JPH1019078A - 油圧緩衝器のオイルシール - Google Patents

油圧緩衝器のオイルシール

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Publication number
JPH1019078A
JPH1019078A JP8173183A JP17318396A JPH1019078A JP H1019078 A JPH1019078 A JP H1019078A JP 8173183 A JP8173183 A JP 8173183A JP 17318396 A JP17318396 A JP 17318396A JP H1019078 A JPH1019078 A JP H1019078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil seal
shock absorber
hydraulic shock
core
folded
Prior art date
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Pending
Application number
JP8173183A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Iwatsuki
誠 岩附
Yutaka Akutsu
裕 阿久津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
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Publication of JPH1019078A publication Critical patent/JPH1019078A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エンドプレートを廃止しても、確実なシール
効果を奏するオイルシールを提供する。 【解決手段】 オイルシールの芯金8は、金属プレート
10を折り返して構成され、この金属プレート10は外
周部に等間隔で切欠11を形成することで複数の折り返
し部12…を形成し、また折り返す部分に沿って肉抜き
溝13を形成している。そして、上記の折り返し部12
を肉抜き溝13に沿って折り返すことで、外周部が厚肉
部となった芯金8が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧緩衝器のロッド
の摺動に伴うオイルの漏れを防止するオイルシールに関
する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の一般的な構造の油圧緩衝器
の端部構造を示す。この油圧緩衝器は外筒100と内筒
101を備え、内筒101の上端にピストンロッド10
2に摺接するロッドガイド103を設け、このロッドガ
イド103と外筒100上端の加締め部100aとの間
でオイルシール104を保持し、さらに外筒100上端
にはキャップ105を設けている。
【0003】オイルシール104は芯金106と、この
芯金106に対し射出成形等により一体的に形成される
ラバー材107とからなり、ラバー材107の内端部に
はピストンロッド102の外周面に摺接して埃の侵入を
防ぐダストリップ部108及びロッドに付着しているオ
イルを掻き落とすリップ部109が設けられている。
【0004】また、前記加締め部100aと芯金106
の間にはエンドプレート110が設けられている。この
エンドプレート110は嵩上げと補強を目的として設け
られるものである。即ち、エンドプレート110を設け
ずに加締め部100aが直接芯金106の上を押えるよ
うにすると、その分だけキャップ105が下方に位置す
るため、キャップ105がリップ部108に干渉してし
まう。因みにリップ部の寸法を変更することはオイルシ
ール104の機能に影響を及ぼすため好ましくない。そ
こで、エンドプレート110で調整を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構造に
あっては、エンドプレートを設けているため、部品点数
と組付工数の増加を招いている。またエンドプレートを
設ける代りに、キャップの形状をリップ部との干渉を回
避できる形状にすることも考えられるが、キャップの形
状を複雑なものにしなければならず、現実的でない。ま
た、バンプキャップとダストリップとのクリアランスの
縮小に伴い、ダンパーのフルボトム時等、バンプキャッ
プ上部にあるストッパラバーからのエア抜け通孔を確保
できなくなるため、ダストリップ内へ異物を押し込んで
しまう。そこで、芯金を切削加工又は鍛造加工すること
で、芯金の外周部を厚肉にすることも考えられるが、加
工が面倒でコストアップにつながる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明に係る油圧緩衝器のオイルシールは、補強用の芯金
となる1枚の金属プレートの外周部を折り返すことで厚
肉部とし、この厚肉部をロッドガイドと外筒端部の加締
め部との間で保持するようにした。
【0007】前記芯金となる金属プレートとしては、折
り返す部分に沿って肉抜き溝を形成したものとすること
ができる。このような構成とすることで、折り返しが容
易になるとともに、厚肉部のエッジ部のアールが加締め
部内側のアールにほぼ一致するため、オイルシールの保
持と位置出しが確実に行える。
【0008】また、前記芯金の厚肉部は複数の折り返し
部にて構成し、これら折り返し部間に隙間を形成するよ
うにすれば、射出成形等によってラバー材を型内に流し
込む際に、当該隙間を介して行き渡るため、厚肉部上面
にラバー材が廻り込むことが防げ、成形が確実になされ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るオイルシ
ールを適用した油圧緩衝器の要部断面図である。
【0010】油圧緩衝器は外筒1と内筒2を備え、内筒
2内はピストンロッド3の下端に取り付けたピストンに
て上部油室と下部油室とに分けられ、外筒1と内筒2と
の間には油溜室を形成している。
【0011】前記内筒2の上端部にはロッドガイド4を
設け、ロッドガイド4に設けたブッシュ5にてピストン
