JPH1018900A - 検出手段の診断装置およびエンジンの失火診断装置 - Google Patents

検出手段の診断装置およびエンジンの失火診断装置

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JPH1018900A
JPH1018900A JP8173805A JP17380596A JPH1018900A JP H1018900 A JPH1018900 A JP H1018900A JP 8173805 A JP8173805 A JP 8173805A JP 17380596 A JP17380596 A JP 17380596A JP H1018900 A JPH1018900 A JP H1018900A
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JP
Japan
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time
detection means
vehicle
engine
starting
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JP8173805A
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English (en)
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Atsushi Shoji
淳 庄司
Mari Kobayashi
真里 小林
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B9/00Safety arrangements
    • G05B9/02Safety arrangements electric

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Testing Of Engines (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行中エンスト直後の再運転時における誤判
定を防止する。 【解決手段】 エンジン出力軸と車両駆動軸とが連結状
態にあるかどうかを検出する手段11からの信号を受け
てエンジン始動より検出手段11の診断許可条件の成立
時までにエンジン出力軸と車両駆動軸とが非連結状態に
なったことがないかどうかを判定手段12が判定し、始
動時に停車状態にあったかどうかを判定手段13が判定
する。これら2つの判定結果よりエンジン出力軸と車両
駆動軸とが検出手段11の診断許可条件の成立時までに
非連結状態になったことがなくかつ始動時に停車状態に
あったとき検出手段11に故障が生じたと判定手段14
が判定し、エンジン出力軸と車両駆動軸とが検出手段1
1の診断許可条件の成立時までに非連結状態になったこ
とがなくかつ始動時に停車状態になかったとき検出手段
11の故障判定を判定回避手段15が回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンの診断装
置、特にエンジンの出力軸と車両の駆動軸とが連結状態
にあるかどうかを検出する手段の診断に関する。
【0002】
【従来の技術】経年変化による排気の悪化を防ぐため9
4年モデルからの北米仕様車に義務づけされた故障診断
機能、いわゆるOBD(On Board Diagnosis)IIの
一環として、失火によるクランクシャフトのトルク変動
を、リングギアに対向して設けた磁気ピックアップによ
り周期変動として検出することで、失火したかどうかの
診断を行うものがあり(特開平4−113244号公報
参照)、このものでは診断許可条件にニュートラルスイ
ッチに故障が生じたと判定されていないことを含めてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ニュートラ
ルスイッチについての故障判定は、スタータスイッチの
ONからOFFへの切換後(つまり始動後)、エンジン
回転数、エンジン負荷、車速等で区切られた診断領域に
入るまでにニュートラルスイッチがONとなっているこ
とを経験したかどうかで行っている。停車状態からエン
ジンを始動するときにはエンジンの出力軸と車両の駆動
軸とが連結されていない(したがってニュートラルスイ
ッチはON状態となっているはず)のであるから、ニュ
ートラルスイッチの診断許可条件の成立時にまでにニュ
ートラルスイッチがONとなっていることを経験してい
れば、ニュートラルスイッチが正常である(逆にいえば
ニュートラルスイッチがONとなっていることをニュー
トラルスイッチの診断許可条件の成立時までに経験して
いなければニュートラルスイッチがOFFのままであっ
た、つまりニュートラルスイッチに断線による故障が生
じている)と判定するのである。
