水負荷流量比率と冷水負荷熱量比率との何れか大きい値を冷水負荷率とし、冷水負荷率に基づいて、熱源の台数制御および熱源の流量制御の少なくとも一方を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷媒に水やブラインを用いる空調などの冷凍機や冷温水発生機を熱源とする熱源設備における、熱源台数の制御及び冷温水ポンプの変流量制御を可能とする熱源制御システムに関する。
空調設備の熱源の配管方式として、冷水又は温水が密閉された配管内をポンプによって循環する密閉配管方式が知られている。密閉配管方式は、熱源設備をヘッダにより冷凍機側と負荷側とを一次側と二次側として分け、空調機などの負荷側(二次側)を受け持つ2次ポンプの有無により、1次ポンプ方式と2次ポンプ方式とがある。1次ポンプ方式は、1次ポンプのみで冷水又は温水を熱源機器から空調機まで、密閉配管すべてを循環させる配管方式である。2次ポンプ方式は、1次ポンプと2次ポンプとを設け、1次ポンプは冷水又は温水を熱源機器周りに循環する、詳しく言うと熱源機械室に在る往ヘッダ及び還ヘッダまでの配管抵抗と、冷凍機など熱源機器などの水圧損分との合計を揚程として受け持つものであって、2次ポンプは空調機など2次側に冷水又は温水を循環するだけの冷水コイルや制御弁などの水圧損分を受け持つ。2次ポンプ方式は、1次ポンプ方式と異なり、密閉配管系の揚程を2種類のポンプで分け合うものである。
以下の説明では、冷水を冷熱媒、熱源を冷凍機とする場合を説明する。
1次ポンプ方式は、図8に示すように、冷凍機(熱源機)101と、往ヘッダ103と、還ヘッダ105と、空調機(AHU)107とを備えている。
そして、冷凍機(熱源機)101と往ヘッダ103との間を1次側冷水往管路111で接続し、冷凍機(熱源機)101と還ヘッダ105との間を冷水ポンプ(1次ポンプ)115を設けた1次側冷水還管路113で接続して熱源の1次側を構成している。
また、空調機(AHU)107と往ヘッダ103との間を2次冷水往水路121で接続し、空調機(AHU)107と還ヘッダ105との間を2次冷水還水路119で接続している。通常は、空調機(AHU)107は複数台設置され、各空調機(AHU)107の後段には二方弁109が設置されており、これらによって熱源の2次側を構成している。
また、往ヘッダ103と還ヘッダ105との間には、ヘッダ間バイパス弁125を備えたヘッダ間バイパス路123を設けてヘッダ差圧制御を行っている。熱源の冷凍機の通過最低流量を確保しながら、負荷側に掛かる差圧を一定にして空調機の温度制御を安定させることができる。また、還ヘッダ105には、膨張タンク127を設けて密閉配管内を大気圧以上に保ってポンプ吸い込み側キャビテーション防止とともに冷水の温度による体積変化を吸収している。ヘッダ間バイパス弁125は、往ヘッダ103および還ヘッダ105間の差圧を一定とするように制御される。バイパス弁125の制御により1次流量≧2次流量が補償され、還ヘッダ105の高温の還冷水がヘッダ間バイパス路123を介して往ヘッダ103に逆流することはない。
密閉配管方式には、密閉されている装置配管内保有水量の水温変化に伴う体積変動を吸収するため、図8に示すように、一般に配管の最上部より上部の位置に膨張タンク127を設けている。膨張タンクには、開放式膨張タンクと密閉式膨張タンクとがある。
このように、1次ポンプ方式は、図8に示すように、1次ポンプ115のみで冷水を冷凍機(熱源)101から空調機(AHU)107まで循環させる配管方式である。
1次ポンプ方式では、ヘッダ間バイパス路123を流れる冷水量があり1次流量が2次流量よりも大きくなり、また、2次側負荷熱量によって熱源運転台数の制御を行うと負荷側で温度差がつかない場合に運転台数不足が生じて運転中の熱源機が過負荷運転となる。そのため、1次ポンプ方式では、2次冷水負荷流量によって、冷凍機(熱源機)101の運転台数と1次冷水流量とを決定する。
一方、2次ポンプ方式は、図9に示すように、冷凍機(熱源機)101と、往ヘッダ103と、還ヘッダ105と、空調機(AHU)107とを備える。
2次ポンプ方式は、図9に示すように、冷水を冷凍機(熱源機)101まわりに循環させるために1次ポンプ115を使用し、空調機107など負荷側に冷水を循環させるために2次ポンプ131を使用する配管方式である。
具体的には、往ヘッダ103の空調機(AHU)107側に第2の冷水往ヘッダ129を設け、往ヘッダ103と第2の冷水往ヘッダ129との間に複数台の冷水ポンプ(2次ポンプ)131及び2次ポンプ出入口バイパス管に吐出圧制御弁133を設けている。また、ヘッダ間バイパス路123には、バイパス弁が設けられていない。
2次ポンプ方式では、2次ポンプ131の吐出側の第2の冷水往ヘッダ129からの圧力を、第2の冷水往ヘッダに備える圧力発信器からの圧力信号を圧力指示調節計で演算した出力にて2次ポンプの回転数制御による送水圧力の一定制御をしたり、それに2次側流量を計測して計測負荷流量値により必要圧力を演算して推定末端圧制御として送水圧力の可変制御を行ったり、複数の負荷のうちの末端負荷における末端差圧を末端に設置した差圧発信器からの差圧信号に基づいて送水圧力の可変制御を行ったりするのである。
2次ポンプ方式の場合、1次流量と2次流量は一致せず、負荷に見合う流量は2次ポンプの変流量制御で供給し、熱源機の役割は2次側熱量に見合う冷熱量を供給することとなるので、2次冷水負荷熱量で熱源機の台数制御を行っている。
2次ポンプ方式の場合、必ずしも1次流量≧2次流量とはならないため、1次ポンプ方式とは異なる。2次ポンプ方式の場合、2次冷水往温度と2次冷水還温度との差(以下、2次側冷水ΔTと称する)が設計値(ΔT=5℃)よりも小さい場合に、2次流量>1次流量となり、還ヘッダ105の高温水が往ヘッダ103へヘッダ間バイパス路123を介して逆流してしまい、2次冷水往温度が、例えば、冷凍機101の冷水出口温度の7℃から、8℃や9℃へ上昇する場合が生じる。
このように、2次冷水往温度が上昇すると、熱交換器としての冷水コイルの設計は、冷水供給温度は冷凍機出口温度で行うことが通例であり、冷水の供給温度が上昇することで空調対象空気温度との温度差が小さくなり、空調機(AHU)107における冷房能力が低下することがある。
そして、空調機(AHU)107を設置する箇所がオフィスであれば高温や高湿によるクレームが発生し、空調機(AHU)107を設置する箇所が工場であれば生産品の品質低下をきたすおそれがある。
このような問題点を解決するために、従来では、2次冷水往温度の温度補償のため、2次送水往温度が高温になると待機中の熱源機をONとして1次側の冷水循環量を増加させてヘッダ間バイパスでの逆流を防止する機能を追加する対策が講じられている。
特許第3306612号公報 特許第4513545号公報
しかしながら、このような従来の対策では、制御ロジック(制御方法の切替、制御方法移行条件など)が複雑になること、温度による強制ON/OFFが外乱となること、2次側冷水ΔTが変動すると、2次送水温度が安定化しないこと、往還ヘッダ間バイパス流量が増加すると、1次ポンプ消費電力が増大することなどの不具合があり、省エネルギー性及び快適性の面から好ましくないことが指摘されている。