ロッド3の外周を摺接・保持し、またロッドガイド4と
外筒1上端の加締め部1aとの間にオイルシール6を保
持し、更に外筒1の上端開口はキャップ7にて閉じられ
ている。
【0012】ここで、図2(a)は芯金となる金属プレ
ートの折り返し前の状態を示す平面図、(b)は同金属
プレートを折り返した芯金の平面図、図3(a)は芯金
となる金属プレートの折り返し前の要部拡大断面図、
(b)は同金属プレートを折り返した芯金の要部拡大断
面図であり、オイルシール6は芯金8とラバー材9とか
らなり、芯金8となる金属プレート10は、図2(a)
に示すように、外周部に等間隔で切欠11を形成するこ
とで複数の折り返し部12…を形成し、また折り返す部
分に沿って肉抜き溝13,14,15が形成されてい
る。
【0013】そして、上記の折り返し部12を肉抜き溝
13,14,15に沿って折り返すことで、図2(b)
及び図3(b)に示すように外周部が厚肉部となった芯
金8が得られる。ここで、肉抜き溝を設けることで、折
り返しが容易になるが、特に肉抜き溝13を設けること
で芯金8の厚肉部の角のアールが90°に近づき、加締
め部1aの内側コーナ部との間に隙間が生じにくくな
る。
【0014】また、芯金8となった状態で隣接する折り
返し部12,12間には隙間16が形成される。この隙
間16が存在することで、芯金8を金型内にセットし、
型内にラバー材の原料を流し込んで、成形する際に、隙
間16を介してラバー材の原料が型内の必要箇所まで確
実に行き渡る。
【0015】芯金8と一体化される型内にラバー材9に
はリップ部17,18,19及びガスシール20が形成
される。リップ部17にて外部からのダストの侵入を阻
止し、リップ部18でピストンロッド3外周面に付着し
ている作動油を掻き落とし、更に掻き落とされた作動油
はリップ部19を撓ませて、ガスシール20及びロッド
ガイド4と外筒1との隙間を通って油溜室に戻される。
【0016】図4は芯金の別実施例を示す断面図であ
り、この実施例のように前記実施例と折り返し方向を異
ならせることが可能である。但し、外周の厚肉部が薄肉
の中央部に比較して、加締め部1a側に突出しているこ
とが必要である。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
オイルシールのリップ部及びキャップの寸法と形状を変
更することなく従来のエンドプレートを廃止したため、
部品点数及び組付工数の削減を図りつつキャップとリッ
プ部とのクリアランスを確保でき、確実なシール効果を
発揮できる。
【0018】また、芯金となる金属プレートの折り返す
部分に沿って肉抜き溝を形成しておくことで、折り返し
作業が容易になるとともに、厚肉部のエッジ部のアール
が加締め部内側のアールにほぼ一致するため、オイルシ
ールの保持と位置出しが確実に行える。
【0019】更に、芯金の厚肉部を複数の折り返し部に
て構成し、これら折り返し部間に隙間を形成するように
すれば、射出成形等によってラバー材を型内に流し込む
際に、当該隙間を介してラバー材が行き渡るため、成形
が確実になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオイルシールを適用した油圧緩衝
器の要部断面図
【図2】(a)は芯金となる金属プレートの折り返し前
の状態を示す平面図、(b)は同金属プレートを折り返
した芯金の平面図
【図3】(a)は芯金となる金属プレートの折り返し前
の要部拡大断面図、(b)は同金属プレートを折り返し
た芯金の要部拡大断面図
【図4】芯金の別実施例を示す断面図
【図5】従来のオイルシールを適用した油圧緩衝器の要
部断面図
【符号の説明】
1…外筒1、2…内筒、3…ピストンロッド、4…ロッ
ドガイド、6…オイルシール、7…キャップ、8…芯
金、9…ラバー材、10…金属プレート、11…切欠、
12…折り返し部、13,14,15…肉抜き溝、16
…隙間、17,18,19…リップ部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒内に設けられるロッドガイドと外筒
    端部の加締め部との間で保持されるオイルシールにおい
    て、このオイルシールは芯金にラバー材を一体化して構
    成され、前記芯金は環状をなす1枚の金属プレートの外
    周部を折り返すことで厚肉部とし、この厚肉部を前記加
    締め部で保持することを特徴とする油圧緩衝器のオイル
    シール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の油圧緩衝器のオイルシ
    ールにおいて、前記芯金となる金属プレートは、折り返
    す部分に沿って肉抜き溝が形成されていることを特徴と
    する油圧緩衝器のオイルシール。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の油圧緩衝器のオイルシ
    ールにおいて、前記芯金の厚肉部は複数の折り返し部か
    らなり、これら折り返し部間には隙間が形成されている
    ことを特徴とする油圧緩衝器のオイルシール。
JP8173183A 1996-07-03 1996-07-03 油圧緩衝器のオイルシール Pending JPH1019078A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003194126A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Kayaba Ind Co Ltd シール保護構造
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KR101188250B1 (ko) 2007-10-09 2012-10-05 주식회사 만도 쇽업소버의 캡구조물
JP2012237454A (ja) * 2012-08-09 2012-12-06 Kyb Co Ltd インサートメタル
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JPWO2014002562A1 (ja) * 2012-06-25 2016-05-30 イーグル工業株式会社 密封装置

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