【0004】しかしながら、従来のニュートラルスイッ
チの故障判定では、走行中にエンストしその後も走行し
ながら再始動したときにニュートラルスイッチが正常で
あってもニュートラルスイッチに断線が生じたとの誤判
定が生じることがわかった。これを図4を参照して説明
すると、たとえば車速が70km/h以下での走行中に
エンストしたので、走行したままa点でスタータスイッ
チをOFFからONに切換えてエンジンを始動し、アク
セルペダルを踏み込んで車速を増したとすると、車速が
診断領域に入るタイミング(b点)よりディレイ時間だ
け遅れたタイミング(c点)でニュートラルスイッチの
診断許可条件が成立する。ところが、走行中にエンスト
したときはエンジン出力軸と車両駆動軸とが連結された
状態のことが多く(つまりスタータスイッチのONから
OFFへの切換時よりニュートラルスイッチの診断許可
条件の成立時までのあいだニュートラルスイッチがOF
F状態のままである)、したがって、ニュートラルスイ
ッチがON状態を経験しないまま診断に入ってしまい、
ニュートラルスイッチが正常であっても断線による故障
が生じていると誤判定されてしまうのである(下から二
段目の実線参照)。
【0005】また、図示していないが、自動変速機がロ
ックアップ状態のときONとなり、それ以外でOFFと
なる、いわゆるロックアップスイッチがあり、このロッ
クアップスイッチは、上記のニュートラルスイッチとO
N、OFFがちょうど逆になる関係があるため、このロ
ックアップスイッチに対しても、ニュートラルスイッチ
の故障判定と同様に診断できる。しかしながら、この場
合にも、走行中エンスト直後の再始動時にロックアップ
スイッチがON状態のままであれば、ロックアップスイ
ッチに短絡による故障が生じているとの誤判定が生じ
る。
【0006】ここで、ニュートラルスイッチやロックア
ップスイッチは、エンジン出力軸と車両駆動軸とが連結
状態にあるかどうかを検出する手段である。
【0007】そこで本発明は、エンジン出力軸と車両駆
動軸とが連結状態にあるかどうかを検出する手段からの
信号より判断して、始動より診断許可条件の成立時まで
にエンジン出力軸と車両駆動軸とが非連結状態になった
ことがないことに加えて、始動時に停車状態にあったこ
とを確認したときに初めて前記検出手段に故障が生じた
と判定させることにより、走行中エンスト直後の再運転
時における誤判定を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図7に示
すように、エンジン出力軸と車両駆動軸とが連結状態に
あるかどうかを検出する手段11と、この検出手段11
からの信号を受けてエンジン始動より前記検出手段11
の診断許可条件の成立時までにエンジン出力軸と車両駆
動軸とが非連結状態になったことがないかどうかを判定
する手段12と、始動時に停車状態にあったかどうかを
判定する手段13と、これら2つの判定結果よりエンジ
ン出力軸と車両駆動軸とが前記検出手段11の診断許可
条件の成立時までに非連結状態になったことがなくかつ
始動時に停車状態にあったとき前記検出手段11に故障
が生じたと判定する手段14と、前記2つの判定結果よ
りエンジン出力軸と車両駆動軸とが前記検出手段11の
診断許可条件の成立時までに非連結状態になったことが
なくかつ始動時に停車状態になかったとき前記検出手段
11の故障判定を回避する手段15とを設けた。
【0009】第2の発明では、第1の発明において前記
始動時の停車状態を車速に基づいて判定する。
【0010】第3の発明では、第1または第2の発明に
おいて前記検出手段がニュートラルスイッチである。
【0011】第4の発明では、第1または第2の発明に
おいて前記検出手段がロックアップスイッチである。
【0012】第5の発明は、燃焼行程に対応する所定の
クランク角度区間に要する時間を気筒別に計測する手段
と、エンジン出力軸と車両駆動軸とが連結状態にあるか
どうかを検出する手段に故障が生じていないことを含ん
だ失火判定の診断許可条件の成立時であるかどうかを判
定する手段と、この判定結果より失火判定の診断許可条
件の成立時に前記時間計測値の変動状態から失火判定を
行う手段とを備えるエンジンの失火診断装置において、
前記検出手段に故障が生じていないかどうかを判定する
手段が、図7に示すように、前記検出手段11からの信
号を受けてエンジン始動より前記検出手段11の診断許
可条件の成立時までにエンジン出力軸と車両駆動軸とが
非連結状態になったことがないかどうかを判定する手段
12と、始動時に停車状態にあったかどうかを判定する
手段13と、これら2つの判定結果よりエンジン出力軸
と車両駆動軸とが前記検出手段11の診断許可条件の成
立時までに非連結状態になったことがなくかつ始動時に
停車状態にあったとき前記検出手段11に故障が生じた
と判定する手段14と、前記2つの判定結果よりエンジ
ン出力軸と車両駆動軸とが前記検出手段11の診断許可