そこで、1次ポンプ方式、2次ポンプ方式では、冷水熱源能力低下を想定し、2次冷水往温度上昇時には冷凍機(熱源機)101の運転台数を強制的に増段できるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、2次ポンプ方式では、2次冷水温度差<設計温度差の場合、2次冷水流量>1次冷水流量となり、2次冷水往還温度が上昇するため、冷凍機(熱源機)101の運転台数を強制的に増段又は強制的に1次冷水の流量を増大させる機能が必要である。
また、2次ポンプ方式と1次ポンプ方式とで、制御方式を切り替える必要がある。
また、複数台の冷凍機を用いた冷熱供給システム及びこの冷熱供給システムに用いられる冷凍機の台数制御装置において、冷却負荷に通水される冷水流量と、冷却負荷の入口冷水温度及び出口冷水温度と冷水流量とから算出される負荷側交換熱量のそれぞれから予め定めた基準値に基づいて冷凍機の運転台数を決定し、これらの大きい方の台数を実際の運転台数として設定し、基準値は、冷却水温度を所定のタイミングで定格値より低い温度になっているか否かを検出して、冷却水温度が定格値以下のとき、冷却水温度が定格値から低い側への偏差に比例して増加させる方向に変更されることが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、特許文献2では、「負荷冷水流量」と「冷水負荷熱量」とのそれぞれから予め定めた冷凍負荷基準値に基づいて運転台数を決定するのに、物理単位が異なる流量と熱量とのどちらか大きいほうの台数を設定して制御しているので、その指標のまとめ方が面倒である。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、物理単位が異なる「水量」と「熱量」とを同じ指標に扱える百分率として処理することによって2次負荷状態を単純化することを可能とした熱源制御システムを提供することにある。
本発明に係る熱源制御システムの一例は、熱源と、前記熱源の冷水出口側に1次側冷水往管路を介して接続する第1往ヘッダと、1次冷水ポンプを途中に備える1次側冷水還管路を介して、前記熱源の冷水入口側に接続する還ヘッダと、前記第1往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続されるヘッダ間バイパス路と、前記第1往ヘッダに2次冷水ポンプを介して接続する第2往ヘッダと、空調機を備え、前記第2往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続される2次側冷水往管路及び2次側冷水還管路と、前記熱源及び前記1次冷水ポンプに接続される制御装置と、前記2次冷水ポンプの吐出圧制御を行う吐出圧制御弁と、を備え、前記制御装置は、前記2次側冷水往管路又は2次側冷水還管路のいずれかに設置される負荷側流量計の負荷流量計測値と前記ヘッダ間バイパス路を流れる流量の想定値との合計値を、前記熱源の設計流量の合計値で除して百分率表示した冷水負荷流量比率を算出し、前記2次側冷水往管路と2次側冷水還管路とにそれぞれ設置される負荷出口温度センサ及び負荷入口温度センサの計測値の差と前記負荷側流量計の負荷流量計測値を乗じて算出される負荷熱量計測値を、前記熱源の設計熱量の合計値で除して百分率表示した冷水負荷熱量比率を算出し、前記冷水負荷流量比率と前記冷水負荷熱量比率との何れか大きい値を冷水負荷率とし、前記冷水負荷率に基づいて、前記熱源の台数制御および前記1次冷水ポンプ流量制御による前記熱源の流量制御の少なくとも一方を行う。
本発明に係る熱源制御システムの他の例は、熱源と、前記熱源の冷水出口側に1次側冷水往管路を介して接続する往ヘッダと、1次冷水ポンプを途中に備える1次側冷水還管路を介して、前記熱源の冷水入口側に接続する還ヘッダと、前記往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続されるヘッダ間バイパス路と、空調機を備え、前記往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続される2次側冷水往管路及び2次側冷水還管路と、前記熱源及び前記1次冷水ポンプに接続される制御装置と、前記熱源、前記1次側冷水往管路、前記1次側冷水還管路、前記空調機、2次側冷水往管路及び2次側冷水還管路の圧力損失分の揚程を有する前記1次冷水ポンプと、を備え、前記制御装置は、前記2次側冷水往管路又は2次側冷水還管路のいずれかに設置される負荷側流量計の負荷流量計測値と前記ヘッダ間バイパス路を流れる流量の想定値との合計値を、前記熱源の設計流量の合計値で除して百分率表示した冷水負荷流量比率を算出し、前記2次側冷水往管路と2次側冷水還管路とにそれぞれ設置される負荷出口温度センサ及び負荷入口温度センサの計測値の差と前記負荷側流量計の負荷流量計測値を乗じて算出される負荷熱量計測値を、前記熱源の設計熱量の合計値で除して百分率表示した冷水負荷熱量比率を算出し、前記冷水負荷流量比率と前記冷水負荷熱量比率との何れか大きい値を冷水負荷率とし、前記冷水負荷率に基づいて、前記熱源の台数制御および前記1次冷水ポンプ流量制御による前記熱源の流量制御の少なくとも一方を行う。
本発明に係る熱源制御システムのさらに他の例は、熱源と、前記熱源の温水出口側に1次側温水往管路を介して接続する第1往ヘッダと、1次温水ポンプを途中に備える1次側温水還管路を介して、前記熱源の温水入口側に接続する還ヘッダと、前記第1往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続されるヘッダ間バイパス路と、前記第1往ヘッダに2次温水ポンプを介して接続する第2往ヘッダと、空調機を備え、前記第2往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続される2次側温水往管路及び2次側温水還管路と、前記熱源及び前記1次温水ポンプに接続される制御装置と、前記2次温水ポンプの吐出圧制御を行う吐出圧制御弁と、を備え、前記制御装置は、前記2次側温水往管路又は2次側温水還管路のいずれかに設置される負荷側流量計の負荷流量計測値と前記ヘッダ間バイパス路を流れる流量の想定値との合計値を、前記熱源の設計流量の合計値で除して百分率表示した温水負荷流量比率を算出し、前記2次側温水往管路と2次側温水還管路とにそれぞれ設置される負荷出口温度センサ及び負荷入口温度センサの計測値の差と前記負荷側流量計の負荷流量計測値を乗じて算出される負荷熱量計測値を、前記熱源の設計熱量の合計値で除して百分率表示した温水負荷熱量比率を算出し、前記温水負荷流量比率と前記温水負荷熱量比率との何れか大きい値を温水負荷率とし、前記温水負荷率に基づいて、前記熱源の台数制御および前記1次温水ポンプ流量制御による前記熱源の流量制御の少なくとも一方を行う。
