JP3067911U - ロ―タリ―ダンパ - Google Patents

ロ―タリ―ダンパ

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JP3067911U
JP3067911U JP1999007529U JP752999U JP3067911U JP 3067911 U JP3067911 U JP 3067911U JP 1999007529 U JP1999007529 U JP 1999007529U JP 752999 U JP752999 U JP 752999U JP 3067911 U JP3067911 U JP 3067911U
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JP
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rotary damper
casing
seal member
rotating shaft
rotating
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JP1999007529U
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Inventor
文雄 山崎
Original Assignee
不二精器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩留まりの向上と製造コストの低減を図るこ
とができるロータリーダンパを提供する。 【解決手段】 ロータリーダンパ1は、液体6の漏れを
防止するシール部材5が蓋部材4と一体的に成形されて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、蓋や扉等の開閉体が開閉する際の回転動作を遅動させるために用い られるロータリーダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のロータリーダンパとしては、シリコンオイル等の粘性液体を利 用したものが知られている。この粘性液体を利用したロータリーダンパは、一般 に、内部に粘性液体が充填されているケーシングと、該ケーシング内に回転可能 に配設される回転部材と、前記粘性液体の漏れ防止用のシール部材とを有して構 成されている。そして、制御対象物である開閉体の軸部等に連結された回転部材 が、該開閉体の回転動作に連動してケーシング内で回転することにより、粘性液 体によって抵抗を受け、この抵抗により所定の制動力を発揮して、開閉体の回転 動作を遅動させることができるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ケーシング内に充填される粘性液体の外部への漏出を防止するため に、ケーシングや回転部材を構成する各部品間に配設されるOリングやU字状パ ッキン等のシール部材は、別部材から構成されているのが通常であり、組立工程 において取り付けるのを忘れたりするなど、不良原因の一つとなっていた。また 、組立工程の簡略化及び製造コストの低減を図るために、部品点数の削減は、常 に望まれている。
【0004】 そこで、本考案は、組立工程におけるシール部材の配設し忘れを防止して、歩 留まりの向上を図ると共に、部品点数を削減して製造コストの低減を図ることが できるロータリーダンパを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するため、本考案の請求項1に記載のロータリーダンパは、内 部に液体が充填されているケーシングと、該ケーシング内に回転可能に配設され る回転部材とを有するロータリーダンパにおいて、前記液体の漏れ防止用のシー ル部材が、前記ケーシングの構成部品又は回転部材の構成部品と一体的に成形さ れていることを特徴とする。 請求項2に記載のロータリーダンパは、請求項1記載のロータリーダンパであ って、前記ケーシングの構成部品である蓋部材と、前記回転部材の構成部品であ る回転軸との間に配設されるシール部材が、前記蓋部材又は回転軸と一体的に形 成されていることを特徴とする。 請求項3に記載のロータリーダンパは、請求項1又は2記載のロータリーダン パであって、前記シール部材が、前記構成部品に対して二色成形により一体的に 成形されていることを特徴とする。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。 図1は、本考案の一の実施の形態に係るロータリーダンパ1を示す断面図であ る。図示したように、このロータリーダンパ1は、本体ケース2、回転部材3、 蓋部材4、シール部材5を有して構成されている。
【0007】 本体ケース2は、一方の端部2aが開口して形成されると共に、他方の端部2 bが閉塞されている略円筒形に形成されており、その内部には、シリコンオイル 等の粘性を有する液体6が充填されている。
【0008】 回転部材3は、制御対象物である開閉体の軸部等に連結される回転軸31と、 該回転軸31の回転に伴って回転可能に設けられたロータ32とを有して構成さ れている。回転軸31は、一端31aが本体ケース2の一方の端部2aから突出 するように配置され、他端31bが本体ケース2の他方の端部2bを閉塞する底 壁内面に形成された凹部2cに嵌合されて、本体ケース2の軸心に沿って配設さ れている。一方、ロータ32は、本体ケース2の内径よりも小さい外径を有する 略円筒形に形成され、回転軸31の周囲を取り囲むように、回転軸31と一体成 形されている。なお、本実施の形態では、回転軸31とロータ32を一体成形し ているが、両者を別部材として成形して連結するようにしてもよい。
【0009】 蓋部材4は、略中央に上記した回転軸31の一端31aが挿通される挿通孔4 aを有する円盤状に形成され、本体ケース2の一方の端部2aに形成された開口 部を閉塞するように配設されている。なお、本実施の形態では、この蓋部材4と 上記の本体ケース2によりケーシングが構成されており、これらがケーシングの 構成部品となる。また、この蓋部材4の回転軸31と摺接する部位(挿通孔4a の内周面)には、次述するシール部材5が設けられる溝4bが形成されている。 また、この蓋部材4は、次述するように、シール部材5と二色成形が可能な合成 樹脂材料から形成されており、例えば、ポリカーボネートなどを用いることがで きる。
【0010】 シール部材5は、本体ケース2内に充填された液体6の外部への漏出を防止す るためのものであり、上記溝4bを備えた蓋部材4を金型にセットして、二色成 形により、溝4bの円周方向に沿って成形される。シール部材5を形成する材料 としては、弾性を有するものが好ましく、例えば、ポリエステル系エラストマー やスチレン系エラストマーなどを用いることができる。
【0011】 このシール部材5は、図2に示したように、回転軸31に摺接する先端部5a が略円弧状の断面略半円状に成形されているが、例えば、図3に示したように、 断面略U字状に成形することもできる。