条件の成立時までに非連結状態になったことがなくかつ
始動時に停車状態になかったとき前記検出手段11の故
障判定を回避する手段15とからなる。
【0013】第6の発明では、第5の発明において前記
始動時の停車状態を車速に基づいて判定する。
【0014】第7の発明では、第5または第6の発明に
おいて前記検出手段がニュートラルスイッチである。
【0015】第8の発明では、第5または第6の発明に
おいて前記検出手段がロックアップスイッチである。
【0016】
【発明の効果】走行中にエンストを生じた場合にその後
もエンジン出力軸と車両駆動軸を連結したままで走行し
ながら再始動したときには、検出手段の診断許可条件の
成立時までにエンジン出力軸と車両駆動軸とが非連結状
態になったことがないことになっても、再始動時に停車
状態になかったので、第1と第5の各発明では検出手段
の故障判定が回避され、これによって走行中にエンスト
を生じた場合にその後もエンジン出力軸と車両駆動軸を
連結したままで走行しながら再始動したときの誤判定を
避けることができる。
【0017】一方、第1と第5の各発明においても、停
車状態から始動したときにはその後に従来と同様に検出
手段の故障判定を行うことができる(このときには検出
手段が正常であればエンジン出力軸と車両駆動軸とが検
出手段の診断条件の成立時までに非連結状態になったこ
とがあり、かつ始動時に停車状態にあったので、検出手
段に故障が生じたと判定されることはない。また、検出
手段に故障が生じているときは、検出手段の診断条件の
成立時までにエンジン出力軸と車両駆動軸とが非連結状
態になったことがなく、かつかつ始動時に停車状態にあ
ったので、検出手段に故障が生じたと判定される)。
【0018】また、失火判定では、走行中にエンストを
生じた場合にその後もエンジン出力軸と車両駆動軸を連
結したままで走行しながら再始動したときの誤判定によ
り、検出手段が正常であるにもかかわらず失火判定が禁
止されて失火判定の機会を不要に少なくしてしまうこと
になるが、第5の発明では、走行中にエンストを生じた
場合にその後もエンジン出力軸と車両駆動軸を連結した
ままで走行しながら再始動したとき検出手段の故障判定
を回避するので、失火判定の機会の減少を抑制できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1において、1はエンジン本
体、2はクランクシャフト、4はクランクシャフト端の
フライホイール3の外周に形成されるリングギアであ
る。リングギア4の歯に対向して、鉄心とコイルからな
る磁気ピックアップ5が設置され、クランクシャフト2
が回転すると、この歯が磁気ピックアップ5の鉄心に発
生する磁界を断続するため、磁気ピックアップ5のコイ
ルに磁力変化が生じて、交流電流が誘導される。この交
流信号はコントロールユニット7内で波形成型されて矩
形波のON、OFFパルス(リングギアPos信号)に
変換され、クランク角度信号として使用される。
【0020】また、クランクシャフト2によって駆動さ
れるカムシャフト(図示しない)に公知のクランク角度
センサ6が設けられ、このセンサ6からのRef信号
(基準位置信号)もコントロールユニット7に送られ
る。
【0021】コントロールユニット7では、クランク角
度センサ6の1番気筒Ref信号の入力から所定数のリ
ングギアPos信号をカウントした時点を起点として、
クランクシャフト2の所定角度当たりに要する時間であ
る失火判定用クランク角度インターバルTINTをクラ
ンクシャフトの1回転当たり3回(6気筒エンジンの場
合)計測して、最新のものから数点火前までの所定数の
TINTをサンプリングし、それら所定数のTINTを
用いて失火パラメータを演算し、その失火パラメータと
判定値との比較により失火判定を行う。
【0022】ただし、失火判定は常時行うわけでなく、
診断許可条件を予め定めており、診断許可条件の成立時
に限って失火判定を行う。なお、この失火判定そのもの
は公知(特開平4−113244号公報等参照)であ
り、本発明に直接関係しないので説明を省略する。
【0023】失火判定についての診断許可条件の判定は
図2のステップ1〜9の内容を一つずつチェックするこ
とにより行い、各項目のすべてが満たされたときに診断
を許可し、一つでも反するときは診断を禁止する。すな
わち、 ステップ1:スタータスイッチがOFFである、 ステップ2:クランク角度センサの診断で故障判定(図
ではNG判定で略記。図3、図6において同じ。)され
ていない、 ステップ3:磁気ピックアップの診断で故障判定されて
いない、 ステップ4:スロットルセンサの診断で故障判定されて
いない、 ステップ5:水温センサの診断で故障判定されていな
い、 ステップ6:エアフローメータの診断で故障判定されて
いない、 ステップ7:車速センサの診断で故障判定されていな
い、 ステップ8:ニュートラルスイッチの診断で故障判定さ
れていない、 ステップ9:TINTが計測されているときにステップ