本発明に係る熱源制御システムのさらに他の例は、熱源と、前記熱源の温水出口側に1次側温水往管路を介して接続する往ヘッダと、1次温水ポンプを途中に備える1次側温水還管路を介して、前記熱源の温水入口側に接続する還ヘッダと、前記往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続されるヘッダ間バイパス路と、空調機を備え、前記往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続される2次側温水往管路及び2次側温水還管路と、前記熱源及び前記1次温水ポンプに接続される制御装置と、前記熱源、前記1次側温水往管路、前記1次側温水還管路、前記空調機、2次側温水往管路及び2次側温水還管路の圧力損失分の揚程を有する前記1次温水ポンプと、を備え、前記制御装置は、前記2次側温水往管路又は2次側温水還管路のいずれかに設置される負荷側流量計の負荷流量計測値と前記ヘッダ間バイパス路を流れる流量の想定値との合計値を、前記熱源の設計流量の合計値で除して百分率表示した温水負荷流量比率を算出し、前記2次側温水往管路と2次側温水還管路とにそれぞれ設置される負荷出口温度センサ及び負荷入口温度センサの計測値の差と前記負荷側流量計の負荷流量計測値を乗じて算出される負荷熱量計測値を、前記熱源の設計熱量の合計値で除して百分率表示した温水負荷熱量比率を算出し、前記温水負荷流量比率と前記温水負荷熱量比率との何れか大きい値を温水負荷率とし、前記温水負荷率に基づいて、前記熱源の台数制御および前記1次温水ポンプ流量制御による前記熱源の流量制御の少なくとも一方を行う。
本発明によれば、熱量と流量という異なる物理量を百分率という同じ単位とすることで、2次負荷状態の単純化を図ることができる。
本発明によれば、2次負荷状態を百分率表示することで、1次ポンプ方式でも2次ポンプ方式でも対応可能である。
本発明によれば、一つの制御パラメータで、熱源台数制御と1次冷水変流量制御とを同時に実現することができる。
本発明によれば、一般的な制御方式に比べて、外乱が少なく、省エネルギー性、快適性が向上する。
本発明によれば、往還ヘッダ間バイパス流量が減少することで、1次ポンプ消費電力の削減にも貢献することができる。
本発明によれば、制御ロジックが単純であるため、コントローラの開発費や保守費が安価となる。
本発明の第1実施形態を示す説明図である。 本発明の第1実施形態の制御フローを示す図である。 本発明の第1実施形態による熱源台数制御の設定を示す図である。 本発明の第1実施形態の適用例を示す図である。 本発明の第1実施形態の適用例を示す図である。 本発明の第1実施形態の適用例を示す図である。 本発明の第2実施形態を示す説明図である。 従来の1次ポンプ方式を示す図である。 従来の2次ポンプ方式を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示す。
本実施形態は、本発明に係る熱源制御システムを2次ポンプ方式に適用した例を示す。
熱源制御システムは、4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dと、往ヘッダ27と、還ヘッダ29と、2つの空調機(AHU)49a,49bとを備える。
4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dには、熱源制御システムのコントローラであるPLC(Programmable Logic Controller)から熱源発停指令及び冷水出口温度SP(Set Point:設定値)が入力される。また、4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dからは、熱源運転状態、熱源故障状態及び軽負荷運転状態がPLCへ出力される。
4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dと往ヘッダ27との間は、4つの1次側冷水往管路13a,13b,13c,13dでそれぞれ接続されている。1次側冷水往管路13a,13b,13c,13dには、冷凍機出口冷水温度センサ15a,15b,15c,15dが設けられている。冷凍機出口冷水温度センサ15a,15b,15c,15dの温度PV(Process Value:計測値)は、PLCへ出力される。
4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dと還ヘッダ29との間は、4つの1次側冷水還管路17a,17b,17c,17dでそれぞれ接続されている。4つの1次側冷水還管路17a,17b,17c,17dは、還ヘッダ29から4つの冷凍機(熱源機)11a,11b,11c,11dに向かって、熱源機流量計19a,19b,19c,19dと、冷水ポンプ(1次ポンプ)21a,21b,21c,21dと、冷凍機入口冷水温度センサ23a,23b,23c,23dがそれぞれ設けられている。冷凍機入口冷水温度センサ温度センサ23a,23b,23c,23dの計測値は、PLCへ出力される。
熱源機流量計19a,19b,19c,19dの流量PVは、流量制御用の流量指示調節計(FIC:Flow Indicating Controller)25a,25b,25c,25dへ出力される。流量指示調節計25a,25b,25c,25dは、PLCから流量SPを受け、流量PVが流量SPとなるように、冷水ポンプ(1次ポンプ)21a,21b,21c,21dの回転数をそれぞれのINVを制御して可変する。
往ヘッダ27と還ヘッダ29とは、ヘッダ間バイパス路31を介して接続されている。
このように、本実施形態では、4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dと、4つの1次側冷水往管路13a,13b,13c,13dと、往ヘッダ27と、還ヘッダ29と、4つの1次側冷水還管路17a,17b,17c,17dとによって熱源の1次側が構成されている。
一方、往ヘッダ27には、第2の往ヘッダ83が複数の2次冷水ポンプ85a、85b及び2次側冷水往水路の一部を介して接続されている。2次冷水ポンプ85a、85bは、往ヘッダ27と第2の往ヘッダ83との間に並列に接続されている。また、往ヘッダ27と第2の往ヘッダ83との間には吐出圧制御弁89を設けた2次ポンプ出入口バイパス管路87が接続されている。
第2の往ヘッダ83と還ヘッダ29との間には、第2の往ヘッダ83と空調機(49a,49b)とを接続する2次側冷水往水路39と、空調機(49a,49b)と還ヘッダ29とを接続する2次側冷水還水路41とが設けられており、図1では2系統だが実際は多数系統があって熱源の2次側を構成している。2次側冷水往水路39は、1系統冷水管43a及び2系統冷水管43bの2つの管路に分岐し、1系統冷水管43a及び2系統冷水管43bは2次側冷水還水路41に合流する。
1系統冷水管43a及び2系統冷水管43bには、負荷入口温度センサ45a,45bと、二方弁47a,47bと、空調機(AHU1)49a,空調機(AHU2)49bと、負荷出口温度センサ51a,51bと、負荷側流量計53a,53bとがそれぞれ設けられている。負荷入口温度センサ45a,45b及び負荷出口温度センサ51a,51bの計測値は、PLCへ出力される。