【0012】 また、本実施の形態では、シール部材5が、二色成形により、蓋部材4と一体 的に成形されているが、例えば、図4に示したように、シール部材5を、二色成 形により、回転軸31と一体的に成形することもできる。具体的には、上記した 蓋部材4と同様の合成樹脂材料から回転軸31を形成し、その円周方向に沿って 溝31cを形成する。そして、この溝31c内に、シール部材5を、その先端部 5aが蓋部材4の溝4bの内周面に摺接するように、二色成形によって、回転軸 31と一体的に成形する。
【0013】 このようにロータリーダンパ1によれば、シール部材5が、ケーシングの構成 部品である蓋部材4又は回転部材3の構成部品である回転軸31と一体的に成形 されているため、シール部材5が、蓋部材4と回転軸31との間に形成される隙 間を密閉して、蓋部材4と回転軸31との間からの液体6の外部への漏出を防ぐ ことができる。また、シール部材5がケーシングや回転部材3の構成部品と一体 で別部材でないため、従来のロータリーダンパと比較して、構成する部品点数が 削減されると共に、組立工程において、シール部材を後から取り付ける必要がな く、製造コストの低減を図ることができる。また、組立工程において、組立作業 者がシール部材5を配設し忘れることが起こり得ないため、シール部材5の配設 し忘れによる不良を無くすことができ、歩留まりの向上を図ることができる。
【0014】 上記のように構成されるロータリーダンパ1は、回転部材3を構成する回転軸 31の一端31a側を制御対象となる開閉体の軸部に連結し、本体ケース2を所 定の位置に配設して使用される。そして、開閉体が開閉する際の回転動作に伴っ て、開閉体の軸部及びこれに連結された回転軸31が回転すると、それに伴って 、回転軸31と一体成形されたロータ32が本体ケース2内で回転する。本体ケ ース2内には、液体6が充填されているため、ロータ32は液体6の粘性抵抗に より、その回転速度が減速される。これにより、回転軸31の回転速度も減速さ れ、その結果、開閉体に所定の制動力が付与され、その回転動作が緩慢となる。
【0015】 なお、上記したロータリーダンパ1は、液体6の粘性抵抗を利用したものであ るが、本考案は、シール部材をケーシング又は回転部材の各構成部品と予め一体 的に成形したことを特徴とするものである。従って、上記した実施の形態に何ら 限定されるものではなく、例えば、図5(a)及び(b)に示したように、内周 面から軸心に向かって突出する隔壁部21を備えると共に、内部に粘性液体6’ が充填される本体ケース2’と、該本体ケース2’内に回転可能に配設され、本 体ケース2’の軸心に沿って配設される回転軸31’と、該回転軸31’の外周 面から突出して設けられるベーン33とを有して構成される回転部材3’と、本 体ケース2’の開口部を閉塞する蓋部材4’とを有して構成され、本体ケース2 ’内で回転するベーン33により押圧された粘性液体6’が、ベーン33によっ て隔てられた第1及び第2の室間22a,22bを移動する際に生ずる抵抗によ り所定の制動力を発揮する動圧抵抗を利用したロータリーダンパ1’にも適用す ることが可能である。かかるロータリーダンパ1’によっても、回転部材3’の 構成部品又は蓋部材4’を含むケーシングの構成部品に対して、シール部材5’ を予め一体的に成形することにより、上記した実施の形態に係るロータリーダン パ1と同様の効果を奏することができる。
【0016】 なお、上記した説明では、回転軸31と蓋部材4との隙間に装填されるシール 部材5を例にとり説明しているが、ケーシングのいずれかの構成部品と回転部材 のいずれかの構成部品間の液漏れを防止するために配設されるシール部材であれ ば、いずれの位置に配設されるものでも本考案を適用可能であることはもちろん である。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のロータリーダンパは、液体の漏れ防止用のシー ル部材が、ケーシングの構成部品又は回転部材の構成部品と一体的に成形されて いることを特徴とする。これにより、組立工程におけるシール部材の配設し忘れ を防止して、歩留まりの向上を図ることができる。また、部品点数を削減するこ とができ、製造コストの低減も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の一の実施の形態に係るロータ
リーダンパを示す断面図である。
【図2】図2は、一体的に形成される蓋部材とシール部
材を示す断面図である。
【図3】図3は、一体的に形成される蓋部材とシール部
材を示す断面図である。
【図4】図4は、一体的に形成される回転部材とシール
部材を示す断面図である。
【図5】図5は、他の形態に係るロータリーダンパを示
す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)のA−A
部断面図である。
【符号の説明】
1,1’ ロータリーダンパ 2,2’ 本体ケース 3,3’ 回転部材 31,31’ 回転軸 32 ロータ 33 ベーン 4,4’ 蓋部材 5 シール部材 6,6’ 液体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に液体が充填されているケーシング
    と、該ケーシング内に回転可能に配設される回転部材と
    を有するロータリーダンパにおいて、 前記液体の漏れ防止用のシール部材が、前記ケーシング
    の構成部品又は回転部材の構成部品と一体的に成形され
    ていることを特徴とするロータリーダンパ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロータリーダンパであっ
    て、前記ケーシングの構成部品である蓋部材と、前記回
    転部材の構成部品である回転軸との間に配設されるシー
    ル部材が、前記蓋部材又は回転軸と一体的に形成されて
    いることを特徴とするロータリーダンパ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のロータリーダンパ
    であって、前記シール部材が、前記構成部品に対して二
    色成形により一体的に成形されていることを特徴とする
    ロータリーダンパ。
JP1999007529U 1999-10-04 1999-10-04 ロ―タリ―ダンパ Expired - Lifetime JP3067911U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015145704A (ja) * 2014-02-03 2015-08-13 株式会社ニフコ ダンパー装置
CN105546023A (zh) * 2016-02-25 2016-05-04 西安电子科技大学 一种基于磁流变阻尼器的新型组合减振器
WO2019111714A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 オイレス工業株式会社 ダンパ

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