10で診断を許可し、そうでなければステップ11に移
行して診断を禁止する。
【0024】ここで、ニュートラルスイッチの故障判定
については図3のフローチャートにしたがって説明する
と、同図のフローチャートはイグニッションキースイッ
チのOFFからONへの切換後に一定時間毎に実行す
る。
【0025】図3において従来部分はステップ21、2
2、23、24、25である(残りのステップは本発明
において新たに導入した部分)ため、この部分を先に説
明する。
【0026】まずステップ21ではニュートラルスイッ
チがON状態(エンジン出力軸と変速機(車両駆動軸)
とが連結されていない状態)かどうかみて、ニュートラ
ルスイッチがON状態のときはステップ22に進んでニ
ュートラル経験フラグ(イグニッションキースイッチの
ONへの切換時に“0”に初期設定)を“1”にセット
する。このフラグはイグニッションキースイッチのON
後にニュートラルスイッチがON状態となったことを経
験したとき“1”となるフラグである。
【0027】ステップ23ではニュートラルスイッチの
診断許可条件の成立時であるかどうかをみる。車速が
所定値(たとえば70km/h程度)以上、かつ車速
が所定値以上である状態が所定時間(この時間はディレ
イ時間である)続いた場合にニュートラルスイッチの診
断許可条件の成立時であると判断してステップ24に進
む。なお、車速が所定値以上であることに加えて、
エンジン回転数が所定の範囲にあること、エンジン負
荷(たとえば基本噴射パルス幅Tp)が所定の範囲にあ
ること、冷却水温が所定値以上(暖機完了しているこ
と)のすべてを満たし、かつ〜がすべて成立してい
る状態が所定時間続いた場合にニュートラルスイッチの
診断許可条件の成立時であると判定させるようにしても
かまわない。
【0028】ステップ24ではニュートラル経験フラグ
=1であるかどうかみて、ニュートラル経験フラグ=1
でない(つまりイグニッションキースイッチのON後、
ニュートラルスイッチがON状態となったことがない)
のときは、ステップ25に進んでニュートラルスイッチ
の断線による故障と判定する。
【0029】たとえば、停車状態からの始動であれば、
始動に際してエンジン出力軸と変速機とが連結されてい
ない(このときニュートラルスイッチはON状態)ので
あるから、ニュートラルスイッチが正常であればニュー
トラルスイッチがON状態を経験してニュートラル経験
フラグが“1”となり、ニュートラルスイッチに断線に
よる故障が生じていると判定されることはない(図3に
おいてステップ24よりステップ25に進むことができ
ないということ)。この逆に、ニュートラルスイッチに
断線が生じているときは、停車からの運転時であって
も、ニュートラルスイッチがONとなることがないの
で、ニュートラルスイッチに断線による故障が生じてい
ると判定することができる。
【0030】さて、ニュートラルスイッチの従来の故障
判定では、走行中にエンストしその後も走行しながら再
始動したときにニュートラルスイッチが正常であっても
ニュートラルスイッチに断線による故障が生じたとの誤
判定が生じることがわかった。走行中にエンストしたと
きは、エンジン出力軸と変速機(車両駆動軸)とを連結
させたままでもエンジン再始動を行うことができるた
め、停車からの始動時のようにエンジン出力軸と変速機
とをいったん非連結状態とする必要がなく、したがって
エンジンの再始動時より診断許可条件の成立時までのあ
いだニュートラルスイッチがOFF状態にならなけれ
ば、図3においてイグニッションキースイッチのON後
にステップ21よりステップ22に流れる機会がなく
(ニュートラル経験フラグが“0”のままとなり)、ニ
ュートラルスイッチが正常であってもステップ24より
ステップ25に進んでニュートラルスイッチに断線によ
る故障があると誤判定されてしまうのである。
【0031】また、ニュートラルスイッチに断線による
故障があると誤判定されたときは、ニュートラルスイッ
チが正常であるにもかかわらず、図2においてステップ
8よりステップ11に流れ、診断が禁止されるため、失
火判定の機会を不要に少なくしてしまう。
【0032】これに対処するため、本発明では、イグニ
ッションキースイッチのON後、ニュートラルスイッチ
の診断許可条件の成立時までのあいだに、ニュートラル
スイッチがON状態となったことがないことに加えて、
スタータスイッチがONからOFFへと切換えられたと
きの車速が0km/hに近い所定値以下であるときに初
めてニュートラルスイッチに断線による故障が生じたと
判定させる。
【0033】詳細には、図3においてステップ26、2
7、28、29、30を追加して設けている。これを説
明すると、ステップ26ではスタータスイッチがONか
らOFFに切換えられたかどうかをみて、切換えられた
とき(エンジン始動時)はステップ27に進んでそのと
きの車速VSPと所定値X(たとえば余裕をみて4km
/h程度)を比較する。VSP≦Xのときはステップ2