2次側冷水還水路41には、フリークーリング熱交換器57を介してフリークーリング冷却塔59と熱的に接続するフリークーリング分岐冷水管路55が分岐点と合流点の2点で接続されている。フリークーリング分岐冷水管路55は、フリークーリング熱交換器57に向かって2次側冷水還水路41との分岐点からフリークーリング流量計61とフリークーリング冷水ポンプ63とフリークーリング熱交換器入口温度センサ65とを備えている。フリークーリング流量計61にて計測されたフリークーリング流量PVは流量制御用のフリク流量指示調節計(FIC)67へ出力され、フリク流量指示調節計67からPLCへフリークーリング流量PVが出力される。また、フリク流量指示調節計67には、PLCからフリークーリング流量SPが入力される。フリク流量指示調節計67は、フリークーリング流量PVがフリークーリング流量SPになるように、フリークーリング冷水ポンプインバータINVを制御してフリークーリング冷水ポンプ63の回転数を制御している。フリークーリング熱交換器57の下流側のフリークーリング分岐冷水管路55には、フリークーリング熱交換器出口温度センサ69が設けられている。フリークーリング熱交換器入口温度センサ65及びフリークーリング熱交換器出口温度センサ69の計測値は、PLCへ出力される。
フリークーリング熱交換器57とフリークーリング冷却塔59とを接続するフリク循環水路71には、フリークーリング冷却塔出口温度センサ73とフリク冷却水ポンプ75とが設けられている。フリク冷却水ポンプ75は、インバータINVを備え、フリク冷却水ポンプ75の回転数はフリークーリング熱交換器出口温度センサ69の計測値に基づく温度制御用の指示調節計77の出力によってインバータINVを制御することで調整される。
フリークーリング冷却塔59は、インバータINVを備えた冷却塔ファン81によって冷却される。冷却塔ファン81の回転数は、フリークーリング冷却塔出口温度センサ73の計測値に基づく温度制御用の指示調節計79の出力によってインバータINVを制御することで調整される。
本実施形態では、フリークーリング熱交換器57を介して熱的に接続されるフリク循環水路71とフリークーリング分岐冷水管路55とで、還水フリークーリングを構成している。
本実施形態において、PLCは、1系統冷水管43a及び2系統冷水管43bで構成される2次側冷水系統の負荷流量計測値PVとヘッダ間バイパス路31の流量の想定値との合計値を、4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dの設計流量の合計値で除して百分率表示とする冷水負荷流量比率を算出する。また、PLCは、1系統冷水管43a及び2系統冷水管43bで構成される2次側冷水系統の負荷熱量計測値を、4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dの設計熱量の合計値で除して百分率表示とする冷水負荷熱量比率を算出する。また、PLCは、冷水負荷流量比率と冷水負荷熱量比率との何れか大きい値を、2次冷水負荷率とし、この2次冷水負荷率に基づいて、熱源の台数制御又は1次冷水の変流量制御を行うように構成されている。
次に、図2に示す冷水負荷率の制御フローに基づいて、本実施形態における冷水負荷率の計算方法を説明する。
1)冷水負荷流量比率の計算(ステップS1〜S4)について説明する。
先ず、PLCは、冷水熱源として、増減段対象となる全熱源、即ち、4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dの設計流量(m/h)の合計値を求める。従って、フリークーリング、温水熱源、増減段対象ではない熱源は除外される。
冷水流量最大値(m/h)=冷水熱源の設計流量の合計値(ステップS1)
次に、PLCは、負荷流量計測値(m/h)と冷水バイパス流量想定値(m/h)より、冷水負荷流量を次式にて計算する。
以下の説明では、1系統冷水管43aの負荷流量を1系統負荷流量とし、2系統冷水管43bの負荷流量を2系統負荷流量として説明する。
2次冷水ポンプ85a及び85bが停止しているとき、2系統負荷流量PV=0(m/h)とする。2次冷水ポンプ85a及び85bのうち、1台でも運転しているときに、PLCは、次の計算を行う。
冷水負荷流量PV(m/h)=1系統負荷流量PV+2系統負荷流量PV(ステップS2)
次に、PLCは、熱源全体の冷水流量の目標値である冷水要求流量SPを、バイパス流量想定値を加味して、次式で求める。
冷水要求流量SP(m/h)=冷水負荷流量PV+バイパス流量想定値(ステップS3)
ここで、バイパス流量想定値は、例えば、0m/h以上でベース熱源の冷水流量設計値の10%以下程度の値である。バイパス流量想定値をゼロとすると省エネ性能が最もよくなるが、バイパス管の逆流による2次冷水往温度の上昇のリスクがある。通常、バイパス流量想定値は、熱源機1台の設計流量の10%程度とする。
次に、PLCは、冷水負荷流量比率(%)を次式で算出する。
冷水負荷流量比率(%)=100×冷水要求流量SP÷冷水流量最大値(ステップS4)
2)冷水負荷熱量比率の計算(ステップS5〜S8)について説明する。
先ず、PLCは、冷水熱源として、増減段対象となる全熱源、即ち、4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dの設計熱量(m/h)の合計値を求める。
冷水熱量最大値=冷水熱源の設計熱量の合計値(ステップS5)
次に、PLCは、1系統負荷流量PV(m/h、53aの計測流量値)≧0及び1系統冷水△T(℃、51aと47aとの各計測値の温度差)≧0とし、1系統負荷熱量(kW)を次式にて計算する。
以下の説明では、1系統冷水管43aの負荷熱量を1系統負荷熱量とし、2系統冷水管43bの負荷熱量を2系統負荷熱量として説明する。
1系統負荷熱量(kW)=1.163×1系統負荷流量PV×1系統冷水ΔT(51aと47aとの温度差)
ここで、1.163(kW)は、次式により求められる。
1(m/h)×1(kcal/kg・℃)×4.1868(kJ/kcal)×1000(kg/m)÷3600(s/h)=1.163(kW)
2系統負荷流量PV(m/h、53bの計測流量値)≧0及び冷水△T(℃)≧0とし、2系統負荷熱量(kW)を次式にて計算する。
2系統負荷熱量(kW)=1.163×2系統負荷流量PV×2系統冷水△T(51bと47bとの温度差)
フリークーリング(フリクとも称する)冷水流量PV(m/h、61の計測流量値)≧0及び冷水△T(℃、65と69との各計測値の温度差)≧0とし、フリク冷水熱量(kW)を次式にて計算する。
フリク冷水ポンプ運転状態=0(停止)のとき、フリク冷水熱量PV=0(kW)とする。
フリク冷水熱量(kW)=1.163×フリク冷水流量PV×冷水ΔT(65と69との温度差)
PLCは、冷水負荷熱量を次式で算出する。なお、冷水要求熱量SP≧0とする。
冷水負荷熱量PV(kW)=1系統負荷熱量PV+2系統負荷熱量PV(ステップS6)
また、PLCは、冷水要求熱量を次式で算出する。
例えば、実施形態において、フリークーリングによる予冷を行う場合には、負荷熱量からフリークーリングによる熱量を減算すればよい。
冷水要求熱量SP(kW)=負荷熱量PV−フリク生成熱量(ステップS7)
ここで、還水フリク方式は、冷凍機(Rl〜R4)に対して、予冷熱源となるので、中間期僅かでも冷水還水温度よりも外気湿球温度が低くなれば原理的に利用可能であり、自然冷熱利用による冷凍機運転動力の低減に繋がる。
冷水熱源として運転可能な熱源(フリク除外)の設計冷水熱量(kW)の合計値を求める。
次に、PLCは、冷水負荷熱量比率=100×冷水要求熱量SP/冷水熱量最大値を計算する(ステップS8)。
冷水負荷熱量PV=0(kW)のとき、冷水負荷熱量比率=0(%)とする。
3)冷水負荷率の計算について説明する。
本実施形態では、PLCは、冷水流量比率と冷水負荷熱量比率との大きい値を、冷水負荷率とする。
冷水負荷率=MAX(冷水流量比率,冷水負荷熱量比率)(ステップS9)
なお、「MAX(A)」は、Aの最大値を返す関数を示す。
4)冷水負荷計算方法において、PLCは、熱量を考慮するか又は流量のみを考慮するかを判断する(ステップS10)。
熱量を考慮する場合には、PLCは、冷水負荷率=MAX(冷水流量比率,冷水負荷熱量比率)として処理する(ステップS11)。
1次ポンプ方式において1次冷水流量≧2次冷水流量とする場合のように流量のみを考慮する場合には、PLCは、冷水負荷率=冷水流量比率として処理する(ステップS12)。
そして、PLCは、ステップS11又はステップS12で求めた冷水負荷率に基づいて熱源台数制御(増減段制御)を行う(ステップS13)。
次に、冷水負荷率の物理的な意味について考察する。
最適容量方式による冷水変流量制御のねらいは、各熱源が生成する熱量の比率を変えることにあるが、直接熱量を制御することはできない。そこで、2次側冷水ΔTは同じという前提で、冷水流量を変えることで、間接的に各熱源が生成する熱量の比率を変えている。このように、PLCが出力する物理量は、流量であることから、PLCに対する負荷とは、冷水負荷流量である。
そこで、冷水負荷流量計測値に、一定の往還バイパス流量確保するためのバイパス流量目標値をプラスし、冷水負荷流量比率を算出する。流量絶対値(m/h)ではなく流量比率(%)としたのは、後述する熱量と流量の大小の比較を可能とするためである。
この冷水負荷流量比率で、1次側の変流量制御を行うと、2次冷水△Tが設計条件(通常5℃)より大きい場合に、1次側冷水流量不足が発生する。この対策として、冷水負荷熱量を冷水負荷流量として換算(2次冷水△T=設計条件)したのが冷水負荷熱量比率(冷水負荷流量比率に相当する値)である。
冷水負荷流量比率と冷水負荷熱量比率との大小を比較し、大きい方を冷水負荷率とする。『2次冷水△T=設計△T』又は『2次冷水△T<設計△T』であれば、『冷水負荷率=冷水負荷流量比率』となり、『2次冷水△T>設計△T』であれば、『冷水負荷率=冷水負荷熱量比率』となる。この冷水負荷率が、PLCの制御パラメータである。
以上をまとめると、冷水負荷率とは、2次側冷水ΔTの大小や往還バイパス流量の確保を考慮した上で、熱源が2次側へ送水する必要がある1次冷水流量の百分率表示と言える。
次に、熱源台数制御(増減段数制御)について説明する。
PLCは、優先順位が1番目(No.1)の冷凍機(熱源機R1)11aをベース源とし、冷熱源群の発停指令がONの時に常時ONとする。
熱源発停優先順位は、図3に基づいて、増段設定(Up1〜Up6)及び減段設定(Dn1〜Dn6)は事前に設定する。
例えば、1番目(No.1)の冷凍機(熱源機R1)11aが運転しているときに冷水負荷率が36%を超えると2番目(No.2)の冷凍機(熱源機R2)11bを増段(Up1)する設定とし、さらに2番目(No.2)の冷凍機(熱源機R2)11bも運転しているときに冷水負荷率が54%を超えると3番目(No.3)の冷凍機(熱源機R3)11cを増段(Up2)する設定としたりする。
逆に、3番目(No.3)の冷凍機(熱源機R3)11cが運転している際に冷水負荷率が49%を下回ると、3番目(No.3)の冷凍機(熱源機R3)11cを停止減段(Dn2)し、さらに2番目(No.2)の冷凍機(熱源機R1)11bが運転しているときに冷水負荷率が32%を下回ると、2番目(No.2)の冷凍機(熱源機R1)11bを停止減段(Dn1)する。
そして、PLCは、一定周期(10〜20分程度)で、冷水負荷率と増減段設定とを比較し、増段ポイント(Up1,2,3、Dn1,2,3)を計算し、運転する熱源機(No.1,2,3)を決定する。
必要に応じて、運転時間の平準化目的としたローテーションを行う。
熱源運転台数が変化した場合、一定の効果待ち時間を設ける。
熱源が停止後一定時間は、PLCにて対象熱源の再起動を禁止とする。
熱源の故障を検知すると対象熱源に対してPLCは、停止指令を送信し、台数制御対象から除外する。
熱源機の能力変動等の補正を行うために、PLCは、往温度による増段補正を行う。ただし、軽負荷運転状態の熱源がある場合、往温度よる増段は行わない。
熱源機の能力変動等の補正を行うために、PLCは、還ヘッダ29内温度による減段補正を行う。
各熱源に対する発停指令と各熱源の運転状態が不一致の場合には、PLCは、停止指令を対象熱源に送信する。
熱源起動失敗時は、次順序の熱源を負荷に応じて代替運転とする。
次に、図4〜図6に基づいて、2次負荷熱量が60%、2次負荷冷水ΔTの設計条件が10℃の場合について、2次側冷水ΔTの大小による具体的な制御方法について説明する。
熱源(R−1,R−2)の仕様は、2次側冷水ΔTの設計値=10℃、定格冷水熱量=700RT、冷水流量の設計値=211.5m/hとする。
2次側冷水ΔTの設計値=10℃の条件において、2次冷水熱量は、100%のとき1400RTであり、60%のとき840RTである。また、2次冷水流量は、2次冷水熱量が100%のとき423.0m/hであり、2次冷水熱量が100%のとき253.8m/hである。また、往ヘッダから還ヘッダへのバイパス流量の想定量は10.0m/hである。
先ず、図4に基づいて、2次側冷水ΔTが100%の場合について説明する。図4の例における、1次冷水及び2次冷水の流量、1次側冷水ΔT及び2次側冷水ΔT、及び熱量は、表1に示す。
Figure 2016194386
2次側冷水ΔTが100%の場合には、2次側冷水ΔT=10.0℃(100%)、1次側冷水ΔT=10.0℃(100%)となる。また、2次流量比率は、2次側冷水ΔTが100%であるから、100%×60%=60%となり、2次熱量比率60%と一致する。
図4の例での1次流量の算出方法は下記の通りである。
負荷流量比率は、(253.8+10)/423=62.4%である。
負荷比率は、負荷流量比率と負荷熱量比率のいずれか大きい方の値をとる。すなわち、
負荷比率=MAX(負荷流量比率,負荷熱量比率)
=MAX(62.4%,60%)=62.4%である。
また、1次流量は、負荷比率と設計流量との積で求めることができる。すなわち、
1次流量=負荷比率×設計流量=62.4%×423=332.3m/hである。
また、図4の例でのバイパス流量は10.0m/hであり、想定値で見込んだバイパス流量に一致する。また、図4の例での2次冷水往温度は7℃であり、冷凍機の冷水出口温度と同じ温度となる。なお、バイパス流量の想定値を10m/hにすると、バイパス流量を0m/hとする場合と比べて、冷水ポンプの消費エネルギーが多少増加するものが、2次冷水温度が安定するため空調機の運用における快適性は向上する。