8に進んで停車経験フラグ(イグニッションキースイッ
チのOFFからONへの切換時に“0”に初期設定)を
“1”にセットし、VSP>Xのときはステップ29に
進んで停車経験フラグを“0”とする。このフラグは始
動時に車速が0km/h近くであった(つまり停車状態
であった)ことを経験したとき“1”となるフラグであ
る。したがって、停車からのエンジン始動時にはVSP
≦Xであるため停車経験フラグが“1”となるのに対
し、走行中にエンストしたためその後も走行しながら再
始動したときにはVSP>Xとなり、停車経験フラグが
“1”となることはない。
【0034】ステップ26からステップ27に流れる場
合はエンジンの始動時だけであるから、始動後にはステ
ップ21以降の操作が実行される。始動後に診断許可条
件が成立すると、ステップ30に進み、停車経験フラグ
をみて、停車経験フラグ=1(つまり停車状態からのエ
ンジン始動)のときは従来と同じにステップ24以降に
進ませるのに対し、停車経験フラグ=0(つまり走行中
エンスト直後の再始動)のときはステップ24、25を
迂回させる。図4の最下段に示したように、走行中エン
スト直後の再始動の前には停車経験フラグが“1”とな
っていても(たとえば再始動の前に停車状態から始動し
ていた)、その再始動により停車経験フラグが“1”か
ら“0”に切換わって、走行中エンスト直後の再運転時
にニュートラルスイッチの故障判定を回避するのであ
り、これによって、ニュートラルスイッチに断線による
故障が生じたと誤判定することを避けることができる。
【0035】従来のニュートラルスイッチの故障判定は
停車状態からの始動を前提としたものであったため、停
車状態でない状態からの始動が行われたときに誤判定を
生じていたのであるから、始動時に停車状態であったこ
とを確認できている場合にだけ従来の故障判定に入らせ
ることによって、逆にいえば、始動時に停車状態であっ
たことを確認できていない場合(つまり走行中エンスト
からの再始動のとき)には従来の故障判定に入ることが
ないようにしたわけである。
【0036】一方、図5は停車状態からの始動を行った
ときのもので、上記のように停車経験フラグを本発明で
新たに導入したといっても、従来と同様にニュートラル
スイッチの故障判定を行うことができる。このときは、
スタータスイッチのONからOFFへの切換時(始動
時)にニュートラルスイッチがON状態にありかつ車速
VSPが0km/hであることより、ニュートラルスイ
ッチが正常であればニュートラル経験フラグが“1”と
なり、かつ停車経験フラグ=1であるため、図3におい
てステップ24よりステップ25に進むことができず、
ニュートラルスイッチに断線による故障が生じたと判定
されることはない(図5の下から二段目の実線参照)。
また、ニュートラルスイッチに断線が生じているとき
は、停車状態からの始動時にニュートラルスイッチがO
Nとなることがなく、したがって、図3においてステッ
プ30、24、25と進んでニュートラルスイッチに断
線による故障が生じたと判定される(図5の下から二段
目の破線参照)。
【0037】図6のフローチャートは第2実施形態で、
第1実施形態の図3に対応する。図3と同一部分には同
一のステップ番号をつけている。
【0038】この実施形態は、ニュートラルスイッチに
代えてロックアップスイッチを用いたものである。トル
クコンバータ内にクラッチを設けたロックアップ機構が
あり、トルクコンバータを直結状態にして、エンジン回
転数とインプットシャフトの回転数を同じにした状態
(つまりエンジン出力軸と車両駆動軸とが連結状態)が
ロックアップ状態である。ロックアップスイッチは自動
変速機がこのロックアップ状態のときONとなり、非ロ
ックアップ状態でOFFとなるスイッチであるため、ニ
ュートラルスイッチとON、OFFがちょうど逆になる
関係がある。したがって、ニュートラルスイッチの故障
判定と同様にしてロックアップスイッチの故障判定を行
うことができる。ただし、ニュートラルスイッチの場合
は断線による故障が対象であったのに対し、ロックアッ
プスイッチの場合は短絡(ショート)による故障が対象
となる点で相違している。
【0039】図6のステップ41、42、43、44、
45に示したように、ロックアップスイッチの診断許可
条件の成立時に非ロックアップ経験フラグ(イグニッシ
ョンキースイッチのON時よりロックアップスイッチの
診断条件の成立時までのあいだにロックアップスイッチ
がOFF状態になったことを経験したとき“1”となる
フラグ)をみて、非ロックアップ経験フラグが“1”で
あるときはロックアップスイッチに短絡による故障が生
じていないと、また非ロックアップ経験フラグが“1”
でないとき(つまりロックアップスイッチの診断条件の
成立時までにロックアップスイッチがOFF状態になっ
たことを経験したことがないとき)、ロックアップスイ
ッチに短絡による故障が生じていると判定するわけであ
る。