次に、図5に基づいて、2次側冷水ΔTが120%の場合について説明する。図5の例における、1次冷水及び2次冷水の流量、1次側冷水ΔT及び2次側冷水ΔT、及び熱量は、表2に示す。
Figure 2016194386
2次側冷水ΔTが120%の場合には、2次側冷水ΔT=12.0℃(120%)、1次側冷水ΔT=10.0℃(100%)となる。また、2次流量比率は、2次側冷水ΔTが100%の場合と比べて、211.5m/h÷423.0m/h×100=50%となり、2次熱量比率60%よりも小さくなる。
図5の例での1次流量の算出方法は下記の通りである。
負荷流量比率は、(211.5+10)/423=53.2%である。
負荷比率は、負荷流量比率と負荷熱量比率のいずれか大きい方の値をとる。すなわち、
負荷比率=MAX(53.2%,60%)=60.0%である。
また、1次流量は、負荷比率と設計流量との積で求めることができる。すなわち、
1次流量=負荷比率×設計流量=60.0%×423=253.8m/hである。
また、図5の例でのバイパス流量は、1次流量(253.8m/h)−2次流量(211.5m/h)=42.3m/hである。2次側冷水ΔTが大きいほど、往ヘッダから還ヘッダへのバイパス量も大きくなる。また、図5の例での2次冷水往温度は7℃であり、冷凍機の冷水出口温度と同じ温度となる。
また、図6に基づいて、2次側冷水ΔTが80%の場合について説明する。図6の例における、1次冷水及び2次冷水の流量、1次側冷水ΔT及び2次側冷水ΔT、及び熱量は、表3に示す。
Figure 2016194386
2次側冷水ΔTが80%の場合には、2次側冷水ΔT=8.0℃(80%)、1次側冷水ΔT=10.0℃(100%)となる。また、2次流量比率は、2次側冷水ΔTが100%の場合に比べて、317.2m/h÷423.0m/h×100=75%となり、2次熱量比率60%よりも大となる。
図6の例での1次流量の算出方法は下記の通りである。
負荷流量比率は、(317.2+10)/423=77.3%である。
負荷比率は、負荷流量比率と負荷熱量比率のいずれか大きい方の値をとる。すなわち、
負荷比率=MAX(77.3%,60%)=77.3%である。
また、1次流量は、負荷比率と設計流量との積で求めることができる。すなわち、
1次流量=負荷比率×設計流量=77.3%×423=327.0m/hである。
また、図6の例でのバイパス流量は10.0m/hであり、想定値で見込んだバイパス流量に一致する。図6の条件においても、還ヘッダから往ヘッダへの逆流は生じない。また、図6の例での2次冷水往温度は7℃であり、冷凍機の冷水出口温度と同じ温度となる。
以上のように、本実施形態では、2次冷水負荷熱量比率と2次冷水流量比率との何れかの大きい値を、2次冷水負荷率という新しい指標(制御パラメータ)として演算基準値とする。つまり、本実施形態での制御では、熱量と流量という次元の異なる物理量を百分率に換算して同じ次元で扱うことで、二次負荷状態の演算を単純化できる。本実施形態での制御では、2次冷水負荷率の指標に基づいて熱源台数制御と一次冷水の変流量制御とを同時に実現できる。
また、例えば、熱源台数制御のときに、流量に基づき熱源台数の増段を行い、熱量に基づき熱源台数を減段する補償制御を行う場合と比べて、本実施形態の方式によれば制御ロジックを単純化できる。よって、本実施形態の方式による場合、従来と比べて熱源制御システムのコントローラの開発および保守が容易となる。
また、例えば、熱源台数制御のときに、流量に基づき熱源台数の増段を行い、熱量に基づき熱源台数を減段する補償制御を行う場合と比べて、本実施形態の方式によれば制御ロジックの単純化により熱源台数の切り替えも生じにくくなる。そのため、温度による強制ON/OFFでの外乱が少なく、かつ空調の省エネ性・快適性を向上させる制御が可能となる。
また、本実施形態によれば、二次負荷状態を百分率表示することで、1次ポンプ方式/2次ポンプ方式や2次冷水温度差の現場による違いに拘わらず、1次冷水流量>2次冷水流量を適正な流量で制御することができる。
また、本実施形態によれば、従来と比べて往ヘッダから還ヘッダへのバイパス流量も減少するため、1次ポンプの消費電力を削減することもできる。
図7は、本発明の第2実施形態を示す。
本実施形態では、本発明に係る熱源制御システムを1次ポンプ方式に適用した例を示す。
熱源制御システムは、4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dと、往ヘッダ27と、還ヘッダ29と、2つの空調機(AHU)49a,49bとを備える。
4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dには、PLCから熱源発停指令及び冷水出口温度SPが入力される。また、4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dからは、熱源運転状態、熱源故障状態及び軽負荷運転状態がPLCへ出力される。
4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dと往ヘッダ27との間は、4つの1次側冷水往管路13a,13b,13c,13dでそれぞれ接続されている。1次側冷水往管路13a,13b,13c,13dには、冷凍機出口冷水温度センサ15a,15b,15c,15dが設けられている。冷凍機出口冷水温度センサ15a,15b,15c,15dの温度PVは、PLCへ出力される。
4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dと還ヘッダ29との間は、4つの1次側冷水還管路17a,17b,17c,17dでそれぞれ接続されている。4つの1次側冷水還管路17a,17b,17c,17dは、還ヘッダ29から4つの冷凍機(熱源機)11a,11b,11c,11dに向かって、熱源機流量計19a,19b,19c,19dと、冷水ポンプ(1次ポンプ)21a,21b,21c,21dと、冷凍機入口冷水温度センサ23a,23b,23c,23dとがそれぞれ設けられている。冷凍機入口冷水温度センサ23a,23b,23c,23dの計測値は、PLCへ出力される。
熱源機流量計19a,19b,19c,19dの流量PVは、流量制御用の流量指示調節計25a,25b,25c,25dに出力される。流量指示調節計25a,25b,25c,25dは、PLCから流量SPを受け、流量PVが流量SPとなるように、冷水ポンプ(1次ポンプ)21a,21b,21c,21dの回転数をそれぞれのINVを制御して可変する。
往ヘッダ27と還ヘッダ29とは、ヘッダ間差圧調整弁33を設けたヘッダ間バイパス路31を介して接続されている。ヘッダ間差圧調整弁33は、差圧制御用の指示調節計35によって開度が制御されている。差圧制御用の指示調節計35は、往ヘッダ27と還ヘッダ29との間の差圧を計測する差圧計37の計測による推定末端差圧PVに基づいてヘッダ間差圧調整弁33の開閉を制御する。差圧計37の計測による推定末端差圧PV及び差圧制御用の指示調節計35からの開度指示値は、PLCへ出力される。
このように、本実施形態では、4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dと、4つの1次側冷水往管路13a,13b,13c,13dと、往ヘッダ27と、還ヘッダ29と、4つの1次側冷水還管路17a,17b,17c,17dとなどによって熱源の1次側が構成されている。
一方、往ヘッダ27と還ヘッダ29との間には、往ヘッダ27と空調機(49a,49b)とを接続する2次側冷水往水路39と、空調機(49a,49b)と還ヘッダ29とを接続する2次側冷水還水路41とが設けられており、熱源の2次側を構成している。2次側冷水往水路39は、2つの2次冷水系統43cの2つの管路に分岐し、2つの2次冷水系統43cは2次側冷水還水路41に合流する。
2つの2次冷水系統43cには、負荷入口温度センサ45a,45bと、二方弁47a,47bと、空調機(AHU1)49a,空調機(AHU2)49bと、負荷出口温度センサ51a,51bと、負荷側流量計53a,53bとがそれぞれ設けてられている。負荷入口温度センサ45a,45b及び負荷出口温度センサ51a,51bの計測値は、PLCへ出力される。
2次側冷水還水路41には、フリークーリング熱交換器57を介してフリークーリング冷却塔59と熱的に接続するフリークーリング分岐冷水管路55が分岐点と合流点の2点で接続されている。フリークーリング分岐冷水管路55は、フリークーリング熱交換器57に向かって2次側冷水還水路41との分岐点からフリークーリング流量計61とフリークーリング冷水ポンプ63とフリークーリング熱交換器入口温度センサ65とを備えている。フリークーリング流量計61にて計測されたフリークーリング流量PVは流量制御用のフリク流量指示調節計(FIC)67へ出力され、フリク流量指示調節計67からPLCへフリークーリング流量PVが出力される。また、フリク流量指示調節計67には、PLCからフリークーリング流量SPが入力される。フリク流量指示調節計67は、フリークーリング流量PVがフリークーリング流量SPになるように、フリークーリング冷水ポンプインバータINVを制御してフリークーリング冷水ポンプ63の回転数を制御している。フリークーリング熱交換器57の下流側のフリークーリング分岐冷水管路55には、フリークーリング熱交換器出口温度センサ69が設けられている。フリークーリング熱交換器入口温度センサ65及びフリークーリング熱交換器出口温度センサ69の計測値は、PLCへ出力される。
フリークーリング熱交換器57とフリークーリング冷却塔59とを接続するフリク循環水路71には、フリークーリング冷却塔出口温度センサ73とフリク冷却水ポンプ75とが設けられている。フリク冷却水ポンプ75は、インバータINVを備え、フリク冷却水ポンプ75の回転数はフリークーリング熱交換器出口温度センサ69の計測値に基づく温度制御用の指示調節計77の出力によってインバータINVを制御することで調整される。
フリークーリング冷却塔59は、インバータINVを備えた冷却塔ファン81によって冷却される。冷却塔ファン81の回転数は、フリークーリング冷却塔出口温度センサ73の計測値に基づく温度制御用の指示調節計79の出力によってインバータINVを制御することで調整される。
本実施形態でも、フリークーリング熱交換器57を介して熱的に接続されるフリク循環水路71とフリークーリング分岐冷水管路55とで、還水フリークーリングを構成している。
本実施形態においても、PLCは、空調機49a、49bそれぞれに連絡され空調機入口側は2次側冷水往水路39の一部をなし空調機出口側は2次側冷水還水路41の一部をなす、1系統冷水管43a及び2系統冷水管43bで構成される2次側冷水系統の負荷流量計測値PVとヘッダ間バイパス路31の流量の想定値との合計値を、4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dの設計流量の合計値で除して百分率表示とする冷水負荷流量比率を算出する。また、PLCは、1系統冷水管43a及び2系統冷水管43bで構成される2次側冷水系統の負荷熱量計測値を、4つの冷凍機(熱源機R1)11a,冷凍機(熱源機R2)11b,冷凍機(熱源機R3)11c,冷凍機(熱源機R4)11dの設計熱量の合計値で除して百分率表示とする冷水負荷熱量比率を算出する。また、PLCは、冷水負荷流量比率と冷水負荷熱量比率との何れか大きい値を、2次冷水負荷率とし、この2次冷水負荷率に基づいて、熱源の台数制御又は1次冷水の変流量制御を行うように構成されている。
第1実施形態で説明した熱源制御システムの制御は、1次ポンプ方式/2次ポンプ方式に拘わらず適用することができる。つまり、図7に示す第2実施形態の熱源制御システムの制御は、第1実施形態の図2−図6の説明と同様の方法によって行われる。したがって、本実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(実施形態の補足事項)
上記の第1実施形態および第2実施形態の説明では、簡単のため、冷水の循環による冷房運転の場合を説明した。しかし、本発明は、冷水を温水に置き換えて、温水の循環による暖房運転(冷房運転の逆動作)も当然行うことができる。この場合の制御は、第1実施形態の図2−図6の説明について、冷水を温水に置き換えて行えばよい。
なお、本実施形態では、フリークーリング冷却塔59を用いた還水フリークーリング方式を利用して冷水要求熱量SPを求める場合について説明したが、本発明はこれに限らず、フリークーリング冷却塔59を用いた還水フリークーリング方式を利用しない場合にも成立する。その場合には、図2に示す制御フローにおいて、冷水要求熱量SPは冷水負荷熱量PVにより求めればよい。
11a,11b,11c,11d 冷凍機(熱源機R1)
13a,13b,13c,13d 1次側冷水往管路
15a,15b,15c,15d 冷凍機出口冷水温度センサ
17a,17b,17c,17d 1次側冷水還管路
19a,19b,19c,19d,熱源機流量計
53a,53b,61 負荷側流量計、フリークーリング流量計
21a,21b,21c,21d 冷水ポンプ(1次ポンプ)
23a,23b,23c,23d,冷凍機入口冷水温度センサ
45a,45b, 負荷入口温度センサ
51a,51b, 負荷出口温度センサ
65,69 フリークーリング熱交換器入口(出口)温度センサ
25a,25b,25c,25d 流量指示調節計
27 往ヘッダ
29 還ヘッダ
31 ヘッダ間バイパス路
33,47a,47b,89 制御弁
35 差圧制御用の指示調節計
37 差圧計
39 2次側冷水往水路
41 2次側冷水還水路
43a 1系統冷水管
43b 2系統冷水管
47 冷水還水路
49a,49b 空調機
55 フリークーリング分岐冷水管路
57 フリークーリング熱交換器
59 フリークーリング冷却塔
63 フリークーリング冷水ポンプ
77,79 温度制御用の指示調節計
83 第2の往ヘッダ
85a 1次冷水ポンプ
85b 2次冷水ポンプ
87 管路

Claims (4)

  1. 熱源と、
    前記熱源の冷水出口側に1次側冷水往管路を介して接続する第1往ヘッダと、
    1次冷水ポンプを途中に備える1次側冷水還管路を介して、前記熱源の冷水入口側に接続する還ヘッダと、