【0040】この実施形態でも、図6において第1実施
形態と同じにステップ26、27、28、29、30を
追加して設けることで、走行中エンスト直後の再運転時
にロックアップスイッチの故障判定を回避し、これによ
ってロックアップスイッチに短絡による故障が生じたと
誤判定することを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の制御システム図である。
【図2】失火判定の診断許可条件の判定を説明するため
のフローチャートである。
【図3】ニュートラルスイッチの故障判定を説明するた
めのフローチャートである。
【図4】走行中エンスト直後の再始動時の特性を示す波
形図である。
【図5】停車状態からの始動時の特性を示す波形図であ
る。
【図6】第2実施形態のロックアップスイッチの故障判
定を説明するためのフローチャートである。
【図7】第1と第5の各発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 2 クランクシャフト 4 リングギア 5 磁気ピックアップ(クランク角度センサ) 6 クランク角度センサ(基準位置センサ) 7 コントロールユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン出力軸と車両駆動軸とが連結状態
    にあるかどうかを検出する手段と、 この検出手段からの信号を受けてエンジン始動より前記
    検出手段の診断許可条件の成立時までにエンジン出力軸
    と車両駆動軸とが非連結状態になったことがないかどう
    かを判定する手段と、 始動時に停車状態にあったかどうかを判定する手段と、 これら2つの判定結果よりエンジン出力軸と車両駆動軸
    とが前記検出手段の診断許可条件の成立時までに非連結
    状態になったことがなくかつ始動時に停車状態にあった
    とき前記検出手段に故障が生じたと判定する手段と、 前記2つの判定結果よりエンジン出力軸と車両駆動軸と
    が前記検出手段の診断許可条件の成立時までに非連結状
    態になったことがなくかつ始動時に停車状態になかった
    とき前記検出手段の故障判定を回避する手段とを設けた
    ことを特徴とする検出手段の診断装置。
  2. 【請求項2】前記始動時の停車状態を車速に基づいて判
    定することを特徴とする請求項1に記載の検出手段の診
    断装置。
  3. 【請求項3】前記検出手段はニュートラルスイッチであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の検出手段
    の診断装置。
  4. 【請求項4】前記検出手段がロックアップスイッチであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の検出手段
    の診断装置。
  5. 【請求項5】燃焼行程に対応する所定のクランク角度区
    間に要する時間を気筒別に計測する手段と、 エンジン出力軸と車両駆動軸とが連結状態にあるかどう
    かを検出する手段に故障が生じていないことを含んだ失
    火判定の診断許可条件の成立時であるかどうかを判定す
    る手段と、 この判定結果より失火判定の診断許可条件の成立時に前
    記時間計測値の変動状態から失火判定を行う手段とを備
    えるエンジンの失火診断装置において、 前記検出手段に故障が生じていないかどうかを判定する
    手段が、 前記検出手段からの信号を受けてエンジン始動より前記
    検出手段の診断許可条件の成立時までにエンジン出力軸
    と車両駆動軸とが非連結状態になったことがないかどう
    かを判定する手段と、 始動時に停車状態にあったかどうかを判定する手段と、 これら2つの判定結果よりエンジン出力軸と車両駆動軸
    とが前記検出手段の診断許可条件の成立時までに非連結
    状態になったことがなくかつ始動時に停車状態にあった
    とき前記検出手段に故障が生じたと判定する手段と、 前記2つの判定結果よりエンジン出力軸と車両駆動軸と
    が前記検出手段の診断許可条件の成立時までに非連結状
    態になったことがなくかつ始動時に停車状態になかった
    とき前記検出手段の故障判定を回避する手段とからなる
    ことを特徴とするエンジンの失火診断装置。
  6. 【請求項6】前記始動時の停車状態を車速に基づいて判
    定することを特徴とする請求項5に記載のエンジンの失
    火診断装置。
  7. 【請求項7】前記検出手段はニュートラルスイッチであ
    ることを特徴とする請求項5または6に記載のエンジン
    の失火診断装置。
  8. 【請求項8】前記検出手段がロックアップスイッチであ
    ることを特徴とする請求項5または6に記載のエンジン
    の失火診断装置。
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