    前記第1往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続されるヘッダ間バイパス路と、
    前記第1往ヘッダに2次冷水ポンプを介して接続する第2往ヘッダと、
    空調機を備え、前記第2往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続される2次側冷水往管路及び2次側冷水還管路と、
    前記熱源及び前記1次冷水ポンプに接続される制御装置と、
    前記2次冷水ポンプの吐出圧制御を行う吐出圧制御弁と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記2次側冷水往管路又は2次側冷水還管路のいずれかに設置される負荷側流量計の負荷流量計測値と前記ヘッダ間バイパスを流れる流量の想定値との合計値を、前記熱源の設計流量の合計値で除して百分率表示した冷水負荷流量比率を算出し、
    前記2次側冷水往管路と2次側冷水還管路とにそれぞれ設置される負荷出口温度センサ及び負荷入口温度センサの計測値の差と前記負荷側流量計の負荷流量計測値を乗じて算出される負荷熱量計測値を、前記熱源の設計熱量の合計値で除して百分率表示した冷水負荷熱量比率を算出し、
    前記冷水負荷流量比率と前記冷水負荷熱量比率との何れか大きい値を冷水負荷率とし、
    前記冷水負荷率に基づいて、前記熱源の台数制御および前記1次冷水ポンプ流量制御による前記熱源の流量制御の少なくとも一方を行う
    ことを特徴とする熱源制御システム。
  2. 熱源と、
    前記熱源の冷水出口側に1次側冷水往管路を介して接続する往ヘッダと、
    1次冷水ポンプを途中に備える1次側冷水還管路を介して、前記熱源の冷水入口側に接続する還ヘッダと、
    前記往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続されるヘッダ間バイパス路と、
    空調機を備え、前記往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続される2次側冷水往管路及び2次側冷水還管路と、
    前記熱源及び前記1次冷水ポンプに接続される制御装置と、
    前記熱源、前記1次側冷水往管路、前記1次側冷水還管路、前記空調機、2次側冷水往管路及び2次側冷水還管路の圧力損失分の揚程を有する前記1次冷水ポンプと、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記2次側冷水往管路又は2次側冷水還管路のいずれかに設置される負荷側流量計の負荷流量計測値と前記ヘッダ間バイパスを流れる流量の想定値との合計値を、前記熱源の設計流量の合計値で除して百分率表示した冷水負荷流量比率を算出し、
    前記2次側冷水往管路と2次側冷水還管路とにそれぞれ設置される負荷出口温度センサ及び負荷入口温度センサの計測値の差と前記負荷側流量計の負荷流量計測値を乗じて算出される負荷熱量計測値を、前記熱源の設計熱量の合計値で除して百分率表示した冷水負荷熱量比率を算出し、
    前記冷水負荷流量比率と前記冷水負荷熱量比率との何れか大きい値を冷水負荷率とし、
    前記冷水負荷率に基づいて、前記熱源の台数制御および前記1次冷水ポンプ流量制御による前記熱源の流量制御の少なくとも一方を行う
    ことを特徴とする熱源制御システム。
  3. 熱源と、
    前記熱源の温水出口側に1次側温水往管路を介して接続する第1往ヘッダと、
    1次温水ポンプを途中に備える1次側温水還管路を介して、前記熱源の温水入口側に接続する還ヘッダと、
    前記第1往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続されるヘッダ間バイパス路と、
    前記第1往ヘッダに2次温水ポンプを介して接続する第2往ヘッダと、
    空調機を備え、前記第2往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続される2次側温水往管路及び2次側温水還管路と、
    前記熱源及び前記1次温水ポンプに接続される制御装置と、
    前記2次温水ポンプの吐出圧制御を行う吐出圧制御弁と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記2次側温水往管路又は2次側温水還管路のいずれかに設置される負荷側流量計の負荷流量計測値と前記ヘッダ間バイパスを流れる流量の想定値との合計値を、前記熱源の設計流量の合計値で除して百分率表示した温水負荷流量比率を算出し、
    前記2次側温水往管路と2次側温水還管路とにそれぞれ設置される負荷出口温度センサ及び負荷入口温度センサの計測値の差と前記負荷側流量計の負荷流量計測値を乗じて算出される負荷熱量計測値を、前記熱源の設計熱量の合計値で除して百分率表示した温水負荷熱量比率を算出し、
    前記温水負荷流量比率と前記温水負荷熱量比率との何れか大きい値を温水負荷率とし、
    前記温水負荷率に基づいて、前記熱源の台数制御および前記1次温水ポンプ流量制御による前記熱源の流量制御の少なくとも一方を行う
    ことを特徴とする熱源制御システム。
  4. 熱源と、
    前記熱源の温水出口側に1次側温水往管路を介して接続する往ヘッダと、
    1次温水ポンプを途中に備える1次側温水還管路を介して、前記熱源の温水入口側に接続する還ヘッダと、
    前記往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続されるヘッダ間バイパス路と、
    空調機を備え、前記往ヘッダと前記還ヘッダとの間に接続される2次側温水往管路及び2次側温水還管路と、
    前記熱源及び前記1次温水ポンプに接続される制御装置と、
    前記熱源、前記1次側温水往管路、前記1次側温水還管路、前記空調機、2次側温水往管路及び2次側温水還管路の圧力損失分の揚程を有する前記1次温水ポンプと、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記2次側温水往管路又は2次側温水還管路のいずれかに設置される負荷側流量計の負荷流量計測値と前記ヘッダ間バイパスを流れる流量の想定値との合計値を、前記熱源の設計流量の合計値で除して百分率表示した温水負荷流量比率を算出し、
    前記2次側温水往管路と2次側温水還管路とにそれぞれ設置される負荷出口温度センサ及び負荷入口温度センサの計測値の差と前記負荷側流量計の負荷流量計測値を乗じて算出される負荷熱量計測値を、前記熱源の設計熱量の合計値で除して百分率表示した温水負荷熱量比率を算出し、
    前記温水負荷流量比率と前記温水負荷熱量比率との何れか大きい値を温水負荷率とし、
    前記温水負荷率に基づいて、前記熱源の台数制御および前記1次温水ポンプ流量制御による前記熱源の流量制御の少なくとも一方を行う
    ことを特徴とする熱源制御システム。
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